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…知って得するページ…

   ≪ さあ、どうしましょう・・・ ≫
2013/12/08(Sun)

2013/06/07 のコメントです。

株式市場は大荒れである。6月6日には、日経平均も13000円割れ(前日比マイナス0.85%)となった。TOPIXに至っては前日比マイナス1.77%。株価変動の実態はTOPIXであるから、かなり大きく下げたことになる。

しかし驚くなかれ、マザーズに至ってはなんとマイナス13.07%の下げを演じている。指標がマイナス13.07%も下げるというのはどのようなことなのだろうか。見たこともないような数値である。何かの間違いではないのかと思ったくらいでした。6月7日はさらに下げた。びっくりだ。マザーズは登録銘柄数が185銘柄と少ないものの驚きの数値である。

このような株式市場の大荒れには、議論百出、侃侃諤諤であるが、結局のところ誰にも分からない。どうしようもないところであるが、このような状況になったのにはそれなりの原因があるはずです。

その原因を私なりに考えてみました。結果を見て、講釈するのは評論家みたいで気が進まないのですが、主観ではなく確定された客観的な数値から検討してみよう。すでにご存知のように、私はテクニカル分析手法を自認しているので、この角度から信用取引について検討してみます。

まず、株式市場が5月23日に最高値を付けました。5月23日の6ヶ月前と言えば11月23日です。そこで、昨年の11月以降の日経平均の株価チャートを見てください。それは、今回の大相場が始まったスタート時点です。つまり、今回の上昇は6ヶ月続いたということになります。

6ヶ月と聞いて何か思い出しませんか。そうです、信用取引の最大期日です。信用取引で売買した場合には、最大6ヶ月目には決済しなければなりません。そこで、昨年の11月以降、信用取引で買いを入れた投資家は、その後の順調な値上がりで含み益が増大していきました。当然ながら、信用で取引する投資家は短期売買が多いため期日の6ヶ月を待たずに、ほどほどの利益で決済しているとは思いますが・・・。

また、信用取引には「追証」というものがあります。持ち株の評価がプラスであれば問題はないのですが、評価がマイナスとなり、ある一定の水準を切ってくると追証が発生します。評価損率は5月10日に一時プラスとなったものの、その後は評価損となり、現在ではマイナス10%程度ではないかと思われます。

評価損率は相場の高値圏であると述べてきました。さらに、これから信用の期日が到来するなど、テクニカル面からもある程度は判断は可能なのですが、相場というものは分からないものです。一筋縄ではいかないものです。

2013年に入り、信用取引の規制緩和が行われました。その内容は「同日において、同一資金で何回でも信用取引を行うことができる」「信用取引による実現利益は即座に保証金に充当される」「信用取引の建て玉返済により追い証を解消することができる」でした。この規制緩和のインパクトは非常に大きなものでした。その後、一気に出来高が増え、大きな上場相場となったのです。

ひとつの見方として、5月の高値は、相場上昇の初期段階での信用取引の期日が到来する時期でもあったのです。ただ、これだけの要因で高値を打ったわけではありませんが、ひとつの見方として捉えてください。

今回の信用取引の規制緩和が、大相場を演出した一因ではありますが、投資の世界は、ある意味ではゼロサムゲームでもあるわけですから、信用取引の規制緩和におけるマイナス面も出てくるのです。

それは、信用取引の買残の恐ろしいほどの積み上がりです。通常の信用取引の買残は1.5兆円ほどですが、現在は3兆円をはるかに越えています。この積み上がった買残は、いずれかに反対売買をしなければなりません。貸借倍率も6倍を超えています。

日経平均などのチャートを見てみると分かりますが、上昇過程での1日のローソク足の幅と高値からの下降過程のローソク足の幅は明らかに異なっています。これは、下げの過程における信用取引などの「投げ」によく見られる1日の値幅の大きい陰線のローソク足となっています。

結果には必ず原因はあるものですが、こと相場に関してはあまりよく分からないと言ったところではないでしょうか。

さて、このような大荒れの相場の中、我々個人投資家はどのような対応で売買を続けていけばよいのでしょうか。

当研究所の会員であれば「総合ヘッジ比率」があります。現在(6/6)の総合ヘッジ比率は「買い10、売り90」前後であり、「総合ヘッジ比率」を信頼し、これらに準じた売買であったならば、大儲けとはいかなくてもかなりの収益が上がっているはずです。これは、当分析システムの売買ルールに基づいた売買を行ったという前提ですが・・。

「迷ったときほど基本に戻れ」と言われます。迷ったときほど確定された数値に基づいた売買をお勧めいたします。



   ≪ 持ち株の評価は常にプラスで ≫
2013/12/04(Wed)

2013/05/31 のコメントです。

株式市場が乱高下している。外野ではアベノミクスがどうの、高速取引がどうのと実に騒がしい。我々投資家にとっては株価がすべてであるから、株価の変動に注視していくだけである。責任を取らない評論家などの話を聞いても仕方がない。

しかしながら、投資家は相場の現在の水準が気になるものです。高すぎるのか、それともまだ仕掛けが可能なのかと・・・。それによって、強気に出るか弱気に出るかを決めなくてはいけないところだろう。

我々は短期売買であるため、そのようなことはあまり気にならないところですが、相場を大局的に見た場合は、現在、どのような水準にあるのだろうかと気にもなる。これらの判断は、やはりファンダメンタルズから判断するのが妥当なところであろう。

1980年代のバブル相場を振り返ると、日本のカネ余りが背景にあった。日本の金融政策は引き締めが遅れ、土地バブルを招いてしまった。日本株のPERは50〜60倍に達したのは、緩和マネーが演出した明らかな異常値だった。

日本の人口減少と潜在成長力の低下は大きな流れである。かつてのような高いPERを日本株に求めるのは難しいだろう。やはり、世界の主要市場のPERは15倍前後であるから、日本株もこの水準に落ち着くとみるのが妥当でしょう。このような判断で現在の株価水準を推測してみてはいかがだろうか。

さて、前回のコメントの「苦しい損切り、楽な損切り」については「損切りの視点が変わった」などの多くのご意見をいただきました。損切りからは誰も逃げられないため切実な問題なのだろうと思いました。

また、私自身の売買はどのようなものかの問い合わせもあった。私は、すべて自分の投資手法に満足しているわけではありません。現在でも、もっと良い手法があるのではないかと模索している状況です。さらに、私の投資手法が誰にでも適用できるものではないことも知っていますので、今まで、あまり私自身の売買は述べてきませんでした。

そこで、今回は私の売買の一部だけでもご紹介いたしましょう。参考までにとどめておいてください。まず、分散銘柄数は100銘柄前後で、そして、各銘柄をできるだけ等金額になるよう株数で調整しています。常に、持ち株を100銘柄前後保有していますので、個々の銘柄の詳細などはほとんど検討しません。システムの指示に従って、事務的に処理しているだけです。

売買は、ほとんど信用取引で常に総投資額が一定になるよう調整しながら売買しています。買いと空売りの各投資金額をヘッジ比率に合わせながらの売買です。基本的には、当研究所の分析システム「スピードマスター・プラス」や「トレンド・ストライカー・マルチ」に準じています。つまり、短期売買です。

持ち株の時価評価は常にプラスの状態にあります。当然ながら、株価の変動によって評価の増減はありますが、常にプラスの状態を維持し忙しく売買しています。持ち株100銘柄中でマイナスの銘柄は10銘柄から20銘柄程度です。

そこで疑問に思うでしょう。「勝率は30%強しかないのに、持ち株のマイナスは10銘柄から20銘柄、ちょっとおかしいじゃないの?」と。私の投資法は「損小利大」に基づいていますので、利が乗れば徹底的に持続します。そして、損はすばやく切ります。そのため、持ち株のマイナス銘柄は、短期に切り落としていますので、マイナスの銘柄は100銘柄中、常に10銘柄から20銘柄程度、勝率は30%強となるわけです。つまり、利の乗った銘柄はできるだけ持続するため回転が遅く、損切りの銘柄はすばやく切るため回転が速いということです。お分かりいただけたでしょうか。

持ち株の評価が常にプラスで維持するという手法となったのには、それなりの理由があるのです。私が初心者だったころの投資手法は、当然ながら裁量的な売買でした。初心者であれば利が乗れば利食いし、損が出ても損切りはしないという売買でした。その結果は明白です。

株式投資を生業と考えていた私は、これでは続けられないと思い、試行錯誤しながら現在の手法にたどり着いたわけです。株式投資を生業とするわけですから、メンタル面は非常に重要な問題となります。落胆して売買の継続が危ぶまれる状況を作ってはならないのです。そのためにも、評価を常にプラスで維持することは、私にとって非常に大切なことなのです。私は、株式投資において、メンタル面を最重要と位置づけしています。

持ち株の評価を常にプラスで維持するということは、投資家の精神状態も安定しますし、精神が安定することによって継続的な売買が可能となるわけです。さらに、持ち株の評価を常にプラスで維持することによって、結果的に売買が「損小利大」となるのです。当然ながら「損小利大」にしなければ利益を生みません。精神的に安定ししかも利益が出る。これは投資家にとって望むところではないでしょうか。

持ち株の評価が常にマイナスの状態では、投資において収益を上げることはできません。なぜなら、その投資手法は「損大利小」となっているからです。

すなわち、持ち株の評価を常にプラスで維持することにより、すべて良しとなるのです。常に、これらの点に留意して売買してください。


追伸。

相場が乱高下すると、当研究所の分析ソフトにおける「総合ヘッジ比率」も大きく変化してきます。それに伴い、ヘッジ比率に合わせるために買い建玉と空売り建玉の入れ替えが頻繁になります。このように場合、適当な新規建玉がなかったり、決済シグナルが出ないなどして、ヘッジ比率に合わせることが困難となる場合が発生します。

このような時は、ひとつの方法として、持ち株に対して一時的に同額の反対の「つなぎ」を入れると良いと思います。その後の展開により、つなぎを外すか、または元の建玉を切るかなどの操作を行いヘッジ比率に合わせていきます。このような操作は、ヘッジ比率が短期間に大きく変化した場合などに採用します。



   ≪ 苦しい損切り、楽な損切り ≫
2013/12/02(Mon)

2013/05/25 のコメントです。

株式市場は大幅な下落となった。ニュースでも取り上げられ大騒ぎである。国内外では、経済紙や経済ニュースなどが安倍政権の経済政策、いわゆる「アベノミクス」の効果に疑問を示したり、今後の課題について特集を組んだりするなど、改めて関心が集まっているようである。

しかし、株価は上げ過ぎれば下がるのも当然であり、株価が下がる理由を云々し大騒ぎしているようであるが、私としては騒ぎすぎとしか受け取れない。幸いに私たちは、空売りも併用しているため何ら問題はない。ちなみに、当システムの「総合ヘッジ比率」は、急落前にニュートラルに近かったため、たとえ損害が出たとしても軽微に過ぎないだろう。

相場を知らない人たちは相場が下がると大騒ぎをする。騒ぎすぎである。投資家は、そのような責任のないマスメディアの話など気にすることはない。ただ、自分の信じた道を歩んでいくだけです。

株価が急落すれば、当然ながら買い方は損切りする銘柄も発生する。そこで今回は損切りについて、再度考えて見ましょう。

投資家にとって損切りはつらいものです。しかし、損切りは投資家であれば避けて通れない道でもあります。損切りがつらくても確実に実行しなければなりません。損切りに躊躇すると、もっとつらい塩漬けが待っています。塩漬けは投資家不適格の烙印を押されたようなものです。

私は、損切りには「苦しい損切り」と「楽な損切り」があると考えています。実際、損切りに楽なことはないのですが・・・・。前回も解説しましたように、私の勝率は30%強しかないため、売買のほとんどが損切りの連続となっています。

しかし、私の売買の損切りは「楽な損切り」の部類に入っていると思っています。「勝率が30%強しかないのに楽なはずはないのでは」と疑問に思われるかも知れません。たしかに、客観的に見れば損切りの数の方が多いわけですから疑問がわくのも当然でしょう。

もし現在、投資金額1000万円で運用していたとします。しかし、時価評価額が800万円であった場合、この状態で損切りが発生したとすると「時価評価がマイナスなのに、また損切りかよ」となるはずです。そこで、損切りをためらいます。しかし、ここで損切りしなければ、投資家不適格の烙印を押されてしまいます。ルール厳守で始めたのだからと、清水の舞台から飛び降りたつもりで損切りします。つまり、これが「苦しい損切り」となります。

では「楽な損切り」とは・・・。すでにお分かりいただけたと思いますが、持ち株の時価評価がプラスの状態での損切りです。どちらも損切りには変わりはないのですが、投資家の心情からすると、この差は雲泥の差となります。

持ち株の時価評価がマイナス10〜20%程度ならまだしも、時価評価が半値にもなってしまっては、いまさら損切りなど考える余地もありません。完全に負けとなります。よって、リーマンショックの暴落から今まで長い間、塩漬けになってしまうわけです。

損切りは、常に影のように投資家について回るわけですから、その影から逃げることはできません。であるならば、その損切りを投資家に負担があまりないようなスムーズな損切りを考えるべきではないでしょうか。

「楽な損切り」をするためには、常に時価評価がプラスの状態を維持することが必要条件です。では「常に時価評価がプラスの状態を維持する」には、どのような手法で売買すればよいのでしょうか。的確な損切りですか?早めの利食いですか?それとも・・・。

皆さんも体験があると思いますが、仕掛け後に株価が上昇してくると、つい嬉しくなって利食いします。反対に、仕掛け後に株価が下がってしまうと、何らかと理由をつけて損切りを先延ばしします。ノウハウを持たず、感情的、感覚的な売買では、誰でもこのような売買になってしまいます。

嬉しくなって、利が乗った銘柄だけを利食いしたら、その後に残った銘柄はどうなるでしょう。残った銘柄は、すべてマイナスに。私は、このような売買を「モグラたたき売買」と呼んでいます。つまり、出てきた芽を早々に摘んでしまっては、損切りが発生した場合には、必ず「苦しい損切り」となるはずです。出てきた芽を摘まないで育てることです。

「苦しい損切り」から「楽な損切り」に変えるのには、常に時価評価がプラスの状態を維持することになりますが、これらに導く方法は、ひとつしかありません。それは、くどいようですが、やはり投資の必勝法である「損小利大」しかないのです。

投資で利益を上げる方法を突き詰めていくと、そこには「損小利大」しかないのです。つまり、持ち株の利益を伸ばした様態で維持し、損切りは早めにということになります。これによって、常に時価評価がプラスの状態を維持することができるのです。

今でも投資で収益を上げられない投資家の過去の売買履歴を見てみると、すべて「損小利大」の逆となっています。皆さんも、一度過去の売買履歴を参照してみてはいかがでしょうか。



   ≪ 何が重要であるか ≫
2013/11/27(Wed)

2013/05/19 のコメントです。

「SPS研究所は、テクニカル分析を自認し推奨しているが、さっぱり、テクニカル分析手法の解説がないじゃないの」という質問がありました。まさにその通りである。当欄において、あまり細かなテクニカル手法の解説はしていない。

その理由については後述いたしますが、今回の大幅な相場上昇において、大幅上昇となった銘柄を上昇のスタートから現在まで持続している投資家がどれだけいるだろうか。多くの投資家は、上昇の初期段階で決済してしまったのではないだろうか。

そして、高値となった現在、新たに仕掛けようか、それとも様子を見ようか。はたまた空売りしようかと思い悩んでいるのではないでしょうか。

通常のテクニカル分析では、到底、現在の高値まで持続はできないでしょう。今回の上昇相場は、通常の相場展開とは明らかに違うからなどと自分に言い訳しても始まりません。取れるときは徹底的に取らなければなりません。

安値から高値まで一気に取れなくても、短期売買においては、一時的にもちあいとなったところでは、いったん利食いして、さらに上昇となればすぐさま仕掛けるというスタンスで、おおむね上昇の全体を取るという売買となるべきです。

一般的なテクニカル分析で、これらの売買ができるでしょうか。答えは否です。私は常々申し上げていますが、株式投資における重要度のウェイトは「相場観測80、銘柄選択15、売買テクニック5」となります。これらの中で、テクニカル分析手法は「売買テクニック5」に当たります。つまり、テクニカル分析手法は、投資で収益を上げる要因の5%のウェイトでしかないのです。これがテクニカル分析手法の解説が少ない理由のひとつなのです。

やはり、相場で勝つためには「相場観測」が最重要項目となります。もし、「相場観測」が正しく判定できれば相場に勝ったも同然です。当研究所のシステムには、「総合ヘッジ比率」がありますが、「総合ヘッジ比率」は、相場観測の役割も果たしています。この指標が正しいかどうかは投資家が判断するものではありますが、少なくとも「総合ヘッジ比率」に準じた売買を行えば、退場の憂き目にあうようなことにはならないと思いますが・・・。

「相場観測」が最重要項目であることは周知の通りですが、さらに重要な項目があります。それは「投資家の感情のコントロール」です。いくらすばらしい指標を持っていても、いくら正確な分析手法を持っていても、最後の決断は投資家自身が行うわけですから、いざというときにそのルールを実行できないような売買では意味を成さなくなります。

当欄においては、投資家のメンタル面の解説が多いのは、これらの理由からなのです。最終決断で迷いなく自信を持って実行することができるよう、精神面なおいてのアドバイスをしているつもりです。私の体験から、投資においての最も重要で困難なことなことは、売買技術ではなく投資家のメンタル面にあるからです。

ある投資家から質問があった。「御社はテクニカル分析において、順張りを推奨しているが、私としてはどうも順張りは納得できない。順張りを推奨している理由を説明してくれ」と。当コメント欄を読んでいない投資家だと思ったが、その理由をこと細かく説明するわけもいかず困ってしまった。

そこで、例としてはふさわしくないかとは思ったが、次のように説明した。「もし、株価が1ヶ月間下げ続けたとした場合、逆張りではどこで買っても損をすることになる。最後の最安値のときだけは救われるかもしれない。順張りの場合は買うポジションがないので買わない。逆に、株価が1ヶ月間上げ続けたとした場合、順張りではどこで買っても利益が出る。最後の最高値のときだけは損をするかもしれない。逆張りの場合は買うポジションがない。」と説明したが、理解できたかどうか。

しかしながら、このような順張り、逆張りなどの技術的な問題は、あまり投資収益に影響を与えるものではない。投資経験の少ない投資家ほど売買技術や銘柄にこだわる。投資において収益を上げる要因が別のところにあることに気がつかない。もう少し、視点を変えて、投資で収益を上げるには何が重要であるか理解すべきであると思うのだが・・・。



   ≪ 努力と信じること ≫
2013/11/24(Sun)

2013/05/12 のコメントです。

株式市場は上昇が続いている。「ここから更に買っていいのか、それとも売った(空売り)方がいいのか」と、すでに利食いをしてしまった投資家は戸惑っているようです。「アベノミクスで景気も良くなりそうなのだが、株価はすでにこれらを織り込んでいるのだろうか、為替も100円台になってきているしなぁ〜」と。

気持ちは少し明るくなったけれど、先行きに疑心暗鬼という心理状態ではないでしょうか。株価は上昇して割安感がだんだんと解消されており、あらたに投資の手を出しづらい状況です。だからと言って、株価は皆が大騒ぎしている状態にまで到達していないようで、積極的に売るということもできない状態です。上げ相場なのでうまく乗れば一気に儲けられそうなのだが・・・。

投資家は常に迷いの中にいます。迷いは何事にも付きものですが、特に投資の世界は迷いや苦悩は影のように付きまといます。これらから開放されるすべはあるのでしょうか。

実際に、迷いはどのように解消すればよいのでしょうか。株式投資を通して、私が考える解消法は二つあると思っています。まず、一つ目は、その悩みの原因を徹底的に追究して解明することです。そして、その原因が判明すればその対策を講ずることです。

株式投資であれば、儲からない原因を徹底的に分析して、その改善を図ることです。これは、私の株式投資に対する手法のひとつでもあります。投資指南書を読み漁ることも必要ですが、努力して自分なりの投資手法の構築を図ることです。投資家の多くは、欲が先立って努力がおろそかになりがちではないでしょうか。

二つ目は「信じること」ではないかと思います。「信じること」とは、言葉で言えば簡単なようですが、実際は難しいことなのです。ここでの「信じること」とは、一点の疑いもなく「信じきる」という意味です。まず、これらに完全に対処できる人は、まずいないと思います。少し成績が悪くなると疑心暗鬼になり、自分に対しても自分の投資手法に対しても不安を抱きます。これらについても相当の努力が必要となってきます。

「信じること」とは、初心者が何のノウハウを持たず「自分は株式投資で儲けることができる」と信じることではありません。ここでの「信じること」とは、一つ目の「努力」を重ね、自分なりの投資手法の構築を図った後の話です。自分の投資手法を信じることです。つまり、「努力」と「信じること」はセットになっているのです。

以上の二つの迷い解消法ができている投資家は、投資家全体の5%程度ではないかと思われます。その他大勢の投資家は、投資の勉強、努力もせず、投資の常識?を鵜呑みにし、高名?な株式評論家の話を信じて投資活動を行っているのではないでしょうか。これらはすべて他力本願でしかないのです。

私が今まで多くの投資家に質問しました。「あなたは、株式投資で利益を上げるためには、どのようにすれば良いと考えていますか」と。その答えは昔と変わらず、「今後の景気の見通しを立てて、収益の上がりそうな会社に投資する」と異口同音です。これらは模範的な答えのようですが、裏を返せば、誰でも考えそうなことです。

投資とは、ある意味では人の裏をかいて行うもので、誰もが見向きもしないような銘柄を仕込んでおいて、みんなが注目して高値となったところで売り逃げしてしまうことです。その意味では、誰でも考えそうな常識的な投資法では儲けは出ないということにななりませんか。「人の行く裏に道あり花の山」

つまり、投資の世界では一般常識は通用しないということです。このことはしっかり覚えていただきたい。ただ、ここでの話は短期売買においてという条件は付きではありますが・・・。私の迷言集に「世の中の常識は非常識」という文言があります。そこで、ちょっと余談になりますが、「世の中の常識は非常識」について、いくつかの話題を紹介してみましょう。

まず、私のいとこの医者の話ですが、スウェーデンの医学会である実験を10年計画で行ったそうです。それは、健康的な生活を送るため、食事や運動、睡眠などをきちんと管理して、そのデータに基づいてよりよい生活を送るグループ(もちろん、タバコやお酒はご法度です)と、今までと何ら変わらない生活を送るグループに分けて壮大な実験が行われたそうです。

しかし、その壮大な実験も10年もたたずに頓挫してしまったそうです。その理由は何であるかお分かりでしょうか。それは、きちんと管理されて良い生活を送ったグループが健康的で長寿となるはずだったのが、結果は、その逆となってしまったからだという。このように話は一般には出回ってこない。なぜなら、医者や製薬会社が困るからでしょう。彼いわく、それは管理されるというストレスが原因ではなかったのかと・・・。ちなみに、いとこの医者は20歳からタバコを吸っている。

もうひとつ。最近のウェブニュースに武田邦彦氏が「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす(タバコを吸うと肺がんになるは大ウソ!)」というタイトルで書かれていた。(武田邦彦氏、 東京大学を卒業後、旭化成工業、芝浦工業大学工学部教授を経て、現在、中部大学教授)

その内容は『国内で禁煙運動が始まった1990年頃の男性について見ると、喫煙者の数は約3000万人。一方、肺がん死の数は5万人にも満たない。喫煙者のうちの肺がん死率は0.1%程度なのです。長期的な喫煙と肺がんの関係性を示すには本来、喫煙者全体で見なければいけません。しかし、タバコ有害論者たちは、0.1%の肺がん死した喫煙者にばかり注目し、肺がん死していない大半の喫煙者は無視しています。また、現在の喫煙者率は20%程度ですが、肺がん死の割合は7〜8%。つまり約8万人へと増加しています。さらに女性については、喫煙率が10%台と大きく変動していないのに、肺がんはここ40年で5倍に増えています。つまり、喫煙が肺がんの原因だとはいえないのです。喫煙によって肺がんになることを証明したデータは存在しません。逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者のほうが風邪をひきにくいという統計データがあるほど。私の調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます』と武田氏は述べています。

さらに、面白いことに、武田邦彦氏は『早死にしたくなければ、タバコはやめない方が良い』という著書もある。武田氏のすばらしいところは、すべてデータに基づいているところです。「清水に魚棲まず」ということなのだろうか。

以上のように「世の中の常識は非常識」のようである(極論ではありますが)。よって、あまり投資の世界の常識を鵜呑みにすると良い成果は得られないのでは・・・。

皆さんはどのようにお考えでしょうか。



   ≪ 勝負はしない ≫
2013/11/22(Fri)

2013/05/04 のコメントです。

皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。野山は新緑となり、生命の息吹を感じます。連休明けは、また相場との戦いが始まりますので、大いに英気を養っておいてください。

株式市場は順調に上昇トレンドを形成しています。いつものことながら、市場が活性化してくると各方面で相場についての話題やニュースが取り上げられます。市場が盛り上がってくると、またぞろ「○億円儲けた」「この手法で大儲けした」などの記事が目に付く。その多くは、やらせ記事のようであるが・・・。

「偶然」や「追い風」で儲けても、それは投資家の実力ではない。いつかは元に戻される。元に戻されるどころか元金まで持っていかれる。私は、そのような投資家を数多く見てきています。

では、株式投資とは「正しく?」運用すれば儲かるのだろうか。そこで日本の投資家の歴史を振り返ってみよう。私は以前に日本の歴代投資家の書物を読んだことがあります。内容的には、総じて美化されて描かれているが、結論から言えば、日本の投資家の歴史は挫折の歴史ではないかと思うところもあります。

日本の相場師の多くは「勝負師」である。大きく勝負して、勝てばさらに大きな勝負に出る。しかし、これでは最後に一回負ければ破綻する。何人かの相場師は、最後の大勝負でにっちもさっちもいかなくなり、支援者や銀行などから助け舟を出してもらいかろうじて助かったなどの話が多い。「最後の相場師」と言われた是川銀蔵氏にいたっても例外ではない。

このような話は、投資家にとって夢のない話題であると受け止められるでしょうが、私としては、そのようには受け止めていない。過去の多くの相場師は勝負師であったためで、勝負すればいつかは負ける。ここで、先人たちの歴史から、相場では「勝負はしない」ということを学べたと思う。

投資とは勝負事ではないわけであるから、何らかの根拠をもとに「運用」「売買」を行えば、それなりに収益が生まれるものです。実際に、日本には投資の世界で大成功した人は少ないのですが、海外に目を向けてみると、投資の世界で不動の地位を築いた人物は多い。

ウォーレン・バフェットをはじめ、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズ。古くはジョン・テンプルトン、ウィリアム・ギャンなど、海外には多くの成功者が存在する。彼らと日本の相場師との違いは何であろうか。

海外の著名な投資家は、それなりの自分の投資哲学を持っている。たとえば、ウォーレン・バフェットであれば、徹底したファンダメンタル派である。ジム・ロジャーズは、世界中を飛び回って各地の経済状況を分析・調査して売買を行う投資スタイルである。ジョン・テンプルトンは、超割安株による長期投資である。

ジョージ・ソロスは、空売りやレバレッジ取引を多用する。そのほとんどは短期売買であり、投資というよりも投機である。それゆえ、ソロスは、史上最強の投機家と言われる。ウィリアム・ギャンは、テクニカル分析に基づく短期売買。そうした意味でギャンも投資家というよりも、投機家と呼んだほうがよいのかもしれない。

以上のように、どのような投資手法であっても自分なりの根拠に基づいた投資哲学があれば、その世界で第一人者となれる。テクニカル分析は、現在でも賛同者は少ないものの、ウィリアム・ギャンのように成功者となれる可能性があります。

私が最も尊敬する投資家はジョージ・ソロスである。彼は、空売りやレバレッジ取引を利用し、その売買も短期である。その手法は、現在、私が行っている売買と似ている。ジョージ・ソロスと比較するのはおこがましいのですが、別に、私が彼の手法を真似して現在の投資手法に至ったわけではありません。自分なりに試行錯誤して現在の投資手法にたどり着いた結果として、ジョージ・ソロスの手法に近いというだけです。

ファンダメンタルによる投資であってもテクニカル分析による投資であっても、そこに投資家の確固たる投資哲学が存在すれば誰でも投資の世界で成功することは可能であると言うことでしょう。一か八かの投資(勝負)では、いつかは破綻してしまうということです。



   ≪ もう少し現実的な目で ≫
2013/11/18(Mon)

2013/04/26 のコメントです。

為替の円安により輸出企業の業績が回復してきている。特に自動車産業の回復は目覚しい。『国内自動車大手8社は、2012年度の生産・輸出・販売実績を発表した。海外生産台数は8社合計で前年度比15.1%増の1549万933台に達し、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなど5社が過去最高を更新した。主力の北米や東南アジアでの生産が増え、日中関係の悪化で落ち込む中国分を補った』とある。

今まで、円高を背景にした韓国、中国の日本への輸出攻勢も、このところの円安でかげりが見え始めている。円安というよりも円高の是正といったところでしょうか。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも円安・株高が進んだことについて、日本の金融緩和政策が意図的な円安誘導や財政ファイナンスでないとの認識が共有された。

企業業績が回復すれば、株式投資の基礎要因であるファンダメンタルズにも変化が起こる。当然ながら、ファンダメンタルズに変化がれば、株価にもその変化が先取りされて現れてくる。さらに、新政権への国民への期待感などがあいまって、これらが現在の株式市場に大きな変化をもたらしている要因であろう。

以上のように、現在のような株高には、それなりの原因や背景があるわけです。株式市場の活況により、多くの投資家は収益を得て、また、新規参入者も後を絶たないという。このような状況に水を差すわけではないのですが、過去の経験則では「新規参入者が入り始めたら相場も終盤に近い」などと言われてきましたが、今回はいかがでしょうか。

株式市場は、2003年の底値から2007年の高値まで約5年、その後のリーマン・ショックより始まった低迷期が約5年、日柄的には十分整理がついて今回の上昇となっている。株式市場を大局的にみれば、ある程度需給のバランスによって変動しているのかなと思うところです。

今回の活況相場で多くの株式投資家が潤ったに違いありません。「今まで苦しかったが、辛抱のしがいがあったよ」などとの話を聞く。「夜明け前が一番暗い」という話もあるように、相場低迷期に耐え忍んできたことが、ここにきてやっと報われたようです。やはり、続けることの大切さを思い知らされたような気がします。

さて、当研究所にはいろいろな質問が寄せられます。しかし、その質問の大多数は「御社のシステムの勝率は?、年率は?」が大部分を占めます。投資家サイドの関心はこれらが一番重要であることは理解できます。

しかしながら、これらの質問の返答には大変困ってしまいます。たとえば「年率は?」については、現実的には相場しだいということになり、何とお返事して良いのか困ります。投資家サイドは高い年率を期待しての質問とは思いますが、現実的に平均してみれば期待するほどの高い利回りにはなりません。

投資ファンドであっても、長期的に平均すれば年率2〜3パーセントだという。彼らは大きな資金で運用するためこの程度の利回りでも十分だと言っています。たまに、ファンドの運用で2桁の利回りを達成したなどのニュースを聞きますが、これらはごく一部で、たまたま追い風に乗ったものであり、実際にはマイナス利回りのファンドもあり、平均すれば利回りもそう高くはなりません。

しかし、投資家は市場に夢を抱いているため高い利回りを期待します。夢は夢として、もう少し足を地に着けて現実的な判断をしていただきたいと思います。投資利回りは、市場金利ベースに対して、どのくらいのパフォーマンスを得られるかというレベルで判断するべきです。

また「勝率は?」に対しては、「50%前後です」と答えると、「それじゃダメだ」と言われます。実際に私の運用における勝率は30%強でしかないのに・・・。よく投資の広告に「勝率80%以上!」などとして宣伝しているところもあるようですが、私からすれば眉唾ものでしかありません。

上記のような質問に対して、「当研究所のシステムでは、皆さんが期待するほどのパフォーマンスは得られません」と答えています。すると「そうですか」と話は終わってしまいます。私はそれはそれでよいと思っています。

誰でも投資の世界には夢を抱き、期待に胸を膨らませて参入するものですが、特に新規参入者の皆さんには、もう少し現実的な目で投資の世界を見ていただきたいと思うところです。



   ≪ コンピューターと相場 ≫
2013/11/14(Thu)

2013/04/20 のコメントです。

日経平均は上昇を続け下げる気配もない。4月はじめに下降となるかと思われたが、日銀のサプライズで急上昇となった。あまり経験のない上昇相場である。このような上昇の展開が過去にあまり見られないということは、その対応にも難しさがあります。

特に裁量的な売買では、この上昇を下から上まで取ることは困難であろう。上昇の初動では仕掛けはできたものの、早々に利食いをして更なる上昇を見てあわてて飛び乗ったのではないだろうか。このような売買を「キセル売買」といって、投資初心者が行う売買である。

では、今回のような上昇で大きく取るにはどのような対応が必要なのだろうか。基本的には順張り的な「流れに沿った売買」であろう。中身のおいしいところだけ取るには、相場格言にあるように「頭と尻尾はくれてやれ」的な売買が適しているのかもしれない。

しかし、いくら相場格言にあっても理屈はわかるが具体的にはどうすればよいのかという疑問が先にたつのでは・・・。確かにそのとおりだと思います。「言うは易く、行うは難し」と言ったところでしょうか。

最近のニュースに、プロ棋士とコンピューターソフトと戦ったという記事があった。その内容は『将棋の現役プロ棋士5人と五つのコンピューターソフトが団体戦形式で戦う「第2回電王戦」の最終第5局が、東京・千駄ケ谷の将棋会館であり、ソフト「GPS将棋」がA級棋士の三浦弘行八段に勝った。ソフト側の3勝1敗1分けとなり、人間側の団体戦敗北が決まった。。コンピューターが著しい進歩を遂げ、トッププロをしのぐ強さにまで達したことを示した』とあった。

つまり、現役のプロ棋士とコンピューターソフトが対戦して、現役のプロ棋士が負けてしまったということである。コンピューターの処理能力の高さに改めて感嘆するものです。

私もソフト開発する立場でもあるため、この結果に大いに興味を抱きました。そして、これこそが私が目指しているものであると実感いたしました。

コンピューターの処理能力が高いといっても、当然ながら総合的には人間には及ばないものの、将棋のコンピューターソフトのように、きわめて狭い部分においてはコンピューターが人間を負かしてしまうということがあるわけです。

プロ棋士とコンピューターソフトとの対戦を株式投資に置きかえてみたらいかがだろうか。経験豊富な投資家と洗練されたシステムソフトの対戦といったところでしょうか。つまり人間と機械。システムソフトも人間が作ったものであるが、この両者の大きな違いは「感情」の有る無しであろう。

機械もたまには故障するが、人間には儲かっているときと損をしているとき、体調の良いときと悪いときなどのように、しっかりした売買ルールを持っていても、感情や体調によって売買が左右する場合もあるだろう。

もし、確固たる売買ルールを持ち、そのルールに忠実に売買するのであれば、それらをソフトに組み込み売買しても同じではないだろうか。そうすれば感情や体調などに振り回されなく売買が可能となるはずです。

しかしながら、その確固たるルールの構築は困難を極めるものです。最近よく「FXの自動売買」の広告を目にします。ある投資家が「これはいい、自分で判断することもなく、売買注文も自動的に発注してくれるので・・・」と、早速始めたものの、瞬く間に投資金がゼロになってしまったという話も聞く。

儲かるシステムの構築には困難を極めますが、もし、これらの構築が可能であるならば、投資においてシステムソフトは、まさしく「金のなる木(機)」となるのではないでしょうか。

私の目指しているところは、究極のシステム売買であり、その夢に向かって日々まい進しているところです。そんなときに、プロ棋士とコンピューターソフトと戦って、コンピューターソフトか勝利したというニュースは、私には大いに励みになりました。

かなり以前に、私は当時有名な相場師に「コンピューターでは相場は儲からないよ」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。私は「コンピューターも使った人に言われたくないよ」と思いつつ、不安を感じながらもシステム開発に時間を費やしてきました。

しかし、最近は自分なりにシステムの完成に近づいてきたと実感しています。先のことは相場同様わかりませんが、私は今後もこの道を歩き続けていくつもりです。

投資家の皆さんも、自分に合った自分なりの投資手法の構築にまい進していただきたいと思います。



   ≪ 理外の理 ≫
2013/11/11(Mon)

2013/04/13 のコメントです。

4月第1週(1−5日)の日本株市場では、個人投資家の売越額が7年ぶりの高水準に膨らんだことが東京証券取引所の公表データで明らかになった。相場の流れに逆らう「逆張り」の動きを強めたとあった。

一方、市場全体の売買代金シェアで6割を占める海外投資家は2週連続で買い越した。買越額は7148億円と、前の週(2725億円)の2.6倍に拡大。日銀決定を受けた後半2日間で買い意欲を強めた。週後半からの本格的な買いで、買越額がこれだけ大規模になったのは、海外勢のサプライズの大きさを示唆するのであろう。

以上のように、個人投資家と海外投資家とは逆の売買になっているようです。どちらが正しいかは、おのずとその成績を見ればわかるでしょう。

さて、今回の株式市場の上昇は、アベノミクスの「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」に続いて、日銀の「量的・質的金融緩和」によるところですが、これらをテクニカル面から見るといかがでしょうか。

現在までの株価上昇をテクニカル分析から判断すると、すでに従来の高値圏の判断基準からかなりオーバーヒートしています。信用取引の買残は近年にない水準まで積み上がっているし、信用取り組みも5倍以上を示している。にもかかわらず、信用の評価損率は、一時プラスとなったものの現在はマイナス状態です。

これは何を意味するのでしょうか。上記の「個人投資家の売越額が7年ぶりの高水準・・・」とあるように、信用取引での投資家は早々に手仕舞いしてしまったものの、さらに株価が上昇となったため高値で再度買い直したものと考えられます。

今回の株価上昇は、近年に見られない上昇であり、今までのような長いもちあい期に採用した投資手法や従来型の投資手法などでは判断できない「理外の理」の相場であると思います。

従来の投資手法で手堅く稼いできたものの、常識はずれの相場展開になれば、当然ながら今までの考え方や投資法ではうまくいきません。長いもちあい相場で上手に泳いできたものの、もちあい相場を大きくブレイクするような展開となれば、当然ながらブレイクの初期段階で利食いしてしまうはずです。

利食いしてしまってからは、上昇する相場を見ながら戻りを待って押し目を仕掛けようと待ち構えていても、今回のようにトレンドが大きく変わった上昇相場には押し目などありません。痺れを切らして飛び乗りをしますが、すでに先駆して上昇となった銘柄は、市場が上昇しても上げられずにいます。その結果が、市場は上昇しているものの、信用で取引の評価損率がプラスにならないとなるのです。

解説の冒頭にありますように、個人投資家は「逆張り」の動き・・・となるため、株価上昇の初期または途中で決済してしまうことが多いとわかります。これらの問題を解決しなければ、大きな相場となっても利益は小幅にとどまってしまう。そして、相場急落時には持ち株を持続して最後まで相場に付き合うことになります。

せっかくの大相場で大きな収益を得られるチャンスなのに、これでは収益は生まれません。これらの手法を改善する必要があります。

投資においては、小刻みに稼いで利益を積み上げることも大切ですが、リスクの多い投資の世界では、取れるときは徹底的に取るという姿勢も求められます。つまり、「損小利大」です。

また、たとえ「理外の理」の相場展開であっても、順張り的な「流れに沿った売買」であれば大きく取れるものではないでしょうか。

よく「勝率は?」と聞かれることがあります。すでにご存知のように、私は「勝率」は一切気にしておりません。しかし、あまり聞かれるので、この前、過去の決済銘柄の勝率を調べてみました。そしたら何と勝率は30%強でしかなかったのです。これには私も少し驚きました。

確かに損切りは多いのですが、その損切り幅は利益になった銘柄の利幅に比べれば格段に違います。現在でも2倍や3倍になった銘柄を持続しています。トータルでプラスになれば、勝率など気にもならないものです。

最近、つくづく投資において、永続的に収益を上げるには「流れに沿った売買」と「損小利大」にあるのかなと思っているところです。



   ≪ あわてない、あわてない ≫
2013/11/08(Fri)

2013/04/05 のコメントです。

4日の後場中ごろからの日経平均株価の上げにはかなり驚きました。今回の「量的・質的金融緩和」では、その規模に驚いたし、打ち出された内容も幅広く、ここまでやってくるとは思いませんでした。市場の期待にかなり応えていると思うところです。

もともと無制限緩和の前倒しや購入国債の残存年限長期化は確実と言われていて、あと何をするかが焦点となっていたが、量的緩和も導入しているし、ETFも購入している。輪番オペと基金も実質的に統合された。ほぼフルに打ち出してきた印象である。

ただ、中央銀行がマーケットに深く介入することで発生する「歪み」には警戒が必要である。円債市場の財政規律に対する警告機能は事実上失われてしまった。企業業績も市場の期待ほどには回復していない。衝撃の「余韻」はしばらく続きそうだが、資産価格が経済実体から大きくかけ離れれば、その反動も大きくなる。

このように投資の世界には常にサプライズがある。サプライズの対処法と言ってもいろいろなサプライズがあり、今回のような急騰もあり、また、東日本大震災のように急落のサプライズもある。その内容には違いがあり一様な対応はできない。

株価が急騰すると「しまった、乗り遅れた」などと飛び乗りたくもなるのも心情である。しかし、その対応としては、まずは、あわてないことである。私は長い投資活動の中で、ブラック・マンデーをはじめ、何度もサプライズを体験しています。その体験の中から学んだことがいくつかあります。今回のような突発的なニュースにより、市場が急変動すれば投資家であれば誰でもあわててしまうことでしょう。

しかし、私の体験では、あわてたり焦ったりしてうまくいったことは少ない。相場急落により持ち株をあわてて処分してしまい、その処分したところが底値だったということが何度かあります。

もちろん、即処分して良かったということもあります。急騰に飛び乗りうまくいったこともあります。しかし、長い目で見てみると、やはり、落ち着いて行動すべきだったと後悔することが多かったように思います。「焦りは多くの失敗を招く」ということでしょうか。諺にも「急いては事を仕損じる」とあるように・・・。

このようなサプライズにおける現在の私の対処法ですが・・・。それは「何もしない」ということです。つまり、私情を挟まず、分析システムに従って淡々と売買するだけです。結果的に私にとっては、この方法が一番良い方法だと理解し、納得しています。

明確な売買ルールを持たず、主観的、感覚的な裁量で売買する投資家はそうは行かないでしょう。なにしろ売買の根拠が主観、感覚であるため、急騰、急落などあると、あわててしまい、心が乱れて正しい判断ができなくなってしまうのではないでしょうか。

私の「迷言集」に「決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は平常心で行うべし。」とありますが、これは、私の投資体験の中から生まれた言葉であり、多くの失敗から学んだ自分に対する戒めの言葉なのです。

投資家であれば、それなりに失敗や成功を体験し、その中から自分なりの投資のあり方を学び、身についているはずです。しかし、株価の急激な変動にあわてたり焦ったりして心が動揺してしまっては、今までの投資体験が生かされません。

投資における失敗の原因の多くは、自分自身にあることを忘れてはならない。



   ≪ 歴史は繰り返される? ≫
2013/11/05(Tue)

2013/03/30 のコメントです。

「歴史は繰り返される」という諺がありますが、この諺は相場の世界にも当てはまるのでしょうか。最近のニュースなどを見ていると、投資においても「歴史は繰り返される」についての記事が目に付くようです。私が相場の世界にいるから気づくのかもしれませんが・・・。

米国の女優、ミラ・キュニスによる発言がウォール街で物議をかもしだしている。「最近、株式投資を始めたの。私にとって全く新しい分野なのだけど」と。なぜ、キュニス発言にウォール街関係者が反応するのはなぜか。「素人が株式投資に乗り出したら、株式バブル崩壊の予兆」という格言があるからだ。

この格言の発祥は、1929年の大恐慌直前にさかのぼる。当時の資産家で、暗殺されたジョン・F・ケネディ米大統領の父親として知られるようになるジョセフ・P・ケネディは、相場急落の直前に保有株式を売り切り、資産の保全に成功した。

この話は、投資の世界では有名ではあるが、ケネディが手じまい売りを決めたきっかけは、街頭で出会った靴磨きの少年だった。靴を磨いている最中に少年が「この株は上がるよ」と既に著名な投資家だったケネディに対し投資指南をした。素人の市場参入に「これは売り時だ」とケネディは確信したのだった。

実はこの格言は、昨年も的中している。銘柄はアップルだ。昨年夏、米国人のお茶の間で有名なテレビ・タレント、キム・カルデシュアンが「アップル株を買った」とツイッターで発言した。当時、アップル株はヘッジファンド株では最も人気の銘柄で、直後にアップル株は最高値をつける。

だが、その後の顛末はご存じの通り。四半期決算で相次いでアップル株はアナリスト予想を裏切った。ヒット製品欠乏症となり、ヘッジファンドが投げ売りした結果、アップルの株価は昨年9月のピークから4割近く下げている。

予想株価収益率などの株式指標から見て割高感のあった銘柄は、相場が調整する際の「鉱山のカナリア」的な役割を演じることになる。これらの銘柄は調整局面において、他の銘柄に先駆けて下げる銘柄とされている。ウクライナ出身の美人女優の株式投資ですらニュースになってしまうのは、神経質な地合いがゆえの理由がある
ようだ。

このようなニュース記事が発せられること事態が何かを暗示しているのでしょうか。「歴史は繰り返される」ということなのだろうか。

世の中は日々変化しています。特に技術の発展は目覚しく、そのサイクルも短くなっています。携帯電話などは次々に新しい技術が開発され、利用する側には使い方をマスターする前に新機種が出回ってくるという状況です。

このように世の中は大きく変わってきていても、あまり変わらないものがあります。それは「人間の心理」ではないでしょうか。その中でも特に「欲」の部分は太古の世界から何ら変わることがないように思えます。

人間には欲があるから成長し続けるのでしょうが、あまり欲を出しすぎると自らを崩壊させてしまうことにもなりかねません。先人の知恵にあるように「足るを知るべし」と言ったところでしょうか。

投資の世界も欲の世界です。投資の世界は「儲けたい、損をしたくない」という本能むき出しの、まさに「歓喜と絶望と欲」の世界です。

特に、投資の世界の「投資家の心理(欲)」は、世の中がどのように変化しようと、あまり変わらないような気がします。ということは「歴史は繰り返される」ということも当てはまるようにも思えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。


『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を忘るる。ちょっと、そこの人、そこのあなた、道を外れてはいませんか?』



   ≪ 相場には普遍の法則がある ≫
2013/11/02(Sat)

2013/03/23 のコメントです

今や投資ブームである。日経平均は安値から40%もの上昇となっている。このような中、投資家の皆さんの成績はいかがでしょうか。日経平均の40%上昇は平均値であって、先駆して上昇となった銘柄は、その2倍の80%以上の上昇を見せている。

複数銘柄に分散して売買している投資家においては、1銘柄ぐらいは持ち株が2倍になっている銘柄があってもおかしくない。今回の相場上昇では、少なくても日経平均上昇の半分、つまり、投資金が20%以上の成績となっていなければおかしい。それ以下では、投資姿勢に何らかの問題があると考えてよい。

今回の相場で利益を出せない原因の多くは、素直に相場について行っていないのが原因ではないかと思います。今までの、もちあい相場での癖が抜けず小幅な利食いで終わってしまっているのではないだろうか。

今までも何度か警告してきましたが、もちあいでは逆張りでの小すくいの売買が効率ではありますが、いったん相場がブレイクすると大幅な利食いができなくなると説明してきました。利益を出せない投資家は、相場についてあれこれ考えすぎでいるのではないでしょうか。相場の流れに素直についていけばよいのではないかと思うのですが・・・。

前回のもちあい相場で、小刻みに稼いできた癖が抜けず、今回の上昇でも上昇初期の段階で利食いしてしまい、現在は高くて仕掛け銘柄がないとぼやいているのではないだろうか。確かに現在は相場も高い水準にあり、押し目買いを狙っても押し目もない。ただ眺めているだけになっている。

今までうまくいった売買を手堅く利食いしようと考え利食いしてしまった。「手堅く利食い」は正しいのですが、うまくいっている売買を早めに、その芽を摘み取ってしまっては「損小利大」にはならない。ついに痺れを切らし、高値で飛びつき買いをして、今までの利益を吹き飛ばすことがないようにしたいものです。

ある投資技術書に、次のようなことが書いてありました。
もちあい相場では逆張りが有利である。利幅は少ないが的確に利益を積み上げることができる。一方、もちあい相場での順張りは、タイミングがすべて逆になり損が続くことが多い。しかし、もちあい相場はいつまでも続くわけではない。いずれ上か下にブレイクする。株価がもちあい相場から大きくブレイクすると、逆張りは、今まで稼いできた利益を全部吐き出してしまう。順張りは、そのトレンドに乗って大きく利益をあげることができる。と書いてありました。私もその通りであると思います。

今回、大きく儲けた投資家から「どのような売買手法で売買したか」と尋ねてみた。その大半は女性投資家で「システムの指示に従った」と言っていました。私も女性投資家が多いのにはびっくりした。持ち株が2倍以上になって、今でも持っているという。反対にあまり儲かっていない投資家には、理論派が多かったようです。

相場の勉強を一生懸命すれば、それに比例して、その収益も確保されるはずなのですが・・・。日本人は、まじめにコツコツ努力すれば必ずそれは報われると考えられています。しかし、相場の世界はあながちそうでもないようです。

「努力しても報われない」、これは間違った努力をしているからです。相場には普遍の法則があるのです。

「株式投資は長期にわたり継続して運用していくものである」
「相場は原因結果の法則で変動している」
「相場の確率(勝率)は50%前後である」
「損小利大の売買法でなければ絶対に利益は出ない」
「投資家の心理はいつも同じ」
「投資家の行動はいつも同じ」
「相場は少数派につかなければ儲からない」
「ブームはバブルである」
「追い風を自分の実力と錯覚するな」
「主観的、感覚的では相場は長く続けられない」

投資家は、これらの問題について考えなければなりません。



   ≪ 森を見てから木を見る ≫
2013/10/28(Mon)

2013/03/16 のコメントです。

株式市場は今までの鬱憤を晴らすかのように上昇しています。誰がこれだけの急上昇を予想していただろうか。このように「予想」はなかなか当たらないものです。今回の相場で儲けた人、乗り遅れてしまった人、早々に利食いし戻り待ちしている人、相場とは常に悲喜こもごもである。

今回のような上昇では「取れるだけ取る」というスタンスが正しいだろう。つまり、相場の流れについて行くところまで行くいうことです。利幅を決めての利食いや小幅利食いなどは、今回の相場展開には当てはまらないようだ。

取りたくても取れないときが多いので、取れるときは徹底的に取るという姿勢が正しいとなる。投資手法にこれが正しいという手法はないわけですが、明らかに正しいとは思えない手法はある。今回の相場のように、利幅を決めての利食いや小幅利食いなどはあまり正しい手法ではないように思えます。

もちろん、小幅な相場展開では、それらの手法も有効ではあると思いますが、投資の必勝法「損小利大」からみると、小幅な利食いは必勝法に反するのではないだろうか。だから、早々に利食いし戻り待ちをすることになる。相場格言には「戻り待ちに戻りなし」とある。

そこで、今回のような大きな上昇をどのように捉えれば良いかということになる。「それが分かれば苦労しないよ」と言われそうですが、私はこの問題を「その流れにおいて把握する」という考えの下に分析をしています。抽象的な表現ではありますが、この考え方を株価分析の基本としています。

「流れに掉させば流される」ということわざがあるように、やはり、流れに逆らっては「労多くして功少なし」となるのではないでしょうか。よって、その流れに乗った手法なり、売買法なりを構築すればよいのではと思っています。

では、この考え方を具体的にどのようにして投資に反映させていけばよいのだろうか、どのような手法で分析していけばよいのだろうか。

当欄で何度か説明していますが、流れに沿った売買の初歩中の初歩は「順張り」でしょう。さらに、流れに沿った売買とは、常に相場の変化に対応しながら売買するということです。以前に説明しましたように、テクニカル分析指標を常に固定した指標で運用するなどは、流れに沿った売買とは言えない。

相場変動を分析し、それらに応じたテクニカル分析指標を採用するなどの方法です。たとえば、現在の相場展開が急上昇であったとすると、これらを数値化し、テクニカル分析指標を組み込むなどします。相場展開が急上昇であれば、売買の回転が効いているので、テクニカル分析指標の日数を短めにするなどします。

つまり、相場全体の変動と個別銘柄別に分析するテクニカル分析指標を関連付けさせるわけです。これらの手法は、かなり高度な分析手法となります。

実際に、当研究所で提供しています分析システムには、これらの手法が採用されています。当研究所の「総合ヘッジ比率」などは、毎日全銘柄を検証し相場全体の変動を捉え算出しています。そして、これらの指数に基づいて、個別銘柄の分析指標に反映させています。

つまり、「森を見てから木を見る」という手法です。今は上り坂か、下り坂か。また、それは何合目なのか。このように相場全体を捉え、それらを踏まえてから個別銘柄を売買するという考えが正しいのではないかと思います。


○余談

当研究所では2台のパソコンが24時間稼動し「総合ヘッジ比率」やその他の指標分析を行っています。提供しています株価分析システムのデータは、すべて当研究所で分析を行い、その結果のみを提供しているため、日々の分析データの更新が遅くなるわけです。

先日、1台のパソコンがクラッシュしてしまい困ってしまいました。幸いにバードディスクは無事であったので助かりました。メーカーに修理を依頼しましたが、5年以上経過したパソコンは修理はできないとのことでした。やむなく、新しいパソコンを購入することになるわけですが、当研究所で使用するパソコンは、データ分析が膨大なため、一般のパソコンでは処理しきれません。

そのため、処理スピードの速いCPUやメモリーの増設など特別仕様となりますので、価格も一般のパソコンの数倍となります。良い仕事をするためには、やはり、良い道具が必要であると思っています。

パソコンがいつクラッシュしても困らないよう、重要なデータは常にバックアップをしておくよう心がけましょう。



   ≪ 段上げ ≫
2013/10/22(Tue)

2013/03/09 のコメントです。

株式市場は大きく上昇を続けています。同様に為替も円安が続いています。これらにより、金融市場も大きく変化しています。空売り規制の緩和も検討されているようです。投資市場は常に、本来あるべき姿(ファンダメンタルズ)から乖離しながら変動するものです。相場とは、上げ過ぎ、下げ過ぎが常に付きまとうものです。

株式市場が上昇しているものの「手持ち株は市場平均より上げていないなあ」と感じている投資家も多いのではないでしょうか。その原因は何であろうか。

3月8日の日経平均は315.55円の上昇となっていますが、一方、TOPIXは16.16のポイントの上昇にとどまっています。つまり、日経平均採用銘柄の上昇が大きいものの全体の上昇は日経平均ほどでもないことになります。もし、日経平均と同じくらい全体が上昇となれば、TOPIXは30のポイント以上の上昇とならなければならない。

日経平均採用銘柄以外の持ち株があれば、やはり、TOPIXの指標も見ておかなければなりません。TOPIX指標の方が市場全体を的確に表しています。私は、株価分析においては、そのコア(軸)としてTOPIXを採用しています。日経平均は採用しておりません。

一般に、株価上昇時には、二段上げ、三段上げなどと表現することがあります。これはどのような要因で起こるのでしょうか。

まず、相場上昇の初期段階では、最初に現物の小型株や値嵩株が買われます。これらは値動きが軽いため、少ない資金で効率よく値幅が取れます。これらの銘柄が一巡すると、次は中型株が買われます。この段階では市場も上昇傾向にあるため、先駆した現物の小型株や値嵩株は高値もちあい状態になります。

ここまでで小型株や中型株が買われ市場も高値水準となって、新たに買う銘柄がなくなります。そこでやむなく、値動きの重い大型株に向かうことになって、大型株が買われることになります。ここらあたりで、おおむね相場は高値を売ってフィナーレを迎えます。

しかしながら、相場の大幅な上昇にもかかわらず、その上昇に全く反応しない銘柄もあることも理解しておかなければなりません。このような銘柄は結構多いもので、市場が最高値となっても安値圏に放置されている銘柄は20〜30%はあるものです。相場に無反応の銘柄は構造的(ファンダメンタルズ)な問題が内在していることが多いようです。

三段上げは、小型株→中型株→大型株と買われる銘柄が入れ替わることにより生じる現象であると考えられます。三段上げとなれば、最初に上昇となった小型株や、その後に上昇となった中型株は高値でもちあい状況となるため、それらの銘柄を先駆して買った場合には、最後の大型株が買われて相場が上昇していても手持ち株は上がらないという現象が起きてくるのです。これらが「段上げ」のメカニズムです。

小型株、中型株、大型株の指標などもありますので、これらも参考にされると良いと思います。ただ、相場のことですから、常にこれらのセオリー通りに展開するわけではありませんが、ただ単に、日経平均だけを眺めているよりは、市場全体の動きを把握することができるのではないでしょうか。

相場には、上げ過ぎ、下げ過ぎは必ずあります。「万事は、必ず正しきに帰するものである」とあるように、異常な変動もいずれ是正され正常なポジションに回帰するものですから、これらの対処についても常に頭に入れておかなければなりません。


「総合ヘッジ比率」について

日経平均は、2月初めから中旬にかけて高値でのもちあいとなり、高値を打ったかと思われましたが、そこから切り返し、さらに上昇となっています。この推移を当分析システムの「総合ヘッジ比率」と比較してみると、2月4日に買いポイントが81.3の最高値付け、その後、日経平均も高値でのもちあい状態になりました。

総合ヘッジ比率は、2月18日に35.6ポイントを付けたため下降トレンドに入ると思われましたが、すぐさま切り返し、3月8日に79.0ポイントを付けています。

以上のように、総合ヘッジ比率はおおむね市場の変動をとらえていると確認できます。よって、買いと空売りの資金配分を総合ヘッジ比率に従って行えば、相場変動に応じた売買ができるのではないかと思います。



   ≪ ファンド ≫
2013/10/18(Fri)

2013/03/01 のコメントです。

投資市場が活況となっています。株式市場では、売買代金全体に占める個人投資家の割合が30%台に達したともいう。活況というより、今までの低迷との比較感から感じるものであるが、個人投資家の参入により出来高が増加し、まさに市場が動き出したといってもよいでしょう。個人投資家の運用の60%は信用取引であるという。

今まで冬眠していた投資家も周りの騒がしさに目を覚ましたようです。アベノミクスともてはやされて日経平均株価が2000円以上上がってから「私も株やってみようかな」と思う雰囲気があるようです。

しかし、周囲の雰囲気に飲まれ新規参入者が動き出すころには、どんな上昇相場であっても値上がり幅の半分以上はもう終わっているものです。しかし、投資雑誌やニュースで、周囲の人が儲けた様子を見て、聞いて「今からでも投資しないと儲け損なうかも」という焦りが、投資初心者や冬眠していた投資家を投資に誘います。

出遅れた投資家は、相場がピークを打って値下がりしてきた時も持ち株を手放すことはできません。「今売ると儲けが出ない。もう少し利益が出てから・・・」「今売ると損が出てしまう」などと自問自答してなかなか決断できません。投資とは将来に対して行う行為ですが、すでに周りが騒ぎ出してから乗り出すのは少々遅きに失するのではないでしょうか。

また、タイミング良く安値圏で仕掛けたものの、相場上昇となり「やっぱり、読み通りだった」と満足するも小幅で利食いし、その後の大幅な上昇を指をくわえ恨めしそうに眺めているのでは・・・。

いずれにしても、相場は一筋縄では行かないものです。しかし、いつも後追っかけをする人は投資ではあまりうまく儲けられません。

しかしながら、自分が直接行う投資活動においては失敗も多いのですが、その失敗により何らかの教訓を得ることも多いのではないでしょうか。その経験や教訓が、のちに投資家を成長させるものです。

ところで、投資における「ファンド」や「ファンド・マネージャー」という言葉をよく耳にしますが、はたして、その実態はどのようなものなのでしょう。

ある私の友人が南米のファンドを購入した。彼いわく「このファンドは毎月分配型で、金額はさほどではないが毎月配当があるんだよ。結構小遣いになるよ」と満足そうに話していた。

その後、ファンドが満期になった。戻ってきた金額は差損が出ていた。詳しく調べてみると、その差損は、今まで配当を受けた金額を足しても埋められなかった。結局は損を出した。毎月配当がもらえるとの甘いささやきに乗ってしまったのだろう。タコ足配当をしていたのではと疑いたくもなる。

「ファンド・マネージャー」とは、いわゆる機関投資家などにおける資産運用の担当者のことである。ファンド・マネージャーは、投資家から資金を集め、その資金の運用を担うのであるが、いかに多くの資金を集めるかにその手腕を発揮する。

一般に、ファンド・マネージャーの収入は、まず、集めた資金の1〜2%の手数料を取る。1〜2%の手数料であっても1000億円も集めれば相当な収入になる。さらに成功報酬として10〜20%を得ることができる。

成功報酬として10〜20%を取るのだから、運用に失敗した時はどうなるのか。たとえ、運用に失敗しても今まで得た成功報酬を返還することはない。つまり、ファンド・マネージャーには、金銭的なリスクはないということになる。投資の世界はリスクとリターンなのであるが、ファンド・マネージャーにはリスクはない。もし、ファンド・マネージャーにリスクがあるとすれば、それは、投資家からの「恨み」である。

そのリスクは誰が負うのかということであるが、それはもちろん投資家である。ファンド・マネージャーと投資家では、リスクとリターンのバランスが取れないじゃないかと疑問も沸くが、実際に、これがファンドやファンド・マネージャーの実態なのです。

このような話も聞いた。米国で、ファンド・マネージャーが投資金をかき集めて運用し、莫大な手数料や成功報酬を得て、いざ運用が上手く行かなくなると、ファンドをクローズして解散してしまう。そのファンド・マネージャーは、地中海の豪華な別荘で休暇を過ごし、ほとぼりが冷めたら、また舞い戻りせっせと投資金集めに精を出しているという。

ちなみに、ここでの話は、欧米のファンド・マネージャーの話ではあるが・・・。

このような実態を見ると、やはり、多少失敗しても自分の資金は自分で運用するべきであると思いますが、皆さんいかがでしょうか。


『欲しい物があったら必ず自分で取りに行け。ささやき、甘言はすべて拒否せよ。
 外部のすすめで失敗すると「恨み」だけが残る』



   ≪ if〜then〜 ≫
2013/10/15(Tue)

2013/02/23 のコメントです。

以前にもコメントいたしましたが、昨年中盤のもちあい相場では多くの投資家が苦戦を強いられ退場していったのは記憶に新しい。結果論ではありますが、もう少し頑張っていればと思いました。

投資市場は、短期的には内部要因によって変動するものです。たとえば、株価が下げて信用の買残が減少し、売残が増加すれば取り組み比率も接近し、株価上昇の条件が整い、きっかけ待ちのスタンバイ状態となります。

また、信用の評価損益率がマイナス20%にもなれば、しこり玉の整理がついたことを意味します。このように株式市場は、短期的には市場内部要因により需給関係が発生し、必ずバランスはとれるものなのです。短期売買を行う投資家は、このことをしっかり理解しておいて欲しい。

これらを注意深く観察していれば、たとえ、もちあい状況に苦しんでいたとしてももう少し頑張りがきいたのではないかと思います。手持ち株の評価だけで判断してはいけないということです。公開された指標で判断するべきであるということです。

「あきらめとは、成功一歩手前のことを言う。人生に失敗した人の多くは、あきらめた時に、どれだけ成功に近づいていたのかに気が付かなかった人たちである」。これは、今回の相場を如実に表している。「負と正は反転する」ものなのです。

さて、今回のテーマであるテクニカル分析において、何が一番重要で、どのような分析法でアプローチしていけばよいのかについて解説したいと思います。

すでにご存知のように、私は今日まで株式投資をテクニカル分析のみで行ってきました。長い道のりではありましたが、私なりにおぼろげながら一筋の道が見えてきたような気がしています。

そして、テクニカル分析において、ある程度の結論を見出したのです。聞いてしまえば、何だそんなことかと思われるかもしれませんが、何事においても、その心理というものはシンプルなものなのです。シンプルがゆえに難しいとも言えます。株式投資だって売りと買いしかないシンプルなものでしょう。

私は、テクニカル分析のテクニックは「if〜then〜」にあると考えています。「if〜then〜」とは、コンピュータプログラム言語の文法なのですが、これは条件分岐といって「もし〜の条件が満たされたら、〜を実行する」という意味です。

簡単に言えば「株価がこのような条件が満たされたら買いに入る」、または「株価がこのような条件が満たされたら空売りに入る」と言うことになります。

これはテクニカル分析の基本であり、また、その極意は、この「if〜then〜」にありと言っても過言ではありません。

たとえば、移動平均線を利用し分析を行うとします。この時、移動平均線を何日線で採用するか決めなければなりません。皆さんは、移動平均線を何日線にするかをどのように決めているのでしょうか。一般に利用されている75日線、25日線ですか、それとも200日線ですか。

現在の株式市場のように、日経平均以上の値上がりを見せてる銘柄があります。一方、現在の市場に我関せずと、底値で這っている銘柄もあります。これらの両極端な銘柄を同じ指標(移動平均線など)で分析しても良いものでしょうか。

直感的に、急騰している銘柄を分析するには、やはり短期的な分析指標の採用となります。また反対に、変動のない、底練り状態の銘柄であれば、やはり中期的な分析指標の採用となるでしょう。

もし、1ヶ月で○%の上昇があった銘柄は、○日の分析指標で分析する。つまり、「if ○%の上昇があった then ○日の分析指標」ということになる。テクニカル分析の究極は、いかに正しく「if〜then〜」を構築するかということになるのです。

いくつかの「if〜then〜」に照らし合わせ、その条件の下に結論を下すのですが、理想的には、これらの作業を毎日、持ち株なり、注目株で行うわけです。大変な作業になりますが、表計算ソフトなどに組み込んで行えば難しいものではありません。こうなれば株式投資も事務処理をするがごとく淡々と売買が可能です。ただ、面白みはありませんが・・・。

「if〜then〜」の条件を満たすためには、常にバックテストを行い、その裏付けを取る作業を行わなければなりません。これらによって、現在の相場状況に合った指標を導き出すのです。仕事としては、こちらの方が手間がかかるかも知れません。

株価に変動があったら、その変動は「if〜then〜」のどの条件に当てはまるか検証し、その条件に基づいた行動をとる。テクニカル分析とはそれだけのことなのです。だから私は感情移入せず売買ができるのです。

株価が変動しているのに、いつも固定した指標で売買しても儲かるはずはありません。「相場とは、その流れにおいて把握する」ことが正しいのです。このことをしっかり頭に入れておいて欲しい。


余談になりますが、先般ご希望された方に「よしお君の迷言集」をお送りいたしましたが、この一部の「よしお君の独りよがり迷言集」には、私が体験した投資における極意(投資に対する考え方や取り組み方)がすべて網羅されています。

ただ、その表現が間接的表現であるため気が付かない方も多いのではないかと思います。たとえば「世の中、諸行無常。永遠なものなどない。常に変化してやまない」などは、相場は常に変動しており、固定した考えや固定した指標では捕らえられませんよ、という忠告となっています。

「大知は愚の如し。知識が増えれば増えるほど社会性は失われる。知識は理論であり、社会は実践の場である。頭でっかちではバランスを失う」は、知識や理論だけでは勝てませんよ。実践で勝てなければ意味がないということです。

「自分の器以上の金は動かせない。器以上の金を動かせば、いずれ自分の金とともに回収されてしまう」は、あまり、レバレッジをかけすぎると最後にはスッテンテンになってしまいますよ、ということです。

「逃げては何も残らない。逃げてもまた元のところに戻るだけ。逃げずに困難に立ち向かえ」は、損切りするのがいやで逃げ回ってもダメですよ、ということです。

「自由とは素晴らしい。しかし、規制のない自由は暴走し、崩壊を辿る」は、株式市場は自由市場であるが、そこに明確な自己ルールがなければ最後は崩壊しますよ、ということです。

「己のほかに敵はなし。向かう敵は自分だけ」は、投資の世界も結局は自分との戦いですよ、ということです。

「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」は、たまたま儲かったのを自分の実力と錯覚してはいけない。実力があれば逆風であっても儲かるはずである、という意味です。

「禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。なぜなら、万象は流転するものであるから。時に、大きな喜びの前には、苦しみが伴うものである」は、私が一番好きな言葉であり、苦しいときに、この言葉を信じて頑張ってきました。

等々・・・。

以上のように「よしお君の迷言集」には、私が長年体験してきた株式投資に必要な心構えや対処法、投資家心理、投資の本質などがすべて記載されています。本書を熟読いただければ、必ずや投資における何かが見えてくるのではないかと思います。



   ≪ 悲喜こもごも ≫
2013/10/09(Wed)

2013/02/16 のコメントです。

1936年の創刊以来、日本株投資家のバイブルとされてきた「会社四季報」の新春号(2012年12月発売)が、在庫切れの状況にあることがブルームバーグ・ニュースの調べで分かった。昨年11月以降の相場上昇を背景に、個人投資家が市場に回帰、株式投資熱が盛り上がっていることを示す象徴例だ。

衆院解散宣言があった昨年11月14日以降、安倍自民党政権の誕生や日本銀行の積極的な金融緩和策実施への期待が高まり、TOPIX は2月12日までに34%上昇。東京証券取引所が公表する投資部門別売買動向によると、外国人の買いと並び個人の売買も活発化し、日本株の売買代金に占める個人のシェアは昨年11月の22%からことし1月には31%に上がった。ネット証券最大手のSBI証券の公表データでは、1月の同証経由の月間売買代金は7兆6142億円と、昨年12月の1.9倍に膨らんでいる。

大手証券会社の間でも、個人投資家の日本株への回帰現象が見られる。同証が12月に全国177店舗で行った日本株に関するセミナーには約5万人の応募があり、前年に比べ応募者数は約8割増えた。180人のスタッフを抱える同社コールセンターでは「個人投資家からの問い合わせが増え、電話が鳴りやまない状況」で、2月の問い合わせは11月と比べ約1.5倍という。

日本橋・兜町で金融関連の書籍を専門に扱う書店では、チャート分析の週刊誌や株の専門書も良く売れており、「これだけ売れているのはライブドア・ショック前の05年の相場以来」と言う。ちなみに、今、中国で一番売れている本は、『旧体制と大革命』という本が広く読まれているらしい。フランス歴史家が書いた本で、その内容は、フランス大革命の特徴や原因に対する考察である。余談でしたが・・・。

以上が、最近の株式市場を表すニュースですが、投資家の皆さんは、これらのニュースをどのように感じたでしょうか。

反面、投資における失敗についてのコメントも多く掲載されています。その一例を紹介しましょう。

儲からないのは心理的作用が大きい?
「人間は儲かった時の喜びよりも損した時の苦しみが大きいため、どうしても利益確定は早く、損切りは遅くなる。利益が小さくなる反面、損失が拡大する傾向が強いので、最終的には儲からない人が多いのです」

FXで800万円損失主婦「主人にばれたら間違いなく離婚」
本当にどうしたら良いのでしょう……。とにかく早く損は取り戻したい。でも、大きく損をするのが怖いので、常にポジションを持って、1万円の利益が出たら、その時点で細かく利益を確定させています。それでも損を全額取り戻すのに、かなりの時間がかかってしまいます……。気持ちは焦るばかり。それと、損をしたときの対処法がよく分かりません。今は、ポジションを持って損が出た時は、ただひたすら損が回復するのを待っています。損切りは嫌いです。
これでも、以前は大きく儲かったこともありました。やはり英ポンド/円でトレードしたのですが、1か月間で100万円も含み益が出たことがあるのです。ただ、「もっと儲かるかも?」と色気を出して利益を確定させずにいたら、09年に英ポンドが暴落して、それまでの利益をすべて吐き出したうえ、400万円もの損失を抱えることになってしまいました……。その後も、トレードを繰り返していきましたが、そのたびに損失が膨らみ、今では800万円もの損失を抱え込んでしまった次第です。

21歳のフリーターですけど
最初に給料1ヶ月分10万円を口座に入れて大敗4200円程になってしまいました。そして今日アコムから20万借りてポンド円をショートしてたんですがマイナス18万また負けました。絶望すると怒りっていうのは出ないんですね。何故か死にたいって思うことはなかったです。

親の金を使って
26歳のニート男性が親の金を使ってFXで2000万円(3000万円説も)をスッてしまい、「出ていけ!」と怒られる。この男性が今回は3万円を親から借りようとした結果、父とケンカになり、首を爪で引っ掻かれ流血しました。

FXで大損  主人に言うべきでしょうか
2歳の子がいます30代前半専業主婦です。8月頃からFX(外国為替保証金取引)を始めました。が、ズブの素人であり投資というものをした事のなかった私はこの3ヶ月で300万損してしまいました。主人も若い頃は株で損した事もあり(現在も少しやっているよう)投資の難しさはわかっており、私に対して性格上向かないと思うから止めた方がいいと言われた事があります。主人の方が全然分かっていて、恥ずかしながら私は本当に甘く考えてました。


投資の世界は、人生と同じように喜怒哀楽の世界でもありますが、特に投資の世界は「歓喜と絶望」が如実に現われる世界でもあるのです。もう少し、足が地に付いた取組が必要となってきます。

そこで私からも一言。「大衆に迎合するなかれ。行列には並ぶなかれ。何も考えずに行動する烏合の衆となるなかれ」



   ≪ 永遠のテーマからの開放 ≫
2013/10/07(Mon)

2013/02/09 のコメントです。

市場の過熱感を示すシグナルとして信用評価損率の改善が話題になっています。信用取引で株を買った投資家の評価損益の度合いを示す数値で、通常はゼロからマイナス20%程度で推移しています。

しかし、日経新聞が30日発表の東証のデータを基に算出した三市場の評価損率は5.28%とプラスに転換した。1973年からのデータで最も高い数字であるという。信用評価損率のプラスは異例のことであり、相場の強い過熱感を示すとある。

これまでの調整は値幅、日柄ともに小規模にとどまり、日経平均の200日移動平均線とのかい離率が21%を超えるなど、テクニカル面での過熱感は一向に収まっていない。

もちあい相場であれば信用評価損率のプラスは天井のサインだが、評価損率のプラスは過熱感も示すが、同時に個人投資家の資金状態改善も示唆することから、個人の回転売買の加速も期待できるという意見もある。

また、証券アナリストなどの意見では、過熱感が強く短期的には調整に入る可能性も大きくなってきているが、信用評価損率のプラス転換などをみれば中期的には一段高が期待できる状況となってきたとの見方を示しているとの意見もあるが・・・。

証券アナリストや評論家などには相場動向に係わらず、結果を見てからの講釈が多い。そして、必ず万年強気派と万年弱気派に分かれる。これらは本人の性格からくるのだろう。本来、評論する立場においては客観的な数値に基づいて、中立的な立場から発言するべきであると思うのだが、人間である以上このあたりの兼ね合いが難しい。

また、分析手法においてもテクニカル派、ファンダメンタル派に分けられる。主流は、やはりファンダメンタル派であろう。レベルの高い投資理論書には、ほとんどテクニカル分析の話は出てこない。ファンダメンタル分析は理論的で誰にも納得できるため主流となるのも理解できる。また、ファンドなどを売り込むためにも説得しやすい。

反面、私の分析手法はテクニカル分析オンリーであるため反主流と言える。反主流は私の性格に起因するものであり、常識的な世界では受け入れられないようだ。

私はファンダメンタル分析を否定しているわけではない。投資の目的は収益を上げることであり、コンプライアンス(法令遵守)を守り、他人に迷惑をかけなければ、どのような手法であっても儲けた手法が正しいとなる。よく言われている「強い方が勝ったのではなく、勝った方が強いのである」という理論です。

私が強く言いたいのは、テクニカル分析もファンダメンタル分析も両方とも徹底的に研究して、そして優劣を付けて結論を出したのであれば、それは評価する。しかし、テクニカル分析の研究もせず、大学を出て証券アナリストの資格を取って即、経済記者やアドバイサーになって、テクニカル分析の否定や自分の投資理論を振りかざしても、実体験のない状況では片手落ちではないかと思う。「大知は愚の如し」である。

ご存知のように、ファンダメンタル分析の基本は「長期投資」がベースとなっている。私も長期投資で挑むのであれば、やはり、ファンダメンタル分析の研究を行ったであろう。しかし、私は短期売買派であるため、どうしてもテクニカル分析になるのも必然ではないだろうか。

私の研究も、そろそろ最終段階に入ってきたことを実感しています。私も投資初心者時代には投資の世界に大いなる夢を抱き参入したものの、理想と現実のギャップに、もがき苦しみ精神もボロボロとなってしまいました。そして、何度も何度もやめようかと思いました。

冷静になり、何がいけなかったのか、何が間違いだったのか考えました。その結果「私は相場には向いていない」という結論に達しました。しかし、何か方法はあるだろう、何か生きる道があるだろうと自問自答を繰り返しました。そのような暗中模索のなか、図書館通いをして自分探しをしながら3年もの月日が過ぎました。

そこでできたのが「不平不満を言わず、与えられた環境の中で最大限の努力をする。これをべストを尽くすという」の語録です。

そして出した結論が「テクニカル分析」と「システム売買」だったのです。この結論を出すためにかなりの時間を要しました。その後は、何度も壁に突き当たったり、悩みもありましたが、一貫して、その姿勢や方向性は変わることはありませんでした。今では、自分の投資手法に迷いはありません。大げさかもしれませんが、私ほどテクニカル分析を研究した人はいないのではないかという自負もあります。

私の投資に対する考えは、笑われるかもしれませんが「売買の完全なるシステム化」にあります。経済ニュースも見ない、投資情報も一切無視、企業業績も検証しない、相場予想もしない、投資に関する情報は一切無視して、システムの出す売買サインをそのまま発注し売買して、収益が積み上がるという手法です。そこに人間の主観や判断を一切入れず、何も考えないで売買するという常識はずれの投資手法です。邪道と言われるかもしれませんが、現在の私の売買は、それに近い手法で日々売買を繰り返しています。

私はこれらの手法で、投資家の永遠のテーマであり、また永遠に解決できない「感情のコントロール」から開放されたのです。そして「私は相場には向いていない」ということからも開放されたのです。

私は株式投資を生業としています。そのため一般的な売買と異なることはやむを得ないと思っています。たとえば、どのような相場展開でも収益を上げなければならないということ。これは、先の分からない相場展開でも、ある一定の投資金を運用していかなければならないことになります。

そのためには、どうしてもリスクヘッジが必要となってきます。すでにご存知のように、私のリスクヘッジ法は、ヘッジ比率に合わせながら買いと空売りの両建てで売買する手法です。相場変動に係わらず、ある一定の資金を保持しながら運用し、一定の収益を継続して上げるには、現在のところ、この方法以外にはないと考えています。短期売買においては、もし、この手法(考え方)以外に良い方法があれば、誰か教えていただきたい。私は聞く耳を持っていますので、良い方法(考え)があればシミュレーションしてみたいと思います。

私は、相場で勝負はしません。勝負するから負けるのです。大儲けの後には、必ずそのしっぺ返しがくるものです。それは「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」ということです。

私の考え方や投資手法は万人向きではないことは十分承知しています。しかしながら、投資の世界に限らず、一般社会においても自分の専門分野を持つことやスペシャリストになることは自分の自信となって、やがて認められる時がくるはずです。

失敗すること、嫌われること、批判されることを恐れず、雑念、雑音を排除し、強い意思を持って自分を信じて行動することが、のちに自分に大きなプラスとなって帰ってくるのです。これは私が相場から学んだことです。

『自分を信じ、魂の底深き願いの達成に邁進せよ』



   ≪ 自戒の念 ≫
2013/10/03(Thu)

2013/02/02 のコメントです。

株式市場は出来高増加とともに上昇となり、リーマンショック後の高値となっている。ここにきて何かと周りが騒がしい。昨年は誰も株式市場など見向きもしなかったのに・・・。株式投資は「安いところで買って、高いところで売る」ことが基本であることは周知のとおりですが、現在の水準を安いと見るか高いと見るかは、投資家自身の判断に委ねられるところです。

内部要因的には、出来高は高水準で貸借倍率は3.5倍となっている。一方、評価損率はプラスの水準となった。これは、信用買いで取引している投資家の平均的な損益率であり、近年にない水準となっています。信用買いの投資家には嬉しい限りでしょう。

信用買いの投資家は、現在の相場上昇を読んで信用買いをしたのか、それとも、たまたま追い風に乗っただけなのか。これらの違いは、今後の投資成果によって答えが出ることになります。

現在の上昇相場は、今後の景気回復の期待感からくるものですが、これらは為替相場にも同じことが言えます。景気には「気」の部分も多く含まれ、みんなが、これから景気が良くなるだろうと期待すれば、それだけで景気動向にもプラスに働くものです。

私の語録に「商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし。ただ、時代の変化は早い」とありますが、これはビジネスチャンスとは、その時代背景を読まなければならないという意味です。

これを株式投資に当てはめると「時代背景」は現在の相場状況を表します。つまり、上昇相場に乗って稼げるだけ稼ぎましょうということです。10%で利食いなどと考えていては、そのチャンスを失ってしまうことになります。

ただ、「時代の変化は早い」とあるように、相場もいつ急展開するか分からないので注意しましょう、ということです。また、「時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし」は、逆張りを意味します。流れに逆らって逆張りなどしようものなら徒労に終わってしまうことを意味します。

また、語録に「自由とは素晴らしい。しかし、規制のない自由は暴走し、崩壊を辿る」とあります。これを株式投資に当てはめてみると、株式市場は自由市場であり、どの銘柄をどのくらいの株数を売買しても自由です。そして、追い風に乗って儲かっている時はどんどん資金を追加して投資金を膨らませます。

「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」との語録もあります。そこに明確な自己ルールがなければ、いずれ暴走し崩壊を辿るとの警告を発している内容です。

常々申し上げていますが、投資において一番難しいことは「感情のコントロール」にあります。このことが私が一番苦労したところで、今でも解決できないでいる問題でもあります。その対策として、その時々に感じたことや改めなければならないことなどをメモして、何度も読み返し自己改革に取り組んできました。

「よしお君の迷言集」の語録には、私が30年以上にもわたる投資体験の中から自戒の念を込めて書き記した内容であり、その語録の内容を投資の世界に当てはめながら熟読いただければ、少なからず投資のお役に立てるのではないかと思います。


追伸
「よしお君の迷言集」につきましては多くのご感想を頂きました。ありがとうございました。そこで、一通の感想文をご紹介いたします。

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「よしお君の迷言集」を読んで、

こんにちわ、照沼さん。お世話になります。
過日は「よしお君の迷言集」をお送りいただきありがとうございました。
遅くなりましたが、感想を。

私は、50代後半で今までにも相場で辛酸を舐めてきました。
いやぁー、味のある言葉でした。
何度も何度も噛み締めるように読み返しました。
どの言葉にも、それなりの過去が当てはまりました。
まさに相場は自分の心の鏡のようですね。
相場に結論がないように、
私も自分を見失うことのないように相場に謙虚に向かいたいと思っています。
心にしみるお言葉でした。

照沼さんの本は4冊持っています。
私は技術者あがりなので、テクニカル的なことが好きだったんですが、
小手先のテクニカルを考えなくなってから
精神的に楽になってきました。
これからもいろんな形で発信していってくださいね。
楽しみにしています。
お体に気をつけて、これからもご活躍くださいませ。
ありがとうございました。
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「よしお君の迷言集」をお送りいたします。(無料) お申し込み下さい。



   ≪ 利大 ≫
2013/10/01(Tue)

2013/01/26 のコメントです。

最近の投資成果はいかがでしょうか。昨年末の私のコメントに「来年儲からなければ株は止めたほうがいい」とあります。塩漬け銘柄は別として、直近の売買で収益なり評価益を上げていないようでは、考え方なり投資手法なりに問題があります。

投資の世界は結果的に儲けた方が勝ちの世界です。しかし、それはそれとして、やはり投資の世界は、その勝ちの継続性が求められます。これは勝率の問題ではなく、収益の継続性という意味です。

長い投資活動の中で、仕掛けてから2倍以上で利食いしたことが一度もない投資家がいます。もちろんデイトレードなどは別として、一般的な売買においての話です。

そのような投資家に話を聞くと、ほとんどの投資家が「利食いは素早く」と言います。利が乗ったらすぐに決済してしまうのでしょう。また、同じ投資家に、損切りはどうしていますかとたずねると「様子を見ながら」と言います。

このような投資家はまず儲からないでしょう。なぜなら投資の基本原則から外れているからです。なぜであるかは皆さんはすでにご存知であると思います。

極論ですが、私は、持ち株が2倍以上となる可能性のない投資手法は間違っていると考えています。2倍ところか3倍、4倍となる可能性のない投資手法は間違っているのです。長期投資で何年も持続していて、たまたま2倍になったという場合も別の話となります。

2倍以上となった銘柄の期間は、おおむね半年以内での話です。株価チャートを見ればこのような銘柄はいくらでもあります。

私は、投資した銘柄すべてが2倍以上にならなければいけないと言っているわけではありません。その可能性を論じているのです。たとえば「利食いは10%と決めている」などは、2倍以上になる可能性は全くないわけですから、このような投資手法では継続的に儲けることはできません。

たとえば「仕掛け後に上昇となって、その後の高値から10%下げたら決済する」という手法であれば、可能性としては、2倍、3倍となることもあるはずです。また、分かりやすいたとえでは、株価が上向きの移動平均線を下回らない限り持続するという手法でも、2倍、3倍となる可能性があります。

要するに、利益を大きく取れる可能性のない投資手法は間違った投資法ですよということです。もちろん、実際には大きく取れないことが多いでしょうが、その可能性まで否定するような投資手法は継続的に収益を上げることができないということです。

結局は「利大」と言うことになります。何年投資活動をしていても未だに収益を上げられないのは、投資手法が「利大」となっていないためです。今回のような強烈な上昇局面でも小幅な利益で甘んずることになります。そして、下げ相場では、底値までトコトン付き合っているのです。

大きく取れる相場は決して多くないのですから、取れるときに取っておかなければ、もちあい相場などになったときに耐え切りなくなります。そのためにも、利益を限定するような投資手法は間違っていることになります。

投資手法は投資家の数ほどあると言われています。どのような投資手法でも良いのですが、その基本は「利大」とならなければいけません。


追伸

当研究所の株価分析システムをダウンロードしたときに正常にダウンロードできないことがあります。これは、ウィルスソフトなどによりファイアー・ウォールがかかり通信が遮断されているためです。

これらを解決するには、ウィルスソフトの「設定」において、当株価分析システムの「解除または除外」を行わなければなりません。これらの方法については、当研究所のホームページに記載されていますので参考にしてください。

最近のウィルス蔓延により、各セキュリティーソフトのウィルスチェックがより厳しくなっているようです。そのため、システムなどをダウンローとする際に、メージャーなシステム以外はすべてセキュリティーにより排除されてしまうようです。

当研究所の株価分析システムをご利用のユーザは限られていますので、分析システムなどをダウンローとする際に排除されてしまうこともあります。困ったことです。



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