2020/12/25 のコメントです。 ひとつの会社に例えてみると、業務内容が悪化すればそれら伴い株価も下落してくる。そこで社長は何とかしようとあらゆる手を尽くす。しかし、その努力にも成果が上がらず空しく取締役会で解任されてしまう。
つまり業績悪化の結末は退任ということで終結する。しかしながら業績悪化の責任を退任ということだけで終結できるのであろうか。残された株主としては納得もいかないであろう。
一国の首相または大統領が在任期間に功績を残せば後世にもその名を轟かせるであろうが、どこかの国のように、その政策に失敗すれば批判を浴びやむなく退任する。しかし、その失政のツケは国民が受けることになる。
以上のように、トップに立つ者が失政すれば退任すれば済むことではあるが、そこに残された株主や国民は大きな痛手を被ることになる。しかしながら、そのような政治家を選んだことも国民であることも忘れてはいけない。
さて、株式市場は相も変わらずこう着状態です。投資家はトレンドが発生しないと収益が上げられないので苦悩している。そのため、多くの投資家がFXなどに逃避しているようです。しかし、決して楽をして儲けることはできないことを理解しておくべきです。
私は依然としてシステムの開発中ですが、なかなか従来のシステムを上回るパフォーマンスが得られず苦悩しています。すでにご存知のように、私はテクニカル分析オンリーであるため、その手法に異議を唱えられることがあります。
ファンダメンタルズを考慮しない投資手法はまやかしであるなどと。投資の世界に絶対はないわけですので、そんなに大きな声で反対を唱えなくても良いのではと思うのですが・・・。そう言うファンダメンタルズ派のあなたは儲けているのですかと問いたい。
私はファンダメンタルズ派を否定しているわけではありません。何度も申しましたが、ファンダメンタルズは長期投資で、テクニカルは短期売買でという考えでいますので、短期売買派の私としてはテクニカル分析を中心に売買しているだけのことです。
そもそもファンダメンタルズ派は、業績中心に分析を行い、来期は好業績となるので投資をしてみようと考えるものでしょう。これらを別の角度から見てみると、来期予想が今期や前期に比較して好調だからということを根拠にしているはずです。もし、来期予想も業績好調にも拘らず、その予想が今期や前期に比べ劣っているとなれば仕掛けには入らないと思います。
一方、一般的なテクニカル分析においては、過去の株価の比較感で割安であるとか割高であるとか判定するわけです。これらによって、買いから入るか空売りから入るかの判断を下すものです。
これらの二つの分析手法を客観的に見た場合、どちらも過去のデータによる比較感によって判定しています。一般的にファンダメンタルズ分析は理論に基づいた投資手法のように捉えられています。大手投資機関などにおいては、ファンダメンタルズ分析が絶対であるとも言われています。
これらの考えは当然です。何も否定することはありません。ただ大手投資機関などにおいては、その投資手法を顧客に説明する責任があるのです。そのためには、テクニカル分析などより理論的なファンダメンタルズ分析による説明の方が顧客を説得しやすいという事情もあるのです。
ファンドなどに投資する投資家は「投資とは投資先の今後の見通し良好なものに」という先入観を持っているため、それらに沿った理論的な説明によって購入を決断してしまうものです。これらはファンドなどを購入させるための「殺し文句」と言っても良いでしょう。
逆にファンド購入をテクニカル分析から説明しても誰も購入しないでしょう。なぜなら、投資においては「今後の見通し良好なもの」は誰でも知っているが、テクニカル分析は誰も知らないからです。ファンドを売るための手数料稼ぎの戦略には引っかからないように十分注意していただきたい。
世の中は不条理にも、そのツケは一番弱いところにくるのです。これらは善悪の問題ではなく、常に弱いところにこないと収拾が付かないものなのです。納得はいきませんが、これらが自然の摂理というものでしょうか・・・。
ツケを回される弱者にならないように、周りに振り回されないように、自分の信念を強く持って投資活動に励んでいただきたい。私も強い信念を持ってシステム開発に励んでおります。
Merry Christmas
|