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…知って得するページ…

   ≪ もう少し現実的な目で ≫
2022/04/02(Sat)

2022/03/25 のコメントです。

企業業績が回復すれば、株式投資の基礎要因であるファンダメンタルズにも変化が起こる。当然ながら、ファンダメンタルズに変化があれば、株価にもその変化が先取りされて現れてくるが、最近は新資本主義への国民への期待感などがあったが、ウクライナ、ロシア紛争でリセットされてしまったような感がある。

現在のような乱高下には、当然ながらそれなりの原因や背景があるわけですが、今回の紛争が大きく影響しているのは否めない。株式市場を大局的にみれば、ある程度需給のバランスによって変動しているものの、今回のような突発的事案は読みきれない。

市場はこのところの反発で多くの株式投資家が一息ついたに違いありません。「今まで苦しかったが、辛抱のしがいがあったよ」などとの話を聞く。「夜明け前が一番暗い」という話もあるように、やはり続けることの大切さを思い知らされたような気がします。

さて、当研究所にはいろいろな質問が寄せられます。しかし、その質問の大多数は「御社のシステムの勝率は?、年率は?」が大部分を占めます。投資家サイドの関心はこれらが一番重要であることは理解できます。

しかしながら、これらの質問の返答には大変困ってしまいます。たとえば「年率は?」については、現実的には相場しだいということになり、何とお返事して良いのか困ります。投資家サイドは高い年率を期待しての質問とは思いますが、現実的に平均してみれば期待するほどの高い利回りにはなりません。

投資ファンドであっても、長期的に平均すれば年率2〜3パーセントだという。彼らは大きな資金で運用するためこの程度の利回りでも十分だと言っています。たまに、ファンドの運用で2桁の利回りを達成したなどのニュースを聞きますが、これらはごく一部で、たまたま追い風に乗ったものであり、実際にはマイナス利回りのファンドもあり、平均すれば利回りもそう高くはなりません。

しかし、投資家は市場に夢を抱いているため高い利回りを期待します。夢は夢として、もう少し足を地に着けて現実的な判断をしていただきたいと思います。投資利回りは、市場金利ベースに対して、どのくらいのパフォーマンスを得られるかというレベルで判断するべきです。

また「勝率は?」に対しては、「50%前後です」と答えると、「それじゃダメだ」と言われます。実際に私の運用における勝率は30%強でしかないのに・・・。よく投資の広告に「勝率80%以上!」などとして宣伝しているところもあるようですが、私からすれば眉唾ものでしかありません。

上記のような質問に対して、「当研究所のシステムでは、皆さんが期待するほどのパフォーマンスは得られません」と答えています。すると「そうですか」と話は終わってしまいます。私はそれはそれでよいと思っています。

誰でも投資の世界には夢を抱き、期待に胸を膨らませて参入するものですが、特に新規参入者の皆さんには、もう少し現実的な目で投資の世界を見ていただきたいと思うところです。



   ≪ コンピューターと相場 ≫
2022/03/25(Fri)

2022/03/18 のコメントです。

日経平均は乱高下が激しい。ボラティリティが大きくなっている。これは先物売買の証拠金に表れています。よって、その対応にも難しさがあります。

特に裁量的な売買では、この乱高下を取ることは困難であろう。上昇の初動では仕掛けはできたものの、早々に利食いをして更なる上昇を見てあわてて飛び乗ったのではないだろうか。このような売買を「キセル売買」といって、投資初心者が行う売買である。

では、今回のような相場展開にはどのような対応が必要なのだろうか。基本的には順張り的な「流れに沿った売買」であろう。中身のおいしいところだけ取るには、相場格言にあるように「頭と尻尾はくれてやれ」的な売買が適しているのかもしれない。

しかし、いくら相場格言にあっても理屈はわかるが具体的にはどうすればよいのかという疑問が先にたつのでは・・・。確かにそのとおりだと思います。「言うは易く、行うは難し」と言ったところでしょうか。

以前、プロ棋士とコンピューターソフトと戦ったという記事があった。その内容は『将棋の現役プロ棋士5人と五つのコンピューターソフトが団体戦形式で戦う。結果、ソフト側の3勝1敗1分けとなり、人間側の団体戦敗北が決まったそうだ。コンピューターが著しい進歩を遂げ、トッププロをしのぐ強さにまで達したことを示したとあった。

つまり、現役のプロ棋士とコンピューターソフトが対戦して、現役のプロ棋士が負けてしまったということである。コンピューターの処理能力の高さに改めて感嘆するものです。

私もソフト開発する立場でもあるため、この結果に大いに興味を抱きました。そして、これこそが私が目指しているものであると実感いたしました。

コンピューターの処理能力が高いといっても、当然ながら総合的には人間には及ばないものの、将棋のコンピューターソフトのように、きわめて狭い部分においてはコンピューターが人間を負かしてしまうということがあるわけです。

プロ棋士とコンピューターソフトとの対戦を株式投資に置きかえてみたらいかがだろうか。経験豊富な投資家と洗練されたシステムソフトの対戦といったところでしょうか。つまり人間と機械。システムソフトも人間が作ったものであるが、この両者の大きな違いは「感情」の有る無しであろう。

機械もたまには故障するが、人間には儲かっているときと損をしているとき、体調の良いときと悪いときなどのように、しっかりした売買ルールを持っていても、感情や体調によって売買が左右する場合もあるだろう。

もし、確固たる売買ルールを持ち、そのルールに忠実に売買するのであれば、それらをソフトに組み込み売買しても同じではないだろうか。そうすれば感情や体調などに振り回されなく売買が可能となるはずです。

しかしながら、その確固たるルールの構築は困難を極めるものです。最近よく「FXの自動売買」の広告を目にします。ある投資家が「これはいい、自分で判断することもなく、売買注文も自動的に発注してくれるので・・・」と、早速始めたものの、瞬く間に投資金がゼロになってしまったという話も聞く。

儲かるシステムの構築には困難を極めますが、もし、これらの構築が可能であるならば、投資においてシステムソフトは、まさしく「金のなる木(機)」となるのではないでしょうか。

私の目指しているところは、究極のシステム売買であり、その夢に向かって日々まい進しているところです。そんなときに、プロ棋士とコンピューターソフトと戦って、コンピューターソフトか勝利したというニュースは、私には大いに励みになりました。

かなり以前に、私は当時有名な相場師に「コンピューターでは相場は儲からないよ」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。私は「コンピューターも使った人に言われたくないよ」と思いつつ、不安を感じながらもシステム開発に時間を費やしてきました。

しかし、最近は自分なりにシステムの完成に近づいてきたと実感しています。先のことは相場同様わかりませんが、私は今後もこの道を歩き続けていくつもりです。

投資家の皆さんも、自分に合った自分なりの投資手法の構築にまい進していただきたいと思います。



   ≪ 理外の理 ≫
2022/03/18(Fri)

2022/03/12 のコメントです。

株式市場は下降トレンドのようですが、ロシア、ウクライナの問題で世界経済に大きな影響を及ぼすとの要因であると思います。政府の「新資本主義」はどうなったのでしようか。

予想もしなかったロシア、ウクライナ戦争は、近年に見られない大問題であり、特にエネルギーの問題は私達消費者にも多大な負担が発生してきます。このような突発的な現象は投資家にとっても従来型の投資手法などでは判断できない「理外の理」の相場であると思います。

従来の投資手法で手堅く稼いできたものの、常識はずれの相場展開になれば、当然ながら今までの考え方や投資法ではうまくいきません。長いもちあい相場で上手に泳いできたものの、もちあい相場を大きくブレイクするような展開となれば、当然ながらブレイクの初期段階では絶好の買い場と考え押し目買いをします。

押し目買いをするものの相場はさらに下落。相場を見ながら戻りを待っても戻り待ちに戻りなしです。絶好の買い場と思い仕掛けてもトレンドが大きく変わった相場には押し目などありません。痺れを切らしてナンピンしますが後の祭りとなります。

投資においては、小刻みに稼いで利益を積み上げることも大切ですが、リスクの多い投資の世界では、取れるときは徹底的に取るという姿勢も求められます。つまり、「損小利大」です。

また、たとえ「理外の理」の相場展開であっても、順張り的な「流れに沿った売買」であれば大きく取れるものではないでしょうか。

よく「勝率は?」と聞かれることがあります。すでにご存知のように、私は「勝率」は一切気にしておりません。しかし、あまり聞かれるので、この前、過去の決済銘柄の勝率を調べてみました。そしたら何と勝率は30%強でしかなかったのです。
これには私も少し驚きました。

確かに損切りは多いのですが、その損切り幅は利益になった銘柄の利幅に比べれば格段に違います。現在でも大きく利が乗った時は持続しています。トータルでプラスになれば、勝率など気にもならないものです。

最近、つくづく投資において、永続的に収益を上げるには「流れに沿った売買」と「損小利大」にあるのかなと思っているところです。



   ≪ あわてない、あわてない ≫
2022/03/12(Sat)

2022/02/27 のコメントです。

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投資の世界には常にサプライズがある。サプライズの対処法と言ってもいろいろなサプライズがあり、予期しない急騰、急落もある。また、今回のように誰も予想しなかったロシアによるウクライナ侵攻がある。このようなサプライズは、その内容には違いがあり一様な対応はできない。

株価が急騰すると「しまった、乗り遅れた」などと飛び乗りたくもなるのも心情である。しかし、その対応としては、まずは、あわてないことである。私は長い投資活動の中で、ブラック・マンデーをはじめ、何度もサプライズを体験しています。その体験の中から学んだことがいくつかあります。今回のような突発的なニュースにより、市場が急変動すれば投資家であれば誰でもあわててしまうことでしょう。

しかし、私の体験では、あわてたり焦ったりしてうまくいったことは少ない。相場急落により持ち株をあわてて処分してしまい、その処分したところが底値だったということが何度かあります。

もちろん、即処分して良かったということもあります。急騰に飛び乗りうまくいったこともあります。しかし、長い目で見てみると、やはり、落ち着いて行動すべきだったと後悔することが多かったように思います。「焦りは多くの失敗を招く」ということでしょうか。諺にも「急いては事を仕損じる」とあるように・・・。

このようなサプライズにおける現在の私の対処法ですが・・・。それは「何もしない」ということです。つまり、私情を挟まず、分析システムに従って淡々と売買するだけです。結果的に私にとっては、この方法が一番良い方法だと理解し、納得しています。

明確な売買ルールを持たず、主観的、感覚的な裁量で売買する投資家はそうは行かないでしょう。なにしろ売買の根拠が主観、感覚であるため、急騰、急落などあると、あわててしまい、心が乱れて正しい判断ができなくなってしまうのではないでしょうか。

私の語録に「決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は平常心で行うべし。」とありますが、これは、私の投資体験の中から生まれた言葉であり、多くの失敗から学んだ自分に対する戒めの言葉なのです。

投資家であれば、それなりに失敗や成功を体験し、その中から自分なりの投資のあり方を学び、身についているはずです。しかし、株価の急激な変動にあわてたり焦ったりして心が動揺してしまっては、今までの投資体験が生かされません。

投資における失敗の原因の多くは、自分自身にあることを忘れてはならない。



   ≪ 歴史は繰り返される? ≫
2022/03/06(Sun)

2022/02/27 のコメントです。

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「歴史は繰り返される」という諺がありますが、この諺は相場の世界にも当てはまるのでしょうか。これは相場の上昇期、下降期においてもいえることですが、特に相場上昇期において、このようなことが言われています。

この格言の発祥は、1929年の大恐慌直前にさかのぼる。当時の資産家で、暗殺されたジョン・F・ケネディ米大統領の父親として知られるようになるジョセフ・P・ケネディは、相場急落の直前に保有株式を売り切り、資産の保全に成功した。

この話は、投資の世界では有名ではあるが、ケネディが手じまい売りを決めたきっかけは、街頭で出会った靴磨きの少年だった。靴を磨いている最中に少年が「この株は上がるよ」と既に著名な投資家だったケネディに対し投資指南をした。素人の市場参入に「これは売り時だ」とケネディは確信したのだった。

予想株価収益率などの株式指標から見て割高感のあった銘柄は、相場が調整する際の「鉱山のカナリア」的な役割を演じることになる。これらの銘柄は調整局面において、他の銘柄に先駆けて下げる銘柄とされている。

世の中は日々変化しています。特に技術の発展は目覚しく、そのサイクルも短くなっています。携帯電話などは次々に新しい技術が開発され、利用する側には使い方をマスターする前に新機種が出回ってくるという状況です。

このように世の中は大きく変わってきていても、あまり変わらないものがあります。それは「人間の心理」ではないでしょうか。その中でも特に「欲」の部分は太古の世界から何ら変わることがないように思えます。

人間には欲があるから成長し続けるのでしょうが、あまり欲を出しすぎると自らを崩壊させてしまうことにもなりかねません。先人の知恵にあるように「足るを知るべし」と言ったところでしょうか。

投資の世界も欲の世界です。投資の世界は「儲けたい、損をしたくない」という本能むき出しの、まさに「歓喜と絶望と欲」の世界です。

特に、投資の世界の「投資家の心理(欲)」は、世の中がどのように変化しようと、あまり変わらないような気がします。ということは「歴史は繰り返される」ということも当てはまるようにも思えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。


『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を忘るる。ちょっと、そこの人、そこのあなた、道を外れてはいませんか?』



   ≪ 相場には普遍の法則がある ≫
2022/02/27(Sun)

2022/02/19 のコメントです。


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複数銘柄に分散して売買している投資家においては、1銘柄ぐらいは持ち株が2倍になっている銘柄があってもおかしくない。少なくても日経平均上昇の半分以上の成績となっていなければおかしい。それ以下では、投資姿勢に何らかの問題があると考えてよい。

相場で利益を出せない原因の多くは、素直に相場について行っていないのが原因ではないかと思います。もちあい相場での癖が抜けず小幅な利食いで終わってしまっているのではないだろうか。

今までも何度か警告してきましたが、もちあいでは逆張りでの小すくいの売買が効率ではありますが、いったん相場がブレイクすると大幅な利食いができなくなると説明してきました。利益を出せない投資家は、相場についてあれこれ考えすぎでいるのではないでしょうか。相場の流れに素直についていけばよいのではないかと思うのですが・・・。

もちあい相場では、小刻みに稼いできた癖が抜けず、上昇でも上昇初期の段階で利食いしてしまい、その後高くなってしまい仕掛け銘柄がないとぼやいているのではないだろうか。上昇相場の場合、、押し目買いを狙っても押し目もない。ただ眺めているだけになっている。

今までうまくいった売買を手堅く利食いしようと考え利食いしてしまった。「手堅く利食い」は正しいのですが、うまくいっている売買を早めに、その芽を摘み取ってしまっては「損小利大」にはならない。ついに痺れを切らし、高値で飛びつき買いをして、今までの利益を吹き飛ばすことがないようにしたいものです。

ある投資技術書に、次のようなことが書いてありました。
もちあい相場では逆張りが有利である。利幅は少ないが的確に利益を積み上げることができる。一方、もちあい相場での順張りは、タイミングがすべて逆になり損が続くことが多い。しかし、もちあい相場はいつまでも続くわけではない。いずれ上か下にブレイクする。株価がもちあい相場から大きくブレイクすると、逆張りは、今まで稼いできた利益を全部吐き出してしまう。順張りは、そのトレンドに乗って大きく利益をあげることができる。と書いてありました。私もその通りであると思います。

大きく儲けた投資家から「どのような売買手法で売買したか」と尋ねてみた。その大半は女性投資家で「システムの指示に従った」と言っていました。私も女性投資家が多いのにはびっくりした。持ち株が2倍以上になって、今でも持っているという。反対にあまり儲かっていない投資家には、理論派が多かったようです。

相場の勉強を一生懸命すれば、それに比例して、その収益も確保されるはずなのですが・・・。日本人は、まじめにコツコツ努力すれば必ずそれは報われると考えられています。しかし、相場の世界はあながちそうでもないようです。

「努力しても報われない」、これは間違った努力をしているからです。相場には普遍の法則があるのです。

「株式投資は長期にわたり継続して運用していくものである」
「相場は原因結果の法則で変動している」
「相場の確率(勝率)は50%前後である」
「損小利大の売買法でなければ絶対に利益は出ない」
「投資家の心理はいつも同じ」
「投資家の行動はいつも同じ」
「相場は少数派につかなければ儲からない」
「ブームはバブルである」
「追い風を自分の実力と錯覚するな」
「主観的、感覚的では相場は長く続けられない」

投資家は、これらの問題について考えなければなりません。



   ≪ 森を見てから木を見る ≫
2022/02/19(Sat)

2022/02/1 のコメントです。


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株式市場は憂鬱な展開となっています。相場で儲けた人、乗り遅れてしまった人、早々に利食いし戻り待ちしている人、相場とは常に悲喜こもごもである。

相場上昇期では「取れるだけ取る」というスタンスが正しいだろう。つまり、相場の流れについて行くところまで行くいうことです。利幅を決めての利食いや小幅利食いなどでは収益もおぼつかない。

取りたくても取れないときが多いので、取れるときは徹底的に取るという姿勢が正しいとなる。投資手法にこれが正しいという手法はないわけですが、明らかに正しいとは思えない手法はある。利幅を決めての利食いや小幅利食いなどはあまり正しい手法ではないように思えます。

もちろん、小幅な相場展開では、それらの手法も有効ではあると思いますが、投資の必勝法「損小利大」からみると、小幅な利食いは必勝法に反するのではないだろうか。だから、早々に利食いし戻り待ちをすることになる。相場格言には「戻り待ちに戻りなし」とある。

そこで、相場上昇期をどのように捉えれば良いかということになる。「それが分かれば苦労しないよ」と言われそうですが、私はこの問題を「その流れにおいて把握する」という考えの下に分析をしています。抽象的な表現ではありますが、この考え方を株価分析の基本としています。

「流れに掉させば流される」ということわざがあるように、やはり、流れに逆らっては「労多くして功少なし」となるのではないでしょうか。よって、その流れに乗った手法なり、売買法なりを構築すればよいのではと思っています。

では、この考え方を具体的にどのようにして投資に反映させていけばよいのだろうか、どのような手法で分析していけばよいのだろうか。

当欄で何度か説明していますが、流れに沿った売買の初歩中の初歩は「順張り」でしょう。さらに、流れに沿った売買とは、常に相場の変化に対応しながら売買するということです。以前に説明しましたように、テクニカル分析指標を常に固定した指標で運用するなどは、流れに沿った売買とは言えない。

相場変動を分析し、それらに応じたテクニカル分析指標を採用するなどの方法です。たとえば、現在の相場展開が急上昇であったとすると、これらを数値化し、テクニカル分析指標を組み込むなどします。相場展開が急上昇であれば、売買の回転が効いているので、テクニカル分析指標の日数を短めにするなどします。

つまり、相場全体の変動と個別銘柄別に分析するテクニカル分析指標を関連付けさせるわけです。これらの手法は、かなり高度な分析手法となります。

実際に、当研究所で提供しています分析システムには、これらの手法が採用されています。当研究所の「ヘッジ比率」などは、毎日全銘柄を検証し相場全体の変動を捉え算出しています。そして、これらの指数に基づいて、個別銘柄の分析指標に反映させています。

つまり、「森を見てから木を見る」という手法です。今は上り坂か、下り坂か。また、それは何合目なのか。このように相場全体を捉え、それらを踏まえてから個別銘柄を売買するという考えが正しいのではないかと思います。



   ≪ 段上げ ≫
2022/02/11(Fri)

2022/02/05 のコメントです。

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一般に、株価上昇時には、二段上げ、三段上げなどと表現することがあります。こ
れはどのような要因で起こるのでしょうか。

まず、相場上昇の初期段階では、最初に現物の小型株や値嵩株が買われます。これ
らは値動きが軽いため、少ない資金で効率よく値幅が取れます。これらの銘柄が一
巡すると、次は中型株が買われます。この段階では市場も上昇傾向にあるため、先
駆した現物の小型株や値嵩株は高値もちあい状態になります。

ここまでで小型株や中型株が買われ市場も高値水準となって、新たに買う銘柄がな
くなります。そこでやむなく、値動きの重い大型株に向かうことになって、大型株
が買われることになります。ここらあたりで、おおむね相場は高値を売ってフィナ
ーレを迎えます。

しかしながら、相場の大幅な上昇にもかかわらず、その上昇に全く反応しない銘柄
もあることも理解しておかなければなりません。このような銘柄は結構多いもので、
市場が最高値となっても安値圏に放置されている銘柄は20〜30%はあるものです。
相場に無反応の銘柄は構造的(ファンダメンタルズ)な問題が内在していることが多
いようです。

三段上げは、小型株→中型株→大型株と買われる銘柄が入れ替わることにより生じ
る現象であると考えられます。三段上げとなれば、最初に上昇となった小型株や、
その後に上昇となった中型株は高値でもちあい状況となるため、それらの銘柄を先
駆して買った場合には、最後の大型株が買われて相場が上昇していても手持ち株は
上がらないという現象が起きてくるのです。これらが「段上げ」のメカニズムです。

小型株、中型株、大型株の指標などもありますので、これらも参考にされると良い
と思います。ただ、相場のことですから、常にこれらのセオリー通りに展開するわ
けではありませんが、ただ単に、日経平均だけを眺めているよりは、市場全体の動
きを把握することができるのではないでしょうか。

相場には、上げ過ぎ、下げ過ぎは必ずあります。「万事は、必ず正しきに帰するも
のである」とあるように、異常な変動もいずれ是正され正常なポジションに回帰す
るものですから、これらの対処についても常に頭に入れておかなければなりません。



   ≪ もし〜の時〜(if〜then〜) ≫
2022/02/05(Sat)

2022/01/22 のコメントです。


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以前にもコメントいたしましたが、昨年中盤のもちあい相場では多くの投資家が苦戦を強いられ退場していったのは記憶に新しい。結果論ではありますが、もう少し頑張っていればと思いました。

投資市場は、短期的には内部要因によって変動するものです。たとえば、株価が下げて信用の買残が減少し、売残が増加すれば取り組み比率も接近し、株価上昇の条件が整い、きっかけ待ちのスタンバイ状態となります。

また、信用の評価損益率がマイナス20%にもなれば、しこり玉の整理がついたことを意味します。このように株式市場は、短期的には市場内部要因により需給関係が発生し、必ずバランスはとれるものなのです。短期売買を行う投資家は、このことをしっかり理解しておいて欲しい。

これらを注意深く観察していれば、たとえ、もちあい状況に苦しんでいたとしてももう少し頑張りがきいたのではないかと思います。手持ち株の評価だけで判断してはいけないということです。公開された指標で判断するべきであるということです。

「あきらめとは、成功一歩手前のことを言う。人生に失敗した人の多くは、あきらめた時に、どれだけ成功に近づいていたのかに気が付かなかった人たちである」。これは、今回の相場を如実に表している。「負と正は反転する」ものなのです。

さて、今回のテーマであるテクニカル分析において、何が一番重要で、どのような分析法でアプローチしていけばよいのかについて解説したいと思います。

すでにご存知のように、私は今日まで株式投資をテクニカル分析のみで行ってきました。長い道のりではありましたが、私なりにおぼろげながら一筋の道が見えてきたような気がしています。

そして、テクニカル分析において、ある程度の結論を見出したのです。聞いてしまえば、何だそんなことかと思われるかもしれませんが、何事においても、その心理というものはシンプルなものなのです。シンプルがゆえに難しいとも言えます。株式投資だって売りと買いしかないシンプルなものでしょう。

私は、テクニカル分析のテクニックは「if〜then〜」にあると考えています。「if〜then〜」とは、コンピュータプログラム言語の文法なのですが、これは条件分岐といって「もし〜の条件が満たされたら、〜を実行する」という意味です。

簡単に言えば「株価がこのような条件が満たされたら買いに入る」、または「株価がこのような条件が満たされたら空売りに入る」と言うことになります。

これはテクニカル分析の基本であり、また、その極意は、この「if〜then〜」にありと言っても過言ではありません。

たとえば、移動平均線を利用し分析を行うとします。この時、移動平均線を何日線で採用するか決めなければなりません。皆さんは、移動平均線を何日線にするかをどのように決めているのでしょうか。一般に利用されている75日線、25日線ですか、それとも200日線ですか。

株式市場では日経平均以上の値上がりを見せてる銘柄があります。一方、現在の市場に我関せずと、底値で這っている銘柄もあります。これらの両極端な銘柄を同じ指標(移動平均線など)で分析しても良いものでしょうか。

直感的に、急騰している銘柄を分析するには、やはり短期的な分析指標の採用となります。また反対に、変動のない、底練り状態の銘柄であれば、やはり中期的な分析指標の採用となるでしょう。

もし、1ヶ月で○%の上昇があった銘柄は、○日の分析指標で分析する。つまり、「if ○%の上昇があった then ○日の分析指標」ということになる。テクニカル分析の究極は、いかに正しく「if〜then〜」を構築するかということになるのです。

いくつかの「if〜then〜」に照らし合わせ、その条件の下に結論を下すのですが、理想的には、これらの作業を毎日、持ち株なり、注目株で行うわけです。大変な作業になりますが、表計算ソフトなどに組み込んで行えば難しいものではありません。こうなれば株式投資も事務処理をするがごとく淡々と売買が可能です。ただ、面白みはありませんが・・・。

「if〜then〜」の条件を満たすためには、常にバックテストを行い、その裏付けを取る作業を行わなければなりません。これらによって、現在の相場状況に合った指標を導き出すのです。仕事としては、こちらの方が手間がかかるかも知れません。

株価に変動があったら、その変動は「if〜then〜」のどの条件に当てはまるか検証し、その条件に基づいた行動をとる。テクニカル分析とはそれだけのことなのです。だから私は感情移入せず売買ができるのです。

株価が変動しているのに、いつも固定した指標で売買しても儲かるはずはありません。「相場とは、その流れにおいて把握する」ことが正しいのです。このことをしっかり頭に入れておいて欲しい。

余談になりますが、以前、私の投資に対する考え方を書き記した書物(迷言集)を配布したことがあります。この迷言集には、私が体験した投資における極意(投資に対する考え方や取り組み方)がすべて網羅されています。

ただ、その表現が間接的表現であるため気が付かない方も多いのではないかと思います。たとえば「世の中、諸行無常。永遠なものなどない。常に変化してやまない」などは、相場は常に変動しており、固定した考えや固定した指標では捕らえられませんよ、という忠告となっています。

「大知は愚の如し。知識が増えれば増えるほど社会性は失われる。知識は理論であり、社会は実践の場である。頭でっかちではバランスを失う」は、知識や理論だけでは勝てませんよ。実践で勝てなければ意味がないということです。

「自分の器以上の金は動かせない。器以上の金を動かせば、いずれ自分の金とともに回収されてしまう」は、あまり、レバレッジをかけすぎると最後にはスッテンテンになってしまいますよ、ということです。

「逃げては何も残らない。逃げてもまた元のところに戻るだけ。逃げずに困難に立ち向かえ」は、損切りするのがいやで逃げ回ってもダメですよ、ということです。

「自由とは素晴らしい。しかし、規制のない自由は暴走し、崩壊を辿る」は、株式市場は自由市場であるが、そこに明確な自己ルールがなければ最後は崩壊しますよ、ということです。

「己のほかに敵はなし。向かう敵は自分だけ」は、投資の世界も結局は自分との戦いですよ、ということです。

「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」は、たまたま儲かったのを自分の実力と錯覚してはいけない。実力があれば逆風であっても儲かるはずである、という意味です。

「禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。なぜなら、万象は流転するものであるから。時に、大きな喜びの前には、苦しみが伴うものである」は、私が一番好きな言葉であり、苦しいときに、この言葉を信じて頑張ってきました。

等々・・・。

以上のように「迷言集」には、私が長年体験してきた株式投資に必要な心構えや対処法、投資家心理、投資の本質などがすべて記載されています。そして今でも、その内容の編集を行っています。

皆さんも今までの投資体験の中から感じたことなど記録しておくと良いと思います。



   ≪ 悲喜こもごも ≫
2022/01/22(Sat)

2022/01/14 のコメントです。

相場の世界は歓喜と絶望の世界と言われています。インターネットの時代となり、物を買うのもネット、証券も銀行もすべてネットの時代です。世の中がめまぐるしく変わり、そのスピードには付いていけない感じすらします。

投資情報もネット上に洪水のように溢れかえっています。その多くは「私はこの手法で儲けました」「投資はこうすれば儲かる」など、中には詐欺まがいの情報もあります。儲け話は儲け話を持ってきた人が儲かる仕組みになっていることを理解しておかないとなりません。

世の中が変わっても、唯一変わらないのは投資家の心理ではないでしょうか。どんなに時代が進歩しても投資家の心理はいつも同じです。歓喜と絶望です。

儲からないのは心理的作用が大きく作用しています。「人間は儲かった時の喜びよりも損した時の苦しみが大きいため、どうしても利益確定は早く、損切りは遅くなる。利益が小さくなる反面、損失が拡大する傾向が強いので、最終的には儲からない人が多いのです」

耳の痛い話ですが、ここで投資の「負」の部分を例を挙げてお話してみましょう。

FXで800万円損失主婦
「主人にばれたら間違いなく離婚」本当にどうしたら良いのでしょう……。とにかく早く損は取り戻したい。でも、大きく損をするのが怖いので、常にポジションを持って、1万円の利益が出たら、その時点で細かく利益を確定させています。それでも損を全額取り戻すのに、かなりの時間がかかってしまいます……。気持ちは焦るばかり。それと、損をしたときの対処法がよく分かりません。今は、ポジションを持って損が出た時は、ただひたすら損が回復するのを待っています。損切りは嫌いです。これでも、以前は大きく儲かったこともありました。やはり英ポンド/円でトレードしたのですが、1か月間で100万円も含み益が出たことがあるのです。ただ、「もっと儲かるかも?」と色気を出して利益を確定させずにいたら、英ポンドが暴落して、それまでの利益をすべて吐き出したうえ、400万円もの損失を抱えることになってしまいました……。その後も、トレードを繰り返していきましたが、そのたびに損失が膨らみ、今では800万円もの損失を抱え込んでしまった次第です。

21歳のフリーターですけど
最初に給料1ヶ月分10万円を口座に入れて大敗4200円程になってしまいました。そして今日アコムから20万借りてポンド円をショートしてたんですがマイナス18万また負けました。絶望すると怒りっていうのは出ないんですね。何故か死にたいって思うことはなかったです。

親の金を使って
26歳のニート男性が親の金を使ってFXで2000万円(3000万円説も)をスッてしまい、「出ていけ!」と怒られる。この男性が今回は3万円を親から借りようとした結果、父とケンカになり、首を爪で引っ掻かれ流血しました。

FXで大損  主人に言うべきでしょうか
2歳の子がいます30代前半専業主婦です。8月頃からFX(外国為替保証金取引)を始めました。が、ズブの素人であり投資というものをした事のなかった私はこの3ヶ月で300万損してしまいました。主人も若い頃は株で損した事もあり(現在も少しやっているよう)投資の難しさはわかっており、私に対して性格上向かないと思うから止めた方がいいと言われた事があります。主人の方が全然分かっていて、恥ずかしながら私は本当に甘く考えてました。


投資の世界は、人生と同じように喜怒哀楽の世界でもありますが、特に投資の世界は「歓喜と絶望」が如実に現われる世界でもあるのです。もう少し、足が地に付いた取組が必要となってきます。

そこで私からも一言。「大衆に迎合するなかれ。行列には並ぶなかれ。何も考えずに行動する烏合の衆となるなかれ」



   ≪ 永遠のテーマからの開放 ≫
2022/01/14(Fri)

2022/01/07 のコメントです。

市場の水準を見極める指標として信用評価損率がありますが、信用評価損率は信用取引で株を買った投資家の評価損益の度合いを示す数値で、通常はゼロからマイナス20%程度で推移しています。

もちあい相場であれば信用評価損率のプラスは天井のサインだが、評価損率のプラスは過熱感も示すが、同時に個人投資家の資金状態改善も示唆することから、個人の回転売買の加速も期待できるという意見もある。

また、証券アナリストなどの意見では、過熱感が強く短期的には調整に入る可能性も大きくなってきているが、信用評価損率のプラス転換などをみれば中期的には一段高が期待できる状況となってきたとの見方を示しているとの意見もあるが・・・。

証券アナリストや評論家などには相場動向に係わらず、結果を見てからの講釈が多い。そして、必ず万年強気派と万年弱気派に分かれる。これらは本人の性格からくるのだろう。本来、評論する立場においては客観的な数値に基づいて、中立的な立場から発言するべきであると思うのだが、人間である以上このあたりの兼ね合いが難しい。

また、分析手法においてもテクニカル派、ファンダメンタル派に分けられる。主流は、やはりファンダメンタル派であろう。レベルの高い投資理論書には、ほとんどテクニカル分析の話は出てこない。ファンダメンタル分析は理論的で誰にも納得できるため主流となるのも理解できる。また、ファンドなどを売り込むためにも説得しやすい。

反面、私の分析手法はテクニカル分析オンリーであるため反主流と言える。反主流は私の性格に起因するものであり、常識的な世界では受け入れられないようだ。

私はファンダメンタル分析を否定しているわけではない。投資の目的は収益を上げることであり、コンプライアンス(法令遵守)を守り、他人に迷惑をかけなければ、どのような手法であっても儲けた手法が正しいとなる。よく言われている「強い方が勝ったのではなく、勝った方が強いのである」という理論です。

私が強く言いたいのは、テクニカル分析もファンダメンタル分析も両方とも徹底的に研究して、そして優劣を付けて結論を出したのであれば、それは評価する。しかし、テクニカル分析の研究もせず、大学を出て証券アナリストの資格を取って即、経済記者やアドバイサーになって、テクニカル分析の否定や自分の投資理論を振りかざしても、実体験のない状況では片手落ちではないかと思う。「大知は愚の如し」
である。

ご存知のように、ファンダメンタル分析の基本は「長期投資」がベースとなっている。私も長期投資で挑むのであれば、やはり、ファンダメンタル分析の研究を行ったであろう。しかし、私は短期売買派であるため、どうしてもテクニカル分析になるのも必然ではないだろうか。

私の研究も、そろそろ最終段階に入ってきたことを実感しています。私も投資初心者時代には投資の世界に大いなる夢を抱き参入したものの、理想と現実のギャップに、もがき苦しみ精神もボロボロとなってしまいました。そして、何度も何度もやめようかと思いました。

冷静になり、何がいけなかったのか、何が間違いだったのか考えました。その結果「私は相場には向いていない」という結論に達しました。しかし、何か方法はあるだろう、何か生きる道があるだろうと自問自答を繰り返しました。そのような暗中模索のなか、図書館通いをして自分探しをしながら3年もの月日が過ぎました。

そこでできたのが「不平不満を言わず、与えられた環境の中で最大限の努力をする。これをべストを尽くすという」の語録です。

そして出した結論が「テクニカル分析」と「システム売買」だったのです。この結論を出すためにかなりの時間を要しました。その後は、何度も壁に突き当たったり、悩みもありましたが、一貫して、その姿勢や方向性は変わることはありませんでした。今では、自分の投資手法に迷いはありません。大げさかもしれませんが、私ほどテクニカル分析を研究した人はいないのではないかという自負もあります。

私の投資に対する考えは、笑われるかもしれませんが「売買の完全なるシステム化」にあります。経済ニュースも見ない、投資情報も一切無視、企業業績も検証しない、相場予想もしない、投資に関する情報は一切無視して、システムの出す売買サインをそのまま発注し売買して、収益が積み上がるという手法です。そこに人間の主観や判断を一切入れず、何も考えないで売買するという常識はずれの投資手法です。
邪道と言われるかもしれませんが、現在の私の売買は、それに近い手法で日々売買を繰り返しています。

私はこれらの手法で、投資家の永遠のテーマであり、また永遠に解決できない「感情のコントロール」から開放されたのです。そして「私は相場には向いていない」ということからも開放されたのです。

私は株式投資を生業としています。そのため一般的な売買と異なることはやむを得ないと思っています。たとえば、どのような相場展開でも収益を上げなければならないということ。これは、先の分からない相場展開でも、ある一定の投資金を運用していかなければならないことになります。

そのためには、どうしてもリスクヘッジが必要となってきます。すでにご存知のように、私のリスクヘッジ法は、ヘッジ比率に合わせながら買いと空売りの両建てで売買する手法です。相場変動に係わらず、ある一定の資金を保持しながら運用し、一定の収益を継続して上げるには、現在のところ、この方法以外にはないと考えています。短期売買においては、もし、この手法(考え方)以外に良い方法があれば、誰か教えていただきたい。私は聞く耳を持っていますので、良い方法(考え)があればシミュレーションしてみたいと思います。

私は、相場で勝負はしません。勝負するから負けるのです。大儲けの後には、必ずそのしっぺ返しがくるものです。それは「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」ということです。

私の考え方や投資手法は万人向きではないことは十分承知しています。しかしながら、投資の世界に限らず、一般社会においても自分の専門分野を持つことやスペシャリストになることは自分の自信となって、やがて認められる時がくるはずです。

失敗すること、嫌われること、批判されることを恐れず、雑念、雑音を排除し、強い意思を持って自分を信じて行動することが、のちに自分に大きなプラスとなって帰ってくるのです。これは私が相場から学んだことです。

『自分を信じ、魂の底深き願いの達成に邁進せよ』



   ≪ 自戒の念 ≫
2022/01/07(Fri)

2021/12/25 のコメントです。

最近、株式市場は動きが出てきたように思われます。株式投資は「安いところで買って、高いところで売る」ことが基本であることは周知のとおりですが、現在の水準を安いと見るか高いと見るかは、投資家自身の判断に委ねられるところです。

景気には「気」の部分も多く含まれ、みんなが、これから景気が良くなるだろうと期待すれば、それだけで景気動向にもプラスに働くものです。

さて、私の語録に「商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし。ただ、時代の変化は早い」とありますが、これはビジネスチャンスとは、その時代背景を読まなければならないという意味です。

これを株式投資に当てはめると「時代背景」は現在の相場状況を表します。つまり、上昇相場に乗って稼げるだけ稼ぎましょうということです。10%で利食いなどと考えていては、そのチャンスを失ってしまうことになります。

ただ、「時代の変化は早い」とあるように、相場もいつ急展開するか分からないので注意しましょう、ということです。また、「時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし」は、逆張りを意味します。流れに逆らって逆張りなどしようものなら徒労に終わってしまうことを意味します。

また、語録に「自由とは素晴らしい。しかし、規制のない自由は暴走し、崩壊を辿る」とあります。これを株式投資に当てはめてみると、株式市場は自由市場であり、どの銘柄をどのくらいの株数を売買しても自由です。そして、追い風に乗って儲かっている時はどんどん資金を追加して投資金を膨らませます。

「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」との語録もあります。そこに明確な自己ルールがなければ、いずれ暴走し崩壊を辿るとの警告を発している内容です。

常々申し上げていますが、投資において一番難しいことは「感情のコントロール」にあります。このことが私が一番苦労したところで、今でも解決できないでいる問題でもあります。その対策として、その時々に感じたことや改めなければならないことなどをメモして、何度も読み返し自己改革に取り組んできました。

私の語録には、私が40年以上にもわたる投資体験の中から自戒の念を込めて書き記した内容であり、その語録の内容を投資の世界に限らず一般社会にも当てはまるような気がします。



   ≪ 利大 ≫
2021/12/25(Sat)

2021/12/17 のコメントです。

最近の投資成果はいかがでしょうか。私のコメントに「来年儲からなければ株は止めたほうがいい」とあります。塩漬け銘柄は別として、直近の売買で収益なり評価益を上げていないようでは、考え方なり投資手法なりに問題があります。

投資の世界は結果的に儲けた方が勝ちの世界です。しかし、それはそれとして、やはり投資の世界は、その勝ちの継続性が求められます。これは勝率の問題ではなく、収益の継続性という意味です。

長い投資活動の中で、仕掛けてから2倍以上で利食いしたことが一度もない投資家がいます。もちろんデイトレードなどは別として、一般的な長期投資においての話です。

そのような投資家に話を聞くと、ほとんどの投資家が「利食いは素早く」と言います。利が乗ったらすぐに決済してしまうのでしょう。また、同じ投資家に、損切りはどうしていますかとたずねると「様子を見ながら」と言います。

このような投資家はまず儲からないでしょう。なぜなら投資の基本原則から外れているからです。なぜであるかは皆さんはすでにご存知であると思います。

極論ですが、私は、持ち株が2倍以上となる可能性のない投資手法は間違っていると考えています。2倍ところか3倍、4倍となる可能性のない投資手法は間違っているのです。長期投資で何年も持続していて、たまたま2倍になったという場合も別の話となります。

2倍以上となった銘柄の期間は、おおむね一年以内での話です。株価チャートを見ればこのような銘柄はいくらでもあります。

私は、投資した銘柄すべてが2倍以上にならなければいけないと言っているわけではありません。その可能性を論じているのです。たとえば「利食いは10%と決めている」などは、2倍以上になる可能性は全くないわけですから、このような投資手法では継続的に儲けることはできません。

たとえば「仕掛け後に上昇となって、その後の高値から10%下げたら決済する」という手法であれば、可能性としては、2倍、3倍となることもあるはずです。また、分かりやすいたとえでは、株価が上向きの移動平均線を下回らない限り持続するという手法でも、2倍、3倍となる可能性があります。

要するに、利益を大きく取れる可能性のない投資手法は間違った投資法ですよということです。もちろん、実際には大きく取れないことが多いでしょうが、その可能性まで否定するような投資手法は継続的に収益を上げることができないということです。

結局は「利大」と言うことになります。何年投資活動をしていても未だに収益を上げられないのは、投資手法が「利大」となっていないためです。強烈な上昇局面でも小幅な利益で甘んずることになります。そして、下げ相場では、底値までトコトン付き合っているのです。

大きく取れる相場は決して多くないのですから、取れるときに取っておかなければ、もちあい相場などになったときに耐え切りなくなります。そのためにも、利益を限定するような投資手法は間違っていることになります。

投資手法は投資家の数ほどあると言われています。どのような投資手法でも良いのですが、その基本は「利大」とならなければいけません。



   ≪ NT倍率 ≫
2021/12/17(Fri)

2021/12/10 のコメントです。

お知らせ------------------------------------------------------------------

当研究所が使用しているサーバー会社から、セキュリティーを強化するためサーバーの変更を行うとの連絡がありました。

そのため当研究所の分析システムも一部変更することになりました。操作等の変更はございませんが、通信方法の修正を行わなければなりません。

当分析システムは、システム変更時には自動更新となるため、従来のシステム起動時に自動で変更を行います。その際には、何もせず変更が終了するまでお待ちください。一部の分析システムはこれらに対応していないシステムがございますが、その場合、当ホームページから新しい分析システムをダウンロードしてください。

なお、変更日時につきまして追ってご連絡いたします。

何卒よろしくお願いいたします。

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最近の株式市場のボラティリティが上昇してきました。この変動で収益を上げられた方も多いと思います。特に順張り投資家にとっては幸次用件のような気がします。

もし、現在でも大きな損失を抱えているようでは、そこに何か問題があるのです。たとえば、投資の基本を理解していない。基本は分かっているが実行できない、など、どこかに何かの問題があるのです。

間違っても「相場か悪い」などと言っているようでは投資家たる資格はありません。相場が悪いのではなく自分が悪いのです。戦う相手は相場ではなく自分自身なのです。「己のほかに敵はなし、向かう敵は自分だけ」と、語録にあります。

相場の上昇を見て「相場は上がっているのに、手持ち株はいまいちだなあ」と思っている投資家も少なからずいるのではないでしょうか。当然です。相場が上昇したからといって、すべての銘柄が平均的に上昇するわけではありません。今回の上昇でも、日経平均と同じように上昇となったのは全銘柄の三分の一程度でしょう。

「NT倍率」をご存知でしょうか。「NT倍率」とは、「N」が日経平均で「T」がTOPIXとなり、NをTで割って計算した指標です。日経平均がTOPIXの何倍になっているかという指標です。NT倍率が高水準ということは日経平均がTOPIXに比べて割高ということになります。

現在のNT倍率は14.40(21/12/10)倍程度で、以前のNT倍率は12倍程度でしたのでひじ用に高くなっているのが分かります。これらは、日経平均の銘柄入れ替えなどが作用していることもありますが、現在のNT倍率は非常に高い数値であると言えます。

投資においては、主観に頼らず必ず数値で判断するべきです。NT倍率や信用取組、取組比率、評価損率など、公開された数値をもとに判断を下すべきです。

投資市場は多くの参加者がいるため、必ずどこかでバランスは取れるものです。我慢するか、付和雷同するか、それらは投資家自身が決めることです。



   ≪ 喜びの実感 ≫
2021/12/10(Fri)

2021/12/04 のコメントです。

今年の株式市場は中盤は長い往来相場で散々苦労をしましたが、休養十分となり、エネルギーも蓄積されたため、動きの活発となってきたようです。研究所の株式分析システムは、トレンドが発生すれば収益の向上が計れるというシステムであるため、今後の投資収益に期待したいところです。

現在の株式市場は、新たなコロナ変種ウィルス、オミクロン株により乱高下しています。このような突発的な現象は経済指標からは判断することはできません。どんなに企業業績が良くても相場全体が下落すれば、それらに追従することになります。まったく相場とは難しいものです。

話題は変わりますが、前回のコメントに、私の語録をいくつかご紹介いたしました。これらのコメントに対して、思いがけず多くの賛同メールを頂きました。とても嬉しく思いました。もちろん「それはおかしいよ」というコメントもありました。

これらの語録は、私が相場を始めてから現在まで、その時々に感じたこと、体験したこと、苦しいときの自分を励ます言葉などを書き記してきました。その語録が現在で194項目となっています。

語録の内容は、一般的な語録ではなく、相場の世界から見て感じた内容であり、かなり常識からかけ離れた内容もあります。たとえば「沈み行く者に手を貸すな。貸せば自分も沈む。つまらない情けはかけるな」など、一般常識から見ればネガティブな厳しい内容の項目もあります。

相場の世界は、一般社会とは異なり欲と歓喜と絶望の世界でもあり、相場は人間の本能の部分まで揺さぶるような世界でもあるのです。そのため、一般的な常識やノーマルな考えなど通用しない世界なのです。であるため、上記のような非常識的な内容も含まれてくるのです。どん底から這い上がるためには、時として、このような考えも必要となってくるわけです。

すでにご存知のように相場の世界は苦悩の連続です。そのような世界で生き抜くためには、どうしても強靭な精神力が必要となってきます。私は今まで体験した苦悩や悩み、ジレンマ、苦痛などを解消するため、このような語録を作成し、そして何度も読み返し、自分に言い聞かせて精神の安定を計ってきたのです。そして、どん底から這い上がってきたのです。

これらの語録は「よしお君の迷言集」として小冊子(手作り)にまとめてあるのです。その「まとめ」として書き記したのが下記の内容です。

<<まとめ>>----------------------------------------------------------------

人間は夢や希望を持って生まれてきます。そして、日々、自己実現のため活動しています。しかしながら、現実社会には、それらを阻むいくつかの障害が待ち受けていることも事実です。そのため多くの人々は何らかの悩みを抱えながら生きています。

長い人生の間には、それらの障害や苦悩を乗り越えていかなければなりません。これらは社会の問題でも他人による問題でもなく、結局は自分自身の問題であって、自分自身が解決しなければならないのです。

そのためには、既成概念にとらわれることなく、困難に立ち向かい、ゆるぎない信念を持って、積極的に自分の進みたい道を歩んでいくべきです。後悔しない人生とは、自分の生きるべき道を生きた人なのです。

人間の幸せとは、人とのかかわりの中に生まれてくるものであり、自分のためだけに努力しても満足は得られるかもしれないが、決して幸せを感じることはできないものです。他人に思いやりのない人には、幸せは訪れてはこないものです。

人間の究極の幸せ、喜びとは、人の役に立つことであり、他人の喜びが自分の幸せと感じられれば、本当の幸せ、喜びを実感できるでしょう。

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   ≪ 禍も、やがて明日の幸いをもたらす ≫
2021/12/04(Sat)

2021/11/26 のコメントです。

振り返れば、今年の混沌とした相場展開によって、多くの仲間が去っていきました。
悲しい限りです。もう少し我慢をしていればなどと思ったりもしています。

私自身の投資人生も決して平坦なものではありませんでした。何度も止めようかと
も思いました。しかし、止めても行くところもなく、逃げ場もありませんでした。
結局、相場の世界に舞い戻るという繰り返しでした。そのような葛藤の中、その時
々に感じたこと、救われた言葉、勇気付けられた言葉などを、すべて実体験をもと
に書き留めておきました。

その数、現在では150を越えています。その内容は、すべて私自身の言葉で書き
残しました。初心を忘れないために、今も時々読み返しています。その中でも私が
一番好きな言葉があります。それは「禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆であ
る。なぜなら、万象は流転するものであるから」という言葉です。苦しい立場に立
たされたときにいつも思い出す言葉です。

相場道において、その体験から私が学んだ言葉をいくつか抜粋してみます。


・もっとも恥ずべきことは、失敗することではなく、それは失敗から立ち直れない
 ことである。

・「あきらめ」とは、成功一歩手前のことをいう。人生に失敗した人の多くは、あ
 きらめた時に、どれだけ成功に近づいていたのかに気付かなかった人たちである。

・もうダメだと観念しても、まだ下がある。思考能力が停止し、放心状態となって、
 しばらくしてから初めて好転する。それまで耐えよ。

・人は固定観念や自己暗示によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑み
 にしている。これでは「烏合の衆」となる。既成概念を破れ。

・悩んで結論を出すな。時が正しい答えを出す。焦れば必ず判断を間違える。時を
 待て。

・犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要
 である。リスクなくしてリターンなし。

・現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも苦悩は続く。

・自分の「器」以上の金は動かせない。「器」以上の金を動かせば、いずれ自分の
 金とともに回収されてしまう。

・現在の自己資金は、自分自身の現在の「器」を証明するものである。

・「幸せ」「満足」を享受できないのは、否定的な心の持ち方が原因である。否定
 的な考えは、否定的な結果をもたらす。

・お金は後から付いてくる。金を追うな。お金は行動の産物である。目先の利にと
 らわれるな。

・時間はどんなことでも癒してくれる。どんなことでも解決してくれる。歳月が味
 方してくれる。時間を与えよ。

・乗り越えられない壁は、いつも自分の心の中で作っている。限界意識を持つな。
 心を開放せよ。

・自分の人生が思い通りにならないのは、得ることばかり考えているからである。
 人に与えることを学ばないからである。

・大衆に迎合するなかれ。行列には並ぶなかれ。何も考えずに行動する群衆となる
 なかれ。

・恐怖はためらいを作り出し、結局、恐怖を現実にする。恐怖は無知が作り出す。
 恐怖は常に敗北をもたらす。

・成功しないのは、成功するまでやらないからである。成功とは、意欲を失わずに
 失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである。

・マイナス思考とは、先のことを考えすぎたり、物事の成否を考えすぎたりするこ
 とにより、限界意識が先に立って起こるものである。絶対にやめろ。

・現在の苦境を嘆く。それは過去の最良の時と比較しているからである。だからい
 つも不満を言う、愚痴をこぼす。視点を変えろ。最良のときはこれからくる。



   ≪決済のタイミング≫
2021/11/26(Fri)

2021/11/20 のコメントです。

株式市場の変動は、現在の経済状況や世相を表す指標でもあるわけです。タイムラグはあるものの景気が悪くなれば下がるし、景気がよくなれば上昇となります。そのため、それぞれの経済研究所や格付け会社が今後の景気動向を必死になって調査しています。そこで今後の見通しを立てて、各企業の格付けなどを行っているわけです。

これらの格付けはおおむね当っていると思います。大手機関投資家などは、これらの格付けを参考に投資を行っているようです。企業のレーティングが公開されていますので我々個人投資家も活用することができます。

しかし、これらの格付けと株価の変動を的確に結びつけることは難しいものです。もし、格付けと株価変動が一致していれば誰でも儲かることになります。どのタイミングで仕掛けに入り、どのタイミングで決済するかなどの判断の難しさもあります。

株式投資で難しいことは、買い時ではなく売り時にあります。たとえば、投資家自身が四季報や格付けなどで業績上昇銘柄をタイミング良く仕掛けたとします。その後、株価は順調に値上がりして、いざ利食いしようと考えたときに何を基準に利食いをするかという問題が起こります。

個人投資家の利食い基準の多くは、その利幅にあると思われます。投資家がそれぞれ納得できる利幅で利食いするはずです。はたして、それは正しいのでしょうか。仕掛け時は綿密に調査し仕掛けに入るのですが、決済時には投資家の納得する利幅では何か片手落ちのような気がしませんか。

もし、仕掛け時に綿密に調査して仕掛けに入るのであれば、決済時にもさらに綿密に調査して決済するべきではないでしょうか。しかし、投資家は悪材料が出てからの決済では決済のタイミングが遅きに失すると言います。

しかしながら、納得できる利幅で決済したものの、その後さらに大きな上昇となって「もう少し持続しておけばなあ」と思ったことはなかったでしょうか。相場全体に大きなトレンドが発生した場合には、このようなことがしばしば起こります。2割の利幅で、良かった良かったと思いきや、その後株価は2倍にも上昇してしまった・・・。

私はファンダメンタル派ではないので何とも申し上げられませんが、やはり、仕掛け時に綿密な調査をして仕掛けるのであれば、決済時もある程度、ファンダメンタルズを考慮されて決済するべきではないでしょうか。

なぜそのようにするべきかと申しますと、仕掛け時はファンダメンタルズで、決済は投資家の納得する利幅では、あまり理論的ではない。また、決済が投資家の納得する利幅では、結果的に「利益限定」となってしまいます。利幅が大きく取れる機会を放棄している、などが挙げられます。

ここで問題になるのは、やはり「利益限定」ではないでしょうか。「利益限定」は、結果的に投資家の収益にはつながらないものです。投資においての必勝法は「損小利大」ですから、「利大」となる手法でなければ最終的には利益を得られません。

ファンダメンタルズで仕掛けたのであれば、やはり決済時もファンダメンタルズを考慮した決済が理論的であり、正しい手法であると思います。このような場合、具体的にどのような対策を採ればよいのでしょうか。

企業のレーティング等を参考に仕掛けているのであれば、格付け会社などが発表している理論的な目標値などを参考に決済するべきではないでしょうか。いずれにしても決済のタイミングは難しいものです。

仕掛け前は、仕掛けるか止めるかの自由がありますが、仕掛け後には、必ずどこかのタイミングで決済しなければなりません。そのためにも、決済のタイミングについてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。



   ≪ 何も対処しない ≫
2021/11/20(Sat)

2021/11/12 のコメントです。

株式市場は大きなボックス圏内にある。ある評論家が「来年儲からなければ株は止めたほうがいい」と言った。評論家は予測が得意だが、当らずしも遠からずといったところでしょうか。

今年の株式市場はノコギリの刃のように行ったり来たりの展開でした。今年の往来相場では、多くの個人投資家が迷い、苦しんだと思います。そして、多くの個人投資家が市場を去っていきました。もちあい期は方向が定まらず投資家を悩まします。

しかし、株式市場では、もちあい期は必ず付いて回ります。もちあい期は相場が上げてから、または、下げてからの調整期であり、もちあい期なしで市場は成り立たないと考えても過言ではないでしょう。

もちあい期は強気派も弱気派も悩みます。私は、もちあい期は「凌ぐ」という考えで対処しています。つまり、耐えることです。凌ぎ方はいろいろとあるでしょう。少し休む。投資資金を少なくして売買する。少し長めのスタンスで売買するなど、資金量や投資家の考え方で違いは出てくるでしょう。

私の場合はどのような対処をで凌ぐかというと、基本的には「何も対処しない」としています。凌ぐというのは気持ちの上でのことです。なぜなら、私の長い投資体験の中から、このような対処法になったのです。

私の対処法を皆様に強制するわけではありません。投資家それぞれの考え方で良いと思います。

確かにもちあい期は売買が反対になってしまい辛いものです。細かい損切りも積み重なってきます。しかし、このような苦しい時期を過ぎると、その後の多くは大きなトレンドが発生するものです。これらはデータ分析により証明されています。

私も何度かもちあい期に売買して、すべて売買が反対になりうんざりして売買をやめてしまうことが度々ありました。しかし、その後に大きくブレイクして「しまった」ということがしばしばでした。そこで学習したことは「もちあい期はブレイクアウトするための準備期間」と考えるようになりました。

もちあい期間が長ければ長いほど、その後のブレイクは大きいものです。つまり、何回も反対売買となり損金が積みあがっても、その見返りは必ずあるという考えとなったため、私は現在も、もちあい期には何も対処せず売買を続けています。

格言に「迷ったら基本にもどれ」ということがありますが、これは正しい考え方だと思います。迷いに迷うと我を忘れてしまうため、基本に戻って冷静に対処しなさいということです。

しかし、私は迷ったときの対処法として「何もしない」ということもひとつの選択肢ではないかと考えています。これは私が投資の世界から体得したものです。これで、あれこれ考えて、悩み抜いて結局損をするということから脱却できたわけです。

ある投資家が「もちあい期は売買しない方がいいよ。どうせ儲からないんだから」と言っていた。当然の話である。しかし、もちあい期をどのように定義するか問題が残る。後になってみれば、もちあい期だったことが分かる。だからこれらかも暫らくはもちあいが続くという確証は全くない。明日からブレイクするかもしれない。

このように相場の予測は全く付かない。予測をして売買するから儲からない。だから損をする。予測は五分五分である。予測はリスクを取らない評論家に任せておけばよい。

投資を続けることによって、いろいろな体験をすることができます。止めてしまっては「無」となります。株式投資は「難しい」「面倒くさい」「儲からない」などと、残念ながらあまり良いイメージはないようです。

しかしながら、何ごとにもマイナスの部分はあります。マイナスのイメージも視点を変えればプラスにもなります。「負の裏には必ず正が存在する」わけですから。もちあい期の「負」が、その後のブレイクアウトで「正」となるわけです。

そのようなわけで、私はひたすら売買を続けています。これは今後も変わることはないでしょう。



   ≪ 株価の背景 ≫
2021/11/12(Fri)

2021/11/05 のコメントです。

投資においては資金が必要です。資金的に余裕の出てくる年代は40代後半ぐらいからであろう。それまでは子育てに、学費に、住宅ローンにと出費が多く、やりくりの大変な時期である。それらも終わり多少余裕が出てきてから老後のためにと資産運用などを考える。

もし、40代後半から株式投資を始めたとして、その後20年以上株式市場が低迷したとすると、現在でも投資成績はマイナスであろう。40代後半から20年経過すると、60代後半になる。

団塊の世代と株式投資の関係を見てみよう。もし、投資手法が買い一辺倒であったなら、団塊の世代はみんな損をしていることになる。バブル崩壊前は、株式投資といえば「長期投資」であった。確かに、高度成長期では、どの銘柄でも買ってほっておけば誰でも儲かった時代でもある。

その手法をそのままバブル崩壊後にも採用していたのではひとたまりもない。今までの成功体験から抜け出せないでいた。今度こそは、今度こそはとチャレンジするも逆風に向かって進んでは疲れるだけだ。

しかしながら、相場の転換点など分かるはずもない。ビジネスにおいても同様である。もはやフロッピディスクがあったのさえ知らない若者達。技術革新のスピードは年を追うごとに早まっている。

シャープかよい例である。ソーラーパネルも安価な中国製に押されている。以前に「亀山モデル」などとはやしたてられた液晶テレビも、今ではもはや昔の話となってしまった。シャープが大きな工場を作り話題となったのもつい昨日のようだったのに・・・。

特に弱電などのように技術革新の早い製品については、大規模な設備投資をしても消費者の嗜好の変化が早く設備投資の償却すらできない。大きな設備投資ができないため、製品もコスト高になってしまう。コスト高になれば、コストの安い東南アジアなどの製品に負けてしまう。これらが弱電メーカーのジレンマとなり、業績が落ち込んでいるのだろう。

また、最近の情報化社会も時代を急速に変化させている。最新のパソコンを製造、販売しても、それらによりさらに情報化がスピードアップすることによって、最新のパソコンもすぐに陳腐化してしまう。弱電メーカーにとっては、やぶ蛇となってしまう。

最近は老舗企業の倒産も多いと聞く。この要因は、やはり時代の変化についていけなくなっているのだろう。「創業○○年」「昔ながらの・・・」もよいけれど、やはり、その時代にマッチしなければ、結局、淘汰される運命にあるのではないだろうか。

私は、ビジネスにおいても投資においても、成功するためには「その時代背景」を味方に付けなければいけないと思っています。時代背景を見方にすれば、追い風に乗って業績を伸ばすことができる。ゆえに、常に時代背景に注視しておかなければならないと考えています。

とは言うものの、その見極めは困難をきたす。見極めを間違うこともあるだろう。見込み違いもあるだろう。時代背景を正しく見極められれば大成功間違いなしなのだが・・・。

株式投資においても、時代背景を見極めることが重要であることは投資家であれば誰でも知っている。しかし、それを具体的にどのように判断すればよいのかわからない。これが現実ではないだろうか。

株式投資における時代背景。私だって分からない。ただ、今となって過去を講釈することはできる。しかし、それでは意味がない。しかし、現時点ではどうだろうか。「現時点ではどのようなトレンドか」、これだけを理解するだけでも株式投資には大いに役に立つ。

たとえば、長期の移動平均線を引いてみたとする。もし、長期の移動平均線の下にある時に空売りを仕掛けたら結果的にマイナスであっても、買いのみで続けている投資家よりは、成績は上ではないだろうか。

前記では、長期の移動平均線での説明ですが、短期的な売買においても同様な考え方で、株価が短期的な移動平均線の下にある場合は買い付けしないというルールで売買を行ったなら、それなりの成績を収めることができるのではないか。

つまり、株価が短期的な移動平均線の下では買わず、または空売りをして、短期的な移動平均線の上では買いのみとして、空売りは行わないなどの売買手法であったならば大きな痛手は被らないのではないだろうか。

ここで言う、長期の移動平均線、短期的な移動平均線は、市場全体やその該当する銘柄の「背景」ではないだろうか。ここでは、移動平均についての説明でしたが、投資家に合った、そのほかの指標でもよいでしょう。それぞれの株価の変動には、それなりの「株価の背景」があることを理解するべきです。

投資においては、各自、これらの「株価の背景」の基準を持って挑むことによって、必ず儲かりますとは言わないまでも、市場で生き残り、さらに投資技術の研鑽を積むことによって希望する未来が開けるのではないでしょうか。



   ≪ 困難は若いうちに ≫
2021/11/05(Fri)

2021/10/29 のコメントです。

日本でのコロナ禍は沈静化しつつあるものの、世界ではまだまだ収束の兆しが見えてきません。そのような中、閉塞感の漂う日本経済ですが新政権に期待が込めらた衆議院議員総選挙が行われます。

コロナ禍の問題はあらゆる方面に暗い影を落としています。社会構造や価値観、とくに経済においては顕著に現れているようです。

つまり、景気が悪いということである。景気低迷はあらゆるところに影を落とす。特に問題なのは若者が就職できないということです。景気が悪いから就職先が見つからない。これから社会に出て、大いに羽ばたこうとしている若者に就職先がない。これから日本を背負っていく若者たちなのに・・・。これは大きな問題です。

最近は「就職難だ」と言われる。そのような言葉に踊らされ、まわりに普通にいる若者に不安を与え「なにがなんでも就職しないと、わたしの人生は終わってしまう」そのような思いに駆られている人か多くなっているのではないでしょうか。今の就活生は「ヒステリック」に新卒採用枠に潜り込まなければと思い込んでいる節があるようだ。

大学を卒業し、企業に就職せずに、フリーターになるともはや「希望はない。非正規社員、アルバイトとして、雇用身分制度における低階層身分に甘んじなければならない。それは本当に希望がない」。そのように思っているようだ。はたしてそうなのだろうか。

面接を10回、20回と受けても希望する会社に就職できない。すべて書類選考、面接で落とされてしまう。景気が悪いからしょうがないよという人もいるだろうが、あまりにもかわいそうだ。

何度も面接で落とされることを若者はどのように受け止めているのだろうか。私が考えるに、何度も落とされると「自分は社会に必要とされていないのではないだろうか」「自分の生きる場所はどこにあるのだろうか」などと考えるはずです。「社会が自分を働かせたくないのなら、生活保護を受けようか」などと皮肉な気持ちにもなってしまいます。

このようなことが原因か分からないが、たしかに最近の若者は自信を失っているようだ。特に男子の場合は「草食性男子」などとよばれ、影が薄くなってきている。将来のある若者達をこのような気持ちにさせてしまうのは忍びない。このような状況に追い込んだのは、その多くは政治の舵取りにあるような気がする。

私から若者に申し上げたい。誰もが大きな挫折や絶望に追い詰められることは必ずあります。ただそれを早い時期に経験するか、中年になってから経験するか、はたまた高齢になって先が短く時間がなくなってから経験するか、その違いだけです。苦しくて死にたくなるような状況になったことがない人なんてほとんどいません。早く経験するか、遅くなって経験するかだけです。どんな困難も若いうちに経験するとあとが楽です。

株式投資においても同じようなことが言えます。初心者のころは誰でも失敗の連続です。それでも苦悩しながら徐々に投資の本質が理解できるようになります。そして損失も少なくなってきます。

もし、初心者の段階で「もうダメだ」とあきらめてしまっては、本当の敗北者となってしまいます。最初のうちは誰でも失敗はあるものです。焦らないことです。

そして、経験を積んで経験が長くなれば投資の何たるかが理解できてきます。そして、当然ながら投資手法も保守的な手法となってきます。晩年になって先が短く時間がなくなってから「エイヤー」と勝負してしまっては取り返しがつきません。

投資とは収益を積み上げていくものです。決して一攫千金を狙うものではありません。じっくり腰を据えて行うものです。必ずチャンスは来るものです。焦らないことです。そして、そのチャンスをしっかり掴むことです。

これからの若者達にも我々投資家にも、新政権には景気の回復に全力を尽くしていただきたいものです。そうすれば、これらの問題も解決するでしょう。



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