2019/10/05 のコメントです。
失われた30年とも言われて久しくなりますが、株式市場も長期的な往来相場となっています。このような状況の中で空売りを実践する投資家も多くなってきたようです。
しかし、空売りは怖いので絶対にしないという投資家もまだまだいるようです。何を根拠にそのように考えるのか分かりませんが、これは間違った考えであり、これらの多くは知識の欠如からくるもので、しっかり理解して実践すれば空売りも買いも同じです。
恐怖とは無知からくるものです。空売りの基本をしっかり身につければ必要以上に怖がることではありません。空売りをマスターしなければ、下降相場では、指をくわえて見ているだけになってしまいます。
本格的な株式投資を考えられている方は、やはり「空売り」手法も習得しなければなりません。「投資とは長期間にわたり継続して運用する」ものであり、これらの観点からも相場下降期などでは、空売りは不可欠な手法となります。
「空売り」は青天井となってしまい、「こわい」というイメージがあるようです。たしかに上昇時は出来高も伴い急激に上昇しますし、その急騰場面で「空売り」するのはかなり勇気がいります。しかし、株価チャートを見ればわかると思いますが、昔から「天井3日、底百日」といわれるように、その期間は短く、底値近辺の値動きと比較すると明らかに異なっていることがわかります。
株式市場でコンスタントに利益を上げていこうとするには、やはり空売りは欠かせないものです。特に昨今では暴落もあり、また景気低迷が叫ばれている状況では、空売りを絡めた売買は必須のものとなります。
相場下降となれば、買いのみで売買している投資家は、しばらくは休みということになります。「休むも相場」とも言いますので、それはそれで正しいと思うのですが・・・。
私の話で恐縮ですが、私は株式投資を生業としていますので、もし、今後の相場展開を下降と判断したときには、やはり買いのみでは休まなければなりません。しかし、株式投資を生業としている者にとっては、いつ回復するか分からない相場をいつまでも待っているわけにはいかないところです。
そこで、どうしても下降相場では空売りを採用する必要に迫られます。売り方は、買い方に比べ不利(利益幅などで)であるなどと言っている場合ではありません。果敢に空売りを仕掛けて売買を継続していきます。
投資の究極は、投資利回りにあるわけです。相場が下降だからといって投資金が休んでいては、その利回りも低下します。投資に準備した資金の一部で投資して、たとえ多少の利益を上げたとしても、その利回りは、投資金(投資のために準備した資金)に対する利回りで考えなければなりません。
もし、株式投資をビジネスとして捉えるならば、どのような相場展開になろうと継続的な運用ができ、また準備した投資資金をフル稼働させることができる売買手法がベストと考えますが、皆さんはいかがでしょうか。
空売りをマスターしないで株式投資の上達は望めません。空売りをマスターして、オールラウンド・プレーヤーになることです。
『失敗することを恐れていては何も手に入らない』
『行動を伴わない決断は決断ではない。決断は行動をもって裏付けされる』
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