2019/10/18 のコメントです。
株式市場の最高値は1989年12月の38915円である。あれから30年以上も経過している。現在の株価は2万円前後であり、株価ピーク時より半分の水準にある。この ような状況を投資家はどのように捉えているのでしょうか。
「株式投資とは、企業の将来に夢を託し、長期に持つものである」と教わってきた。もし、それらの理論が正しければ、投資において収益を上げているはずです。しか しながら、現状から見ると残念ながら、その理論も当てはまっていないようです。
企業の将来に夢を託し、さらに長期な視点で見て行かなければいけないのだろうか。それにしては、われわれ人間の寿命は短すぎる。歳を取ってからお金が貯まって、 そのお金でエンジョイするといっても・・・。
このようなことから、最近は「株式投資離れ」を起こしている。個人投資家の減少である。しかし、いったん投資の世界に足を踏み入れた者は、そう簡単には抜け出 せない。投資の世界には魔物が住んでいる。株式投資で投資金を減らした投資家はどこへ行ったのだろうか。
一般に、ギャンブルで大負けした者は一発逆転を狙い勝負に出る。これは誰でも持っている人間の心理である。そこで、株式投資でうまくいかなかった投資家は、こ ぞってリスクの高いFXに参入して逆転を狙う。
しかし、ギャンブルで大負けして一発逆転を狙っても、大儲けしたという話はあまり聞かない。その反対の話はよく聞く。このような行動に走らせるのも、人間の本 来持っている本質なのだろうか。みな同様な行動を取りたがるようだ。
投資の世界は、その基本となるベースはみな同じところにあります。株式投資だろうがFXだろうが基本的には同じです。今の仕事が自分には不向きだから、辛いか らといって他の職を探そうと考えても、仕事の厳しさは、どこへ行っても同じではないだろうか。
足を地に付け、その道を究めるなどということは、もう時代遅れなのだろうかと、ふと、疑問に思い悩む今日このごろです。
さて、相場は「買い」と「売り」で成立します。ならば、買い一辺倒ではなく「売り」があってもよいのではないでしょうか。そこで、「空売り」の基本について解 説してみました。
◆空売り銘柄選択の基本条件------------------------------------------------
基本的には、以下の条件により空売り銘柄の選択を行います。しかし、投資家の資金量や投資スタンスにより許容範囲を設けてもよろしいと思います。
1.資本金300億円以上。 資本金の大きい銘柄は、値動きが重く、空売りで最も危険とされる仕手株化を 避けやすい。
2.浮動株率30%以上。 浮動株の多い銘柄は、値動きが重く空売りに向いている。
3.信用取組み比率4倍以上。 売り残が少なく、信用取組み比率が大きい場合には株価は上昇しにくい。
4.買い残の多い銘柄。 買い残が多ければ将来的に売り圧迫となる。
5.過去一年間の最高出来高を確認後が望ましい。 多くの出来高ができることにより、高値圏である確率が高くなる。
テクニカル分析においての空売りは、個別銘柄の市場に出回っている資金量が多いほど仕手株等にならず、空売り銘柄に適していることになります。よって、できる だけ大型株で、買い残の多い銘柄選択するように心がけます。
◆空売り銘柄を絞り込む
1.最高出来高による絞込み 空売りとは、高値で仕掛け、安値で買い戻すわけですから、まず、仕掛けにおいては、現在の株価が高値圏にある銘柄を探さなければなりません。
一般的に、テクニカル分析においては、出来高の多いところは高値圏であり、出来高の少ないところは安値圏であるといえます。このような考えから、直近の出来高 と株価が過去一年間で最高出来高となり、株価も最高値近辺にある銘柄を探していきます。
2.株価変動幅による絞込み われわれは、空売りにおいても値幅取りを行うわけですから、ある程度変動幅の大きい銘柄を選択しなければなりません。そこで変動幅の大きい銘柄を選択します。 過去1年間のTOPIXの高値と安値を選び出し、その変動幅の2倍以上の変動幅のある銘柄を選択することになります。
{([過去1年間のTOPIXの高値]−[過去1年間のTOPIXの安値])÷[過去1年間のTOPIXの安値]×100}×2 より変動幅の大きい銘柄を選択します。
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『犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るためには、必ずその対価が必要である。』
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