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…知って得するページ…

   ≪ 独りよがり ≫
2014/06/13(Fri)

2014/02/15 のコメントです。

株式市場は相変わらず弱含みである。株式市場はファンダメンタルズをベースに変動するものの、短期的な変動は情報や材料などにより変動しやすいものです。さらに心理的要因も株価変動に影響を与えます。

とりわけ、最近のニュースによるとロシア通貨の急落や中国の「影の銀行(シャドーバンキング)」などが取りざたされています。中国のシャドーバンキングの取引で、債務不履行(デフォルト)が起きる可能性も指摘されています。信託会社が大手行の中国建設銀行を通じ、国内の個人投資家らに販売した金融商品のうち2億8900万元(約49億円)分が満期に償還されなかったことが分かったという。

このように外部要因的には不安材料も多い。大きな不安材料があったりすると、相場は一方向に進みやすくなります。しかし最終的に相場の状況を決めるのはファンダメンタルズですから、今回の株安についても冷静に、客観的に見ていく必要があります。

当研究所の投資手法は、買いと空売りの両建て売買であるため、現在のような状況でも特に問題はないと思います。現状では、指標が「売り長」(空売りが多い)であるため、それなりに収益になっていると思います。

私が昨年末から運用し始めた「バスケットによる裁定取引」もNT倍率が縮小してきたため落ち着きを取り戻し順調な状況にあります。このような運用の中で、バスケット方式による裁定取引のスキルなど多くのことを学びました。

やはり「バスケットによる裁定取引」は、売り銘柄としては日経平均先物ではなくTOPIX先物の方が良いように思いました。実践と同時に売りをTOPIX先物にしたシミュレーションも並行して行ったのですが、成績は多少の上下はありましたがマイナスとなる時期は少なく、現在でもある程度納得できる成績となっています。

晩年になったら「バスケットによる裁定取引」のようなマイナスの少ない投資手法が良いのではと思っています。「バスケットによる裁定取引」の最大の特徴は、収益はあまり多くは望めないもののリスクは小さく、何といっても相場に振り回されるようなストレスがないことです。晩年の投資においては、やはりストレスがないことが一番ではないでしょうか。

さて、私は「バスケットによる裁定取引」と同時に、従来の短期売買も実践しています。成績は相場指標である現在の「ヘッジ比率」を見て頂ければお分かりいただけると思います。

以前紹介いたしました、新しい短期売買の分析システムがほぼでき上がりました。現在までの検証結果は、以前紹介しました内容とほぼ同じ感じです。採用した2000銘柄のうち年間を通してプラスになった銘柄は約75%、つまり2000銘柄中1500銘柄は収益があったということです。

また、年間の利益率は20〜25%程度(年率)でした。これはマイナス銘柄を含めた2000銘柄の年間平均値です。もちろん、買いと空売りのどてんによる連続売買です。ランキング上位銘柄(上位100銘柄)のほとんどが年間の利益率は100%以上でした。

また、勝率は平均で45%前後でした(マイナス銘柄を含めた2000銘柄の年間平均値)。当然ながらランク上位銘柄の勝率は、それを上回りますが、実際の売買においては勝率50%前後と見ておいたほうが良いと思います。売買平均日数は18日前後、年間売買回数(1銘柄あたり平均)は21回程度です。

数値を見る限り、かなりの短期売買となりますので、多くの銘柄で売買すると非常に忙しいトレードとなります。

私は、以上のような分析システム開発も誰に相談することなく、何の資料も見ることなく、ひとりで行っているわけです。まあ、相談する人がいないということが現実なのですが。また、いまさら市販のノウハウ本を参考にする必要もないし・・・。

そのようなことで、ひとりでシステムの開発をしていると、どうしても「独りよがり」となって考えが曲がってしまうものです。このことは、私自身、体験的によく理解しています。これらを補正する意味でも、今後、これらの分析システムも何らかの形で公開して、いろいろなご意見をお聞きしたいと考えております。



   ≪ 一筋の道を踏んでゆけ ≫
2014/06/09(Mon)

2014/02/07 のコメントです。

新興国の通貨安をきっかけに世界各国で連鎖的に株価が下落しています。世界の株式市場では今、何が起こっているのでしょうか。このような中、我々、個人投資家はどのように対処すればよいのでしょうか。

米国の量的緩和の解除が新興市場国の経済成長に悪影響があると考えられるため、結果的に米国や日本の株式も、一旦は投資を手控えようという投資家が増え、連鎖的に下落が進んでいるわけです。新興国から流出した資金の一部は日本円にも向かってきますから、円高が同時に進行することになります。

市場は基本的にその時点での経済状況を反映するとされていますが、必ずしもそうとは限りません。投資をするのは人間ですから、その行動には「心理的な要素」も大きく影響します。大きな不安材料があったりすると、相場は一方向に進みやすくなります。しかし最終的に相場の状況を決めるのは経済ですから、今回の同時株安についても、冷静に世界の経済情勢を見据えた上で判断する必要があります。

今後しばらくは、好調な米国経済が世界経済を牽引するものの、成長が鈍化する新興国がその足を引っ張り、全体としては緩やかな成長にとどまることが予測されています。現在はちょうどその転換期にあたるため、不安心理が高まり過剰に資金が動いてしまったという面が大きいのでしょう。

新興国から米国へという資金の流れは、好調な米国経済を背景にしたものなので、それ自体は健全なものです。新興国にとっても、米国の成長が続けば最終的には恩恵を受けることになりますから、今回のショックもいずれ落ち着く可能性が高いと考えられます。

米国経済が好調であることは日本の輸出産業にとってもプラスです。日本株についても、過度に心配する必要はないと考えられます。これが私の考えですが、いかがなりますでしょうか。

株式市場は、上記のような理由により波乱状態ですが、このような相場環境の中、投資家の対処はいかににすべきかですが、結論から言えば、やはり「自己ルールの厳守」でしょう。結局は、ここに回帰するものです。

対処法を「ああでもない、こうでもない」と考えをめぐらしても結局は徒労に終わるものです。「迷ったら基本にもどれ」という諺がありますが、やはり、迷ったら投資の原点(基本)に立ち戻るべきではないでしょうか。

また、孫子の兵法に「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」とありますが、波乱相場の中で、投資家自身が己を見失っては勝てるはずもありません。まず、現在の自分が冷静沈着な状態にあるか問いて見ることです。

もし、焦っていたり興奮状態であったなら、それらの決断を一旦見送るべきでしょう。『決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は平常心で行うべし』とあります。

柔道の創始者、嘉納治五郎が「勝って、勝ちに傲ることなく、負けて、負けに屈することなく、安きにありて、油断することなく、危うきにありて、恐れることもなく、ただ、ただ、一筋の道を踏んでゆけ」と言ったとされています。

この文言はまさしく相場道にも通じます。勝って有頂天になることなく、負けても落ち込むことなく、わき目もふらず淡々と一筋に歩んで行けということなのです。道を究めるということは、このようなことなのでしょう。

そのためには、しっかりと投資の基本や理論を学び、自分なりの投資手法を構築して、常に平常心で売買を続けて行くべきです。私もこれらを肝に銘じて頑張っています。



   ≪ 不確定要素の排除 ≫
2014/06/05(Thu)

2014/02/02 のコメントです。

最近の株式市場は値動きが粗く波乱状況にある。これらの要因は、米国の量的緩和の解除が新興市場国の経済成長に悪影響があると考えられるためであろう。国際通貨基金(IMF)は31日、新興国の市場混乱を受け、各国の中央銀行に国際金融市場の流動性悪化を警戒するよう呼びかけた。

このような状況下では投資家も一喜一憂するところです。特に短期売買での投資家は、相場の方向性が読めないため売りにまわるか、買いにまわるか苦慮しているようです。

そもそも、投資とは将来(見通し)に対しての活動であるが、これがさっぱり分からない。初心投資家ならいざ知らず、キャリアのある投資家でも難しい。では、専門家ではいかがだろうか。

面白い記事がウェブサイトに掲載されていたのでご紹介しましょう。タイトルは「大きく外れる年初の株価&経済予測」である。これは1年前の2013年1月に各エコノミストやストラテジストが予想した日経平均の予測値である。

2013年1月5日付の毎日新聞より

マネックス証券チーフストラテジスト    1万3500円〜1万円
大和証券チーフエコノミスト        1万2500円〜9500円
野村證券チーフエコノミスト        1万2000円〜9000円
SMBC日興証券チーフ株式ストラテジスト 1万1500円〜9000円
ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト   1万1000円〜8500円

また、2013年1月4日付の毎日新聞より

94社の企業経営者の日経平均予想は     1万732円〜8877円 であった。

年間の予想は多くの社会的要因が絡みあって株価を形成するのであるから、株価予想が外れてもやむを得ないところでしょう。

株価を予想するエコノミストやストラテジストも本気で株価を予想できるとは思っていないだろう。昨年の予想が軒並み外れたことを云々するわけではなく、もともと、株価を予測するなど難しく、不可能に近いのではと考えるものです。 

株式セミナーなどで講師の話を聞いても同じである。もっともらしく解説しているようだが、彼らだって株価を予測するエコノミストやストラテジストと同様ではないだろうか。結局は誰も何も分からないと言うことであろう。

このように、将来(見通し)に対しての投資活動を「結局は何も分からない」状況下で、虎の子の大金をつぎ込んでよいものだろうか。

投資とは、リスクとリターンのバランスでもあるから、何も分からないというリスクを取ることによってリターンを得られるのかもしれない。しかし、このような考えで投資活動を続けてもよいのだろうか。

投資の世界には「絶対」は無いことは周知の通りですが、できるだけ投資における不確実性や未知数的な要素をできるだけ排除することによって、希望する投資スタイルに近づいていくのではないでしょうか。つまり「不確定要素の排除」です。

上記の日経平均の予測のように、結局は、当たるも八卦、当たらぬも八卦でしょう。であるならば、不確定要素である「予想」を排除してはいかがでしょうか。これらの考えには多くの反対意見があると思います。「予想なしで株式投資などできるわけないだろう」などと・・・。

そのような意見は意見として、当研究所では当初より「予想しない投資法」を提唱しています。つまり、現在公開された確定数値のみで売買の判断を下すというものです。予想には必ず投資家の感情的な期待感が入り込みます。この「感情的な」が、最後には投資家を悩ますことになるのでは・・・。

予想を織り交ぜながら投資活動するか、客観的な数値だけで投資活動を行うか、最終的には投資家自身の判断となります。



   ≪ 短期売買における実験 ≫
2014/06/01(Sun)

2014/01/25 のコメントです。

新興国の景気減速への不安が広がっている。アルゼンチンの中央銀行が通貨ペソの買い支えを事実上断念したとの見方から、23日の外国為替市場でペソが対ドルで一時15%安と2002年以来の下げ幅を記録した。

これをきっかけに、24日はトルコ・リラが対ドルで最安値をつけたほか、南アフリカやインドなどの新興国通貨が軒並み下落した。このところの中国の経済指標もさえない数字になっていることもあり、新興国経済への懸念が急速に拡大模様です。

これらにより、24日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、新興国経済への懸念の高まりを受けて急落し、前日終値より318.24ドル安い1万5879.11ドルで取引を終えた。昨年12月17日以来約1カ月ぶりの安値で、下げ幅は昨年6月20日(353.87ドル安)以来、約7カ月ぶりの大きさ。1週間で579.45ドル値下がりした。

この日は、日本、香港、インドなどアジアや、欧州の主要市場の株価も大幅に値下がりしており、世界同時株安の様相である。しかし、このような「・・・ショック」は、よくあることで、投資家は常にその対策を講じておかなければなりません。

相場上昇中は誰でも強気になり、ヘッジなどは足かせとなって収益を低下させるため、ヘッジの採用を敬遠しがちです。投資とは元金があってできることであるので、相場急落で元金まで割り込んでしまうことのないようにしたいものです。「リスクに対してはヘッジで対処する」ことを肝に命ずることです。

さて、今回は「短期売買における実験」について説明します。「短期売買における実験」は、投資効率と売買期間の短縮について実験を行ったものです。「短期売買における実験」は、まだ結論には達しておりませんが、現在までの経過を解説したいと思います。

まず、東証における信用取引可能な銘柄を約2000銘柄選択し、これらについて検証を行いました。売買法は当然ながら、買い付けた後に決済し、決済と同時に空売りを行うという「どてん売買」です。

当研究所の売買は「どてん売買」で行うシステム売買です。なぜ「どてん売買」なのかと言うことですが、これらについてはすでに解説済みですが、一般的にシステムのシュミレーションを行う場合、買いのみ(または空売りのみ)で行うことが多いようです。しかし、私は、この方法では絶対に正しい答えが出ないと考えています。

なぜなら、逆張りにおける乖離率での検証を行う場合など、その乖離幅を大きくすることにより、勝率もパフォーマンスも上がってきます。さらに上昇相場などで、乖離幅を大きくすると1年間に一回しか売買が発生しない、または一回も売買サインが出ないということになります。これでは机上の空論となります。

当研究所では、検証は必ず「どてん売買」で行います。実際に検証されるとよく分かりますが「どてん売買」の検証は非常に難しく困難を極めます。そのため、このような売買手法は一般に出回っていないのだと思っています。

当然ながら、「短期売買における実験」は、実際の売買と同様に、売買サインの翌日の寄り付きで売買したと仮定し実験しました。

現在までの検証結果は、採用した2000銘柄のうち年間を通してプラスになった銘柄は約75%、つまり2000銘柄中1500銘柄は収益があったということです。ところで、なぜ多くの銘柄で検証しなければならないのでしょうか。それは、すでにお分かりのように少ない銘柄での検証では、信頼性、安定性に欠けるという根拠からです。

また、年間の利益率は20〜25%程度でした。これはマイナス銘柄を含めた2000銘柄の年間平均値です。もちろん、買いと空売りのどてんによる連続売買です。ランキング上位銘柄(上位100銘柄)のほとんどが年間の利益率は100%以上でした。実践において、このような数値が獲得できるかは疑問の残るところですが、次に説明する売買日数を考えれば、ある程度信頼できる数値ではないかと思います。

売買平均日数は18日、年間売買回数(1銘柄あたり平均)は21回程度です。これらは、いずれもカレンダー日数ですので、実際の立会い日数は15、16日です。売買日数をこれ以下にすることも可能ですが、パフォーマンス面や現実性といった視点から、この売買日数が限界ではないでしょうか。

また、勝率は平均で45%前後でした(マイナス銘柄を含めた2000銘柄の年間平均値)。当然ながらランク上位銘柄の勝率は、それを上回りますが、実際の売買においては勝率50%前後と見ておいたほうが良いと思います。

これらの検証で特に注意を払ったことは、株価の変動に合わせて分析指標も変化させることでした。一般的なテクニカル分析では、分析期間を固定させて行います。たとえば、移動平均線であれば、25日線と75日線などとして分析します。しかし、株価は常に上昇、下降、あるいは「もちあい」と変化します。また、その上昇、下降も大小あります。そのような掴みどころのない株価の変動を、固定した物差し(移動平均線など)で分析するのは理論的に無理があります。

「その流れにおいて把握する」という考えの下に、株価の変動に合わせた分析指標を採用しなければなりません。そこで株価の変動を指数化するにはどのような指標が最適であるか考えると、それは株価のボラティリティであり、ボラティリティこそが株価の変化を捉える指標と考えます。

株価の変化をボラティリティで捉えるにするも、そこにまた問題が発生します。そはボラティリティの期間の設定です。最適な期間は?・・・。と検証するも、なかなか正しいと思われる期間の検証ができません。

よくよく考えると、そのボラティリティもその設定期間を株価の変動により変化させなければなりません。その設定期間を決める指標もまたボラティリティでとなり、堂々巡りなってしまいました。そんなこんなで試行錯誤しています。また、複雑な分析には、数学的な複雑な公式などを使い検証するのでしょうが、私には難しくて分かりません。そのためパラメータを1ポイントずつ変えながら膨大な検証を行っています。まことに気の遠くなるような作業です。

以上が今回の「短期売買における実験」の途中経過ですが、何らかの答えが出れば逐次解説してまいりたいと思います。

このような作業の中、ある人間国宝が言ってことを思い出しました。「一生修行ですよ」と。ある意味では投資の世界も一生修行(研究)かなと思うこのごろです。



   ≪ バスケット方式の裁定取引 ≫
2014/05/20(Tue)

2014/01/19 のコメントです。

年明け、株式市場は弱含みとなっています。年末に買い上げられた調整やNT倍率の調整などによるものと思います。市場は上昇傾向にはあるもののボラティリティは縮小傾向にあります。

ボラティリティが縮小するということは、相場がもちあい状態であることを意味します。当然ながら、相場がもちあい状況では成績もいまひとつとなります。いずれどちらかにはブレイクすると思います。それまでは少し辛抱です。

さて、私は年末、年始から昼夜を問わずシステム開発に没頭しています。無理がたたり体調もあまり芳しくありません。気力だけでもっているようです。そのためコメント配信も遅れがちとなっています。システム開発の結果ですが、期待する成果は上げられないでいますが、新たな発見もありました。その内容の一部を紹介いたします。

まず、バスケットによる裁定取引の開発においては、意気込んでスタートしたものの結果にはがっかりしました。しかし、その原因が何であるかが理解できました。

正式な裁定取引は、日経先物を売り日経採用銘柄である225銘柄を買うことですが、これは理論的に正しく問題ないところです。しかし、実際の運用においては、投資金が膨大になることや、裁定取引のチャンスが少ないという欠点もあります。

私が開発したバスケット方式の裁定取引とは、日経採用銘柄である225銘柄の中から割安な銘柄を選択し、これらを日経先物をパッケージにして売買するものです。少ない資金でも裁定取引の運用ができることを目的としたものです。日経先物に対して225銘柄の中から割安な銘柄を10銘柄ほど選択しパッケージにします。さらに、それらのパッケージを複数のグループで運用するものです。

実際に運用して問題となったのは、バスケットにした225銘柄の中からの割安な銘柄を10銘柄程度の買いに対して日経平均先物を売りにまわしたことです。割安な銘柄10銘柄には問題はなかったのですが、日経平均先物を売りしたことが問題であったことが実際に運用して分かりました。仕掛けのタイミングにも問題がありました。

そもそも日経平均は225銘柄の平均値であり、これらが構成されている銘柄の中で、特に値嵩株の上げ下げに左右されるという欠点があることは承知されていると思います。また、配当分なども加味されるため実際の株価との連動性に問題もあります。そのため、プロの投資家たちは、あまり日経平均を指標として参考にしていないということです。そのためか、日経平均の欠点を補うかのように、本年より新しい株式指標「JPX400」が発表されました。

話は戻りますが、これらの理由によりバスケット方式の裁定取引においては、売りとしての日経先物は採用できないという結論に達しました。しかし、これは、この方式で収益が上がらないという意味ではなく、実際には仕掛けのタイミンクさえ間違わなければ収益にはなります。しかし、その根拠が上記のように、理論から若干外れているような気がします。このところのNT倍率が14年ぶりの高さであることが如実に表しています。

そこで私は大いに悩みましたが、「失敗には成功と同等の価値がある」との考えから思考を巡らし考えてみました。そしてバスケットにした225銘柄の中からの割安な銘柄を10銘柄程度の買いに対してTOPIX先物を売りにまわすことにしました。そして、仕掛けのタイミングのシステムを開発し、これらで運用することによりある程度の成果を収めることができました。

一応は裁定取引ですから、その利幅は小さいものの相場に振り回されることなく運用することが可能となります。裁定取引はリスクを取りたくない、晩年の投資家向けではないかなどと思ったりしています。

少々疲れ気味なので、今回はこのあたりで。次回は「短期売買における実験」の結果などについて解説したいと思います。



   ≪ 新年にあたって ≫
2014/05/15(Thu)

2014/01/11 のコメントです。

新しい年を迎え、投資家の皆さんも張り切っているのではないでしょうか。新年の株式市場の話題としては、1月から「NISA(ニーサ)(少額投資非課税制度)がスタートしました。NISAとは、「株や投資信託(投信)などの運用益や配当金を一定額非課税にする制度」です。

また、新株価指数「JPX日経インデックス400」の算出が1月6日から始まりました。その趣旨は、資本の効率的活用や投資者を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした、「投資者にとって投資魅力の高い企業」で構成される新しい株価指数を創生するということです。

さらに、NT倍率が14年ぶりの高水準となっていることが話題となりました。日経平均株価(Nikkei225)を東証株価指数(TOPIX)で割って算出したもの(指標)です。本指標は、株式市場全体の動向(方向性)を把握する際に役立ち、また投資戦略を立てる際にも参考にります。

現在のNT倍率の高水準は、ITバブルの時代の水準と同等です。年初よりの株式市場の下落は、これらの調整のためと言われています。

投資家の皆さんは、何らかの今年の目標をたてられたでしょうか。新春にあたり評論家たちも今年の市場の行方についてあれこれ述べているようですが、責任を取らない評論家たちの話など聞く必要はありません。まずは、自分自身の考えに基づいた目標なりを持つべきです。

私の今年の目標としては、従来の分析システムの更なるパフォーマンスの向上と、バスケット方式による裁定取引にチャレンジしたいと考えています。

私は常に向上心を持って取り組んでいますが、そのような中で一番辛いのはアイデアが出てこないときです。アイデアがあれば、いくら難しい問題でも、その検証に時間はかかるもののいずれ答えが出るものです。しかし、アイデアがなければ、次のステップに進めないのです。

試行錯誤して、期待する結果が得られなくがっかりの連続ではあるのですが、それらの作業は、私の体験として積み上がってくるものと固く信じて努力しています。

ある時、ふと、アイデアがひらめいてくるときがあるのです。これらも今まで無駄と思ってきた作業の体験から湧き出てくるものと思います。体験のないところには、アイデアもひらめきもないわけですから・・・。

そのようなわけで、私は今年も焦らずコツコツと努力をして、投資家の皆様に貢献できるシステム開発に邁進して参ります。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。


新年にあたり、投資家の皆様に下記の語録をお送りいたします。

『後悔しない人生とは、挑戦し続ける人生にある』

『才能とは、継続できる情熱である』



   ≪ 継続できる情熱 ≫
2014/05/11(Sun)

2013/12/28 のコメントです。

相場の世界は答えのない世界です。なぜなら欲には限りがないから・・・。そのような世界にもかかわらず、多くの投資家は日夜、研鑽に励んでいます。何事でも努力する事を止めたらそこで終わりです。

かのエジソンが言っていたように「1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である」と。この「1パーセントのひらめき」も努力の結果においてひらめくものであると考えます。

私も日々、研究開発に努力はしているものの長らく成果が出ないときなどは、もう投げ出したくなります。しばらくは休憩して再度チャレンジするものの・・・・。八方塞がり、暗中模索などはしばしばで、その答えを書店に行って求めようにも答えがない。師匠もいない。

それでもあきらめず、あれやこれやと実験してみる。結果はいつも「ノー」である。あるときウェブサイトで私好みのテクニカル分析の技法を解説しているサイトがあった。何度か質問などをしてみたが、本人は実践してはいなかった。相場は理論と実践であるのだが・・・。

知識人は理論だけで結論を出したがる。頭でっかちではバランスを失うことになる。相場は理論を踏まえた実践でなければならない。

話は戻りますが「才能とは、継続できる情熱である」と言われるように、やはり、継続しなければならない。小額でも売買を続け、また研究も辛抱強くコツコツと続けることにあるのではないだろうか。

以前、ご希望された方に私の「迷言集」をお送りいたしましたが、最近「迷言集」に追加した項目があります。それは『「ひらめき・直感」とは、今まで長く積み重ねてきた経験や体験に基づいて生まれてくるものであり、人生を良い方向に導く最良のアイデアである』です。

たとえ成果が出なくても、継続努力していれば今まで気が付かなかったことが、ひらめきとして浮かんでくるものです。これは体験した人でなければ分かりません。関心のないところには、ひらめきも直感もありません。

私は音楽や芸術などは不得手というかまったく駄目です。カラオケなどで歌ったことさえありません。それらに関心もなく、興味も示せません。そのため、それらに関して、経験や体験がないということになります。そのためそれらに関し、ときめきもひらめきもないし、何のアイデアもありません。ひらめきや直感は経験や体験の上に浮かんでくるものなのです。

日々努力しているものの一向に成果が上がらないという体験は誰でもあるでしょう。その解決策として『その問題について、考えられるあらゆるすべての事項を頭にインプットする。そして、その問題を解決しようと考えず、その問題からいったん離れる。しばらく時間をおくと必ず正しい解決策がひらめく。自然に正しい方向に進む』。

ある問題に直面し解決策を探そうとしている時、それらに関したあらゆる情報やデータを収拾して検討するだけ検討する。そして、結果を求めず、その後はしばらくその問題から離れる。「しばらくその問題から離れる」ことが重要となっててきます。

これは私の考えなのですが、ある問題を解決しようとするとき、それらに関する情報やデータをジグソーパズルの一つのピースと考えると、ジグソーパズルを組み合わせて完成させるには時間が必要となってきます。もし、そのピースが膨大にあればさらに時間がかかります。

ジグソーパズルのピースを組み合わせる時間、これは脳の仕事と考えます。脳が最適な組み合わせを行っている時間は我々は何もしないでいるのです。これは「しばらくその問題から離れる」ということなのです。そしてパズルが組み合わさった時に脳から「ひらめき・直感」としてシグナルを送ってくるのです。そのひらめきや直感は正しい答えなのです。

「脳が最適な組み合わせを行う」ということは、それは今まで長く積み重ねてきた経験や体験に基づいて生まれてくるものなのです。そこに問題についての経験や体験がなければ、ジグソーパズルの組み合わせもできないことになります。

「努力しても成果が出ない」ということも、その努力の過程で経験や体験となるので、それは無駄にならないということです。継続していれば、その体験や経験が、後日、報われるときが必ずくるのです。

後悔しない人生とは、挑戦し続ける人生にある。私もこれらのことを肝に銘じて、焦ることなくコツコツと努力していくつもりでいます。皆様も継続する情熱を持って新しい年をお迎えください。


本年は大変お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。
ありがとうございました。(来年のコメントは1月11日からとなります)

良いお年を



   ≪ ルールを実行してから考える ≫
2014/05/03(Sat)

2013/12/21 のコメントです。

日本列島は冬景色である。北陸から北の日本海側では広い範囲で雪が続いているようだ。積雪の多い所では雪崩や屋根からの落雪、路面の凍結など大変なことと思います。十分に注意してください。

さて、日本の景気動向は、経済指標で景気が順調に回復していることが裏づけられたという。消費者物価指数は5カ月続けて前年を上回り、需給の引き締まりを受け物価が上昇している。雇用面では有効求人倍率が高水準となり、個人消費も底堅い。企業収益の改善を背景に、景気の足取りがしっかりしてきたとの発表があった。

これらを受けて為替は円安となり、株式市場も年初来の高値の水準に上昇している。私は、昨年末に「来年、儲からなければ株式投資をやめたほうが良い」とコメントしました。買い方であれば、今年の上昇トレンドで収益の大小はともかく、ある程度の利益を収められたのではないかと思います。

もし、今年の相場展開でも収益を上げられないならば、その投資手法なり、投資に対する考え方などに問題があるのではないでしょうか。上昇トレンドで収益を上げられないのは、そこに根本的な間違いがあるはずです。

たとえば、マイナスとなった銘柄を切るに切れずにいつまでも持っている。あるいは、利益10%などとして小幅に利食いしてしまうなど、何らかの根本的なミスがあるはずです。

もし、これらの問題に気づかずに売買して収益が上がらないのであれば、まだ救いようがあります。なぜなら、その問題に気づいて改善すれば良いのですから。厄介なのは、これらの問題に気づいていながら実行できないことです。

投資の理論や手法を理解しながら、それを実践できない。これは投資家本人の性格に依存するもので、本人以外には解決できない問題なのです。損切りすべきことを理解しつつも実行できない。なぜできないのでしょうか。

私が見ている限りでは、「理解しつつも実行できない」という人の多くは、わりと教養の高い人に多いような気がします。なぜでしょうか。

それは考えすぎるということなのでしょうか。「ここで損切りすると、マイナス○○となり、投資金に対して何パーセントの損となる。これでは投資金が減少し、投資利回りの低下を招く、よって、ここでの損切りはするべきではない」などと。

少しオーバーな表現かも知れませんが、考えを巡り巡らせ行動にセーブがかかってしまうようです。いくら考えても、主役はマーケットであり、個人の都合など考えてはいませんし、明日のことなど誰にも分からないのですから・・・。自分で作成した「ルール」も守れないで、マーケットでは生き残れません。

これらの状況を表現した語録があります。「識者は行動せず、理論だけで結論を出したがる。やってみなければわからない。行動すれば新しい展開が見出せる。考えているだけでなく、ぶつかってみろ」。

損失が膨らんでくると、どうしてもマイナス思考になってきます。当然ではありますが、これらがあまり度を越すと収拾が付かなくなり、パニックに陥ることだってあります。マイナス思考とは、先のことを考え過ぎたり、物事の成否を考え過ぎたりすることにより、限界意識が先にたって起こるものです。過ぎたるは及ばざるがごとしと言ったところでしょうか。

考えることも大事なことですが、まずは自己ルールを実行してから、それらについて考えるべきです。ここで自己ルールを実行すべきかなどと考えているのはナンセンスです。自己ルールも守れなければ、最後には暴走し、崩壊を辿るだけです。

投資成果は「投資家の性格に起因する」ものです。もし、今年の上昇トレンドでも収益を上げられなかったなら、投資手法もさることながら投資家自身の投資適正も見つめ直すことも必要なのではないでしょうか。



   ≪ スキャルパー ≫
2014/04/30(Wed)

2013/12/14 のコメントです。

街には年末特有の雰囲気が溢れ、皆忙しそうに動き回っているように見えます。12月も後半に入り忘年会シーズンでもあります。私もいくつかの忘年会に出かけて行きました。その多くは投資家たちの忘年会あった。

10年ぐらい出席している、とある会社の忘年会では毎年メンバーが入れ替わる。最初から参加しているのは私だけになってしまった。浮き沈みの激しい業界であることを表しているのだろうか。

忘年会での投資家は日ごろの鬱憤を晴らすかのように能弁である。「では、もうそろそろ」と言われるまで話が尽きないようである。トレードは孤独な作業であるため、やむを得ないところだろう。

これらの会合で最近感じることは、専業のトレーダーが増えてきていることだろうか。名刺を交換すると、その名刺の肩書きが「投資家」「トレーダー」などと書いてある。以前はあまり見られないことであった。

詳しく話を聞いてみると、そのほとんどがFX専門であり、しかもスキャルパーである。スキャルパーとは、スキャルピング、つまり超短期売買を行う投資家のことです。一般的には数秒から数分でポジションを閉じることが多いと言われています。

スキャルピングの語源は、アメリカインディアンが行っていた「頭の皮を薄く剥ぐ」という意味で、スカル(頭蓋骨)からきた言葉です。市場から薄い利益を剥ぎ取ることをイメージしたものです。ちょっと恐ろしいような気もしますが・・・。

スキャルピングのトレードは、時間が短い分、利益幅も小さくなりますが、短い時間一定方向に動くところを取ることから、利益幅は小さいながらも一回あたりのトレードは利益になる確率が高くなります。

利益になる確率が高くなることから、レバレッジを高くして、トレードを何度も繰り返すことによって、薄い利益をコツコツと積み重ねるといった手法です。1回のエントリーで、数pips〜10pipsくらいを抜くことを目標にしているようです。

大きな金額の取引となることと、瞬間の値動きを利用するので、ポジションを持つタイミング、相場がポジションとは逆の方向に行った場合の素早い損切りといった反射神経的な決断力が勝敗を左右します。トレード技術というよりゲームのような瞬発力が必要になります。そのためスキャルパーには若い人が多いようです。これらのトレードは万人向けではなく投資家のセンスに依存しているようです。

トレードしている間は、PCの前にはりついて、相場を見続ける時間と集中力が必要です。また、システムの突発的な事故があっても大丈夫なように取引口座には最低限の証拠金だけ入れておき、何かあっても強制ロスカットで終わらせれば良いようにしているようです。とにかく、瞬間瞬間の作業であるため気が抜けません。相当な集中力が求められます。

毎日PCの前にはりついて、気を緩めることなくトレードすることは精神的にも相当な負担がかかります。トレードを終了するとがっくりして気が抜けたようになるとも言っていました。投資家の会合では、これらのストレスを吐き出すかのようにしゃべりまくるのでしょうか。

もし、中高年者がこれらのスキャルピングを行うとすると、まず頻繁に変わる気配値を集中して監視しなければなりません。このときすでに動体視力が衰えているため気配値を追うことができません。反射神経も鈍くなり、ついキーボードを打ち間違います。また、同じ姿勢でPCの前にはりついているため肩がこり、目が疲れてきます。中高年者は気力も衰えてきていますので、作業の継続性にも負担がきます。実は、これは中高年の私のことでしょうか・・・。

これらのことから、スキャルパーはほとんどが若い人たちです。やはり、投資においては投資家自身の資金量や投資家の性格、センスなどを見極めて、投資家自身に合った投資手法を選択すべきであると思います。



   ≪ 敗者が相場を動かす ≫
2014/04/15(Tue)

2013/12/07 のコメントです。

「自分は投資に向いているのだろうか」と、誰でも一度や二度は考えたことがあると思います。私は、投資の向き不向きは、最終的に本人の性格に依存すると考えています。性格というものは、変えようとしてもなかなか変わらないものです。

投資において勝つ人はいつも勝っているし、負ける人はいつも負るという現象が起こるのは、この性格に起因するのでしょうか。性格が全てとは申しませんが、個人投資家を長い間見ていると、何となくそのような感じがするのです。

投資において、投資家の性格が顕著に出るのは、やはり損失を抱えた場合でしょう。損切りにおける投資家心理に興味深いものがあります。たとえば25日移動平均線を株価が下回れば、直近で買った人の多くが含み損を抱えたということであり、さらに株価が移動平均線から下方に乖離すれば、さらに多くの人が含み損を抱えたということになります。

テクニカル分析を否定しても、この事実は否定のしようがありません。損失を抱えた投資家心理というのは、人さまざまですが、不安、迷い、怒り、失望、恐怖というものが支配的になっています。

そもそも人間というのは、投資に限らず嫌なことは先送りする傾向がありますので、投資で損失を蒙った場合、多くの個人投資家が最初にとる行動は「現実逃避をして嵐が通り過ぎるのをひたすら待つ」または「負けを受け入れることができず、資金が続く限りナンピンして回復を待つ」ではないでしょうか。

株価が短期間の値幅調整で終われば上記の体制でも耐えられますが、大幅な下落や時間的調整が長引くと次第に耐えられなくなります。なぜなら人間は短期間のストレスには耐えられますが、先の見えない長期のストレスには耐えられないからです。

また、信用取引などの場合は、精神的に耐えられなくなる前に、追い証などで資金的にショートする人も出てくるでしょう。従って調整が長引くと次第に「この辛い状況から一刻も早く抜け出したいと損切りをする」ことになります。

相場の上昇にしても下降にしても、相場の天井や底値の最終局面では、トレンドの勢いにプラスして、損を抱えている投資家の最終的な投げが出るので、出来高を伴ってチャートは鋭角的な上昇または下落を描いて相場が終了します。

相場は、常に買い手と売り手の攻めぎ合いで成り立っています。その均衡がどちらかに破れたとき、トレンドが発生し、一方が徹底的に打ちのめされるという特性を持っています。そのようなとき、儲かっている投資家の行動心理などより、損失を抱えている投資家の行動を読むことが重要になります。

自分が有利な方に付き、弱っている相手を攻めるのは戦いの鉄則ですが、相手が白旗を上げたと見たときは、ポジションを逆転するなど、常に負けている投資家の立場に立って相場を見ると、自ずと取るべき行動が見えてきます。

また、相場の天井や底値の最終局面では、基本的に負けている人の行動が株価を動かすものです。天井の末期には、今まで損をしていた人や乗り遅れた人が一斉に買い走り、天井のフィナーレを迎えます。大底圏では、損を抱えている投資家の最終的な投げが一斉に出ます。そして最後に相場が崩壊するとき、群れ(敗者)は壊滅状態になるのです。

相場における勝者は、敗者の数に比べて圧倒的に少ないものです。ただ勝者が脚光を浴びる傾向があるために、勝者の行動に注目が集まりますが、実は敗者である群れの行動にこそ着目して行かなければならないのです。つまり「敗者が相場を動かす」ということです。

よって、投資の世界では敗者が多いわけですから、敗者の心理やその行動パターンをよく理解して、それらを今後の投資活動に役立てることが必要であると考えます。



   ≪ 投資家心理は「負」 ≫
2014/04/10(Thu)

2013/11/30 のコメントです。

今年も残すところあと1ヶ月です。皆さんの投資成果はいかがでしたでしょうか。今年の前半は上昇トレンドに乗り、大いに収益があったものと思われます。しかし、その後はもちあいとなり、いまひとつでした。このもちあいは、今年前半の上昇の調整であり当然の結果でもあります。

やっと、高値時の調整も終わり、特に信用期日明けによって11月からの上昇となっています。三角もちあいを抜け、今年の5月に付けた高値顔合わせとなっています。

結果を見てからの解説は誰でもできるのですが、そのプロセスを理論的に説明することは重要です。これらが体験となり、今後の投資活動に大いに役立つものと思います。

さて、投資手法は投資家の数ほどあるといわれていますが、なぜか同じ投資手法で運用しても儲かる人と儲からない人が出てきます。なぜでしょうか。

その原因の多くは、投資家の心理に起因すると言われています。ここに投資家心理をうまく表現した文献がありますのでご紹介しましょう。この解説は、信州大学経済学部教授である真壁昭夫氏による解説です。

『【問い】株式投資の世界では、100円値上がりするとすぐに売ってしまい、その後の値上がり益をふいにしてしまうことがよくある。逆に100円損したときは「もう少し待てば株価が上昇に転じるだろう」と考えて持ち続け、結局さらに下がって大損をすることがある。どうしてそうなるのか。

【答え】行動経済学の創始者で経済学者のカーネマンとトヴェルスキーの2人は人を集めて、株価が100円値上がりしたときの喜びの大きさを「1」とした場合、200円値上がりしたときにその喜びの大きさはどうなるか、反対に100円損したときに悲しみの大きさはどうなるかを質問し、相対的な損益に応じた喜びや悲しみという価値の変化の度合いを測定した。その結果が「価値関数」と呼ばれるグラフなのだ。

ここからまずわかるのは、人々の意思決定のもとになる価値は、特定の状態からの変化、つまりリファレンス・ポイント(参照点)から離れることで発生するメリット(効用・利益)やデメリット(損失)に大きく依存すること。また、利益が発生しているプラスの領域と、損失が発生しているマイナスの領域とでは、価値関数の傾きが異なる。そして、その傾きの緩急の違いから、100円儲かったときに感じる喜びの大きさと、100円損したときの悲しみの大きさを比較すると、悲しみのほうが大きいことがわかる。

そうすると、儲かっているときと、損失が出ているときの人間がとる行動に違いが出てくることになる。そのような現象を行動経済学では「鏡映効果」と呼び、利益が出ている局面であると、人はいま発生している利益で満足してしまう傾向が強まる。そして、それ以上のリスクをとりたくないと考え、リスク回避的な行動をとるようになる。

利益が発生しているときは「さらに利益を追い求めなくても、いま発生している利益でもう十分だ」と判断しがちになる。一方、損失が出ているときにはリスク受容的な行動が強まることになる。

多くの人は株式投資で損失が生じると、まるで金縛りにあったかのように身動きがとれなくなり、ずるずると株を持ち続け、さらに大きなリスクを抱え込むことになるのだ』

以上のように、投資における投資家心理は「負」の方へ傾きがちのようである。よって、裁量的な売買においては、これらの点を十分理解してから挑むべきではないでしょうか。



   ≪ ワイルダー ≫
2014/04/06(Sun)

2013/11/24 のコメントです。

システム開発に没頭しすぎて、ついコメント発信が遅れてしまいました。申し訳ございません。今回は、私の投資スタイルに共通するものがある、テクニカル分析の第一人者、ワイルダーについて解説いたします。マネー・マネジメント(資金管理)メンタル・マネジメント(自己管理)の重要性を説いています。

ワイルダーは、画期的な6つのシステム(パラボリック・タイム/プライス・ システム、ボラティリティ・システム、ディレクショナル・ムーブメント・システム、トレンド・バランス・ポイント・システム、リアクション・トレンド・システム、スイング・インデックス・システム)を考案しました。

ワイルダーとは、トレーダーであれば誰でも知っているあのJ・ウェルズ・ワイルダー・ジュニアのことです。彼は数々のテクニカル指標を考案したテクニカルアナリストですが、同時にトレーダーでもありました。理論とともに自らもトレードする実践家であったわけです。

よく使われるRSIもワイルダーによって考案されました。その彼が愛用するデスクの近くの壁に常に貼り付けていたメモがあったと言われています。彼自らの著作の中で明らかにしていますが、それは「損失は膨らむにつれ、その回復に必要な利益は幾何学的に増えていく」という冒頭の言葉に続き、一覧表が記されているものでした。

当初の資金に対する損失の割合5%、その損失の補填に必要な利益の割合は5.3%。と表は始まり、次々と表は書き足され・・・、最後に当初の資金に対する損失の割合90%、その損失の補填に必要な利益の割合は900.0%、と記されていたそうです。

当初の資金が損を重ねて10%まで減少してしまうと、900%も儲けないと元の資金に戻らないのです。そして、この表についてワイルダーはこう述べます。「かつてフェニキア人やローマ人が活発に市場取引を行い、ギリシャの七賢人のひとりが大儲けした時代から変わっていない問題である」と。

勝つためのトレード・システムの考案者自身が常に自身のトレードに対して、リスク管理を自らに言い聞かせていたことはとても興味深いことです。でも、前述の「損失は膨らむにつれ、その回復に必要な利益は幾何学的に増えていく」ということは、逆に言うと少しずつの儲けであっても、資金が増加して母数が大きくなっていくと、少ない割合の増加であっても利益が幾何学的に増えていくことでもあります。利益率とともに勝率の大切さも示唆しています。とかく、トレード手法のほうが重要視されがちですが、まずはマネジメント(管理)が大切なのです。

マネー・マネジメント(資金管理)、メンタル・マネジメント(自己管理)などは、自己のミッション・ステートメントとして、ワイルダーのように壁に掲げておく必要がありそうです。また、ワイルダー流の資金管理の概念として、1. 一つの商品に手持ちの資金の15%以上はつぎ込まない。2. 一度に手持ちの資金の60%以上は動かさない。と、これを上限値としながらも、自身のルールとしていたといいます。

現代的には、ちょっと枠の大きすぎる感じもする資金管理ですが、このあたりにワイルダーの自らのシステムへの大いなる自信が覗えるような気もします。さて現代では、資金管理にもいろいろな流儀があるようですが、マネー・マネジメントの中で特に大切なのが、リスク・マネジメント(リスク管理)とされています。諸説ありますが、リスク選好の範囲は、伝統的な考えでは2〜5%以内が良いとされているようです。

「えっ?、なんだそれ!」と言われそうなくらいの小さなリスク限定ですね。そうなんですね。20〜50回連続して負けて、つどつどの投資額をすべて失っても資金が耐えうるようにするくらいが資金の安全度が高いというわけです。

20回連続負けはやろうと思ってもなかなかできることではないのですが。資金に対して小さな玉数にしたり、損切りで損失を限定すると確かに安全といえそうです。「20回連続負けを想定するなんてことは、トレード手法法自体がおかしいんだよ」という声が聞こえてきそうですが、それほど「リスク管理は大切だ」ということな
のです。

「初心の人ほど恐れを知らずに玉数が多過ぎ、熟練者ほど恐れを知り過ぎて玉数が少ない」などと言われるのも、なんとなく解るような気がします。



   ≪ デイトレード・名言集 ≫
2014/04/03(Thu)

2013/11/16 のコメントです。

今回は米国最大の投資家教育会社創業者である「オリバー・ペレス」の言葉より、「デイトレード」について、皆様の参考になればと思い抜粋して掲載いたしました。

投資市場で成功するためには、自らの血を流しお金を惜しまず、生活のほとんどを注ぎ込むことが必要です。市場への授業料は高い。それを否定しようとしないところです。

しかし、あえて対価を支払う者に対する最終的な報酬は途方のないものとなる。成功したトレーダーが味わうことのできる自由は創造のつかないものです。

まず知識を求めよ、利益はその次である。

デイトレーディングは、人々が認識している以上に奥が深いものですある。

残念ながら金融業界の内外を問わず、多くの人々がデイトレーディングは熱狂的で、そして目にも止まらぬ速さで売り買いを行うアプローチであり、ポジションをオーバーナイトで持つことは決してないという間違った認識を持っているようです。

それも一つの方法ではあるが、それだけがデイトレーディングではありません。

取引で成功するためには人間性を捨てなければならない。

トレーディングのすべての瞬間において銘柄のスプレッド(売値と買値の差)、つまり鞘を取ることに尽きる。上値を追い求めるものではない。値上がりを求めていない。唯一の目的は鞘を取ることなのである。

期待しすぎること、あるいは期待水準が高すぎることは、経験の少ない初心者である証である。

含み損を抱えたポジションを持ち続ける癖のあるトレーダーにとって、希望は大敵。希望は、まさに行動が必要なときに行動を起こさないように仕向けることである。
 
恐怖は知的な行動の妨げとなる。恐れは精神を萎縮させ、その結果として判断過程を萎縮させるだけでなく、きわめて重要な直感を減退させる。

勝とうという意識、平静な精神状態、そして適切な意識付けがなければ、非の打ちどころのない手法でも損失を招くことがある。

生き残ることができた者、負け続けている苦しい時期を耐え抜いた者にこそ、成功の可能性が残されている。

正しい銘柄を間違ったタイミングで買っていないか?。間違った銘柄でも正しいタイミングで買えば利益になる。

熟練したトレーダーになることを心の底から望むのであれば、損失をコントロールするというプロの負け方を学ぶことが重要な鍵となる。

時間軸の変更は損切りを正当化することにほかならない。

トレーダーとしての目標は損失を完全に回避することではない。頭を使って損失をコントロールすることであり、統計的に全ての取引で勝つことはできないという現実に従うようにすることである。

最大の敵はどこか遠くのトレーダーでもマーケット参加者でもなく、己の中にいること忘れてはならない。

ホームランは敗者のためにある。

心の底から成功を望むのであれば、夜と早朝の静けさの中で、世界やマーケットがまだ休んでいるときに準備を進めなければならない。

トレーダーとして成長するためには、心底トレーディンクを辞めたくなる日を耐え忍んで明日を迎える経験が不可欠である。勝つためには継続しなければならない。

勝つためには「才能ある敗者」としての経験を経なければならない。

損失の原因の中で1つのカテゴリーが他よりも多くなっていることに気づくはずである。逆に、アプローチに問題があっても勝つことはある。

常に反対の発想を持つことによって、他の投資家と一線を画すことができる。

多くの資源を求める前に、手元にある資源を十分に活かしきっているだろうか?。

己こそがた偉大の敵なのである。自分自身を克服したトレーダーはその他のものも征服している。トレーディングを極めることは、自分自身を極めることの副産物なのである。

その銘柄が職務を遂行しない兆候を見せた場合には、すかさずクビにすべきである。

戦場は戦術に疑問を持つ場所ではない。

実世界においては、いかに戦略が健全であり現実的なものであっても、全ての取引では勝てはしない。

株価の上昇を招く力は、この世に一つだけ存在しており、それは単純に売りを上回る買いが存在するということ。

困難な問題に直面しても、我々が革新的な変化を成し遂げられるのなら困難は素晴らしいものとなり得る。

負けたことによって機能していないものを捨て、機能しているものを強化することができた。

損切りしたトレーダーは正しいポジションを取れるチャンスを獲得している。

熟練したトレーダーは、平均以上のパフォーマンスは大きな利益を上げたからではなく、損失を抑えたからであることを理解している。

誓い・自分のトレーダーとしての最大の欠点について、常に注意を払うこと。

誓い・自分の取引に全責任を負うこと。

誓い・利益を考える前に、必ずリスクを考える。

「私が今日成功しているのは昨日致命的な失敗をしているからです」。つまるところ、負けた取引手法、技術、そして勝つための戦略を身に着ける動機となった。



   ≪ 晩年における投資手法 ≫
2014/03/26(Wed)

2013/11/10 のコメントです。

ニュース記事からあるテーマを拾ってみました。

『オランダのウィレム・アレクサンダー国王は、2014年の政府予算案提出に伴って議会で演説し「20世紀型の福祉国家は終焉し「参加型社会」へ変遷している」と話した。演説の草稿は内閣が作成しており、この内容は国家施策の政府方針を直接国民に通達するものとなっている。

国王が言う、つまりオランダ政府が目指す「参加型社会」とは、国家の財政難により労働市場対策や公共サービスは賄えないので、国民は自助努力で何とかせよということだ。これまで国の福祉の保護下にあった失業者、病人、障害者、貧困層や年金受給者などへの保障が打ち切られ、その責任を国民とその家族が担うことが期待されていることになる』

オランダはこれまで「大陸型福祉国家」と言われる福祉システムを取っており、国家の社会保障制度は手厚い。昨年の国内総生産(GDP)に占める福祉支出(教育関連費を除く)の割合は24.3%で、北欧諸国ともほぼ拮抗するレベルだ。ちなみに日本は16.9%である。

オランダの国王の演説後に提出された2014年予算は財政赤字削減のためとして60億ユーロ(約8000億円)の追加緊縮策が盛り込まれており、社会保障が大幅に削減される見通しだ。こうしてオランダは、今年4月に退位したベアトリクス女王の後を継いで即位したばかりの国王が「もう福祉国家を辞める」と宣言したわけである。つまり、オランダは福祉国家に別れを告げることになる。

上記の内容は「福祉優先の国家は成り立たない」と言うことであろう。日本においても、これから団塊の世代が晩年を迎えるにあたり頭の痛いところだろう。

一般的に「弱者」と言われる人たちはお年寄りのように考えられているようだが、私が考えるに、生活弱者とは現在働いている人たちではないだろうか。なぜなら、社会保障のための税金や年金など多く金額がの給与から天引きされている。

「福祉」と聞けば、誰しも充実すべきだと答えるでしようが、過度な社会保障はオランダのように行き詰ってしまいます。日本においても、国の借金が1000兆円を越えてきた現在、今後の社会保障も不安になります。

また、以前であるが米国のブッシュ大統領が「国民の経済的自立を促し、社会保障改革や持ち家の促進、教育の充実を通して「オーナーシップ・ソサエティー(所有者のための社会)の実現を目指す」と演説していた。「オーナーシップ・ソサエティー」とは、国民一人一人が自立した社会を目指していくということです。

ブッシュ大統領が「経済的自立、社会保障改革、自立した社会」と述べているように、これからは「国など当てにしないで自立していきなさいよ」ということであろう。つまり、他力本願的な考えから脱却しなさいということです。

たしかに、これでは先行きが不安になってしまいます。しかし、遅かれ早かれ我々は将来、「国」には依存できない社会となってしまうでしょう。

晩年の不安は「健康」と「お金」でしょう。将来は医療費も上がり、経済的に負担となります。健康については、それなりにきちんと管理すれば、そこそこ元気でいられると思います。残るは「お金」です。

医療費もお金が必要です。働かなければ収入はありません。頼りは年金だけです。しかし、その年金も国の財政困難で減額されてしまうでしょう。

そこで、誰しも「これではいけない、何とかしなければ」と考えます。それらを解決する選択肢はいくつかあると思いますが、我々は投資の世界にいます。しかし、投資においてはリスクが付きまといます。若いときならやり直しもできるが、ここまできてしまってはなぁ・・・、と。

そこで、晩年における投資手法は「大きなリスクをとらない」、これが絶対であろう。リスクとリターンは表裏一体ではあるが、リスクを押さえ、リターンは少ないものの安定したリターンの手法、それは、やはりヘッジを取り入れた投資手法であろう。

ヘッジを取り入れた投資手法は当欄で何度も解説してまいりましたが、今後も「ヘッジを採用した継続性のある投資手法」を解説していきたいと思います。



   ≪ テクニカル分析の検証 ≫
2014/03/23(Sun)

2013/11/02 のコメントです。

先週のコメントでテクニカル分析の3要素の解説をいたしましたが、今回はその検証をしてみましょう。

まず、下記の表(データリスト)は、市場の軸である日経平均に対して、個々の銘柄はどのような関連があるかを下位15銘柄、上位15銘柄で検証したリストです。

「注意」
下記リストは、軸となる銘柄を「1321 225投信」としました。「1321 225投信」は、先物市場の銘柄ではなく、一般の株式市場で信用の売買が可能であり、値動きも日経平均と同じであるため実践的な銘柄として採用しました。また、個々の銘柄は、日経平均採用銘柄を対象にしました。(比率)は「1321 225投信」に対しての比率です。

2012年11月01日〜2013年11月01日

-------------銘柄名------株価----出来高-<偏差(比率)><相関>-<収益(比率)>--
   1321 225投信 14480 537666 0.15 1.00 1.588
-------------------------------------------------------------------------
  1) 7731 ニコン 1769 4709000 0.15(1.00) -0.16 0.862(-0.726)
  2) 6773 パイオニア 172 8498100 0.13(0.89) -0.07 0.910(-0.678)
  3) 6366 千代化建 1225 903000 0.06(0.42) -0.27 0.965(-0.622)
  4) 1605 国際帝石 1126 2435600 0.06(0.43) -0.10 1.014(-0.574)
  5) 5707 東邦鉛 290 693000 0.13(0.86) -0.13 1.070(-0.518)
  6) 3865 北越紀州 446 698000 0.07(0.46) 0.07 1.080(-0.508)
  7) 8270 ユニーGH 612 1413400 0.06(0.39) 0.44 1.083(-0.505)
  8) 4523 エーザイ 3890 1744100 0.08(0.53) 0.77 1.100(-0.487)
  9) 9008 京王 668 951000 0.10(0.67) 0.59 1.104(-0.484)
 10) 2802 味の素 1355 1892000 0.08(0.52) 0.85 1.110(-0.478)
 11) 9007 小田急 932 1079000 0.11(0.77) 0.59 1.111(-0.477)
 12) 5201 旭硝子 607 3458000 0.09(0.62) 0.42 1.124(-0.464)
 13) 7735 大日スクリ 550 1954000 0.10(0.71) 0.67 1.125(-0.463)
 14) 4208 宇部興 207 7926000 0.06(0.41) 0.46 1.131(-0.457)
 15) 5631 日製鋼所 531 1710000 0.09(0.64) 0.68 1.132(-0.456)
                     ||     
                     ||
211) 5413 日新鋼HD 1279 394200 0.28(1.89) 0.77 2.498( 0.910)
212) 6367 ダイキン工 5560 1111700 0.23(1.53) 0.91 2.501( 0.913)
213) 5332 TOTO 1447 7404000 0.27(1.81) 0.90 2.503( 0.916)
214) 6752 パナソニッ 1046 39398400 0.24(1.61) 0.93 2.527( 0.939)
215) 6703 OKI 219 11686000 0.33(2.23) 0.92 2.576( 0.989)
216) 4043 トクヤマ 385 2683000 0.31(2.08) 0.92 2.637( 1.049)
217) 6504 富士電機 431 3232000 0.27(1.81) 0.96 2.694( 1.106)
218) 8804 東建物 912 3566000 0.33(2.22) 0.96 2.698( 1.111)
219) 8601 大和証G 874 10600000 0.29(1.93) 0.99 2.723( 1.135)
220) 5715 古河機金 199 3584000 0.37(2.54) 0.83 2.803( 1.215)
221) 9984 ソフトバン 7550 19112300 0.31(2.13) 0.88 2.884( 1.296)
222) 6472 NTN 455 5006000 0.30(2.03) 0.82 3.182( 1.594)
223) 7270 富士重 2649 6364000 0.36(2.45) 0.93 3.440( 1.853)
224) 9501 東電力 535 59362900 0.48(3.25) 0.89 4.053( 2.465)
225) 7261 マツダ 436 40972000 0.34(2.31) 0.96 4.152( 2.565)
-------------------------------------------------------------------------

まず、テクニカル分析の要素である「偏差」について、「225投信」の偏差(株価の変動の大きさ)は(0.15)であり、これを軸として各銘柄を見てみると下位の「1) 7731 ニコン」の偏差は同じく(0.15)であり、「225投信」と比較すると(1.00)で同等の変動の大きさであることが分かります。また上位の「225) 7261 マツダ」の偏差は(0.34)であり、これらを「225投信」と比較すると(2.31)であり、「マツダ」の変動幅は市場の平均より2倍以上の変動を見せていることになります。

「相関」は「225投信」を(1.00)として、各銘柄が(1.00)に近ければ、市場変動に近い動きをしていると判断します。下位の「1) 7731 ニコン」の相関は(-0.16)であり、これは市場の変動とまったく異なった動きをしていることになります。上位の「225) 7261 マツダ」の相関は(0.96)で、市場の変動に近い動きをしていることが分かります。市場変動に相関していない銘柄は、何らかのわけあり銘柄が多いようです。ただ、相関については、数値上のことであり、視覚的には異なることもあります。

「収益」とは、ある一定の時期(ここでは1年前)から、現在までの収益(上昇率)を表しています。「225投信」の収益は(1.588)であり、一年前に比べ現在は58.8%の上昇となっています。「1) 7731 ニコン」は(0.862)で、一年前より下がっていることが分かります。これらを「225投信」と比較してみると、(-0.726)であり市場平均から72.6%も下がっていることになります。「225) 7261 マツダ」においては(4.152)であり、大きく上昇しているのが分かります。「225投信」と比較してみると(2.565)であり、市場平均より256.5%も上昇しています。

以上のように、市場平均と比較することにより、個々の銘柄の現在の状況が数値によって明確になります。

これらのリストから、ひとつの考察をしてみましょう。

「225投信」は、これら255銘柄の平均値であるはずです。各個別銘柄は市場の平均値に対して上下に平均して均等に分布しているものと思われます。

しかし、上記のリストを見るとリストの下位の「7731 ニコン」の収益比率は(-0.726)であり、上位の「7261 マツダ」の収益比率は( 2.565)です。これらから明らかに「7261 マツダ」が大きく上昇しているのが分かります。リストを見ると、市場平均より上昇している銘柄は、下降している銘柄より「幅」が大きいことが分かります。

これらの分布は一時的なものであるとも考えられますが、実際に過去のデータを検証しても、これらの分布はあまり変わりがないようです。

これらから何が分かるかと言うと、市場平均に対して下降する銘柄は下げ幅は限定的であるが、上昇する銘柄は、その上げ幅は限定されないということが言えます。確かに、買ってから下げられても限度は100%ですが、空売りをして上げられると上限がないことになりますので・・・。

これらから、割安銘柄、割高銘柄の判定が容易にできます。また、空売りは大きな上昇を避けるため資本金の大きい大型株などを採用するべてであると考えられます。また、ヘッジに「売り」を採用するのであれば、市場指標(日経先物やTOPIX先物、あるいは上記の225投信など)を採用すべきです。市場指標を採用する場合は必ず「売り」で採用することが基本です。

以上のように、投資においては指標、指数などから客観的な数値を採用して分析すべきであると考えます。



   ≪ テクニカル分析の三要素 ≫
2014/03/19(Wed)

2013/10/26 のコメントです。

最近の株式市場は、信用期日の到来などもあり激しく変動しています。投資においては自分の持株の評価も気になるところですが、信用残や信用の取組なども常に監視しておかなければなりません。信用残や取組は市場内部要因ですが、特に短期売買の投資家は、日ごろからこれらの指標を注意深く観測しておくべきです。

では、テクニカル分析は、市場内部要因などを中心に分析する手法ですが、具体的にはどのような分析を行うのでしょうか。

テクニカル分析には、テクニカルの三要素といわれる分析手法があります。それは「収益率」「ボラティリティ」「相関」の三つです。まず、個別銘柄を分析するにあたっては、現在の株価は高いのか安いのか、また、どの程度上昇しているか、どのくらい下降しているかの判断が必要となってきます。

たとえば、過去1年前の株価と現在の株価を比較した場合、1年前の株価か500円で、現在の株価が700円だとしますと、この銘柄は40%((700-500)÷500×100)の上昇となります。これが「収益率」です。当然ながら現在の株価が1年前の株価より下げていれ収益率はマイナスとなります。

「ボラティリティ」については、当欄で何度も解説していますので、すでにご理解されていると思いますが、ボラティリティとは、株価の上下の変動幅のことです。通常は標準偏差などを用いて算出します。瞬間的に見て判断するのであれば、過去の高値と安値の幅(高値÷安値)を見ればおおむね見当は付きます。ボラティリティの判断は、偏差値が大きい場合はハイリスク・ハイリターンの銘柄であると判断できます。

つづいて「相関」ですが、これは市場全体の動きと該当する個別銘柄がどのくらい似た変動をしているかを判断する指標です。これらの指標から、市場全体と同じような変動であれば、市場の流れに沿った銘柄であると判断できます。逆に市場全体の変動と異なった動きであれば、何か悪材料を内在しているか、または、業績上昇などの好材料があるのか判断ができますが、一般的に相関が小さい場合は、問題ありの銘柄が多いようです。

ここで、これらの指標で大きい、小さいと判断していますが、これらは何に対して大きいのか小さいのかが分からなければ明確な判断基準とはなりません。これらの明確な基準を示すためにも軸となる指標がなければなりません。

株式市場において、これらの軸となる指標が日経平均やTOIPXなどです。つまり市場全体を表す指標が軸となります。よって、個々の銘柄は、これらの指標に対比させることによって明確な判断ができるようになるのです。つまり、個別銘柄のみの判断で、高い安いを判断してはいけないと言うことです。

たとえば、「収益率」について、個別銘柄において500円から700円まで上昇(40%)したので高くなったと判断したが、市場全体は60%もの上昇であった場合、その個別銘柄(業績等考慮しない場合)は決して高い位置にあるとは判断できないでしょう。

また、個別銘柄の「ボラティリティ」においても市場全体の変動幅と比較するべきです。市場全体の変動幅より大きい場合は注目銘柄であり、また、反対に注意銘柄でもあります。ボラティリティが大きく、収益率の高い銘柄は現在の人気銘柄であり、リスクはあるものの高いターンが望める銘柄となります。反対にボラティリティが大きく、収益率の低い銘柄は、何らかの悪材料により下落途中の銘柄と判断できます。

「相関」については、市場全体の動きと似ているか否かの判断指標ですが、これらを調査してみると、相関性の低い銘柄はやはり何らかの悪材料が内在している銘柄が多く見られます。

テクニカル分析における個別銘柄の分析は、やはり、市場全体の指標(日経平均やTOIPX)に対比させながら分析することにより、より正確な判断ができるものと思います。



   ≪ 投資金を守る ≫
2014/03/11(Tue)

2013/10/19 のコメントです。

米債務問題は瀬戸際で危機を回避できた。来年2月まで国債発行を認める暫定措置法案が議会を通過し米国債のデフォルトが回避されました。政府機関の一部閉鎖も解除されるようです。

もし、増発が認められなければ、期限を迎える国債の償還はできなくなっていた。もっとも、期限を3カ月程度先に延ばしたところで、危機が去ったわけではありません。ドルの増発を通して展開してきた世界経済は、いよいよ終盤に差し掛かってきているようです。

来年2月になれば、また同じ騒動が起きる。いつまでも借金をしてドルを刷り続けるわけにはいかなくなるでしょう。このような状態では、いずれドルは見向きもされなくなります。近い将来、ドルが基軸という構図が崩れることになるでしょう。

このような中、日本経済はいかがだろうか。日本の外貨準備は、ほとんどが米ドルである。それを米国債の形で保有しているが、その残高は今年9月末現在で1兆1890億ドル。ざっと120兆円にもなる。もし、米国債がデフォルトとなれば、どのような顛末が待っているのだろうか。背筋がゾッとする。

以上のような状況下で、時代は確実に転換点を迎えようとしています。しかし、その先にあるものはわからない。

不安いっぱいの世界情勢であるが、そのような中、我々投資家は投資活動を行っています。売買だけでも不安なのに、さらに世界情勢などと言われても、どのように判断、対処すべきか分からないのが本音のところでしょう。

投資家が最初に考えることは、投資で利益を上げるということよりも、まず、投資金を守ることが先決です。投資金がなくなれば投資活動も終わりです。投資金を守るということは、ある意味では大きなリスクを犯さないということでもあるのです。

突き詰めていけば、ハイリターンはハイリスクとなるため大きな利益は狙わないということになります。「大きく取れなければ投資の醍醐味がないよ」という投資家もいるかも知れませんが、それはそれとして、やはり投資金は死守しなければなりません。

投資金を守るためには、当然ながらリスク管理が必要となってきます。では、個人投資家ができるリスク管理にはどのようなものがあるのでしょうか。

まず、考えられることは、株価的に安値圏にあり業績的にも上昇傾向にある堅実な銘柄となるでしょう。これらは誰でも考えそうなことですが、相場の世界は「人の行く裏に道あり・・・」であるため、誰でも考えそうなことは通用しない世界でもあるのです。

「相場が上昇中でありながらも、安値に放置されている銘柄をこつこつ拾っていくのだ」という手法もありますが、相場上昇中に安値に放置されている銘柄は、たとえ、表面上は業績的に問題はないように見えても、その多くは「わけあり銘柄」であることが多いようです。

我々が目にする企業業績指標は、業界ではすでに知られていることであり、業績が良く、割安な銘柄はほとんどないと言っても良いくらいです。長期投資であれば、割安な銘柄をこつこつと拾うことも良いかもしれませんが、短期売買においては、難しいものがあります。

たとえ、堅実な銘柄を仕込んだとしても、相場暴落となれば連れ安となり、みんな一緒となってしまいます。では、短期売買においては、どのようなリスク管理が有効なのでしょうか。

ご存知のように、投資における最大のリスク管理は「損切り」です。損切りに勝るリスク管理はありません。損切りについては、今まで何度の解説してまいりましたので、ここで改めて述べることはいたしません。

では、損切りの次に重要なリスク管理は何でしょうか。一般的に、危険にものに対しては保険を掛けます。火災保険、自動車保険など不慮の災害に対して保険を掛けておけば、日々の暮らしも安心できるというものです。日本は災害列島です。地震や台風など多くの災害があります。これらに対しては、やはり保険を掛けます。

投資の世界も、ある意味では災害を受けることがあります。予期しない突然の暴落などは、まさに災害と言ってもよいでしょう。災害に対してはやはり保険を掛けるべきです。投資の保険、つまり、ヘッジ(保険)を掛けることです。

今回の米債務問題など、我々投資家の周りには常に多くの不安材料(リスク)があります。このような環境の中で売買を続けるためには、リスク管理は絶対に欠かすことができません。リスク管理には、損切り、リスクヘッジは必須です。これらを欠いては継続的な運用は不可能です。

これからの運用は、損切り、リスクヘッジを取り入れて、しっかりとしたリスク管理を行い、さらには、空売りなども採用しながら多様な運用が求められる時代となってきました。頑張りましょう。



   ≪ 時代のニーズ ≫
2014/03/10(Mon)

2013/10/11 のコメントです。

最近の話題と言えば、やはり「米債務問題」であろう。与野党の攻防が続き、米政府機関の一部閉鎖は今のところ事態打開のメドは立っていない。加えて、米議会が17日までに債務上限引き上げで合意できなければ、デフォルト(債務不履行)に直面するというさらに深刻な問題も抱えている。与野党の交渉は、今週が正念場となるようだ。

各報道では、米国が事態を打開すると他国は確信しているとしつつも、与野党の攻防が数週間、もしくは数カ月に及べば米経済、および世界経済に深刻な打撃をもたらす恐れがあるといっても差し支えないだろうとコメントしている。

政府機関の一部閉鎖で80万人以上の政府職員が自宅待機となり、米国全体の公共サービスが混乱し始めていると言われている。閉鎖が長引けばその影響が拡大するとみられるが、それは結果であり、問題は債務上限を引き上げなければいけないところにある。

債務上限を引き上げるということは、つまり更なる債務を負うことである。以前にも、当コメント欄で「アメリカの終焉」というテーマで解説したことがありますが、これらがますます現実味を帯びてきたような気がします。

さて、株式市場はと言いますと、これらの問題を知ってか知らずか上昇となっています。いずれにしても、相場の基本はファンダメンタルズにあるわけですから、これらの問題も遠からず相場に織り込んでくるものと思います。

投資家であれば、このような世界情勢や企業業績の見通しを考えながら運用していくわけですが、相場の先読みは、その分析範囲が広範囲になり困難を極めます。個人投資家であれば、その分析範囲も限定されてきます。しかし、自分なりに詳細に分析したとしても、その結果は五分五分と言ったところでしょう。相場の世界とはそのような世界なのです。

株式投資で成功するための最も重要な要素は、ご存知のように相場観測です。今後の相場の見通しが的確であれば勝ったも同然です。相場で勝つための要素として8割は、この相場の見通しの的確性にあると言っても過言ではありません。

投資の記事を読んでも、8割方は今後の相場の見通しの記事です。さらに、これらの記事の8割は「強気」の記事です。強気の記事を書かなくてはいけない裏事情はあるのですが・・・。

とにかく、投資家にとって今後の相場展開が気になるものです。しかし、いくら予想しても当たるも八卦、外れるも八卦と言ったところでしょうか。何年投資家をしていても、この問題に解決策はないところでしょう。

では、今後の相場展開を考えないで投資する方法はないものだろうか。ある人は、「投資とは、将来に対して行う行為なので今後の見通しを考えないで投資することなどあり得ないよ」と言う。確かにその通りであろう。

本当に将来を考えないで投資する手法はないものだろうか。「投資」と「将来」は切っても切れないものである。ただひとつの投資手法を除いては・・・。

ただひとつの投資手法とは、それは「裁定取引」です。すでにご存知あると思いますが、裁定取引とは、アービトラージとも言い、金利差や価格差を利用して売買し利鞘(りざや)を稼ぐ取引のことです。サヤ取りともい言います。

たとえば、現物取引と先物取引を用いた裁定取引の例を上げてみると、ある時点で商品Aの現物価格が100円、3ヶ月先の先物価格が120円だったとする。 裁定取引では安いほうを買って高いほうを売るから、この場合は現物を買って先物を売ることになる。

先物価格は、3ヵ月後の清算日には現物価格と一致する。

3ヵ月後に商品Aが140円になっていたら、
現物取引 140円−100円=+40円
先物取引 120円−140円=−20円
−−−−−−−−−−−−−−−−−
合計           20円の利益

一方、3ヵ月後に商品Aが80円になっていても、
現物取引 80円−100円=-20円
先物取引 120円−80円=+40円
−−−−−−−−−−−−−−−−−
合計          20円の利益

簡単に説明すると、上記のように相場が上がっても下がっても利益が発生する。ここに相場見通しはない。損益は別として、そこに予想(相場の見通し)は存在しない。

裁定取引は、資金的に個人投資家では難しいのではという話を聞くが、決してそのようなことはない。新聞の株価欄には載っていないかもしれないが、普通の株式取引と同じように「上場225」や「TOPIX」「金連動」や価格が日経平均の2倍の値動きをするレバレッジ投信、日経平均のマイナス1倍の値動きをするインバース投信など、現在、多様な商品が上昇されている。これらはすべて一般的な株式同様に売買が可能です。もちろん信用取引も可能です。

今までのように、上がるか下がるかで勝負するのではなく、多様な商品と組み合わせてリスクのない裁定取引やそれに近い手法で売買する時代となってきています。それらを裏付けするかのように多様な商品が「投信」という形で上場されてきています。

投資家であれば、これからの時代のニーズを察知して、リスクの少ない投資運用に舵を切ってみてはいかがでしょうか。



   ≪ 幸せってなんだろう ≫
2014/02/26(Wed)

2013/10/04 のコメントです。

投資の世界に参入してくる人々は何を求めて参入してくるのだろうか。何を求めるかは投資家それぞれであると思いますが、その多くは投資で収益を上げたいと望み、その結果として豊かで幸せな生活を送りたいと考えるのでしょう。

投資によって収益を上げる目的で参入するも、何か変な方向に行ってはいないだろうか。損が重なり、それを何とか取り戻そうと意地になっていないだろうか。また相場の上げ下げに一喜一憂し歓喜や絶望を味わってはいないだろうか。本来の目的と違った方向に行ってはいないだろうか。投資の先には何があるのだろうか・・・。

「欲」は人間の原点でもある。しかし、欲を出しすぎると墓穴を掘ることもある。人間には、射幸心というものが本能的に備わっており、この射幸心を刺激すると冷静さを失うこともしばしばです。特に欲の世界、相場の世界には顕著に見られるようです。

もともと、投資においては収益を上げ、欲しいものを買いたい。その収益で豊かな暮らしをしたいと望むことが一般的かもしれません。投資の先にあるものは、投資によって「幸せになりたい」ということではないだろうか。本当に投資の先に幸せはあるのだろうか。

私は、若かりしころ「幸せとは何だろうと」考えていた時代があった。形のない幸せを闇雲に探していた時代があった。当時は、学歴が高い人、知名度の高い人、栄誉ある仕事に就いている人、高級住宅に住んでいる人、容姿端麗な人、お金をたくさん使い社交的に遊んでいる人など、それらの基準に到達している状態こそが幸せなんだと考えていた。                          

たしかに、美味しいものを食べたり、海外で遊んだり、他人より優位に達している、容姿などで幸せを感じることができる。だが、実際は毎日美味しいものを食べていれば、それは普通の食事になってしまうし、いつも海外で遊んでいればそれが普通の生活となり、普通の状態はいずれ物足りなくなる。

美貌にしたって永遠に続くわけではなく、所詮、他人と比較してみた結果の優越感で「幸せだ」と感じているだけでなのである。他人と比較し優越感によって幸せを感じる、ということは意外と気付かないことなのですが、それはすべて自分の外の世界との関わりにあるのです。

すべてにおいて比較や競争をし、勝ったときに優越感を感じ、ちょっとした幸福感を得ている。負けた方は結果を不幸に思い、次は負けないようにと努力をする。常日頃から、自分以外のすべての人に、大なり小なり勝ち負けを意識するしないにかかわらず自分が不幸を感じないように、幸福感を味わえるようにと努力をして、その結果、競争心はどんどん強くなる。

競争が激しくなると労力を伴うことになり、苦労や自己犠牲、他者犠牲などを強いるようになってくる。すると、精神的な余裕が無くなり敗北感を味わう。不安になる。辛くなる。悲しくなる。ヒステリックになる。混乱するなど本人は意識しなくとも心が悲鳴をあげ、様々な拒否反応が表れてくる。いわゆるストレスである。

自分の地位やプライドを守ろうと、幸せになろうと、自分の外の世界、自分の価値のひとつである周囲の人間を一所懸命変えようと努力した結果、それが逆に不幸を招いているということに気づかない。ひたすらマスコミやテレビから教わった一般的価値基準という実体のない幸せに向かって、不幸になる努力を続けているのではないだろうか。

そして、自己満足のために強制的に変えさせられようとして迷惑を被った人は、心に余裕が無くなってしまった当人から当然のごとく距離をおくこととなる。そもそも「自分以外の全ての人は最初から価値観が違うんだ」「どんな人でも自分の経験で得た価値観が正しいと信じているんだ」ということを理解していない人は、他人を自分の価値観に変えようと無駄な努力をしていることに気づかない。自分に根本的な問題があることが判っていないので、そこにも大きな葛藤がうまれてくる。

外部との比較による優越感や、他人との関係の中に幸せがないとすれば、それでは一体、幸せはどこにあるのだろうか。私の場合、これまでの相場の世界や様々な経験を経て幸せをとても身近なところでみつけた。幸せの在処は、本当の幸せは、自分の中にあったのに気がついた。自分の心の中にあったのです。これは相場の世界で苦しみ抜いた結果だったのかもしれない。

他人と比較しないことで、安らぎと余裕がうまれた。人に優しくできるようになるし、優しくされていると感じられるようにもなる。競争心がいつも頭の中にあると、他人から優しくされても、それは何かの魂胆だとか、何か思惑でもあるのかなどと懐疑心が強くなり、他人から幸せを与えられているのに、無意識に自分から拒絶したり、競争が念頭にあるため常に相手を敵視するようになる。

では、どのようにしたら幸せを感じることができるのだろうか。思うに、それは、とても簡単なことではあるが、本人が本心からそう思えないととても難しい。それは自分の心を変える、視点を変える、たったそれだけのことです。

どんなことにもこだわりを持たず、小さなことにでも幸せを感じられる心に変えてしまえば、その人はとても幸せになれる。短い人生、いつでも笑って、楽しく幸せに暮らせるようになる。周囲にも良い影響を与え、人生が楽しくなってくる。

たとえ他人から見下されようが、非難されようが、歌の文句ではないが「いいじゃないの、幸せならば」と考えられるようになれば、その人は本当に幸せになれるのではないだろうか。

他人に見下されたり非難されたら「それは不幸だろう」と反発している人は幸せを掴むのにほど遠い位置にいます。もちろん、他人に見下されたり、非難されるような自分に変えるのではなく、他人の目を意識しないで生きていけるように「自分の気持ちを変えるべきである」ということです。たったこれだけのことなのです。

自分の周囲を変えようとしたり、他人と比較し、競争して優越感を感じるなどの些細な幸せにばかりに努力をしていないで、自分の内にある心を変える努力を少しずつしてみませんか。

「投資の世界で大きな収益を上げ、豊かな暮らしをしたい」。これが幸せであると定義づけて投資活動に励んでいる投資家も多いようですが、はたしてその通りでしょうか。幸せとはもっと身近にあるものではないでしょうか。



   ≪ 勝利する道は・・・ ≫
2014/02/19(Wed)

2013/09/28 のコメントです。

「システム売買だと損切りが多いよなあ」とひとりつぶやく。たしかにその通りであろう。以前に解説しましたように、短期売買で損小利大の売買を続けると勝率は50%以下、せいぜい35%強であろう。理論的に考えればそれは正しいのだが。

損切りに悩んでいる投資家は多い。自分の望む方向とは逆にレートが動いてしまった場合、少しの含み損でも我慢できなくなり、予定よりも早めに損切りを実行してしまう。こうした小さな損失が積み重なってしまい、利益の総額よりも損失の総額の方が上回ってしまい、結局、トータルで負けてしまう。

負けが多いということは、これ自体つらいことですが、これを別の視点から解釈すると、大負けする可能性が低い投資家であるということも言えます。つまり、市場から退場せず留まることができるわけです。

すでにご存知のように、相場で負けている人の多くは損大利小のパターンになっています。つまり、勝つときは小さくしか勝てず、負けるときには損切りができなかったために大きく負けてしまうパターンです。普通の人間の心理状態で投資行動を行えば誰だって、この損大利小になるはずです。

しかし、損切りが多い投資家は、ある意味ではノーマルな人の心理状態ではなく、投資の原則に基づいた投資行動であると言えます。つまり、ノーマルな人の心理状態ではない心理状態を持っているとも言えます。この心理状態は、体験から導き出されたものか、あるいは、もともと持ち合わせていたものか分かりませんが・・・。

損切りが多い投資家は、投資家として一番やってはいけない「大負け」という行為を心理的にすでに克服している人ではないでしょうか。

誰でも自分の感情や心理に逆行して行動することはつらいものです。しかし、投資の世界では「損」からは逃げられません。損を受け入れて市場に留まることです。大負けではレッドカードとなり一発退場です。

投資家は投資市場で収益を上げようと参入し、その目的である収益を上げるためには、市場に留まらなくてはいけません。市場に留まるためには損を受け入れなればなりません。結局、収益を上げるためにはこまめな損切りをしなければならないということになります。

今までの自分の取引履歴を検証し、損切り位置の有効性を確認することも必要です。自分が損切りした理由は、僅かな含み損にも耐えられなかったからなのか、それとも、予定通りの位置での損切りだったのかと自分に問い正してください。

損がいやだと逃げ回って、現実逃避しても誰も助けてくれません。たとえ損切り貧乏と言われても損切りすることです。市場に留まり収益を上げ続けるには躊躇なく損切りすることです。

システム売買は細かな損切りが多い。だから市場に留まることができるのです。

これ以外に勝利する道はないような気がしますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。



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