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…知って得するページ…

   ≪ 万象は流転するものである ≫
2014/01/20(Mon)

2013/08/10 のコメントです。

最近の株式市場は、大枠ではボックス圏と思いきや、4日間で1100円以上も下がってしまい、前場で上昇と思えば後場では急落するなど、さらに1日の値幅が大きいく、なかなかつかみどころのない投資家泣かせの相場状況である。

日経平均は、468円安の1万3661円と4日続落。たった4営業日で日経平均は1117円も下落してしまった。特に円高ということでもなく、ここまで下がるような悪材料も見当たらない。このところ天気のように、朝、晴れていたかと思うと午後には暗雲が出てきて、突然、雷と大雨が降ってくるように、株式市場もまさにこの天気のような展開です。

7月19日の高値は前回の戻り高値であろうが、その戻り高値のさらに戻り高値は8月2日の高値だったのだろうか。これでは投資家は相場に振り回されているだけである。よって、このところの成績は芳しくない。

投資家によっては、このような相場展開のときは逆張りだよと言う。まさにその通りだと思う。しかし、このような展開がいつ終わるかも分からない。分析システムもスパンを変えれば現在のような相場展開でも取れるかもしれない。

過去の展開を見てからでは何とでも言える。当分析システムは、過去のデータから平均的な数値を導き出して採用しています。そのため現在のような通常あまりみられないような相場展開においては、うまく機能しないこともあります。ここのところのように1日の値幅の大きい相場つきでは先も読めないし、裁量でも取るのはなかなか難しいのではないでしょうか。

1日の高値と安値の幅が大きくなると分析にも影響してくる。今日、仕掛けたのにもかかわらず値幅が大きいため、翌日には決済となってしまう銘柄も多くなる。このような相場状況ではやむを得ないことであるが、少々頭が痛い。

現在のような相場展開では方向性も見出せなく、成績もいまひとつですが、昨年のような長いもちあい相場を乗り切ったのであれば、今回の相場も乗り切ることはできるでしょう。

ある一定の売買手法を続けていれば、もちろん成績の悪いときもあるでしょう。しかし、あきらめないで続けていれば、昨年末からの上昇相場にだって乗ることができたでしょう。続けることの難しさはありますが、ジョージ・ソロスが言うように「まず生き残れ」「儲けるのはそれからだ」と言うことになる。

話題は変わりますが、大儲けした後はなぜか急速に儲けが飛んでしまった経験はありませんでしたか。誰でも一度や二度はあるでしょう。なぜでしょうか。

それはトレンドが変わったからです。上昇トレンドに乗って大儲けしたものの、その後の下降トレンドで吐き出してしまいます。「大儲けしたときに止めとけばなあ」と後悔します。それは素人の発想です。

投資経験の少ない投資家が大儲けするということは、そのトレンドが異常だったということになります。異常な相場はいずれ、そのしっぺ返しがきます。相場とはそのようなものなのです。相場とは売り買いのバランスの上に成り立っているのです。

よって、昨年のような長いもちあいで苦しんだ後には、大きなトレンドが発生し、バランスが取れるようになっているのです。ですから、「まず生き残れ」「儲けるのはそれからだ」となるのです。

私の迷言集に『禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。なぜなら、万象は流転するものであるから。時として、大きな喜びの前には、苦しみが伴うものである』とある。これはまさしく投資家に対する文言です。苦しみもあるが喜びもあるのでバランスがとれるものです。

戻り梅雨も終わり、猛暑日の毎日です。熱中症などに気をつけて、汗をかきながらがんばりましょう。



   ≪ 絶対的な要因と投資家心理 ≫
2014/01/16(Thu)

2013/08/03 のコメントです。

株価の変動は何によって起こるか。多くの投資家は、企業業績の変化により変動するものであると考えるでしょう。概念的に、これは正しい答えであると思います。しかし、実際の株価の変動は、さらに多く要因が混在して変動していくものです。

株価変動の要因は、ファンダメンタルズ、市場内部要因、人気、テーマ、アノマリーなど多くの要因により変動しています。

さらに、株価変動を長期に見るか短期に見るかによっても、その捉え方は異なってきます。株価変動は上か下しかないのに、その変動要因は多岐にわたるため投資家を悩まします。

では、短期売買を主体とした売買においては、株価変動要因のどのあたりを注視していけばよいのでしょうか。まず、ファンダメンタルズにおいては、株価と企業業績の間に6ヶ月から9ヶ月のタイムラグがあると言われていますので、短期売買をファンダメンタルズだけで判断するのは少し無理があるようにも思えます。

人気やテーマにおいては、その分析も難しく、それぞれの投資家の受け止め方によってまちまちです。人気やテーマは、短期売買に向いているように思えますが、これらを数値化して判断することは困難です。

また、アノマリーとは、マーケット(相場)において、はっきりとした理論的な根拠を持つわけではないが、よく当たるかもしれないとされる経験則のことをいうものです。たとえば、季節的要因で株価の変動を判断することなどを言います。しかし、これらも傾向はあるかもしれませんが、不確定要素の多いところでしょう。

残るは市場内部要因です。市場内部要因には絶対的なものがあります。それは、信用期日と追証です。意味は違うかもしれませんが、絶対のない投資の世界に唯一あるのが、この信用期日と追証です。

投資家は上がるか下がるかに一喜一憂し、投資判断を行うものですが、それ以前に信用期日と追証は有無を言わせず絶対優先で処理しなければなりません。

これらを逆に考えてみると、たとえば、信用で買った時期やその量が分かれば、その絶対期日では必ず反対売買が出てくることになります。当然ながら、期日前に処分してしまうことは多いのですが、相対的に信用で買った時期やその量の多いところから、その後の減少で判断すれば、信用期日にどのくらいの売り圧迫があるかわかります。

これらは信用取引における時間軸(Y軸)ですが、変動幅(X軸)においても追証という絶対な要素があります。信用で買った投資家は、株価下落においてある一定幅の下落で追証が発生します。追証では、追加保証金か処分を迫られます。

もし、信用で買ったピーク時が分かれば、株価がどの水準になれば処分売りが発生するか推測することができます。

また、出来高においてもある程度は推測できます。出来高の多いところは参加者の多いところであり、その後の株価変動により、その多くの参加者の行動に影響を及ぼしてきます。

もし、多くの参加者の水準(平均値)より株価が上昇となった場合、多くの参加者の平均的な考え方の水準で上げ止まります。多くの参加者の平均的な考え方とは、利食い幅のことです。一般的に平均的な利食い幅は通常20%程度です。「20%」の根拠は、投資家が20%は取りたいという心理からでしょう。

つまり、多くの参加者の水準より株価が20%程度上昇となった場合は、いったん上げ止まり、押し目を形成するということになります。これらは、あくまでも統計的な数値ですので、相場環境が悪かったり、その銘柄の業績が芳しくなかった場合などはその限りではありませんが・・・。

また、多くの参加者の水準(平均値)より株価が下降となった場合は、あまり明確な統計的な数値はないようです。なぜなら、多くの投資家(現物投資)は損切りせず持ち続けるからでしょう。つまり塩漬けです。ただ、多くの参加者の水準(平均値)より株価が10%下げた場合は、その水準から投げが出てくるようです。なぜなら、「損切りは10%で」という投資家が多いためです。これも投資家心理です。

以上のように、絶対的な要因や投資家心理により、ある程度は株価の変動予想は付いてくるのです。よって、短期売買においては、市場内部要因を中心に分析することをお勧めします。



   ≪ まずは生き残れ ≫
2014/01/13(Mon)

2013/07/27 のコメントです。

投資家は投資市場に何を求めて参入してくるのだろうか。それは異口同音に「収益」と答えるであろう。私もそのひとりではあるのだが、では、収益を上げるためにはとのようなアプローチをすれば良いのでしょうか。

投資にはリスクが付いて回ります。リスクは避けて通れません。しかし、リスクを恐れていてはリターンもありません。リスクとリターンは投資家の喜怒哀楽を助長します。

投資家は、収益を上げるために投資ノウハウが必要だと言います。多くの投資家は武器なしで戦うことはできないため、理論武装して戦いに挑みます。しかし、市場は理論通りには動いてくれません。投資家のシナリオ通りに市場が展開しないため、投資家は大きなストレスやプレッシャーがかかってきます。

このようにサバイバイルの世界では、投資家はいつもジレンマに陥ります。投資に必要なことは投資理論も必要でしょう。技術的な手法も必要でしょう。また、メンタル面の対策も必要となってくるでしょう。これらは投資において収益を上げるための必須項目となります。

新規に投資市場に参入してくる投資家は「絶対儲けてやるぞ」と意気込んで参入してきます。かつての私も投資市場に夢を抱いて参入しましたが、年月を経て、現在では「いかに損をしないか」という考えに変わってきました。今では「損をしないシステム作り」を心がけています。ここで言う「損をしない・・・」とは、投資でまったく損をしないという意味ではなく、トータルで大損をしないという意味となります。

ジョージ・ソロスも言っていましたように「まず生き残れ」です。市場に留まってさえいれば、いずれチャンスがきます。であるから、投資家はいかに収益を上げるかではなく、「いかに市場に留まるか」に注視すべきではないでしょうか。

では、いかにして市場に留まるべきか。その答えは当然ながら「大損しない」ということであろう。大損の典型は「塩漬け」です。「決済していないから大損していない」という投資家もいるかもしれませんが、そんな話は話の外です。

儲けたいと上ばかり見ているのも結構なことですが、まずは足元の損失となった銘柄の対処です。損切りなくして利益なしです。

確かに損切りはいやなものです。損切りせずに済む方法はないものかと考えるも、遅かれ早かれ損切りは断行しなければなりません。しかし、あまりお勧めできる方法ではありませんが、買いで負けた銘柄に、反対売買の空売りを行うこともできます。これは「蓋をする」といって、蓋をした後は、同銘柄両建てとなり損益は、この時点でロックされた状態になります。

損益はロックされた状態になりますが、そのままいつまでも持っているわけにはいきません。信用の期日もきますし、どこかでこれらを解消しなければなりません。解消の方法は、相場展開によって、相場上昇となれば空売りを処分し、買いを持続する。相場下降となれば買いを処分して空売りを持続する。

これらの手法は「つなぎ売買」の原型ですが、上記のように、損切りしたくないあまりに両建てするのは、まだまだ初心者の範疇です。本来の「つなぎ売買」は、これらを計画的に行うものです。

この「つなぎ売買」を一歩進めて、つなぎを同銘柄ではなく、ほかの銘柄に反対のつなぎを入れてはいかがでしょう。つなぎが同銘柄ではないため、その管理は難しくなりますが、やり方によっては、面白い投資法となるでしょう。

実は、この投資手法の進化系が当研究所の両建て売買手法なのです。投資において損切りは避けては通れませんが、損切り時に精神的にあまり負担のない損切りとなれば、投資継続(生き残る)の可能性が出てきます。

負担のない損切りとはどのようなことか。それは、手持ち株の時価評価がプラスの状態ということではないでしょうか。損切りには抵抗があるが、時価評価がプラスであれば、たくさんの塩漬け銘柄を持ったままでの損切りより楽ではないだろうか。時価評価をプラスの状態にするには、結局、行き着くところは損小利大しかない。

時価評価をプラスの状態にして損切りを楽にする。損切りができれば市場に留まることができる。市場に留まることができれば、いずれチャンスがやってくる。そして、収益を上げることができる。

やはり、ジョージ・ソロスが言うように「まず生き残れ」「儲けるのはそれからだ」と言うことになる。



   ≪ 25%、8%ルール ≫
2014/01/05(Sun)

2013/07/21 のコメントです。

7月16日の東証と大証の合併におけるメンテナンスでは、その作業に大変手間取り、大変ご迷惑をおかけしてしまいました。ヘラクレス市場がJASDAQ市場に統合された時は何の問題もなかったのですが・・・。そのつもりで簡単に考えていたのが間違いでした。

特に「総合ヘッジ比率」の作成に当たっては、分析時間が9時間もかかるため、エラーが発生し、一旦システムがダウンすると、エラー修正後にまた最初からやり直すので相当な時間を要するわけです。今回は2日間徹夜してしまいました。

会員向けのシステムのデータ分析や総合ヘッジ比率の作成などは、すべて自動化してありますので通常は問題はないのですが、分析量が膨大であるためエラーなどが発生すると今回のように大変なことになります。

分析システムの開発は私一人で行っています。外注すれば楽なのですが、分析システムにはノウハウが満載されていますので、外注できないところが悩みのタネでもあります。当システムの分析は夜間に行っていますので、もし、外注であったなら夜間に担当者を呼び出さなければいけません。データの更新は早急に行わなければいけないため、外注ではメンテナンスに時間がかかり現実的ではありません。

さて、前々回に解説しました「勝率」の問題については多くの質問がありました。「そんなに低い勝率ではやってられないよ」「もう少し勝率を上げることはできないのか」などでした。「勝率30%前後」には衝撃を受けたようです。

システム売買での勝率はそんなものですが、実践で売買を行っている投資家の勝率はどのようなものなのでしょうか。現実的な売買においても、確率論からしても勝率はシステム売買の勝率と大差ないと思います。

たとえば、利益幅と損切り幅が同じであった場合、勝率50%では収益はトントンとなります。勝率50%で利益を上げるためには、利益幅を損切り幅より大きくしなければなりません。つまり、損小利大にしなければならないということです。

もし、勝率30%であった場合はいかがでしょう。10%の損切りを設定した場合、利益幅は30%以上取らなければトントンにはなりません。つまり、3回に1回は30%以上取らなければ利益が出ないことになります。

実際に、3回に1回は30%以上の利益を上げることは、それなりに大変なことです。「損切りは10%で」という投資家も多いようですが、このような投資家は3回に1回は30%以上の利益を上げるか、または、勝率を上げるかしなければなりません。

投資家は高い勝率を望んでいますが、デイトレードや長期投資を除いては、勝率は30%前後でしかないでしょう。そこで生まれたのが「25%、8%ルール」です。つまり、利益は25%で、損切りは8%でということです。実際にこのような売買ルールの手法があるのです。私は、このルールは正しいと思っています。

このルールを逆読みすれば「勝率は30%前後でしかありませんよ」と言うことになります。私は、このルールを採用しているわけではありませんが、実際に売買した成績や勝率を見ると、不思議とこれらの数値に近いものになっています。

「25%、8%ルール」は誰が考え出したのか分かりませんが、実践者が長い間、試行錯誤して最後にたどり着いた売買手法ではなかったのかと思いました。私の視点から見ると非常にシンブルで実践的な捉え方だと感心しました。

実際には「25%、8%ルール」で「勝率30%」では利益は上がらないと思います。しかし、市場には留まることができます。市場に留まることができれば、いずれチャンスは訪れるということです。

著名な投資家、ジョージ・ソロスの名言にあります。「私の実践的スキルを要約せよ、と求められたなら、ただひとこと『サバイバル』と答えるだろう。まず生き残れ。儲けるのはそれからだ」 と。



   ≪ 投資と欲 ≫
2013/12/31(Tue)

2013/07/13 のコメントです。

関東地方は梅雨明け宣言とともに猛暑日が続いています。暑くて仕事にも集中できないところでしょうか。冷たい生ビールでも飲みたいところです。このような時は、リフレッシュする意味でも、夏休みをとって海や山、避暑地へと出向いて気分転換するのもよろしいかと思います。

私は気分転換が非常に下手である。好きな趣味をしている時でも仕事のことを考え、仕事をしている時に趣味のことを考えたりして、ひとつもリフレッシュできない。性格であると言えばそれまでですが・・・、何か良い方法があれば教えていただきたいものです。

さて株式市場ですが、現在、高値後の押しの戻りを形成しています。これを二番天井の戻りと判断するか、更なる上昇のスタートとなるか諸説が入り乱れている。いつものことである。今後の相場展開などは私には分からない。

株式市場に自称経済通、政治通は数多くいるが、そういう人ほどあまり当てにならない。経済がどうなるか、政治がどうなるかはもちろん重要だが、知りたいのは、その状況に至った場合に何を買い、何を売ればよいのか。例えば為替が円安になるかどうかよりも、円安局面でどういう銘柄が動くかの方が大事だということです。

さらに、相場の方向性を把握できて仕掛けたとしても、どこで決済するべきか。評論家たちは「ここが買い場だ!、この銘柄が買いだ!」と騒いでいるようだが、自分で買って、その後の経過報告をしてもらいたいものだ。

株式評論の記事も活字になると、それなりに権威を持ってくる。投資経験もなく大学を出たばかりで、MBAやFPの資格を持っているというだけで・・・。ご注意、ご注意。

さて、話題は変わりますが、年を取って、いろいろと経験してくると世の中がわかってくる。そして晩年になり、ひとりの人間としての人格が形成される。常識人となり社会からも認められてくる。しかしながら・・・。

常識人であり人格者であっても欲はある。そのため、ついおいしそうな話に耳を傾けてしまう。最近のニュースに投資名目の詐欺事件があった。「実体のない会社への投資を呼びかけるなどして、延べ1,100人以上から、25億円以上をだまし取ったとみられている」とある。

今までも投資名目の詐欺事件はあった。そのようなことはニュースなどで見聞きしているはずなのに、つい騙されてしまう。詐欺にあって大金を騙し取られてしまうわけだから、詐欺にあう前には大金を持っていたことになる。大金を持っていたということは、それなりに社会的に認められた存在ではなかったのか・・・。

社会的に認められ常識人であっても、つい騙されてしまう。どうしたことなのか。そこに「欲」という存在がある。「欲」という名の下には、人格も常識もかすんでしまうのだろうか。

上記の内容は、株式投資にも通じるところがある。常識を持った人格者、さらに豊富な体験と知識がある。これならば社会からも認められるすばらしい人物である。しかし、そのような人であっても投資の世界で成功するとは限らない。その多くは「ただの人」に成り下がってしまう。なぜだろう。

やはり、そこには「欲」という存在がある。人間は欲があるからこそ成長するわけであるが、その欲が投資の世界では災いする。持ち株が下がれば「もう下げ止まるだろう」と、上がってくれば「まだ上がるだろう」と。相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」とある。

欲があるから投資をする。投資で欲を出すと負ける。この大きな矛盾に投資家は、いつも悩まされている。投資家は、この矛盾と常に葛藤しながら売買を繰り返しています。そして、疲れ果てて市場から去っていく。これは投資家が拭い去れない永遠のテーマなのだろうか。

人間から欲を取り去ることはできない。であるならば、投資において欲を出さないで売買する方法はないものだろうか。一歩進んで、投資において欲を出せない方法は・・・。その方法は、あるにはあるが、その方法もこれまた人間の感情が邪魔をして継続ができない。何とも人間とは不可解なものである。

投資の世界では、欲を抑え、感情を抑えた者が最後には勝つのだろうか。



   ≪ あり得ないことです ≫
2013/12/28(Sat)

2013/07/06 のコメントです。

梅雨もそろそろ明けてくるのだろうか、暑い日が続いています。また、参議院選挙も始まり各方面で熱い舌戦が繰り広げられているようです。一方、相場の方はといえば、為替が再び100円台に乗せてきました。株式市場は、押しの三分の二程度の戻りとなっています。

さて、株式市場の上昇により、市場には新規参入者や長い眠りから覚めた投資家が戻ってきたようです。そこで、まず初心者が考えることは、どのような売買手法が儲かるのかと考えます。また、長い眠りから覚めた投資家は、今度こそは的確に損切りしようと考えます。あらゆる投資技術書を読み漁り、投資必勝法を探し、損をしない投資手法を捜し求めます。

投資の世界には理想と現実にはギャップがあるものです。たとえば、勝率についてみてみると、投資家の理想とする勝率は80%以上と考えているようです。理想は理想として、現実には、短期売買においての勝率は50%もあれば上出来じゃないでしょうか。

私の勝率は35%強程度です。これはシステム売買で運用しているということもありますが、それでも収益は上がります。初心者が運用して、その勝率が35%程度では精神的に運用継続はできなくなってしまうと思います。だから投資初心者は常に高い勝率を求めてさまよっているのです。しかし、それが現実なのです。

世界最古のシステム売買手法であると言われている「中源線建玉法」であっでも、その勝率は30%程度です。このように短期売買においては、勝率は高くはならないのです。

では、なぜシステム売買では勝率が高くならないのでしようか。私は、システム売買でなくても継続的な運用においては、勝率はその程度であると考えています。

まず考え方として、仕掛けてから株価が上がる確率は50%とします。もちろん、下げる確率も50%です。一般的に長いスタンスで捉えればこの程度でしょう。そこで、上げ下げの確率が50%であるという前提で、相場必勝法である「損小利大」で運用したとします。

「損小利大」の運用で、損となった銘柄は小さい幅で損切りします。利益になった銘柄は大幅な利益で決済します。その際に、これらを時間軸で捉えてみると、通常、損切りは早めに切りますから持続時間は短くなります。反対に、利益となった銘柄は大幅に利益を見込みますから、当然ながら、その持続時間は長くなります。

つまり、損切りは時間的に短く、利益は時間的に長くということになります。もし、これらの売買を繰り返し行っていった場合、勝率は50%を超えることはないと言えます。お分かりいただけましたか。損切りは時間的に短くなるため回転が速くなって、損切りの回数が多くなるということです。

この点を十分理解してください。つまり「損小利大」の売買法においては、勝率が50%を超えることはない。投資において「損小利大」以外に利益を上げる方法がない。よって、収益の上がる手法においては、勝率は50パーセントを超えない。

意外と思われるかもしれませんが、これが現実です。これが理論的に正しいのです。投資家は、理論的で現実的な投資に対する考え方を受け入れなければなりません。長期投資やデイトレードにおいては、この限りではありませんが、通常の短期売買において勝率80%はあり得ないことになります。

この現実をしっかり受け止め、勝率など気にせず売買に励んでください。

これからますます暑い日が続くと思われますので、熱中症にならないよう水分補給をこまめに行い暑い夏を乗り切りましょう。



   ≪ 株価は終値だけで ≫
2013/12/18(Wed)

2013/06/29 のコメントです。

投資において最も実行が難しいのは、言うまでもなく「損切り」である。カリフォルニア大バークレー校のテレンス・オーディーン教授による有名な論文によると、「値下がりしている銘柄の投げ売りに対する嫌悪感は投資家に広く共有され、コストも大きいことが証明されている」と言う。

教授の研究では、投資家が損が出ている銘柄を売り、値上がりしている銘柄はそのまま保有していれば、リターンが高まる可能性があることが判明した。

「投資家は、しばしば、感情移入もしくは他の多くの人々が買っているからとの理由で株式やファンドを購入する。何百万人もが好ましく思っているならそれは良い投資であるはずだと考えるとすれば、それは誤りだ。今後も適切な投資になることを意味しない」と述べている。

要するに、投資においては「損小利大」でなければ儲かりませんよ、と言うこと。また、ほかの投資家の行動を真似して、付和雷同しても儲かりませんよ、と言うことです。

ノーベル経済学賞受賞者で「シンキング・ファースト&スロー」の著者であるダニエル・カーネマン氏が「コントロールの錯覚」と呼ぶ、多くの投資家が市場を見据える際に抱く思い込みを克服することだ。あなたの手で自由になるのは、投資額と投資頻度、貯蓄額だけにすぎないとも言っている。

投資における常識は、投資家の思い込みに依存するところであり、これらを克服しなければ利益にはなりませんよ、と言うことです。投資の常識は非常識でもある。

これらの問題は、当欄で常に取り上げているテーマでもあり、当研究所の投資に対する考え方、方向性は間違ってはいないと思うところです。

さて、話題は変わりますが、投資家は株価が高値となり、収益が上がってくると直近のパフォーマンスがこれからも続くと考えがちです。しかし、その後、値下がりに見舞われると「高値覚え」となり、パフォーマンスが一番良かったときと現在のパフォーマンス比較して「もし、最高時のパフォーマンスと同様になったら処分しよう」などと考える。しかし、「戻り待ちに戻りなし」である。

これらは、投資家であれば誰でも抱く感情でもある。「一番良かったときのパフォーマンスと比較してもしかたがないじゃないか」とは分かっているものの、これらの感情を打ち消すことはできない。感情のコントロールほど難しいものはない。

投資とは「歓喜と絶望の世界である」と言われています。歓喜と絶望は心の問題でもある。分かっていてもできないのが人間でもある。これらは、個人の性格に依存するところが大きく、一様に解決することはできない。

これらの問題を解決するひとつの方法として、相場と一定の距離を置いて付き合う考え方がある。デイトレードは別として、日中に株価などは見ないようにすることです。株価は終値だけを見るようにする。

私の迷言集に「欲が絡めば見えるものも見えなくなる。入れ込みすぎは盲目となる。利得を前にしては道義を思え」とあるが、あまり相場に没頭すると客観的な判断が失われ周りが見えなくなる。

また、迷言集に「ひとりで考え悩むほど、正しい解決方法から遠ざかり、そして曲がる」とあるが、追い込まれた状況での決断の多くは失敗を招くものです。これらは私の体験談ではありますが、日中に株価を見たり、株式ニュースを見たりすることは、あまり良いとは思えない。情報過多は迷いを引き起こすだけです。

やはり最終判断は、雑念、雑音を排除し、終値のみで決断するべきではないでしょうか。



   ≪ 賛否両論 ≫
2013/12/15(Sun)

2013/06/22 のコメントです。

日銀は、4月初旬に最初の金融政策を発表しました。その内容で注目すべきは、これまで日銀が行ってきた金融市場操作を、金利を基準にした従来のものから、マネタリーベースを基準とするものに変えるということです。金利はもはや下げようがないため、その分は量で調節するという論理です。つまり、それだけマネーを大量に発行するということです。

このような日銀の金融政策を株式市場と照らし合わせてみましょう。日経平均は、日銀の金融政策が発表されるやいなや上昇を続け、一時は16000円近くまで上昇しました。その後は、もとの水準まで下落し、現在は調整中です。

通常の相場展開であれば、3月の高値で調整が入るところでした。なぜこのように判断をしたかと申しますと、まず、信用の評価損率が1月末にプラスとなっている。テクニカル的に評価損率がプラスになれば、そこは高値圏である。また、貸借倍率(株数ベース)は3月に5倍を超えている。

市場を内部要因である需給関係からみれば、これらの条件だけでも目先的には高値圏の状況であった。しかし、4月初旬に金融政策の発表により、その後2ヶ月近くも上昇を続けた。上昇幅は日経平均で4000円であり、そのインパクトの強さがうかがわれる。

日銀の金融政策発表後の内部要因は、5月初めに信用の評価損率が再度プラスとなっている。しかし、現在はマイナス15%前後と大きく損失となっている。通常、評価損率がマイナス15〜20%の水準は安値圏ではあるのだが・・・。また、貸借倍率(株数ベース)は現在8倍を超えている。これは明らかに膨らみすぎである。

信用買残の金額ベースも現在、3兆円前後であり、あまり減少していない。この買残を消化するには、更なる株価の上昇か、または日柄の調整が必要となってくるでしょう。

さて、今回の日銀の金融政策は国内はもとより、世界の金融関係者に大きなインパクトを与えました。これらの対策には賛否両論のようですが、株価が上がれば賛成、株価が下がれば反対、などの自分勝手な意見も多い。特にマスメディアには、これらが顕著に表れている。

また、アベノミクスにおいても賛否両論が多い。自分に有利に働けば賛成し、不利になれば反対する。これは当然のことかもしれませんが、もう少し大きな視点で見るべきではないかと思います。

「そう言うあなたは、日銀の金融政策に賛成ですか、それとも反対ですか。また、アベノミクスについてはいかがですか」という質問が聞こえてきそうですが・・・。私は経済学者ではないので、賛否については勉強不足で何とも申し上げられません。ただ、言えることは「座して待つより、行動すべきである」と考えています。

行動すれば失敗するかもしれない。しかし、行動しなければ何も得ることはできない。失敗も経験、体験という財産となるのですから、日銀の金融政策もアベノミクスにおいても、また、株式投資においても「まず、やってみる」という姿勢が望ましいのではないでしょうか。

もっとも愚かしいのは、行動しないで批判や非難をしていることです。



   ≪ やはり「数値」でしょう ≫
2013/12/12(Thu)

2013/06/1 のコメントです。5

株式市場は引き続き大荒れである。外野も蜂の巣を突いたように「上だ、下だ」と大騒ぎだ。一日の値幅が大きいため、投資家も右往左往しているようです。長い投資活動の中には、このような相場もあるので常にリスク管理は怠ってはいけません。

先日、ある新聞社から取材の申し出があった。どのような取材であるかは予想はできたが、案の定「アベノミクスにおける今後の相場の見通しは?」であった。そこで私は「希望するお答えとはならないと思いますが、それでもよろしければ・・・」と答えた。

すでに皆さんはご存知のように、私の投資手法は相場の予想はしないという手法であるため、あまり一般受けはしない。マスメディアは、一般投資家向けに受けのいい記事を書きたいのだろうが、読む立場、書く立場には、大きなギャップがあることを理解しておかなければならない。このようなことから、私は、テクニカル・システムトレーダーとしての立場から説明した。

「今後の予想は分からないが、現在は信用の買残が通常の2倍も積み上がっているので、これらを消化するまでは動きづらいだろうと。ただ、参議院選挙前なので、政府が一時的に株価対策をするかもしれない。アベノミクスも関心事ではあるだろうが、しかし、信用期日や追証は待ってくれないので、何が最優先課題であるかを考えて行動するべきである」と答えた。

以上のように、当たり障りのない返事をしたが理解いただけたか疑問の残るところである。相場の見通しなどは著名?な評論家に任せておけばよい。私は「プロの投資家にトークはいらない」と考えています。ひたすら売買に集中すればよいと思っています。

とは言うものの、投資家であれば今後の相場展開は気になるものです。私自身も気にならないわけではありませんが、あえて考えないようにしています。その理由としては、当然ながら、私はシステムトレーダーであるため、システムのシグナルに従って売買しているだけですので、相場の見通しを考えても何の意味を成さないからです。

システムトレーダーでなくても、あまり強い相場観を持たないことをお勧めします。なぜなら、もし、ここから相場が上昇すると判断したものの、意に反して反対の展開となった場合、投資家はどのような感情、考えとなるでしょうか。

「これは一時的な下げであって、いずれ予想通り上昇に向かうだろう」と強気に頑張ります。しかし、相場がさらに下げると「うーん、まずかったかな。もう少し様子をみよう」と。もし、ここからさらに下げると、損失額を計算し「いまさら切るに切れないよなあ」となってしまう。

あまり強い相場観を持ってしまうと、予想と反対の展開となったときに、自分の判断を否定したくないという投資家心理が働き、結局、深みにはまってしまうことになりかねません。よって、あまり強い相場観は持たず、もっと柔軟に「流れに沿った売買」を心がけたいものですね。

話題を変えて、当研究所の「総合ヘッジ比率」は、相場の上昇から下降に至る推移の中で、ある程度相場展開を捉えていると思います。一日の変動が大きいため、一時的に逆行することもあったと思いますが、大局的にはうまくいっていると思います。

通常、上昇から下降に転換するときには、評価益も大きく減少することもあるのですが、今回はそれなりに順調であったような気がします。ただ、分散銘柄数が少ない場合は、成績が、それらの銘柄に大きく左右されることもありますので、できるだけ多くの銘柄に分散することをお勧めします。

「総合ヘッジ比率」を振り返ってみると、1000円以上下げた5月23日の前日(5/22)のヘッジ比率は「買62.8、売37.2」であったため、翌日の1000円以上の下げにおいても、今までの上昇過程における利食いもあり、被害があったとしても軽微に過ぎなかった。その後の下降の過程においては、買いが50ポイントを上回ることなく、買いの最小値が5.7ポイントとなった。つまり、空売りのウェイトが大きいため、相場下降によって評価益が膨らんだと思います。

今回の天井圏で感じたことは、日経平均などの指数は上昇するものの、手持ち株の上昇がそれについていかないという現象が見られた。これは相場末期の特徴でもある。また、下降時に指数は戻しているものの、手持ち株は戻っていないという現象も見受けられた。このように、注意深く観察すれば、相場の行方は相場が教えてくれるものです。

株式市場は、下げながらも大きく上下しましたが、結局のところ「総合ヘッジ比率」と相場展開は、おおむね合致していると思います。相場が大きく振れると投資家は大いに悩むところですが、迷ったときほど感情ではなく、やはり「数値」で判断すべきではないでしょうか。



   ≪ さあ、どうしましょう・・・ ≫
2013/12/08(Sun)

2013/06/07 のコメントです。

株式市場は大荒れである。6月6日には、日経平均も13000円割れ(前日比マイナス0.85%)となった。TOPIXに至っては前日比マイナス1.77%。株価変動の実態はTOPIXであるから、かなり大きく下げたことになる。

しかし驚くなかれ、マザーズに至ってはなんとマイナス13.07%の下げを演じている。指標がマイナス13.07%も下げるというのはどのようなことなのだろうか。見たこともないような数値である。何かの間違いではないのかと思ったくらいでした。6月7日はさらに下げた。びっくりだ。マザーズは登録銘柄数が185銘柄と少ないものの驚きの数値である。

このような株式市場の大荒れには、議論百出、侃侃諤諤であるが、結局のところ誰にも分からない。どうしようもないところであるが、このような状況になったのにはそれなりの原因があるはずです。

その原因を私なりに考えてみました。結果を見て、講釈するのは評論家みたいで気が進まないのですが、主観ではなく確定された客観的な数値から検討してみよう。すでにご存知のように、私はテクニカル分析手法を自認しているので、この角度から信用取引について検討してみます。

まず、株式市場が5月23日に最高値を付けました。5月23日の6ヶ月前と言えば11月23日です。そこで、昨年の11月以降の日経平均の株価チャートを見てください。それは、今回の大相場が始まったスタート時点です。つまり、今回の上昇は6ヶ月続いたということになります。

6ヶ月と聞いて何か思い出しませんか。そうです、信用取引の最大期日です。信用取引で売買した場合には、最大6ヶ月目には決済しなければなりません。そこで、昨年の11月以降、信用取引で買いを入れた投資家は、その後の順調な値上がりで含み益が増大していきました。当然ながら、信用で取引する投資家は短期売買が多いため期日の6ヶ月を待たずに、ほどほどの利益で決済しているとは思いますが・・・。

また、信用取引には「追証」というものがあります。持ち株の評価がプラスであれば問題はないのですが、評価がマイナスとなり、ある一定の水準を切ってくると追証が発生します。評価損率は5月10日に一時プラスとなったものの、その後は評価損となり、現在ではマイナス10%程度ではないかと思われます。

評価損率は相場の高値圏であると述べてきました。さらに、これから信用の期日が到来するなど、テクニカル面からもある程度は判断は可能なのですが、相場というものは分からないものです。一筋縄ではいかないものです。

2013年に入り、信用取引の規制緩和が行われました。その内容は「同日において、同一資金で何回でも信用取引を行うことができる」「信用取引による実現利益は即座に保証金に充当される」「信用取引の建て玉返済により追い証を解消することができる」でした。この規制緩和のインパクトは非常に大きなものでした。その後、一気に出来高が増え、大きな上場相場となったのです。

ひとつの見方として、5月の高値は、相場上昇の初期段階での信用取引の期日が到来する時期でもあったのです。ただ、これだけの要因で高値を打ったわけではありませんが、ひとつの見方として捉えてください。

今回の信用取引の規制緩和が、大相場を演出した一因ではありますが、投資の世界は、ある意味ではゼロサムゲームでもあるわけですから、信用取引の規制緩和におけるマイナス面も出てくるのです。

それは、信用取引の買残の恐ろしいほどの積み上がりです。通常の信用取引の買残は1.5兆円ほどですが、現在は3兆円をはるかに越えています。この積み上がった買残は、いずれかに反対売買をしなければなりません。貸借倍率も6倍を超えています。

日経平均などのチャートを見てみると分かりますが、上昇過程での1日のローソク足の幅と高値からの下降過程のローソク足の幅は明らかに異なっています。これは、下げの過程における信用取引などの「投げ」によく見られる1日の値幅の大きい陰線のローソク足となっています。

結果には必ず原因はあるものですが、こと相場に関してはあまりよく分からないと言ったところではないでしょうか。

さて、このような大荒れの相場の中、我々個人投資家はどのような対応で売買を続けていけばよいのでしょうか。

当研究所の会員であれば「総合ヘッジ比率」があります。現在(6/6)の総合ヘッジ比率は「買い10、売り90」前後であり、「総合ヘッジ比率」を信頼し、これらに準じた売買であったならば、大儲けとはいかなくてもかなりの収益が上がっているはずです。これは、当分析システムの売買ルールに基づいた売買を行ったという前提ですが・・。

「迷ったときほど基本に戻れ」と言われます。迷ったときほど確定された数値に基づいた売買をお勧めいたします。



   ≪ 持ち株の評価は常にプラスで ≫
2013/12/04(Wed)

2013/05/31 のコメントです。

株式市場が乱高下している。外野ではアベノミクスがどうの、高速取引がどうのと実に騒がしい。我々投資家にとっては株価がすべてであるから、株価の変動に注視していくだけである。責任を取らない評論家などの話を聞いても仕方がない。

しかしながら、投資家は相場の現在の水準が気になるものです。高すぎるのか、それともまだ仕掛けが可能なのかと・・・。それによって、強気に出るか弱気に出るかを決めなくてはいけないところだろう。

我々は短期売買であるため、そのようなことはあまり気にならないところですが、相場を大局的に見た場合は、現在、どのような水準にあるのだろうかと気にもなる。これらの判断は、やはりファンダメンタルズから判断するのが妥当なところであろう。

1980年代のバブル相場を振り返ると、日本のカネ余りが背景にあった。日本の金融政策は引き締めが遅れ、土地バブルを招いてしまった。日本株のPERは50〜60倍に達したのは、緩和マネーが演出した明らかな異常値だった。

日本の人口減少と潜在成長力の低下は大きな流れである。かつてのような高いPERを日本株に求めるのは難しいだろう。やはり、世界の主要市場のPERは15倍前後であるから、日本株もこの水準に落ち着くとみるのが妥当でしょう。このような判断で現在の株価水準を推測してみてはいかがだろうか。

さて、前回のコメントの「苦しい損切り、楽な損切り」については「損切りの視点が変わった」などの多くのご意見をいただきました。損切りからは誰も逃げられないため切実な問題なのだろうと思いました。

また、私自身の売買はどのようなものかの問い合わせもあった。私は、すべて自分の投資手法に満足しているわけではありません。現在でも、もっと良い手法があるのではないかと模索している状況です。さらに、私の投資手法が誰にでも適用できるものではないことも知っていますので、今まで、あまり私自身の売買は述べてきませんでした。

そこで、今回は私の売買の一部だけでもご紹介いたしましょう。参考までにとどめておいてください。まず、分散銘柄数は100銘柄前後で、そして、各銘柄をできるだけ等金額になるよう株数で調整しています。常に、持ち株を100銘柄前後保有していますので、個々の銘柄の詳細などはほとんど検討しません。システムの指示に従って、事務的に処理しているだけです。

売買は、ほとんど信用取引で常に総投資額が一定になるよう調整しながら売買しています。買いと空売りの各投資金額をヘッジ比率に合わせながらの売買です。基本的には、当研究所の分析システム「スピードマスター・プラス」や「トレンド・ストライカー・マルチ」に準じています。つまり、短期売買です。

持ち株の時価評価は常にプラスの状態にあります。当然ながら、株価の変動によって評価の増減はありますが、常にプラスの状態を維持し忙しく売買しています。持ち株100銘柄中でマイナスの銘柄は10銘柄から20銘柄程度です。

そこで疑問に思うでしょう。「勝率は30%強しかないのに、持ち株のマイナスは10銘柄から20銘柄、ちょっとおかしいじゃないの?」と。私の投資法は「損小利大」に基づいていますので、利が乗れば徹底的に持続します。そして、損はすばやく切ります。そのため、持ち株のマイナス銘柄は、短期に切り落としていますので、マイナスの銘柄は100銘柄中、常に10銘柄から20銘柄程度、勝率は30%強となるわけです。つまり、利の乗った銘柄はできるだけ持続するため回転が遅く、損切りの銘柄はすばやく切るため回転が速いということです。お分かりいただけたでしょうか。

持ち株の評価が常にプラスで維持するという手法となったのには、それなりの理由があるのです。私が初心者だったころの投資手法は、当然ながら裁量的な売買でした。初心者であれば利が乗れば利食いし、損が出ても損切りはしないという売買でした。その結果は明白です。

株式投資を生業と考えていた私は、これでは続けられないと思い、試行錯誤しながら現在の手法にたどり着いたわけです。株式投資を生業とするわけですから、メンタル面は非常に重要な問題となります。落胆して売買の継続が危ぶまれる状況を作ってはならないのです。そのためにも、評価を常にプラスで維持することは、私にとって非常に大切なことなのです。私は、株式投資において、メンタル面を最重要と位置づけしています。

持ち株の評価を常にプラスで維持するということは、投資家の精神状態も安定しますし、精神が安定することによって継続的な売買が可能となるわけです。さらに、持ち株の評価を常にプラスで維持することによって、結果的に売買が「損小利大」となるのです。当然ながら「損小利大」にしなければ利益を生みません。精神的に安定ししかも利益が出る。これは投資家にとって望むところではないでしょうか。

持ち株の評価が常にマイナスの状態では、投資において収益を上げることはできません。なぜなら、その投資手法は「損大利小」となっているからです。

すなわち、持ち株の評価を常にプラスで維持することにより、すべて良しとなるのです。常に、これらの点に留意して売買してください。


追伸。

相場が乱高下すると、当研究所の分析ソフトにおける「総合ヘッジ比率」も大きく変化してきます。それに伴い、ヘッジ比率に合わせるために買い建玉と空売り建玉の入れ替えが頻繁になります。このように場合、適当な新規建玉がなかったり、決済シグナルが出ないなどして、ヘッジ比率に合わせることが困難となる場合が発生します。

このような時は、ひとつの方法として、持ち株に対して一時的に同額の反対の「つなぎ」を入れると良いと思います。その後の展開により、つなぎを外すか、または元の建玉を切るかなどの操作を行いヘッジ比率に合わせていきます。このような操作は、ヘッジ比率が短期間に大きく変化した場合などに採用します。



   ≪ 苦しい損切り、楽な損切り ≫
2013/12/02(Mon)

2013/05/25 のコメントです。

株式市場は大幅な下落となった。ニュースでも取り上げられ大騒ぎである。国内外では、経済紙や経済ニュースなどが安倍政権の経済政策、いわゆる「アベノミクス」の効果に疑問を示したり、今後の課題について特集を組んだりするなど、改めて関心が集まっているようである。

しかし、株価は上げ過ぎれば下がるのも当然であり、株価が下がる理由を云々し大騒ぎしているようであるが、私としては騒ぎすぎとしか受け取れない。幸いに私たちは、空売りも併用しているため何ら問題はない。ちなみに、当システムの「総合ヘッジ比率」は、急落前にニュートラルに近かったため、たとえ損害が出たとしても軽微に過ぎないだろう。

相場を知らない人たちは相場が下がると大騒ぎをする。騒ぎすぎである。投資家は、そのような責任のないマスメディアの話など気にすることはない。ただ、自分の信じた道を歩んでいくだけです。

株価が急落すれば、当然ながら買い方は損切りする銘柄も発生する。そこで今回は損切りについて、再度考えて見ましょう。

投資家にとって損切りはつらいものです。しかし、損切りは投資家であれば避けて通れない道でもあります。損切りがつらくても確実に実行しなければなりません。損切りに躊躇すると、もっとつらい塩漬けが待っています。塩漬けは投資家不適格の烙印を押されたようなものです。

私は、損切りには「苦しい損切り」と「楽な損切り」があると考えています。実際、損切りに楽なことはないのですが・・・・。前回も解説しましたように、私の勝率は30%強しかないため、売買のほとんどが損切りの連続となっています。

しかし、私の売買の損切りは「楽な損切り」の部類に入っていると思っています。「勝率が30%強しかないのに楽なはずはないのでは」と疑問に思われるかも知れません。たしかに、客観的に見れば損切りの数の方が多いわけですから疑問がわくのも当然でしょう。

もし現在、投資金額1000万円で運用していたとします。しかし、時価評価額が800万円であった場合、この状態で損切りが発生したとすると「時価評価がマイナスなのに、また損切りかよ」となるはずです。そこで、損切りをためらいます。しかし、ここで損切りしなければ、投資家不適格の烙印を押されてしまいます。ルール厳守で始めたのだからと、清水の舞台から飛び降りたつもりで損切りします。つまり、これが「苦しい損切り」となります。

では「楽な損切り」とは・・・。すでにお分かりいただけたと思いますが、持ち株の時価評価がプラスの状態での損切りです。どちらも損切りには変わりはないのですが、投資家の心情からすると、この差は雲泥の差となります。

持ち株の時価評価がマイナス10〜20%程度ならまだしも、時価評価が半値にもなってしまっては、いまさら損切りなど考える余地もありません。完全に負けとなります。よって、リーマンショックの暴落から今まで長い間、塩漬けになってしまうわけです。

損切りは、常に影のように投資家について回るわけですから、その影から逃げることはできません。であるならば、その損切りを投資家に負担があまりないようなスムーズな損切りを考えるべきではないでしょうか。

「楽な損切り」をするためには、常に時価評価がプラスの状態を維持することが必要条件です。では「常に時価評価がプラスの状態を維持する」には、どのような手法で売買すればよいのでしょうか。的確な損切りですか?早めの利食いですか?それとも・・・。

皆さんも体験があると思いますが、仕掛け後に株価が上昇してくると、つい嬉しくなって利食いします。反対に、仕掛け後に株価が下がってしまうと、何らかと理由をつけて損切りを先延ばしします。ノウハウを持たず、感情的、感覚的な売買では、誰でもこのような売買になってしまいます。

嬉しくなって、利が乗った銘柄だけを利食いしたら、その後に残った銘柄はどうなるでしょう。残った銘柄は、すべてマイナスに。私は、このような売買を「モグラたたき売買」と呼んでいます。つまり、出てきた芽を早々に摘んでしまっては、損切りが発生した場合には、必ず「苦しい損切り」となるはずです。出てきた芽を摘まないで育てることです。

「苦しい損切り」から「楽な損切り」に変えるのには、常に時価評価がプラスの状態を維持することになりますが、これらに導く方法は、ひとつしかありません。それは、くどいようですが、やはり投資の必勝法である「損小利大」しかないのです。

投資で利益を上げる方法を突き詰めていくと、そこには「損小利大」しかないのです。つまり、持ち株の利益を伸ばした様態で維持し、損切りは早めにということになります。これによって、常に時価評価がプラスの状態を維持することができるのです。

今でも投資で収益を上げられない投資家の過去の売買履歴を見てみると、すべて「損小利大」の逆となっています。皆さんも、一度過去の売買履歴を参照してみてはいかがでしょうか。



   ≪ 何が重要であるか ≫
2013/11/27(Wed)

2013/05/19 のコメントです。

「SPS研究所は、テクニカル分析を自認し推奨しているが、さっぱり、テクニカル分析手法の解説がないじゃないの」という質問がありました。まさにその通りである。当欄において、あまり細かなテクニカル手法の解説はしていない。

その理由については後述いたしますが、今回の大幅な相場上昇において、大幅上昇となった銘柄を上昇のスタートから現在まで持続している投資家がどれだけいるだろうか。多くの投資家は、上昇の初期段階で決済してしまったのではないだろうか。

そして、高値となった現在、新たに仕掛けようか、それとも様子を見ようか。はたまた空売りしようかと思い悩んでいるのではないでしょうか。

通常のテクニカル分析では、到底、現在の高値まで持続はできないでしょう。今回の上昇相場は、通常の相場展開とは明らかに違うからなどと自分に言い訳しても始まりません。取れるときは徹底的に取らなければなりません。

安値から高値まで一気に取れなくても、短期売買においては、一時的にもちあいとなったところでは、いったん利食いして、さらに上昇となればすぐさま仕掛けるというスタンスで、おおむね上昇の全体を取るという売買となるべきです。

一般的なテクニカル分析で、これらの売買ができるでしょうか。答えは否です。私は常々申し上げていますが、株式投資における重要度のウェイトは「相場観測80、銘柄選択15、売買テクニック5」となります。これらの中で、テクニカル分析手法は「売買テクニック5」に当たります。つまり、テクニカル分析手法は、投資で収益を上げる要因の5%のウェイトでしかないのです。これがテクニカル分析手法の解説が少ない理由のひとつなのです。

やはり、相場で勝つためには「相場観測」が最重要項目となります。もし、「相場観測」が正しく判定できれば相場に勝ったも同然です。当研究所のシステムには、「総合ヘッジ比率」がありますが、「総合ヘッジ比率」は、相場観測の役割も果たしています。この指標が正しいかどうかは投資家が判断するものではありますが、少なくとも「総合ヘッジ比率」に準じた売買を行えば、退場の憂き目にあうようなことにはならないと思いますが・・・。

「相場観測」が最重要項目であることは周知の通りですが、さらに重要な項目があります。それは「投資家の感情のコントロール」です。いくらすばらしい指標を持っていても、いくら正確な分析手法を持っていても、最後の決断は投資家自身が行うわけですから、いざというときにそのルールを実行できないような売買では意味を成さなくなります。

当欄においては、投資家のメンタル面の解説が多いのは、これらの理由からなのです。最終決断で迷いなく自信を持って実行することができるよう、精神面なおいてのアドバイスをしているつもりです。私の体験から、投資においての最も重要で困難なことなことは、売買技術ではなく投資家のメンタル面にあるからです。

ある投資家から質問があった。「御社はテクニカル分析において、順張りを推奨しているが、私としてはどうも順張りは納得できない。順張りを推奨している理由を説明してくれ」と。当コメント欄を読んでいない投資家だと思ったが、その理由をこと細かく説明するわけもいかず困ってしまった。

そこで、例としてはふさわしくないかとは思ったが、次のように説明した。「もし、株価が1ヶ月間下げ続けたとした場合、逆張りではどこで買っても損をすることになる。最後の最安値のときだけは救われるかもしれない。順張りの場合は買うポジションがないので買わない。逆に、株価が1ヶ月間上げ続けたとした場合、順張りではどこで買っても利益が出る。最後の最高値のときだけは損をするかもしれない。逆張りの場合は買うポジションがない。」と説明したが、理解できたかどうか。

しかしながら、このような順張り、逆張りなどの技術的な問題は、あまり投資収益に影響を与えるものではない。投資経験の少ない投資家ほど売買技術や銘柄にこだわる。投資において収益を上げる要因が別のところにあることに気がつかない。もう少し、視点を変えて、投資で収益を上げるには何が重要であるか理解すべきであると思うのだが・・・。



   ≪ 努力と信じること ≫
2013/11/24(Sun)

2013/05/12 のコメントです。

株式市場は上昇が続いている。「ここから更に買っていいのか、それとも売った(空売り)方がいいのか」と、すでに利食いをしてしまった投資家は戸惑っているようです。「アベノミクスで景気も良くなりそうなのだが、株価はすでにこれらを織り込んでいるのだろうか、為替も100円台になってきているしなぁ〜」と。

気持ちは少し明るくなったけれど、先行きに疑心暗鬼という心理状態ではないでしょうか。株価は上昇して割安感がだんだんと解消されており、あらたに投資の手を出しづらい状況です。だからと言って、株価は皆が大騒ぎしている状態にまで到達していないようで、積極的に売るということもできない状態です。上げ相場なのでうまく乗れば一気に儲けられそうなのだが・・・。

投資家は常に迷いの中にいます。迷いは何事にも付きものですが、特に投資の世界は迷いや苦悩は影のように付きまといます。これらから開放されるすべはあるのでしょうか。

実際に、迷いはどのように解消すればよいのでしょうか。株式投資を通して、私が考える解消法は二つあると思っています。まず、一つ目は、その悩みの原因を徹底的に追究して解明することです。そして、その原因が判明すればその対策を講ずることです。

株式投資であれば、儲からない原因を徹底的に分析して、その改善を図ることです。これは、私の株式投資に対する手法のひとつでもあります。投資指南書を読み漁ることも必要ですが、努力して自分なりの投資手法の構築を図ることです。投資家の多くは、欲が先立って努力がおろそかになりがちではないでしょうか。

二つ目は「信じること」ではないかと思います。「信じること」とは、言葉で言えば簡単なようですが、実際は難しいことなのです。ここでの「信じること」とは、一点の疑いもなく「信じきる」という意味です。まず、これらに完全に対処できる人は、まずいないと思います。少し成績が悪くなると疑心暗鬼になり、自分に対しても自分の投資手法に対しても不安を抱きます。これらについても相当の努力が必要となってきます。

「信じること」とは、初心者が何のノウハウを持たず「自分は株式投資で儲けることができる」と信じることではありません。ここでの「信じること」とは、一つ目の「努力」を重ね、自分なりの投資手法の構築を図った後の話です。自分の投資手法を信じることです。つまり、「努力」と「信じること」はセットになっているのです。

以上の二つの迷い解消法ができている投資家は、投資家全体の5%程度ではないかと思われます。その他大勢の投資家は、投資の勉強、努力もせず、投資の常識?を鵜呑みにし、高名?な株式評論家の話を信じて投資活動を行っているのではないでしょうか。これらはすべて他力本願でしかないのです。

私が今まで多くの投資家に質問しました。「あなたは、株式投資で利益を上げるためには、どのようにすれば良いと考えていますか」と。その答えは昔と変わらず、「今後の景気の見通しを立てて、収益の上がりそうな会社に投資する」と異口同音です。これらは模範的な答えのようですが、裏を返せば、誰でも考えそうなことです。

投資とは、ある意味では人の裏をかいて行うもので、誰もが見向きもしないような銘柄を仕込んでおいて、みんなが注目して高値となったところで売り逃げしてしまうことです。その意味では、誰でも考えそうな常識的な投資法では儲けは出ないということにななりませんか。「人の行く裏に道あり花の山」

つまり、投資の世界では一般常識は通用しないということです。このことはしっかり覚えていただきたい。ただ、ここでの話は短期売買においてという条件は付きではありますが・・・。私の迷言集に「世の中の常識は非常識」という文言があります。そこで、ちょっと余談になりますが、「世の中の常識は非常識」について、いくつかの話題を紹介してみましょう。

まず、私のいとこの医者の話ですが、スウェーデンの医学会である実験を10年計画で行ったそうです。それは、健康的な生活を送るため、食事や運動、睡眠などをきちんと管理して、そのデータに基づいてよりよい生活を送るグループ(もちろん、タバコやお酒はご法度です)と、今までと何ら変わらない生活を送るグループに分けて壮大な実験が行われたそうです。

しかし、その壮大な実験も10年もたたずに頓挫してしまったそうです。その理由は何であるかお分かりでしょうか。それは、きちんと管理されて良い生活を送ったグループが健康的で長寿となるはずだったのが、結果は、その逆となってしまったからだという。このように話は一般には出回ってこない。なぜなら、医者や製薬会社が困るからでしょう。彼いわく、それは管理されるというストレスが原因ではなかったのかと・・・。ちなみに、いとこの医者は20歳からタバコを吸っている。

もうひとつ。最近のウェブニュースに武田邦彦氏が「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす(タバコを吸うと肺がんになるは大ウソ!)」というタイトルで書かれていた。(武田邦彦氏、 東京大学を卒業後、旭化成工業、芝浦工業大学工学部教授を経て、現在、中部大学教授)

その内容は『国内で禁煙運動が始まった1990年頃の男性について見ると、喫煙者の数は約3000万人。一方、肺がん死の数は5万人にも満たない。喫煙者のうちの肺がん死率は0.1%程度なのです。長期的な喫煙と肺がんの関係性を示すには本来、喫煙者全体で見なければいけません。しかし、タバコ有害論者たちは、0.1%の肺がん死した喫煙者にばかり注目し、肺がん死していない大半の喫煙者は無視しています。また、現在の喫煙者率は20%程度ですが、肺がん死の割合は7〜8%。つまり約8万人へと増加しています。さらに女性については、喫煙率が10%台と大きく変動していないのに、肺がんはここ40年で5倍に増えています。つまり、喫煙が肺がんの原因だとはいえないのです。喫煙によって肺がんになることを証明したデータは存在しません。逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者のほうが風邪をひきにくいという統計データがあるほど。私の調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます』と武田氏は述べています。

さらに、面白いことに、武田邦彦氏は『早死にしたくなければ、タバコはやめない方が良い』という著書もある。武田氏のすばらしいところは、すべてデータに基づいているところです。「清水に魚棲まず」ということなのだろうか。

以上のように「世の中の常識は非常識」のようである(極論ではありますが)。よって、あまり投資の世界の常識を鵜呑みにすると良い成果は得られないのでは・・・。

皆さんはどのようにお考えでしょうか。



   ≪ 勝負はしない ≫
2013/11/22(Fri)

2013/05/04 のコメントです。

皆さん、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。野山は新緑となり、生命の息吹を感じます。連休明けは、また相場との戦いが始まりますので、大いに英気を養っておいてください。

株式市場は順調に上昇トレンドを形成しています。いつものことながら、市場が活性化してくると各方面で相場についての話題やニュースが取り上げられます。市場が盛り上がってくると、またぞろ「○億円儲けた」「この手法で大儲けした」などの記事が目に付く。その多くは、やらせ記事のようであるが・・・。

「偶然」や「追い風」で儲けても、それは投資家の実力ではない。いつかは元に戻される。元に戻されるどころか元金まで持っていかれる。私は、そのような投資家を数多く見てきています。

では、株式投資とは「正しく?」運用すれば儲かるのだろうか。そこで日本の投資家の歴史を振り返ってみよう。私は以前に日本の歴代投資家の書物を読んだことがあります。内容的には、総じて美化されて描かれているが、結論から言えば、日本の投資家の歴史は挫折の歴史ではないかと思うところもあります。

日本の相場師の多くは「勝負師」である。大きく勝負して、勝てばさらに大きな勝負に出る。しかし、これでは最後に一回負ければ破綻する。何人かの相場師は、最後の大勝負でにっちもさっちもいかなくなり、支援者や銀行などから助け舟を出してもらいかろうじて助かったなどの話が多い。「最後の相場師」と言われた是川銀蔵氏にいたっても例外ではない。

このような話は、投資家にとって夢のない話題であると受け止められるでしょうが、私としては、そのようには受け止めていない。過去の多くの相場師は勝負師であったためで、勝負すればいつかは負ける。ここで、先人たちの歴史から、相場では「勝負はしない」ということを学べたと思う。

投資とは勝負事ではないわけであるから、何らかの根拠をもとに「運用」「売買」を行えば、それなりに収益が生まれるものです。実際に、日本には投資の世界で大成功した人は少ないのですが、海外に目を向けてみると、投資の世界で不動の地位を築いた人物は多い。

ウォーレン・バフェットをはじめ、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズ。古くはジョン・テンプルトン、ウィリアム・ギャンなど、海外には多くの成功者が存在する。彼らと日本の相場師との違いは何であろうか。

海外の著名な投資家は、それなりの自分の投資哲学を持っている。たとえば、ウォーレン・バフェットであれば、徹底したファンダメンタル派である。ジム・ロジャーズは、世界中を飛び回って各地の経済状況を分析・調査して売買を行う投資スタイルである。ジョン・テンプルトンは、超割安株による長期投資である。

ジョージ・ソロスは、空売りやレバレッジ取引を多用する。そのほとんどは短期売買であり、投資というよりも投機である。それゆえ、ソロスは、史上最強の投機家と言われる。ウィリアム・ギャンは、テクニカル分析に基づく短期売買。そうした意味でギャンも投資家というよりも、投機家と呼んだほうがよいのかもしれない。

以上のように、どのような投資手法であっても自分なりの根拠に基づいた投資哲学があれば、その世界で第一人者となれる。テクニカル分析は、現在でも賛同者は少ないものの、ウィリアム・ギャンのように成功者となれる可能性があります。

私が最も尊敬する投資家はジョージ・ソロスである。彼は、空売りやレバレッジ取引を利用し、その売買も短期である。その手法は、現在、私が行っている売買と似ている。ジョージ・ソロスと比較するのはおこがましいのですが、別に、私が彼の手法を真似して現在の投資手法に至ったわけではありません。自分なりに試行錯誤して現在の投資手法にたどり着いた結果として、ジョージ・ソロスの手法に近いというだけです。

ファンダメンタルによる投資であってもテクニカル分析による投資であっても、そこに投資家の確固たる投資哲学が存在すれば誰でも投資の世界で成功することは可能であると言うことでしょう。一か八かの投資(勝負)では、いつかは破綻してしまうということです。



   ≪ もう少し現実的な目で ≫
2013/11/18(Mon)

2013/04/26 のコメントです。

為替の円安により輸出企業の業績が回復してきている。特に自動車産業の回復は目覚しい。『国内自動車大手8社は、2012年度の生産・輸出・販売実績を発表した。海外生産台数は8社合計で前年度比15.1%増の1549万933台に達し、トヨタ自動車や日産自動車、ホンダなど5社が過去最高を更新した。主力の北米や東南アジアでの生産が増え、日中関係の悪化で落ち込む中国分を補った』とある。

今まで、円高を背景にした韓国、中国の日本への輸出攻勢も、このところの円安でかげりが見え始めている。円安というよりも円高の是正といったところでしょうか。20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議でも円安・株高が進んだことについて、日本の金融緩和政策が意図的な円安誘導や財政ファイナンスでないとの認識が共有された。

企業業績が回復すれば、株式投資の基礎要因であるファンダメンタルズにも変化が起こる。当然ながら、ファンダメンタルズに変化がれば、株価にもその変化が先取りされて現れてくる。さらに、新政権への国民への期待感などがあいまって、これらが現在の株式市場に大きな変化をもたらしている要因であろう。

以上のように、現在のような株高には、それなりの原因や背景があるわけです。株式市場の活況により、多くの投資家は収益を得て、また、新規参入者も後を絶たないという。このような状況に水を差すわけではないのですが、過去の経験則では「新規参入者が入り始めたら相場も終盤に近い」などと言われてきましたが、今回はいかがでしょうか。

株式市場は、2003年の底値から2007年の高値まで約5年、その後のリーマン・ショックより始まった低迷期が約5年、日柄的には十分整理がついて今回の上昇となっている。株式市場を大局的にみれば、ある程度需給のバランスによって変動しているのかなと思うところです。

今回の活況相場で多くの株式投資家が潤ったに違いありません。「今まで苦しかったが、辛抱のしがいがあったよ」などとの話を聞く。「夜明け前が一番暗い」という話もあるように、相場低迷期に耐え忍んできたことが、ここにきてやっと報われたようです。やはり、続けることの大切さを思い知らされたような気がします。

さて、当研究所にはいろいろな質問が寄せられます。しかし、その質問の大多数は「御社のシステムの勝率は?、年率は?」が大部分を占めます。投資家サイドの関心はこれらが一番重要であることは理解できます。

しかしながら、これらの質問の返答には大変困ってしまいます。たとえば「年率は?」については、現実的には相場しだいということになり、何とお返事して良いのか困ります。投資家サイドは高い年率を期待しての質問とは思いますが、現実的に平均してみれば期待するほどの高い利回りにはなりません。

投資ファンドであっても、長期的に平均すれば年率2〜3パーセントだという。彼らは大きな資金で運用するためこの程度の利回りでも十分だと言っています。たまに、ファンドの運用で2桁の利回りを達成したなどのニュースを聞きますが、これらはごく一部で、たまたま追い風に乗ったものであり、実際にはマイナス利回りのファンドもあり、平均すれば利回りもそう高くはなりません。

しかし、投資家は市場に夢を抱いているため高い利回りを期待します。夢は夢として、もう少し足を地に着けて現実的な判断をしていただきたいと思います。投資利回りは、市場金利ベースに対して、どのくらいのパフォーマンスを得られるかというレベルで判断するべきです。

また「勝率は?」に対しては、「50%前後です」と答えると、「それじゃダメだ」と言われます。実際に私の運用における勝率は30%強でしかないのに・・・。よく投資の広告に「勝率80%以上!」などとして宣伝しているところもあるようですが、私からすれば眉唾ものでしかありません。

上記のような質問に対して、「当研究所のシステムでは、皆さんが期待するほどのパフォーマンスは得られません」と答えています。すると「そうですか」と話は終わってしまいます。私はそれはそれでよいと思っています。

誰でも投資の世界には夢を抱き、期待に胸を膨らませて参入するものですが、特に新規参入者の皆さんには、もう少し現実的な目で投資の世界を見ていただきたいと思うところです。



   ≪ コンピューターと相場 ≫
2013/11/14(Thu)

2013/04/20 のコメントです。

日経平均は上昇を続け下げる気配もない。4月はじめに下降となるかと思われたが、日銀のサプライズで急上昇となった。あまり経験のない上昇相場である。このような上昇の展開が過去にあまり見られないということは、その対応にも難しさがあります。

特に裁量的な売買では、この上昇を下から上まで取ることは困難であろう。上昇の初動では仕掛けはできたものの、早々に利食いをして更なる上昇を見てあわてて飛び乗ったのではないだろうか。このような売買を「キセル売買」といって、投資初心者が行う売買である。

では、今回のような上昇で大きく取るにはどのような対応が必要なのだろうか。基本的には順張り的な「流れに沿った売買」であろう。中身のおいしいところだけ取るには、相場格言にあるように「頭と尻尾はくれてやれ」的な売買が適しているのかもしれない。

しかし、いくら相場格言にあっても理屈はわかるが具体的にはどうすればよいのかという疑問が先にたつのでは・・・。確かにそのとおりだと思います。「言うは易く、行うは難し」と言ったところでしょうか。

最近のニュースに、プロ棋士とコンピューターソフトと戦ったという記事があった。その内容は『将棋の現役プロ棋士5人と五つのコンピューターソフトが団体戦形式で戦う「第2回電王戦」の最終第5局が、東京・千駄ケ谷の将棋会館であり、ソフト「GPS将棋」がA級棋士の三浦弘行八段に勝った。ソフト側の3勝1敗1分けとなり、人間側の団体戦敗北が決まった。。コンピューターが著しい進歩を遂げ、トッププロをしのぐ強さにまで達したことを示した』とあった。

つまり、現役のプロ棋士とコンピューターソフトが対戦して、現役のプロ棋士が負けてしまったということである。コンピューターの処理能力の高さに改めて感嘆するものです。

私もソフト開発する立場でもあるため、この結果に大いに興味を抱きました。そして、これこそが私が目指しているものであると実感いたしました。

コンピューターの処理能力が高いといっても、当然ながら総合的には人間には及ばないものの、将棋のコンピューターソフトのように、きわめて狭い部分においてはコンピューターが人間を負かしてしまうということがあるわけです。

プロ棋士とコンピューターソフトとの対戦を株式投資に置きかえてみたらいかがだろうか。経験豊富な投資家と洗練されたシステムソフトの対戦といったところでしょうか。つまり人間と機械。システムソフトも人間が作ったものであるが、この両者の大きな違いは「感情」の有る無しであろう。

機械もたまには故障するが、人間には儲かっているときと損をしているとき、体調の良いときと悪いときなどのように、しっかりした売買ルールを持っていても、感情や体調によって売買が左右する場合もあるだろう。

もし、確固たる売買ルールを持ち、そのルールに忠実に売買するのであれば、それらをソフトに組み込み売買しても同じではないだろうか。そうすれば感情や体調などに振り回されなく売買が可能となるはずです。

しかしながら、その確固たるルールの構築は困難を極めるものです。最近よく「FXの自動売買」の広告を目にします。ある投資家が「これはいい、自分で判断することもなく、売買注文も自動的に発注してくれるので・・・」と、早速始めたものの、瞬く間に投資金がゼロになってしまったという話も聞く。

儲かるシステムの構築には困難を極めますが、もし、これらの構築が可能であるならば、投資においてシステムソフトは、まさしく「金のなる木(機)」となるのではないでしょうか。

私の目指しているところは、究極のシステム売買であり、その夢に向かって日々まい進しているところです。そんなときに、プロ棋士とコンピューターソフトと戦って、コンピューターソフトか勝利したというニュースは、私には大いに励みになりました。

かなり以前に、私は当時有名な相場師に「コンピューターでは相場は儲からないよ」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。私は「コンピューターも使った人に言われたくないよ」と思いつつ、不安を感じながらもシステム開発に時間を費やしてきました。

しかし、最近は自分なりにシステムの完成に近づいてきたと実感しています。先のことは相場同様わかりませんが、私は今後もこの道を歩き続けていくつもりです。

投資家の皆さんも、自分に合った自分なりの投資手法の構築にまい進していただきたいと思います。



   ≪ 理外の理 ≫
2013/11/11(Mon)

2013/04/13 のコメントです。

4月第1週(1−5日)の日本株市場では、個人投資家の売越額が7年ぶりの高水準に膨らんだことが東京証券取引所の公表データで明らかになった。相場の流れに逆らう「逆張り」の動きを強めたとあった。

一方、市場全体の売買代金シェアで6割を占める海外投資家は2週連続で買い越した。買越額は7148億円と、前の週(2725億円)の2.6倍に拡大。日銀決定を受けた後半2日間で買い意欲を強めた。週後半からの本格的な買いで、買越額がこれだけ大規模になったのは、海外勢のサプライズの大きさを示唆するのであろう。

以上のように、個人投資家と海外投資家とは逆の売買になっているようです。どちらが正しいかは、おのずとその成績を見ればわかるでしょう。

さて、今回の株式市場の上昇は、アベノミクスの「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」に続いて、日銀の「量的・質的金融緩和」によるところですが、これらをテクニカル面から見るといかがでしょうか。

現在までの株価上昇をテクニカル分析から判断すると、すでに従来の高値圏の判断基準からかなりオーバーヒートしています。信用取引の買残は近年にない水準まで積み上がっているし、信用取り組みも5倍以上を示している。にもかかわらず、信用の評価損率は、一時プラスとなったものの現在はマイナス状態です。

これは何を意味するのでしょうか。上記の「個人投資家の売越額が7年ぶりの高水準・・・」とあるように、信用取引での投資家は早々に手仕舞いしてしまったものの、さらに株価が上昇となったため高値で再度買い直したものと考えられます。

今回の株価上昇は、近年に見られない上昇であり、今までのような長いもちあい期に採用した投資手法や従来型の投資手法などでは判断できない「理外の理」の相場であると思います。

従来の投資手法で手堅く稼いできたものの、常識はずれの相場展開になれば、当然ながら今までの考え方や投資法ではうまくいきません。長いもちあい相場で上手に泳いできたものの、もちあい相場を大きくブレイクするような展開となれば、当然ながらブレイクの初期段階で利食いしてしまうはずです。

利食いしてしまってからは、上昇する相場を見ながら戻りを待って押し目を仕掛けようと待ち構えていても、今回のようにトレンドが大きく変わった上昇相場には押し目などありません。痺れを切らして飛び乗りをしますが、すでに先駆して上昇となった銘柄は、市場が上昇しても上げられずにいます。その結果が、市場は上昇しているものの、信用で取引の評価損率がプラスにならないとなるのです。

解説の冒頭にありますように、個人投資家は「逆張り」の動き・・・となるため、株価上昇の初期または途中で決済してしまうことが多いとわかります。これらの問題を解決しなければ、大きな相場となっても利益は小幅にとどまってしまう。そして、相場急落時には持ち株を持続して最後まで相場に付き合うことになります。

せっかくの大相場で大きな収益を得られるチャンスなのに、これでは収益は生まれません。これらの手法を改善する必要があります。

投資においては、小刻みに稼いで利益を積み上げることも大切ですが、リスクの多い投資の世界では、取れるときは徹底的に取るという姿勢も求められます。つまり、「損小利大」です。

また、たとえ「理外の理」の相場展開であっても、順張り的な「流れに沿った売買」であれば大きく取れるものではないでしょうか。

よく「勝率は?」と聞かれることがあります。すでにご存知のように、私は「勝率」は一切気にしておりません。しかし、あまり聞かれるので、この前、過去の決済銘柄の勝率を調べてみました。そしたら何と勝率は30%強でしかなかったのです。これには私も少し驚きました。

確かに損切りは多いのですが、その損切り幅は利益になった銘柄の利幅に比べれば格段に違います。現在でも2倍や3倍になった銘柄を持続しています。トータルでプラスになれば、勝率など気にもならないものです。

最近、つくづく投資において、永続的に収益を上げるには「流れに沿った売買」と「損小利大」にあるのかなと思っているところです。



   ≪ あわてない、あわてない ≫
2013/11/08(Fri)

2013/04/05 のコメントです。

4日の後場中ごろからの日経平均株価の上げにはかなり驚きました。今回の「量的・質的金融緩和」では、その規模に驚いたし、打ち出された内容も幅広く、ここまでやってくるとは思いませんでした。市場の期待にかなり応えていると思うところです。

もともと無制限緩和の前倒しや購入国債の残存年限長期化は確実と言われていて、あと何をするかが焦点となっていたが、量的緩和も導入しているし、ETFも購入している。輪番オペと基金も実質的に統合された。ほぼフルに打ち出してきた印象である。

ただ、中央銀行がマーケットに深く介入することで発生する「歪み」には警戒が必要である。円債市場の財政規律に対する警告機能は事実上失われてしまった。企業業績も市場の期待ほどには回復していない。衝撃の「余韻」はしばらく続きそうだが、資産価格が経済実体から大きくかけ離れれば、その反動も大きくなる。

このように投資の世界には常にサプライズがある。サプライズの対処法と言ってもいろいろなサプライズがあり、今回のような急騰もあり、また、東日本大震災のように急落のサプライズもある。その内容には違いがあり一様な対応はできない。

株価が急騰すると「しまった、乗り遅れた」などと飛び乗りたくもなるのも心情である。しかし、その対応としては、まずは、あわてないことである。私は長い投資活動の中で、ブラック・マンデーをはじめ、何度もサプライズを体験しています。その体験の中から学んだことがいくつかあります。今回のような突発的なニュースにより、市場が急変動すれば投資家であれば誰でもあわててしまうことでしょう。

しかし、私の体験では、あわてたり焦ったりしてうまくいったことは少ない。相場急落により持ち株をあわてて処分してしまい、その処分したところが底値だったということが何度かあります。

もちろん、即処分して良かったということもあります。急騰に飛び乗りうまくいったこともあります。しかし、長い目で見てみると、やはり、落ち着いて行動すべきだったと後悔することが多かったように思います。「焦りは多くの失敗を招く」ということでしょうか。諺にも「急いては事を仕損じる」とあるように・・・。

このようなサプライズにおける現在の私の対処法ですが・・・。それは「何もしない」ということです。つまり、私情を挟まず、分析システムに従って淡々と売買するだけです。結果的に私にとっては、この方法が一番良い方法だと理解し、納得しています。

明確な売買ルールを持たず、主観的、感覚的な裁量で売買する投資家はそうは行かないでしょう。なにしろ売買の根拠が主観、感覚であるため、急騰、急落などあると、あわててしまい、心が乱れて正しい判断ができなくなってしまうのではないでしょうか。

私の「迷言集」に「決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は平常心で行うべし。」とありますが、これは、私の投資体験の中から生まれた言葉であり、多くの失敗から学んだ自分に対する戒めの言葉なのです。

投資家であれば、それなりに失敗や成功を体験し、その中から自分なりの投資のあり方を学び、身についているはずです。しかし、株価の急激な変動にあわてたり焦ったりして心が動揺してしまっては、今までの投資体験が生かされません。

投資における失敗の原因の多くは、自分自身にあることを忘れてはならない。



   ≪ 歴史は繰り返される? ≫
2013/11/05(Tue)

2013/03/30 のコメントです。

「歴史は繰り返される」という諺がありますが、この諺は相場の世界にも当てはまるのでしょうか。最近のニュースなどを見ていると、投資においても「歴史は繰り返される」についての記事が目に付くようです。私が相場の世界にいるから気づくのかもしれませんが・・・。

米国の女優、ミラ・キュニスによる発言がウォール街で物議をかもしだしている。「最近、株式投資を始めたの。私にとって全く新しい分野なのだけど」と。なぜ、キュニス発言にウォール街関係者が反応するのはなぜか。「素人が株式投資に乗り出したら、株式バブル崩壊の予兆」という格言があるからだ。

この格言の発祥は、1929年の大恐慌直前にさかのぼる。当時の資産家で、暗殺されたジョン・F・ケネディ米大統領の父親として知られるようになるジョセフ・P・ケネディは、相場急落の直前に保有株式を売り切り、資産の保全に成功した。

この話は、投資の世界では有名ではあるが、ケネディが手じまい売りを決めたきっかけは、街頭で出会った靴磨きの少年だった。靴を磨いている最中に少年が「この株は上がるよ」と既に著名な投資家だったケネディに対し投資指南をした。素人の市場参入に「これは売り時だ」とケネディは確信したのだった。

実はこの格言は、昨年も的中している。銘柄はアップルだ。昨年夏、米国人のお茶の間で有名なテレビ・タレント、キム・カルデシュアンが「アップル株を買った」とツイッターで発言した。当時、アップル株はヘッジファンド株では最も人気の銘柄で、直後にアップル株は最高値をつける。

だが、その後の顛末はご存じの通り。四半期決算で相次いでアップル株はアナリスト予想を裏切った。ヒット製品欠乏症となり、ヘッジファンドが投げ売りした結果、アップルの株価は昨年9月のピークから4割近く下げている。

予想株価収益率などの株式指標から見て割高感のあった銘柄は、相場が調整する際の「鉱山のカナリア」的な役割を演じることになる。これらの銘柄は調整局面において、他の銘柄に先駆けて下げる銘柄とされている。ウクライナ出身の美人女優の株式投資ですらニュースになってしまうのは、神経質な地合いがゆえの理由がある
ようだ。

このようなニュース記事が発せられること事態が何かを暗示しているのでしょうか。「歴史は繰り返される」ということなのだろうか。

世の中は日々変化しています。特に技術の発展は目覚しく、そのサイクルも短くなっています。携帯電話などは次々に新しい技術が開発され、利用する側には使い方をマスターする前に新機種が出回ってくるという状況です。

このように世の中は大きく変わってきていても、あまり変わらないものがあります。それは「人間の心理」ではないでしょうか。その中でも特に「欲」の部分は太古の世界から何ら変わることがないように思えます。

人間には欲があるから成長し続けるのでしょうが、あまり欲を出しすぎると自らを崩壊させてしまうことにもなりかねません。先人の知恵にあるように「足るを知るべし」と言ったところでしょうか。

投資の世界も欲の世界です。投資の世界は「儲けたい、損をしたくない」という本能むき出しの、まさに「歓喜と絶望と欲」の世界です。

特に、投資の世界の「投資家の心理(欲)」は、世の中がどのように変化しようと、あまり変わらないような気がします。ということは「歴史は繰り返される」ということも当てはまるようにも思えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。


『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を忘るる。ちょっと、そこの人、そこのあなた、道を外れてはいませんか?』



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