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   ≪ 感情を排した投資 ≫
2016/09/09(Fri)

2016/07/09 のコメントです。

最近の市場はEU離脱の問題などで市場の変動率が高くなっている。変動率が高くなると当然ながら投資環境はハイリスク・ハイリターンとなる。ハイリスク・ハイリターンとなると、どうしても投資家のストレスも高まってくる。

このストレスは投資家にとって厄介なものとなる。ストレスと投資収益は表裏一体のものであり、投資活動を続ける限りストレスは切り離せないものである。そこで、このストレスに関して、学者たちが研究した文献がありましたので紹介しましょう。

ケンブリッジ大学のジョン・コーツ氏とジョー・ハーバート氏は、ロンドンの株式市場で働く複数の男性フロアトレーダーからさまざまな種類のホルモンを採取、その量を測定した。その調査は、ホルモンの分泌パターンが市場の動きやトレーダー個人の成績(またはその両方)と関連があるかどうかだった。

研究の結果、2つのことがわかった。そのうちの一つはコルチゾールに関するものだった(コルチゾールはヒドロコルチゾンとも呼ばれる。副腎皮質ホルモンの一種である糖質コルチコイドの一種)。

ストレスを受けると、コルチゾールの分泌が促進されるという。肉食獣に襲われそうになった動物が逃げるときのようなストレスを受けた場合、コルチゾールは命を守る役割を果たす。だが、人間ならではの慢性的な心理的ストレスにさらされれば、長期的にコルチゾールの分泌量が増え、ストレス関連の疾患にかかるリスクが高まる。

では、トレーダーのコルチゾールの分泌量はいつ増えたのだろう。損失を出したときと思うかもしれないが、実はそうではない。コルチゾールの量が増えたのは市場の変動率が高いときだった。物事をコントロールできないときや状況が予測できないときに心理ストレスが生じることを考えると、非常に納得がいく。

コルチゾールは全身に影響するだけでなく、認知や感情、行動にも及ぶ。コーツ氏とハーバート氏はこの結果から、「コルチゾールの量が増えると、トレーダーの意思決定にどのような影響があるのか」という極めて重要な疑問を思いついた。

これこそコーツ氏とその同僚が今回の研究で取り組んだテーマである。この研究結果も米国科学アカデミーで発表された。

コーツ氏らはボランティアの被験者にコルチゾールを投与した。投与量を慎重に調整して、08年の研究で観察した中程度のストレス状態を作り出し、その後、被験者にリスクを伴う金融ゲームをしてもらった。

どのような結果になったのだろう。コルチゾールの量が一度上昇しただけでは何の変化も起きなかった。しかし、8営業日続けてコルチゾールを投与すると、被験者は金融ゲームをする際にこれまでとは違った行動を見せるようになった。期待収益が低くなり、同じような投資の仕方を繰り返すようになった。言い換えれば、被験者はリスクを取りたがらなくなったということだ。

これも過去の研究と一致している。被験者がある方法で難しい課題にうまく対応できるようになったとしよう。突然、その方法で対応できなくなったとしたら、被験者は新しい戦略を試みるべきなのだろうか。

おそらくそうだろう。しかし、こういう状況に直面すると、私たちは新しい方法を試さず、これまでのやり方に固執することが多い。幸運を祈ったり、勝負下着を身につけたりして、同じことを何度も繰り返す。繰り返すスピードは速くなり、回数も多くなる。

これまでの研究で、人間も実験動物もストレスとコルチゾールによってこのように物事に固執することが明らかになっている。こうした結果は気がめいるような生物学的事実にも裏付けられている。ストレスが続いてストレスホルモンにさらされると、意思決定において重要な役割を示す前頭葉が萎縮してしまうのだ。

市場の変動率が高くなると、ストレスホルモンの分泌量が増えて、その結果、人々はリスクを回避するようになる、とはどういうことなのだろうか。トレーダーにとってプラスなのだろうか、それともマイナスなのだろうか。

コーツ氏も強調しているように、最も重要なことは、我々は物事をできるだけ効率的に行う機械ではなく、あらゆる行動が生物学的な見えない手に操られている生命体であるということだ、と結論付けている。

以上が学者の研究結果であるが、要は「我々は物事をできるだけ効率的に行う機械ではない」と言うことであろう。我々は効率的に行う機械ではないため、結果的に相場では負けるということを証明しているのだろうか。

人間には感情がある。感情は機械ではない。よって効率的な投資はできないということなのだろう。では、この逆説的な行動では投資で成功を収めることができるということなのだろうか、つまり「感情を排した投資」である。

投資家は、これらの点を十分に踏まえて投資活動を行うべきであると思います。



   ≪ 負け組 ≫
2016/08/26(Fri)

2016/07/03 のコメントです。

もう何年も投資をしているのに一向に勝てない人には、どんな問題があるのだろうか。あるデータより検証してみたい。現在の自分の投資手法と照らし合わせて考えてみてはいかがだろうか。

投資家1万人の調査データ(ザイ・オンライン)をこまめに調べ、資産1億円未満で直近1年の成績が0%以下の人を負け組と定義し、勝ち組の人と比べてみた。

負け組の平均年齢は51.5歳とやや若めで、株や投信への投資年数が浅め。日本株での過去1年の実績は0.6%増と、80%増の勝ち組と比べるとかなり低い成績だ。また、投信を買っている人はわずか20%に過ぎず、NISAを開設している人も31%。低コストのネット証券で投資をしている人も28%と3分の1以下で、コストに気を配らない投資家が多いことがわかった。

投資スタイルでも、勝ち組との差が顕著に出ている。たとえば、「投資のタイプ」では、株では株主優待狙いがダントツで、投信でも分配狙いやローリスク・ローリターン狙いが多い。さらに、「1年間で許容できる損失」については、「元本割れは許容できない」人が48%と、リスクを回避する志向が強いことも判明した。

さらに、驚くべきは「投資のルール」で「守っているルールがない」という人がダントツに多かったこと。「分散投資」はかろうじて20%近くになったが、その他の項目はおおむね10%以下。また、「銘柄選びのポイント」では、「株主優待」と「配当利回り」の2つのみが30%を超え、勝ち組に多かった「相場全体の動き」はなんと0%。非常に狭い視野で銘柄を選んでいる。そして、「会社名を知っているかどうか」を重視している人の割合も、勝ち組と比べると多いのが特徴だ。

「儲けるためのポイント」でも、売買タイミングよりも、「銘柄選び」と答える人が多く、さらに「収支の確認頻度」は、株式投資においても「1日に1回」はわずか24%で、銘柄選びをした後はほったらかしにする人が多い。総合してみると、「リスクは回避したいけれど、買ったあとはほったらかし」という矛盾する行動が負け組の特徴だ。

元本割れを許容できない人は投資が何なのかがわかっていない。投資はリスクを前提で、どう収益をあげていくかを考えなければならず、買った後にほったらかしにするのは愚の骨頂です。また銘柄選びだけに固執するのもダメ。株主優待、配当
知っている株かどうかだけで銘柄を選ぶのは、負けて当然です。

上記のように、負け組にはそれなりの理由があります。投資には「絶対」はないわけですので、投資でやってはいけないことを消去法で除いていって、やはり自分の投資手法を確立していくべきでしょう。



   ≪ EU離脱 ≫
2016/08/19(Fri)

2016/06/25 のコメントです。

英国で行われた欧州連合(EU)を離脱するか、残留かについての国民投票で、離脱派が勝利した。この結果にキャメロン英首相は辞意を表明した。当初の予想では残留派が優勢と予想されていたため金融市場は大荒れとなった。

為替は対ドルで一時100円を割れ、日経平均も15000円割れの状態だ。2014年10月21日以来およそ1年8カ月ぶりの安値を付け、下げ幅は2000年4月17日以来、約16年2カ月ぶりの大きさで、歴代8番目だった。世界中の株式市場も大幅下落となり、投資家にとっては大きな迷惑だ。

まさにサプライズである。歓喜する者、絶望する者、悲喜こもごもであろう。しかし、金融市場では、このような状態は必ず起こるものである。そのためには、何度も申し上げていますように、ロスカットなどのリスク・マネージメントは必須となります。

もし今回、ロスカットを入れず持ち株の大幅下落に見舞われた投資家は、これを機会に必ず「ロスカットを入れる」ことを売買ルールを明記し実践しましょう。

さて、今回のイギリスのEU離脱の原因は何であろうか。私なりに考えると、そもそも、EUの中でもイギリスは初めからヨーロッパ大陸の諸国からは一歩退いた立ち位置にあった。イギリスはEU加盟国でありながらユーロ圏に加わらず、独自通貨であるポンドを維持している。

現在、多くの難民がヨーロッパに押し寄せています。これらの難民を各国が受け入れなければならない。しかし、離脱派の最も端的な主張としては「これ以上移民・難民を受け入れられない」ということです。

難民にとってイギリスは人気国です。それはイギリスの社会保障が手厚いからです。正式な手続きを踏んで難民として受け入れられれば、福祉手当という金銭が与えられたり、無料で医療施設を利用できたり、確実に住居が与えられます。みんな「イギリスは素晴らしい」と言うわけです。

とりあえずイギリスに行けばなんとかなる。そうして移民・難民はイギリスを目指して行くのです。EU加盟国には「難民受け入れを拒否できない」という法律があります。移民についても、特別な理由がない限り拒否できません。だから、イギリスが移民・難民受け入れを拒否、あるいは制限するには、EUを離脱しなければならないのです。

EU離脱の要因として、難民を受け入れることにより社会保障の国民負担が多くなり、経済停滞を余儀なくされることへの拒否反応だったのではないだろうか。

そもそも難民が発生した要因は何であろうか。それはシリア内戦が発端となる。シリア内戦は、現在も続く反政府運動及びシリア政府軍と反体制派による武力衝突である。

シリア内戦は収束の気配を見せず、2014年末にはシリアを難民の最多発生国とした。国外へ逃れたシリア難民は約410万人。そして国内で避難生活を送っている人々は、760万人にものぼる。これはシリアの総人口の約半数、世界の避難民の約5分の1という、他に類をみない規模となっている。

シリア内戦では、アメリカやフランスを始めとした多国籍軍やロシアやイランもシリア領内に空爆を行っており、これらの参戦により内戦は泥沼化している。つまり、シリアの内戦に「何らかの利益」を求めた多国籍軍が参戦し内戦が長期化し、多くの難民を生み出した。

つまり、多国籍軍の参戦により多くの難民を生み出し、結果としてヨーロッパに難民が押し寄せた。この原因と結果は「原因とする多国籍軍の参戦→多くの難民の発生→難民がヨーロッパに押し寄せる→EU加盟国は難民受け入れを拒否できない→難民受け入れは社会保障の負担が多くなる→経済停滞を余儀なくされる→結果としてEU離脱」となります。

多国籍軍の参戦によりEU離脱ということは、結局、自業自得となりはしないだろうか。つまり、自分の行いは最後には自分に帰ってくると言うことです。諺に「天に唾する」とあるが、まさしく、その通りであろう。

森羅万象、作用、反作用の原理で動く。与えれば与えられる。愛すれば愛される。恨めば恨まれる。騙せば騙される。作用、反作用は、調和(バランス)が取れるまで続く。



   ≪ 大いなるチャレンジ ≫
2016/08/12(Fri)

2016/06/18 のコメントです。

やはり17000円前後が上値抵抗線だった。17000円は5月末の高値前の平均買いコストであるため、そこの抵抗線を抜けないで下落してしまった。結果を見てからは何とでも言えるのですが・・・。

物事の結果には必ず原因があるわけで、今回の上値抵抗線は買いコスト(17000円)という原因によって、上値抵抗線を抜けずに、売り浴びて下落(結果)してしまった。もちろん、上値抵抗線の買いコスト(17000円)を出来高を伴い抜ければ、今度は上値抵抗線が下値抵抗線に変化します。

株式市場では突発的なニュースやサプライズがあるため、すべてが上記のような理論的な変動となるとは限りませんが・・・。誰でも自分が買った位置から株価を見ています。よって、売買の一番多い価格帯が節目(抵抗線)となりうるわけです。

さて、当コメントを閲覧されている方で、まだ株式投資をしていない、または、現在はお休みしている方も多いのではないでしょうか。「株式投資は怖いから」「以前にだいぶ損をしたので」などの理由で市場に参加していない方もいることでしょう。

たしかに、株投資には元本保証がありませんから、投資金がゼロになる可能性は否定できません。その事実を多少なりとも理解している方は、「株は恐い」と感じるのでしょう。

また、年齢を重ねるにつれ新しいことに挑戦する意欲が失せてくるのも事実。株を始めることに関し「煩いが増えるのはいやだ」という方もいるでしょう。人というのは、年を取れば取るほどリスクを嫌がりますし、なるべくシンプルに生きたいと感じるものです。

しかし、「守りだけでは堕ち行くだけ」という話もあります。常に向上心は持つべきであると思います。格言に「夢を失ったときに、はじめて老いる」とあるように。

株は恐いと感じるのも無理はありません。もちろん無鉄砲に株投資をするのは間違っています。時間的にリスクのとれる若いうちに株投資を始める方が賢明だという話もありますが、私は「チャレンジに年齢や時期は関係ない」と考えています。株式投資では、良くも悪くも一般社会では体験できないような感覚が味わえるのも魅力のひとつでしょう。

株式投資に限らず、何か新しいチャレンジをするときにはワクワクします。考え方もポジティブになります。この前向きの高揚感が若さを保つ秘訣でもあります。

私が見ている限り、退職後は夫婦で旅行に、あるいはゴルフ三昧にと大いに人生を満喫しているように見えます・・・が。それはそれで良いのですが、私から言わせていただければ、あまりにもワンパターン過ぎないだろうか。私には、旅行、ゴルフは大いなるチャレンジとは思えないのです。周りがみんなそうしているから、何の抵抗もなく自分も右にならえとなるのでしょうか。

こんな話をすると「人にはそれぞれに価値観があるんだから、あんたには言われたかねえよ」となるでしょうが、私としては、株式投資に限らず、もっと想像力を働かせた大いなるチャレンジはいかがなものかと考えます。「想像力は道を切り開き、未知の領域に導いてくれる」のです。

あるアンケートに「晩年になり、今、一番後悔していることは何ですか」との問いがありました。その答えのトップはなんと「チャレンジしなかったこと」だったそうです。



   ≪ 集合と分散 ≫
2016/08/05(Fri)

2016/06/10 のコメントです。

最近のニュースに下記のような記事があった。

『億万長者やそれ以上の富裕層を名乗ることができるのは、世界人口のわずか1%だが、その人々が世界の富のほぼ半分を占め、しかもその割合が増加していることが、7日に発表された新しい報告で明らかになった。
しかもその割合は2013年の45%から、15年には47%へと着実に増えており、格差が世界中で広がりつつあるとする経済学者らの不安を裏付けている。一方、残る53%の資産を、世界人口の99%で分けていることになる。
世界の富裕層にとってオフショア金融センターは依然として重要で、タックスヘイブン(租税回避地)には約10兆ドル(約1070兆円)があり、この額は昨年約3%拡大した。』

このような記事を読んで皆さんはどのように感じられたでしょうか。「自分には関係ないよ」「困ったものだ」「何とか是正しなくては」などと、意見はまちまちであると思います。

今後の世界の経済はグローバル化し、ТPPに代表されるような聖域なき関税撤廃による自由化が進んでいくものと考えます。このような状況を客観的な視点から見た場合「グローバル化」「関税撤廃」「自由化」と、文字だけ見れば理想的とも思える。

しかし、それぞれの国には風土的特性や経済的格差があるのも事実であり、これらを無視した自由化には問題が生ずることになりはしないか。事実、EUの加盟国であるギリシャ問題などは、このような典型的な例ではないだろうか。

上記の記事にあるように、世界人口のわずか1%が、世界の富のほぼ半分を占め結果になるのは、グローバル化や自由化がもたらしたとも考えられる。経済学者たちは、このような格差が今後ますます広がるのではないかと危惧している。

EUは東側諸国や西側諸国に対抗する意味で、また、グローバル化や自由化に対して、さらに強力な結びつきが必要となってEU(欧州連合)を結成することになったわけです。

このように、弱い者はみんなで集まって(集合)団結して強い者に対抗する。そこで、ある程度力が付いてくると、今度は自己主張が強くなり分裂(分散)することになります。過去の世界の歴史を見ても多くはこの繰り返しです。これは宇宙の成り立ちと同じように「集合と分散」を繰り返すことになります。自然の摂理は皆同じ。森羅萬象、皆どこか似ているものです。

上記の「世界人口のわずか1%が世界の富のほぼ半分を占め、しかもその割合が増加している」が、さらに進んでいけばどのように状況になると思われますか。それは「分散」という結果になります。もし、100人中、一人しか食べるものを持っていないとすると、その後どうなるかは想像できますね。

「グローバル化」「関税撤廃」「自由化」は、すばらしいものですが、そこに規律や責任がなければならない。人間は一人では生きていけないのですから・・・。

投資の世界にも確実に「グローバル化」「自由化」が進んでいます。現在の投資市場はさらにグローバル化され、海外の市場でも売買は可能です。投資家の精通した市場での売買ができます。また、多くの指標も上場され売買が自由です。投資家にはメリットのある売買手数料も自由化されています。

しかしながら、投資家は自己規制して自分を見失うことなく「グローバル化」「自由化」の波に飲み込まれないようにしたいものです。自己ルール厳守(自己規律)です。


『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を忘るる 』



   ≪ ストップロス(逆指値) ≫
2016/07/30(Sat)

2016/06/04 のコメントです。

投資市場は経済指標などが発表されると一時的にも大きく変動する。株式市場も同様ではあるが、特に為替は米国の雇用統計発表時には大きくぶれる。これらにより、笑う者、泣く者に分かれる。投資市場は歓喜と絶望の世界でもある。

為替の取引を行う友人は、この雇用統計発表時が最大のチャンスと見て売買しているようだ。その成果については聞いていないが、現在でも売買を続けているので、それなりに収益を上げているのだろうと思う。私には真似のできないところである。

たしかに、雇用統計発表時には極端な動きをするので面白い。しかし、ハイリスク・ハイリターンであることには違いない。くれぐれも注意して取引されることを願うばかりです。

米国の雇用統計発表(日時)は事前に分かっているので、それなりの対応ができる。しかし、予測もしない経済指標発表や事件、事故などのサプライズには事前に対応(心の準備)ができない。しかし、投資市場とはそのような場所なのです。

サプライズはいつ何時、何が起こるかわからない。日中は仕事をしているし、夜は寝ている。「どれどれ、今日の成績を見てみようか」とパソコンを覗くと、とんでもない価格になっている。間違いではないかと再度確認するが、とんでもない価格が正しい価格だったなどの経験はなかったでしょうか。

投資市場は何があってもおかしくない世界です。ファンダメンタル派は、このような価格になるのは理論的にもおかしいなどと言っても、どのような価格でも投資市場では常に現在の価格が正しいと受け止めるべきです。

このようなサプライズに対応するのがストップロス(逆指値)であろう。為替の運用者には当然であると思われますが、株式投資においてもストップロス(逆指値)は必須です。ストップロス(逆指値)を取り扱わない証券会社もあるようですが、投資の世界では何があるか分からないため、ストップロス(逆指値)が採用できる証券会社に変えるべきでしょう。

「自分は長期投資であるからストップロス(逆指値)など必要ないよ」という投資家もいるかもしれませんが、私としては、長期投資であっても必須ではないかと考えています。買い専門の長期投資でもある程度の水準を切ってきたら一旦処分して、再度、その価格になったら買い直すなどの措置をとるべきだと思います。なぜなら、投資の世界は魑魅魍魎の世界でもあるのですから・・・。

私は現在、先物市場で売買していますが、ストップロス(逆指値)は絶対必要です。先物市場は日中取引と夜間取引があるため、それぞれの取引にストップロス(逆指値)を入れて売買しています。

ストップロス(逆指値)を入れた売買では「どれどれ、今日の成績を見てみようか」とパソコンを覗くと、すでにストップロス(逆指値)に引っかかり持ち株がなくなっていたということもしばしばあります。これで良いのです。



   ≪ 実践の難しさ ≫
2016/07/23(Sat)

2016/05/27 のコメントです。

「長年投資活動をしているが、一向に儲からないなあ。昔は大きく儲けたこともあるんだがなあ・・・」とぼやいている投資家も多いはずです。投資の世界であるから儲かる時もあるが損する時もある。大事なのはトータルの成績である。現時点でトータルマイナスであれば問題である。

よく聞く話であるが、ボクシングの試合で自分が苦しいときは相手も苦しいんだよ。スポーツは、おしなべて我慢比べのようなものである。では、自分の成績が悪い時、他の投資家はどうなんだろう。

あるニュース記事を紹介しよう。『市場全体が上がっても下がっても利益を上げる「絶対収益」を追及するヘッジファンドですが、リーマンショック後の2009年頃から収益が上がらず苦しむところが増えています。ヘッジファンド全体の投資収益率はこの7年間、株価指数「S&P500」にも大きく負け続けているのが実情です。昨年(2015年)も、「S&P500」の年間投資収益率がマイナス0.7%であったのに対し、ヘッジファンド全体のそれはマイナス1.0%と下回り、またも敗北を喫してしまいました。ヘッジファンドは顧客から、投資残高に対し平均年1.5%の「運用報酬」と、年間の運用益に対し平均20%の「成功報酬」を取っています。株価指数に連動するよう構成され、タダみたいな運用報酬しか取らないインデックスファンドやETFにすら負け続けるのであれば、存在意義が疑われます。事実、世界のヘッジファンドには現在3兆ドルの運用残高がありますが、今年は初めてETFの運用残高に抜かれる見込みです。まあ成績がこのありさまでは致し方ないでしょう。2015年の運用成績が悲惨だったファンドに「グリーンライト・キャピタル」があります。主宰者はデビッド・アインホーン氏、アクティビストとして有名な人物です。同ファンドは株式のロング・ショート運用を行っていましたが、2015年は何と20%ものマイナスだったようです』

やはり、自分が苦しい時は相手?も苦しいようです。ではなぜ、継続的な収益を上げることが困難なのでしょうか。

ある投資家と話をする機会があった。彼もまた成績が振るわないようであった。彼から「どうすれば継続的な収益を上げることができるのだろうか」と、決まり文句のような質問をされた。

私は「畑に種を蒔いた。しばらくすると芽が出てきた。君なら次に何をするか」と尋ねた。すると彼はポカーンとして、うーんと考え込んでしまった。さらに私は、「誰にも負けないような収穫を得るには何をするべきか」と質問した。

彼は「肥料をたくさんやるべきか」とつぶやいた。ここで言う「肥料」とは、投資の知識であろうか。「では、知識がたくさんあれば投資で収益を上げることは可能か」と質問した。知識のある経済学者はみな億万長者になってもいいはずだ。しかし、そのような話を聞いたことはない。さらに彼は考え込んでしまった。

「より良い収穫を上げるには、元気な芽をのこして、あまり育たない芽は間引きするんだよ。そうすれば、元気な芽に栄養が回ってすばらしい果実を摘むことができるのではないか。これは投資とまったく同じことではないか。それなのに、最初に出てきた芽を次々と刈り取ったのでは果実がならないのでは・・・。あまり良く育たない芽は間引き(損切り)するんだ。そして、元気な芽だけを残してすばらしい果実(収益)を育てるんだよ」と話した。

彼は言った。「それは分かっているができないんだよなあ」と。つまり、理論は分かっているが実践ができないということであろう。投資とは理論と実践であり、どちらが欠けてもうまく行かない。理論と実践は車の両輪であり、継続的な収益を上げられない原因はここにあるのではないだろうか。

実践とは投資家自身の行動である。この行動は投資家自身が決めるものであって、誰も助けてはくれない。では、理論に沿った実践を実行するにはどうすればよいか。この課題は、投資家自身の潜在的な性格に起因するところが多く、一筋縄では解決が難しいところでしょう。これらについては、またの機会に解説したいと思います。



   ≪ 投資の呪縛 ≫
2016/07/15(Fri)

2016/05/21 のコメントです。

定年退職したので株でもと株式投資を始めている方が多い。そのような投資初心者に株式投資を始める動機を聞いてみた。「退職して時間があるので始めた」「利息が少ないので・・・」「少し経済の勉強しようと」など。

だいたいこのような方は4〜5年で市場から去っていく。投資市場を甘く見ているようだ。実践に入れば、一般社会より厳しいことはすぐ分かる。ある人は、千万単位でやられてしまったと言う。

私は皮肉をこめて彼に言ってあげた。「お金があるからやられるのであって、お金がなければやられないよ」と。「それは大いなる社会還元だよ。すばらしい」と。

また、「小遣い程度の利益が上がればいいよ」と言う投資初心者がいる。小遣い程度の利益では「損大利小」の売買となっているはずである。まず、継続的な利益は望めないでしょう。

誰でも経験する投資体験ではあるが、仮に100万円で株式投資を始めたとします。2〜3万円儲かったと思って強気に出たところ、90万円まで一気に値を下げ、焦って決済してしまった状態を考えてみてください。

このとき、「今自分は90万円の資産で売買をする」とだけ考えることは難しいでしょう。「100万円の初期投資額からマイナス10万円の状態にある」と考えてしまいます。これこそまさに投資の呪縛に陥っています。

「マイナス10万円」が頭にちらつく限り、投資で負けたお金を投資で取り戻そうとムキになってしまいます。まず、通常であれば可能かもしれない冷静な判断ができなくなります。株価の値動きそのものの判断に「10万円を取り戻す」という市場にはまったく関係ないところの判断をしてしまうことになります。

また、損失を蒙ると損失を急いで取り戻そうと考えてしまうのもです。そして、通常であればとらない高いリスクを選択するようになるからです。

競馬などでは、このような行動が如実に現れます。一日負け続けた競馬の最終レースでは、「今日のマイナス分を取り戻せる倍率の馬券」を選んでしまったり「今日のマイナス分を取り戻せるだけの金額」を突っ込んでしまったりします。

実際、競馬の倍率を調査したところ、最終レースは大穴狙いに馬券が偏るそうです。つまり、大穴狙いのメリットは薄れています。しかし、個人の勝手な思惑に世の中が応じてくれるはずもなく、たいていの場合は傷口を広げます。こういうミスは避けるべきです。

投資ではまず負け方を考えてから臨むこと。損を出してからではなく「損を出す前」に準備できていることが必要です。現在の状況からどれくらいのマイナスが生じうるか、それは許容できるものかを事前に把握しておくことです。損をしたとき冷静でいられる投資額に設定することです。

投資においては素人向けハンディキャップはありませんから、自分でリスクの低いものを買うか、金額を抑えるしか対策はありません。それでもうまくいかないことはありうるわけで、手痛い経験をして学ぶという「授業料」を少しは設定しておくこともよいでしょう。

誰でも陥る投資の呪縛から解放されるためにも、今のうちに、その対策を講じておくことをお勧めします。



   ≪ 常識は先入観 ≫
2016/07/09(Sat)

2016/05/15 のコメントです。

市場は合理的だと言われています。もし合理的だとするとすべての銘柄が適正な価格のはずだから、割高も割安もないことになります。自分のリスク許容度に合わせて銘柄を組み合わせれば、いつ買っても損はしないないということです。でもそんなことはあり得ません。実際には誰もがいつ何を買うべきか悩んでいます。

長期的には合理的だという解説もよくあります。確かに極端なバブルはいつか崩壊します。でも、それがいつなのかは分からない。バブルは何年も続いたあとあっという間に崩壊して、回復するまでにまた何年もかかるわけで、市場が冷静で妥当だった期間、合理的な水準に収束して安定している期間なんてほとんどありません。

巷には、○○投資モデルなどといって、いかにも高尚な投資手法であるとうたっている手法もあるようですが、投資家心理や市場の動きがモデルで捉えられないことは、自分で実際に投資をすれば研究するまでもなくすぐに分かります。

投資の常識などもその類かもしれません。たとえば「安いところで買って、高いところで売る」など。この常識を信じて投資活動をしている投資家も多いのではないでしょうか。

この常識を実践している投資家は大いに儲けているはずですが・・・。現実的には長期的に儲け続けている投資家は3%程度と言われています。この現実から考えると、はたして「安いところで買って、高いところで売る」ことは正しい投資の常識なのかと疑問が残る。

株式投資の常識を実践している投資家には申し訳ないのですが、私はどこで買ってもどこで売っても良いのではないかと考えています。問題はどこで売買するかという問題ではなく、仕掛け後の処置の問題であると考えています。

特に仕掛け後のリスク管理です。忠実な損切りやリスクマネージメントなどがしっかりしていれば、仕掛けのタイミングなど問題ではないような気がします。買い仕掛けは「高いところで買って、さらに高いところで売る」という投資家もいるのです。

以上のように、投資に限らず、一般的にも「常識」と言われることに対して盲目的に信じていませんか。もし、その常識が正しいとすれば、その結果も常識的になるはずてす。しかし、投資に関してはそのようになっていないような気がしますが、いかがでしょうか。

ここに、一般に常識とされることが本当は間違いであったという例を挙げてみます。

◆卵を食べるとコレステロール値が上がる。
レシチンの作用でむしろコレステロール値が下がる。他にもいろいろよい成分が入っているので、毎日1個以上の摂取が望ましい。一番消化されやすいのは半熟。

◆うどんは消化に良い。
柔らかいから消化に良いと思ってるだけで、本当はうどんの粉が消化に悪い。

◆牛乳を飲むと骨が丈夫になる。
牛乳消費世界一のスウェーデンで骨粗鬆症が非常に多いのがその証拠。牛乳にはカルシウムが多く含まれてはいるが、その吸収を阻害する成分もある。飲み過ぎはよくないってことです。

◆牛乳を飲むと背が伸びる。
牛乳飲んでも骨が太くなるだけで背は伸びない

◆豆腐は高たんぱく低カロリーの理想的な健康食品。
標準的な豆腐1丁に含まれる脂肪分は大さじ1杯相当と意外と多く、また、豆腐には実質的に食物繊維がほぼゼロ。

◆お茶で薬を服用してはならない。
薬の吸収にタンニンはほとんど影響しない事が判明した為、現在はお茶で薬を服用しても別に差し支えないとされている。

◆暗い所で本を読むと目が悪くなる。
成長の過程にあって近視が進行中の子どもの場合、余分な調整力を強いられると、近視がより進行する可能性がある。少なくとも近視の度数進行がすでに止まっている大人の場合は「目が疲れることはあっても、目が悪くなることはない」という考え方が一般的です。要するに、暗い所で本を読むと一時的に目の疲労が原因で見えづらくなったとしても、それが視力の低下には繋がらない

◆デジカメは画素数が増えるほど高画質になる。
A4サイズ程度のプリントなら300万画素と1000万画素の違いはほとんど分からない。むしろ、撮像素子(CCD、普通のカメラのフィルムに相当)上の1画素の面積が小さくなるため、受光量が減り、全体として画質が落ちる。

◆鼻血は上を向いて首筋を叩くべし。
鼻血出たときに上向くのは、鼻腔内の出血が喉を通って胃に流れ込んでしまうため、気分が悪くなることがある。上を向くことによって、止血にはなんの影響もない。首の後ろ叩きは、「指を怪我したので手を振り回している」と同じような状態。安静にしておいたほうが止血は早いから逆効果。

◆毛を剃ると濃くなる。
毛の根元は太いので、剃った断面が広く毛が濃くなったように見えるだけである。

◆指をボキボキ鳴らしたら関節炎になる。
関節炎の原因となるのは老齢や怪我、肥満と遺伝で、指をボキボキ鳴らしても関節炎にはならない。

◆脳細胞は減り続ける。
脳細胞は生まれてから減り続ける一方だという説は誤解である。多くの研究で脳の数箇所では新しい細胞を生成していることが証明されている。


常識を盲目的に信じるのではなく、たまには別の角度から見てみるのもよいのではないでしょうか。


拙者の格言
『人は固定観念や自己暗示によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。既成概念を破れ』

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』



   ≪ 自分の性格を知る ≫
2016/07/01(Fri)

2016/05/07 のコメントです。

皆さんゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか。大いにエンジョイできましたか?。ストレスは発散できましたか?。行楽地はどこも人が多くて、帰りは車の渋滞で疲れてしまったという人も多かったのではないでしょうか。

投資家からは「連休はじめから株価が暴落して、それどころじゃないよ」という話も囁かれた。日経平均は5連続の下げとなり、リラックスした休養とはならなかったようです。

連休明けから心機一転して頑張ろうと意気込んでいる投資家もいると思われます。そのような方に、気持ちが空回りしないように、いくつか注意点を申し上げておきましょう。

まず、株式投資で成功するには、単純に株式の知識だけではなく、投資家の心理も大きく左右することを理解しておくべきでしょう。しかし、気合だけでは勝てないことも理解しておくべきです。

投資家には常に強気派と弱気派が存在します。強気派には自分は常に周囲の情報を的確に把握していると自信を持ち、また投資技術においても自信を持つ傾向があります。元来持ち合わせた性格かもしれませんが、このような投資家は結構多いものです。これは、認知のゆがみと捉えることができます。

強気派は収益を上げたときの成功体験の印象を強く持ち続ける投資家である。投資成果はハイリスク・ハイリターンとなる。

一方、弱気派はすべての現象をネガティブに捉える傾向が強い。周囲の情報、関連する物事すべてがネガティブに見えてしまう。株式投資では、自分が大損してしまった銘柄を二度と見たくないという心境がはたらく。そのような心境は正しい判断の邪魔になる。

過去の失敗をいつまでも引きずるタイプの投資家である。投資成績はローリスク・ローリターンである。

強気派も弱気派も投資家の性格に起因するところが大きいような気もするが、一般的に、人の心にはさまざまな認知のゆがみや、偏ったメンタルの傾向などが見られます。ここでは強気派と弱気派のどちらが投資に向いているかという問題ではない。おそらく、どちらも投資には不向きであろう。

投資とは無機質なものであるが、そこに人間の感情を入れてもあまり良い結果は得られないのではないだろうか。投資では「冷静で、かつ客観的な判断」となるわけですが、人間である以上、大なり小なり感情が移入する。

市場が大きく乱高下すると、投資家の感情も大きく揺さぶられる。これは当然なことです。問題は次の行動です。強気派は「まだまだ大丈夫だ」と持ち株を持続する。弱気派は「もうダメだ」と損切りをする。結果は別として、パニックに陥ると感情(性格)によって行動する。

私は、投資で感情が強く出ると負けると思っている。パニックになって行動して、後になってから、どうしてそのような決断をしたのだろうかと思ったことはありませんでしたか。投資の世界でなくてもパニックになっての決断は正しいはずはありません。「あせりと緊張は失敗を招く」ということです。

しかし、これでは結局どうすれば良いのかと思い悩むところですが・・・。自分を投資向きの性格に直すことは無理があるので、まずは自分の性格を知ることから始めることです。自分の性格をモニタリングするのです。

過去の売買で、どのようなときにどのような感情であったかを記録することです。そして、これからも記録していくことです。株式投資を成功させるには、その記録に基づいて、感情に振り回されて、偏りに陥っていないかどうかを分析するのです。
投資では、投資スキルだけではなく、このような角度からのアプローチも必要となってくるのではないでしょうか。

自分の心の動きに注意を払うことが投資で成功する近道ではないだろうか。



   ≪ リスク対策 ≫
2016/06/24(Fri)

2016/04/30 のコメントです。

これからゴールデンウィークを向かえ意気揚々としていた矢先、株式市場は大きく急落、為替も大幅な円高となった。この大幅な変動に投資家は休みどころではなく右往左往しているのではないだろうか。休みをとっても気が気ではない。

日銀は金融政策決定会合で、追加金融緩和の見送りを賛成多数で決めた。マイナス金利と国債の大量購入を柱とする大規模な金融緩和を現状のまま維持すると発表した。2月に導入したマイナス金利の効果を見極めるため、現時点での追加緩和は必要ないと判断したもようだ。

金融緩和を期待して、持ち株を積み上げていた投資家が失望し、一斉に投げたのが原因だと言う。大幅下落の要因にはそれなりにあるのだろうが、私にはわからない。それを知ったところで大幅下落は現実であり、それを後講釈しても何も始まらない。要はその対策であろう。

投資市場では、今回のように常にサプライズは付きまとう。投資家は常日頃からその対策を講じておかなければならない。相場急変で「どうしよう、どうしよう」と、うろたえているようでは投資家失格である。投資市場では何があるかわからない。急騰、急落は常である。それを承知で市場に参入してきたのではないか・・・。

多くの投資初心者は相場が急落すると「何が原因なのだろう」と考える。しかし、何が原因であろうと現実は持ち株の評価損。現実に目を向けるのが先である。急落の原因を追究する前に手持ち株の対策を考えるのが先であろう。急落の原因など考えても何も始まらない。

急落によって手持ち株の評価損が膨らんでくると「どうしたものか」と考える。そして、次に考えることは「ここまで下がったのだから戻りはあるだろう」と期待する。または「ここは少し様子を見よう」等と考える。しかし、期待や様子見では現状は変わらない。こんなことではいつまでたっても投資での収益には程遠い。

投資とリスクは切り離せない。投資には常にリスクはつきものであることは誰でも知っている。誰でも知っているものの、ほとんどの投資家はその対策を行っていない。当然ながら「下げたら損切りするんだ」と強い意志で望んだものの、あまりにも大きな急落にただただ呆然として、損切りの実行ができない。この繰り返しである。

多くの投資家は投資リスクに対しての考えが希薄である。投資市場では必ず、急騰、急落はある。そして、さらに大きな○○ショックが起こる。これらを踏まえた上での投資市場への参入であったのではないだろうか。

リスクのある市場では必ずリスク対策が必要である。リスク対策には、損切りをはじめ、ヘッジやつなぎ、また、持ち株の増減など多様な対策があるはずです。それらを講じずに、ただ「様子を見よう」などは「逃げ」以外の何物でもない。投資市場は戦いの場である。戦いの場で逃げ回ってばかりいては負けるのは当然です。

戦いには武器が必要である。それも最新鋭の武器が勝利をもたらすことになる。投資家の武器は攻め込まれたときに、いかに攻めを防御し反撃にでるかが勝敗の分かれ道となる。

投資における防御とは、損切りであり、また、ヘッジやつなぎであろう。これらの対策を日ごろから構築し、あらゆるアクシデントに対応できる体制を整えておくべきでしょう。



   ≪ ボラティリティの大きい市場での売買法 ≫
2016/06/17(Fri)

2016/04/24 のコメントです。

4月に入ってもボラティリティが大きい。4月に入ってからの13営業日のうち、2%以上の大きな値動きは半分近い6営業日となった。以前は為替の動向によって企業業績が左右され、株価が上下していましたが、今年は理屈が逆になっているようです。

値動きの大きい要因は何であろうか。私はコンピュータによる高速取引が原因ではないかと考えています。統計資料によると、発注数と成約数の差が開いていることです。つまり、市場への発注数は多いものの、その成約数は発注数に比べて少ないという現象です。

これは「見せ玉」、つまり「大量」の買い注文(売り注文)を約定させる意思がないのに出して、約定前に注文を取り消す行為です。大量の注文で、発注や取り消し、訂正を用いて取引が活発であるかのようにみせかけます。これを高速コンピュータで行うものです。

見せ玉を行うには相場操縦できるほどの大きな資金(数千万円〜数億円規模)が必要になります。見せ玉は相場を意図的に操作しようとする行為です。見せ玉は証券取引法で「相場操縦」として禁止されている行為なのですが・・・。

高速売買では、先物の細かな売買が一方向に続くことで値動きが大きくなるのだそうです。一方、個別では、テーマ(材料)を絞った短期売買の勝率が高いそうです。いずれにしても大きく動かしたいファンドによる先物売買が中心です。

以上のような取引は、当局が規制を行うとの噂もあるのですが、いずれにしても自由市場である株式や先物市場はフェアな取引を願うものです。

ボラティリティが大きくなれば、売買は必然的にハイリスク・ハイリターンとなります。このような状況での売買は当然ながら、ハイリスクの部分はロスカットで対処します。そして、ハイリターンの部分はできるだけ持続します。

しかし、これは理屈の上であって、実践ではなかなかうまく行かないものです。とは言うものの、実際には、これらの手法(損少利大)に近づけた売買を行わなければ利益を得ることはできません。

まず、ロスカットをどのように行うかですが、通常は投資家の資金量等によって、損切り幅を決めて実行することが一般的でしょう。しかし、以前にも解説いたしましたが、私は建玉の大小にかかわらず金額によるロスカットを行っています。

たとえば、100万円投資しても損切り金額は10万円、200万円投資しても損切りは10万円などとします。一般的に、投資金額が大きくなると、どうしても損切り金額が大きくなってしまうことがあります。

これを損切り金額を一定にして行うことによって、投資金が少ない時は損切りまでの幅が大きいですし、投資金が多い時は損切りまでの幅が小さくなり、早めの損切りとなります。金額での損切りはメンタル面でも楽になります。

そこで、損切り金額はどのように算出すればよいのでしょうか。もちろん、投資資金量により損切り金額を10万円、20万円などと固定値としても良いのですが、正しくは、その損切り金額にも理論的根拠が必要となってきます。

正しい損切り金額の算出方法は、投資資金量に対する市場のボラティリティとのバランスにより算出すべきです。市場ボラティリティが大きい場合は、その損切り金額もそれらに合わせて増額することになります。

また、ハイリターン市場での利食いは、簡便法ではありますが、できるだけ大きな利幅をとるために、上昇後の高値から何%下げたら利食いするなどの決済法が賢明かと思います。

現在のようなボラティリティの大きい市場では、以上のような売買手法で実践されてはいかがでしょうか。



   ≪ 後悔しないためにも ≫
2016/06/10(Fri)

2016/04/16 のコメントです。

世界中を震撼させている極秘文書「パナマ文書」の流出。タックスヘイブン(租税回避地)での金融取引自体は違法ではないものの、タックスヘイブンを使った脱税や資金洗浄が問題なのである。

東証に上場している上位50社のうち45社がタックスヘイブンを活用し、ケイマン諸島だけの活用に限っても、日本の大企業は55兆円で、アメリカに次いで世界第2位の規模だそうです。

タックスヘイブンを活用することによって世界第2位となる莫大な税逃れをしている日本の大企業から、まともな税金をきちんと払ってもらうことの方が消費税増税よりも優先すべきではないだろうか。

さて、日経平均は4月初旬より1500円弱の上昇を示したが、相変わらずボラティリティは大きい状況にあります。3月末からの下落を取り戻した格好になっていますが、抵抗ラインである17000円を抜けるかが当面の課題でしょう。

ある会合で株式投資の話題が出た。ある人が退職後に株式投資を始め、投資金は小額で短期売買であるという。5万円も利益が出れば喜んで売ってしまうと言っていた。またある人は、会社の社長で長期投資で配当を貰うのを楽しみにしいてる様子。

前者の投資家は退職後に何もすることがないので、日々の楽しみとして株式投資とバラの栽培をしているという。今までは会社勤めで好きなことができなかったが、退職後は好きなことができると笑顔で語っていた。

またある人は、退職後はのんびりしたいと思い、現在まで何もしていないという。しかし、最近は何もしないことが苦痛に感じてきたと話していた。確かにそのとおりだろう。忙しいのも辛いが、暇なことはもっと辛いものである。

統計に、退職後に何もしないという人は、退職後、7年前後で体調を崩すという統計資料がある。目的もなくただ過ごしていると老け顔になって、老人になってしまう。またまた、私の語録で恐縮ですが『夢を持たざる者は変化を恐れる。守りだけでは堕ち行くだけ。常に向上心を持つべきである。夢を失ったときに、はじめて老いる。』とある。まさしくこのことです。

何もしないということは、夢も目的もなく、日々の刺激もなく、気力も湧いてこない。このような状況では、社会的にも必要のない人間となって老いていくのではないだろうか。何か活動をしてみてはいかがだろう。たとえば、ボランティアとか。

人間は目的を持って、その目的に向かって突き進んでいるときが一番充実して、いきいしている時ではないだろうか。今までの自分を振り返って、自分が一番充実していた時を思い出してみては・・・。

統計資料に、人は晩年になって一番後悔することは何であろうかという項目があった。そのダントツは「チャレンジしなかった」との後悔が70%を占めていた。あの時チャレンジしていれば、今の自分も変わっていたかもしれないという後悔なのかもしれない。

前述の短期売買の投資家、そして配当取りの長期投資家、どちらも株価変動を注視し、成果は別として刺激的な日々を送っているのではないだろうか。楽しみのない人生ほどつまらない人生はないだろう。

私は、普段は投資についてのアドバイスはしないのだか、短期売買の投資家から、「利食いがうまくできないんだよなあ。売った後、大きく上げられて悔しい思いを何度もしているんだよ」と言うので、私は、トレイリングストップの手法について説明してあげた。彼は「いいことを聞いた」と喜んで帰っていった。


拙者の語録

『物事を始めることに遅い時はない。今から始めよ。ここから始めよ。チャレンジに年齢や時期は関係ない。』

『後悔しない人生とは、挑戦し続ける人生にある。』

『現在の自分の姿は、過去の決断の結果である。現在の決断は将来の自分の姿となる。今、何かを決断しなければ将来は何も変わらない。』


追伸

今回の九州、熊本地域の地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。



   ≪ 饒舌は徳を乱る ≫
2016/06/03(Fri)

2016/04/09 のコメントです。

世界を揺るがす大スキャンダルニュースが飛び込んできた。「パナマ文書」流出に世界中がパニック陥り、史上最大のリークとなっている。内容は、世界中の著名人たちが、主にタックスヘイブンにてどのように資産監理していたかを示すもの。名を連ねているのは、政治家や経済人、著名スポーツ選手など、いわゆる「世界トップの大金持ち」たちです。

パナマ文書は、簡単に言えば、資産隠しに利用されるタックスヘイブン(租税回避地)の顧客名簿が流出したということです。ファンドが税務負担を安くするためにタックスヘイブンを利用することはしばしばありますが、富裕層等が税金逃れのために利用するケースもあるため、バレルとまずいという方が世界中にいるということです。

世界の権力者や富裕層がパナマのタックスヘイブン(租税回避地)にペーパーカンパニーを設立し、資産隠しや麻薬・武器取引、脱税などに利用するためのアドバイスをしていたのではないかと疑われている。タックスヘイブンはパナマに限ったことではなく、ケイマン諸島など世界にはたくさんの租税回避地ある。

これらのスクープから思うことは、口では立派なこと(課税逃れ批判、腐敗撲滅、汚職没滅)を言っていても裏では私利私欲に走り、何をやっているのかわからない。庶民には関係ないことなのでしょうが、国民から税金を吸い上げておいて、国民に犠牲を強いて自分は・・・、というところが垣間見える。

この問題がスクープされて早々に辞任した首相もいる。あまり金銭には関係ないと思われる欧州サッカー連盟元会長の名も挙がっている。おとなりの中国では汚職追放を叫んでいるにもかかわらず、パナマ文書には首脳やその親族の名が連ねている。

このようなことから、我々は何を信用してよいものかと考え込んでしまう。私は政治の裏側を見聞きしているので政治の世界には関心を持たない。政治家は話をすることが商売であり、その話し方もうまいし説得力もある。しかし、しかしである。

私の語録に「饒舌は信用に値しない。饒舌は自分の「非」を無意識に隠す行為である。知る者は言わず、言う者は知らず。巧言は徳を乱る。」とあるが、政治家などはそんな感じではないだろうか(すべてとは言わないが・・・)。私は、あまりおしゃべりな人は信用しない。

投資の会合などでは、必ずと言っておしゃべり(饒舌)な人がいる。ワンマンショーのようだ。たまに突っ込んでみると、そのはぐらかしもうまい。私は付いていけない。

皆さんも一度や二度は投資セミナーなどに出席されたことがあると思います。講師は慣れたもので理路整然と解説し説得力もある。しかし、それだけ投資に対する理解があるのなら講師などしないで自分で投資すればと思う。

投資セミナーの受講経験者には失礼であるが、投資についてあまり理解していない講師の話を聞いても実践ではあまり役に立たない。投資についてあまり理解してない講師とさらに理解していない受講者であるから、受講者は「うんうん、なるほど」と納得している。ある意味ではバランスが取れているのだろう。(失礼)

やはり、投資の世界は実践から学び取るべきでしょう。損失を出し、その辛さを体験し、初めて成長するものです。もちろん理論も大切ですが、実際に大きな損失が発生すると理論どころではないことは皆さんも体験済みでしょう。

少し話題が飛んでしまいましたが、要は、投資ではあまり人の話は鵜呑みにせず、自分で体験して学ぶべきです



   ≪ 一番重要で難しいこと ≫
2016/05/27(Fri)

2016/04/02 のコメントです。

投資家であれば誰でも「トレードで生きていこう!」と考えるのは、ごく自然のことでしょう。また、人付き合いが苦手だから「トレードで生きよう!」などと考える人もいるかもしれません。しかし、株やFXだけで生活できる人は極めて少ない。たまたま追い風に乗って大きな収益を上げることもあるが、ならしてみればトントンかマイナス。その失敗も「認識の甘さ」からではないだろうか。

実際のところ「株やFXで生活できている人がどの程度いるか」といえば、それは極めて少ないものです。カリスマ投資家も時間が過ぎればただの投資家となる。投資では、ほとんどが失敗して、けっこう悲惨な境遇になったりする。

投資に向かうひとつの理由としては、会社などでの対人関係に嫌気がさして、自分ひとりでできるビジネスはないものかと考える。ネットビジネスはいかがなものかと考えるも、ネットビジネスも相手が見えないだけで、クレームの処理などで頭を痛めてしまう。

そこで、その行き着く先に残ったのが「株」や「FXトレード」ということなにる。私は、対人関係がうまく行かない人は投資の世界でもうまく行かないことが多いような気がします。

なぜなら、対人関係がうまく行かないということは、たとえば、相手の意見に反論せずに我慢してしまう、自分が意見すると相手はどのような気持ちになるか考えしてしまい、意見しないでしまうなどが多いのではないだろうか。つまり、気持ちが入りすぎてうまく対応できない。そして、ストレスが蓄積され対人関係に嫌気が差すといったところだろう。

また、あるときは自分が批判されると、我を忘れてキレてしまう。受け流すことができず、とことん攻撃してしまう。つまり、対人コミュニケーションが上手くいかない典型的なパターンは、感情コントロールができなくて、いわゆる「キレてしまう」ということです。

「感情コントロールができない・・・」。これは当欄で何度も解説しましたように、投資で一番重要で難しいことは、感情のコントロールなのです。投資の世界は歓喜と絶望の世界と言われるように、まさに感情が大きく揺さぶられる世界でもあるのです。

しかし、感情が揺さぶられれば投資の世界では負け組みに入ります。実社会でも同様ではないでしょうか。よって、対人関係がうまく行かないということは、ある意味では感情のコントロールがうまく行かないということでもあり、そのような方が投資の世界に参入してもうまくいかなということにならないだろうか・・・。

とは言うものの、実は私も人付き合いが苦手なひとりです。そのためか今まで相場の世界では散々苦労してきました。相場では、感情、欲と恐怖のコントロールができなければ最終的には負けることになります。

現在でも感情のコントロールは苦手な方ですが、できるだけ自分のメンタル面の弱さを理解し、感情にブレや歪みがないかを確認しながらトレードを続けています。

投資家の皆さんも感情をうまくコントロールして、投資の苦しみを楽しみに変えるような状況を作り上げるべきです。投資技法などはその後ということになります。



   ≪ 作用・反作用 ≫
2016/05/20(Fri)

2016/03/27 のコメントです。

投資は難しいものです。「投資をすると勉強になるからやった方がいい」とよくいうけれど、そんな生易しいもんじゃない。そんなつもりならやめておいた方がいい。やるなら本気でやらないと。すべてを投げうって・・・。

市場は合理的だという考えがあります。もし本当に経済学の合理性がすべて成り立っているなら、すべての銘柄が適正な価格のはずではないだろうか。自分のリスク許容度に合わせて銘柄を組み合わせれば、いつ買っても損ではないということです。でもそんなことはありえない。実際には誰もがいつ何を買うべきか悩んでいます。

私は、株価は常に間違っていると考えています。かくあるべき正しい(実際には分からない)水準を軸として上下に変動している。正しい水準とはファンダメンタルズであると思いますが、その軸を正しく算出すべき手法が見当たらない。

一般的に、かくあるべき水準より下落している銘柄を割安株と呼び、かくあるべき水準より上昇している銘柄を割高株と呼ぶ。通常はこの割安株を買い付けすることになる。理論的にはこうなる。

要は、この正しい水準が分かれば良い訳で、そこで理論価格(株価)なるものを算出する計算する手法があるが、これが適正であれば誰もが飛びついて採用することになります。しかし、理論価格を誰もが採用すると株価は変動しなくなるはずです。

ここが投資の難しさでもあり面白さでもある。私は株価は常に間違っていると考えいますが、間違っているから正しい水準に戻ろうとして、結果的にそこに変動が発生すると考えています。

この考え方は、株価の変動に限らず、世の中の現象も株価と同様に変動していると捉えています。現在の世界は、かくあるべき正しい世の中(株価の適正と同様に実際には分かりませんが・・・)から常に乖離しながら変化しています。

世の中も株価も常に行き過ぎが発生します。そして株価は変動し、世の中は移り変わります。つまり、森羅万象「作用・反作用」の原理で動いているのです。

アメリカの大統領選挙でトランプ氏が話題となっていますが、その背景にはアメリカの閉塞感があるためです。今の閉塞感を打ち破ってほしいという期待感から、奇抜なトランプ氏が注目を浴びているのではないだろうか。閉塞感という作用により、トランプ氏の注目という反作用が働いているように思えます。

世の中、株価は「作用・反作用」の原理で動き。「作用・反作用」は、調和(バランス)が取れるまで続きます。つまり、バランスが取れたときが、かくあるべき正しい姿となります。しかしながら、本来あるべき正しい姿は、理論的にも体感的に
も、その判断は難しいものです。

株式投資も、この「作用・反作用」の原理を利用した投資手法が正しいことになりますが、なかなか思い通りにはならないものです。人生も・・・。


拙者の格言

『森羅万象、「作用」「反作用」の原理で動く。与れれば与えられる。愛すれば愛される。恨めば恨まれる。騙せば騙される。「作用」「反作用」は、調和(バランス)が取れるまで続く。』



◆ SPS研究所の短期相場観測指数 ◆ (毎日更新)

更新日時 2016年03月25日 18時11分 ( 日経平均 17.003 )

∞∞∞∞∞∞∞∞∞< 短期相場観測指数 >∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


  ・相場判定 買い
                ( ロスカット@ 16.924 )
                ( ロスカットA 16.826 )
  ・ボリューム 8.6 ポイント

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



   ≪ 最近の成績 ≫
2016/05/14(Sat)

2016/03/19 のコメントです。

「最近、投資の成績が悪いなあ」と、多くの投資家が悩んでいる。投資成果が芳しくないのにはいくつかの理由があるだろう。投資活動は長期にわたり運用していくものであり、長い間には良い時も悪い時もあるのは当然です。

しかし、最近は特にうまく行っていないなあとぼやく。何が原因なのだろうか。今までは、そこそこうまく行っていたのに・・・。トレンドが一方通行の時は、それなりに収益は上がる。しかしながら、現在のような方向が定まらないような展開では成績もいまひとつ。

トレンドが定まらないということも原因のひとつですが、もうひとつ、ボラティリティが大きいということも成績不振の原因でもあります。以前にも解説しましたように、最近の相場は、通常の相場展開より5割もリスクが増大しています。つまり、ハイリスク・ハイリターンの相場展開であるということです。

では、最近の相場で成績が芳しくないのは自分だけなのでしょうか。プロ集団であるヘッジファンドの成績を見てみましょう。

ニュースによると『ヘッジファンドは昨年には欧米のファンドを上回るリターンを上げたが、今年は過去最悪の滑り出しとなっている。低調な成長見通しを背景に同地域の株式相場が低迷しているためだ。調査会社ユーリカヘッジ(シンガポール)によると、日本を除くアジアに投資するヘッジファンドの運用成績は2月がマイナス1.5%。1−2月ではマイナス6.6%と、この時期としては過去最悪。世界主要地域のファンドの中でも運用成績は最も悪かった。1月に苦戦したグリーンウッズ・アセット・マネジメントやジール・アセット・マネジメントがさらに損失を膨ませた 』

また『アジアのヘッジファンドは2015年に市場の混乱をうまく切り抜けたが、世界の成長鈍化懸念が強まる中で今年に入って運用成績が暗転。中国株の上海総合指数は今年19%下落と、世界の株式市場で最も下げた指数の1つで、アジアの大半の株価指標でボラティリティ(変動性)が大きかった。ユーリカヘッジのシニアアナリスト、モハマド・ハッサン氏(シンガポール在勤)は「アジアのヘッジファンド、特にロングショート戦略に軸足を置くファンドは市場のボラティリティで痛手を受けた」と語った。ユーリカヘッジによると、1−2月の運用成績は欧州のヘッジファンドがマイナス3.2%、北米がマイナス1.7%だった』

2015年に清算されたヘッジファンドの本数は、2009年以来で初めて新たに設定されたファンド数を上回った。ヘッジファンド・リサーチ(HFR)のデータが示した。変動性の高い市場環境の中でヘッジファンド業界が世界的に縮小したという。

15年10−12月(第4四半期)に清算されたファンドは305本で、前年同期の257本を上回った。昨年全体では清算が979本、新規設定が968本だった。

投資家に資金を返還したヘッジファンド会社には、コマック・キャピタル(ロンドン)やフォートレス・インベストメント・グループが含まれる。フォートレスでは23億ドル規模のマクロファンドが損失を出し、清算された。

上記のように、最近はプロでも成績は芳しくないようです。主役である相場全体が不安定であり、ボラティリティも大きいため収益もいまひとつとなっています。あまり焦らないことです。



◆ SPS研究所の短期相場観測指数 ◆ (毎日更新)

更新日時 2016年03月18日 18時12分 ( 日経平均 16.725 )

∞∞∞∞∞∞∞∞∞< 短期相場観測指数 >∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

( ロスカットA 16.901 )
( ロスカット@ 16.804 )
・相場判定 売り

・ボリューム 62.8 ポイント

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



   ≪ 投資手法の検証 ≫
2016/05/07(Sat)

2016/03/12 のコメントです。

中国の証券監督管理委員会の主任は、出席した全国人民代表大会の部会で、集まった記者らに対して「株を買ってください。株を売らないでください」とパフォーマンスを披露したと言う。さすがにこれには中国メディアも「何を言いたいのか分かりますか? 私には分かりません」と酷評した。ほとんどが批判的だ。

米経済メディアのブルームバーグは、中国・上海株の暴落が加速していた昨年7月、習近平国家主席が手書きの文書で、株価維持を事実上命じていたことが分かった。異例の指令書で重大な危機感を示したにもかかわらず、国内外の投資家は総スカンで、株価対策も失敗に終わった。一方、人民元の国際通貨化も看板倒れで、当局は買い支えに必死という惨状だ。共産党一党独裁下の市場経済という大いなる矛盾が浮き彫りになっている。

中国当局は、株価も関係者を取り締まれば維持できると考えているのだろうか。市場経済は多くの人が自由な活動をすることで発展するもので、共産党の一党独裁体制で市場をコントロールすることなど不可能だろう。

『本来あるべき姿から乖離したものは、いずれ是正され、再び元の位置に戻される』と言う。結局、間違った手法は無駄であるということです。

さて、手法といえば、投資家はそれぞれの投資スタイル(手法)を持って投資活動に励んでいます。儲かる時もあるが損をする時もある。これが投資の世界である。巷には多くの投資手法が存在します。

しかし、あらゆる投資法を採用し投資に挑んだが結果はさっぱりという声が多いようです。これらについて私なりの考えを述べてみたい。

数多い投資手法の中で、明らかに使えない手法や間違っている手法がある。ひどいものには占いや星座から売買を判定するなどのいかがわしいものから、勝率80%などと謳った手法まである。

これらは論外であるが、投資とは「理論と実践」であるため、理論的根拠の希薄な手法は、まず除外するべきです。理論的根拠については投資家の判断に委ねられることになりますが、投資家自身が納得できる根拠であればよろしいと思います。勝率やパフォーマンスの良さに惹かれることなく、分析根拠を十分理解した上で採用するべきです。ただ実践で使える手法は、ごく一部でしかないことを理解しておくことです。

もし仮に、最終的には収益の上がる投資手法があったとします。その手法であっても常に勝ち続けることはないと思います。負けが続くこともあります。もし、収益の上がる手法と理解しつつも、連続して負けが続くと多くの投資家は止めてしまいます。これではいつまでたっても投資手法の確立はできません。

ここで私の提案ですが、もし、自分に合っている理論的根拠のある投資手法が見つかったなら、売買を最低単位で行い、相場の山と谷、つまり上昇トレンドと下降トレンドの両方について売買してみることです。

相場には追い風や向かい風があります。また、偶然やサプライズということもあります。そのため上昇だけ、下降だけの検証ではなく、相場の山と谷の両方において実践売買して検証するべてきです。これらによって、その投資手法が正しいか否かを見極めるのです。多くの投資家はちょっとかじっただけで「これはダメ」と結論付けしているようです。ある程度の期間は検証してみることです。

ここで、自分に合わない手法でも検証するべきかという問題が発生しますが、私は投資家に合わない手法は無理に採用する必要はないと考えています。なぜなら、投資の世界では極度のトレスが発生します。その上で自分に合わない手法の採用は更なるストレスとなる可能性があるためです。投資とは継続して行うものです。そのためできるだけストレスは最小限に抑えたいものです。



   ≪ 問題解決の極意 ≫
2016/04/30(Sat)

2016/03/06 のコメントです。

サッカー女子リオデジャネイロ五輪アジア最終予選。3試合が行われ、国際サッカー連盟(FIFA)ランキング4位の日本代表「なでしこジャパン」は、同17位の中国に1−2で敗れた。通算1分け2敗の勝ち点1の5位で出場権を得る上位2位以内は極めて厳しくなり、4大会連続の五輪出場は絶望的となった。

ワールドカップで優勝した「なでしこジャパン」はどうしてしまったのだろう。試合を見ても精彩がなかった。あのすばらしかったパス回しはどこに行ってしまったのだろうか。悔しい気持ちと情けない気持ちが交錯する。

人は、何かうまくいったとたんに、ふと力が抜けて安心してしまうことはあるものだ。根を詰めて頑張ったら、あとはこのままうまく回ってくれるはず・・・。そんな気持ちにあぐらをかいてしまいたくなる。

あるいは、うまくいかなかった時には、やったところで・・・といった気持ちになることもあるかもしれない。成功するために精一杯の力を出すが、いったん成功するとその心地よさに身を任せて、それまでの努力を怠ってしまいたくなるものだろう。

投資でも同様なことが起こる。うまくいっているときは何をしてもうまくいく。うまくいかないときは何をやってもダメ、という経験された方は多いはずです。うまくトレンドに乗っているときはどのような投資手法でも儲かる。

一旦トレンドが反転するとすべてうまくいかなくなる。このような現象は投資家に投資技術がないことを証明するものである。なぜなら、投資家の技量で儲けているのではなく、たまたま偶然、トレンドに乗ったときだけ運よく儲かるだけである。そこに投資家の投資能力は存在しない。

もし、投資家に確たる投資技術があるならば、たとえトレンドが反転しても儲け続けられるはずである。よって、投資の世界で「投資の継続性」は、とても難しいものとなります。

投資家は常に儲け続けようと日頃から投資の継続に努力し、試行錯誤されているのではないだろうか。しかし、その努力に比例した成果が上がらない。努力は続けているものの、果たしてこれが正しい努力なのだろうかとふと疑問に思うときがある。「努力しても得られないこともある。しかし、努力しなければ何も得られない」という言葉が頭をよぎり、さらに苦悩は続く。

世間では「自分を信じて努力すること」などと言っているようだが、これがまた難しい。私自身も分かっているが実行することは難しい。

では、投資のアイデアを生み出すために何をどのようにすればよいのだろうか。これは私なりの考えですが、投資に限らずあらゆる問題解決に利用できるのではないだろうか。

まず、あらゆる角度から発想することが必要になる。一見関係がなさそうな事物の間に関係性を見出す力を養うことで、こうした作業がやりやすくなるだろう。

私の場合はテクニカル分析が専門であるが、テクニカル分析は過去の数値を検証、分析することにある。過去の検証は「歴史」と言うことにもなる。私は日本の歴史や世界の歴史なども勉強することがある。一見相場には関係ないように思われるが、「過去の検証」という共通した事柄でもある。アイデアを生み出すためには、あらゆる角度から発想することが必要になるのではないだろうか。

問題解決や新しい発想をするときには、その解決策を思いつくままに自分の中に、アイデアのもととなる情報をインプットし続けることです。ここで大事なことは、そこにインプットした情報をもとに問題を解決しようとしないことです。常に情報だけはインプットして、いったんそこから思考を離してみることです。

問題解決のアイデアの元となるあらゆる情報を頭の中に箇条書き的にインプットしたらあとは何もしないことです。この「何もしない」ことがポイントです。

人は歳を取ると、ある人の顔は思い出しても名前が思い出せないときがある。しかし、あるときフッと思い出すときがある。これは脳内のデータベースへのアクセスに時間がかかったためである。

これらと同様に、ちっとも生み出せないはずのアイデアが、忘れたようなときにフッと湧き出ることがある。これはいきなり生まれた考えではなく、自分の中のあらゆる情報が結びつき、うまい具合に成熟した瞬間となる。これが「ひらめき」というものであろうか。

これらの現象を分かりやすく説明すると、アイデアの発想はジグソーパズルに似ている。問題解決のアイデアの元となるあらゆる情報をジグソーパズルのピースとする。そのピースを組み合わせて最後にジグソーパズルが完成する。

ここで、ピースを組み合わせを脳内のデータベースにアクセスしながら組み合わせの完成を待つのです。自分で考えたりしないことです。脳内のデータベース(蓄積された過去の体験)から最適な結果が生み出されるのを待つのです。

問題が大きい場合は、そのピースも多いということになります。ピースが多ければその組み合わせ時間も長くなります。すべての情報をインプットしたら、あとは焦らず待つことです。必ずひらめきます。

どんなことでも関心を持ち、できるだけいろいろなことに挑戦し、少しでも疑問にはチャレンジしてみること。そのような姿勢を持つことによって、いつもそのことを考えているわけではなくとも、いずれ関連することを常にインプットし続けた成果が自分に現われるのです。


拙者の格言

『問題解決の極意:その問題について、考えられるあらゆるすべての事項を頭にインプットする。そして、その問題を解決しようと考えず、その問題からいったん離れる。しばらく時間をおくと必ず正しい解決策がひらめく。自然に正しい方向に進む。焦るな。』


◆ SPS研究所の短期相場観測指数 ◆ (毎日更新)

更新日時 2016年03月04日 18時12分 ( 日経平均 17.015 )

∞∞∞∞∞∞∞∞∞< 短期相場観測指数 >∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


・相場判定 買い 
( ロスカット@ 16.923 )
( ロスカットA 16.808 )
・ボリューム 63.8 ポイント

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   ≪ 変化に沿った売買 ≫
2016/04/23(Sat)

2016/02/28 のコメントです。

上海で開いた20カ国財務相・中央銀行総裁会議(G20)は、均衡の取れた成長や市場の安定に向け、財政を含めたあらゆる政策手段を動員することを明記した共同声明を採択し討議を終えた。

声明は「世界経済の回復は続いているが、なおまだら模様であり、力強く持続的で、均衡の取れた成長という目標を下回る」と指摘した。「金融政策は引き続き、経済活動を支援し、物価安定を確かなものにするが、金融政策だけでは均衡成長は実現できない」としている。

我々投資家としては、G20の声明が持ち株にどのように反映するか、また、その対策はと聞かれても「まったく分からない」と言ったところではないだろうか。漠然とは理解できるが明日の持ち株の予想はつかない。

世界情勢がめまぐるしく変化しているのは分かるが、今後の相場展開を自分の売買にどのように結び付けていくか分からない。確かに、このところの株価の変動を見ていると株価の変化が著しい。

これらの株価変動をテクニカル的に分析してみた。一日の株価の変動を過去6ヶ月間にわたりTOPIX採用銘柄(2000銘柄弱)を調査してみると、最近の株価変動は通常の変動より5割り増しの変動となっていることが分かる。

TOPIX採用銘柄の一日の始値、高値、安値、終値をみて、始値に対してどのぐらい変動しているかを調査([高値−安値]÷始値)してみると、過去6ヶ月では平均して1.2%の変動となっている。通常の変動は0.8%前後であるため、実に5割り増しの変動となっている。

このように最近の株価変動は大きく乱高下しているのが分かる。これらもG20の声明にあるように世界経済の不安定さを物語っていることが、株価変動によっても読み取れるのではないだろうか。

上記のように、最近の株価変動が大きいため理論的にもテクニカル的にも損切り幅もそれらに準じたものにしなければならない。つまり、損切り幅を従来の損切り幅の5割り増しにすることです。今までは10%で損切りと決めていたものを最近の相場では15%で損切りにしなければ相場に沿った売買とはならない。

相場が大きく変化しているのに、分析指標や損切り幅もいつも同じでは収益には結びつかない。今までは順調に収益を上げてきたのに、突然収益が落ち始めたなどは、相場が変わったことに気づかず従来の分析指標を使い続けているためでもある。

我々には今後の世界情勢などは分からないものの、通常のテクニカル分析でもその変化は捉えられるものです。以前にも申し上げましたように、常に相場のボラティリティに注意を払い、それらに沿った売買を目指すべきです。

相場はあらゆる情勢を織り込み常に変化しています。「流れに棹させば流される」とあるように、その変化に沿った売買を行うことが成功への近道ではないだろうか。


◆ SPS研究所の短期相場観測指数 ◆ (毎日更新)

更新日時 2016年02月26日 18時12分 ( 日経平均 16.188 )

∞∞∞∞∞∞∞∞∞< 短期相場観測指数 >∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


・相場判定 買い 
( ロスカット@ 16.064 )
( ロスカットA 15.909 )
・ボリューム 86.6 ポイント

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