2022/04/08 のコメントです。
外部環境が良くない。「ここから更に買っていいのか、それとも売った(空売り)方がいいのか」と、すでに利食いをしてしまった投資家は戸惑っているようです。先行きに疑心暗鬼という心理状態ではないでしょうか。
投資家は常に迷いの中にいます。迷いは何事にも付きものですが、特に投資の世界は迷いや苦悩は影のように付きまといます。これらから開放されるすべはあるのでしょうか。
実際に、迷いはどのように解消すればよいのでしょうか。株式投資を通して、私が考える解消法は二つあると思っています。まず、一つ目は、その悩みの原因を徹底的に追究して解明することです。そして、その原因が判明すればその対策を講ずることです。
株式投資であれば、儲からない原因を徹底的に分析して、その改善を図ることです。これは、私の株式投資に対する手法のひとつでもあります。投資指南書を読み漁ることも必要ですが、努力して自分なりの投資手法の構築を図ることです。投資家の多くは、欲が先立って努力がおろそかになりがちではないでしょうか。
二つ目は「信じること」ではないかと思います。「信じること」とは、言葉で言えば簡単なようですが、実際は難しいことなのです。ここでの「信じること」とは、一点の疑いもなく「信じきる」という意味です。まず、これらに完全に対処できる人は、まずいないと思います。少し成績が悪くなると疑心暗鬼になり、自分に対しても自分の投資手法に対しても不安を抱きます。これらについても相当の努力が必要となってきます。
「信じること」とは、初心者が何のノウハウを持たず「自分は株式投資で儲けることができる」と信じることではありません。ここでの「信じること」とは、一つ目の「努力」を重ね、自分なりの投資手法の構築を図った後の話です。自分の投資手法を信じることです。つまり、「努力」と「信じること」はセットになっているのです。
以上の二つの迷い解消法ができている投資家は、投資家全体の5%程度ではないかと思われます。その他大勢の投資家は、投資の勉強、努力もせず、投資の常識?を鵜呑みにし、高名?な株式評論家の話を信じて投資活動を行っているのではないでしょうか。これらはすべて他力本願でしかないのです。
私が今まで多くの投資家に質問しました。「あなたは、株式投資で利益を上げるためには、どのようにすれば良いと考えていますか」と。その答えは昔と変わらず、「今後の景気の見通しを立てて、収益の上がりそうな会社に投資する」と異口同音です。これらは模範的な答えのようですが、裏を返せば、誰でも考えそうなことです。
投資とは、ある意味では人の裏をかいて行うもので、誰もが見向きもしないような銘柄を仕込んでおいて、みんなが注目して高値となったところで売り逃げしてしまうことです。その意味では、誰でも考えそうな常識的な投資法では儲けは出ないということにななりませんか。「人の行く裏に道あり花の山」
つまり、投資の世界では一般常識は通用しないということです。このことはしっかり覚えていただきたい。ただ、ここでの話は短期売買においてという条件は付きではありますが・・・。私の迷言集に「世の中の常識は非常識」という文言があります。そこで、ちょっと余談になりますが、「世の中の常識は非常識」について、いくつかの話題を紹介してみましょう。
まず、私のいとこの医者の話ですが、スウェーデンの医学会である実験を10年計画で行ったそうです。それは、健康的な生活を送るため、食事や運動、睡眠などをきちんと管理して、そのデータに基づいてよりよい生活を送るグループ(もちろん、タバコやお酒はご法度です)と、今までと何ら変わらない生活を送るグループに分けて壮大な実験が行われたそうです。
しかし、その壮大な実験も10年もたたずに頓挫してしまったそうです。その理由は何であるかお分かりでしょうか。それは、きちんと管理されて良い生活を送ったグループが健康的で長寿となるはずだったのが、結果は、その逆となってしまったからだという。このように話は一般には出回ってこない。なぜなら、医者や製薬会社が困るからでしょう。彼いわく、それは管理されるというストレスが原因ではなかったのかと・・・。ちなみに、いとこの医者は20歳からタバコを吸っている。
もうひとつ。最近のウェブニュースに「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす(タバコを吸うと肺がんになるは大ウソ!)」というタイトルで書かれていた。
その内容は『国内で禁煙運動が始まった1990年頃の男性について見ると、喫煙者の数は約3000万人。一方、肺がん死の数は5万人にも満たない。喫煙者のうちの肺がん死率は0.1%程度なのです。長期的な喫煙と肺がんの関係性を示すには本来、喫煙者全体で見なければいけません。しかし、タバコ有害論者たちは、0.1%の肺がん死した喫煙者にばかり注目し、肺がん死していない大半の喫煙者は無視しています。また、現在の喫煙者率は20%程度ですが、肺がん死の割合は7〜8%。つまり約8万人へと増加しています。さらに女性については、喫煙率が10%台と大きく変動していないのに、肺がんはここ40年で5倍に増えています。 つまり、喫煙が肺がんの原因だとはいえないのです。喫煙によって肺がんになることを証明したデータは存在しません。逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者のほうが風邪をひきにくいという統計データがあるほど。調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます』と。また、鉄道自殺者の100%は禁煙者であったと言う話も聞く。
さらに、面白いことに、『早死にしたくなければ、タバコはやめない方が良い』という著書もある。すべてデータに基づいているところです。「清水に魚棲まず」ということなのだろうか。
以上のように「世の中の常識は非常識」のようである(極論ではありますが)。よって、あまり投資の世界の常識を鵜呑みにすると良い成果は得られないのでは・・・。皆さんはどのようにお考えでしょうか。 |