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   << 投資哲学(その4) ≫
2019/01/20(Sun)

2019/01/11のコメントです。

今回は「投資哲学(その4)」として、「リスク管理(ヘッジ)」について解説します。

◆リスク管理(ヘッジ)

相場の世界は、予想もつかないサプライズがいつでも起きます。投資家は、これらを承知?の上で市場に参入してきているはずです。しかし、それらの対策(危機管理)を講じて参入してきているのでしょうか。

リスクの対策をせず市場に参入すれば、投資不適格者としてペナルティを受けることになります。そのペナルティにも懲りずに市場にいると、いつかはレッドカードで強制退場となります。

通常の相場変動であれば、リスク対策などは足かせとなってパフォーマンスを下げることになりますが、大暴落などの場面では、せっかく積み上げてきた利益も一瞬に吐き出すことになります。利益がなくなるならともかく、元金まで大きく目減りするような結果になります。

「株式投資は長期間にわたり継続して運用する」ものです。市場に生き残っていなければ本来の目的を達成できません。そのためにはリスク管理は必須です。暴落場面では、リスク管理がいかに重要であるか痛感されたと思います。

リスク管理の方法はいろいろあり投資では、ロスカットが一番のリスク管理となります。ロスカットができずに市場にとどまることはできません。ロスカットルールを持たずに市場に参入するなど話の外です。投資には不可欠なロスカットができているという前提で下記の解説に入ります。

一般に、買い一辺倒の場合に暴落となれば、すべてロスカットとなります。それでは、市場から一時退場し、再度、仕掛けのチャンスを探さなければなりません。ここぞチャンスと思って仕掛けに入っても、いつもうまくいくとは限りません。

投資家であれば、収益はともかく常に売買を繰り返し、右肩上がりの収益を望むものです。相場暴騰時にも暴落時においても安定した収益を上げ続ける売買手法はないものでしょうか。

その答えは「ヘッジ(保険)をしながら売買する」ことです。いかなる場合でもヘッジをしてき、相場変動に振り回されず、継続的な売買を実践したいと願うならばヘッジを取り入れた売買が不可欠です。

安全性、安定性を増すためリスクヘッジという方法を必ず取り入れるべきと考えます。買い一辺倒、売り一辺倒では、その持ち株は100%リスクにさらされてしまうでしょう。では、どのようにすればそのリスクを軽減できるのでしょうか。

新規参入者が運良く上昇相場からスタートしたとしても、その後、4年、5年と売買を続けて安定的した収益を上げ続けることは困難でしょう。まず、数年、売買を続けてもヘッジの重要性、必要性に気づくことはないと思います。

もし、暴落で大きく損を被っている投資家であれば「その投資手法が間違っている、あるいは、何かが欠けている」と言えます。「自分は長期投資だから」と言う投資家もいるかも知れませんが、心中穏やかではないと思います。

暴落は投資家の資質が問われる良い機会です。大きく元金を減らし、散々打ちのめされて、初めてリスク管理の重要性を痛感するものです。「儲けは少なくてもいい、大きく負けないで売買を続けられる方法はないものか」と・・・。

ここからが投資家の真価が問われることになります。一歩踏み出すか、一歩後退するか、それとも退場するか。人間は追い込まれた時に、普段は見られない、その人間性や人格が出てくるとも言われています。真価が問われる時です。

もし、株式投資に今でも関心があるのなら一歩踏み出すべきです。投資の世界では、たとえ失敗しても多くのことを学ぶことができます。私は、投資の世界は人生の縮図であると思っています。

失敗により「リスク管理(ヘッジ)」の重要性、必要性を理解されれば未来は明るくなるでしょう。今までは、「いかに大きく儲けるか、いかに勝率を高めるか」のみに没頭してきたが、これらがいかに愚かであったかと・・・。ここで投資とは、そのようなものではないことを初めて理解するのです。

暴落は、投資人生に素晴らしい発見とチャンスを与えてくれるのです。私が常々申し上げています「人生に無駄は無い」ということであり、また、失敗から多くのことを学び取る事ができるということでもあります。何も心配することはありません。失敗は今後の投資活動に大いに貢献し、更なる飛躍の礎となることは間違いないからです。

多くの投資家は「リスク管理(ヘッジ)」を理解せず、入場、退場を繰り返しているのです。そして、多くの無駄な時間を費やすのです。「何かいい情報はないか、いい材料はないか」と・・・。

繰り返しますが、投資戦略において最も重要となるのは、一貫したリスク管理です。投資の世界は、「投資は長期間継続して運用」するという理論からスタートするのです。投資手法の選択は「長期間継続して運用」できる手法、つまり、「リスク管理(ヘッジ)」を取り入れた投資手法にあることに尽きると考えます。

具体的には、相場変動により売りと買いの両建てにしたり、その売り買いの資金量に変化をもたせ、さらには先物なども組み入れて、保険をかけながら継続した運用を行います。これらにより、投資を「売買」から「運用」というステージにランクアップさせることができるのです。

どのような相場状況においても常にヘッジを導入し、臨戦態勢で挑み、市場がどのような方向に展開しようとも、継続的な運用を可能とする投資体制を維持します。このような投資手法が、投資をビジネスと捉える手法なのです。

リスクヘッジは「継続的運用」には絶対欠かすことのできないアイテムです。しっかりと理解し、実践においては、リスク管理を採用した運用を行っていただきたいと考えます。

今後の相場の行方など知る者なと誰もいません。そのために、しっかりとシートベルト「リスク管理(ヘッジ)」を締めて乗り切っていきましょう。

■リスク管理(ヘッジ)の具体的な手法につきましては、拙著「ロング・ショート戦 略」等を参考に構築していただきたいと思います。



   ≪ 投資哲学(その3) ≫
2019/01/11(Fri)

2019/01/06のコメントです。

今回は「投資哲学(その3)」として、「分散投資」について解説いたします。

◆分散投資

相場格言に「卵はひとつの籠に盛るな」ということわざがありますが、これらは投資における分散投資の大切さ、必要性を的確に表しています。分散投資の大切さは、株式投資だけに限ったことではありません。

日本では「資産の三分法」などと言われ、預貯金・土地・株式などに資産を分散するという考え方も、また分散手法のひとつでもあります。投資は、株式をはじめ債権や商品、為替、ファンドなど多くの投資先がありますが、ここでは、株式投資に限定して解説してまいります。

分散投資は、投資家により向き不向きがあるようです。これらは投資家の性格によるところが大きいようです。ある投資家は「分散投資など面倒臭くさい。投資するなら、ここぞと決めて集中投資だよ」と唱える。それはそれで良いと思います。

当研究所では「投資とは、長期間にわたり継続して運用する」という前提のもとに分散投資をお奨めしています。それは、リスク分散を主な目的とするものの、分散により、その他多くのメリットを享受できることから、できるだけ多くの銘柄に分散することをお奨めしているのです。

「分散投資は、資金効率が悪いのでは」と、多くの銘柄に分散投資することを嫌う投資家もいます。たしかに集中投資して当れば、そのリターンも大きなものとなります。しかし、大きなリターンの裏には、大きなリスクをはらんでいることも忘れてはいけない。

分散投資は、リスクの分散以外にもうひとつの利点もあるのです。それは、多くの銘柄を保有することにより、投資家の精神的なストレスの分散にもなるということです。それはどういうことかと申しますと、もし、多くの銘柄を保有していた中の一部の銘柄が損切りとなったとしても、投資家の受けるプレッシャーは軽微なはずです。

一銘柄に集中投資して損切りを迫られた場合や信用取引で追証など、投資家は、かなりのプレッシャー、勇気、決断を要することになります。投資の世界で一番難しいことは「感情のコントロール」であり、また、投資とは継続していくものであるため、その圧力に耐えられるでしょうか。集中投資はこれらをマスターした後に実践すればよいのです。

投資の世界は「歓喜と恐怖の世界」と言われています。私自身も今まで、このような体験をイヤというほど味わってきました。そのことで疲れ果ててしまい、今後投資活動を続ける自信をなくしてしまった時期がありました。そして考えました。株式投資を一般のビジネスと同じようなスタンスでできないものかと・・・。

大きなプレッシャを受けながらも投資効率を選ぶか、できるだけ穏やかな精神状態で運用していくかの選択は、投資家の投資に対する考え方や投資資金量に依存するところです。当研究所の投資スタイルは、後者を目的として構築されています。つまり、株式売買というより、ポートフォリオ的な株式運用というスタイルです。

集中投資も小資金で売買されている間はあまり問題はないのですが、投資金が大きくなると、いざというときに損切りするのは大変なものです。体験すると良く分かります。また、株式投資では、株価が安いからなどといって集中投資したものの倒産してしまうという可能性だってあります。

当研究所の分散投資の意味には「買いも空売りも」という意味も含まれています。それは、ただ単に買い銘柄のみに広く分散するというだけではなく、買い銘柄にも空売り銘柄にも幅広く分散する(ヘッジ比率などを利用して)という意味も含まれています。

分散投資は、そのリターンは小さくなるものの安全性、安定性は増してきます。株式投資は長期間にわたる継続的な運用という視点から、またリスクの軽減という立場から、そして投資家の精神的安定などを考えると、やはり分散投資は避けては通れないのではないでしょうか。

以上、株式投資では投資資金の安全性、そして収益の安定性に重点をおいた運用手法が、最終的に投資家を勝利に導くものであると考えます。

当分析システムは、このような考えの下に分析システムが構築されており、これらに沿った運用を行っていただきたいと願うものです。



   投資哲学(その2)
2019/01/06(Sun)

2018/12/30コメントです。

今回は、「投資哲学(その2)」として、「トレンド・フォロー戦略」について解説いたします。

◆トレンド・フォロー戦略

投資家は、市場に対して常に高いパフォーマンスを求めるものです。トレンド・フォロー戦略とは、そのニーズにこたえる手法であり、今後の資産運用戦略として、ハイレベルな投資法として位置づけることができます。

トレンドとは、「相場の流れ」であり、その方向性を示すものです。トレンドを川の流れにたとえると、川の流れに沿って泳げば、楽に泳げるし、自分の能力以上の距離を泳ぐことができます。

川の流れに逆らって泳げば、疲れるだけで能力も出し切れません。「流れに掉させば流される」と言うように、相場においても、その流れ(トレンド)に逆らっては、「労多くして功少なし 」となります。

つまり、逆張り的な発想ではなく、相場の流れに素直についていくという売買手法をとるべきと考えます。しかし、日本人の投資家の多くが利用している「逆張り」的な手法を否定しているわけではありません。私自身は、完全システム売買で運用しているため、その運用において「逆張り」は、なじまないということです。

トレンド・フォロー手法にも問題がないわけではありません。トレンド・フォロー手法は、トレンドが発生してからの売買となるわけですから、その仕掛けポジションが株価チャートなどで後から見れば、いかにも仕掛けや決済のタイミング遅くなっているように感じられます。「もう少し安いところで仕掛けられたらなあ・・・」と。

また、トレンドの判定も容易ではありません。そのトレンドをどのくらいのスパンで判定するか。トレンド転換をどのような基準で判定するかなど多くの問題が残ります。

相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」とあるように、ある意味では、トレンド・フォロー手法のように、ある程度トレンドが確認できてから出動することが正しいのかもしれませんが・・・。

トレンド・フォロー手法は、流れに沿った売買であるため、当然ながら相場上昇期には、買い仕掛けとなり、また相場下降期には空売り仕掛けとなります。

相場には必ずサプライズが付いて回ります。そのような場面でも難なく運用を継続していくためには、どうしてもトレンド・フォロー手法の考え方が必要となってきます。

もし、相場急落時に「チャンス到来」と言って、流れに逆らって逆張りを実践したらどのような結果になっていたでしょうか。逆張り手法は、相場急落時には多くの買いサインが出るはずです。その買いサインに従って全資金を投入したら・・・。考えただけでもゾッとします。

相場もちあい期には、逆張り手法は効果を発揮しますが、相場のサプライズでは、今までコツコツと稼いできたものが一瞬で消えてしまうこともありますので、逆張り手法の投資家は、常日頃からこれらの対策を講じておくべきです。

皆さんは「慣性の法則」をご存知でしょうか。辞書で調べると、慣性の法則とは「静止している物体は静止し続ける。ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」と言うことらしい。

「慣性の法則」を分かりやすく説明すると、ボールをテーブルの上に置くと、そのボールは、そこに静止し続ける。またボールを転がすと、そのボールはいつまでも転がり続けるということです。しかし、実際には、そこに「摩擦」が発生し自然と止まってしまいますが・・・。

これらを相場に当てはめてみると(かなり強引と思いますが)、まず、相場は常に変動しているため「静止している物体は静止し続ける」ということは当てはまらない。次の「ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」は、ある意味では、トレンドの発生および、その後のトレンドの継続を意味しているとも考えられます。つまり、ある一定の方向性(トレンド)が発生すると、それらは継続されるという
ことです。

「ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」は、実際には「摩擦」によって運動し続けることはないように、相場においても、そのトレンドが永久に続くことはありません。まだまだトレンドが続くと考える投資家と、これは行き過ぎだと考える投資家との圧力(摩擦)によってトレンドが転換することになります。

このように、トレンド・フォロー手法もある意味では、自然界の法則に近い手法なのかも知れません。投資の必勝法は「損小利大」であり、これらに沿った売買手法は、トレンド・フォロー手法が最適であると思うのですが・・・。

現実的には、そのトレンドの転換を判定することは困難を極めますが、トレンド・フォロー戦略は、理にかなった考え方であると思います。


追伸

数学者 秋山仁氏の言葉
私は、才能がないのにあきらめが悪く数学を続けてきた。でも、あきらめないで努力を重ねていると、才能は後からそっと続いてくるんだね。

私のひとり言
私は、才能がないのにあきらめが悪く株式投資を続けてきた。でも、あきらめないで努力を重ねていると、才能は後からそっと続いてくるんだね。(笑)



   ≪ 投資哲学(その1) ≫
2018/12/29(Sat)

2018/12/22 のコメントです。

毎週、当コメント欄をお読みいただいてる投資家の皆さんには、当研究所の投資に対する考え方やその手法は、すでにご理解いただいてると思います。これから
も混迷すると思われる不透明な時代に向けて、改めて当研究所の投資哲学を解説して参りたいと思います。

当研究所の投資哲学は、五つの項目から成り立っています。

第一、テクニカル分析
第二、トレンドフォロー戦略
第三、分散投資
第四、リスク管理(ヘッジ)
第五、売買のシステム化

以上の項目について、今後、何回かに分けて解説します。

今回は「投資哲学(その1)」として、「テクニカル分析」について解説いたします。

◆テクニカル分析

テクニカル分析とは、過去に発生した価格の変化から将来の価格の変化を予想・分析しようとする手法であり、ファンダメンタル分析と相対する概念です。コンピュータを駆使して、判定条件に合うものを自動的に判定し売買をします。

テクニカル分析では、その検証期間が短すぎると問題が生じてきます。適正なバックテストとは、相場の大きなうねりの山→谷→山、または谷→山→谷を捉えた検証でなければなりません。パソコンの画面程度の期間での検証では、あまり意味を成さないことはすでに述べています。

当研究所では、常に、過去10年から20年程度のバックテストを行い検証しています。これらの検証も30年ほど前から行っており、そのデータは膨大なものとなります。今でも、この検証は続けています。

自慢するわけではありませんが、当研究所ほど、テクニカル分析を研究しているところはないと思っております。なぜ、このような膨大な検証を長期間行っているかと申しますと、当研究所の「投資のよりどころ」を、このテクニカル分析に求めているからです。

短期売買のため、ファンダメンタルズを採用しない当研究所は、テクニカル分析を徹底的に検証し理解しておかなければ、テクニカル分析のみでの運用に不安が残るからです。

その徹底的な検証の結果かどうか分かりませんが、暴落や急騰においても難なく(当分析システムの指示に従ったとすれば)、運用が継続されていたはずです。

当研究所の分析システムは、暴落や急騰で相場展開に合わせてシステムの変更すべきことは一切ありませんでした。基本的には、相場がどのような展開になろうとも運用できる「全天候型」の分析システムであると自信を持っています。

なぜ、ファンダメンタルズを無視して、これほどまでにテクニカル分析にこだわるのか・・・。その根拠をは、その原因が明確でなければ、その結果においてもあいまいになってしまうからです。

その理由(根拠)として、まず、第一には、短期売買においては、業績と株価にタイムラグが生じているということにあります。これらは、すべてとは申しませんが、私の経験からして、多くの銘柄にタイムラグが生じているのは事実です。

業績が良いので買ったものの株価は一向に上がらず、逆に下がってしまった。その後の業績発表では、業績が下方修正であったなどの経験はなかったでしょうか。企業業績と株価とのタイムラグが、そのような結果をもたらすわけです。

もし、業績が良いということだけで買い付けして儲かるのであれば、誰でも儲かるはずです。しかし、そのようにならないところが、また株式投資の難しいところでもあり、面白いところでもあるのです。

また、我々が企業業績の確定数値を見るころには、それ以前に業界の人達や早耳筋が、これらの発表前の数値を知りえる立場にあり、インサイダーまがいの仕掛けが先回りして行われる可能性もあります。

更に、情報を先取りして売買しようとする投資家は、虎視眈々と常に新しい情報に耳を澄ませています。常にウェブサイトなどを検索し、新しい情報を探し回っています。以上のような要因が重なり、業績と株価にタイムラグが生じてくるわけです。

投資というものは将来に対しての行為であるため、多くの投資家や関係者が我先にと買い(売り)に走る傾向もあります。これらのことから、株価は常に企業業績に先行して推移するものです。

しかし、私がファンダメンタルズを検証しないことを皆さんがまねをする必要はありません。投資スタイルは、各投資家ごとに多様であって良いわけですから・・・。

業績上昇銘柄であっても、大きな相場の流れには勝てないということです。大暴落などにおいては、多少の業績上昇でも、いとも簡単に下落してしまいます。記憶にも新しいと思いますが、暴落時にはファンダメンタルズ指数もあまり機能しませんでした。

個々の銘柄の検証も重要とは思いますが、それ以上に「相場観測」が重要な要素となります。まず、当研究所の「相場観測」(ヘッジ比率やポジション比率)などで、相場全体の位置や方向性を確認した後に、個々の銘柄を云々すべきです。

相場観測は、多くのアナリストや研究機関で発表していますが、その内容は抽象的で具体性に欠けています。抽象的では買うか売るかの判定もおぼつきません。テクニカル分析では、それらの判定を明確な数値で表します。

私も経済ニュースには関心はあり、それらの内容を「うん、うん、なるほど」と見ていますが、どう行動するかという時には、その判断には迷ってしまいます。(私はシステム売買のため実際には行動しませんが・・・)

投資情報のあいまいさ、短期売買における企業業績のタイムラグなどから考え、これらの不確定な要素はすべて排除しようと結論付けました。それでなくても、株価の今後の行き先など不確定なものですから・・・。

これら根拠よって、短期売買においては、テクニカル分析一本で行こうという結論に達し、以後、テクニカル分析に専念し、現在に至ったわけです。

当研究所では、株式投資において、その目的を「相場に振り回されることなく、できるだけリスクを抑え、しかも安定的に利益を積み上げる」ことを目指しています。その目的のために、現在のテクニカル分析システムがあるわけです。

当研究所では、今後もテクニカル分析に専念し、更なる研究を続けて参ります。



   ≪ 投資の現実 ≫
2018/12/22(Sat)

2018/12/15 のコメントです。

「自分は他人よりも運転がうまいと思うか、下手だと思うか」という質問をしたら、なんと90%の人が、自分は他人よりもうまい、と答えた。みんなが平均を上回るということはありえないにもかかわらず、この結果だ。これが自信過剰というものです。人間とはそんなものなのだろう。

ある株式セミナーで「あなたの投資レベルはどのくらいですか」というアンケートにも「投資知識はある。レベルは中級程度」と述べている投資家が多かった。と言うことは、成績においても中級程度なのだろうか。投資家は、自信を持って投資市場に挑んでいるようです。

また、投資に対する期待値も大きい。特に、新規に市場に参入してくる投資家は夢を抱き、大きな期待で胸を膨らましてくる。新規参入者は、書店に並ぶ多くのノウハウ本を読破し、自信をつけて、目標は「勝率は80%、利益は年間2倍」などと、夢を持って参入してくる。

これらの期待も当然であろう。なぜなら、書店に並ぶノウハウ本の多くは「大儲けできます」の内容であるから・・・。どうしても初心者は、投資の世界とは、そのような世界であると信じてしまう。そこに、現実社会との大きなギャップなど考える由もない。

市場に参入してから数ヶ月もすると、現実の社会に引き戻され目が覚める。こんなはずではなかったのだが、と後悔するも・・・

出版業界の人に聞いた話によると、それらの投資ノウハウ本も「最近は、株式投資に関する新刊書はほとんど出ていない」という。たしかに、書店の投資コーナーの狭くなったこと。あやかり商法ではないが、相場上昇期にはあれほど新刊書が出ていたのに・・・。

さて、株式投資には、まず投資に対する考え方が重要であるということは、当欄で再三述べています。投資に対する考え方が間違っていれば、いくら経験を積んでも右肩上がりの収益は期待できないとも述べています。

そこで、株式投資の「勝率」と「利回り」について考えてみたいと思います。まず、「勝率」は、一般のノウハウ本では、勝率80%などと、うたってアピールしている投資手法もあるようです。これらは、やはり「一定期間に限って」という条件付であれば、そのような勝率を上げることも可能であると思います。

つまり、それらの手法に合っている期間での「いいとこ取り」の手法であれば、勝率100%も不可能ではありません。しかし、実践においては、このようなことは許されるはずもありません。

勝率80%は、これらを長期スパンでみれば、まず不可能でしょう。私の検証の結果では、勝率は、長期間で見れば最高でも50%前後であるということです。つまり、「投資は長期間わたり継続して運用する」という前提に立てば、「勝率50%前後」は普遍の事実です。

投資というものは、短期であれ、長期であれ継続して行うものであり、投資に対する考え方から売買システムの構築にいたるまで、すべてこの「投資は長期間わたり継続して運用する」ということを前提に行わなければ、絵に描いた餅に過ぎません。

話が余談になりますが、私が投資に対して自信があるとすれば、それは、今まで、一般に出回っているテクニカル分析指標のほとんどを検証したことでしょうか。過去においても現在においても、テクニカル分析に対しては、誰よりも研究したという自信を持っています。

テクニカル分析に対する知識は人一倍ありますが、それらの知識を披露しても何も始まりません。その知識を実践に活かさなければ、何の意味もありません。実践あるのみです。そして収益を上げることです。

当研究所の分析システムは非常にシンプルですが、これらは、テクニカルのエッセンスが凝縮された分析システムであると自負しています。本システムの趣旨を理解され、正しく運用いただければ、大暴落やその後の上昇、そして下げにおいても脱落することなく、継続した運用が可能であると思います。

さて、投資家は、勝率に非常に敏感です。しかし、プロの間では「勝率」が云々という話は一切出てくることはありません。一般的なテクニカル分析指標を単独で長期間運用すると、勝率は、おおむね30%強程度にしかならないということを知っているからです。これは長年、テクニカル分析を研究してきた私が自信を持ってお伝えできる事実です。

つまり、「投資は長期間にわたり継続して運用する」という前提に立てば、勝率は、投資家が思っているほど高くはならないと言うことです。このことをしっかりと自覚していただきたい。

次に、「利回り」についてですが、やはり、巷のノウハウ本を見ると、高利回りをうたって、興味をそそるタイトルが付けられています。しかし、現実にはそんなに甘くはない。2003年から2006年のような、大きな上昇相場であれば、そのようなことも可能かもしれませんが・・・。

投資利回りは平均すれば年率20〜25%くらいなものです。これでも良いほうです。これらが現実的な数値です。もちろん、相場展開によっては、一時的に大きく収益を上げるときもあるでしょう。

これらの利回りについても、やはり「投資は長期間わたり継続して運用する」ということが前提となります。しかし、多くの投資家は、これらに満足できず大きな賭けに出ているように私には見受けられます。勝負に出れば最後には必ず負けます。

「投資は長期間にわたり継続して運用する」という前提に立てば、「勝率」も「利回り」も、投資家が考えているほど高くはならない。この現実をしっかりと受け止め、足が地に付いた運用を行っていただきたい。

投資の世界に夢を持つことは大いに結構なことですが、商業主義的な情報に振り回されることなく、もう少し現実を見てほしい。



   ≪ 株式投資に何を求めるか ≫
2018/12/15(Sat)

2018/12/07 のコメントです。

私には今後の相場展開は分からない。知るよしもない。分からずとも株式投資はできる。私は、以前から「情報」「材料」での売買は一切行わない。さらに、投資の基本中の基本とされるファンダメンタルズさえも見ない。

「情報」「材料」「ファンダメンタルズ」などを勘案することがない。そのため、これらの判断に迷うこともなく、気楽な売買ができる。投資を長く続けていくにはストレスを溜め込まず平常心を保つ、この気楽さも必要であると私は考えています。

私の売買は、相場が下降すれば空売りを増やし、相場が上昇すれば買いを増やす。これらをシステムに従って忠実に発注するだけです。

私も経済ニュースなどはよく見る。「相場は今後上昇する」などのメディアの情報も、あれこれと考えをめぐらしている。今後の景気予想などもしてみる。そして、今後の株式市場はこうなるだろうなどと考える。

しかし、私の運用手法は完全なシステム売買であり、その売買は忠実にシステムの指示に従っている。そのため、時にはシステムの指示が自分の考えと相反することもある。「自分はこのような展開を予想しているのだが、システムの指示が反対なんだよなあ」と悩むことがある。

私は、このような時でもすべてシステムの指示に従って売買する。今までの経験において、自分の予想や判断の多くは外れている。つまり、長期間で見れば、自分の予想や考えがシステムには勝てない。私はそのことを良く知っています。

「情報」「材料」「ファンダメンタルズ」などを一切採用しないという私の考えに、当然ながら反対意見も多いと思います。しかし、それは、それぞれの投資家が投資に何を求めているかによって異なってくると思います。人は、それぞれ異なった価値観持っています。

株式投資に楽しみを求めるのか、株式投資にスリルを求めるのか、株式投資に収益のみを求めるのか、はたまた、株式投資で経済の勉強をするのかなど、投資家によりそれぞれ異なっているものです。ここで、投資家の価値観の違いを云々しても始まらない。

投資世界は、すべて自己責任であり、その手法や考え方に外部からあれこれ言う必要はまったくないということです。投資家が株式投資に求めるものが明確であれば、自分を信じ、その目的に沿った投資スタンスを取るべきであると考えます。私は、このように考えますが、皆さんはいかがでしょうか。



   タイムラグ
2018/12/07(Fri)

2018/12/01 のコメントです。

株式投資で、テクニカル分析を否定する評論家や投資家が多いようです。特に、高い経済知識を持つ学者などは、これらを否定する識者がほとんどのようです。しかし、投資の世界では正しい答えなどないですから、テクニカル分析を無下に否定することもないと思いますが・・・。

理論や知識だけで儲かるのであれば、誰も苦労などしないわけです。理論だけで儲かるのであれば、経済学者などはその最先端を行っているのではないでしょうか。しかし、経済学者が大儲けしたなどの話はあまり聞いたこともない。だからこそ投資の世界は面白いのかもしれません。

そこで、テクニカル分析を採用する根拠について考えて見ましょう。一般に、原因なくして、結果なしと言われるように「原因、結果の法則」に従い、根拠のないものは、いずれ破綻すると言われています。そのためにも、テクニカル分析を採用する根拠を明確にしておかなければなりません。

株式投資は、企業業績を検証し、好調な銘柄を買い付けるということが一般的です。これらは正しい考えです。しかし、その投資スパン、つまり投資期間を考えてみるといかがでしょうか。

5年、10年という投資スパンであれば、ファンダメンタルズによる投資が一番優れていると思います。しかし、皆さんも業績が良いので買い付けしたものの、株価が一向に上がらないという経験をされたこともあると思います。

その原因は何であるか、その理由には「業績の内容と株価の変動が、短期的には一致しない」という点にあります。

投資というものは、将来に対しての行為であるため、株価は常に、これらを織り込みながら先行するという習性を持っています。そのため、業績が最高の時は株価はすでに織り込み済みとなっている場合が多くあります。

一般的に、株価は業績の6ヶ月から長くて9ヶ月先を織り込みながら推移するといわれています。その根拠としては、投資とは、将来に対しての行為であるということだからです。つまり、業績内容を先取りしてしまうということです。そこに、業績と株価の「タイムラグ」が発生することになります。

実際に、皆さんも企業情報の予想などを見て、その企業の今後の見通しなどを予測しながら、好調な企業に対し投資するのではないでしょうか。つまり、この時点で、すでに業績の先取りをしているということになります。

しかし、業績が良いというだけで、株価が上がるというのであれば、誰でも儲かるはずです。つまり、このような「タイムラグ」が、株式投資をさらに難しいものとしているのです。

そこで、これは私の独自の考えですが、株価が、業績の6ヶ月から9ヶ月先行するとすれば、もし、6ヶ月以内の短期売買であれば、業績の数値はあまり役に立たないということにならないでしょうか。

つまり、短期売買においては、ファンダメンタルズは、参考程度に見ればよいのではないかと考えます。このような考えは間違っているかもしれません。ファンダメンタルズ派からはブーイングが起こるでしょう。一般的な投資の常識から外れているかもしれません。しかし、私はこのように捉えて今まで運用を行ってきました。

皆さんは、驚かれるかも知れませんが、私は売買に際し、ファンダメンタルズはほとんど見ておりません。たしかに、持ち株で上昇していない銘柄は、後から見れば業績が芳しくないという銘柄ももちろんあります。

しかし、業績が悪かった銘柄が急上昇して大幅に値上がりすることもあります。上昇相場では、収益率のトップクラスにランクされた銘柄は、いずれもこのような銘柄で、これらは仕掛け後に業績が好転するといった修正を行っています。

このように、後でその業績内容にも納得するのですが、仕掛けの時点では、これらのことは分かりません。よって、私は短期売買を目指していますので、投資対象となる企業の業績はほとんど検証しておりません。このようなことがアウトローと言われる所以かもしれませんが・・・。

要するに、長期投資ではファンダメンタルズは非常に重要な意味を持ちます。しかし、短期売買においては、ファンダメンタルズは参考程度でよいのではないかと考えます。つまり、売買期間が短くなればなるほど、ファンダメンタルズの影響は薄れていくと言うことです。

テクニカル分析を利用するという根拠は、株価は、常に業績を織り込みながら先行するという習性を持っているため、そこに「タイムラグ」が発生する。よって、その分析において、短期売買という条件の下では、ファンダメンタルズ分析よりテクニカル分析が適しているという考え方です。



   ≪ 投資と人生 ≫
2018/12/01(Sat)

2018/11/23 のコメントです。

投資とは長く続けていくゲームである。もし、株式投資で儲かっていれば、まず、株式投資をやめないと思います。やめる場合があるとすれば、その理由はすでにお分かりであると思いますが・・・。

つまり、株式投資は延々と続くゲームである。延々と続くのであれば、その投資家の人生の多くの部分を投資が占めることになります。であるならば、これからも続くであろう投資活動を、人生という長いスパンからも考える必要があるのではないでしょうか。

投資の世界は非常にメンタルな世界です。持ち株が上がれば嬉しいし、下がれば悔しい思いをします。数値を追いながら一喜一憂します。人間の心理として、持ち株が同じ幅だけ上がった時と下げた時のインパクトは、下げた時の方が上げた時よりも2.5倍ものインパクト(ショック)があるそうです。

投資の世界は、一般社会と異なる別次元の世界であるということは、当欄でも、すでに述べています。投資初心者にとっては、一般的な常識や知識もキャリアも通用しない未体験ゾーンでもあるわけです。しかも、投資の世界には、もっと大きな問題が待ち構えているのです。

答えのない投資の世界では、間違った情報でも、まことしやかに独り歩きしています。その間違った情報(知識)をインプットしてしまった投資家は、それを排除する術もなく、潜在意識に埋め込まれていきます。さらに投資家は誰でも自分の考えは正しいと思いがちです。

幼少期に埋め込まれた潜在意識は一生消えないと言います。ある意味、その潜在意識が、その人の一生を左右するとまで言われています。これらと同様に、市場に参入した時に得た知識や体験がいつまでも残っているのです。それらが、その後の投資人生を決定付けると言っても、言い過ぎではないような・・・。

私は、ある投資家と話しました。その投資家はキャリアが30年だと言う。れなりに紆余曲折はあったと思いますが、しかし、いまだに収益を上げることができないでいます。何かが間違っているのでしょう。間違ったまま今まで来てしまったのでしょう。

株式投資は、競馬や競輪と違って、投資における経費は売買手数料だけです。そして、上げ下げの確率は50%程度でしょう。ならば、儲ける投資家は半分と言わずとも、三分の一程度はあってもおかしくないはずです。

しかし、現実はそうではないようです。何かがおかしいのです。何かが変。そうです、何かが間違っている、何かが邪魔をしているから収益を上げられないでいるのです。

これは、私の長い投資活動の中から自分の体験も含めて、これらの問題について感じることがあります。そこには、二つの要因があるのではないかと考えています。

まずひとつは、すでに上記で述べましたように、明らかに間違った知識のインプット。それに思い込み。何が正しいか分からない世界では、これらもやむを得ないのかもしれません。しかし、そうも言っていられません。投資で稼がなくてはならないわけですから・・・。

これらも難しい問題かもしれませんが、一時、「欲」という部分を切り離して、投資について客観的な目で見てみたらいかがでしょうか。

もうひとつは、これは非常に困難な問題です。これらは、本来、誰でも持っている人間としての本能の部分です。それは「人間の判断は本質的に損を招く」というものです。これらについては、アメリカの科学誌「サイエンス」にミシガン大学の心理学者が発表した記事があります。

『投資において負けると、なぜか大きな賭けに出て深みにはまってしまう。こうした行動は、損失を取り戻そうとする脳内の反射的な働きに一因がある。儲けた場合より損をした場合の方が「前頭葉内側野」が活発になり、損をした直後には、その損を取り戻そうと、更に大きな賭けに出る傾向が見られた』とある。

投資家であれば、誰でも「損失の恐怖と利益の欲望」という共通の意識を持ち、人としての感情がマーケットでの正しい行動を狂わせ、そして、全員が負けるというものです。

いつもながら、重い話題となってしまいましたが、投資家各自がこれらの問題に対し、どのように向き合い、どのように解決していくかが、今後の長くなるであろう投資活動の成果につながるものと思います。

私自身もこのような問題と対峙し苦悩し続けてきましたが、年月を経て、ある一定の方向性を見つけ、現在の投資手法に至ったわけです。当研究所の分析システムは、これらの考え方が組み込まれているため、昨年の100年に一度の大暴落に対しても分析システムを変更することなく、難なく乗り越えたられたのではないでしょうか。

投資家は、これからも投資活動を続けていく限り、これからの人生の多くの部分を「投資」という問題が占めることになります。このあたりで、これらの問題についても、もう一度考えてはいかがでしょうか。



   ≪ いつもひとりぼっち ≫
2018/11/23(Fri)

2018/11/16 のコメントです。

当コメントは、いつもネガティブで辛口な解説となってしまいます。たまには、儲かっている投資家の話題も提供してくれとの要望もあります。しかし、私の周りには、そのようなケースがあまりないもので・・・。

しかし、今まで何人かは、当研究所の考え方や売買技術を理解されて、卒業し独立された方もおります。株式投資に真剣に取り組み、努力を惜しまない方もいることを嬉しく思っています。当研究所の考え方や売買技術が、投資家の皆さんに何らかのきっかけとなり、自立されること望んでやみません。

投資の世界には、その投資手法や考え方は投資家の数ほどあるといわれています。当研究所の考え方や売買技術も数多い中のひとつでしかなく、その思考も他から見ればアウトロー的(本人は正統派と思いつつ)な存在であることも理解しています。

私は、他の投資手法に対し排他的な考えはなく、常に聞き耳を立てて納得できるところはできるだけ取り入れていこうという考えです。そのため、最年長でありながらも若い投資家達の集まりなどにも、いそいそと出かけていくわけです。投資の世界には、これが正解というものはない、ということでもありますし・・・。

さて、私が株式投資の技術書を出版しているという関係からか、セミナーなどの依頼も多くあります。しかし、私は、一部の知り合い関係以外からの依頼は、ほとんどの申し出をお断りしています。なぜなら、話ベタということもありますが、投資家は虚業家であり、あまり表舞台に立つものではないという考えからです。

最近は、だいぶ変わってきたとは思いますが、依然として額に汗しない仕事は、一般から認知されていないこともあります。日本の文化、国民性からすれば、まだまだと言ったところでしょうか。しかし、投資の世界は、一般社会より厳しい世界であることは、経験者であれば理解していると思います。黙して稼ぎましょう。

投資家は常に孤独であり、精神的なプレッシャーは計り知れないものがあります。その裏返しと言うか、その反動と言うか、投資家同士のおしゃべりは長い。話をすることによって、少しでも心を癒すかのようです。まるで、おばさんたちの井戸端会議のように・・・失礼。

しかし、話をするということは、それはそれで癒されるものです。問題解決とならずとも、話をすることにより何らかの発散ができるのでしょう。私自身も最近は、おしゃべりになったと、よく言われます。

セミナーなどで、それなりの持論を解説するのも、ある意味ではストレスの発散になるのかもしれません。しかしながら、投資手法を延々と解説した後に、受講者から「先生、何か儲かりそうな銘柄はありますか?」には、ガックリとさせられ、更にストレスを溜め込んでしまうことも度々・・・。

セミナーの多くの受講者は、何か新しい投資技法などの解説を期待してきます。また、セミナーの主催者側も最新の売買テクニックなどを披露していただきたいと望んでいるようです。

受講者の気持ちやセミナー主催者側の立場を考えると、それらもよく分かります。しかし、私は投資で儲けるということは、投資技法や売買テクニック以前に、もっと大切なことがあると考えています。

それらについては、当コメント欄でいつもくどくど書いておりますが、投資に対する姿勢やその考え方であると思っています。しかし、私自身も、このような考えは、当初から持っていたわけではなく、長年キャリアを積んで理解したことなのです。

そのようなコメントも、新規に市場に参入してきた投資家の皆さんには、遠回りしないで投資活動を行って欲しいと考えてのことなのですが・・・。それとも、そんなことは余計なお節介なのでしょうか?。

私は、セミナーなどでは、初心者には一番重要な「投資に対する姿勢やその考え方」から話をしようとするのですが、これがまた受けないのです。「そんなこと、どうでもいいから、早く儲かる方法を教えてくれ」と言わんばかりの視線です。誰でも、儲かる投資技法を知りたいと考えるのも当然なのでしょうが・・・。

そのような投資家もしばらくすると、簡単に儲かる方法などどこにもないことを知ることになると思います。どこにも正しい教科書などないのですから、やむを得ないことなのでしょうか。

投資家は、いつもひとりぼっちです。常にプレッシャーとストレスなどの重圧を背負いながら、そして、常に決断に迫られながら歩き続けています。たまには、そのような重圧から開放されたくもなります。

たまには息抜きもしたいものです。投資家同士の他愛ないお話もいいでしょう。趣味に没頭するのもいいでしょう。投資家もこれから長く続くであろう投資活動に対し、何らかのストレスの発散するところを見つけておくべきです。

投資の世界を客観的に見る上でも、こうしたリフレッシュすること、できるところを考えておくべきです。ひとりで考えていると、その考えは必ず曲がっていきます。それらを矯正する意味でも、投資の世界から一時でも離れて、自分を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。

私は最近、セミナーではなく、ひとりぼっちの投資家のために、数名での座談会(おしゃべりの会)などもいいかなあなどと考えています。食事でもしながら・・・。



   ≪ 読者の声 ≫
2018/11/09(Fri)

2018/11/05 のコメントです。

当欄のコメントを読まれ、ご感想を頂きましたので、一部抜粋してご本人の了解を得て掲載いたしました。(原文のまま)

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■含み損

 私は日本人の気質として、含み損が結構好きなのではないかと思っています。

 といいますのも、楽して儲けるのは良くないこと、苦労して儲けるのは良いことと、潜在意識に刷り込まれているため、含み損が膨らむと、今、苦労することにより結果的には成功に向けて進んでいるのだと、妙に前向きに考えてしまっているよ
うな気がしてなりません。利食いが早いのも、楽して儲けるのはよくない・こういういいことは長く続かないという罪悪感があるからすぐ手仕舞いしてしまうような気がします。 他にもポジションを変動させていくという、テクニック的な問題もあるかもしれませんが、それは中級以上だと思いますので。


■サラリーマン

 あとはサラリーマンというコンスタントに収入を得るパターンに慣れきってしまっているのも勝てない理由だと思います。
 相場はどちかというと漁のようなもので、天気(相場)が荒れてればそこに魚(利益)はいないどころか自分の船(資産)の安全すらおぼつかない。それに日や季節によってはさっぱり獲れない(動かない)ときもある。逆に大量(大きく動く)の日もある。穀物も同じで毎日収穫できるわけではなく、収穫できる時期は限られていると。

 ところが毎日コンスタントにいくら稼ごうとか、毎月分配型のグロソブがヒットするなど、明らかに投資の世界にサラリーマン思考を持ち込んでいることがよく分かると思います。

 つまり、投資に必要な「待つ」ことの大切さを分かっていないような気がします。

 これは証券会社が常に買わせようとしてるから、常に買うような宣伝になり、その証券マンが言ってることを日経新聞などが真に受けて専門家のコメントとして載せてしまったりするから、さらにその新聞記事(週末コラムなど)を真に受けて信
じる素人やFPが多発しているのだと思います。新聞の記事など鵜呑みにするだけではなく、少しは自分の頭で考えたらどうかと思うのですが。あらゆることに関して。


■最後に

 私は投資家のレベルによって次のようになると考えています。

 初心者・・・買うことしか考えない。
 中級者・・・買うことと売ることしか考えない。
 上級者・・・買うことと売ることに加え、待つことも考える。


 なんかまとまりがないですが、まとまるように書こうとすると長くなるのでこのへんでやめときます(笑)。

 では。
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   ≪ 「損」から学ぶ ≫
2018/11/05(Mon)

2018/10/27 のコメントです。

私が株式投資関係の仕事をしていると知ると、個人投資家から必ず聞かれることがある。「これから相場は上がりますか、それとも下がりますかね」と。また「儲かる銘柄は何かありませんかね」と。私が「分かりませんねえ」と返事をすると、その尋ねた人は、そのあと相場に対する自説を延々と語り始めます。

また、知人が相場の上昇を見てか「株式投資を始めたいんだが」と聞いてくる。私は、必ず「やめておいた方がいいよ」と返事をする。すると知人は、やはり投資に対する知識が豊富であるがごとく自説をとくとくと話し始める。私はいつも聞き役である。

私は今まで、そのような問いかけに賛同する意見を述べたことはない。なぜなら、彼らの自説を聞いて直感的に「これでは無理だ」と感じるからであり、また、友人を失いたくないという気持ちからでもある。

最近、彼らの噂を聞いた。「○○は、千万円単位で損をしたらしいよ」と。また、「○○は、音信不通だよ」などと、さびしい限りです。もっと厳しく止めておけばと思いつつも、余計なお節介とも・・・。

投資市場に大いなる夢を抱くのは結構なことですが、多くの人は市場の本当の怖さを知らなすぎる。「老後のために少しでも足しになれば」「退職金が出たから」などと、その考えが安易過ぎる。本音の部分では「生き馬の目を抜く市場を何と心得ているか」と問いたい気持ちです。

私は、そのような問いかけに「何もしないで、貯金しておいたほうがいいよ。物価も安定しているようだし・・」と答えています。もし、投資市場に参入するなら知識や技術を習得するなどの相応の準備と努力をしてから参入していただきたい。

しかし、投資知識を得たからといって儲かるわけではない。投資市場は学歴主義ではありません。もちろん知識は必要ですが、投資の世界は知識の上の次元にあることを理解しておかなければなりません。

プロスポーツの世界などを見ても、スポーツで稼げる人は、ごく一部でしかない。プロを目指す多くの人たちは、夢を抱くも夢破れて去っていく。プロのアスリート達もそれまでの過程は、血のにじむような努力を重ねてきたに違いない。そして、稼げるプロのスポーツマンになったのである。

これらに対して、投資家はいかがだろうか。投資市場に参入するにあたって、どのような勉強をしてきたのだろうか。はたして、血のにじむような努力を積んできたのだろうか。プロのスポーツマンと同様に投資の世界で稼げるのも、ごく一部でしかないのに・・・。

しかし、現実を見てみると投資を学ぶのに、それ相当の環境が整っていない。今は金融の時代だと言うのに・・・。これから大学に行って経済学を学びますか?。大学には高名な経済学者がいるものの、大学自体がデリバティブなどに手を出し大きな損失を出している。経済学者達は何をしていたのだろうか。

経済学者が投資の世界で成功するだろうか。私も大学で経済学を学んだ一人ではあるが、今では何を学んだかさっぱり覚えていない。投資の世界は、理論だけではなく、更に統計学、心理学、そして実践と、多岐にわたり学ばなくてはならない。投資の世界は異次元の世界であることを理解しておかなければならない。

では、書店に並んでいるノウハウ本ではいかがだろうか。それらの書物も以前から当欄で説明したとおりです。出版社は、その内容はともかく、たくさん売れればよいということから、いきおい、それらの本のタイトルも人の目の引くものになる。

では、ウェブサイトはどうだろうか。これらはウェブサイトの特徴でもあるが、ブログのように作者の姿が見えてこない。ハンドルネームなどといって、その正体を隠しての発言が多い。「こんなもの誰が信用するか」と思いつつもつい見てしまう。情報が氾濫していて、その真偽の判断が付かない。

このように、現状では投資について真に学ぶところも学ぶ書物もない。投資の世界には「これが正しいという答えはない」というからなのだろうか。それとも、他人の損は自分の利益と考えるからなのだろうか。

このような状況下、環境下では、たとえ投資金を持っていても、投資市場で利益を上げていこうとするには現実的に無理がある。とにかく、実践で学びなさいというのだろうか。実践して投資金が底をついたらどうすればよいのだろうか。

話が堂々巡りになってしまいましたが、私にも結論は出せない。わからない。ただ、私の長い投資体験の中から、こうすればよかったという反省点はある。

そのひとつは、投資の世界に足を踏み入れなければ良かったのではないかと・・・。しかし、これは投資の世界に入らなかったら、今頃どうしていたかと考えると、良かったか悪かったかの結論が出ない。

もうひとつは、市場に参入して分かったことですが、それはやはり「リスク管理」「リスク・マネージメント」の重要性をつくづく感じました。一番辛かったのは、たくさんの引かれ玉を持ったまま暴落に遭ったことです。立ち上がれないほどの辛い思いをしました。

新規参入者や初心者は、市場での大儲けを夢見て売買を始めますが、上記のように、投資を学ぶ環境の無い現状では、投資技術も知識も少ないはずです。

そこで、私の体験からですが、たとえ投資知識が少なくても、リスク管理、つまり「損切り」を徹底すれば、長い間、市場にとどまることも可能となるはずです。そうすれば、その間に実践で多くの経験や体験を積むことができるはずです。

何事でも、実践でのたたき上げほど強いものはない。老婆心ながら、くれぐれも私の二の舞にならないように・・・。

投資の世界では、その知識は広範囲にわたります。しかし、我々個人投資家では、これらにも限度があります。まずは、投資で一番重要なことから学ぶべきではないでしょうか。

個人投資家が投資を何から学ぶかは現状では難しい環境にありますが、私が実体験を通して言える事は「損」から学ぶことがベストではないかと考えています。



   ≪ 時代背景 (サイクル) ≫
2018/10/27(Sat)

2018/10/20 のコメントです。

振り返ると、バブル崩壊後に「失われた10年または20年」などと言われ久しくなりますが、その後はやや落ち着きを見せていますが、体感的に好景気とはなっていないようにも思えます。

景気と同様に国の盛衰には、大きなうねりがあることも理解しておかなければなりません。一般的に国の盛衰は、成長期から始まり、繁栄期、その後の衰退期とおのずと運命付けられているのではないでしょうか。かつては、「ローマは一日にして成らず」と言われたローマ帝国でさえも滅亡しています。モンゴル帝国も然り。

長い世界の歴史から比べれは、我々が生存中に経験できることなどごくわずかです。そのわずかな経験や体験から、現在の景気や今後の見通しなどを判断しているわけです。しかし、それらは国の盛衰などと密接にかかわり、非常に大きなサイクルで変動していることも忘れてはなりません。

時代の変化は、過去の歴史の中から学ぶほかありません。日本の歴史を振り返ってみると、戦後の移民(海外への出稼ぎ)の時代から始まり、加工貿易の「メイドイン・ジャパン」の物の時代、その後の金融の時代と大きなサイクルで変動しています。

つまり、人から物へ、そしてお金へと変化していくわけです。国の成長段階は、おおむね上記のような経過を辿るものですが、さしずめ、現在の中国は物の時代、つまり「メイドイン・チャイナ」の時代でしょう。米国の金融の時代は、そろそろ、終焉に近いのでは・・・。

日本においても「物づくりのニッポン」と言われていますが、これらを現在の時代背景と照らし合わせてみたらどうでしょうか。今、物づくりの中小企業が苦しんでいます。

さて、金融の時代の後には何がくるかご存知でしょうか。賢明な皆さんは、すでに理解されていると思いますが・・・。現在、我々はどのような時代に、そして、これからの時代はどのように変化していくのかをしっかりと認識すべきです。そして、その上に立って、時代背景を味方にして行動すべきです。

ビジネスにおいても投資においても、その時代の流れ、つまり、時代背景を正しく理解していないと、その波に乗り切れないということになります。時代背景を読むということは、今後、生活していく上では非常に重要な要素となります。

さて株式市場ですが、過去を振り返れば、株式市場はランダムであると言われるも、ある一定のサイクルで変動しているのが分かります。これらは、実体経済であるファンダメンタルズや需給関係により、ある程度のサイクルが存在します。

巷には「30年サイクル説」なるものがありますが、これは一人の人間が働いている年数であり、世代が変わればその価値観も変わり時代が変化していくというものです。

しかし、個人投資家である我々には、これらについて深く理解することは困難であり、ましてや、これらを株式投資に活用するなど至難の業です。景気サイクルと持ち株との関係など、どのように関連付けしてよいのかも分かりません。

そこで私が考えついたのが、ヘッジ比率(ポジション比率)です。ヘッジ比率を過去にさかのぼって、時系列にグラフ化すると、それらは、ある一定のサイクルを描いているのが分かります。

ヘッジ比率とは、実際にはいくつかの指標を組み合わせたりして数学の公式などをを利用して算出されるものですが、簡単に述べれば上昇している銘柄と下降している銘柄の比率ということになります。

これらにより、投資家がおかれている現在の位置を確認することができますし、運用においても投資資金の適正な配分を可能としています。

ヘッジ比率を採用することにより、株式投資の世界が見違えるほど変わってくるはずです。すでにヘッジ比率またはそれらに類似した指数をご利用されている投資家の方には、ご理解いただいていると思いますが、ヘッジ比率を採用することにより、大暴落などを凌ぎきり、退場することなく運用を続けることができるはずです。

私はヘッジ比率(ポジション比率)は、投資家必携のユーティリティ・ツールであると自負しています。



   ≪ 酒と女とレバレッジ ≫
2018/10/20(Sat)

2018/10/12 のコメントです。

前々回および前回のコメントの『「危険な傾向だ」と・・・』について、投資家の皆さんから再び多くのご意見を頂きました。このように、反響が大きいということは、いかにこれらの金融派生商品で売買されている投資家が多いかということの裏返しでもあると思います。

実際に自分が金融派生商品で売買しているので、このような内容の解説に少し怒りと不安を感じたのかもしれません。そこで、これらのテーマについて、もう一度解説してみたいと考えました。これらについて私の本音の部分で説明いたします。

時代というものは、その良し悪しにかかわらず、常に一定の方向に向かって進んでいくものです。現在で言えば、温暖化の問題や環境問題など、世界中がこれらの問題を解決するべき議論がなされています。

過去には、第二次大戦に向かって、国民が一丸となって突入していった経過においても同じことが言えるのではないでしょうか。このように、世界は、あるいは国は、善悪は別として、ある程度、ある一定期間ひとつの方向に向けて進んでいくものです。

これらの結果、常に行き過ぎが起こり暴走することもあります。リーマンショックにおける金融危機なども同様ではないでしょうか。

金融派生商品も同様に、その良し悪しは別として、時代のニーズであり、現在の金融界のひとつの方向と受け止めることになります。それらの結果は、今後の歴史の中で結論付けられることになるでしょう。

私は、常々申し上げておりますが、規制や倫理観の無い「自由」は「暴走」し、最後には「崩壊」という道を辿ることになると・・・。資本主義の基本は自由経済です。しかし、資本主義の発展とは、技術の向上や資本の蓄積によってもたらされるだけではないのです。

昔の話になりますが、共産主義のソビエト連邦が崩壊し、当時ロシアのエリチェン大統領が資本主義に転換を図りました。そして急激な技術革新や資本の蓄積にまい進しました。その結果はいかがでしょうか。

技術革新や資本の蓄積はある程度できたものの、いまだに経済は低迷している状況にあります。結果的にマフィア経済になってしまったのです。何がいけなかったのでしょうか。それは資本主義の根幹である技術革新や資本の蓄積のほかに、資本主義における高度な倫理観がなかったためです。

資本主義の倫理観とは規律や法令順守や自己規制、モラルであり、これらが欠如していれば資本主義国家は成り立たないのです。投資においても自己規制やルールの遵守を怠れば暴走し崩壊を辿ることになるのです。

投資は金融派生商品のように高いレバレッジでの運用が可能な商品があります。これらのレバレッジは、投資家の判断により自由に設定できます。しかし、金融派生商品に限らず投資では、そこに投資家のよほどの自己規制がなければ、必ず「自由」→「暴走」→「崩壊」を辿ることになります。

面白いことに、最近の話題に、身を滅ぼすものは「酒と女とレバレッジ」とまで言われています。反面、これらを上手に使いこなせれば、これ以上の幸せなことはないとも言えますが・・・。「酒と女とレバレッジ」は、諸刃の剣でもあるのです。

『「危険な傾向だ」と・・・』について、私の心配として、前回ご説明しましたように、これらの商品を単独で売買している投資家の多くが市場から退場(私の知る限り)して行ったという事実がひとつ。

もうひとつは・・・、これが私の本音の部分です。金融派生商品は、小資金で高いレバレッジでの売買が可能ですが、これらの売買を小遣い程度の小資金であれば、たとえ損をしても生活に支障をきたすことはないでしょう。また、資金をためて再チャレンジすることができます。

しかし、これらを大きな資金で本業として運用するとした場合はどうでしょうか。本業を別に持ち、余力資金で売買しているには、金融派生商品も刺激的で面白いと思います。たとえ負けたとしても逃げるところがあるのですから・・・。

しかし、大きな資金で、これらを生活の糧とした場合、金融派生商品を単独で、しかも高いレバレッジで運用できるかということです。私はこの点を強調して言いたいのです。もし、投資で生活をしていたとすると、万が一、失敗したら、もうどこにも逃げるところはないのです。私の本音はここにあるのです。

ネガティブな解説で申し訳ないのですが、以前に、外国(イギリス)の銀行でカリスマと呼ばれたトレーダーの収益が、その銀行の収益の半分を稼いでいたという話を聞きました。しかし、そのトレーダーが、ちょっとしたつまづきから巨大な損失を被り、結果的に、その銀行を倒産させてしまったという実際の話があります。やはり、これらも金融派生商品の単独の売買だったようです。

金融派生商品の悪い面ばかり書き綴ってしまいましたが、金融派生商品も本来の正しい利用であれば、その限りではないことも申し添えておきます。

金融派生商品に限らず、投資の世界は、風船と同じように、ある程度のところまで膨らまして終わりにすればよいのですが、人間の欲には限りがないように、膨らましすぎればいつかは破裂してしまいます。投資とは、このようの人間の欲(弱い)の部分を突いてくるものです。

では、なぜ金融派生商品は高いレバレッジが可能なのでしょうか。その理由については、あまりご存知でない方も多いかもしれません。株式はレバレッジが3倍程度であるのに対し、金融派生商品は何十倍もの高いレバレッジが可能です。その差には何があるのでしょうか。それは、そもそもその利用方法が「保険として利用するべきものである」という理由からです。

火災保険を考えて見ましょう。たとえば家屋に2000万円の保険を掛けたとしましょう。一般に、その保険の掛け金は年間数万円といったところでしょうか。万一のことがあれば、掛け金数万円で2000万円の保証が得られるということになります。そのレバレッジは相当なものです。

同様に、金融派生商品は保険の役割をするものですから、少ない資金で大きなレバレッジを効かせることが可能となるわけです。くどいようですが、金融派生商品の本来の利用方法は、ヘッジとして利用するために開発された商品なのです。ある意味では、掛け捨ての保険と考えることも・・・。

何事も、その利用方法を正しく理解して使用しなければ本来の機能を発揮できないものです。正しく利用しなければ、たとえ、一時的に収益を上げたとしても長くは続かないということです。

これからも長く投資の世界で活動して行きたいと考えるならば、これらの点について深く理解し、正しく運用していただきたいものです。

私は、このように投資活動を長期的展望に立って「投資の世界で長く生きていく」という視点から解説しています。当コメントは、今後も常にこのような考えに沿って解説して参りますので、何卒ご理解いただきたいと思います。

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おもしろ動画
www.youtube.com/watch?v=gGxeH7PyqTs&feature=player_embedded
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   ≪ ひとりごと ≫
2018/10/12(Fri)

2018/10/06 のコメントです。

投資の世界は、長期的にはファンダメンタルズをベースして変動し、短期的には、需給関係で上下するものです。たとえば、株価が1000円になったとします。この1000円で利が乗ったので利食いしようと考え、決済する投資家がいます。

一方、1000円は、まだ割安であると判断して新規に買い付けに入る投資家もいます。つまり、同じ価格でも決済する投資家がいれば、新規買いをする投資家もいるわけです。投資で利益を上げようとするのが投資家ですから、その目的は一緒のはずですが・・・。

同じ価格で一方は売り、他方は買いとなって初めて値が付くことになります。それらが出来高となって現れてきます。これらの繰り返しが市場を変動させる要因となります。もし、すべての投資家の考え方や投資手法が同じであれば、株価は一方通行になるか、または変動しなくなるわけですから・・・。

これらは目的は同じであるものの、その行動は異なっています。それは、それぞれの投資家の投資に対する考え方、投資手法、資金量などが異なっているからです。投資家も十人十色であって、それぞれの価値観を持って行動します。

そこで、当コメントの解説に付きましても、たった一人の投資家の価値観で解説していますので、これらの解説に対して異論や反論があるのも当然です。私は、これらを理解し、すべてにおいて受け入れているつもりです。

世の中には、素晴らしい才能を持った人がたくさんいます。投資においても、動物的な勘が鋭く、カリスマと呼ばれる投資家もいることでしょう。人間には、それぞれに得意とする分野があるものです。才能や価値観は、それぞれ異なって当然です。

ましてや、ただ長く投資の世界にいるだけという、ひとりの投資家の考え方など間違っているところも多くあるでしょう。一介の投資家が、多くの投資家に対し「投資とは何ぞや」などと解説するのも、おこがましい感じもしているのですが・・・。

人間は、今まで生きてきた過程において、いろいろな経験や体験を通して、その人なりの人格が形成されるものです。ですから、投資の世界においても、それぞれの価値観は異なっても良いわけです。

私が、先週コメントした『「危険な傾向だ」と・・・』にしても、私が歩んできた投資人生において直感的に感じたものであり、私自身の経験や体験から無意識に出てきたものであり、これもまた、私自身の中では否定できないものです。

「そんなのは古い考えだよ。時代遅れだよ。」という声も聞こえてきそうですが、これらに対しても、金融派生商品は時代のニーズであり、その性格を理解し、リスクヘッジとして利用すれば非常に効率的な運用が可能であることも理解しています。

このように世の中は常に変化して、とどまることを知らない諸行無常の世界であることを理解しつつ、ご意見や反論には自戒を込めて受け入れているつもりです。

「危険な傾向だ」につきましては、現在、実際にオプションやFX、先物、仮想通貨等を実践している投資家からは反論が出てくるのも当然です。これらの金融派生商品を売買している投資家の気持ちも十分に理解しているつもりです。先週のコメントに、『かつては、私もそうであったように、若い投資家の気持ちは理解できる』と説明してあります。

また、『投資の世界も常に進化し、金融派生商品などもどんどん開発されてきていますので、当然の傾向なのかも知れません』と、受け入れているつもりです。

しかし、若い投資家の気持ちを理解しつつも、現実の世界に目を向けてみると、これらの派生商品を単独で売買をしている投資家が、私の周りから一人減り、二人減りと消えていく悲しい現実も見ています。私には、これらのインパクトが強かったためか「危険な傾向だ」と直感的に感じたのかもしれません。これも事実です。

当然ながら、これらの派生商品の本質を正しく理解し、確実に収益を上げている投資家がいることも知っています。私は、これらの事実は事実として直視し、理解しているつもりです。

「自分の投資法が最高」と、誰でも、現在使用している投資手法やその考え方をベストと思っています。当然です。その投資手法が自分の価値観に合っているのでしょう。だから、現在も自信を持って、その売買法で運用しているわけです。しかし、自分の投資手法以外をすべて否定することはいかがなものでしょうか。

すでに述べましたように、人間は、それぞれ価値観が異なります。よって、他の投資家の考え方や投資手法を否定すべきではないと考えます。『それらの考え方や投資手法は、自分には「なじまない」』と理解すべきではないでしょうか。投資の世界には正しい答えはないわけですから・・・。私はそのように捉えています。

当コメント欄は、長い間、投資の世界で生き抜いてきた、孤独なひとりの投資家の経験や体験の中から生まれた、投資に対する「ひとりごと」と理解していただければ嬉しく思います。




   ≪ 虎の子の資金を失わないように ≫
2018/10/06(Sat)

2018/09/28 のコメントです。

一般的に、家を買うために銀行から住宅ローンを受ける場合、景気動向や金利情勢により多少の変動はあるでしょうが、通常、頭金は20〜30%の現金を入れて購入するものでしょう。

頭金の20〜30%は、長年培われてきた経験則やデータに基づいてはじき出されたもので、双方にとって無理のないところなのでしょう。これらにより住宅ローンで家を買う立場の人のレバレッジは、3倍から5倍ということになります。

貸出先である銀行も、この程度であれば債権の回収が可能と踏んでのことです。しかし、デフレが続けば、その担保となる土地などが値下がりし、担保割れということも起きてきます。

担保割れとなれば、債権の回収ができなくなる可能性が発生し、時には追加担保を要求されることもあります。このように景気動向によっては、貸出先である銀行側にもリスクが発生してきます。

一方、借り入れ側においても、景気低迷により収入が減少し、ローンの返済が危ぶまれる可能性も発生します。購入した土地が値下がりすれば、自宅を処分しても借金だけが残るということにもなります。最近は、住宅の競売が増加しているとのニュースも聞かれます。

このように、景気低迷となれば、貸し出し側、借り入れ側双方が痛手を被る結果になります。以前のリーマンショックは、このようなサブプライムローンをきっかけに発生したものです。資本主義は、緩やかなインフレ状態の中でしか効率的に機能しないものです。

景気低迷により金利も低く抑えられているため「利息も少ないし、今後のために何かに投資しなければ」という考えで、投資市場に参入してくる投資家も多いようです。しかし、金利は景気動向により決定されるものであって、現在のように、消費者物価もあまり上がらない状況では、あえてリスクのある投資などには向かわなくてもよろしいのではないでしょうか。ミイラ取りがミイラにならないように・・・。

さて、上記の解説は、レバレッジが3倍から5倍でも景気動向によっては、双方にリスクが発生するという説明ですが、なぜこのような説明したかと言いますと、実は、私がある会合に出席して感じたことについて説明しようと思ったからです。

その会合は30代が中心の投資家の集会でした。いろいろと話を聞いているうちに感じたのですが、それは「株式投資」の話がほとんど出てこないということです。話の中心は、「オプション」「FX」「先物」、更には「仮想通貨」「CFD」に関することでした。その主催者にも聞いたのですが「最近は株式投資は少なくなっているようです」との話でした。

オプション、FX、先物、仮想通貨、CFD等は、小資金での売買が可能であり、非常に大きなレバレッジでの取引ができ、大儲けが期待できる商品でもあります。つまり、ハイリスク・ハイリターンの取引となります。

会場では、それらについて皆さん得意げに話をしていました。たしかに書店に行っても、オプション、FX、先物、仮想通貨などの書籍が幅を利かせているのは事実ですし、証券会社も一生懸命にセールスしているようです。投資の世界も常に進化し、金融派生商品などもどんどん開発されてきていますので、当然の傾向なのかも知れません。

そこで私は尋ねてみました。「株式投資はどうですか」と。すると「株はかったるくてやってられないよ。買ってじっといつまでも待ってることなんかできないよ。儲けも少ないし・・・」との返事が返ってきました。

最近の若い投資家は、このような考えでオプション、FX、先物、仮想通貨などを中心に売買しているのかなあと思いました。いろいろと参考になりました。しかし、私は直感的に感じました。「危険な傾向だ」と・・・。オプション、FX、先物、仮想通貨などの本来の利用の方法を理解しているのだろうかと。

若い年代の人は動きが機敏であるし、デイトレードなどで売買を行っても、その反応は早く、思った価格での売買も可能でしょう。また、集中力もあるし、モニターとにらめっこしての長時間の売買も可能でしょう。それより何よりも、リアルタイムに動く変動が刺激的なのでしょうか。

私が感じたもうひとつは、若者ゆえにその投資資金は少ない。少ない資金で低い利回りでは利益も小さく物足りない。そのため、いきおい大儲けを狙い、レバレッジを大きくかけることのできる商品の売買に走るのではないか・・・。かつては、私もそうであったように、若い投資家の気持ちは理解できる。

しかし、上記のようにレバレッジが3倍から5倍であってもリスクは生ずる。レバレッジもほどほどにしないと取り返しのできないことにもなりかねない。そして、それらの商品の正しい利用の方法も・・・。これらのことを十分頭に叩き込んでから売買していただきたいものです。

老婆心ながら、「急いては事を仕損ずる」「急がば回れ」ということわざがあるように、あせらず足を地に付けて売買すべきであると思うのですが・・・。オプション、FX、先物、仮想通貨などは、それなりの専門知識を必要とします。「大儲けかできるから」などと安易に考えていると大怪我をすることになりますよ。

株式投資家が市場に参入して退場するまで4、5年と言われています。FXなどでは、退場するまで4、5ヶ月とも言われています。知識も乏しく、投資金も少ないのでは、すぐに強制退場させられます。これらを裏付けるかのように、今回、会合に集まったメンバーは以前の半分以下であり、出席したメンバーも大半入れ替わっていた。

投資市場は、そんなに甘いところではありませんよ。ブームに煽られ、証券会社の甘いささやきに乗せられて、虎の子の資金を失わないように・・・。

「ブームはバブル」なのですから・・・。



   ≪ 知識と潜在意識 ≫
2018/09/28(Fri)

2018/09/21 のコメントです。

「山高ければ谷深し」と言うことわざがありますが、これらは相場にも良く当てはまります。暴騰した株価はいずれ下落して、本来あるべき株価より更に下落し、その後は長期低迷を余儀なくされるケースも多いようです。

これらの現象は当然であり、そこに「作用、反作用」の原理が働くためです。これが株価の変動そのものであるわけです。物事は森羅万象「作用」「反作用」の原理で動く。「作用」「反作用」は、調和(バランス)が取れるまで続くものです。

相場を通して、さめた目で見ると日本人の気質がよく分かります。日本人は非常に我慢強く周囲にも気を配る、素晴らしい国民性ではあると思いますが、反面、自分の意思を相手に伝えることが下手である。これらも農耕民族に由来するものだろうか。

相場では時として「我慢強さ」も必要ですが、塩漬け銘柄を我慢強く持ち続けるというのは、いかがなものでしょうか。案外心当たりがあるのでは・・・。

日本人は自己主張の強い人を嫌う傾向がある。あまり目立つと足を引っ張られる。そのためか中流意識が強く、そのバランス感覚は長けている。「みんなと一緒」が大好きである。生き抜くための知恵として潜在的に植えつけられたものだろうか。

「みんなと一緒」がブームを巻き起こす。みんなが右に習えである。そのほうが安心するからであろう。これらは、小学生時代に整列するときに「右に習え」という訓練を受けたためであろうか。それらの後遺症かも・・・。それは冗談ですが。

私が常々申し上げています、「みんなと一緒」では儲からないと。「右に習え」でも儲かりません。このような日本人の性格や気質が相場には災いしているのかとも思っています。

私自身も日本人であり、当然ながら上記のような性格や気質は持ち合わせています。これらの国民性はDNAに深く刻まれているため、多少の努力では払拭できないものです。私の投資人生の前半は、このようなところでかなり苦悩したという記憶があります。

投資は、その精神面において人間の本質的な深い部分まで入り込み、最終的には本能的に決断することになります。つまり、結果的に自分に不利となる損失は無意識に拒否してしまうという行動を取ってしまいます。つまり、損切りができないということになります。

投資の世界で、損切りができなければ儲けることができないと誰でも知っていることです。しかし、これらは知識として頭で考えていることです。

投資の世界では常に決断に迫られます。毎回の決断において、常に冷静な判断ができるのであればよろしいのですが、負けが込んで追い詰められた状態で決断を迫られたときに、いつも正しい決断ができるでしょうか。

一般的に、追い詰められれば、その判断に苦慮します。そのときに本来の人間性が出てくるのです。損切りは、投資の世界に入って知識として得たものであり、後から覚えたことです。しかし、潜在的に持っているものは、生まれたときから備わっているものです。

結局、追い詰められた状態になると、後で覚えたことより潜在的に持っているものが優先することになります。つまり、「自分に不利となる損失は無意識に拒否してしまう」ということになり、結果的に損切りができなくなってしまうわけです。

日本人には「みんなと一緒」「右に習え」的な潜在意識があるということを十分理解し、投資において、その対策を講じておかなければならないと思います。いかに冷静さを保ち運用ができるかと・・・。



『人は固定観念や自己暗示によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。既成概念にとらわれるな。』

『決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は常に平常心で行うべし。』

『焦りと緊張、そして油断は多くの失敗を招く。』

『負けの原因の多くは自滅である。』



   ≪ 選挙と投資 ≫
2018/09/21(Fri)

2018/09/14 のコメントです。

近く自民党の党総裁選があり沖縄県知事選もある。私は長い間、選挙結果と株式市場について感じることは、その選挙結果は、一日ないしは二日程度は、その結果如何で市場も変動しますが、その後は何事もなかったように市場は推移していました。

これらの意味するところは、みんなが選挙だと騒いでいる割には国民の関心度が薄く、さめた状態で政治を見ているのかなあと思います。

選挙を投資家の視点で考えると、景気回復、経済成長に関する政策と共に、財政再建に向けた取り組みをしてもらいたいと考えているのではないでしょうか。また、少子高齢化という社会構造の変化と、労働力人口の減少等を要因とした潜在成長率の低下は避けられない環境の中、将来に向けた全体像をどのように構築していくのか関心のあるところです。

話題はちょっとそれますが、世の中には「お祭り大好き人間」がいるように、「選挙大好き人間」もいるようです。通常は、まじめな一般市民であった人が、いざ選挙となると人格が変わってしまったかのように変身します。

支持する立候補者に対する入れ込み様は激しく、選挙活動は率先して行い、あたかも自分が立候補者であるかのように大変身してしまいます。当選できるなら、何をやっても許されるかのような錯覚に陥ってしまうようです。

何がそうさせるのか私には分かりませんが、そのエネルギーを仕事や家庭に振り向けたらもっと良いのではないかと、覚めた目でひとり考えています。選挙も相場と同様に人格まで変えてしまうのでしょうか・・・。話題を戻しましょう。

投資ニュースでは、今回の選挙の結果によって日本の景気はどのように展開し、それらに伴いどの業種は注目されるだろうか、そしてその銘柄は・・・、などと解説しているようです。そして、多くの投資家はこれらに聞き入っている。

選挙があるたびに、このようなニュースや解説が飛び交い議論伯仲と言ったところでしょうか。しかし、これらも投資判断を材料や情報にゆだねて売買するのと同じような気もするのですが・・・。

政権公約や政策宣言であるマニフェストなどを聞いても、選挙のためだけの美辞麗句を並べているだけのように思えてしまう。その裏付けや実行力はどうなのだろうか。たとえ政権交代となっても、その実現性はどうなのだろうか。

誰でも政治の行方や景気動向などは、無意識ながらも関心を持ち、自分自身の体験の中から自然と湧き出てくるものです。株式投資では、個人が感ずるところのままに売買した場合には、どのような展開になるでしょうか。

うまく予想が的中すれば大儲けも可能でしょう。しかし、反対の展開になった場合には、即座に対応できるでしょうか。それぞれの個人が感ずるままに行動した場合に、その信念は固いはずですから、そう簡単には方向転換できないはずです。

このような売買では、勝つか負けるかの丁半バクチになってしまいます。株式投資は勝負事ではないことは十分承知のはずです。

株式投資は、勝負ではなく運用であるはずです。よって、選挙の結果如何で市場がどのような展開をするかは興味深いところですが、予想や予測による投資判断は避けるべきであると考えるのですが、いかがでしょうか。

もし、選挙結果によって市場が大きく変化すると考えるならば、一旦、持ち株を処分して、市場の動向を見極めてから再度参入することも可能なはず。投資家の読みに従った売買は、結果的に勝負となり、たとえ今回は勝ったとしても、今後の保障はありません。

いずれにしても、投資では、私的な感情や感覚での売買は避けるべきであると考えます。



   ≪ 数値と直感 ≫
2018/09/14(Fri)

2018/09/08 のコメントです。

株式取引もネット取引が主流となり、証券会社の窓口などに出向く機会はめったになくなった。たまに、証券会社を覗くと人もまばらで、居たとしても年配の投資家が多いようだ。

投資家の株談義は結構長い。証券会社の株価ボードの前で年配の投資家達が株の自慢話やグチなど、あれやこれやと株談義に花を咲かせている。失礼な話ではあるが、まるで年寄りの寄り合い所のようである。

株式投資は物を扱うわけではない。お金をやり取りしているもののお金を見ない。株券も見ない。売買伝表もネット上で見る。税金も天引き可能である。取引もキーボードをたたくだけである。株式投資は非常に無機質なものです。

人間は、物質的な物や人間との係わり合いがないと非常に不安になるものです。これらの不安を癒すために株仲間?と話しをしたりして心を癒し、そのバランスを保とうとするものです。これらは、ある意味では自然の姿なのでしょう。

株式投資もネット取引となり、人との係わり合いがまったくなくなってしまった。ディトレードなどでは、これらの現象は顕著に表れてきます。部屋に閉じこもり、ひたすらパソコンの画面を見ながらキーボードをたたく。

人間が緊張に絶えられる時間は2時間程度と言われています。長期間の緊張状態でもそれなりに儲かれば良いのですが「株式投資は損の続くゲームである」とも言われているように、毎日楽しいことばかりではありません。

投資というものは、なかなか思い通りにはいかないものです。相場で負けると、その判断ミスをいつまでも引きづることになります。相場はいくら考えて正しい答えはないのです。明日の上げ下げは五分五分なのであるから考えすぎてもしょうがないのだが・・・。

株式投資を実践していると、どうしても相場動向が気になります。「明日は上がるだろうか、下がるだろうか」と。しかし、どのように考えても、どのような分析をしても絶対という答えは出てきません。明日になってみなければわからない。

わからないことをいくら考えても正しい答えは出てこないわけですから、明日のことは考えず、現在の分析数値で判断、決断すべきであると考えるのですが・・・。

せいぜい売買の決断は1〜2分でしょう。あまり考えすぎると結果的に間違った判断となる場合が多い。考え過ぎた売買の判断を後で冷静になって考え直してみると、自分でもどうしてそのような判断をしたか疑問に思ったことはなかったでしょうか。

売買の決断はあまり長い時間をかけると迷いが迷いを呼んで、結果的には曲がった方向に向かってしまうことになります。いつまでもぐだぐだ考えていてもしょうがない。ではどうすればよいのか。

私は、常々申し上げていることですが、株式投資は「現在与えられた明確な数値による判定」という捉え方をするべきであると考えます。判断に迷ったときに最終的に頼りになるのは「明確な数値」しかない。そう考えるのは私だけでしょうか。

話は変わりますが、最近のメディアはフェイクニュースのオンパレードのように思えます。アメリカのニュースメディアはトランプ大統領叩きに明け暮れているようだ。真実の裏づけもなく、ただ「アメリカのニュースで言っているように・・・」と日本では報道されている。あたかもアメリカのニュースメディアがすべて正しいかのように。

アメリカのメディアも日本のメディアも同じようなものではないだろうか。噂話も尾ひれが付いて、まるで真実であるかのように報道されている。私は「マスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)。我々はノイズの中で生きている。時として、メディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがある」と申し上げています。

そのような中、元ウクライナ大使であった馬渕睦夫氏の外交・国際政治の分析手法は、既存のメディアからの情報収集ではなく、情報は公開された情報のみで分析すると言う。そのため、その分析は的確であり業界からも一目おかれている論客です。

「公開された情報」と「明確な数値」は共通するものであり、これらをベースに分析することが正しい結果を生むことになるのではないだろうか。

とは言え、投資の世界には悩みはつきものです。もし、「明確な数値」も把握できない。根拠ある数値も持っていない場合はどうすればよいのでしょうか。

これらの悩みをできるだけ解消したいと考えるのは皆同じです。そこで、これらを少しでも解消できるであろうという方法を提案してみたい。その方法とは・・・。

一般的に、解決策を考え込むより最初にひらめきいた直感が正しい判断となる場合が多い。直感とは、今まで積み重ねてきた体験や経験をもとに、人間を正しい方向に向けさせるための本能的な行為である。瞬時に具現化するものです。直感は、私が常々申し上げている「主観」とは異なるものですのでお間違いのないように。

しかし、その直感もいつも正しいとは限らない。当然ながら、過去に体験や経験が乏しい場合には、この限りではない。ひとつの捉え方として理解していただきたい。

投資家の皆さんも多くの体験や経験を積んで、直感的に正しい判断ができるように日頃から努力していただきたいものです。これらは、株式投資に限らず、一般生活においても活用できるものです。

ある有名な骨董家が、その弟子から「骨董品の価値を見抜く方法は如何に」と尋ねられた時に、その有名な骨董家は、弟子に一言「多くの骨董品を見ることだよ」と言ったそうです。



   ≪ エピソード ≫
2018/09/08(Sat)

2018/08/31 のコメントです。

《 エピソード T》

大舞台で、9回の裏、ツーアウト満塁。その時、マウンドのピッチャーは・・・。そのような状況になっても野手は駆け寄ってこない。ベンチの監督からもピッチャー交代のサインは出ていない。

この時、ピッチャーはマウンドで何を思うか。試合の行方はすべてピッチャーにかかっているようだ。とにかく、ピッチャーは次の球を投げるしかない。その時のピッチャーの心境は二つであろう。ガチガチに緊張して投げるか、開き直って投げるか、いずれかであろう。このような場面は、人生においても大なり小なりあり得ることだ。

次の投球で明暗が分かれるだろう。もし次の投球で打たれて負けても仕方がないだろう。負ければ悔しい。悔し涙も出る。夏の高校野球を見ていればよく分かる。

その後、悔しい思いをした投手はいかがだろうか。おそらく、そのことは一生忘れないだろう。その投手がその後、同様な状況に追い込まれたときは何を思うだろか。たぶん「あの時の悔しさだけはもう味わいたくない」と思い、その困難に対し、必死に何らかの対応策を考えるに違いない。

この「困難に対し何らかの対応策を考える」とは、人は、もがき苦しみ、悩んで困難に立ち向かうことによって、あらゆることを体験し積み上げていくことになるのです。困難や失敗は教訓として後世に残るのです。

子供は転びながら、ケガをしながら、泣きながら成長していくものです。この困難や失敗の体験こそが人間の成長に他ならないのです。困難は前進している証しであり、困難は人を強くするものです。

多くの体験こそが財産であり、体験に優るものなしです。たくさん傷ついたことが、最後に自分の最大の強みになることを忘れないでほしい。


《 エピソード U》

ある女性が、お盆にお客さんが来るので、世間体が悪いからと暑いさなか、しぶしぶ草取りを始めた。辛かったのだろうか、終わった後に「腕が痛い、腰が痛い」とこぼしていた。挙句の果てにマッサージに出かけた。楽しくない仕事は疲れるらしい。

ある日、ある女性は美術展にひとりで銀座まで出かけた。帰って女性いわく「今日は楽しく美術展を見てきたわ、だいぶ歩いたけど楽しかったのでぜんぜん疲れなかったわ」と。自分の好きなことではまったく疲れないらしい。

たしかに、自分の好きなことをしているときは楽しいし疲れることなどない。私みたいに美術にまったく興味のない人が美術展まわりしたらいかがだろうか。

誰しも好き嫌いはあるだろう。しかし、人生、嫌なことをしなければならないことが多い。辛いことも多い。そのような時、どのように対処すべきか多くの人たちは悩む。

多くの人たちは気づいていないだろうが、自分のために頑張るのと人のために頑張るのでは、どちらが頑張れるだろうか。多くの人たちは、自分のための方が頑張れると答えるはずです。はたしてそうだろうか。

よく考えてみてください。男は自分のためというより家族のために頑張っているのではないだろうか。たとえ自分は辛くても家族があるから頑張っているのです。母親は子供のためには一心に愛情を注いでいるではないですか。子供のためにと頑張っているのでしょう。

人は自分より人のための方が頑張れるのです。このような考えより、嫌いなことでも人のためになる、人が喜んでくれると思えば、頑張れるし、その辛さも半減するというものです。

辛い草取りも、人が来たときに「いつもきれいにしていて気持ちがいいわね」と喜んでもらえれば、草を取った人も嬉しいに違いありません。このように辛い仕事も自分のためだけではなく、多くの人たちに喜んでもらえると考えれば、辛いことも乗り越えられるのではないだろうか。要は、心の置き所なのだろう。


《 エピソード V》

オリンピックなどの国際競技で、日本の選手を見ていると、かなり緊張した様子で競技に挑んでいるようだ。一方、外国の選手を見ていると、なんとリラックスしてゲームを楽しんでいるように思われる。そのように感じるのは私だけだろうか。

日本選手の緊張と外国選手のリラックス。これだけを比べたときに、どちらの選手が記録を生み出せるだろうか。

人は緊張すると筋肉が硬くなり、本来の力が発揮できないように思う。反対に、リラックスすれば筋肉も柔らかくなり、本来の力も発揮できよう。よって、外国選手のようにリラックスして試合に挑めば、本番で実力以上の力を発揮することも可能となるだろう。

選手たちは皆、最善の努力をして試合に挑んでいる。しかし、成果を上げるには、リラックスして筋肉の緊張を解きほぐし、試合を楽しむことによって大きな成果を上げることができるものです。

リラックスすることにより、その能力は開花するものです。緊張は本来の能力を封じ込めてしまうものです。結果に依存しすぎるから緊張してしまうのです。結果に依存せず、そのプロセスを楽しむぐらいの気持ちが必要ではないだろうか。

余談ではあるが、今回のジャカルタのアジア大会競泳では、すばらしい成績を収めました。特に池江璃花子は8種目に出場し、バタフライや自由形、リレーなどで計6個の金メダルを獲得しました。

私は、池江璃花子が試合直前にあくびをしていたのを見ました。全然緊張がなかったようです。



   ≪ 株価チャートの錯覚 ≫
2018/08/31(Fri)

2018/08/26 のコメントです。

一般的に、短期的な株式トレーダーは、パソコンなどで株価チャートを見ながら売買の判断をすることが多いと思います。ある投資家はテクニカル指数を駆使しながら、また、ある投資家は、株価チャートを眺めながら、経験に基づく主観的な判断で売買をされているのではないでしょうか。

そこで、株価チャートを見ながら売買する場合の注意点を述べてみたいと思います。パソコンで株価チャートを見ると、すべての銘柄が株価チャート表示の枠内に表示されます。すでに、ここに問題があります。

株価チャートの表示は、すべて、ある一定期間の高値を上限とし、安値を下限として表示されます。これでは視覚的に、すべて同じような変動幅の株価チャートになってしまいます。このような同じような変動幅の株価チャートを視覚的に捉えた場合、どのような問題を引き起こすのでしょうか。

株価100円から200円に上昇した銘柄も、100円から500円に上昇した銘柄も見た目では同じような変動幅の株価チャートと錯覚してしまい、株価を正しく捉えることはできないのです。これらも株価チャートを見ながらでの売買が、うまくいかない要因のひとつではないでしょうか。

とは言っても、現行の株価チャート表示は、すべてこれらの方式での株価チャート表示です。そのため、これらの点について、十分考慮に入れて判断する必要があります。

また、年配の投資家で目先売買を得意する投資家に見られることですが「小すくいで10円幅を取るんだよ」などと話をしているのを聞くことがあります。つまり、10円の利益が取れたらすぐに決済してしまうということです。

ひと口に10円幅と言っても、100円の株価の10円か、1000円の株価の10円かによって、その利益率が異なってくるはずです。100円の10円であれば10%ですし、1000円の10円であれば1%にしかなりません。

私は、利益幅を「円」で言うのにはあまり同意できません。投資の原点は、投資金に対する利回りです。利回りは「率」で表現します。これらと同じようなことが、株価チャートを見たときに錯覚を起こしやすくなります。

たとえば、100円の株価から200円に上昇したとします。その後、200円から300円に上昇したとすると、その上昇幅は、どちらも100円です。視覚的に見ても同じです。しかし、利回り的に見た場合はいかがでしょうか。

100円から200円までの上昇率は100%です。しかし、200円から300円に上昇したときの上昇率は50%です。つまり、上昇幅が同じであっても仕掛けの時点から判断すれば、その利回りは大きく変わってくるということです。

株価チャートを見たときに、株価は天井近辺になると大きく上昇しているように見えます。しかし、実際には見た目より上昇の「率」は小さいのです。これもやはり、錯覚しやすい点です。実際には、底値近辺からの上昇の方が、その「率」は大きいものです。つまり、株価が上がれば上がるほど、その上昇率は小さくなるということです。

100円から200円で上昇率100%、もし、200円からの上昇率100%とすれば400円となります。見た目では、100円から200円より、200円から400円の方が、上昇がはるかに大きいと感じるでしょう。これらは、実際の株価チャートで「率」での比較をしてみるとよく分かります。

このように、株価チャートを見るとき、最初に視覚的な要因が取り込まれます。そして、その視覚的要因をもとに売買の判定を下すことになり、これらにより、売買において多くのミスを犯す可能性が出てきます。。

もし、株価チャートを視覚的に判断したいというのであれば「対数チャート」をお奨めします。対数チャートは、同じ銘柄を従来の株価チャートと比較した時には「これが同じ銘柄なのか」と驚くと思います。

対数チャートとは、チャートの縦軸(株価)の表示間隔を、値幅ではなく、変動率(対数)で表示したチャートです。簡単にいえば、株価の上昇率と下落率を同じ間隔で見えるようにしたチャートです。

株価チャートを見ながらの売買には、上記のようないくつかの落とし穴があります。これらに気づかず、主観的な売買を続けていても結果は「押して知るべし」です。

株式の分析は、必ず「数値」および「率」により判断すべきです。



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