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…知って得するページ…

   ≪ 自分のことは自分で・・・ ≫
2019/03/15(Fri)

2019/03/08 のコメントです。

1兆円を超える負債で倒産した会社を調べてみました。1位 協栄生命保険 4兆5296億円、2位 リーマンブラザーズ証券 3兆4314億円、3位 千代田生命 負債 2兆9366億円、4位 日本リース 負債:2兆1803億円、5位 マイカル 負債:1兆6000億円、6位 日本航空インターナショナル 負債:1兆5279億円、7位 タカタ 負債:1兆5024億円、9位 日榮ファイナンス 負債:1兆円、などです。

もちろん、これらの企業はその後消滅したり、再建されたり吸収合併されたりしている企業もあります。企業であってもそれなりのリスクを背負って運営されているわけです。

日本航空は、会社更生法に基づき経営再建を目指し、48年間の上場会社としての歴史に幕を下ろし、市場から退場した。そして、東京証券取引所で最終売買日を株価1円で迎えた。日本航空の株数は6割程度を個人株主が占めていたという。その後に再上場を果たしました。

私も若いときに海外へ出かけ、外国の空港で鶴のマークの飛行機を見るとホッとしたものでしたが・・・。以前は、誰も日本航空が倒産するなど、考えてはいなかったでしょう。日本航空が経営難であるという話を聞いても「何とかなるだろう」と思っていたに違いない。

しかし、その甘え体質が消えず、ついに法的整理に追い込まれてしまった。不倒神話を信じていた個人株主も大損でその責めを負うことになった。株主優待券を目当てに購入した投資家もいたでしょうが、結果的に、やぶへびになってしまった。これらの状況を客観的な立場で、投資という前提で考えれば、何があってもおかしくはないのだが・・・。

経済は生き物であり、大きく成長することもあるが、倒産という憂き目にあうこともある。投資家であれば、このようなことは常識であり、これらを受け入れて投資活動をしているはずです。つまらない思い込みや入れ込みが通用しない世界であることも十分承知しているはずです。

日本航空は、もともと国営企業であった。そのためか「親方日の丸」的な甘え体質になっていたのだろうか。もともと、日本人は「国のやることだから」などと言って、国に依存する体質がある。日本国民だからやむを得ないのだが・・・。

私は、あまり国に依存する考えは持っていない。国民年金を見ても分かるだろう。社会保険庁のオンライン化したデータにミスや不備が多いこと等が明らかになり、国会やマスコミにおいて、社会保険庁の年金記録のずさんな管理が指摘され、国民から批判されている。そして誰も責任を取らない。

企業年金のない中小企業の会社員らが加入する個人型確定拠出年金(日本版401k)で、掛け金を増額する人が増えているという。老後に備えたいというニーズが多いのだろうか。

個人型確定拠出年金401(k)には明らかな問題がいくつかあるにもかかわらず、マスメディアで人気の金融専門家たちは、相も変らず、この年金プランの恩恵をしつこく売り込んでいる。その本質を見極めないと大変なことになる。

現在は分からないが、会社には「持ち株会」なるものがあった。毎月給料から一定額を天引きされ、定期的に自社株を買っていくものである。この方法は、ドル平均法的な投資手法であり、長期投資には向いているように思う。しかし・・・。

その手法はともかく団塊の世代が現役引退した。その団塊の世代の歩んできた道を辿ってみよう。団塊の世代の頑張りによって日本も成長してきた。「持ち株会」では、相場の如何にかかわらず定期的に買い付けしていくわけだから、相場の天井でもバブルの絶頂期でも買い付けしていることになる。

団塊の世代を日経平均と合わせて見てみよう。団塊の世代の歩んできた期間を日経平均の移動平均線で比較すると、現在の株価は移動平均線の下にあるのではないだろうか。つまり、平均で損をしていると言うことになる。

団塊の世代が退職したときには、日経平均は最安値になってしまう。何をか言わんやである。しかし、これらの現象を客観的に考えれば当然の結果である。なぜそうなるか、各自で考えてみてください。その答えが見出せるはずです。

賢明な方は、ここで私が何を言わんとしているかお分かりであると思います。つまり「自分のことは自分で考えなさい」と言うことです。他人の勧めや依存体質を捨てて、自分のことは、自分で考え自己責任で行動するべきであるということです。

投資においても然りです。根拠の分からない情報や他人の意見を取り入れるのではなく、自分の考えで、自分の意志で行動するべきです。たとえ、それが失敗したとしても、それは経験という財産になります。

「儲かりますよ」と言うセールストークは、私に儲けさせてくれるのではなく、儲かるのはセールスマンであるということを・・・。



   ≪ ペア・トレード ≫
2019/03/08(Fri)

2019/03/01 のコメントです。

■投資に対する考え方 (投資の基本)

多くの投資家は、いかに多くの収益(リターン)を上げるかに日々努力しています。ある投資家はファンダメンタルズ分析で、ある投資家はテクニカル分析でと、その手法は変われどもリターンの大きさを求め、その研究を惜しみません。

投資の世界には常に危険(リスク)が付きまとい、その収益(リターン)とは表裏一体の関係にあることはどなたでもご存知であると思います。つまり、投資とは、リスクとリターンがシーソーのようなバランスの関係にあるということです。

多くの投資家は常にリターンの大きさに関心を持ちます。大きいリターンを求めるのは大いに結構なことですが、それだけで良いのでしょうか。少し視点を変えて見てみましょう。

もし、リスクを最小限に抑えることができれば、そのバランスであるリターンも大きなものとなってくるのではないでしょうか。私は、投資の本質はここにあるのではないかと考えています。

投資の世界は、どのような投資手法であっても、その運用においては長期間にわたる継続的な売買において収益が積み上がっていくものです。運用途中に暴落などに遭遇し、運用継続が困難となるようでは、本来の投資の目的も達せられないことになります。しかし、今後の市場の行方など誰も分かりません。

一般的な投資の考え方において、今後のマーケットの方向性は非常に大きなファクターとなることは事実です。今後のマーケット展開が分かれば相場で勝つことは容易になります。しかし、投資の世界はそう甘くはありません。専門家であるアナリストやシンクタンクであっても、その方向性を当てることは至難の業です。

ましてや、個人投資家レベルで今後のマーケットの展開を予想し、実際の運用に結び付けていくということは非常に困難です。

つまり、投資家の成績は、この「今後のマーケット展開」に大きく左右される結果になります。しかし、今後のマーケット展開など誰も分かりません。実は、ここに大きなリスクが存在するわけです。多くの投資家は、永遠のテーマでもあるこのような問題で常に頭を痛めているのです。

そこで、このような問題を解決する方法はないのでしょうか。これらのリスクは軽減できないものでしょうか。そして、そのリスクを最小限にとどめることはできないものでしょうか。

これらの問題を解決し、長期間にわたる継続的な運用を可能にするひとつの売買手法をご紹介します。


■ペア・トレードの基本

ペア・トレードは、異なった二つの銘柄の一方を「買い」、他方を「売り(空売り)」として、組み合わせて売買するため、売りまたは買いの利益と損失を相殺することによって、相場全体の変動を吸収することになります。つまり、相場全体の今後の予測や方向性を無視しても収益を上げることができるという大きなメリットがあります。

このようにペアでの売買により、たとえ相場が暴落したとしても売り(空売り)銘柄が、また逆に相場が急騰したとしても買い銘柄が、それぞれ保険(ヘッジ)の役割を果たすため、不測の事態でも大きな損失を被らないで済むという仕組みです。

更に掘り下げて考えて見ましょう。
一般的に、個々の銘柄においては、そのファンダメンタルズをベースに変動するものではありますが、それ以上に相場全体の影響を受け大きく揺さぶられることがあります。暴落などがその例です。

暴落などの相場全体への影響は、組み合わせたペアの銘柄の各銘柄にも同じような影響を及ぼします。とすれば、理論的には、組み合わせたペアの銘柄の各銘柄にも同じような影響となるわけですから、これらは共通の因子とみなすことができるはずです。

そこで考えられることは、これらの影響はおおむね共通であるわけですから、組み合わせた各銘柄において相殺されるはずです。相殺された後に残るのは、各銘柄の独自の要因となります。

各銘柄の独自の要因とは、各銘柄のファンダメンタルズや株価水準などではないでしょうか。つまり、売りと買いの銘柄を同時に持つことにより、相場全体から受ける共通因子は相殺されるわけですから、ペア・トレードにおいては、各銘柄の独自の要因の分析のみでの売買が可能となるはずです。

よって、相場全体の予測や方向性を考えることなく、非常にシンプルな形で売買ができる素晴らしい投資手法であると言えます。


■ペア・トレードはなぜ安全性が高いか

一般的な売買において、相場全体がボックス圏、つまり往来相場であったなら、ある程度は高値、安値の目安は付くものです。そのようなボックス相場では、逆張りが効果的であり、経験の少ない投資家でも利益を得ることは可能でしょう。

ボックス相場とは、それは相場の調整期とも言えます。今までのしこり玉の整理と次のステップへ展開するためのエネルギーの蓄積期でもあるのです。そして、調整が済むと、そのボックス圏から大きくブレイクして、上か下に抜け出していくのです。

たとえば、このボックス圏内で買い付けしていたとします。その後、株価はボックス圏から抜け出し、下に展開していったとします。当然ながら、ボックス圏内で買い付けした銘柄は大きな評価損を抱えることになります。

一般的に、ボックス圏を脱した株価は、トレンドを形成し一方通行的な展開となるケースが多く見受けられます。そのため、この大きな評価損は、どこまで膨らむか分かりません。つまり、リスクが増大したということになります。結局は、どこかで損切りをしなければならないわけですが、このような片張りでの売買は大きなリスクをはらんでいることを絶対に忘れてはいけません。

片張りにおける空売りなどでは、損切りしなければ、その損失は、ある意味では無限大と言うことにもなりかねません。片張りにおける売買では、損切りが必須のアイテムとなります。

一方、ペア・トレードにおいては、前項で説明しましたとおり、相場全体から受ける共通因子は相殺されるわけですから、各銘柄の独自の要因を適切に分析された後の組み合わせのサヤにおいては、片張りのような一方通行的な変動とはならず、そのサヤの変動はボックス圏内での変動にとどまる傾向があります。

サヤの変動がボックス圏内での変動傾向であれば、その売買の判定も容易になるというものです。

ペア・トレードでは、相場全体の変動に左右されず、そのサヤにおいては片張りのような一方通行的な変動は少なく、そのため、リスクを最小限に収めることが可能であり、よって、投資における安全性は確保されることになります。



   ≪ 厄介なもちあい相場 ≫
2019/03/01(Fri)

2019/02/23 のコメントです。

最近の株式市場を長期スタンスで見ると「大きなもちあい状況」にあります。相場には、上昇、下降、もちあいとありますが、一番厄介なのは、やはり「もちあい」状態ではないでしょうか。もちあいは往来相場とも言い、方向性が定まらず、利幅取りも難しいものとなります。

相場変動の多くは、もちあい状態にあるとも言われています。「大もちあいは大相場」と言う格言もあります。相場が上がることもなく下がることもなく、もちあい状態が長く続いたあとには、大相場に発展する可能性が大きいという格言です。

では、なぜこのようなもちあい状態が発生するのでしょうか。もちあいを別な角度から見ると、それは相場の調整期とも言えます。今までのしこり玉の整理と次のステップへ展開するためのエネルギーの蓄積期でもあるのです。

大きく上昇した後のもちあい、大きく下降した後のもちあい。いずれも長く走り続けた後の休憩みたいなものです。投資家は、このような時期を嫌います。なぜなら、利益が上がらないからです。

もちあいの厳密な定義はありません。もちあいは、いつ始まっていつ終わるかも分かりません。もちあいは、投資家にとって非常に厄介な相場状況です。投資家は、もちあい相場に入ると利益が上がらなくなり思い悩みます。自分の投資手法が悪いのかなどと・・・。

焦った投資家は、相場格言の「もちあい放れにつけ」と言うことを思い出し、もちあいからブレイクしたところで仕掛けたものの、再びもちあいに引き戻され、参った、参ったとなってしまう。やはり、もちあいは一筋縄ではいかないものです。

もちあい相場では、逆張りで細かな売買が効果的とされています。しかし、もちあいは、いつ始まっていつ終わるかも分からないわけですから、もちあい期に細かく稼いできたものの、その後の大きなブレイクの一瞬で今までの利益が飛んでしまうということにもなりかねません。このように、もちあいは投資家にとって非常に厄介な相場展開です。

つまり、相場は簡単には儲けさせてはくれないということでしょうか。では、このようなもちあい相場では、どのような姿勢で臨むことが良いのでしょうか。

現在がもちあい期であるか否かの判断は、まず、株式市場(TOPIX等)の長い株価チャート(10年程度)を見てみることです。視覚的に現在の株価の推移と全体の変動を比較することによりある程度理解できると思います。これらは視覚的ではありますが、相場判定の分析指標を持たない投資家ではやむを得ないところです。

また、個別銘柄においても同様に判定します。一般に、個別銘柄において、短期的には、上下の変動幅が20%以内での変動をもちあいと呼んでいるようです。

通常では、もちあいは長くても6ヶ月程度で解消されるものですが、そこは相場のこと、必ずしも確定的なものではありません。6ヶ月は信用取引の期日でもありますので、それらにより、どちらかにブレイクすることもあります。しかし、これらを先読みして売買することはお奨めできません。

現在がもちあい期であると判定できたなら、収益が上がらないことに焦らず、持ち株を注意深く観察しつつ、あれこれ考えず持続された方が賢明かと思います。「急いては事を仕損ずる」と申しますので・・・。

当然ながら、もちあい期においては、その収益も低下し、売買が逆になってうんざりする場面もあるかもしれません。しかし、現在がもちあい期であることを理解できていれば我慢もできるはずです。まずは現状の相場展開の把握にあります。

現在の相場状況も理解せず、自分の成績ばかり見て判断しているから焦って下手を打ってしまうのです。「木を見て森を見ず」となってしまいます。そういう時こそ、焦らず投資家自身の売買ルールにのっとって淡々と売買することです。

「辛抱する木(気)に、金がなる」



   ≪ 景気循環 ≫
2019/02/23(Sat)

景気循環とは、経済全体の活動水準である景気において、循環的に見られる変動のことであることは周知のとおりです。これらの状況を異なった視点から見るとどのようになるでしょうか。

日本経済を日経平均に照らし合わせ、その推移を見ていくと・・・。日本経済は、1968年には国民総生産(GNP)が資本主義国家の中で第2位に達し、この経済成長は世界的に見ても稀な例であり、終戦直後の復興から続く一連の経済成長は「東洋の奇跡」と言われた。

1973年の第四次中東戦争をきっかけに原油価格が上昇し、オイルショックに陥ったことで戦後初めて実質マイナス成長を経験し高度経済成長時代は終焉し、その後は安定成長期(1973年〜バブル崩壊の1991年まで)へと移行した。

高度経済成長時代の終わりは、第二次ベビーブームも終わらせ、1980年以後の日本は少子化の道を歩むこととなった。バブル崩壊以後も実質経済成長は続いており、右肩上がりの時代が終わったわけではないが、株価的には、1989年末からのバブル景気崩壊で戦後の右肩上がりの「高度経済成長」の時代の終了としても良いだろう。

私は、これらの一連の推移を「団塊の世代」と照らし合わせてみた。ちなみに「団塊の世代」と命名したのは、先日お亡くなりになりました作家の堺屋太一氏である。団塊の世代は、戦後の昭和22年から24年に産まれ、前後の世代に比べて極端に人口比が高く、第一次ベビーブームと呼ばれている。

彼らは常に競争の中にいた。同世代の人口が多いため、まず受験戦争に巻き込まれた。その後、その溢れるエネルギーは、安田講堂事件などの学生運動を起こし、そして最後に連合赤軍事件を起こした。ベトナム戦争反対運動やヒッピー文化など、社会に大きなインパクトを与えた。彼らは、古い既製の価値観や多くの社会の矛盾を追及した時代でもあったのかもしれない。とにかくエネルギッシュであった。

その後、彼らは社会に出て行った。しかし、そこでも競争が待ち構えていた。競争に落ちこぼれないように家庭も顧みず頑張った。彼らの頑張りで、日本の経済も高度成期には、世界から「ジャパン・アズ・ナンバーワン」とまで言わしめた。

そのような中、バブル崩壊が起きた。団塊の世代は40代の働き盛りであった。バブル崩壊まで、日本経済を高度成長させたのは、その前の世代の戦後復興を願った人達と、彼ら(団塊の世代)の競争から産まれた頑張りであったのではないだろうか。

団塊の世代は良く働いた。サバイバイルの中、会社人間となって夜遅くまで働き、休日も接待ゴルフなどで、ほとんど家庭も顧みず働いた。そのような中、産まれたのが「団塊ジュニア」である。

その後、団塊の世代も中年となり、その活力は失われつつ、それらと共にするかのように日本経済も活力を失われつつあった。会社人間となった団塊の世代は、その過程の中で何か置き忘れてきたものはなかっただろうか。家庭での団欒はあっただろうか。子供達とのコミュニケーションはあっただろうか・・・。

日本経済もバブル崩壊をもって高度成長は終了となった。そして世代交代となり、その後、団塊ジュニアが社会に出て行った。しかし、そこに待っていたのは景気低迷による就職氷河期であった。低成長経済下では、その収入も限られ生活水準も自ずと制限されてくる。

団塊ジュニア達は、このような状況下で、家庭を築くも多くの子供を持つこともできず、結果的に現在の「少子化」という問題につながってしまった。父親不在の生活を送ってきた団塊ジュニア達は、「ニート」「フリーター」などの社会現象を引き起こした。それだけではない。団塊ジュニアの親である団塊の世代がリタイヤし、高齢化となってくる。

年金問題もこのようなところから発生する。現在の社会の中心であろう団塊ジュニアは、現状では、リタイヤした団塊の世代の親達を支えることはできなくなり、今後の大きな問題となってくる。

振り返れば、景気循環説もさることながら、この半世紀、日本の社会、経済は団塊の世代と共に歩んできたとは言えないだろうか。これらの視点から、今後の日本経済を判断すると、自ずと結論が出てくるのではないでしょうか。

「ものづくりの日本」と言われて久しい。これらも団塊の世代が作り上げてきた。しかし、ここにきて団塊の世代も高齢者となり、社会の第一線から退くことになる。しかしながら、物は作れなくても、今まで競争の中で培ってきた知識や経験は十分にあるはずです。

これらを「知的財産」として、大いに活用してはいかがでしょうか。



   ≪ 数値と確率 ≫
2019/02/16(Sat)

2019/02/09 のコメントです。

市場の動向を判断する上では、日経平均の上げ下げのみで云々するのではなく、あらゆる角度からの総合判断が必要となってきます。投資家の主観や感覚的な判断ではなく、必ず公表された「数値」に基づいて判定を行っていただきたい。

一般的な投資情報は、今後の相場展開を予想する情報が多いようです。しかし、これらも結果的には、評論家やアナリストなどの主観的な判断に基づく内容も多く、強気派は万年強気、弱気派は万年弱気の傾向が強いようです。

評論家やアナリストなどの多くは、ファンダメンタルズをベースにその解説を行っているようですが、その基本姿勢は正しいと思います。しかし、公表されているファンダメンタルの情報は誰にも同じように、同じ数値で届くはずです。

同じ情報で同じ数値であっても、それぞれに判断を下すと、強気派、弱気派に分かれてしまうようです。インサイダー情報でも入手していない限り、その判定は同じようなものになるはずなのですが・・・。

もちろん、これらの判定も短期的な判断と長期的な判断では当然ながら異なってきますが、それであっても両極端にはならないはずではと思うのですが・・・。私が考えるに、もともと、ひも付きの評論家やアナリストは別としまして、その判断に彼らの基本的な考え方の違いや主観的な部分が多く織り込まれているのではないかと考えます。

投資家でも評論家でも一人の人間ですから、そこに感情が入るのもやむを得ないところでしょう。それはそれとして、投資においては、やはり、これらの主観や感情を排除して運用したいものです。

投資家であれば、新規に仕掛けに入る時は誰でも緊張するものです。これらの緊張も、元をただせば不安からくるものです。確定的な必勝法がない世界では当然かもしれません。では、絶対的なものがない世界で生きていくには何が必要であるか。

そもそも、我々の一般社会でも絶対的などというものはありません。そのため、将来に対する漠然とした不安などを感じるものです。絶対的なものがないとすれば、我々はどのような対応でその不安を軽減すれば良いのでしょうか。

それは「確率」ではないかと考えます。確率を高めることです。たとえば、株式投資では割安な銘柄を買い付けするということが基本です。では、割安とは何か。PERが40倍の銘柄を仕掛け(買い)ようとした場合、この40倍は割安なのか。そこで、東証一部全銘柄の平均PERを調べてみた。その平均は37倍であった。

PERが40倍の銘柄は、東証一部全銘柄の平均以上である。これでは割安とは言えない。つまり、PERが40倍の銘柄は買い仕掛けはできないという結論に達する。このような分析数値の多くを積み上げていけば、より高い確率での運用が可能となるのではないだろうか。

一般社会においても同様のことが言えると思います。たとえば、企業において、ある商品を売り出そうとした時、絶対売れるという保証はないものの、綿密な市場調査を重ねて、それらの数値をもとに分析して最終的には「いける」と判断し発売するものです。

ここでの市場調査も決して感覚的なものではなく、しっかりとした数値による分析を行うはずです。そして、それらの数値を総合的に判断して「売れる確率が高い」として商品を発売に踏み切るはずです。

つまり、投資においても企業経営にしても「確定した数値をもとに、確率を高める」ということに他ならないのではないだろうか。そこに、主観や感覚の入る余地はないはずです。

もし、この考えが正しいとすれば、投資の最高峰は「システム売買にある」ということにはならないだろうか。そのように考えるのは私だけでしょうか・・・。



   ≪ 「平均」という数値 ≫
2019/02/09(Sat)

2019/02/02 のコメントです。

一般に投資とは、これらの経済状況を織り込みながら今後どのように展開するのだろかと将来を見据え投資スタンスを決めていくのでしょう。投資ニュースの中で一番多い記事は、やはり今後の相場の展開であろう。

多くのアナリストや評論家は、今後の相場展開を真剣に考え論評している。その人達の中にも強気派、弱気派などさまざまです。それぞれの意見が異なることは良いことで、我々は、それらを客観的な立場から判断できます。

しかし、もし持ち株が現在大きくマイナスであった場合には、どのような対応をするのでしょうか。弱気派の記事は飛ばして、強気派の記事を真剣に読んで自分を納得させようとするはずです。その気持ちはよく理解できる。投資の世界は実のところそんなところです。

言葉では「相場では客観的な立場で」「自分を信じて」とは言うものの、感情を持つ人間であれば、また、相場に正しい答えがないということから考えれば、相場に振り回されることもやむを得ないのかもしれない。

ただ私は、これらの経済ニュースや相場変動に振り回されることは、そのパフォーマンスにおいてプラスの要因とならないことを知っています。そのために、システム売買で運用しているわけです。

システム売買は、投資の最終到達地点であると理解しているつもりでも、その長い運用期間においては、「これでいいのか?」と疑問を持つこともあります。システム売買だからと言って、すべてにおいて満足するものではありません。まだシステム自体が未熟なのかもしれませんが・・・。

このような中から、テクニカル分析において問題となる点をお話しましょう。テクニカル分析は、移動平均線をはじめ多くの分析指標が存在します。それらの多くの分析指標の共通点は何か。それは大なり小なり「平均」という数値を用いているということです。

平均とは、「大体(だいたい)は」「アバウトに」という意味です。ランダムな株価変動を捉えるには、これらの「平均」は適していると思います。これらの平均を利用しない手法は、テクニカル分析の中ではローソク足で分析する「酒田五法」ぐらいなものでしょう。

これらの「平均」を利用したテクニカル分析指標は、その平均値の期間の取り方にもよりますが、株価変動がスムーズな変動であれば、これらの指標も機能的に働きます。しかし、突発的なニュースや事件などで、株価が突然急騰、または急落した場合などには、平均値を採用しているため、その対応が遅れます。

08年のリーマンショックの大暴落では、株価チャートを見ていただければ分かると思いますが、大暴落前には、それなりの下落の兆候が見られます。このような前兆があれば平均的なテクニカル分析でもその後の下落も捉えられやすくなります。

しかし、09年の大底からの上昇では急激な変化のため、一般のテクニカル分析では、その前兆を捉え難くなります。そのため、本来の買いのポイントが売りのポイントとなってしまったりすることがあります。例としてあげれば、移動平均線のゴールデンクロスが、結果的には株価の天井であった場合などです。

そこではまずいと考え、突然の急騰、急落にも対応できる分析システムを作ったとしても、今度は、通常の株価変動時には多くのダマシが発生してしまうなど、なかなか思うようにはなりません。

これらの対策はどうしたものか思案のしどころですが・・・。結論的には、通常相場用と急騰、急落用の二種類のシステムを平行して使用するという考えもありますが、一般的には、「発生する確率の高いシステムを採用する」ということになると思います。

つまり、通常相場用でよいのではないかと思います。もし、急騰、急落があって、システムが一時的にパフォーマンスが落ちたとしても、そこは「平均」を採用したシステムであるので、ここは少し我慢しようとするべきではないでしょうか。これらを理解していれば、冷静に嵐を凌げるのではないかと考えます。

ファンダメンタルズ分析においてもテクニカル分析においても、それらが万能ではないということを知ることです。これらを理解していないから、少しパフォーマンスが落ちると、この分析手法はダメだと考え込んで、また「青い鳥」を探しに長い旅に出て行くのです。

分析システムを構築することは大変な作業となります。苦労して作り上げたシステムで運用したとしても、結果がシミュレーションと同等とならず思い悩みます。そしてまた新しいアイデアで分析システムの構築に励みます。

これらの分析システムの構築においても、その多くは失敗に終わります。しかし、それらの失敗と努力を続ける姿勢は、必ず正しい方向に向かっているはずです。



   ≪ 今、自分にできること ≫
2019/02/02(Sat)

2019/01/26 のコメントです。

世界は常に問題を抱えながら変動しています。米中貿易問題、北朝鮮問題、ヨーロッパの移民問題、イギリスのEU離脱問題、中国の経済状況。日本では消費税問題や移民問題、対韓国、対中国、対ロシア問題、少子高齢化問題など、これから先にはさらに多くの難題が待ち構えています。これらの世界の潮流の中、我々は投資活動を行っいかなければなりません。

我々投資家は、このような先行き不安の中どのように考え、どのように対処していけば良いのでしょうか。しかし、これらの問題は、あまりにも大きすぎて、一投資家には如何ともし難い。「そんなの関係ねえ」とでも言うのでしょうか。

このようなことから、これから先の自分の人生と照らし合わせると非常に不安になるものです。将来が不安だからお金を使わない。お金を使わないから物が売れない。物が売れないから物価が下がる。そしてデフレに・・・。

最近、今後の経済に対する不安や自分の将来に対する不安、投資に対する不安など、諸々の不安をメールで訴えてくる投資家も多くなってきています。当研究所は、「よろず相談所」ではないのですが、これらに対して、私の体験の範囲内でお答えしています。その答えが正しいかどうか疑問は残りますが・・・。

私自身も、今後の日本の財政や世界経済に対しては漠然とした不安はあります。しかし、これらの問題の対策として、次のように考え対処しています。

このような状況時には「今、自分にできることからする」という考えで対処しています。「悩んだら基本に戻れ」と言われるように、あまり先のことを考えて不安をがらず、原点に戻り、今、何をなすべきか、その最善の方法は何かと考え行動するようにしています。

あまりにも問題が大きく対処できない場合には、一時的にパニックに陥ってしまうこともあるかもしれませんが、投資の世界と同様にパニックになれば正しい判断はできないことになります。

よく考えてみると、我々がどのような状況に置かれたとしても「今、自分にできることからする」以外にはないのです。そして、「今、考えられる最善の方法で対処する」以外にはないのです。

投資の世界では、暴落などにより多くの投資家はパニックに陥ります。そして、頭を抱えて右往左往します。誰でも同じことです。しかし、失敗しない人間などいません。人間の価値は「失敗の処理の仕方により決まる」とも言われています。

失敗においては、できるだけ早く冷静さを取り戻し、今、自分にできることは何か、そして、その最善策はと何かと考えるべきです。しかしながら、そのときに最善策と信じ実行したとしてもすべてうまく行くとは限りません。

その最善策との判断は結果的に間違いであったということもあるかもしれません。これらは、後になってから分かることであって、その時点では最善策として判断したわけです。多くの人達は、「こうれば良かった、ああすれば良かった」と悔やみます。これらは、投資の世界でも同じです。

しかし、その判断時点では最善策として決断したわけですから、それはそれで正しいのです。これを受け入れるべきです。受け入れることにより、それらが経験として生きてくるのです。失敗をいつまでも拒否しているから、その経験が生きてこないのです。

世の中の成功者は、多くの失敗を重ね、その都度「今、考えられる最善の方法で対処」して、そこから多くのものを学び、成功を勝ち取ってきたのではないでしょうか。

投資の世界などは失敗の連続です。熟練者であっても同じです。しかし、初心者と熟練者の大きな違いは、その失敗の処理の仕方にあります。熟練者は、多くの体験から学び取った最善と考えられる失敗の処理の方法を身につけています。

不安や悩みは誰でも抱えています。しかし、これらは考え込んでも何も解決しません。考えれば考えるほど、正しい解決方法から遠ざかっていくものです。

これらの経済状況により、投資市場も大きな波乱を含んでいると思われます。今後、投資家も不安を抱えながらの運用となります。そのような時こそ「今、自分にできることからする」「今、考えられる最善の方法で対処する」ことではないでしょうか。



   ≪ 投資哲学(その5) ≫
2019/01/25(Fri)

2019/01/20 のコメントです。

今回は「投資哲学(その5)」として「売買のシステム化」について解説いたします。

◆売買のシステム化

仕事や投資において、その収益を上げるためには日々努力し、継続的に運営を行わなければなりません。当然ながらその過程において紆余曲折もあるでしょう。企業であれば、特に景気低迷期においては苦難と試練の時期となることもあります。

何事も一朝一夕では成就しないものです。当然ながら投資の世界でも同様です。投資でも収益を上げ続けるには「長期間にわたる継続的な運用」となります。そして「長期間」の間には、歓喜する時も恐怖におののく時もあるはずです。投資では、それらを乗り越え長期間継続して売買を繰り返さなければなりません。

新規参入した投資家の寿命は4、5年と言われています。これでは投資の目的である収益を上げることも叶わない。そのような結果になってしまう原因は何だろうか。

それは、当然ながら矢折れ刀尽きるまで戦い、努力もむなしく壮絶な立ち往生を遂げた結果ではないだろうか。投資家が退場する第一の要因は、やはり「負けてしまった」に尽きるのではないでしょうか。退場する直前まで投資家は、苦悩し続けていたに違いない。しかし、相場の世界とはそのような世界でもあるのです。

退場する理由としては、その売買技術が劣っていたということもひとつの要因かもしれませんが、一般的には、売買技術は経験に比例して上達してゆくものです。しかし、そのほかにも要因はあると思います。たとえば、損切りルールなどを決めておいても、暴落時などでは、それがことごとく実行できなかったなど・・・。

ルールを決めても、それが実行できないということは、投資家自身の問題であり、これだけは誰も助けてはくれません。私も以前に裁量的な売買をしていた時期には、これらの問題で大いに悩んだ経験があります。

投資の世界には、超えられない大きな壁があります。それは売買における「感情のコントロール」です。株式投資は欲を持って参入するものの、欲を出しすぎると負けることになります。まったく相反し矛盾するものです。これらの矛盾は、株式投資を続けていく限り必ず影のように付きまといます。

それが投資家の判断を狂わすのです。このように、相場の世界では、この「投資家の感情のコントロール」が魔物のように付きまとい、投資家に襲いかかるのです。
投資家であれば誰でも体験することであり、投資家は、今でもその魔物に取り付かれ苦悩し続けているのではないでしょうか。そして今後も・・・。

私自身も今、株価チャートを見ながら裁量的な売買をすると感情(欲と恐怖)が邪魔をして負けてしまうと思います。主観や感覚、感情は、人間の本質にかかわる問題
でもあり、努力すれば誰でも克服できるというものではない気もします。その点、昔の相場師は偉かった。これらの問題を血のにじむような努力と鍛錬を重ね、強い
精神力でこれらを乗り越えてきたのではないかと想像します。しかし、私にはそのような真似はできません。無理です。

私自身も過去において、このような状況に長い期間悩み続けてまいりました。なぜこのような苦しみが続くんだろう、何とかこのような苦しみから解放されたい。そ
の原因は何だろうと長い間、自問自答する日々を送っていました。これらが「投資家の感情のコントロール」にあることを理解したのは、だいぶ後になってからのこ
とでした。そこで私は、唯一解決できなかった問題である「投資家の感情のコントロール」を必要としない株式投資法を考えたのです。

誰でも一度は「つもり売買」をしたことがあると思います。つまり、実際に売買しないで、買ったつもり、売ったつもりの売買のことです。「つもり売買」は非常に
うまくいくものです。しかし、実際に売買するとうまくいきません。机上の空論と化してしまいます。どうしてでしょう。

このギャップは「投資家の感情」によって説明できると思います。仕掛け銘柄に利が乗ってきたものの高値恐怖症になり早めに利食いしてしまった。暴落時に、ここ
は底値だと考えるものの仕掛けを躊躇してしまったなど。「つもり売買」では、これらを一切無視して淡々と売買することができます。「つもり売買」では、感情移
入がありませんから・・・。

これらから、投資の収益を妨げるのは投資家の感情が多くの部分を占めるということが言えると思います。翻って言えば、投資家の感情を排除すれば「つもり売買」
のように、収益を上げることができるのではないでしょうか。

そこで、私は「投資家の感情のコントロール」を排除した株式投資法を考えたのです。それは「売買のシステム化」でした。銘柄選択から仕掛け、決済ポジションま
ですべてルール化して売買するものでした。しっかりとバックテストも行いました。

しかし、しかし、「売買のシステム化」による売買においても、システムが指示した売り、買いが、ことごとく私の考えと反対の指示をしてくるので、これらの指示
に従うことが困難となってしまったのです。自分が散々苦労して作ったシステムでさえも・・・。結局、元の木阿弥です。

「売買のシステム化」以外に、投資で収益を上げる方法はないと信じるも実践ではやはりうまく対応できなかった。私は、ここで大いに悩んだ。これから行く道が閉
ざされたかのようだった。

そこで私は一考し、今まではシステムが指示した売り、買いサインを株価チャートを見て確認していました。株価チャートを見るからあれこれ考えてしまうので、こ
れをやめてみようかと・・・。システムが指示しているのに、改めて株価チャートなど見て確認する必要などないのではと。そのための膨大なバックテストではなか
ったのかと。

そこで、不安はあるものの株価チャートを一切見ずに売買を始めました。すると不思議にシステムの指示通りの売買がスムーズにできるようになったのです。損益は
分かるものの、個別の銘柄の株価水準や売買ポジションは視覚的に分からないためなのか、あれこれ悩むこともなく売買が進みました。

現在は、多くの銘柄に分散投資をしていますので、なおさら個別銘柄を云々するようなことはありません。どのような銘柄を持っているかさえもリストを見なければ
分からないくらいです。このようにして、投資家が一番難しいとされる「投資家の感情のコントロール」から開放されることになったのです。

このような経過を経て「売買のシステム化」に、ついにたどり着いたのです。しかし、誰でもシステム売買になじむとは思いませんが、投資とは「長期間にわたる継
続的な運用」であり、これらに沿った運用では「売買のシステム化」による運用がベストではないかと私は考えます。

システム売買のメリットは、その売買の一貫性を保証し、一定の条件によって指示されるシグナルに従う。このことは重要なことであり、どのようなシステムであっ
ても、その売買に一貫性がなければ、いずれ大きな損失を被ることになります。

システム売買のデメリットもないわけではありません。投資家自身が構築したシステムならいざ知らず、他人の作ったシステムをどこまで信用していいものなのかな
ど・・・。また、システム売買は事務的な処理となるため、その売買は、ひとつも面白くありません。このように、何事にもメリットだけということはないわけです。

また、これらのシステムの指示に従うことにより、投資家はリスク管理の手段を持つことになります。売買にはリスク管理は絶対必要で不可欠のものです。リスク管
理を持たないシステムでは、一度の失敗(大きな)で悲惨な結果をもたらすことも少なくありません。適切に設計されたシステム売買には「損切りルール」が付帯し、
大きなトレンドが発生した場合には、それらに追従し、適正なポジションでそれらを反転させる機能を有しています。

適切に機能するシステム売買では、まずい売買が積み重なって損失を出すことがあっても、一回か二回の売買によって投資金のすべてが吹き飛んでしまうということ
は避けられます。

システム売買がすべてに優るとは申しませんが、投資では、その売買に一貫性がなければいけません。多くの投資家は、この点で悩み続けます。いつも述べています
ように、あるシステムで何回か売買して、うまく行かないとすぐやめてしまう。これらは、投資家が確固たる投資理論や売買手法を持ち合わせていないということに
も起因しています。売買システムを確立できず、あれこれ悩んで売買しているうちに、投資金はどんどん目減りしていきます。

システム売買で運用することは、その売買自体は簡単なことなのですが、実際の運用では感情が邪魔をして継続できないこともあるでしょう。しかし、システム売買
には、投資の基本である「長期間にわたる継続運用」を行うための「売買の一貫性」があり、また、投資家の大敵である「ストレス」から開放されるという利点もあり
ます。投資に必要不可欠な「リスク管理」も可能であるため、非常にメリットが多い投資手法と考えます。

私は、投資手法の究極の到達点は「システム売買」に行き着くと考えています。



   << 投資哲学(その4) ≫
2019/01/20(Sun)

2019/01/11のコメントです。

今回は「投資哲学(その4)」として、「リスク管理(ヘッジ)」について解説します。

◆リスク管理(ヘッジ)

相場の世界は、予想もつかないサプライズがいつでも起きます。投資家は、これらを承知?の上で市場に参入してきているはずです。しかし、それらの対策(危機管理)を講じて参入してきているのでしょうか。

リスクの対策をせず市場に参入すれば、投資不適格者としてペナルティを受けることになります。そのペナルティにも懲りずに市場にいると、いつかはレッドカードで強制退場となります。

通常の相場変動であれば、リスク対策などは足かせとなってパフォーマンスを下げることになりますが、大暴落などの場面では、せっかく積み上げてきた利益も一瞬に吐き出すことになります。利益がなくなるならともかく、元金まで大きく目減りするような結果になります。

「株式投資は長期間にわたり継続して運用する」ものです。市場に生き残っていなければ本来の目的を達成できません。そのためにはリスク管理は必須です。暴落場面では、リスク管理がいかに重要であるか痛感されたと思います。

リスク管理の方法はいろいろあり投資では、ロスカットが一番のリスク管理となります。ロスカットができずに市場にとどまることはできません。ロスカットルールを持たずに市場に参入するなど話の外です。投資には不可欠なロスカットができているという前提で下記の解説に入ります。

一般に、買い一辺倒の場合に暴落となれば、すべてロスカットとなります。それでは、市場から一時退場し、再度、仕掛けのチャンスを探さなければなりません。ここぞチャンスと思って仕掛けに入っても、いつもうまくいくとは限りません。

投資家であれば、収益はともかく常に売買を繰り返し、右肩上がりの収益を望むものです。相場暴騰時にも暴落時においても安定した収益を上げ続ける売買手法はないものでしょうか。

その答えは「ヘッジ(保険)をしながら売買する」ことです。いかなる場合でもヘッジをしてき、相場変動に振り回されず、継続的な売買を実践したいと願うならばヘッジを取り入れた売買が不可欠です。

安全性、安定性を増すためリスクヘッジという方法を必ず取り入れるべきと考えます。買い一辺倒、売り一辺倒では、その持ち株は100%リスクにさらされてしまうでしょう。では、どのようにすればそのリスクを軽減できるのでしょうか。

新規参入者が運良く上昇相場からスタートしたとしても、その後、4年、5年と売買を続けて安定的した収益を上げ続けることは困難でしょう。まず、数年、売買を続けてもヘッジの重要性、必要性に気づくことはないと思います。

もし、暴落で大きく損を被っている投資家であれば「その投資手法が間違っている、あるいは、何かが欠けている」と言えます。「自分は長期投資だから」と言う投資家もいるかも知れませんが、心中穏やかではないと思います。

暴落は投資家の資質が問われる良い機会です。大きく元金を減らし、散々打ちのめされて、初めてリスク管理の重要性を痛感するものです。「儲けは少なくてもいい、大きく負けないで売買を続けられる方法はないものか」と・・・。

ここからが投資家の真価が問われることになります。一歩踏み出すか、一歩後退するか、それとも退場するか。人間は追い込まれた時に、普段は見られない、その人間性や人格が出てくるとも言われています。真価が問われる時です。

もし、株式投資に今でも関心があるのなら一歩踏み出すべきです。投資の世界では、たとえ失敗しても多くのことを学ぶことができます。私は、投資の世界は人生の縮図であると思っています。

失敗により「リスク管理(ヘッジ)」の重要性、必要性を理解されれば未来は明るくなるでしょう。今までは、「いかに大きく儲けるか、いかに勝率を高めるか」のみに没頭してきたが、これらがいかに愚かであったかと・・・。ここで投資とは、そのようなものではないことを初めて理解するのです。

暴落は、投資人生に素晴らしい発見とチャンスを与えてくれるのです。私が常々申し上げています「人生に無駄は無い」ということであり、また、失敗から多くのことを学び取る事ができるということでもあります。何も心配することはありません。失敗は今後の投資活動に大いに貢献し、更なる飛躍の礎となることは間違いないからです。

多くの投資家は「リスク管理(ヘッジ)」を理解せず、入場、退場を繰り返しているのです。そして、多くの無駄な時間を費やすのです。「何かいい情報はないか、いい材料はないか」と・・・。

繰り返しますが、投資戦略において最も重要となるのは、一貫したリスク管理です。投資の世界は、「投資は長期間継続して運用」するという理論からスタートするのです。投資手法の選択は「長期間継続して運用」できる手法、つまり、「リスク管理(ヘッジ)」を取り入れた投資手法にあることに尽きると考えます。

具体的には、相場変動により売りと買いの両建てにしたり、その売り買いの資金量に変化をもたせ、さらには先物なども組み入れて、保険をかけながら継続した運用を行います。これらにより、投資を「売買」から「運用」というステージにランクアップさせることができるのです。

どのような相場状況においても常にヘッジを導入し、臨戦態勢で挑み、市場がどのような方向に展開しようとも、継続的な運用を可能とする投資体制を維持します。このような投資手法が、投資をビジネスと捉える手法なのです。

リスクヘッジは「継続的運用」には絶対欠かすことのできないアイテムです。しっかりと理解し、実践においては、リスク管理を採用した運用を行っていただきたいと考えます。

今後の相場の行方など知る者なと誰もいません。そのために、しっかりとシートベルト「リスク管理(ヘッジ)」を締めて乗り切っていきましょう。

■リスク管理(ヘッジ)の具体的な手法につきましては、拙著「ロング・ショート戦 略」等を参考に構築していただきたいと思います。



   ≪ 投資哲学(その3) ≫
2019/01/11(Fri)

2019/01/06のコメントです。

今回は「投資哲学(その3)」として、「分散投資」について解説いたします。

◆分散投資

相場格言に「卵はひとつの籠に盛るな」ということわざがありますが、これらは投資における分散投資の大切さ、必要性を的確に表しています。分散投資の大切さは、株式投資だけに限ったことではありません。

日本では「資産の三分法」などと言われ、預貯金・土地・株式などに資産を分散するという考え方も、また分散手法のひとつでもあります。投資は、株式をはじめ債権や商品、為替、ファンドなど多くの投資先がありますが、ここでは、株式投資に限定して解説してまいります。

分散投資は、投資家により向き不向きがあるようです。これらは投資家の性格によるところが大きいようです。ある投資家は「分散投資など面倒臭くさい。投資するなら、ここぞと決めて集中投資だよ」と唱える。それはそれで良いと思います。

当研究所では「投資とは、長期間にわたり継続して運用する」という前提のもとに分散投資をお奨めしています。それは、リスク分散を主な目的とするものの、分散により、その他多くのメリットを享受できることから、できるだけ多くの銘柄に分散することをお奨めしているのです。

「分散投資は、資金効率が悪いのでは」と、多くの銘柄に分散投資することを嫌う投資家もいます。たしかに集中投資して当れば、そのリターンも大きなものとなります。しかし、大きなリターンの裏には、大きなリスクをはらんでいることも忘れてはいけない。

分散投資は、リスクの分散以外にもうひとつの利点もあるのです。それは、多くの銘柄を保有することにより、投資家の精神的なストレスの分散にもなるということです。それはどういうことかと申しますと、もし、多くの銘柄を保有していた中の一部の銘柄が損切りとなったとしても、投資家の受けるプレッシャーは軽微なはずです。

一銘柄に集中投資して損切りを迫られた場合や信用取引で追証など、投資家は、かなりのプレッシャー、勇気、決断を要することになります。投資の世界で一番難しいことは「感情のコントロール」であり、また、投資とは継続していくものであるため、その圧力に耐えられるでしょうか。集中投資はこれらをマスターした後に実践すればよいのです。

投資の世界は「歓喜と恐怖の世界」と言われています。私自身も今まで、このような体験をイヤというほど味わってきました。そのことで疲れ果ててしまい、今後投資活動を続ける自信をなくしてしまった時期がありました。そして考えました。株式投資を一般のビジネスと同じようなスタンスでできないものかと・・・。

大きなプレッシャを受けながらも投資効率を選ぶか、できるだけ穏やかな精神状態で運用していくかの選択は、投資家の投資に対する考え方や投資資金量に依存するところです。当研究所の投資スタイルは、後者を目的として構築されています。つまり、株式売買というより、ポートフォリオ的な株式運用というスタイルです。

集中投資も小資金で売買されている間はあまり問題はないのですが、投資金が大きくなると、いざというときに損切りするのは大変なものです。体験すると良く分かります。また、株式投資では、株価が安いからなどといって集中投資したものの倒産してしまうという可能性だってあります。

当研究所の分散投資の意味には「買いも空売りも」という意味も含まれています。それは、ただ単に買い銘柄のみに広く分散するというだけではなく、買い銘柄にも空売り銘柄にも幅広く分散する(ヘッジ比率などを利用して)という意味も含まれています。

分散投資は、そのリターンは小さくなるものの安全性、安定性は増してきます。株式投資は長期間にわたる継続的な運用という視点から、またリスクの軽減という立場から、そして投資家の精神的安定などを考えると、やはり分散投資は避けては通れないのではないでしょうか。

以上、株式投資では投資資金の安全性、そして収益の安定性に重点をおいた運用手法が、最終的に投資家を勝利に導くものであると考えます。

当分析システムは、このような考えの下に分析システムが構築されており、これらに沿った運用を行っていただきたいと願うものです。



   投資哲学(その2)
2019/01/06(Sun)

2018/12/30コメントです。

今回は、「投資哲学(その2)」として、「トレンド・フォロー戦略」について解説いたします。

◆トレンド・フォロー戦略

投資家は、市場に対して常に高いパフォーマンスを求めるものです。トレンド・フォロー戦略とは、そのニーズにこたえる手法であり、今後の資産運用戦略として、ハイレベルな投資法として位置づけることができます。

トレンドとは、「相場の流れ」であり、その方向性を示すものです。トレンドを川の流れにたとえると、川の流れに沿って泳げば、楽に泳げるし、自分の能力以上の距離を泳ぐことができます。

川の流れに逆らって泳げば、疲れるだけで能力も出し切れません。「流れに掉させば流される」と言うように、相場においても、その流れ(トレンド)に逆らっては、「労多くして功少なし 」となります。

つまり、逆張り的な発想ではなく、相場の流れに素直についていくという売買手法をとるべきと考えます。しかし、日本人の投資家の多くが利用している「逆張り」的な手法を否定しているわけではありません。私自身は、完全システム売買で運用しているため、その運用において「逆張り」は、なじまないということです。

トレンド・フォロー手法にも問題がないわけではありません。トレンド・フォロー手法は、トレンドが発生してからの売買となるわけですから、その仕掛けポジションが株価チャートなどで後から見れば、いかにも仕掛けや決済のタイミング遅くなっているように感じられます。「もう少し安いところで仕掛けられたらなあ・・・」と。

また、トレンドの判定も容易ではありません。そのトレンドをどのくらいのスパンで判定するか。トレンド転換をどのような基準で判定するかなど多くの問題が残ります。

相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」とあるように、ある意味では、トレンド・フォロー手法のように、ある程度トレンドが確認できてから出動することが正しいのかもしれませんが・・・。

トレンド・フォロー手法は、流れに沿った売買であるため、当然ながら相場上昇期には、買い仕掛けとなり、また相場下降期には空売り仕掛けとなります。

相場には必ずサプライズが付いて回ります。そのような場面でも難なく運用を継続していくためには、どうしてもトレンド・フォロー手法の考え方が必要となってきます。

もし、相場急落時に「チャンス到来」と言って、流れに逆らって逆張りを実践したらどのような結果になっていたでしょうか。逆張り手法は、相場急落時には多くの買いサインが出るはずです。その買いサインに従って全資金を投入したら・・・。考えただけでもゾッとします。

相場もちあい期には、逆張り手法は効果を発揮しますが、相場のサプライズでは、今までコツコツと稼いできたものが一瞬で消えてしまうこともありますので、逆張り手法の投資家は、常日頃からこれらの対策を講じておくべきです。

皆さんは「慣性の法則」をご存知でしょうか。辞書で調べると、慣性の法則とは「静止している物体は静止し続ける。ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」と言うことらしい。

「慣性の法則」を分かりやすく説明すると、ボールをテーブルの上に置くと、そのボールは、そこに静止し続ける。またボールを転がすと、そのボールはいつまでも転がり続けるということです。しかし、実際には、そこに「摩擦」が発生し自然と止まってしまいますが・・・。

これらを相場に当てはめてみると(かなり強引と思いますが)、まず、相場は常に変動しているため「静止している物体は静止し続ける」ということは当てはまらない。次の「ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」は、ある意味では、トレンドの発生および、その後のトレンドの継続を意味しているとも考えられます。つまり、ある一定の方向性(トレンド)が発生すると、それらは継続されるという
ことです。

「ある速度を持って運動している物体はその速度で運動し続ける」は、実際には「摩擦」によって運動し続けることはないように、相場においても、そのトレンドが永久に続くことはありません。まだまだトレンドが続くと考える投資家と、これは行き過ぎだと考える投資家との圧力(摩擦)によってトレンドが転換することになります。

このように、トレンド・フォロー手法もある意味では、自然界の法則に近い手法なのかも知れません。投資の必勝法は「損小利大」であり、これらに沿った売買手法は、トレンド・フォロー手法が最適であると思うのですが・・・。

現実的には、そのトレンドの転換を判定することは困難を極めますが、トレンド・フォロー戦略は、理にかなった考え方であると思います。


追伸

数学者 秋山仁氏の言葉
私は、才能がないのにあきらめが悪く数学を続けてきた。でも、あきらめないで努力を重ねていると、才能は後からそっと続いてくるんだね。

私のひとり言
私は、才能がないのにあきらめが悪く株式投資を続けてきた。でも、あきらめないで努力を重ねていると、才能は後からそっと続いてくるんだね。(笑)



   ≪ 投資哲学(その1) ≫
2018/12/29(Sat)

2018/12/22 のコメントです。

毎週、当コメント欄をお読みいただいてる投資家の皆さんには、当研究所の投資に対する考え方やその手法は、すでにご理解いただいてると思います。これから
も混迷すると思われる不透明な時代に向けて、改めて当研究所の投資哲学を解説して参りたいと思います。

当研究所の投資哲学は、五つの項目から成り立っています。

第一、テクニカル分析
第二、トレンドフォロー戦略
第三、分散投資
第四、リスク管理(ヘッジ)
第五、売買のシステム化

以上の項目について、今後、何回かに分けて解説します。

今回は「投資哲学(その1)」として、「テクニカル分析」について解説いたします。

◆テクニカル分析

テクニカル分析とは、過去に発生した価格の変化から将来の価格の変化を予想・分析しようとする手法であり、ファンダメンタル分析と相対する概念です。コンピュータを駆使して、判定条件に合うものを自動的に判定し売買をします。

テクニカル分析では、その検証期間が短すぎると問題が生じてきます。適正なバックテストとは、相場の大きなうねりの山→谷→山、または谷→山→谷を捉えた検証でなければなりません。パソコンの画面程度の期間での検証では、あまり意味を成さないことはすでに述べています。

当研究所では、常に、過去10年から20年程度のバックテストを行い検証しています。これらの検証も30年ほど前から行っており、そのデータは膨大なものとなります。今でも、この検証は続けています。

自慢するわけではありませんが、当研究所ほど、テクニカル分析を研究しているところはないと思っております。なぜ、このような膨大な検証を長期間行っているかと申しますと、当研究所の「投資のよりどころ」を、このテクニカル分析に求めているからです。

短期売買のため、ファンダメンタルズを採用しない当研究所は、テクニカル分析を徹底的に検証し理解しておかなければ、テクニカル分析のみでの運用に不安が残るからです。

その徹底的な検証の結果かどうか分かりませんが、暴落や急騰においても難なく(当分析システムの指示に従ったとすれば)、運用が継続されていたはずです。

当研究所の分析システムは、暴落や急騰で相場展開に合わせてシステムの変更すべきことは一切ありませんでした。基本的には、相場がどのような展開になろうとも運用できる「全天候型」の分析システムであると自信を持っています。

なぜ、ファンダメンタルズを無視して、これほどまでにテクニカル分析にこだわるのか・・・。その根拠をは、その原因が明確でなければ、その結果においてもあいまいになってしまうからです。

その理由(根拠)として、まず、第一には、短期売買においては、業績と株価にタイムラグが生じているということにあります。これらは、すべてとは申しませんが、私の経験からして、多くの銘柄にタイムラグが生じているのは事実です。

業績が良いので買ったものの株価は一向に上がらず、逆に下がってしまった。その後の業績発表では、業績が下方修正であったなどの経験はなかったでしょうか。企業業績と株価とのタイムラグが、そのような結果をもたらすわけです。

もし、業績が良いということだけで買い付けして儲かるのであれば、誰でも儲かるはずです。しかし、そのようにならないところが、また株式投資の難しいところでもあり、面白いところでもあるのです。

また、我々が企業業績の確定数値を見るころには、それ以前に業界の人達や早耳筋が、これらの発表前の数値を知りえる立場にあり、インサイダーまがいの仕掛けが先回りして行われる可能性もあります。

更に、情報を先取りして売買しようとする投資家は、虎視眈々と常に新しい情報に耳を澄ませています。常にウェブサイトなどを検索し、新しい情報を探し回っています。以上のような要因が重なり、業績と株価にタイムラグが生じてくるわけです。

投資というものは将来に対しての行為であるため、多くの投資家や関係者が我先にと買い(売り)に走る傾向もあります。これらのことから、株価は常に企業業績に先行して推移するものです。

しかし、私がファンダメンタルズを検証しないことを皆さんがまねをする必要はありません。投資スタイルは、各投資家ごとに多様であって良いわけですから・・・。

業績上昇銘柄であっても、大きな相場の流れには勝てないということです。大暴落などにおいては、多少の業績上昇でも、いとも簡単に下落してしまいます。記憶にも新しいと思いますが、暴落時にはファンダメンタルズ指数もあまり機能しませんでした。

個々の銘柄の検証も重要とは思いますが、それ以上に「相場観測」が重要な要素となります。まず、当研究所の「相場観測」(ヘッジ比率やポジション比率)などで、相場全体の位置や方向性を確認した後に、個々の銘柄を云々すべきです。

相場観測は、多くのアナリストや研究機関で発表していますが、その内容は抽象的で具体性に欠けています。抽象的では買うか売るかの判定もおぼつきません。テクニカル分析では、それらの判定を明確な数値で表します。

私も経済ニュースには関心はあり、それらの内容を「うん、うん、なるほど」と見ていますが、どう行動するかという時には、その判断には迷ってしまいます。(私はシステム売買のため実際には行動しませんが・・・)

投資情報のあいまいさ、短期売買における企業業績のタイムラグなどから考え、これらの不確定な要素はすべて排除しようと結論付けました。それでなくても、株価の今後の行き先など不確定なものですから・・・。

これら根拠よって、短期売買においては、テクニカル分析一本で行こうという結論に達し、以後、テクニカル分析に専念し、現在に至ったわけです。

当研究所では、株式投資において、その目的を「相場に振り回されることなく、できるだけリスクを抑え、しかも安定的に利益を積み上げる」ことを目指しています。その目的のために、現在のテクニカル分析システムがあるわけです。

当研究所では、今後もテクニカル分析に専念し、更なる研究を続けて参ります。



   ≪ 投資の現実 ≫
2018/12/22(Sat)

2018/12/15 のコメントです。

「自分は他人よりも運転がうまいと思うか、下手だと思うか」という質問をしたら、なんと90%の人が、自分は他人よりもうまい、と答えた。みんなが平均を上回るということはありえないにもかかわらず、この結果だ。これが自信過剰というものです。人間とはそんなものなのだろう。

ある株式セミナーで「あなたの投資レベルはどのくらいですか」というアンケートにも「投資知識はある。レベルは中級程度」と述べている投資家が多かった。と言うことは、成績においても中級程度なのだろうか。投資家は、自信を持って投資市場に挑んでいるようです。

また、投資に対する期待値も大きい。特に、新規に市場に参入してくる投資家は夢を抱き、大きな期待で胸を膨らましてくる。新規参入者は、書店に並ぶ多くのノウハウ本を読破し、自信をつけて、目標は「勝率は80%、利益は年間2倍」などと、夢を持って参入してくる。

これらの期待も当然であろう。なぜなら、書店に並ぶノウハウ本の多くは「大儲けできます」の内容であるから・・・。どうしても初心者は、投資の世界とは、そのような世界であると信じてしまう。そこに、現実社会との大きなギャップなど考える由もない。

市場に参入してから数ヶ月もすると、現実の社会に引き戻され目が覚める。こんなはずではなかったのだが、と後悔するも・・・

出版業界の人に聞いた話によると、それらの投資ノウハウ本も「最近は、株式投資に関する新刊書はほとんど出ていない」という。たしかに、書店の投資コーナーの狭くなったこと。あやかり商法ではないが、相場上昇期にはあれほど新刊書が出ていたのに・・・。

さて、株式投資には、まず投資に対する考え方が重要であるということは、当欄で再三述べています。投資に対する考え方が間違っていれば、いくら経験を積んでも右肩上がりの収益は期待できないとも述べています。

そこで、株式投資の「勝率」と「利回り」について考えてみたいと思います。まず、「勝率」は、一般のノウハウ本では、勝率80%などと、うたってアピールしている投資手法もあるようです。これらは、やはり「一定期間に限って」という条件付であれば、そのような勝率を上げることも可能であると思います。

つまり、それらの手法に合っている期間での「いいとこ取り」の手法であれば、勝率100%も不可能ではありません。しかし、実践においては、このようなことは許されるはずもありません。

勝率80%は、これらを長期スパンでみれば、まず不可能でしょう。私の検証の結果では、勝率は、長期間で見れば最高でも50%前後であるということです。つまり、「投資は長期間わたり継続して運用する」という前提に立てば、「勝率50%前後」は普遍の事実です。

投資というものは、短期であれ、長期であれ継続して行うものであり、投資に対する考え方から売買システムの構築にいたるまで、すべてこの「投資は長期間わたり継続して運用する」ということを前提に行わなければ、絵に描いた餅に過ぎません。

話が余談になりますが、私が投資に対して自信があるとすれば、それは、今まで、一般に出回っているテクニカル分析指標のほとんどを検証したことでしょうか。過去においても現在においても、テクニカル分析に対しては、誰よりも研究したという自信を持っています。

テクニカル分析に対する知識は人一倍ありますが、それらの知識を披露しても何も始まりません。その知識を実践に活かさなければ、何の意味もありません。実践あるのみです。そして収益を上げることです。

当研究所の分析システムは非常にシンプルですが、これらは、テクニカルのエッセンスが凝縮された分析システムであると自負しています。本システムの趣旨を理解され、正しく運用いただければ、大暴落やその後の上昇、そして下げにおいても脱落することなく、継続した運用が可能であると思います。

さて、投資家は、勝率に非常に敏感です。しかし、プロの間では「勝率」が云々という話は一切出てくることはありません。一般的なテクニカル分析指標を単独で長期間運用すると、勝率は、おおむね30%強程度にしかならないということを知っているからです。これは長年、テクニカル分析を研究してきた私が自信を持ってお伝えできる事実です。

つまり、「投資は長期間にわたり継続して運用する」という前提に立てば、勝率は、投資家が思っているほど高くはならないと言うことです。このことをしっかりと自覚していただきたい。

次に、「利回り」についてですが、やはり、巷のノウハウ本を見ると、高利回りをうたって、興味をそそるタイトルが付けられています。しかし、現実にはそんなに甘くはない。2003年から2006年のような、大きな上昇相場であれば、そのようなことも可能かもしれませんが・・・。

投資利回りは平均すれば年率20〜25%くらいなものです。これでも良いほうです。これらが現実的な数値です。もちろん、相場展開によっては、一時的に大きく収益を上げるときもあるでしょう。

これらの利回りについても、やはり「投資は長期間わたり継続して運用する」ということが前提となります。しかし、多くの投資家は、これらに満足できず大きな賭けに出ているように私には見受けられます。勝負に出れば最後には必ず負けます。

「投資は長期間にわたり継続して運用する」という前提に立てば、「勝率」も「利回り」も、投資家が考えているほど高くはならない。この現実をしっかりと受け止め、足が地に付いた運用を行っていただきたい。

投資の世界に夢を持つことは大いに結構なことですが、商業主義的な情報に振り回されることなく、もう少し現実を見てほしい。



   ≪ 株式投資に何を求めるか ≫
2018/12/15(Sat)

2018/12/07 のコメントです。

私には今後の相場展開は分からない。知るよしもない。分からずとも株式投資はできる。私は、以前から「情報」「材料」での売買は一切行わない。さらに、投資の基本中の基本とされるファンダメンタルズさえも見ない。

「情報」「材料」「ファンダメンタルズ」などを勘案することがない。そのため、これらの判断に迷うこともなく、気楽な売買ができる。投資を長く続けていくにはストレスを溜め込まず平常心を保つ、この気楽さも必要であると私は考えています。

私の売買は、相場が下降すれば空売りを増やし、相場が上昇すれば買いを増やす。これらをシステムに従って忠実に発注するだけです。

私も経済ニュースなどはよく見る。「相場は今後上昇する」などのメディアの情報も、あれこれと考えをめぐらしている。今後の景気予想などもしてみる。そして、今後の株式市場はこうなるだろうなどと考える。

しかし、私の運用手法は完全なシステム売買であり、その売買は忠実にシステムの指示に従っている。そのため、時にはシステムの指示が自分の考えと相反することもある。「自分はこのような展開を予想しているのだが、システムの指示が反対なんだよなあ」と悩むことがある。

私は、このような時でもすべてシステムの指示に従って売買する。今までの経験において、自分の予想や判断の多くは外れている。つまり、長期間で見れば、自分の予想や考えがシステムには勝てない。私はそのことを良く知っています。

「情報」「材料」「ファンダメンタルズ」などを一切採用しないという私の考えに、当然ながら反対意見も多いと思います。しかし、それは、それぞれの投資家が投資に何を求めているかによって異なってくると思います。人は、それぞれ異なった価値観持っています。

株式投資に楽しみを求めるのか、株式投資にスリルを求めるのか、株式投資に収益のみを求めるのか、はたまた、株式投資で経済の勉強をするのかなど、投資家によりそれぞれ異なっているものです。ここで、投資家の価値観の違いを云々しても始まらない。

投資世界は、すべて自己責任であり、その手法や考え方に外部からあれこれ言う必要はまったくないということです。投資家が株式投資に求めるものが明確であれば、自分を信じ、その目的に沿った投資スタンスを取るべきであると考えます。私は、このように考えますが、皆さんはいかがでしょうか。



   タイムラグ
2018/12/07(Fri)

2018/12/01 のコメントです。

株式投資で、テクニカル分析を否定する評論家や投資家が多いようです。特に、高い経済知識を持つ学者などは、これらを否定する識者がほとんどのようです。しかし、投資の世界では正しい答えなどないですから、テクニカル分析を無下に否定することもないと思いますが・・・。

理論や知識だけで儲かるのであれば、誰も苦労などしないわけです。理論だけで儲かるのであれば、経済学者などはその最先端を行っているのではないでしょうか。しかし、経済学者が大儲けしたなどの話はあまり聞いたこともない。だからこそ投資の世界は面白いのかもしれません。

そこで、テクニカル分析を採用する根拠について考えて見ましょう。一般に、原因なくして、結果なしと言われるように「原因、結果の法則」に従い、根拠のないものは、いずれ破綻すると言われています。そのためにも、テクニカル分析を採用する根拠を明確にしておかなければなりません。

株式投資は、企業業績を検証し、好調な銘柄を買い付けるということが一般的です。これらは正しい考えです。しかし、その投資スパン、つまり投資期間を考えてみるといかがでしょうか。

5年、10年という投資スパンであれば、ファンダメンタルズによる投資が一番優れていると思います。しかし、皆さんも業績が良いので買い付けしたものの、株価が一向に上がらないという経験をされたこともあると思います。

その原因は何であるか、その理由には「業績の内容と株価の変動が、短期的には一致しない」という点にあります。

投資というものは、将来に対しての行為であるため、株価は常に、これらを織り込みながら先行するという習性を持っています。そのため、業績が最高の時は株価はすでに織り込み済みとなっている場合が多くあります。

一般的に、株価は業績の6ヶ月から長くて9ヶ月先を織り込みながら推移するといわれています。その根拠としては、投資とは、将来に対しての行為であるということだからです。つまり、業績内容を先取りしてしまうということです。そこに、業績と株価の「タイムラグ」が発生することになります。

実際に、皆さんも企業情報の予想などを見て、その企業の今後の見通しなどを予測しながら、好調な企業に対し投資するのではないでしょうか。つまり、この時点で、すでに業績の先取りをしているということになります。

しかし、業績が良いというだけで、株価が上がるというのであれば、誰でも儲かるはずです。つまり、このような「タイムラグ」が、株式投資をさらに難しいものとしているのです。

そこで、これは私の独自の考えですが、株価が、業績の6ヶ月から9ヶ月先行するとすれば、もし、6ヶ月以内の短期売買であれば、業績の数値はあまり役に立たないということにならないでしょうか。

つまり、短期売買においては、ファンダメンタルズは、参考程度に見ればよいのではないかと考えます。このような考えは間違っているかもしれません。ファンダメンタルズ派からはブーイングが起こるでしょう。一般的な投資の常識から外れているかもしれません。しかし、私はこのように捉えて今まで運用を行ってきました。

皆さんは、驚かれるかも知れませんが、私は売買に際し、ファンダメンタルズはほとんど見ておりません。たしかに、持ち株で上昇していない銘柄は、後から見れば業績が芳しくないという銘柄ももちろんあります。

しかし、業績が悪かった銘柄が急上昇して大幅に値上がりすることもあります。上昇相場では、収益率のトップクラスにランクされた銘柄は、いずれもこのような銘柄で、これらは仕掛け後に業績が好転するといった修正を行っています。

このように、後でその業績内容にも納得するのですが、仕掛けの時点では、これらのことは分かりません。よって、私は短期売買を目指していますので、投資対象となる企業の業績はほとんど検証しておりません。このようなことがアウトローと言われる所以かもしれませんが・・・。

要するに、長期投資ではファンダメンタルズは非常に重要な意味を持ちます。しかし、短期売買においては、ファンダメンタルズは参考程度でよいのではないかと考えます。つまり、売買期間が短くなればなるほど、ファンダメンタルズの影響は薄れていくと言うことです。

テクニカル分析を利用するという根拠は、株価は、常に業績を織り込みながら先行するという習性を持っているため、そこに「タイムラグ」が発生する。よって、その分析において、短期売買という条件の下では、ファンダメンタルズ分析よりテクニカル分析が適しているという考え方です。



   ≪ 投資と人生 ≫
2018/12/01(Sat)

2018/11/23 のコメントです。

投資とは長く続けていくゲームである。もし、株式投資で儲かっていれば、まず、株式投資をやめないと思います。やめる場合があるとすれば、その理由はすでにお分かりであると思いますが・・・。

つまり、株式投資は延々と続くゲームである。延々と続くのであれば、その投資家の人生の多くの部分を投資が占めることになります。であるならば、これからも続くであろう投資活動を、人生という長いスパンからも考える必要があるのではないでしょうか。

投資の世界は非常にメンタルな世界です。持ち株が上がれば嬉しいし、下がれば悔しい思いをします。数値を追いながら一喜一憂します。人間の心理として、持ち株が同じ幅だけ上がった時と下げた時のインパクトは、下げた時の方が上げた時よりも2.5倍ものインパクト(ショック)があるそうです。

投資の世界は、一般社会と異なる別次元の世界であるということは、当欄でも、すでに述べています。投資初心者にとっては、一般的な常識や知識もキャリアも通用しない未体験ゾーンでもあるわけです。しかも、投資の世界には、もっと大きな問題が待ち構えているのです。

答えのない投資の世界では、間違った情報でも、まことしやかに独り歩きしています。その間違った情報(知識)をインプットしてしまった投資家は、それを排除する術もなく、潜在意識に埋め込まれていきます。さらに投資家は誰でも自分の考えは正しいと思いがちです。

幼少期に埋め込まれた潜在意識は一生消えないと言います。ある意味、その潜在意識が、その人の一生を左右するとまで言われています。これらと同様に、市場に参入した時に得た知識や体験がいつまでも残っているのです。それらが、その後の投資人生を決定付けると言っても、言い過ぎではないような・・・。

私は、ある投資家と話しました。その投資家はキャリアが30年だと言う。れなりに紆余曲折はあったと思いますが、しかし、いまだに収益を上げることができないでいます。何かが間違っているのでしょう。間違ったまま今まで来てしまったのでしょう。

株式投資は、競馬や競輪と違って、投資における経費は売買手数料だけです。そして、上げ下げの確率は50%程度でしょう。ならば、儲ける投資家は半分と言わずとも、三分の一程度はあってもおかしくないはずです。

しかし、現実はそうではないようです。何かがおかしいのです。何かが変。そうです、何かが間違っている、何かが邪魔をしているから収益を上げられないでいるのです。

これは、私の長い投資活動の中から自分の体験も含めて、これらの問題について感じることがあります。そこには、二つの要因があるのではないかと考えています。

まずひとつは、すでに上記で述べましたように、明らかに間違った知識のインプット。それに思い込み。何が正しいか分からない世界では、これらもやむを得ないのかもしれません。しかし、そうも言っていられません。投資で稼がなくてはならないわけですから・・・。

これらも難しい問題かもしれませんが、一時、「欲」という部分を切り離して、投資について客観的な目で見てみたらいかがでしょうか。

もうひとつは、これは非常に困難な問題です。これらは、本来、誰でも持っている人間としての本能の部分です。それは「人間の判断は本質的に損を招く」というものです。これらについては、アメリカの科学誌「サイエンス」にミシガン大学の心理学者が発表した記事があります。

『投資において負けると、なぜか大きな賭けに出て深みにはまってしまう。こうした行動は、損失を取り戻そうとする脳内の反射的な働きに一因がある。儲けた場合より損をした場合の方が「前頭葉内側野」が活発になり、損をした直後には、その損を取り戻そうと、更に大きな賭けに出る傾向が見られた』とある。

投資家であれば、誰でも「損失の恐怖と利益の欲望」という共通の意識を持ち、人としての感情がマーケットでの正しい行動を狂わせ、そして、全員が負けるというものです。

いつもながら、重い話題となってしまいましたが、投資家各自がこれらの問題に対し、どのように向き合い、どのように解決していくかが、今後の長くなるであろう投資活動の成果につながるものと思います。

私自身もこのような問題と対峙し苦悩し続けてきましたが、年月を経て、ある一定の方向性を見つけ、現在の投資手法に至ったわけです。当研究所の分析システムは、これらの考え方が組み込まれているため、昨年の100年に一度の大暴落に対しても分析システムを変更することなく、難なく乗り越えたられたのではないでしょうか。

投資家は、これからも投資活動を続けていく限り、これからの人生の多くの部分を「投資」という問題が占めることになります。このあたりで、これらの問題についても、もう一度考えてはいかがでしょうか。



   ≪ いつもひとりぼっち ≫
2018/11/23(Fri)

2018/11/16 のコメントです。

当コメントは、いつもネガティブで辛口な解説となってしまいます。たまには、儲かっている投資家の話題も提供してくれとの要望もあります。しかし、私の周りには、そのようなケースがあまりないもので・・・。

しかし、今まで何人かは、当研究所の考え方や売買技術を理解されて、卒業し独立された方もおります。株式投資に真剣に取り組み、努力を惜しまない方もいることを嬉しく思っています。当研究所の考え方や売買技術が、投資家の皆さんに何らかのきっかけとなり、自立されること望んでやみません。

投資の世界には、その投資手法や考え方は投資家の数ほどあるといわれています。当研究所の考え方や売買技術も数多い中のひとつでしかなく、その思考も他から見ればアウトロー的(本人は正統派と思いつつ)な存在であることも理解しています。

私は、他の投資手法に対し排他的な考えはなく、常に聞き耳を立てて納得できるところはできるだけ取り入れていこうという考えです。そのため、最年長でありながらも若い投資家達の集まりなどにも、いそいそと出かけていくわけです。投資の世界には、これが正解というものはない、ということでもありますし・・・。

さて、私が株式投資の技術書を出版しているという関係からか、セミナーなどの依頼も多くあります。しかし、私は、一部の知り合い関係以外からの依頼は、ほとんどの申し出をお断りしています。なぜなら、話ベタということもありますが、投資家は虚業家であり、あまり表舞台に立つものではないという考えからです。

最近は、だいぶ変わってきたとは思いますが、依然として額に汗しない仕事は、一般から認知されていないこともあります。日本の文化、国民性からすれば、まだまだと言ったところでしょうか。しかし、投資の世界は、一般社会より厳しい世界であることは、経験者であれば理解していると思います。黙して稼ぎましょう。

投資家は常に孤独であり、精神的なプレッシャーは計り知れないものがあります。その裏返しと言うか、その反動と言うか、投資家同士のおしゃべりは長い。話をすることによって、少しでも心を癒すかのようです。まるで、おばさんたちの井戸端会議のように・・・失礼。

しかし、話をするということは、それはそれで癒されるものです。問題解決とならずとも、話をすることにより何らかの発散ができるのでしょう。私自身も最近は、おしゃべりになったと、よく言われます。

セミナーなどで、それなりの持論を解説するのも、ある意味ではストレスの発散になるのかもしれません。しかしながら、投資手法を延々と解説した後に、受講者から「先生、何か儲かりそうな銘柄はありますか?」には、ガックリとさせられ、更にストレスを溜め込んでしまうことも度々・・・。

セミナーの多くの受講者は、何か新しい投資技法などの解説を期待してきます。また、セミナーの主催者側も最新の売買テクニックなどを披露していただきたいと望んでいるようです。

受講者の気持ちやセミナー主催者側の立場を考えると、それらもよく分かります。しかし、私は投資で儲けるということは、投資技法や売買テクニック以前に、もっと大切なことがあると考えています。

それらについては、当コメント欄でいつもくどくど書いておりますが、投資に対する姿勢やその考え方であると思っています。しかし、私自身も、このような考えは、当初から持っていたわけではなく、長年キャリアを積んで理解したことなのです。

そのようなコメントも、新規に市場に参入してきた投資家の皆さんには、遠回りしないで投資活動を行って欲しいと考えてのことなのですが・・・。それとも、そんなことは余計なお節介なのでしょうか?。

私は、セミナーなどでは、初心者には一番重要な「投資に対する姿勢やその考え方」から話をしようとするのですが、これがまた受けないのです。「そんなこと、どうでもいいから、早く儲かる方法を教えてくれ」と言わんばかりの視線です。誰でも、儲かる投資技法を知りたいと考えるのも当然なのでしょうが・・・。

そのような投資家もしばらくすると、簡単に儲かる方法などどこにもないことを知ることになると思います。どこにも正しい教科書などないのですから、やむを得ないことなのでしょうか。

投資家は、いつもひとりぼっちです。常にプレッシャーとストレスなどの重圧を背負いながら、そして、常に決断に迫られながら歩き続けています。たまには、そのような重圧から開放されたくもなります。

たまには息抜きもしたいものです。投資家同士の他愛ないお話もいいでしょう。趣味に没頭するのもいいでしょう。投資家もこれから長く続くであろう投資活動に対し、何らかのストレスの発散するところを見つけておくべきです。

投資の世界を客観的に見る上でも、こうしたリフレッシュすること、できるところを考えておくべきです。ひとりで考えていると、その考えは必ず曲がっていきます。それらを矯正する意味でも、投資の世界から一時でも離れて、自分を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。

私は最近、セミナーではなく、ひとりぼっちの投資家のために、数名での座談会(おしゃべりの会)などもいいかなあなどと考えています。食事でもしながら・・・。



   ≪ 読者の声 ≫
2018/11/09(Fri)

2018/11/05 のコメントです。

当欄のコメントを読まれ、ご感想を頂きましたので、一部抜粋してご本人の了解を得て掲載いたしました。(原文のまま)

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■含み損

 私は日本人の気質として、含み損が結構好きなのではないかと思っています。

 といいますのも、楽して儲けるのは良くないこと、苦労して儲けるのは良いことと、潜在意識に刷り込まれているため、含み損が膨らむと、今、苦労することにより結果的には成功に向けて進んでいるのだと、妙に前向きに考えてしまっているよ
うな気がしてなりません。利食いが早いのも、楽して儲けるのはよくない・こういういいことは長く続かないという罪悪感があるからすぐ手仕舞いしてしまうような気がします。 他にもポジションを変動させていくという、テクニック的な問題もあるかもしれませんが、それは中級以上だと思いますので。


■サラリーマン

 あとはサラリーマンというコンスタントに収入を得るパターンに慣れきってしまっているのも勝てない理由だと思います。
 相場はどちかというと漁のようなもので、天気(相場)が荒れてればそこに魚(利益)はいないどころか自分の船(資産)の安全すらおぼつかない。それに日や季節によってはさっぱり獲れない(動かない)ときもある。逆に大量(大きく動く)の日もある。穀物も同じで毎日収穫できるわけではなく、収穫できる時期は限られていると。

 ところが毎日コンスタントにいくら稼ごうとか、毎月分配型のグロソブがヒットするなど、明らかに投資の世界にサラリーマン思考を持ち込んでいることがよく分かると思います。

 つまり、投資に必要な「待つ」ことの大切さを分かっていないような気がします。

 これは証券会社が常に買わせようとしてるから、常に買うような宣伝になり、その証券マンが言ってることを日経新聞などが真に受けて専門家のコメントとして載せてしまったりするから、さらにその新聞記事(週末コラムなど)を真に受けて信
じる素人やFPが多発しているのだと思います。新聞の記事など鵜呑みにするだけではなく、少しは自分の頭で考えたらどうかと思うのですが。あらゆることに関して。


■最後に

 私は投資家のレベルによって次のようになると考えています。

 初心者・・・買うことしか考えない。
 中級者・・・買うことと売ることしか考えない。
 上級者・・・買うことと売ることに加え、待つことも考える。


 なんかまとまりがないですが、まとまるように書こうとすると長くなるのでこのへんでやめときます(笑)。

 では。
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   ≪ 「損」から学ぶ ≫
2018/11/05(Mon)

2018/10/27 のコメントです。

私が株式投資関係の仕事をしていると知ると、個人投資家から必ず聞かれることがある。「これから相場は上がりますか、それとも下がりますかね」と。また「儲かる銘柄は何かありませんかね」と。私が「分かりませんねえ」と返事をすると、その尋ねた人は、そのあと相場に対する自説を延々と語り始めます。

また、知人が相場の上昇を見てか「株式投資を始めたいんだが」と聞いてくる。私は、必ず「やめておいた方がいいよ」と返事をする。すると知人は、やはり投資に対する知識が豊富であるがごとく自説をとくとくと話し始める。私はいつも聞き役である。

私は今まで、そのような問いかけに賛同する意見を述べたことはない。なぜなら、彼らの自説を聞いて直感的に「これでは無理だ」と感じるからであり、また、友人を失いたくないという気持ちからでもある。

最近、彼らの噂を聞いた。「○○は、千万円単位で損をしたらしいよ」と。また、「○○は、音信不通だよ」などと、さびしい限りです。もっと厳しく止めておけばと思いつつも、余計なお節介とも・・・。

投資市場に大いなる夢を抱くのは結構なことですが、多くの人は市場の本当の怖さを知らなすぎる。「老後のために少しでも足しになれば」「退職金が出たから」などと、その考えが安易過ぎる。本音の部分では「生き馬の目を抜く市場を何と心得ているか」と問いたい気持ちです。

私は、そのような問いかけに「何もしないで、貯金しておいたほうがいいよ。物価も安定しているようだし・・」と答えています。もし、投資市場に参入するなら知識や技術を習得するなどの相応の準備と努力をしてから参入していただきたい。

しかし、投資知識を得たからといって儲かるわけではない。投資市場は学歴主義ではありません。もちろん知識は必要ですが、投資の世界は知識の上の次元にあることを理解しておかなければなりません。

プロスポーツの世界などを見ても、スポーツで稼げる人は、ごく一部でしかない。プロを目指す多くの人たちは、夢を抱くも夢破れて去っていく。プロのアスリート達もそれまでの過程は、血のにじむような努力を重ねてきたに違いない。そして、稼げるプロのスポーツマンになったのである。

これらに対して、投資家はいかがだろうか。投資市場に参入するにあたって、どのような勉強をしてきたのだろうか。はたして、血のにじむような努力を積んできたのだろうか。プロのスポーツマンと同様に投資の世界で稼げるのも、ごく一部でしかないのに・・・。

しかし、現実を見てみると投資を学ぶのに、それ相当の環境が整っていない。今は金融の時代だと言うのに・・・。これから大学に行って経済学を学びますか?。大学には高名な経済学者がいるものの、大学自体がデリバティブなどに手を出し大きな損失を出している。経済学者達は何をしていたのだろうか。

経済学者が投資の世界で成功するだろうか。私も大学で経済学を学んだ一人ではあるが、今では何を学んだかさっぱり覚えていない。投資の世界は、理論だけではなく、更に統計学、心理学、そして実践と、多岐にわたり学ばなくてはならない。投資の世界は異次元の世界であることを理解しておかなければならない。

では、書店に並んでいるノウハウ本ではいかがだろうか。それらの書物も以前から当欄で説明したとおりです。出版社は、その内容はともかく、たくさん売れればよいということから、いきおい、それらの本のタイトルも人の目の引くものになる。

では、ウェブサイトはどうだろうか。これらはウェブサイトの特徴でもあるが、ブログのように作者の姿が見えてこない。ハンドルネームなどといって、その正体を隠しての発言が多い。「こんなもの誰が信用するか」と思いつつもつい見てしまう。情報が氾濫していて、その真偽の判断が付かない。

このように、現状では投資について真に学ぶところも学ぶ書物もない。投資の世界には「これが正しいという答えはない」というからなのだろうか。それとも、他人の損は自分の利益と考えるからなのだろうか。

このような状況下、環境下では、たとえ投資金を持っていても、投資市場で利益を上げていこうとするには現実的に無理がある。とにかく、実践で学びなさいというのだろうか。実践して投資金が底をついたらどうすればよいのだろうか。

話が堂々巡りになってしまいましたが、私にも結論は出せない。わからない。ただ、私の長い投資体験の中から、こうすればよかったという反省点はある。

そのひとつは、投資の世界に足を踏み入れなければ良かったのではないかと・・・。しかし、これは投資の世界に入らなかったら、今頃どうしていたかと考えると、良かったか悪かったかの結論が出ない。

もうひとつは、市場に参入して分かったことですが、それはやはり「リスク管理」「リスク・マネージメント」の重要性をつくづく感じました。一番辛かったのは、たくさんの引かれ玉を持ったまま暴落に遭ったことです。立ち上がれないほどの辛い思いをしました。

新規参入者や初心者は、市場での大儲けを夢見て売買を始めますが、上記のように、投資を学ぶ環境の無い現状では、投資技術も知識も少ないはずです。

そこで、私の体験からですが、たとえ投資知識が少なくても、リスク管理、つまり「損切り」を徹底すれば、長い間、市場にとどまることも可能となるはずです。そうすれば、その間に実践で多くの経験や体験を積むことができるはずです。

何事でも、実践でのたたき上げほど強いものはない。老婆心ながら、くれぐれも私の二の舞にならないように・・・。

投資の世界では、その知識は広範囲にわたります。しかし、我々個人投資家では、これらにも限度があります。まずは、投資で一番重要なことから学ぶべきではないでしょうか。

個人投資家が投資を何から学ぶかは現状では難しい環境にありますが、私が実体験を通して言える事は「損」から学ぶことがベストではないかと考えています。



   ≪ 時代背景 (サイクル) ≫
2018/10/27(Sat)

2018/10/20 のコメントです。

振り返ると、バブル崩壊後に「失われた10年または20年」などと言われ久しくなりますが、その後はやや落ち着きを見せていますが、体感的に好景気とはなっていないようにも思えます。

景気と同様に国の盛衰には、大きなうねりがあることも理解しておかなければなりません。一般的に国の盛衰は、成長期から始まり、繁栄期、その後の衰退期とおのずと運命付けられているのではないでしょうか。かつては、「ローマは一日にして成らず」と言われたローマ帝国でさえも滅亡しています。モンゴル帝国も然り。

長い世界の歴史から比べれは、我々が生存中に経験できることなどごくわずかです。そのわずかな経験や体験から、現在の景気や今後の見通しなどを判断しているわけです。しかし、それらは国の盛衰などと密接にかかわり、非常に大きなサイクルで変動していることも忘れてはなりません。

時代の変化は、過去の歴史の中から学ぶほかありません。日本の歴史を振り返ってみると、戦後の移民(海外への出稼ぎ)の時代から始まり、加工貿易の「メイドイン・ジャパン」の物の時代、その後の金融の時代と大きなサイクルで変動しています。

つまり、人から物へ、そしてお金へと変化していくわけです。国の成長段階は、おおむね上記のような経過を辿るものですが、さしずめ、現在の中国は物の時代、つまり「メイドイン・チャイナ」の時代でしょう。米国の金融の時代は、そろそろ、終焉に近いのでは・・・。

日本においても「物づくりのニッポン」と言われていますが、これらを現在の時代背景と照らし合わせてみたらどうでしょうか。今、物づくりの中小企業が苦しんでいます。

さて、金融の時代の後には何がくるかご存知でしょうか。賢明な皆さんは、すでに理解されていると思いますが・・・。現在、我々はどのような時代に、そして、これからの時代はどのように変化していくのかをしっかりと認識すべきです。そして、その上に立って、時代背景を味方にして行動すべきです。

ビジネスにおいても投資においても、その時代の流れ、つまり、時代背景を正しく理解していないと、その波に乗り切れないということになります。時代背景を読むということは、今後、生活していく上では非常に重要な要素となります。

さて株式市場ですが、過去を振り返れば、株式市場はランダムであると言われるも、ある一定のサイクルで変動しているのが分かります。これらは、実体経済であるファンダメンタルズや需給関係により、ある程度のサイクルが存在します。

巷には「30年サイクル説」なるものがありますが、これは一人の人間が働いている年数であり、世代が変わればその価値観も変わり時代が変化していくというものです。

しかし、個人投資家である我々には、これらについて深く理解することは困難であり、ましてや、これらを株式投資に活用するなど至難の業です。景気サイクルと持ち株との関係など、どのように関連付けしてよいのかも分かりません。

そこで私が考えついたのが、ヘッジ比率(ポジション比率)です。ヘッジ比率を過去にさかのぼって、時系列にグラフ化すると、それらは、ある一定のサイクルを描いているのが分かります。

ヘッジ比率とは、実際にはいくつかの指標を組み合わせたりして数学の公式などをを利用して算出されるものですが、簡単に述べれば上昇している銘柄と下降している銘柄の比率ということになります。

これらにより、投資家がおかれている現在の位置を確認することができますし、運用においても投資資金の適正な配分を可能としています。

ヘッジ比率を採用することにより、株式投資の世界が見違えるほど変わってくるはずです。すでにヘッジ比率またはそれらに類似した指数をご利用されている投資家の方には、ご理解いただいていると思いますが、ヘッジ比率を採用することにより、大暴落などを凌ぎきり、退場することなく運用を続けることができるはずです。

私はヘッジ比率(ポジション比率)は、投資家必携のユーティリティ・ツールであると自負しています。



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