2020/03/20 のコメントです。
相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」とありますが、もうそろそろコロナショックも終わってほしいものですが、まだ拡大傾向は続いています。この影響は相場の世界はもとより、世界経済にかつてないほどの甚大な損害を及ぼしています。まさに第三次世界大戦のようです。
さて、株式市場ですが、急落というより暴落の方が適切な表現かもしれません。今後の展開は分からないものの、やはり投資金を小額にしても継続して運用を行うべきです。中断すれば、またゼロからのスタートとなります。
野球選手も一週間バットを振らないと打てなくなると言っていました。少しずつでも継続するべきです。そして市場にとどまるべきです。上手く行かないときは、すべて投げ出してすっきりしたいと思うものですが、最小単位でも売買すべきです。
このような時には何も手が付かず、ただ悶々とした日々を送りがちですが、何もしないということは、さらにストレスを溜め込むことになりスランプ状態になります。
スランプとはマンネリズムより起こるもので、これらは生活のリズムを変えることにより解消します。気分転換に花見にでも出かけてみるなど、非日常的な行動を取ることです。また、今、実践しなければならないこと、目の前のできることから始めることです。悩んでいる暇もないくらいに忙しくすることも効果的です。
「悩んだら、80歳になったときの自分から今の自分を見てみろ。笑い話で終わる」と言うことでもあるのです。
株式投資では、その投資手法は数多くあるものの、その目的は投資において収益を上げることです。どのような投資手法を用いてもよいのですが、あまり利益先行で捉えると大きな落とし穴に落ちてしまうことがあります。
大きく儲けるというのは、裏を返せば、それだけ大きなリスクを取って勝負した結果であると言えます。しかし、いつも納得した結果にならないのが相場です。従って勝ったからと言って、急に取引量を増やしたり、慢心してはならないと言うことです。
プロは必要以上のリスクは取らないもので、大きく儲けることもないが、大きく損することもありません。投資初心者は、ビギナーズラックで大きく儲ける代わりに、大きく損もするので結局儲からないということになります。では安定して利益を上げ続けるにはどのような捉え方をするのでしょうか。
まず、最大リスクを限定することです。暴落で怖くなり、ただ呆然と見ているだけではいけないわけですが、頭では理解しているつもりでもパニックになって実行できないものです。そのような時のために逆指値などで対処すると良いでしょう。
投資とは儲けるためにあるのですが、その気持ちが前面に出てしまうと、どういったわけか必ず負けることになります。私は常々「いかに儲けるかではなく、いかに損をしないか」を考えながら運用しています。損が少ないということは、翻れば利益が発生するということにもなるのですから・・・。
リスクとリターンは、シーソーのようなもので、リスクが小さくなれば自ずとリターンも小さくなります。あまりにも大きなリターンを望むから、その反動としてその運用が中断される結果となるのです。
たまには大きく利益を上げることもあるかもしれませんが、長期的にみれば投資市場から上げられる適正な利潤というものがあります。これらから大きく乖離した収益の後には、慢心し大きな損失を出すことは体験的に理解されていると思います。
大きな損失を出し退場したものの、大きく利益を出した時のことを忘れられず、夢をもう一度と再び市場に参入してくるのです。リスク管理ができなければ、これらを何度も繰り返し、同じところをグルグル回っているだけになります。
このようなことから、これからは上(利益)ばかり見ているのではなく、下(リスク)について、そのコントロール手法を学んでいかなければなりません。
ここで注意点を一言述べておきましょう。もし、今回の暴落で大きな利益を得たとした場合、その利益は自分の実力での利益か、または追い風による利益であるか見極める必要があります。
自分の実力(自分のノウハウや技術を駆使して)で利益を上げたなら問題はないのですが、たまたま追い風で利益を得た場合、これを自分の実力と勘違いしやすいものです。この勘違いは後に大きなしっぺ返しとなります。この点をしっかりと見極めてください。 |