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…知って得するページ…

   ≪ リスクとリターンはシーソー ≫
2020/03/29(Sun)

2020/03/20 のコメントです。

相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」とありますが、もうそろそろコロナショックも終わってほしいものですが、まだ拡大傾向は続いています。この影響は相場の世界はもとより、世界経済にかつてないほどの甚大な損害を及ぼしています。まさに第三次世界大戦のようです。

さて、株式市場ですが、急落というより暴落の方が適切な表現かもしれません。今後の展開は分からないものの、やはり投資金を小額にしても継続して運用を行うべきです。中断すれば、またゼロからのスタートとなります。

野球選手も一週間バットを振らないと打てなくなると言っていました。少しずつでも継続するべきです。そして市場にとどまるべきです。上手く行かないときは、すべて投げ出してすっきりしたいと思うものですが、最小単位でも売買すべきです。

このような時には何も手が付かず、ただ悶々とした日々を送りがちですが、何もしないということは、さらにストレスを溜め込むことになりスランプ状態になります。

スランプとはマンネリズムより起こるもので、これらは生活のリズムを変えることにより解消します。気分転換に花見にでも出かけてみるなど、非日常的な行動を取ることです。また、今、実践しなければならないこと、目の前のできることから始めることです。悩んでいる暇もないくらいに忙しくすることも効果的です。

「悩んだら、80歳になったときの自分から今の自分を見てみろ。笑い話で終わる」と言うことでもあるのです。

株式投資では、その投資手法は数多くあるものの、その目的は投資において収益を上げることです。どのような投資手法を用いてもよいのですが、あまり利益先行で捉えると大きな落とし穴に落ちてしまうことがあります。

大きく儲けるというのは、裏を返せば、それだけ大きなリスクを取って勝負した結果であると言えます。しかし、いつも納得した結果にならないのが相場です。従って勝ったからと言って、急に取引量を増やしたり、慢心してはならないと言うことです。

プロは必要以上のリスクは取らないもので、大きく儲けることもないが、大きく損することもありません。投資初心者は、ビギナーズラックで大きく儲ける代わりに、大きく損もするので結局儲からないということになります。では安定して利益を上げ続けるにはどのような捉え方をするのでしょうか。

まず、最大リスクを限定することです。暴落で怖くなり、ただ呆然と見ているだけではいけないわけですが、頭では理解しているつもりでもパニックになって実行できないものです。そのような時のために逆指値などで対処すると良いでしょう。

投資とは儲けるためにあるのですが、その気持ちが前面に出てしまうと、どういったわけか必ず負けることになります。私は常々「いかに儲けるかではなく、いかに損をしないか」を考えながら運用しています。損が少ないということは、翻れば利益が発生するということにもなるのですから・・・。

リスクとリターンは、シーソーのようなもので、リスクが小さくなれば自ずとリターンも小さくなります。あまりにも大きなリターンを望むから、その反動としてその運用が中断される結果となるのです。

たまには大きく利益を上げることもあるかもしれませんが、長期的にみれば投資市場から上げられる適正な利潤というものがあります。これらから大きく乖離した収益の後には、慢心し大きな損失を出すことは体験的に理解されていると思います。

大きな損失を出し退場したものの、大きく利益を出した時のことを忘れられず、夢をもう一度と再び市場に参入してくるのです。リスク管理ができなければ、これらを何度も繰り返し、同じところをグルグル回っているだけになります。

このようなことから、これからは上(利益)ばかり見ているのではなく、下(リスク)について、そのコントロール手法を学んでいかなければなりません。

ここで注意点を一言述べておきましょう。もし、今回の暴落で大きな利益を得たとした場合、その利益は自分の実力での利益か、または追い風による利益であるか見極める必要があります。

自分の実力(自分のノウハウや技術を駆使して)で利益を上げたなら問題はないのですが、たまたま追い風で利益を得た場合、これを自分の実力と勘違いしやすいものです。この勘違いは後に大きなしっぺ返しとなります。この点をしっかりと見極めてください。



   ≪ 人の足跡は踏まず ≫
2020/03/20(Fri)

2020/03/13 のコメントです。

コロナショックはいつまで続くのだろうか?。株式市場はリーマンショックをしのぐ暴落ぶりです。ニューヨーク市場ではサーキットブレーカーが作動した。

もう春だというのに気の休まらない日々が続いています。夜、天を仰げば何事もなかったかのように星がきらめいているのですが・・・。

当研究所のテクニカル指標も今まで見たこともないような数値となっています。作成した私自身もびっくりです。しかし、その指標は現在の市場を的確に表しています。その指標に忠実に売買されていれば大儲けです。

このような状況下でも私は現在も引き続きシステムの開発に没頭しています。現在作業を進めているのは二つのシミュレーションです。そのひとつは、従来の分析手法にはなかった株価変動によって分析期間を変化させるという手法です。

一般的な分析では、たとえば移動平均線を○日と○日に設定してといった手法で株価変動を捉えるものですが、これらとは異なり、株価変動の大きさにより分析指標の日数を変化させていくという考えのものです。

実際には、既存の移動平均線などは採用しておりませんが、その考え方として理解してください。

これらの手法は、ある意味では株価変動によってその分析期間なりを変化させるわけですから理屈に合った考え方であるような気もするのですが・・・。しかし、現在でも、そのパフォーマンスが劇的に改善されるには至っていません。

一般的に、物事を研究する場合には、ある程度の理論的根拠に基づいて仮説を立てて、それらの実験に入るということになります。私もこれらのセオリーに従って研究、開発を行っているつもりです。しかし、株式投資においては銘柄も多く、また、そのデータも膨大になるため結果を出すには相当な時間がかかります。

さらに、同時進行でパターン認識のシミュレーションを行っています。このパターン認識の分析は、欧米で広く採用されていると聞きますが、その分析手法においては文献や資料も少なく手探り状態で模索しています。

このパターン認識による分析手法は、私が今まで何度となくチャレンジして失敗してきた手法です。考え方としては非常にシンプルではあると思うのですが、シンプルがゆえに非常に難しいものです。

パターン認識のデータベースを作成するために、コンピュターを24時間ノンストップで稼動して2ヶ月もかかり、それでもデーダースの完成には、まだまだ半分程度といったところです。そのデータベースを作成中に停電となり、またやり直しとなったりして・・・。

しかし、これらの膨大な作業を行ったからといって、期待する答えが返ってくる保障など何もありません。辛いといえば辛いものですが、他に選択肢がないので前に進むしかありません。

私は『人の足跡は踏まず。人真似では自分の存在がない。生きている証しとはならない』という考えを持っており、既存の分析手法ではなく、できるだけ誰も採用していないオリジナルな分析手法で運用してみたいという気持ちが強くあります。

これは私の性格かもしれませんが、投資の世界では「みんなと一緒では儲からない」ということでもありますので・・・。

しかしながら、既存の分析手法を採用しないとなると、新しい分析手法を自分で開発しなければなりません。これはとても大変なことではあるのです。

なぜ、私がこのような考えに至ったかと申しますと、株式投資で生きていこうと考えたとき、既存の分析手法をあれこれ組み合わせしたりして運用しましたが、すべてうまくいかず、株式投資を続けるためにはシステムを自分で開発しなければならないと考えたからです。その考えは今でも変わっていません。

今後、研究成果でよい結果が出れば、現在の分析システムにも反映させていきたいと考えています。

果てしない夢を抱きながら今日も頑張っています。


『蒔かない種は生えてこない。行動しなければ何も得られない。蒔けば蒔いた種のとおりの花が咲く。明確な目標を持って行動せよ』

『夢(目標)がなければ生きていることにはならない。ただ彷徨っているだけである。夢(目標)をもたないのは、羅針盤のない船に乗っているのと同じである』



   ≪ 継続にはルールを持って ≫
2020/03/13(Fri)

2020/03/06 のコメントです。

コロナショックは甚大です。学校閉鎖、イベント中止など人の行動が規制されています。人が動かなければ経済も停滞します。このような状況を誰が想像したでしょうか。相場同様明日のことは分からないものです。

相場も大荒れです。買いオンリーの投資家は頭の痛いところでしょう。今回の状況を見て、空売りやヘッジのの必要性を痛感したのではないでしょうか。やはりリスクには保険が必要であると言うことです。

投資家の皆さんもコロナショック、リーマンショックなどにおいて、継続して運用することがいかに大変であるか学習されたと思います。人間は追い詰められたときに本来の人間の姿を現すと言われています。ここで改めて、ショックを受けたときの自分の姿を思い出していただきたい。

一部の投資家の中には、パニックになって、これは大変と持ち株を全部処分してしまった、あるいは、呆然となって売買シグナルを無視して持ち株をそのままにして傍観してしまったなど、少なからずいると思います。

ショックがあれば、その受け止め方に大小はあれ、少なからず動揺はするはずです。もし、そこにルールがなく裁量的な売買であったなら、その動揺はさらに増大されることになります。多少の動揺があってもそこにルールがあり、それらに従って売買されれば、たとえ損失が発生しても軽微なものとなるはずです。

株式取引も一時的な感情で運用を行ってはいけません。常に危機管理に基づくルールを構築し、それらに従って運用すべきです。

当研究所の分析指標は順張り手法であるため、ここでは当然ながら「売り先行」となっています。もし、これらの指示に従った運用においては収益が上がっているはずです。

当分析システムをご利用されている投資家からは、今回のショックにおいてもパニックにならず運用が継続できたというメールをたくさん頂きました。当方としては、大変嬉しく思っています。いくら儲かったと金額まで書いてくる投資家もいました。

当研究所の分析システムは、長年培ってきた経験により、どのような相場展開でもその分析指標を変更することなく、運用ができるという大きなメリットを有していると考えています。

ヘッジもせず、買い一辺倒ではその運用継続も絶たれかねません。運用を継続しなければその収益も上がってきません。ショックを乗り越え運用を継続するためには、どうしてもヘッジをかけて運用を行わなければならないことを学ばれたと思います。

当研究所の分析システムは、テクニカル分析を中心に行っているため、その数値分析による判定がやや遅れ気味になる傾向があり、当然ながらダマシも出ます。これらはテクニカル分析の欠点でもあり限界でもあるわけです。しかし、相場の予測ができないため、それらを解消する手立てがないのも事実です。

すでにご存知のように、テクニカル分析というのは、過去の株価の動きから現状を分析し将来の予測に活かすものです。地震と同じように過去起きたことはまた起こるという考え方に基づいています。

その考え方が完全に合っているとは言えないまでも、人間の行動が長い歴史から見てもそう変わってないのは事実でしょう。その観点から、テクニカル分析は人間の心理に基づいた手法であるとも考えられます。


『時間はどんなことでも癒してくれる。どんなことでも解決してくれる。時間を与えよ』


『現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも悩みは続く』



   ≪ リスクには保険 ≫
2020/03/06(Fri)

2020/02/29 のコメントです。

今回のコロナウィルスは、あらゆる方面に影響を及ぼしています。学校が休校となるなど前代未聞の出来事です。経済への影響も計り知れないものです。投資家にも株価急落で甚大な影響を及ぼしています。

大企業までもテレワーク(在宅勤務)となり、その影響でインターネットなどの通信回線が込み合ってアクセスができない状態が続いています。当研究所でも日々の分析データ更新が遅れる状況にあります。会員の皆様には大変ご不便をおかけしています。

春になり気温が上がってくれば、この騒動も落ち着いてくるのかと思ったりしています。とにかくこの騒動が一日も早く収まってくれるのを願うばかりです。

さて、株式市場は急落し先を読めない状況です。このような場合は、ある程度相場が落ち着くまで新規の仕掛けは控えておくこともひとつの手ではありますが、特に損害がなかった場合などは、システムの指示に従って運用するべきと思います。ただ、怖くなって、すべて処分してしまったなどは、いただけないと思います。

何度も解説していますが、システム売買(特に当研究所の分析システム)では、分析指標の多くは平均値的な指標でありますが、今回の突然の急落場面においては、事前にしっかりと株価下落をキャッチしました。

急落前にヘッジ比率により空売りが多かったため、その指示に従っていれば急落場面を傍観しているだけで利益になったと思います。この比率で持ち株してあったとすれば、今回の急落は投資家にとって非常に有利に働いたと思います。

いつもそのような結果になるとは限りませんが、今回はヘッジの重要性を十分に認識されたと思います。今回のコロナウィルスショックのように、相場においても明日何があるか分かりません。病気には健康保険があります。地震には地震保険があります。相場にはヘッジという保険があります。

リスクには保険が必要です。投資を継続していくには、どうしてもこのような考えが必要です。ここで、あらためてヘッジ(保険)について考えてはいかがでしょうか。

現在、コロナウィルスショックで身動きができない状況にあります。しかし現状を嘆いていても始まりません。目の前にあること、今しなければならないことから始めましょう。


『どのような状況に追い込まれても希望は捨てるな。希望こそ生きる支えである。生きる道は必ずある。あきらめず考えろ』

『不平不満を言わず、与えられた環境の中で最大限の努力をする』

『悩んだら、今、実践しなければならないこと、目の前のできることから始めよ。悩んだら、悩んでいる暇もないくらいに忙しくするべし』

『禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。万象は流転するものである』



   ≪ コロナウィルス ≫
2020/02/29(Sat)

2020/02/22 のコメントです。

報道は連日コロナウィルス関連のニュースです。これは世界規模で起きており、まだ沈静化の様子がありません。これらによる経済の損失は計り知れません。早く終息していただきたいものです。

このような状況下、経済にも大きな影響を及ぼすと思われるので持ち株を全部処分してしまったという投資家もいるかもしれませんが、これらは情報や材料で判断している投資家の行動パターンです。

投資においての危機管理のセオリーとしては、これらは昔から言われてことですが、予想もできないような危機に対しては「戦線の縮小」で対処すると言われています。

「戦線の縮小」とは「建玉を減らす」と言うことです。建玉を減らすことにより、リスクを軽減することができます。では、建玉を減らすにはどのような方法で行えばよいのでしょうか。

主観的、感覚的な売買においては、どうしても損をしないようにと、利益のある銘柄から処分しがちです。これは大きな間違いです。さらにリスクを拡大する結果になります。建玉を減らすには、各銘柄の損益に関係なく、ある一定の基準において処分しなければなりません。

たとえば、ボラティリティ(株価変動率)の高い順から処分するなどの基準を設けて処分しなければなりません。ボラティリティの高い銘柄は、リスクの高い銘柄でもあるわけですから。

そのほかの処分基準もあると思いますが、いずれにしてもこれらの基準は事前に決めておかなければなりません。これは危機管理の必須です。

また、危機管理には当研究所でお勧めしています「ヘッジ」による運用もあります。しかし「ヘッジ」よる運用においてもリスクは発生します。たとえば、買いの比率が多いときに今回のような状況に遭った場合には、ボラティリティの大きい買い銘
柄を処分して、できるだけヘッジ比率を50対50に近づけるなどによりリスクを軽減、回避できます。

今回のコロナウィルス関連では、危機管理の重要性を感じたと思います。何事にも危機管理は必須ですので日ごろから心がけておきたいものです。

まだまだ予断を許さない状況かと思いますが、お出かけには人ごみを避け、手洗いやうがいをして危機管理を実践しましょう。



   ≪ 世の中の常識は非常識 (その2) ≫
2020/02/22(Sat)

2020/02/15 のコメントです。

寒さも今がピークでしょうか。春が待ち遠しいですね。しかし、世界中コロナウィルスで大騒ぎです。地球温暖化の影響で、今まで眠っていたウィルスが起きだしてきたのでしょうか。

前々回のコメント「世の中の常識は非常識?」につきましては、引き続き多くの方々からお問い合わせがございました。その内容が、一般的な常識から逸脱しているため興味をもたれ、関心があったのかも知れません。

そこで、私が尊敬する先生(松本光正氏)の著書を読まれると、その本質がよく理解できると思いますので、ご紹介いいたします。

著書は、「笑いと健康 君子医者に近寄らず」(松本光正 著) 「本の泉社」より出版されていて、こちらに詳しく書かれていますので一読の価値はあると思います。非常にユニークな内容ですので、健康に対する考えが変わるかもしれませんよ。

さて、私は松本先生と同様に「世の中の常識は非常識」という考えで世の中を見ています。これらは相場の世界から学んだことであり、相場の世界は、一般の常識的な考えで参入しても思い通りには行かないことは、投資家であれば承知していると思います。

投資の世界に参入する場合、一般社会からの考えをそのまま相場に持ち込むため、多くの脱落者を生むことになります。たとえば「株式投資は、企業業績の良い銘柄を買い付けすれば利益が上がる」などの考えは正しいものの、短期売買にはあまり通用しません。

企業業績の良い銘柄を買えば誰でも儲かるのでしょうか。もし、公開された企業情報で業績予想の良い銘柄を買えば誰でも儲かるはずです。しかし、実際にはそのようにはなっていないようです。現実的に、株式投資で儲けている投資家は、投資家の3%に過ぎないというデータもあります。

また、「株式投資は安値で買って高値で売る」ということが常識となっています。しかし、安値も高値も誰にも分かりません。これは理論と実践の大きなギャップでもあるわけです。

しかし、「株式投資は安値で買って高値で売る」ということを長期的な投資を除いては、大きな間違いであることは誰も知りません。誰でも心理的に「できるだけ安いところで買いたい」と考えるものです。この考えこそ非常識ではないでしょうか。

投資家の大多数が、「株式投資は安値で買って高値で売る」ということを投資の常識として受け止めています。そしてそこに、投資家の欲が絡みあって「安値で買う」ということが潜在意識に埋め込まれているのです。

このようなことから、新規参入者は「できるだけ安いところで買いたい」という常識的な考えに固執し、結果的に市場から退場していくのです。

しかし、統計などを取ってみても短期売買においては、「高値で買って、さらに高値で売る」ということが効率的であるという検証結果があります。欧米で主流のブレイクアウト手法です。

株式投資の常識が、すべて間違っているとは思いませんが、結果的に儲からなければ、その手法は間違っていると言っても良いのではないでしょうか。

一般に、人は、常識や固定観念、自己暗示などにより行動するものです。これらに何の疑問も持たず鵜呑みにしているものです。投資の世界では、これでは「烏合の衆」となり、その他大勢(負け組)となってしまいます。

前回も解説しましたが、投資の常識とされる考え方もそのまま鵜呑みにせず、自分の目で確かめ、自分自身で実験してみて納得してから採用することです。

投資の常識?が、一旦、潜在意識に埋め込まれるとなかなか抜けないものです。そのため、投資家は投資の常識と投資成果の狭間で葛藤し苦悩し続けるのです。だから投資の世界は、キャリアに比例した成果が上がらないのです。

松本先生の医療に対する考え方と株式投資に対する考えは、相通ずるところがあり、私も非常に関心を寄せいているひとりです。


『大知は愚の如し。知識が増えれば増えるほど社会性は失われる。知識は理論、社会は実践。頭でっかちではバランスを失う』

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』

 



   ≪ 収益曲線 ≫
2020/02/15(Sat)

2020/02/08 のコメントです。

前回のコメント「世の中の常識は非常識?」につきましては、多くの皆様からご意見を頂きました。ありがとうございました。たまには株式投資から離れた話題もい
いのかなあと思ったりしています。また何か話題がありましたらコメントしたいと思います。

さて今回は、投資における収益について考えてみたいと思います。投資においては、その手法は変われども、その目的は同じです。

投資を始める際には、どのような理論で、また、どのような手法で売買するか考えます。投資に対して自信がなかったり、まだ技術が未熟であったりする場合は、ノ
ウハウ本や分析ソフトなどを利用し売買を始めますが、当然ながらその成果なり、結果がどうなるものかと思索し始めます。この点が利用者にとっては一番重要なこ
とですから・・・。

一般に、それらには評価指標(プロフィットファクター、平均損益率など)や資産曲線などにより公表されています。これらは「収益曲線」などのグラフで表示され
ることが多いようです。

その収益曲線のほとんどは右肩上がりであり「一年後にはこんなに儲かりますよ」という内容です。それを見た投資家は「現在の投資金はいくらだから、一年後には
いくら儲かる」などと夢を膨らませ投資に意欲を持ちます。

そこで問題です。これらの公開された収益曲線をそのまま信じ、投資金を投げ打って投資を開始しますか?。それとも、ある程度割り引いても損はしないのではない
かと考えますか?。それとも全く信用しませんか?。

もし、収益曲線が下向きであれば、それらの投資手法は誰も採用しないはずです。「この投資手法を採用すれば、この収益曲線のように資産は目減りしますよ」など
の広告は見たことはありません。公開されている収益曲線は、すべて右肩上がりです。そこに何の疑問も持たないのでしょうか。

もし、公開されている収益曲線のとおりの収益が上がれば誰でも採用するはずです。収益曲線のとおりの収益が上がれば公開などする必要もないわけです。しかし、投資初心者のみならず多くの投資家が収益曲線を心のよりどころとして採用に踏み切ってしまうものです。収益曲線の表示のないシステムは信用できないとまで思っているようです。

その結果はいかがでしょうか。分かっていることですが、世の中そんなに甘いものではありません。欲が絡めば見えるものも見えなくなってしまうものです。公開さ
れた収益曲線を信用するなということではなく、その背景にあるものを客観的に見て、判断してくださいということです。

とは言うものの、何を信じて売買を始めたらよいのか分かりません。そのため、いきおい、そのような資料を信じざるを得ないという背景もあるのですが・・・。

もし、それらの売買法を信じて売買してみた結果が、当初の思惑通りに行かないと、こんなはずではなかったのだがと恨みつらみを言う。投資の世界の「投資は自己責任」ということなどすっかり忘れ、ジコチュー(自己中心的)になってしまう。

投資の世界には、皆、儲けたい一心で参入してきます。しかし、前回のコメントを思い返してください。『世の中には間違った情報が溢れています。マスメディアな
どの情報などを鵜呑みにせず客観的な立場から物事を判断したいものですね』とあります。

これらは、すべて他力本願的な考えです。「他力本願に得るものなし。依頼心の強いのは成長していない証し。自主自立せよ」ということです。では、理屈は分かる
が具体的にどのようにすればよいのかという疑問がわいてきます。

「他力本願」の反対は「自力本願」です。他に依存せず、自分の目で確かめることです。これらについては、当欄で何度か解説していますが、自分自身で実験してみ
ることです。自分で確かめることです。納得するまで確かめることです。

具体的には、その投資手法なり、分析システムなりを自分でシミュレーションすることです。シミュレーションにはお金がかかりません。ある程度時間をかけてテス
トすることです。そうすることにより、自分でその売買法が良いか悪いかの判定できるはずです。

多くの投資家は「そのような面倒なことなどしていられないよ」と言うでしょうが、これらは、すぐにでも儲けたいという「あせり」です。「急いては事を仕損ずる」とも言います。投資とは、これから果てしない時間をかけて売買を続けるわけですから、そのようなわずかな時間を惜しむようでは・・・。

投資金は自分のお金です。大切な資金を運用するためには、他力本願とならず自分自身で納得するまで検証してから運用するべきであると考えますが、いかがでしょ
うか。


『「儲かりますよ」のセールストーク、儲かるのはセールスマンだけ。・・・ご用心、ご用心』

『欲が絡めば見えるものも見えなくなる。入れ込みすぎは盲目となる。利得を前にしては道義を思え』



   ≪ 世の中の常識は非常識? ≫
2020/01/31(Fri)

2020/01/24 のコメントです。

生活弱者はお年寄りであると言われている。はたしてそうであろうか。統計によると、日本のお金持ち層は60歳以上だそうです。60歳以上は年金も受給でき、支出も少ないであろうから。

視点を変えてみると、私は、生活弱者とは現在働いている人達ではないかと考えています。現在、大学生を持つ親の年代は40から50歳ぐらいであろう。まさに働き盛りであるが、子供の教育費はかかるし、住宅ローンもある。景気低迷で給与も上がらない。その上、年金や社会保険などの天引きなど多い。

現在は大学を出てもなかなか自分に合った就職先がない。その親達も不安でいっぱいであろう。ある意味では、現在、頑張って働いている人達が生活弱者と言ってもよいのではないだろうか。景気低迷が叫ばれて久しくなりますが、この不景気にも非常に繁盛しているところが2箇所あります。それは、ハローワークと病院です。何をか言わんやである。

一方、お金持ち層である60歳以上の人達は何を考えているのでしょうか。現役をリタイヤした人達が集まると話題が三つしか出ない。それは「健康」「年金」「老後」の話題だけである。まるで夢がない。

現在の経済状況からみれば、やむを得ないことなのかもしれないが、健康であればもう少し頑張って欲しいものです。夢を持って行動を起こして欲しいものです。そこで、今回は中高年に関心のある「健康」について述べてみたいと思います。

私が唯一、尊敬できる医者がいます。その医者は非常にユニークな医者なので紹介してみます。その先生いわく「私の所に来る患者さんの8割は病院に来なくてもよい人達ですよ」と言っていました。

「鼻水が出たので風邪でしょうか」と言う患者には、「駅前に行ってみなさい。テッシュペーパーを配っているから、それで鼻をかみなさい」などと言う。また、「皆さんは、寒くなると風邪がうつらないようにマスクをかけるようだが、私なんか、診察で患者のくしゃみがかかっても風邪など引きませんよ。欧米人にマスクをかけた人がいますか?。マスクをかけるのは日本人ぐらいですよ」と。とにかく面白い先生なのです。

さらに医者でありながら「体温は測るな」「血圧は測るな」「メタボ検診には行くな」「定期健診はするな」と、とても医者の発言とは思えないほど、そのような言葉がポンポンと出てくる。その先生の立派なところは、なぜ「血圧は測るな」「定期健診はするな」などの理由を科学的根拠に基づいて説明してくれることです。

たとえば「血圧は測るな」については、血圧は、誰でも年齢とともに上がってくるもので、それは身体を守るためであり正常なことであると。また、血圧の高い人が血圧を下げる薬を飲むと、脳梗塞になる確率が薬を飲まない人の2倍もあるという。これらも統計により明らかになっていることだそうです。

また、最近はダイエットブームです。つまり、体脂肪を少なくするということらしい。健康診断などに行くと、ほとんどの人が「中性脂肪が多いですね」と言われる。それは大変と一生懸命、食事に気をつけたりジョギンクなどする。先生いわく「中性脂肪と脳卒中の関係はほとんどない」とも言っています。みんなマスコミに踊らされているのだとも言っています。

日本人の平均的なコレステロール基準値が260とすると、この値を10ポイント下げて250にすると、薬を飲む患者が1000万人も増えると言う。さらに10ポイント下げると・・・。製薬会社の陰謀なのではとも言っています。

病院に行くと必ず「それではお薬を出しておきましょう」と言われる。何かあるとすぐ薬、薬と騒ぐ。日本人は薬を飲まないと不安になる国民性らしい。クスリは逆にリスク(毒)でもあるのですよ。

笑い話に『オバサン達がレストランで会食をした。食事が済むと一斉に薬の袋を取り出してみんなで一緒に飲み始める』と。よく見かける光景である。

医者にアンケートして「あなたの診断はどの程度正しいですか」という質問に、医者は「自分の診断の80%は正しい」と答えたと言う。では、20%は誤診ということか・・・。しかし、驚くなかれ実際にその診断を検証したところ「正しい診断は50%であった」という報告があります。それじゃぁ「当るも八卦、当らぬも八卦」(相場の世界と同じだ)の世界じゃないの・・・。さらに、これらに薬を加えると・・・。

私が先生に「私はアウトローの人生を送ってきましたが、先生はどこへ行ってもそのような発言をされているようですが、業界からは煙たがられませんか」と尋ねてみた。すると、先生は「もちろん風当たりは強いですよ。しかし、私は信念を持って発言しています。私だって業界ではアウトローですよ」と言っていた。また、先生は医者であるにも拘らず「君子、医者(危うき)に近寄らず」とも言っていた。とにかく、楽しく面白い先生である。

先生は、これは個人的な考えであると前置きしながらも「私は、病気の原因の99%はストレスからくるものである」と言っていました。。病気にならないためには、ポジティブ・シンキング。すべてプラス思考で捉え行動することであると。また、医者とは病気を治療するだけではなく、病気にならないように指導するものであると。哲学を持った先生である。

健康を害したら、心から雑念を取り除き、心を無にし、緊張を解きほぐすことにより、本来、動物(人間)に備わっている「自己治癒能力」が発揮され健康体となる。信念を持って生きていくことは大変なことではありますが、素晴らしい生き方だと思います。私は、そのような先生に心から拍手を送りたい。

世の中には間違った情報が溢れています。マスメディアなどの情報などを鵜呑みにせず客観的な立場から物事を判断したいものですね。

株式投資に関係のない話題となってしまいましたが、たまにはいいでしょう。


『健康は笑いから、病はストレスから。病人は笑わない。ストレスは万病のもと』

『「薬」とは毒のことである。毒は身体を蝕む。薬は、それを治すことができるかもしれないが、必ずほかの多くの機能を害することになる。薬は人体にとって異物である』

『人は固定観念や自己暗示によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。既成概念を破れ』



   ≪ リスク管理、危機管理 ≫
2020/01/24(Fri)

2020/01/18 のコメントです。

日本の借金は1105兆円――これは財務省が2019年11月に発表した同年9月末時点の残高である。国民1人あたり876万円の借金を負っていることになる。これらに伴い
日本が破たんする、しないという議論が国内外でも見受けられます。

よく聞く議論としては、日本が借金を返す方法はインフレしかない、そもそも日本は破たんしないなど、あたかもこの問題が日本国内だけの孤立した国内問題である
かのような議論です。

日本の政治家には、格付けの恐ろしさを理解していない政治家が多いように思えます。残念ながら格下げされたとき、日本国債がどのような状態に陥るか考えている
とは思えません。今回の日本国債の格下げ、および国の借金は、多くの人達は「我関せず」のようですが、これらは今後、何かが起こるプロローグにすぎないのです。

これらは、そんなに遠い未来に発生する話ではないように思います。グローバルな危機が実は間近に迫っているのですが、だれもそのような認識がないというのが最
大のリスクなのです。危機管理ができていないことなのです。

危機管理と言えば、投資の世界も同様です。危機管理ができていなければ、いずれ破綻の道を辿ることになります。これらは投資家であれば、だれでも理解している
ところです。 

「投資の成功には危機管理にあり」と言っても過言ではありません。危機管理こそ経済活動の基本となります。これらの危機管理をさらに大別すると、リスク管理と
危機管理に分けることができます。

リスク管理・・・起こりうる問題を事前に検討すること。
危機管理・・・・問題が起こった場合の対処法を考えておくこと。

混同しがちですが、このリスク管理と危機管理は分けて考えるべきでしょう。いかに事前に検討できるかがマネジメントの力量になります。特に危機管理は事前に検
討できていると、パニックになることがありません。

まず、問題が発生しないようにすることがリスク管理で、問題が発生した場合どう対処するか決めておくことが危機管理と言えます。

株式投資におけるリスク管理は、新規に仕掛けるときに事前に投資対象銘柄の分析、検証を行って、自分の投資方針に沿った銘柄の選択を行うなどの管理が必要となってきます。

株式投資における危機管理は、十分に調査、検証し仕掛けたにもかかわらず、意に反した変動となった場合などの対処方法を事前に決めておくことになります。また、突然の暴落などに対しても、その対処方法を決めておくなどが危機管理となります。

いずれにしても、危機管理やリスク管理は投資の世界にかかわらず、経済社会おいても、また、一般生活においても必要不可欠の要素であるのです。これらを常に心
がけて活動すべきです。
 

『現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも悩みは続く』

『絶対無理だと言われた先にも道はある。確固たる信念あれば必ず道は開ける。不可能は行動によって可能となる。人類の偉業の多くは、当初は不可能だと言われ
 ていたのだから』



   ≪ 真剣勝負 ≫
2020/01/18(Sat)

2020/01/11 のコメントです。

私はテレビをほとんど見ない。世代の中心から外れてしまったせいなのか、何を見ても面白くない。番組製作の裏側(やらせ)を知ってしまうと内容もしらけて見える。しかし、スポーツ番組は違う。スポーツ番組だけは見る。なぜなら、スポーツは真剣勝負であるから。

昨年のラグビー・ワールドカップは日本中のにわかファンで大いに盛り上がった。私も学生時代ラグビー選手だったので久しぶりに血が騒いだ。素晴らしかった。感
動した。真剣勝負にはドラマがある。だから面白い。

真剣勝負はスポーツだけではない。我々の行っている投資の世界も真剣勝負である。ひいては、人生そのものが真剣勝負である。勝負に負ければ悔やんでも悔やみきれない、取り返しはきかない。

しかし、人生では失敗などどこにでもある。大きな失敗は取り返しがきかないこともあるが、小さな失敗であればいつでも取り返しがきく。小さな失敗は経験となり、次のステップの原動力にもなる。

スポーツでも投資でも小さなミスはいくらでもある。人間の行動においてはミスは避けられないであろう。しかし、そのミスを上回る成果を上げれば勝ち組になれる。

これらのことは、投資における「損小利大」に通ずるものがあるのではないか。投資において、失敗しないということはありえない。だが、その失敗を小さなものと
すればおのずと成功に近づくのではないだろうか。リスクとリターンは、シーソーのようなものであり、リスクを小さくすればリターンが大きくなるように・・・。

いくら真剣に取り組んでも失敗はある。投資などは失敗の連続であるとも言える。失敗は避けられないものの、投資金を失い市場から強制退場させられるようなこと
があってはならない。

投資家は、いかにして市場にとどまっていられるかを考えなければなりません。市場にとどまること、すなわち「投資とは長期間にわたり継続して運用を行う」もの
であり、これらの点から「投資とは何か」を捉えていかなければなりません。

「長期間にわたり継続して運用」という視点からの銘柄選択であり、売買テクニックであるわけです。「継続する」をキーワードとしての投資スタイルの構築であり、また運用でもあるわけです。これらの点を欠いては、いずれレッドカードで強制退場を余儀なくされます。

話は戻りますが、今回のラグビー・ワールドカップでは、日本チームは危機的な状況は何度もあった。しかし、その苦境を跳ね除けベストエイトという栄光をもぎ取
った。その勝因を解説には「チーム一丸となって」「気持ちが折れずに」という見出しが躍っていた。そして「ワンチーム」と・・・。

私は、株式投資以外はあまり知らないので、無意識にそのほかの現象と投資の世界を重ね合わせてみる習慣が付いているようだ。今回のラグビー・ワールドカップも
私の投資人生と重ね合わせながら見てしまった。

何度も「もうダメだ」という経験は何度もあった。崖っぷちに立たされたことも多くあった。しかし、そこであきらめたらすべておわり。戦いであれば、負けること
を考えたら戦えない。前に進むしかない。最善を尽くすしかない。

勝利する自分の姿を心に描いて真剣に挑むことです。


『ベストを尽くす。結果に悔いなし。ベストを尽くさないから悔し涙が出る』

『どのような状況に追い込まれても生きる道は必ずある。あきらめず考えろ』

『欲しいものがあったら心に強く描き続けよ。心に描き続ければ必ず手に入る。あらゆる事物は心に描いた結果として、この世に出現するに至ったのだから』



   ≪ 小資金がゆえに・・・ ≫
2020/01/11(Sat)

2019/12/27 のコメントです。

最近は、株式市場も若干の上昇傾向を見せているがまだまだ元気がない。何度かお伝えしていますが、これらの要因には個人投資家の減少が考えられます。しかし、
原因はそれだけでしょうか。

投資家の心情として、一度投資の世界に入った者は、なかなかその世界から抜け出せないものです。一度味わった快感は忘れられないようです。これらが投資の魔力
でもあるのかもしれません。

株式市場から退場しても、投資の魅力を味わった投資家は、今はどうしているのでしょうか。かなり以前のデータですが、ある資料によると個別株の売買代金と株価
指数先物の売買代金は拮抗しているとのことです。

これらについては、いくつかの要因があると思います。指数先物は個別株と違い、銘柄選びなどに手間をかけずに容易に売買が可能であることなど。さらに、指数先
物はレバレッジが高いため、少ない投資金での売買が可能となるなどの要因が考えられます。

また、個人投資家が先物取引にシフトしている背景には、売買対象が日経平均株価などの株価指数という分かりやすさもあるのではと考えられます。さらに、最近で
は短期に利益が得られる商品に人気が集まっていることも要因かと思います。

投資家の投資に対する考えは「少ない投資金で、大きく儲ける。しかも短期間で」となるわけですが、このような理想的な考えのもとでは株価指数先物での売買は、
打ってつけとなります。株式投資で傷ついた投資家は、こぞって指数先物やFXなどに向かうのも頷けます。

また、株式市場では、個人の個別株売買においても信用取引の割合が6割にも達したと言います。指数先物やFXへの移行、信用取引の割合の増加などは、何を意味
するのでしょうか。

投資の世界も時代とともに変化していくのは当然のことです。しかし、その原因をよく分析してみると、その根本要因には「投資金が少ない」ということがあるので
はないでしょうか。

「投資金が少ない」ということは、投資家にどのような心理的影響を及ぼすのでしょうか。たとえば、100万円の投資金で5%の利益を得たとすると5万円になります。一方、1億円の投資金で5%の利益を得たとすると500万円になります。5万円と500万円を一般生活において考えてみると、5万円はお小遣い程度ですが、500万円となれば1年ぐらいの生活費となるでしょう。

そこで、投資家の心理として、100万円の投資金で5%の利益を得たとしてもわずかなものであり、この程度では納得せず、もっと儲けたいという心理が働くはずです。最近のような変動幅の小さい往来相場の展開では、儲けは知れているものの、いつのまにか手持ち資金の増大だけに目が行ってしまいます。

つまり「小資金がゆえに無理をする」という結果になっていないでしょうか。投資の世界で無理は命取りになります。指数先物やFXに反対するわけではありません
が、これらのことを十分理解してから運用するべきであると思いますが、いかがでしょうか。

投資の基本を忘れて、我欲だけで売買しても結果は押して知るべし。あまり、安きに流されないようにしたいものです。お金というものは、不思議とお金のあるとこ
ろに集まるようになっているようです。くれぐれも「貧すれば鈍する」ということにならないように・・・。


『現在の自己資金は、自分自身の現在の「器」を証明するものである』

『自分の「器」以上の金は動かせない。「器」以上の金を動かせば、いずれ自分の金とともに回収されてしまう』



   ≪ 注文手法について ≫
2019/12/27(Fri)

2019/12/21 のコメントです。

ネット取引ができるようになってから久しくなりますが、これらにより、その売買注文も多彩になってきました。逆指値などはもちろんのこと、もし、○○株が△△円で買えたら、□□円になったら売ってくれ、などの注文がネット取引でできます。

ご存知のように、買いの逆指値の場合は、価格が上がったところで買うという指値ができます。反対に、売りの逆指値の場合は、価格が下がったところで空売りするという指値ができます。

また、先に実行したい注文と、その先に出したその注文が成立した場合にのみ、次の注文を実行したいといった場合に、2つの注文を同時に出しておくことができる売買があり、これらは一般に、If Done注文とも呼ばれ、同じ銘柄の新規注文と決済注文を同時に出しておく注文です。

「If」は、「もし…ならば」という意味で、「Done」は、「仕上がった、完成した、済んだ」という意味であり、新規の指し値注文と、そのポジションの利益確定の指し値注文、もしくは損切りの逆指し値注文を同時に行うものです。詳しくは、ウェブサイトなどで参照されるとよいと思います。

最近はこのような多彩な売買が可能となってきていますが、かなり前に私がアメリカのS&P500のデイトレードを行っていた時は、これ以上の多彩な売買方法がありました。やっと日本にも上陸してきたようです。

しかし、これらの注文方法もデイトレードやFXなどでは、その効果も発揮できると思いますが、所詮、小手先のものであり、これらの注文方法にのめりこむ必要はないと思います。

これらについては拙著などでも解説してありますが、一般的な売買においては、その注文手法を採用することにより大きく利益が増えることはありません。ただ、損切りなどの指値などは効果を発揮しますので、これらについては大いに活用すべきです。

そもそも、株式投資で利益を上げるための一番大きな要素は「相場観測」です。そして銘柄選択、売買テクニックと続きます。そこに注文手法などは入っていません。通常の注文は「寄付き成行き」であるため、株式投資などでは、そこに細かな注文手法などは介入する必要はなくなるわけです。

誰でも欲を持って投資市場に参入してくるわけですが、どうでもよいような細かな注文手法にまで欲をかいては、相場格言にある「木を見て森を見ず」(注)のようになってしまうのではないでしょうか。

(注)「木を見て森を見ず」の正確な解釈は、個別銘柄の値動きに気を取られ、相場全体の流れを見ないこと、と解釈されています。

以上の注文手法についての考えは、私の個人的見解ですので、これらについては、投資家各自で判断されれば良いと思います。


『真剣に努力している人は多い。しかし、目標を実現する人は少ない。それは、潜在的に大きくものを考えることを恐れているからである。目標を高きにおくことを恐れているからである』

『願望は、できるだけ大きく持たなければならない。たとえ、その大きな願望が実現できなくても、小さな願望を描いて進んだ場合よりも、はるかに前進しているに違いないから』



   ≪ 頑張りましょう ≫
2019/12/21(Sat)

2019/12/14 のコメントです。

投資家は、大いに夢を膨らまして投資市場に参入してくるものの、市場の厳しさを体験するのに時間はかかりません。そして、苦悩しながら退場していきます。これらの様相は昔も今も変わりません。

散々打ちのめされて退場した投資家が、二度と市場に戻ってこないかと言いますと、そうでもないようです。市場が活性化し、ニュースなどで取り上げられると、すでに傷が癒えたか血が騒ぐのかムラムラしてきて、再び市場に参入してきます。

市場が活況を呈しているということは、相場水準もおおむね高値圏で推移していることが多く、そのような時期に再度参入してきても結局は高値掴みとなってしまいます。確たる投資技術も持たない投資家は、いつもこの繰り返しとなります。

投資知識も乏しく、投資技術も未熟な投資初心者であればやむを得ないところでしょう。最初は誰でもそのような道を辿ってくるのです。しかし、投資技術は、時間の経過とともに、それなりに身に付いてくるものです。

問題はそれからです。退場者を含め一時撤退者には復活には時間がかかります。もし、再起したとしてもそのブランクは大きなものとなります。

一般的に、一時でも退場して再度もとの状態に戻るには、ブランクの期間の三倍の時間が必要であると言われています。そのようなことから、私は、市場からの全面撤退ではなく、最小単位の売買でもよいから継続して市場に参加し続けることをお奨めします。

市場に参加し続けることによって、常に相場に注意を払うことができますし、そこから何らかの経験を得ることもできるはずです。今なお投資に関心があるなら市場にとどまるべきです。

何事もやめることは簡単です。しかし、続けることは容易なことではありません。楽な方に逃げても何も残りません。残るのは屈辱と後悔だけです。今までの努力が無に帰することになります。初めて市場に参入した時のことを思い出してください。

相場に限らず、何事でも目的を成就するためには困難はつきものです。人生においても困難の連続です。壁に突き当たって苦悩します。しかし、目標だけをしっかり見定めておけば必ず困難を振り払い壁は乗り越えられます。あきらめないことです。心新たにして頑張りましょう。

小学校の教科書的ではありますが、下記に苦難を乗り越えた偉人達のルーツを取り上げてみました。

◇エイブラハム・リンカーン(アメリカ国民に最も愛された大統領)
1832年の春にビジネスのトラブルから無職になり、その後1835年には恋人のAnnを亡くし、かなりの打撃を受ける。1832年に州議会に立候補したが落選し、それから数えて合計8回の選挙に落選する。結婚してからは次男を病気で亡くしている。

◇チャールズ・ダーウィン(進化論の方向性を確立し、生物学で重要な功績を残した自然科学者)
医師の道になじめずあきらめた時、彼の父親に「動物を捕まえることしか脳がない」と言われた。彼自身の自伝にはこう書かれている。「父親や師範からはごく平凡な子供と思われ、どちらかというと一般の知性レベルに達していないと思われていたようだった」と。

◇トーマス・エジソン(発明王の異名を持つ発明家)
彼は小学校の教師に「学習する知能がなさすぎる」と言われ、仕事は2度「生産性がなさすぎる」と解雇され、電球の発明に1000度の失敗があった。後にインタビューで記者に「1000回失敗したという気持ちはどういうものですか」と尋ねられ、「1000度の失敗をしたわけではない、1000のステップを経て電球が発明されたのだ」と答えた。

◇アルベルト・アインシュタイン(相対性理論を築きあげた理論物理学者。20世紀最大の天才)
彼は4歳になるまで話すことができず、7歳まで文字が読めなかった。両親は彼の知能が低いと思い、先生の一人は彼のことをこう表現した。「精神的に遅れており、社会性はなく、いつまでもとりとめのない空想にふけっている」学校を退学になったあとチューリッヒの学校から入学を拒否されている。後になんとか読み書きができるようになった。

◇ヘンリー・フォード(自動車会社フォード・モーターの創設者)
自動車会社が成功するまでに7度の失敗、5度の破産をしている。

◇ベーブ・ルース(アメリカのメジャーリーグで、34年間ホームランの最高記録保持者)
子供のころは非行少年で両親もお手上げで、矯正学校に入れられた。ホームラン記録を作るまでは三振記録も持っていた。714本のホームラン記録に対して、1330回の三振をしている。

◇チャーリー・チャップリン(「喜劇王」と異名を持つ、俳優であり、脚本家であり、そして映画監督)
父親はアル中で死去、母親は精神病にかかり、孤児院や貧民院を転々とする。ハリウッドは当初チャーリーのパントマイムをナンセンスだと酷評した。

◇ゴッホ(「ひまわり」などで知られるポスト印象派の代表的画家)
牧師をしていたがみすぼらしいと、伝道師の仮免許を剥奪される。奇行が目立ち精神病院に入れられる。生きている間に描いた絵は800余りほどあったが、生前は一度しか絵が売れたことがなく、その一つも友だちの妹がたった400フランク(約5700円)で買った。


『成功しないのは、成功するまでやらないからである。成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである』

『「あきらめ」とは、成功一歩手前のことを言う。あきらめれば、それまでの努力 がすべて無に帰す』



   ≪ 投資の本質を考える ≫
2019/12/14(Sat)

2019/12/06 のコメントです。

何事においても、事を成すには基本的な指針を立てて計画性をもって挑まなければなりません。投資においても、過去の経験から学び取ったことを生かしながら積み上げていかなければなりません。

初心者であれば「損切りは絶対に実行しよう」「ナンピンは絶対にしない」などと目標を立てて実践に入ります。初心者であっても損切りをしなければいけないことなどは理解しているはずですが、やはり、実践においては躊躇する場面が出てきます。

投資において、やってはいけないこと、やらなければいけないことなど、投資家であれば十分理解しているはずです。理解しつつも実践できない原因はどこにあるのでしょうか。

たとえば、損切りは絶対実行しなけれはならない項目ですが、それが実行できないということは、損切りの本質を十分に理解していないところにあるのです。誰も「そんなこと分かっているよ」と言うでしょうが、はたして、損切りについて真剣に考えたことがあるでしょうか。頭だけで理解しているだけではないでしょうか。

今まで損切りについて、理論面や実践面から深く考えたことがあったでしょうか。実践において、損切り場面でなぜ躊躇するのか、なぜ苦しむのか、スムーズな損切りはどのようにしたらできるのか、その本質まで深く考え抜いたことがあるでしょうか。

損切りすることにより「苦しみから解放された。嬉しいことだ。」と考える投資家はどれだけいるでしょうか。多分、皆無に近いでしょう。視点を変えてみると、損切りすることにより投資家は楽になるはずです。そのように考えている投資家はいるでしょうか。

損切りは、苦しい、辛いということは、損切りを一方方向からしか見てないからです。投資の本質を知るということは、このようなことなのです。深く掘り下げて考えるべきです。

投資の世界に限らず、苦しい、辛いという時は儲かっていないときです。過去を振り返ってみて、儲かっている時は楽しかったはずです。これらを逆説的に考えると、楽しくなければ儲からないと言えるのです。

これは論理の飛躍と思われるでしょうが、あながち間違いではありません。体験的に苦しい時は儲かりません。楽しい時は儲かります。投資の世界で苦しみ続けているから、その判断に迷いも生じ、結果的に間違った判断を下し、さらに負けるという結果となっているはずです。今までの自分の投資経験を振り返ってみてください。そのとおりになっているはずです。

では、楽しい投資にすれば儲かるのかということになりますが、その答えは「まさしく、そのとおり」ということになります。そこで、楽しい投資にするには、どうすればよいのか・・・。

前記のように、損切りすることは、苦しみから解放されて嬉しいことだと捉えるべきです。実際にそのとおりではないでしょうか。損切りすることにより、それ以上の損失を被らないで済むことになります。これは投資の不変の法則である「損小利大」に合致することになります。

儲けよう、儲けようと考えているから儲けが逃げていくのです。苦しい、辛いから利益が上がらないのです。投資の本質を理解し楽しい投資とすることにより、自ずと利益は転がり込んでくるのです。投資の本質を理解すべきです。


『千歳の憂いを抱くなかれ嘆くなかれ、今こそ楽しむべし遊ぶべし。楽しくない人生には価値がない。人生を計算するな。今を楽しもう』



   ≪ 相場から学んだこと ≫
2019/12/06(Fri)

2019/11/30 のコメントです。

私は、投資の世界に長い間参加し続けています。しかし、その前半は紆余曲折、試行錯誤の連続であり、決して楽しいものではありませんでした。後から考えれば、投資人生の前半は「修行の時代」ではなかったかと思います。

師匠も持たず、何もかも手探りの状態でした。この苦しい時代を乗り越えられたのは、株式投資を生活の糧にしようという強い信念と、就職などせず、退路を断ったことにあると考えています。

もちろん、その途中には、散々打ちのめされて何度もやめようと思ったことはありました。思考力がなくなり放心状態となったこともしばしばでした。しかし、逃げ場がありません。前に進むしかありませんでした。あらゆる書物を読み、あらゆる投資の実験をしました。しかし、確たる手ごたえはありませんでした。

このような苦悩した時代を今になって振り返ると、その体験が私の投資に対する現在の基盤になっているように思えます。そこで私は「人生には無駄がない。負の裏には必ず正が存在する」という考えに至りました。このように、相場の世界から、一般社会では学べない多くのことを学びました。

当コメント欄を継続して読まれている方にはご理解いただけると思いますが、私の投資に対する姿勢は一貫しているはずです。たとえ大暴落があろうと、どのような相場展開になろうと、その投資方針や考え方は何ひとつ変わっていないはずです。軸はぶれていないはずです。これらは長い修行の時代に培われた「信念」であると考えています。

私は常に、投資の世界から人生や社会を見ています。投資の世界は、勝つか負けるかの世界です。非常に厳しい世界です。そのような世界から一般社会を見てみると、そこには大きな矛盾や間違いがあることが分かってきます。

一般社会で経済活動をしている人も投資活動をしている人も、そこに求めるものは皆同じではないでしょうか。それは「人生をより豊かに楽しいものとする」ではないかと思います。

それらの目標を達成するためには何をすればよいか。道は違えども、その目標は共通のものであるため、その目標に向けた考え方は同じになるはずです。その考え方こそ目標達成の原点となります。その考え方に間違いがあれば目標達成には至りません。

私が常々申し上げている「投資で成功するには、投資技術や理論だけではなく、その考え方にある」ということは、このことなのです。一般社会には、矛盾や間違いが多くあります。そのような社会から投資の世界に参入しても、投資の世界では一般社会の常識など通用するところではありません。その考え方が投資の世界では通用しないから負けるのです。

また、私は「投資の成果は本人の性格に回帰する」とも述べています。ここで述べた「考え方」「性格」は、個人の「心」の問題となります。決して、技術や理論の問題ではありません。

「心」は人間を形成している基盤であり、それぞれ異なるものの、ある一定の目標に向けては、そこに共通の意識(心)とならなければなりません。では、具体的に「目標達成のための意識」はどのようにすればよいか、という問題が立ちはだかります。

「貧すれば鈍する」ということわざがあります。このことわざは、投資の世界のことわざであるようにも思えてなりません。つまり、負けが込むほどさらに負けるということを言っているようです。

負け続けるとパニックになり、冷静な判断ができなくなってさらに負けてしまうということは、投資家であれば経験していることです。「冷静な判断ができなくなって」も心の問題です。このように投資の世界では、最後には心の問題に行き着くことになります。

私が長い間、投資の世界で学んだことは「人間の心がすべてを支配する」ということです。

私は、投資の世界で成功するには、まず、この「心」の問題を解決しなければ、そのほかの問題をクリアしても成功にはおぼつかないと考えています。この問題については、今後のテーマとして当欄で解説していきたいと考えています。


◆下記に、私が相場の世界から学んだいくつかの格言をご紹介いたします。

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『人生をより豊かに楽しくするためには、ポジティブ・シンキング。つまり、すべ てプラス思考で捉えることである』

『撒かない種は生えてこない。行動しなければ何も得られない。撒けば撒いた種のとおりの花が咲く』

『現在の苦境を嘆く。それは過去の最良の時と比較しているからである。だからいつも不満を言う。愚痴をこぼす。視点を変えろ。最良のときはこれから来る』

『どのような状況に追い込まれても生きる道は必ずある。あきらめず考えろ』

『心がすべてを創造する。すべて心から始まる。身体は心の代理人』

『己のほかに敵はなし。向かう敵は自分だけ』

『「あきらめ」とは、成功一歩手前のことを言う』

『逃げては何も残らない。逃げてもまた元のところに戻るだけ』

『恐怖はためらいを作り出し、結局、恐怖を現実にする。恐怖は無知が作り出す』

『人生に無駄はない。「負」の裏には必ず「正」が存在する。必ずバランスはとれる』

『追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる』

『現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも悩みは続く』

『失敗は自分が失敗と認めたときに、はじめて失敗となる。失敗を引きずり拒否しているから失敗の経験が生きてこない。失敗は失敗を意識したときから始まる』

『困難は体験という財産。困難は成長過程における学習である』

『犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要である』

『人は自己暗示や固定観念によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。殻を破れ』

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』

『もうダメだと観念しても、まだ下がある。「もうダメだ」と考えられる間は冷静な状態であり、まだまだ下がある。思考能力が停止し、放心状態となってしばらくしてから初めて好転する。耐えよ』

『お金は後から付いてくる。金を追うな。お金は行動の結果である』

『乗り越えられない壁は、いつも自分の心の中で作っている』

『失敗すること、嫌われることを恐れていては何も手に入らない』

『不運なこと、自分で処理できないこと、説明できない現象を「神の領域(運)」として収拾したがる。しかし、それでは何の解決にもならない。必ず自分に原因がある。解明せよ』

『人生は、自分が考えるそのものになる。人生を支配するのは習慣的な心にある』

『人間とは思考が創り上げるものである』

『禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。万象は流転する』


○これらのほかにも多くの格言がありますので、折を見てご紹介したいと思います。



   ≪ ピラミッティング ≫
2019/11/30(Sat)

2019/11/22 のコメントです。

さて、一般的に投資初心者はリスク管理などしていないため、暴落などあって、持ち株が評価損になると、困った、困ったと頭を抱えてしまいます。そして、しばらくして、その打開策を考え始めます。

最初に考えることは「ナンピン」です。ナンピンは平均コストを下げることができるため、投資初心者でも容易に活用できます。投資初心者にとってはナンピンは、精神的に楽なのです。損切りの苦痛を味わうことなく、下げに対して買い増ししていけば、戻ったときの見返りも大きいからです。

ナンピンは、上昇相場であれば有効に働きますが、ナンピンの機会は少なくなります。。下降相場ではナンピンほど怖いものはありません。特に信用取引によるナンピンは致命的となります。

私はナンピンを完全に否定しているわけではありません。ナンピン回数や資金配分など、最初から計画的に行うものであれば否定するものではありません。しかし、ただ損をしたくないという感情的な計画性のないナンピンに対しては完全に否定します。

ところで「ナンピン」の反対の売買手法をご存知でしょうか。その手法はあまり認知されているものではありませんが、投資のプロの間では、それなりに利用されているようです。

それは「ピラミッティング」手法と言います。ピラミッティングとは、建て玉を増やすときの方法です。簡単に言えば、建玉を増やすときに、現在持っている建玉の評価益を使って建て玉を増やしていくというものです。評価益で建て玉を増やすということは、儲かっていなければピラミッティングは使えません。

よく、ナンピン買い下がり、あるいはナンピン売り上がりと同じように思っている人を見かけますが、まったく正反対の方法だと言えるでしょう。取引のレバレッジ効果を大きくすることで、リスクも利益も増えるという意味においてはナンピンもピラミッティングと同様です。

しかし、ナンピンの場合は負けている時にさらに建て玉が増えて行くわけです。勝っているときに増やすリスクと負けているときに増やすリスクでは、どちらのリスクが大きいか、数学的な説明をするまでもないでしょう。

かの著名な投資家であるW・Dギャンも「失敗しない24のルール」の中で、ピラミッティングの有効性を説いています。「ピラミッティングは、タイミングに注意を払い、株が活発になり抵抗線を抜けてから買い増しを入れ、支持水準を割るまで待って売り増しをかける事。」と言っています。

同じ建て玉が増える過程においても、ナンピンとは考え方が根底から違うことがわかると思います。

しかし、この手法にはいくつかの落とし穴があることは否めません。@株価が上がり続けることが前提条件である。A株価が上がるに連れてリスクを軽減せねばならない中、上がるに連れてリスクを積み重ねている。この2つがピラミッティング手法の難点でしょう。投資の世界に絶対、完璧はないわけですから・・・。

当研究所の分析システム(ペア・トレード、裁定取引を除く)は、基本的には、このピラミッティング手法であると言えます。相場上昇時には、ヘッジ比率(買い)が上昇し、それらに伴い空売りを手仕舞い、買い建て玉を増やしていくわけですから。

相場には絶対、完璧はないわけですが、投資の基本となるものはあるはずです。それらの基本に忠実に実践することが、投資の世界で収益を上げ、そして生き残る秘訣ではないでしょうか。

「ピラミッティング」手法は、儲かっているときに建て玉を増やしていくもので、これまた勇気のいることです。投資初心者には、ナンピンより数倍難しい手法ではありますが、ここでは、このような投資手法もあるということ理解していただければよろしいと思います。



   ≪ 投資家の会合で・・・ ≫
2019/11/22(Fri)

2019/11/16 のコメントです。

最近はめっきり少なくなりましたが、投資家の会合に出席してみました。投資家の会合に出席して感じたことをいくつか述べてみたいと思います。まず一番に感じたことは、出席したメンバーが以前と比べて、ほとんど全員といってよいほど入れ変わってしまったことです。以前から知っている人は、2、3人だけでした。私は皆勤賞を貰いたいくらいです。

さらに、出席者がピーク時からみると五分の一程度となってしまったことです。現在の株式市場から考えるとやむを得ないのかもしれませんが、その会合は、株式投資だけではなく、FXや仮想通貨といったトレーダーも参加する会なのです。以前はFXのトレーダーも多くいたと思ったのですが・・・。投資家の寿命は4〜5年と言われていることが、にわかに現実味を帯びてきます。

聞くところによると、FXや仮想通貨、オプションのトレーダーもその多くが損失を被り撤退していったそうです。自称プロと呼ばれる人達も上下に揺さぶられ、変動が大きくると、やはり退場の憂き目にあってしまうのでしょうか。

また、最近はFXや仮想通貨、オプション市場への参加者の割合が多くなっているという。以前は、株式投資の参加者が多かったものの、現在はFXが中心のようです。さらに、最近はオプション市場への参加者も増えているようです。ほとんどの話題がFXや仮想通貨、オプションでした。株式投資なんか面倒くさくてやってられないとの雰囲気でした。

これらの投資市場の割合の変化について、その要因を私なりに考えてみました。まず、株式市場で投資活動を行う場合には、それなりの投資資金を必要とします。500円の株を1000株買っても50万円必要です。分散投資となるとさらに多くの資金を必要とします。

そのため、株式投資ではある程度のまとまった資金がなければ参加できません。一方、FXなどは、10万円ぐらいでも売買は可能です。若い人達は、潤沢な資金があるわけではないと思いますので、いきおい小資金でできるFXなど走ってしまうのでしょうか。

ある人が面白い話をしていました。「はじめは株式投資でスタートするものの、損失を出し投資金が目減りすると、少ない資金でできるFXに行かざるを得ないんだよ。そして、さらにオプションへと、投資金がどんどん減っていくから、小資金でできる市場へ転がっていくんだよ」と。

株式投資→FX→オプションは、「リスク小」から「リスク大」へという構図になることを理解しているのでしょうか。小資金だからリスクを犯しても一発大儲けを狙っているのでしょうか・・・。

さらに感じたことは・・・。投資家は、それなりに自分の投資に対する考え方や投資手法に自信を持っているものです。ましてや、トレーダーの会に参加するような自称プロの投資家達は、確固たる投資理論を持っているはずです。それはそれでよいのですが、その後が大変です。

自称プロの投資家は、その自説の投資論を自信たっぷりに延々とまくしたてます。他人の話など一切聞き入れず、マシンガンのように打ちまくります。投資家は孤独なビジネスでもあるためストレスも溜まっているのはわかりますが、投資論以前の人格をも疑いたくなります。トレーダーの会に行くと必ずこのような人が何人かいます。

私なんかいつも聞き役です。ちょっと口を挟むと「それは間違っている」などと、シャツトアウトされます。私はキャリアもあり最年長者なんだけどなぁ・・・。誰かが「そのような考えが間違っていて損をしたときはどうしますか」などと水を差すと「損をしたことなどない」と言い切ってしまう。皆さんは間違っても、そのような投資家とならないようにしてくださいね。

自説を説くのもよいのですが、それはノウハウであり、本来は公開すべきものではないような気もするのですが・・・。それとも、そのノウハウは役に立たないから喋りまくってストレス発散しているのでしょうか。

投資論もいろいろ、人も十人十色、投資家も「ああだ、こうだ」と動き回っている、そんなこんなの夜でした。


『大知は愚の如し。知識が増えれば増えるほど社会性は失われる』

『饒舌は信用に値しない。饒舌は自分の「非」を無意識に隠す行為である』



   ≪ 五分五分 ≫
2019/11/16(Sat)

2019/11/08 のコメントです。

相場の行方など誰にも分からないことです。投資の世界は答えのない世界でもあり、エコノミストなどがどのような立派な解説をしても「当るも八卦、当らぬも八卦」と言ったところでしょうか。

予想も五分五分、上げ下げも五分五分の世界で、どのようにして収益を上げていけば良いのでしょうか。投資の世界に答えはないというのは、このあたりからきているのだろうか。

投資の世界が五分五分であるのならば、適当に買い付けしてもその結果は五分五分となるはずです。理論上、これでは収益が上がりませんが損も出ないはずです。しかし、投資市場を見わたすと、ほとんどの投資家が利益を上げていないばかりか、大きな損をだしています。なぜでしょうか。

このあたりに、投資で収益を上げるためのヒントが隠されているような気もします。投資の世界が五分五分であれば、儲ける人も半分、損する人も半分、その収益も平均すればトントンとなるはずです。しかし、現実にはそのようになっていないようです。

これらの問題を解決できれば、収益を上げるとまではいかなくても、大きく損をすることにはならないはずです。このようなことは、投資家でなくても分かっているはずです。

その答えは簡単です。損となった銘柄をいつまでも持っていて塩漬けとなっている。さらに利益となった場合に利益を伸ばせないところにあります。つまり「損大利小」の売買をしていることです。自分の売買がどのようになっているかは、決済の済んだ売買一覧を見れば分かることです。

これらの問題は、当欄で何度も解説していますので、今さら述べることもないとは思いますが、投資の原点はこのあたりにあるのです。

たとえどのような売買手法であっても、売買の基本である「損は小さく、利益は大きく」の売買手法でなければ、投資の世界では生き残れないのです。しかし、これらを理解しつつも実際の売買においての行動は、これらと反対の行動を取ってしまうものです。

なぜ反対の行動を取ってしまうのかについても何度も解説しています。これらの問題を解決できない間は、投資家は苦悩し、悩み続けることになります。

私は常々「投資家の収益は投資家の性格に回帰する」と述べています。つまり、勝ち組はいつも勝ち組に、負け組みはいつも負け組となります。

これらの問題を突き詰めていくと、予想も五分五分、上げ下げも五分五分の世界で、収益を上げ続けるためには、相場の予想でもなく、投資手法の問題でもないことが分かります。では何か。

それは投資家自身の問題となります。投資家自身の性格の問題となります。投資において損切りが必要であることなど誰でも知っています。しかし、知っていてもできないのは、ほかならぬ投資家自身の問題となるのではないでしょうか。

一言に「投資家自身の性格の問題」と言われても、何をどのように改善するべきなのか分かりません。損切りの必要性を感じ、壁に「損切り厳守」と書いて、毎日読み上げていても、それらが破られるのは時間の問題でしょう。

これらの問題は、投資家自身の問題であり、他人があれこれ言っても始まりません。これらの問題を解決する意味において、当研究所では「システム売買」をお奨めしていますが、それらの指示に従って売買の注文を出すのも投資家自身です。しかし、分かっていても損切りができないように、その指示に従うことができなければ元の木阿弥です。

私は長い間、投資市場で投資活動をしていますので、投資のアドバイスはできても、投資家の最終決断のために、本人に代わってキーボードを叩くことはできないのです。

投資で収益を上げることは、相場の予想を当てることでもなく、投資に対する理解度の問題でもなく、投資手法の優劣でもなく、本当は、投資家の心の問題、つまり、「投資家の感情のコントロール」にあるのです。

私は、投資心理学や哲学書を読んで、これらの答えを捜し求めています。

私は、ついも投資家を応援するつもりで解説しているのですが、私の性格なのでしょうか、いつもネガティブな解説となってしまい申し訳ございません。


『心ここに在らざれば、在るものも見えず。チャンスを失う』

『乗り越えられない壁は、いつも自分の心の中で作っている』



   ≪ 日はまた昇る ≫
2019/11/08(Fri)

2019/11/01 のコメントです。

株式市場の変動の基本的要因はファンダメンタルズにあります。現在の株式市場の動向は、その基本的要因であるファンダメンタルズに起因していることは、投資家であれば誰でも知るところです。

では、具体的にどのような問題が内在しているのでしょうか。英誌エコノミストは、「未知の領域に踏み込む日本」「日本の重荷」「日本症候群」などと題した日本特集を掲載した。少子高齢化が、日本経済の再活性化やデフレ脱却の大きな障害になっており、日本はこの問題に最優先で取り組む必要があるなどと警告している。

同誌は、「日本がこれから世界に与えられる最大の教訓は、高齢化が経済成長力を吸い取るということだ」。もちろん少子高齢化は日本だけの問題ではない。先進国の多くは、多かれ少なかれ同じ問題を抱えている(移民国家である米国の人口は増え続けているほか、フランスは出生率を大幅に高めることに成功した)。だから「日本の教訓」と同誌は言う。問題を放置しておけば日本のようになってしまうという警告である。

特に、労働力人口の減少、引退世代に対する現役世代の数の減、少子高齢化と人口減少によって需要減少等が問題であると提起している。世界に先駆けて少子高齢化社会になりつつある日本。その日本の対策を世界は見つめている。模範例になるのか、反面教師になるのか。分かれ目は目の前だと締めくくっている。

人口問題がどれほど経済の足を引っ張っているかについて政府の認識はどの程度の認識を持っているのだろうか。世界に先駆けて少子高齢化社会になりつつある日本。その日本の対策を世界は見つめている。

前例のない急速な高齢化の進行と労働力人口の減少が、日本の経済と社会に大きな影響を及ぼしていると指摘。国内総生産(GDP)では、中国に世界第2の座を明け渡し、2050年までにはインドやブラジル、インドネシア、メキシコ、トルコにも抜かれると予測した。

かつて繁栄を誇り、数十年で急激に衰退したアルゼンチンに例えて、日本が「東のアルゼンチン」になる可能性にも言及。その上で、日本が高齢化と人口減少にどう取り組むかを世界は注視しており、生産性向上や移民の積極的受け入れなど「文化的な革命」が必要だとしている。

以上が、英エコノミストの内容であるが、まさしくそのとおりであろ。しかし、少し飛躍しすぎているとも感じられる。少子高齢化が景気低迷の一因であろうが、この問題は一朝一夕では解決できない問題でもある。このような要因により経済も株式市場も低迷しているのだろう。政府は明確なビジョンを持って国民を導いて欲しいものである。

私は、長い投資体験の中から学んだことがあります。それは「どのような状況に追い込まれても必ず生きる道はある、あきらめず考えろ」。このような考えで厳しい相場の世界を生き抜いてきました。

日本は戦争に敗れてから、明るい未来を目指し、頑張って高度成長時代を成し遂げた実績があります。日本人は、打ちのめされてもすぐに立ち直るだけの強い精神力を持っています。そして、人間の教育が次の時代を切り開くということです。

財政難や見通しの立たない経済状況であり、また、株式市場もいまひとつと言ったところですが、そのような環境を嘆いていても始まりません。それでも生きていかなければなりません。われわれには知恵がある。嘆き悲しむ前に考えることです。

何事においてもすぐには成果は出ないものです。株式投資においても、このような時期にしっかりと勉強し、理論武装して戦いに挑むことです。


『人間は、すべて生き延びる術を持って生まれてきている。それを妨げるのは否定的なものの考え方にある』

『現在の苦境を嘆く。それは過去の最良の時と比較しているからである。だからいつも不満を言う。愚痴をこぼす。視点を変えろ。最良のときはこれから来る』



   ≪ 心の問題 ≫
2019/11/01(Fri)

2019/10/25 のコメントです。

私は、長い間、投資の世界に身を投じ、あらゆる投資手法を研究し、また実践してまいりました。当初はやはり失敗や挫折の連続でしたが、多くの紆余曲折を経て現在に至っています。しかし、まだまだ投資の本質は見極めておりません。

今になって感ずることは、相場の世界は人生の縮図のように思えてなりません。相場の世界にも人生と同じように「喜怒哀楽」があり、その多くは平坦な道ではありません。「喜怒哀楽」は、心の問題であり、これらの部分では、相場の世界は人生の縮図といえるでしょう。

本来、株式投資を始めるきっかけは、資金を増やすことにあるわけですが、それは最終目的ではないはずです。資金を増やして欲しいものを買おうとか、老後を豊かに過ごそうなどではないかと思います。つまり、最終的に満足や幸せを得たいとのことではないでしょうか。満足や幸せは心の問題でもあるわけです。

これらの夢を叶えるためには、それなりの努力も必要となってきます。そのために投資家は苦労もいとわず頑張っているはずです。しかし、現状では「労多く、功少なし」といったところでしょうか。

一般社会では、経験を積めば、それなりに成果は上がるものです。10年、20年とキャリアを積めば、その道では、ひとかどの人間として成長します。そして、それなりの収入も得られるはずです。

一方、相場の世界は人生の縮図と考えるも、一般社会のようにはなっていないところもあります。何が違うのでしょうか。何が問題なのでしょうか。皆さんは、これらについて真剣に考えたことがあるでしょうか。

会社勤めであれば、多くの社員がおり、また毎月決まった日に給料が振り込まれます。たまには、帰りに同僚と居酒屋などに行って上司の愚痴をこぼすこともあるでしょう。給料も決まった日に決まった額が振り込まれるため、住宅ローンなどの支払も容易にできます。

投資の世界では、個人投資家においては同僚はいません。そのため、愚痴をこぼす相手もいません。収入も、自ら投資金を出して収益を得ますが、時に損をすることもあり収入は安定しません。また、収益もキャリアに比例しません。これらの点が一般社会と大きく異なる点です。

しかし、もうひとつ大きく異なる点があります。一人の人間が社会に出るまでには幼年期を含めて、親や先生などの指導を受けながら学習し、20年近く勉強や体験を積んで社会に出て行きます。これに比べ、相場の世界はいかがでしょうか。

相場の世界には、相場の世界に入るために、これといった訓練も受けません。何の資格も必要ありません。正しい道を指導してくれる先生も師匠いません。正しいと思われる教科書もありません。それでどうして、投資の世界で収益を上げ続けることができるでしょうか。

投資の世界には正しい答えがあるわけでないのですが、それであっても、最低限、「これだけはやってはいけない」ということがあるはずです。これさえも学習せずに投資市場に参入すれば、結果は自ずと分かります。かつて、私がそうであったように、個人投資家は、投資資金とわずかな知識があれば投資で収益を上げられると考えています。

個人投資家においては、悩みを聞いてくれる同僚もいないため、一人で悩みます。一人で悩めば、その決断は必ず曲がります。また、投資金においては、その資金量が少ないため、急速な資金の増大を狙うあまりギャンブル的な勝負に出てしまうことになります。投資知識を得る環境もなく、いたずらに売買して右往左往してしまいます。

このようなことから、一向に投資技術も上達せず、投資金は目減りする一方です。投資において、何が必要で、どのような考え方で、どのようなアプローチすれば良いのかは当欄で何度も解説していますので、今更述べることもありませんが、その解説すら、一個人投資家の体験からであり、絶対的なものではありません。

私を含め多くの投資家は、いまだ投資の本質は見極めておらず、いつも彷徨っている状態ではないでしょうか。最近、私が考えるに「投資とは負けの続くゲーム」であるため、そこにある投資家の心理状態は常に「負」の状態ではないかと考えます。

心理学的に心の「負」の状態が続くと、心身面やあらゆる面において良い傾向にはならず、最終的には「負の連鎖」が起こるとされています。つまり、負けが込むほど負けるという現象はこのことを言うのでしょうか。

これらの問題を克服する意味において、儲かっているときと損をしているときの心の状態を思い浮かべてみてください。これらは、相場に限らず一般社会においても過去において楽しかったとき、苦しかったときの心理状態を比較してみてください。そのとき何が違っていたかを考えると、そこにヒントがあるはずです。

これらの問題に対処するには、「相場に入れ込まない」「気持ちを切り替える」等の対処が必要かと思います。しかしながら、負けが続くとそうもいかないのが現状ですが、そこはできるだけポジティブな考えで対応したいものです。

私は、唯物論者であるものの、最近は心の問題をテーマに、心理学や哲学、思想、はたまた遺伝子学などの書物を読み漁り、投資における心の問題を究明しようと勉強しています。


『ひとりで考え悩むほど、正しい解決方法から遠ざかり、そして曲がる。』

『人間は、すべて生き延びる術を持って生まれてきている。それを妨げるのは否定 的なものの考え方にある。』



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