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…知って得するページ…

   ≪ 正と負 ≫
2012/10/10(Wed)

2012/02/04 のコメントです。

パナソニックは3月期連結予算の業績予想を発表し、最終損益を従来の4200億円の赤字から過去最悪となる7800億円の赤字に下方修正した、というニュースには大変驚いた。国内電機メーカーの業績は壊滅的で、大手8社のうち7社が通期業績を下方修正し、うち4社が最終赤字に陥る見込みだそうです。

株式投資もその基本はファンダメンタルズであるため、たぶん投資家も眉間にしわを寄せている状況ではないだろうか。株価もこれらの業績を見越しているかのように下降トレンドから脱しきれないでいる。

ところで、ファンダメンタルズを基本として長期スタンスで投資活動を行っている投資家においては、各企業の業績見通しなど気になるところでしょう。一般的に業績分析においては、株価収益率や純資産倍率などが利用されます。

では、最近の東証一部の業績指標を見てみましょう。現在の東証一部全銘柄(連結ベース)の株価収益率は16.12倍(前期基準)、17.82倍(予想)となっていて割安感がある。

純資産倍率においては0.95倍(前期基準)となっており、これは解散価値である1倍を割っている。バリュー投資であればどの銘柄でも買いたいところだろう。ファンダメンタルズ派であれば落ちているお金を拾うようなものだろう。ファンダメンタルズ派はここで買わずしていつ買うのだろうか・・・。

ちなみに、株式益回りは6.20%(前期基準)、5.61%(予想)。配当利回りは2.13%(前期基準)、2.14%(予想)となっています。

しかしながら、ファンダメンタルズ派にとっては期待した状況となったものの実際には手が出ないといったところが本音でしょう。なぜだろうか・・・。

確かに純資産倍率をとってみても現状では割安感がある。純資産倍率は会社の純資産と株価の関係の比較する指数であるが、もし、業績がさらに悪化すれば現在の割
安感も割安ではなくなってしまう。

このようなことから、現在の経済状況から判断すると企業業績がさらに悪化する可能性を含んでいるため、現状の割安感も信頼性が乏しくなってしまう。このようなことからファンダメンタルズ派にとっても二の足を踏んでいるに違いない。

とすれば、純資産倍率が1倍を割り込むような場面では先行きの業績も懸念されるために投資を躊躇してしまう。これではファンダメンタルズ分析もあまり意味をなさなくなってしまう。投資においては完璧、絶対はないわけですから、ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析もお互いに批判する必要はないということです。

ここまでの説明では、日本経済の見通しも悪いし投資意欲も減退してしまいそうです。しかし、悪いことだけではありません。明るい見通しもあるのです。

ある新聞では「海外の投資マネーが日本株に流入し始めた」という記事が掲載されていましたので紹介します。

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『「割安」日本株に海外マネー流入 欧州危機一服 復興需要に期待感』

海外の投資マネーが日本株に流入し始めた。1月第3週(16〜20日)の外国人投資家による買越額は2132億円で、約6カ月半ぶりの高水準となった。欧州債務危機に伴う世界経済悪化への過度な不安が後退し、企業業績の足を引っ張る円高も一服。売られすぎていた日本株は海外に比べ割安なため、買い戻し機運が高まっている。

日経平均株価は27日終値時点で、昨年末に比べて385円上昇。25日には一時、昨年10月28日以来の9千円に肉薄した。26日には、トヨタ自動車の時価総額が昨年8月15日以来、一時10兆円を回復した。

日本株の買い戻しの主役は、国内売買代金の約7割を占める外国人投資家。東京証券取引所が26日発表した第3週の投資家別株式売買状況は、外国人投資家が4週連続の買い越し。買越額は前週から597億円増えた。

外国人投資家が日本株に注目するのは、割安さが際立っているためだ。

東日本大震災とそれに続く超円高、欧州債務危機やタイの大洪水などを受け、昨年は海外の投資家が日本株から一斉に逃避。株価が割高か割安かを示すPBR(株価純資産倍率)は、東証1部上場企業平均で0・96倍(26日時点)まで低下した。PBRは1倍を切ると割安とされる。同日時点で1部上場の1113社、全体の66%が1倍を切る。

一方、メリルリンチ日本証券によると、世界では米国が2・1倍、欧州が1・3倍、日本を除くアジア太平洋地域が1・8倍だ。世界経済の重しとなっている欧州債務危機は、昨年末の欧州中央銀行(ECB)による銀行への大量資金供給で緩和し、一時1ユーロ=96円台まで進んだユーロ安も100円台に戻した。

ドルに対する円相場も先安感が強い。足元で下方修正が相次ぐ企業業績も、復興需要の立ち上がりなど先行きに期待感がある。こうした環境の好転が、投資家の目を割安な日本株に向けさせている。
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「負」の裏には必ず「正」が存在するように、必ずバランスはとれるものです。焦らず、今、自分は何をなすべきかを考え、それらを忠実に実行すべきです。



   ≪ 春の訪れ ≫
2012/10/05(Fri)

2012/01/28 のコメントです。

毎日厳しい寒さが続いています。屋外の水道も凍り番犬用の飲み水も凍ってしまう寒さです。霜柱の立つ野原は一面枯れ野原ですが、よく見ると春の訪れを待っているかのように青色の小さな花が咲いていました。生命力を感じるところです。

株式市場も冬景色の様相である。多くの投資家が寒さに耐えられず、暖かさが戻るまで冬眠しているのだろうか。それとも力を蓄えているのだろうか。相場格言に「人の行く裏に道あり・・・」とも言うが・・・。

さて、私事で恐縮ですが、私は相も変わらずシステム開発に没頭しております。しかしながら、まだ期待するような結果が得られておりません。つまり、現状のシステムよりパフォーマンスを上げることができないということです。

期待する成果が挙げられないということは大きなプレッシャーにもなります。プレッシャーが長く続くと精神面だけではなく身体にも変化が出てきます。ストレスは身体にも影響を及ぼしてくるのは良く理解しています。

犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要である。リスクなくしてリターンはないということも知っています。

以前、私はある知り合いの医者とストレスについて話したことがあります。医者は病気の主な原因はストレスであると話していました。このことは私も同意するのですが、そのストレスにも後ろ向きのストレスと前向きのストレスがあるのではないかと医者に問いかけてみた。

一般的にストレスとはマイナス要因でしかないように思われますが、私としては前向きのストレス、つまり何かを成し遂げようとする時に、壁に突き当たりなかなか解決できないような場合などは、前向きのストレスではないかと思っています。

これらについて医者に問いかけてみましたが明確な答えは返ってきませんでした。壁を乗り越えられないプレッシャーもストレスには変わりはないとは思うのですが、前向きのストレスでも身体に変化を及ぼしてくるのだから、やはり前向きのストレスも後ろ向きのストレスも同じなのかなあと思ったりしていますが・・・。

しかし、私はストレスはすべてマイナスとは限らないと考えています。たとえば運動などでは、筋肉に適度なストレスをかけて鍛えるわけですから・・・。ストレスとは、次へのステップのバネのようなものではないかと思います。ギューっと押し込まれたバネがそこから解放されたときに、バネは大きく跳ね上がるように飛躍するものであると信じています。

私はこのような考えから、今回のシステム開発も期待する成果が得られなかったものの見方を変えれば、あなたの行く方向は、今の方向ではなく別の方向であると示唆してくれたように思います。つまり、システム開発は今の手法ではなく、別の角度からアプローチをすべきであると教えられたような気がします。

ストレスもポジティブに考えればプラス要因にもなるのです。ひと休みして別の角度から再度チャレンジするつもりでいます。

今回のシステム開発においてもいくつか学ぶ点がありました。たとえば、株価のボラティリティと株価のパターン(期間)には相関関係がある、また、だましの軽減方法など理解を深めることができました。

ご存知のように私のシミュレーションの方法は、売りと買いの連続売買でのバックテストです。一般的なシュミレーションは、買いだけ、空売りだけでのシュミレーションですが、これでは絶対に上手く行かないと考えています。

通常、パソコンなどでテクニカル指標を利用し最適な期間などを設定しテストするわけですが、買いだけ、または空売りだけのバックテストをして「これなら大丈夫」と実践しても上手く行かないという経験はなかったでしょうか。

これは過去の株価にテクカル指標を合わせているに過ぎないのです。この方法であればパラメータをちょっと変えるだけでパーフェクトな成績が出せます。これでは絵に描いた餅になってしまいます。

シミュレーションにおいては実践するしないに係わらず、必ず売りと買いの連続シミュレーションを行わなければなりません。そうでなければバックテストの意味は全くありません。しかしながら、このような売りと買いの連続売買のシミュレーションができる分析ソフトはありません。

あるとすれば、買い、買い、売り、買い、などの不連続な売買シミュレーションソフトです。これでは資金管理が全くできません。投資家がテクニカル分析指標を駆使して運用を行う場合には、これらの点について十分認識してから利用するべきです。

冬が過ぎれば春がきます。投資家もそろそろ目覚めて春の香りを嗅いではいかがでしょうか。



   ≪ 自然の摂理? ≫
2012/10/02(Tue)

2012/01/22 のコメントです。

米S&Pがフランス・スペイン・イタリアなど9カ国格下げした。ギリシャの債務削減交渉中でありながら、助ける側も格下げされては如何ともしがたい。また暗礁に乗り上げたようだ。

ひとつの国を会社に例えてみると、業務内容が悪化すればそれら伴い株価も下落してくる。そこで社長は何とかしようとあらゆる手を尽くす。しかし、その努力にも成果が上がらず空しく取締役会で解任されてしまう。

つまり業績悪化の結末は退任ということで終結する。しかしながら業績悪化の責任を退任ということだけで終結できるのであろうか。残された株主としては納得もいかないであろう。

一国の首相または大統領が在任期間に功績を残せば後世にもその名を轟かせるであろうが、どこかの国のように、その政策に失敗すれば批判を浴びやむなく退任する。しかし、その失政のツケは国民が受けることになる。

以上のように、トップに立つ者が失政すれば退任すれば済むことではあるが、そこに残された株主や国民は大きな痛手を被ることになる。しかしながら、そのような政治家を選んだことも国民であることも忘れてはいけない。

さて、株式市場は相も変わらずこう着状態です。投資家はトレンドが発生しないと収益が上げられないので苦悩している。そのため、多くの投資家がFXなどに逃避しているようです。しかし、決して楽をして儲けることはできないことを理解しておくべきです。

私は依然としてシステムの開発中ですが、なかなか従来のシステムを上回るパフォーマンスが得られず苦悩しています。すでにご存知のように、私はテクニカル分析オンリーであるため、その手法に異議を唱えられることがあります。

ファンダメンタルズを考慮しない投資手法はまやかしであるなどと。投資の世界に絶対はないわけですので、そんなに大きな声で反対を唱えなくても良いのではと思うのですが・・・。そう言うファンダメンタルズ派のあなたは儲けているのですかと問いたい。

私はファンダメンタルズ派を否定しているわけではありません。何度も申しましたが、ファンダメンタルズは長期投資で、テクニカルは短期売買でという考えでいますので、短期売買派の私としてはテクニカル分析を中心に売買しているだけのことです。

そもそもファンダメンタルズ派は、業績中心に分析を行い、来期は好業績となるので投資をしてみようと考えるものでしょう。これらを別の角度から見てみると、来期予想が今期や前期に比較して好調だからということを根拠にしているはずです。もし、来期予想も業績好調にも拘らず、その予想が今期や前期に比べ劣っているとなれば仕掛けには入らないと思います。

一方、一般的なテクニカル分析においては、過去の株価の比較感で割安であるとか割高であるとか判定するわけです。これらによって、買いから入るか空売りから入るかの判断を下すものです。

これらの二つの分析手法を客観的に見た場合、どちらも過去のデータによる比較感によって判定しています。一般的にファンダメンタルズ分析は理論に基づいた投資手法のように捉えられています。大手投資機関などにおいては、ファンダメンタルズ分析が絶対であるとも言われています。

これらの考えは当然です。何も否定することはありません。ただ大手投資機関などにおいては、その投資手法を顧客に説明する責任があるのです。そのためには、テクニカル分析などより理論的なファンダメンタルズ分析による説明の方が顧客を説得しやすいという事情もあるのです。

ファンドなどに投資する投資家は「投資とは投資先の今後の見通し良好なものに」という先入観を持っているため、それらに沿った理論的な説明によって購入を決断してしまうものです。これらはファンドなどを購入させるための「殺し文句」と言っても良いでしょう。

逆にファンド購入をテクニカル分析から説明しても誰も購入しないでしょう。なぜなら、投資においては「今後の見通し良好なもの」は誰でも知っているが、テクニカル分析は誰も知らないからです。ファンドを売るための手数料稼ぎの戦略には引っかからないように十分注意していただきたい。

世の中は不条理にも、そのツケは一番弱いところにくるのです。これらは善悪の問題ではなく、常に弱いところにこないと収拾が付かないものなのです。納得はいきませんが、これらが自然の摂理というものでしょうか・・・。

ツケを回される弱者にならないように、周りに振り回されないように、自分の信念を強く持って投資活動に励んでいただきたい。私も強い信念を持ってシステム開発に励んでおります。



   ≪ 縦軸と横軸 ≫
2012/09/28(Fri)

2012/01/13 のコメントです。

寒い日が続いていますが、投資家の皆さんは新たな気持ちで新年を向かえたことでしょう。今年は低迷する経済状況の中、どのような戦略で投資活動をしていこうかと考えをめぐらしているものと思います。

私自身もまだまだ研究中の身ではありますが、今後の投資活動の一助となればと、私の投資体験の中からいくつかの考え方を述べてみたいと思います。

私は昨年末から現在まで、ある研究のため正月もなく開発に没頭しています。現在の運用している分析ステム以上のパフォーマンスが得られないものかと・・・。性格的に集中型であるため、昼、夜関係なく研究に没頭しています。

しかし、なかなか期待する成果は得られないものです。全く異なった角度からの分析システムにも拘らず、そのパーフォーマンスが同じような結果になった時は、株式市場から得られるパフォーマンスはこれが限界なのかなと思ったりもしました。

研究といっても、結局はパラメーターを変えてのバックテストなのですが、その分析データ量は、過去20年を約2000銘柄程度でテストしているのですから、その、のべ数は4万年にも及びます。ですから時間がかかるのです。

研究開発においては、ある程度考えをめぐらし仮説を立ててバックテストを行うわけです。実際にバックテスト中には、いろいろなヒントが沸いてくるのです。当初の仮説とは異なった方向に向かうこともしばしばです。

これらのことは私の体験上、とても有意義なことでもあるのです。なぜなら、考えをめぐらしているときには、思いも付かなかったようなアイデアが浮かぶことがあるのです。これは非常に重要なことであると気が付きました。

つまり、思考だけでは得られないことを行動(バックテスト)することによって得られるということです。だから私は今でも考えた後は必ず行動をするようにしているのです。

以上のように、今までの投資体験と長い研究の成果において得られたことをベースに、更なる開発に没頭している毎日となっています。

これらの経験の中から感じたことは、投資の世界は「売り」と「買い」しかないわけであるから、投資というものをあまり難しく考える必要はないということです。つまり、投資はシンプルに考えるべきであるということです。

テクニカル分析システムには、多くのフィルターが付帯しているシステムも見受けられますが、あまり複雑なシステムにしても機能しないことは体験しています。

たとえば、売り買いのサインを出すために、いくつかのテクニカル分析指標を組み合わせて売買サインを出すことが一般的ですが、はたしてこれらが正しいものなのでしょうか。

私の研究結果では、一般に出回っているテクニカル分析指標は、長期に利用すれば利用するほどマイナスになっていくということです。ゆえに、テクニカル分析指標をいくら組み合わせても上手くいかないのです。ゼロはいくら足してもゼロにしかならないのですから・・・。

私は株式投資を二次元で捉えています。つまり、縦軸と横軸です。縦軸は株価の上げ下げです。株価の上げ下げはボラティリティということになります。横軸は時間です。時間とは株価の変動期間のことです。

これらの横軸と縦軸を計算に入れて分析しなければ正しい分析とは言えません。上記のテクニカル分析指標が採用できない理由としては、一般のテクニカル分析指標、たとえば移動平均にしても、移動平均を設定する場合は「日数」を設定します。つまり時間の横軸です。

移動平均をはじめ、一般的なテクニカル分析指標の多くは、その設定に期間を入力します。しかしこれでは片手落ちです。ここに縦軸の概念がないのです。だから、一般的にテクニカル分析指標が機能しないのです。

よって、縦軸と横軸の設定がない指標は機能しないと言えます。考え方として、株価の変動(縦軸)、つまり、ボラティリティがこれだけあるから、これだけの期間(横軸)で設定しようという概念を持たなければならないのです。縦軸と横軸には相関関係があるのです。

テクニカル分析指標を利用する場合に「最適化」として最適な期間を設定します。現在の株価変動に合わせて、これなら上手く行くと意気込んで売買したものの結果は・・・。これは現在の株価変動(ボラティリティ)と、その後の株価変動が異なってくるため、最適化されたパラメーターも合わなくなってしまうためです。

以上のような投資の基本を考慮に入れて、今年も投資活動に大いに励んでいただきたいと思います。



   ≪ 新年にあたって ≫
2012/09/21(Fri)

2012/01/07 のコメントです。

2012年はどのような年になるのだろうか。年賀状にも「今年はよい年でありますように」と願いを込めて書いた人も多かったのではないだろうか。投資家達は常に希望を持ってチャレンジしています。

まず、2011年を振り返ってみよう。株式市場は年初は1万円台でスタートしたものの、東日本大震災と欧州債務危機の影響で、02年以来9年ぶりにバブル崩壊後の最安値を更新した。そして、東日本大震災や欧州債務危機でリスク回避の動きが強まり、国債など安全資産への資金逃避が加速した。10年国債利回りは1%を割り込んだ。

日本の財政は、失われた20年の間に8倍にもなった国債発行額増大の背景、国債暴落による金融破綻のリスク、財政悪化への懸念が叫ばれている。

株価は2010年末終値との比較では約17%の下落。企業業績悪化への懸念が強まる中、欧米機関投資家が世界的に株式保有の圧縮を急いだため、東京市場でも株価下落が進んだ。バブル景気に沸き、史上最高値となった89年末の終値(3万8915円87銭)に比べると78%もの大幅安となった。

私は日本経済を団塊の世代と比較しながら見ている。まず、1960年代から社会に出た彼らは競争社会の中で培ってきたパワーで懸命に働いた。モーレツ社員となって、がむしゃらに働いた彼らは日本経済を大いに牽引した。

40歳半ばから後半にかけては、懸命に働いた彼らにも疲れが見えはじめてきた。そして、1889年、バブルのピークを迎えた。その後は、気力、体力も衰え、ついに退職を迎える。その期間はバブルのピークから20年である。これが失われた20年にあたるのではないだろうか。

そして、団塊の世代の退職後は再就職もままならず、一生懸命働いた会社の持ち株会で積み立ててきた株式を少しずつ売却している。これらによって、以前勤めていた会社の株価もだらだらと下げている。これらを株価と照らし合わせてみると妙に一致するではないか。では、今後はどのようになるのであろうか。

今後は、団塊の世代が年金を受給する時代になってくる。少子化となった現在では容易に団塊の世代を支えきれない。そこで政府はあれやこれやと苦心しているようだが、日本の財政が借金体質でもあるため妙案も出てこない。

そこで考えたのが消費税である。消費税で団塊の世代の年金を賄おうと考えた。しかし、消費税の増税という下手をすれば日本経済にとって二度と立ち直れないほどのダメージになる危険性がある。

苦言を呈するようであるが、政治家は雇われ社長のようなもので、自分の在任期間だけ穏便に過ごせればよいと考えてしまいがちである。もし、オーナー社長であれば、現在の借金を何とか減らそうと考えるのだろうが・・・。国と地方合わせて1000兆円以上の負債を持つといわれる日本の財政を次世代に先送りするのだろうか。

2012年は果たしてどんな年になるのか。恐らくは消費税の増税は下手をすれば日本経済にとって大きなダメージとなるであろう。そして韓国やフランス、米国の大統領選が控えている。北朝鮮の権力継承問題は予断を許さない。欧州の危機も正念場を迎える。2011年よりもはるかに困難な年になりそうな予感が漂っている。

そうした中で、日本が逞しく生き残っていくためには、過去の成長モデルにこびりついた既得権益を勇気を持って廃し、規制緩和を進める必要がある。それを避けていては新たな成長戦略は見えてこない。

株式投資家においても良い環境とはならないかもしれないが、以上のような時代背景を考慮に入れ投資戦略を構築していただきたい。そのためには、従来の古い投資概念にとらわれず、新しい発想で挑むべきである。

2012年とは日本が古い価値観を脱ぎ捨てる年になのではないだろうか。



   ≪ 今年一年を振り返って ≫
2012/09/16(Sun)

2011/12/24 のコメントです。

今年も残すところあとわずかとなりました。振り返ってみると今年は忘れられない年となりました。自然の力には人知の及ばないものと改めて教えられたような気がします。地震の大嫌いな私としては、半年ぐらいは仕事に手が付かない状況でした。

株式市場を振り返ってみると、現在の株価水準は震災時の安値近辺にあり、その変動をみても明らかにダウントレンドでした。変動幅も30%あまりで、投資家泣かせの一年であったような気がします。

経済においても大きなうねりや経済サイクルが存在します。「山高ければ谷に深し」というように、過去の歴史から見ても右肩上がりに永遠に繁栄し続けることはありません。ちょっと休憩する踊り場もあるものです。

株価を見ても分かるように、常に一方通行で動くのではなく「もちあい」という踊り場があるのです。現在のような「もちあい」状況では、利幅取りも容易にできません。

持ち株の成績を見ると芳しくない。これでは納得しない、何が原因かと思考し始め、あらゆる策を思い巡らします。いろいろと検討したものの明確な答えは出てこない。現在の投資家の心境としては、このようなところでしょうか。

この一年の株式市場を客観的に見た場合、変動幅も30%あまりでダウントレンド。しかも震災の急落もあった。結果論になりますが、このような相場環境の中で大儲けしようなどと考えることなど間違いではないでしょうか。

もし、このような環境でも大儲けできたという方は、その売買をひとつひとつ検証してみてください。その儲けが、たまたまであったり、偶然であったりしていませんか。しっかりとした自分の投資ルールにのっとって売買されたのでしょうか。

現在のような相場環境の中でも1〜2銘柄の売買で、たまたま大儲けできたというケースもあるかもしれません。結果オーライの投資の世界では、それはそれで褒めるべきだと思います。

しかし、投資とは長期間にわたり継続して運用するものであり、その途中にはラッキーあり、アンラッキーもあるものです。それらを含みながら長期に継続して運用すれば、おのずと平均化され市場の動向に追従した成績となるものです。

今年一年の株式市場では、おおむね買い方は良くてトントン、通常はマイナスで終わってもおかしくない相場展開でした。これらについて、変動幅が30%あまり、ダウントレンドという前提に立てば、投資家の投資手法如何に係わらず、おおむね同じような結果となるはずです。

つまり、投資手法などに係わらず相場の変動幅か小さければ、底値で買って天井で売れるわけではないので、値幅取りの我々投資には利益を上げることができない相場であったと言えるのではないでしょうか。

持ち株の成績を見ると焦りも出てくるでしょうが、今年一年の変動幅を考えれば納得もできるでしょう。必ずチャンスは巡ってきますので焦らないことです。

経済状況を見ると問題は山積みであり悲観論が漂っているようです。かつて、為替が80円を割ってくると日本は沈没してしまうと言われていたものでした。日経平均が2万円を割れると大変なことになるとも言われていました。現在も企業は円高や株安で苦しんではいますが、そこは知恵を働かせ乗り越えていくものです。

逆境になれば、それを打開しようと知恵が働くものです。何とかなるものです。ただ、あきらめたらそれで終わりです。悩みながらも考えながら続けていくものです。雨も雪も一年中降っているわけではありません。必ず日差しがさしてきます。

そのようなわけで今年は厳しい一年でしたが、気持ちを新たにして来年を迎えましょう。

本年のコメントは今回で終了いたします。来年は1月7日よりコメントいたします。

ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。



   ≪ 苔の一念岩をも通す ≫
2012/09/05(Wed)

2011/12/17 のコメントです。

日増しに寒さが厳しくなり本格的な冬になってきました。このような時は、コタツに入りみかんでも食べながらテレビでも・・・。しかし、仕事をしている人には、そのようなことは言っていられません。皆さんも年末にかけ忙しくしていてるものと思います。

私もせっせとシステム開発に深夜まで頑張っているところですが、なかなか思い通りにはならないものです。今まで多くの株式分析システムを試行錯誤を繰り返しながら開発してまいりましたが、残念ながらその多くは「没」となっています。

ご存知のように、投資の世界はリスクとリターンのバランスで成り立っています。システム開発においても、リターンを多く取れば、さらにリスクが増大するなど、まるでシーソーのようです。

所詮、相場とはそのようなものと分かってはいるものの「そこを何とか」と頑張っている次第です。以前お話しました「パターン認識分析」においても結果として上手く行かず、ただ今、休戦中です。しかし、あきらめたわけではありません。

「パターン認識分析」も3ヶ月もかけてパターンデータを収集しました。その数、なんと200万パターンにも及びました。結果は徒労に終わりましたが、今後の株価の方向性が正しく認識されるパターンと、全く反対のパターンになってしまうことがあり、その原因は分かりませんでした。

もし、このパターン認識が不可能であれば、従来からあるパターン認識の「酒田五法」も採用できないという結果になってしまうのでしょうか。最近は酒田五法もトーンダウンしているのはそのせいなのだろうか・・・。

株式投資においてだけではないのですが、投資の名の付くものに対しては、もっとも重要なことは今後の方向性ではないかと思います。つまり、今後の展開が分かれば鬼に金棒です。

しかし、これらの方向性はわかりません。そこで百歩譲って現在の相場水準、つまり、現在の水準が安いところにあるのか高いところに在るのかが分かるだけでも、大いに役に立つのではないでしょうか。

安い水準にあれば買い先行で、高い位置にあれば空売りをなどと、ある程度、投資戦略が立てることができるはずです。これらは当研究所の「ヘッジ比率」に当りますが、このヘッジ比率も現在の水準を表したものです。

これらをある程度、先読みすることはできないだろうか。つまり、相場の先行指数と言うことになります。上記で「これらの方向性はわかりません」と説明しましたが、現在、これらに何らかの手がかりがないものかと検証中です。

持ち株が上昇中であった場合、このあたりが上昇の限界ですよ、また、株価が下降中に、このあたりが下降の限界ですよ、などを0から100の間で指数判定ができれば重要な指標となりうるでしょう。

現在は、これらの指標の開発を行っていますが、ダマシなどもあって、ひとつの指標ですべてに当てはまることはなく試行錯誤の連続です。相場には絶対はありませんので、システム開発においては、どのあたりで妥協するかの問題になってきます。

私も相場の世界は長いため、投資で収益を上げる方法の方向性はある程度見出しているつもりですが、その方向性を絞り込み過ぎているため、その範囲も狭くなり、その狭い範囲の中で投資手法のアイデアを出すということは容易なことではありません。

そこで、アイデアのヒントを得たいと思い、最年長でありながら恥ずかしくもなく、若い投資家達の忘年会などにも出席しているわけです。しかしながら、なかなかヒントも得られないものです。

若い人たちの集まりに出席すると、私の出版した投資本を読んだという人が必ずいます。彼らは私を「先生」と呼んで握手などを求められます。私は投資のヒントを得ようと出かけていくのに・・・。先生は皆さんの方だというのに・・・。

と言うことで、私は投資に対しては前向きです。何かもっと良い投資手法があるのではないかと、常に積極的な姿勢を貫いています。周りからは誹謗中傷もありますが、これが私の生き方でもあり、雑音などは気にしません。

「苔の一念岩をも通す」という諺があります。これは「愚かな者でも一念を持って行えば大きな仕事ができる」という意味であり、これから私もそのような気持ちで頑張って行きたいと思います。



   ≪ 忘年会だより ≫
2012/08/31(Fri)

2011/12/11 のコメントです。

今年もあとわずかとなりましたが、12月といえば忘年会のシーズンです。私は今年もトレーダーの集まる忘年会に何回か出かけてきました。そのような集まりでは、業界の情報やいろいろなお話を聞くことができます。

最新情報を収集しても、私はシステムトレーダーなのでそれらの情報を組み入れて売買するわけではありませんが、トレードだけの生活では社会との係わり合いが全くなくなってしまうので、これらを解消する意味でも楽しみに出席しているわけです。

社会との係わり合いもなく、物事を一人で考えていると知らず知らずのうちに、その考えが曲がってってしまうものです。そういう意味合いにおいても社会とのつながりは必要であると自覚しています。

それらの会合から感じたことをいくつか紹介したいと思います。まず、最近のトレードの傾向は、その多くの投資先はFXが主体となっているようです。株式投資は少数派のようでした。私は、なぜFXなのかと問いてみました。

まず、その主な理由として上げたのがやはり資金量の問題でした。株式投資は多くの資金を必要とし、また銘柄も多く手が出せないという理由でした。たしかに、FXであれば5万円、10万円程度の資金から参入できます。出席者が30代、40代が中心であり、小資金で気軽に参入できるのがよいのでしょう。

小資金での投資だからといってもリスクは付いて回ります。投資の世界は、皆さんが考えている以上に厳しい世界でもあるのです。投資の基本をしっかり勉強してから参入していただきたいものです。

10万円程度の資金であれば誰でも参入できるでしょう。この参入し易さがFXに流れる要因なのかと思います。最近は女性の参入が多いそうです。特に主婦層の参入がきわめて多いと聞きます。

その主婦層の女性達も非常に若い世代です。子供達を学校に送り出してから、せっせとトレードに励んでいるそうです。投資資金が少なくてできる。投資先が限定されている(円ドル、ユーロ円など)。また、いつでもできる。これらの理由により、その裾野が主婦層にも広がってきているようです。これらの主婦層のトレーダー達を米国では「ミセス・ワタナベ」と呼んで、関心を示しているようです。

会合での主な話題はFXの投資技法についての話が多かったようです。FXの投資では、証券会社により、投資家の投資金の上限が決められているようです。これらについては当初、投資家保護のために設けられているのではと考えられていましたが、彼らの裏話によるとFX業者が「のみ行為」をしているため、業者自身の損失の拡大を避けるためであると・・・。

また、別名義で同時に同じ注文をしても、上限枠の小さな口座での注文はすぐに値が付いたが、上限枠の大きい口座での注文は値が付かず注文ができなかったと言う。以前は、商品市場においてはこのようなことは行われていたようだが、為替の取引でも同様な行為が行われているのだろうか・・・。

また、別の会合において、ある業界紙の株式投資のトーナメントが行われ、そのトーナメントで一位となった投資家がいた。その銘柄選択の技を競うのであろうが、仕掛け後の高値を基準に評価しているため、仕掛け後に仕掛け値を割っても高値時の評価がそのまま残る。つまり、仕掛け後の利食いポジションを指定していないため、仕掛け後の高値が評価基準となり、まったく現実的ではない。

以上のように、個人投資家の知らないところでワナが仕掛けられていることもあるので、十分注意をして投資活動に励んで頂きたい。

参加者の多くはトレーダーといっても本業を持ち、その合間にトレードをしているようです。私に言わせれば、個人投資家の範疇かなと思います。専業トレーダーはほとんどおりませんでした。彼らの手法の多くは片張りのようでした。

彼らに「ヘッジはしないのですか」と問いかけると、彼らは「ヘッジをしながら売買したいのだが、資金的にいまひとつ・・・」とも言っていました。そこで私は「皆さんもしっかりヘッジしていると思いますよ」と話したら「ヘッジなんかしていませんよ」という答え。そこで私は「皆さんはしっかりヘッジしていますよ。本業がヘッジになっていませんか」と返事した。一同大笑い。

寒さも厳しくなってまいりました。皆さん身体には気をつけて頑張りましょう。



   ≪ 現代社会を考える ≫
2012/08/24(Fri)

2011/12/02 のコメントです。

ユーロ圏の問題、米国の弱体化、中国のバブル崩壊へと世界中に閉塞感が漂っている。一方、「日本経済は本年度後半には震災による落ち込みから脱し、緩やかな回復経路に復していく」というのが日本銀行の中心的な見通しだったようです。しかしながら、こうした見通しには様々な不確実性があることは十分認識していると付け加えてあった。

そのような見通しも、現在のようなグローバル化した経済状況下では、日本だけが回復するということは難しい気もするのですが・・・。

振り返れば、日本経済は戦後の困窮や石油危機など過去にも幾多の試練に直面してきましたが、大きな苦境に立たされるたびに、強い危機感をもって問題に取り組み、それらを克服してきました。

大きなショックやそれに伴う危機における我々日本人の潜在的な問題解決能力の高さは、過去の歴史が証明しています。しかし、1990年代の不良債権問題もその解決には多くの時間を要しました。さらに現状では、人口動態の変化という予測しやすい問題に対して、社会保障制度の改革を含め多くの課題に直面しています。

我々現役世代には、子供や孫の世代のために、日本経済の明るい将来への道筋をつける大きな責任があります。これらは、今後の我々の意思にかかっているものと考えます。

さて、直近の話題として、2013年度入社組から就職活動が大きく様変わりするようです。「12月1日解禁」で、就職活動の早期化・長期化などによる学業阻害などに配慮したものだそうです。

本年10月発表の来春卒業予定の大学生の就職内定率は59.9%だそうです。企業環境の不透明感が強く「就職氷河期」と言われた2003年を下回っており、これらも現在の経済状況を如実に表した数値なのでしょう。

一生懸命働くよう躾けられ、大学に行き、それでも卒業後には安定した職業に就くという希望を支えに頑張ってきた。しかし、就業というチャンスが少なかったら若者世代はどう変るだろうか。

日本政府は数年前に雇用規制を緩和し、それに後押しされた日本企業は、終身雇用を減らしつづけてきた。継続的な雇用にとってかわる派遣社員の需要が生まれ、それを埋めるように派遣会社が勢いを増した。

「フリーター」という言葉がある。従来の終身雇用制とは根本的に異なるライフスタイルであり、職を転々とかえる自由を言い表したものであるが、従来の日本のサラリーマンにとっては、まったく理解できない人達なのである。

この20年で自分たちの親が「生涯の職」とした会社からリストラされていくのを目にしてきた若者世代には、親たちが会社に無条件に尽くした忠義は無駄になったと映ったのであろうか。若者の多くは企業を信じなくなったのだろうか。

このようなことから、会社に夢を抱けなくなり、ひとつの会社に尽くすという精神を失った若者となってしまったのだろうか。終身雇用職の減少は、社会の道徳観やしきたりのほころびにもつながっていく。若い男性は父親たちのような労働倫理を拒み、競争もせず仕事にも意欲を見せない。

しかし、フリーターを否定しつつもフリーターを生み出したのは、その親達の世代でもある。フリーターを非難するつもりはない。その親達も非難するつもりもない。それは大きな時代の潮流なのだろう。景気低迷で希望や意欲、夢を失った若者達の国になりつつある。

以前ある会合でこのフリーターの問題が提起された。激論の中、私に意見を求められた。そこで私は「日本は共産主義ではないのに、選択肢が就職しかないのはおかしいのではないか。起業という選択肢もあるのではないか。アルバイトで資金をためて起業してはどうか」と発言したら、一斉にブーイングを浴びた。

「起業などできないから、必死に就職活動をしているというのに・・・」と。たしかに私自身、一度も就職したことがないので、その場での発言は不適切であったのかもしれない。

しかし、私は思う。若者には夢があるはずです。クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」のように若者には未来があるはずです。何事にもチャレンジせずに、自ら未来を閉ざしてしまうのもどうかと思う。あらゆる可能性にチャレンジするのも若者の特権ではないだろうか。

このような時代背景の中、起業を目指す若者も少なからずいる。投資の世界にも、就職せずに専業のトレーダーがいる。彼らもそれなりに夢を抱いて頑張っているのだろう。しかし、投資の世界は、一般社会より数十倍も厳しい世界でもある。それでも果敢にチャレンジしている若者がいる。そのような彼らを心から応援したい。

閉塞感のある現代社会に我々は、若者達に、子供や孫の世代のために、夢のある、希望の持てる社会を目指して行くことが大きな責務となるでしょう。


『自分の体験から現在の社会を批判する。あたかも過去の自分の体験がすべて正し かったかのように・・・。それこそが現代社会から取り残されている証しである』



   ≪ ツナギ売買 ≫
2012/07/21(Sat)

2011/11/25 のコメントです。

ある株を500円で買い付けしたとします。そして、その株が700円まで値を上げたとします。短期売買であれば、この水準では利食いのタイミングとなります。このように考えるのが一般的でしょう。

もし、ここで利食いせず、買いはそのままの状態で700円で空売りしたらどのようになるでしょうか。500円の買い建玉と700円の空売り建玉を持つことになります。この状態では、その後株価が上昇しても下降しても200円(700-500)の利益は確保されています。

もし、買いと空売りをホールドした状態で株価が600円に下がったとします。この時、700円で空売りした株を返済(決済)したとします。この時点で、空売りにより一株あたり100円(700-600)の利益と、500円で購入しておいた株が手元に残ります。

では、ここで最初に購入した株にかかったコストは一株あたりいくらでしょうか。空売りで得た利益をコスト分に充てれば、500円(最初に購入したときの一株あたりの値段)−100円(空売り分の一株あたり利益)=400円(コスト)となるからです。

もしも、このような売買を繰り返せば当初500円で買った株のコストが0円になる可能性だってあります。株の購入コストが0円どころか、計算上マイナスとなることもあり得ます。

ツナギ売りした株の利益確定には、最後に手元に残った株を売却すればよいのですが、その利益は、売却時の株価から購入コストを差し引いた差額として計算されます。そのため、購入コストのマイナスが大きければ大きいほど儲けは大きいのです。

このように考えると、ツナギ売りを継続すればするほど、初期に購入した株の購入コストは低下するのです。これらの売買手法を「コストダウンのツナギ」と言います。また、反対に空売りを軸としてコストダウンを計ることも可能です。実際にはこのように上手くいくとは考えませんが、これらがツナギ売買の妙味となります。

上記に紹介した手法はツナギ売買の一部ですが、ツナギ売買にはそのほか多くの手法があります。

シンプルに考えれば、買い付け後に上昇となり決済しようとするときに空売りのツナギを入れることは「利益確定のツナギ」となり、買い付け後に下降となり損切りしようするときに空売りのツナギを入れることは「損失限定のツナギ」となります。これらは両建てとなり、投資の有利性、安全性が保たれることになります。

ここまでは誰でもできそうです。その後の展開がツナギの腕の見せ所となります。さらには、これらの売買を分割売買で行うことにより高度なツナギ売買となります。

しかし、ここでツナギ売買への一般投資家の素朴な疑問が発生すると思います。買った銘柄が上がったので売る。売る代わりに、空売りを建てる。どうしてそんな意味のないことをするのかと・・・。買ったものをそのまま売れば済むことをどうしてわざわざ複雑にするのかと・・・。さらに、余分な証拠金、手数料を必要とし、余分な労力や煩わしさを残すだけではないかと・・・。

このような疑問がわいてくるのも当然でしょう。しかもそれが有利になる、安全性が高まる、プロの技術であるなどと言われるのは全く不可解で納得できないと感じることでしょう。

ツナギ売買とは、余分な証拠金、手数料、余計な労力を使い、しかも煩わしさが残るものではあるが、それを補って余りあるものです。実際に体験しなければ、いくら力説しても理解されないのがツナギ売買でもあるのです。

「食わず嫌い」では先には進めません。理解不十分であれば、利益確保におけるツナギ売買の有利性や安全性について、理論より体験でぶつかってみる必要があります。今まで経験したことのない不思議な感覚を覚えるはずです。

最近、ツナギ売買についてはあまり耳にしませんが、昔の情報のない時代、ネット取引でない時代には多用された手法でもあります。多くのプロやセミプロがこれらの手法を駆使して相場を乗り切って行ったものです。

投資初心者は、仕掛け後にどうしても決済するべきか損切りするべきか多いに悩みます。しかし、これらもツナギの手法を学ぶことにより、今までの投資の世界が別次元に変わることになります。

空売りは絶対しないという投資家も多いようです。たしかに、空売りを買いの反対の意味で捉えていたのでは恐いのも当然でしょう。しかし、ツナギ売買のように、利益確定や損切り限定に利用するのであれば恐がる必要もないでしょう。

当研究所でも「空売り」は不可欠なアイテムとして採用しています。また、ヘッジによる両建て売買は、まさしくツナギ売買の極致であり、運用の有利性や安全性が高まるプロの技術なのです。

空売りを採用しツナギ売買をマスターすれば、市場の変化にかかわらず常に市場に留まることができます。これは、まさしく投資の極意である「投資とは長期間にわたり継続して運用するものである」に合致することになります。

しかしながら、証券会社や投資雑誌には、こういったツナギ売買は触れられておらず、仮に知ったとしても、きわめて理解しにくい不思議な売買であり、その有効性や安全性を理解できる人は少数でしょう。

「投資においては少数派につけ」と言われます。少数派だから儲かるのです。



   ≪ 投資の基本要素 ≫
2012/07/11(Wed)

2011/11/19 のコメントです。

前回のコメントで「株は安いところで買って高いところで売る」「業績予想の良い銘柄を買う」「株式投資は長期投資で行うものである」について解説しましたが、これらの投資の常識とされる考え方で投資を行った場合の結果は・・・。

一般的に株式投資で継続的に儲けている投資家は投資家全体の3%程度と言われています。このような現実から見ても、投資の常識と言われる手法で投資をしても安定した収益にならないと考えるのが妥当ではないでしょうか。

では、株式投資で儲ける方法は・・・。残念ながら私も株式投資で儲ける方法の明確な答えは持っておりません。私自身もその答えを見出そうと現在でも彷徨っている状態です。

そこで、明らかに投資収益に繋がらない考え方や手法を消去法的に考えて見ましょう。投資の世界ですから、追い風に乗ってたまたま儲かったということもあるでしょう。また、ある手法である程度の期間、儲け続けられることもあるでしょう。

何度も申し上げていますが、投資とは長期間にわたり継続して行うものであり、その収益が追い風であったり、偶然であったりでは長期の運用には耐えられないものです。

これらの問題について私なりに考えてみました。まず、「株は安いところで買う」については、その明確な基準がなければいけません。株価の最安値は「株価の安いところ」ではありますが、現在のような下降トレンドの中で最安値を拾うなどは愚かしいことです。

「業績予想」についても、我々個人投資家は「情報の最終受信者」となるため、あまり期待できないものとなります。まして、株価は業績の6ヶ月から9ヶ月先行していると言われますので、業績と株価の関連はさらに難しいものとなります。

「長期投資」においても、高度成長期であればいざ知らず、現在のような混沌としだ経済状況では長期投資も危ぶまれるところです。長期投資の投資家の多くは、ブランドと言われる銘柄に投資しているようです。しかしながら、ブランド銘柄であるトヨタ自動車などでもピーク時より70%も下落しています。

では、テクニカル分析においてはいかがでしょうか。たとえば、ボリンジャーバンドを例にとって見ると、ボリンジャーバンドは2σ(シグマ)、またはそれ以下で買い付けすることが一般的のようですが、もし的確に2σで買い付けして、反転して上昇となった場合にどの水準で決済するのでしょうか。

これらの答えに、多くのテクニカル投資家は中心値(平均値)、または1σ程度で決済すると答えるかもしれません。あるいは、少しでも利が乗れば決済してしまうという投資家もいるかもしれません。それはそれで正しいと思います。

しかし、その目標とする決済値に達しないで、仕掛けと同時に下落してしまった場合にはどのように対処するのでしょうか。もちろん、そのような場合は損切りをするのでしょうが、それらの基準も設けておかなければなりません。

ボリンジャーバンドと同様に、他のテクニカル分析指標も似たり寄ったりの感があります。私の取った統計によると、これらのテクニカル分析指標は、長期間続ければ続けるほど損失を招くという検証結果となっています。

また、テクニカル分析指標の問題点は、買い、または売りのシグナルが連続して出てしまうところにあります。これでは資金配分にも困りますし、リスクコントロールもできません。実際の運用では、買いの後に必ず売りのシグナルがでなけれはいけないし、売りの後には必ず買いが出なければなりません。また、これらの損切り基準も明確でなければなりません。

以上のように、投資の常識とされる投資手法や一般的なテクニカル指標を用いても儲けるのは、結局、投資家の「3%」程度ということになります。相場の上げ下げは50%前後なのに、どうして「3%」程度になってしまうのでしょうか。

その答えは簡単です。その売買が利益は小さく、損は大きくとなっているにほかなりません。このような売買を続けていると、確実に残りの「97%」に入ってしまうことになります。「理屈では分かっているが実践においてはできない」ことが、投資の世界の特徴でもあるわけです。

上記のテクニカル分析においては、長期間続ければ続けるほど損失を招くことになりますが、そこに「相場の方向性を確認後」という項目を追加すれば、これらのテクニカル分析指標もすべて有効な分析指標となり得ます。

相場の方向性を確認するということは非常に困難な問題ですが、たとえば、相場が下降トレンドであるという前提であれば、一般のテクニカル分析指標を利用し、売りシグナルで空売りを行えばよいわけです。下降トレンドであるにもかかわらず「買い」を強行してしまうから負けるのです。

結果論ですが、株式市場は過去20年間にわたり下降トレンドです。もし、一般的なテクニカル分析指標で空売りを行ったとしても利益は出ているはずです。このように、テクニカル分析で売買をするのであれば、まず、相場の方向性を確認後にそれらの方向に従って売買するということになります。「方向に沿った売買」、つまり大きな意味でトレンドフォローによる売買ということになります。

相場には常にサプライズが付いて回ります。今回の東京電力やオリンパスなど、また企業の倒産などもあります。このように予期せぬ出来事はかなりの頻度で発生します。長い投資活動の中には、運悪くこのような銘柄に当ってしまうこともあります。これらのサプライズを防ぐことはできませんが、これらの対処法として「分散投資」があります。これからも長く投資活動を続けるならば、この分散投資は必須です。

また、長期間にわたり投資活動を続けていくには、リスク管理が不可欠となります。リスク管理には「損切り」などがありますが、長期の下降トレンドにおいて、買いのみでは損切りの連続となり投資金の減少を招きます。

これらを避ける意味において、空売りの実践や空売りと買いの両建てによるリスク管理(ヘッジ)なども不可欠なアイテムとなってきます。リスクと隣り合わせの投資活動には、リスクの回避となる手法が組み込まれていなければなりません。

さらに、投資においては損小利大である「利益の増大」を見込まなければなりません。利益の増大は損切りより難しいものです。ただ株価チャートを眺めての裁量的な売買では大きな利益は望めません。裁量的な売買では、2倍も3倍になる銘柄でも小幅な利益で終わってしまうものです。そこに何らかのシステム的なルールを持たなければ大幅な利食いなどできません。そこに売買のシステム化が要求されるわけです。

以上の内容は、当研究所の投資哲学であり次の五項目から成り立っています。これらの要素は、当研究所の株価分析システム構築の基本としています。

T、テクニカル分析
U、トレンドフォロー戦略
V、分散投資
W、リスク管理(ヘッジ)
X、売買のシステム化



   ≪ やはり、投資は自分自身で ≫
2012/07/07(Sat)

2011/11/11 のコメントです。

投資の世界には投資の常識なるものがある。たとえば「株は安いところで買って高いところで売る」「業績予想の良い銘柄を買う」「株式投資は長期投資で行うものである」など。このようなことは投資に関心をもたない人でも知っている投資の常識である。果たして、これらの投資の常識を忠実に実践して儲かるものであろうか。

まず、「株は安いところで買って高いところで売る」であるが、これらは日本の投資家の得意とする「できるだけ安いところで買う」という逆張り手法であろう。しかし、これらを検証してもあまり良い結果は得られていない。「落ちてくるナイフは掴むな」という投資格言もある。

「業績予想の良い銘柄を買う」については誰も否定しないところでしょう。しかしながら、最新の業績情報を四季報やウェブサイトから得ても、すでに遅しの感がある。一般に業績は6ヶ月から9ヶ月先まで株価に織り込んでいるとも言われている。個人投資家は情報の最終受信者であり遅きに失する傾向がある。

「株式投資は長期で行うものである」についても異議を唱える人はいないでしょう。これらの点については当欄で再三述べてきましたが、今回はさらに突っ込んで考えて見ましょう。

プロと言われる機関投資家や法人投資家と個人投資家の一番大きな違いはどこにあるのでしょう。一般的な個人投資家は、企業の将来に夢を託し長期投資に徹し、多少の上げ下げには動揺せず、信念をもって持続し続ける。

一方、銀行や証券会社の投資信託は、綿密に企業の調査をし長期的な展望にたって運用をしていると思っているようですが、それは大きな思い違いです。投資信託などを運用しているのはプロと言われる人たちですが、そのプロ達の運用手法を見てみましょう。

銀行や証券会社は、投資では「長期投資」を推奨していますが、運用を担当しているファンドマネジャーで長期投資などしている人はいない。なぜなら、彼らは3ヶ月ないしは6ヶ月ごとに運用の成果を上げないとクビになるので、きわめて短期的な視野での運用しかできない構造になっているからです。

素人投資家とプロの違いはと尋ねられると、その違いは損切りの速さと答えるでしょう。プロは損切りが早い。つまり、プロと称されるファンドマネジャーも損切りが早いのです。翻って、損切りが早いということを突き詰めると、それは長期投資にはならないと言えるのではないでしょうか。

運用を委託されたプロは損をしそうになると素早くスパッと切る。それは自分のお金ではないからできるのです。だから短期売買となる。しかし、投資初心者は自分が汗水たらして一生懸命に貯めたお金なので、損して手放すのは身を切られるようにつらい。だから、いつか戻るのではないかと淡い期待をしているうちに損切りのタイミングを逃して結果的に長期投資となってしまう。損切りできずの長期投資では何をか言わんやである。

証券会社などが投資信託を販売するときに「優良な資産が多く組み入れ、長期に運用します」などと言いくるめられ購入してしまう。その裏側を理解できない人たちにはやむを得ないところなのでしょうか・・・。

その投資信託を最近の状況から見ると、一般向けの投資信託では9月の1カ月で3兆9470億円も損が出てしまったようです。5月から5カ月連続の損で、合わせて10兆6000億円という膨大な損失を被っているという。まるで素人投資家のようだ。

投資信託に委託して運用してもらってもこのような結果である。「損をしました」と言われても「そうでしたか」としか答えられない。文句を言っても始まらない。自分で運用しても損をする。しかも大きなストレスを受けながら・・・。

だったら、もう投資をやめようかとも考えるがやめられそうもない。そのようなジレンマの中で投資家は苦悩し続ける。しかしながら、今後も投資活動を継続していく考えであれば、やはり、自分の資金は自分で運用するべきです。自力本願で行くべきです。

他人に預けての運用からは損益以外の何も得られない。しかし、自分自身の運用であれば損をすることもある。また、苦痛も付きまとうが、そこに貴重な体験が生まれる。その体験こそが、次へのステップとなりバネとなるはずです。体験は財産となり、何らかの形で今後のプラスとなるはずです。

私は長い投資体験の中から人生には無駄はないということを学んだ。体験すること、あきらめないこと、継続することなど、これらは人生という長いスパンで見ると、すべてに無駄はなく必ずバランスが取れることを理解している。



   ≪ 逆張りと順張り ≫
2012/07/04(Wed)

2011/11/05 のコメントです。

政府・日銀が7兆円規模ともいわれる円売り・ドル買いの為替介入に踏み切った。外国為替証拠金(FX)取引に投資していた個人投資家で相場の流れに逆行する「逆張り」で「為替介入」のタイミングを待っていた投資家は大いに儲かった。反面、引き続き円高を狙っていた投資家は大損をすることになった。

ある個人投資家は、「今回は為替介入があることがわかっていた」という。それも、おそらく輸出企業の為替取引が活発化する月末であろうことも予測がついていたとも言っていた。

投資の世界は結果オーライではあるが、投資とは継続して収益を上げ続けていかなければならない。予測が当れば儲けることもできるが、その予測がいつも当るわけではないだろう。

「落ちてくるナイフは掴むな」という投資格言がある。これは「逆張り」を形容する格言である。下降トレンドになっているときは、値ごろ感とか、割安とかいって下がってきた株を押し目と思い買うことがあるが、これは落ちてくるナイフを掴むようなもので、大怪我の元となるという意味である。

落ちてしまって、地面に突き刺さったのを確認して、なおかつ、ゆれが確実に止まったのを確信してからゆっくりナイフを掴むべきであると・・・。株価が下がってきたからといって喜んで飛びつくと大怪我することがあるという戒めである。

政府・日銀の為替介入もまさに落ちてくるナイフを掴むようなタイミングであった。為替介入も円高が落ち着いてからの介入の方が良かったのかもしれないが、そのようなテクニカル的な問題を云々している場合ではなかったのだろう。

さて、最近の株式市場は相も変わらず膠着状態です。上がると思ったものの、またもとの位置にと方向感が全くない。投資家泣かせの展開である。出来高も少なく閑散とした状況になっている。

これらも、ギリシャの問題や円高、経済状況の不透明感が漂い気迷い気分の現れでしょう。しかし、このような状況も相場のうちであり、長い相場展開の中には、このようなことはあり得ることです。

このような状況下でも大きく収益を上げようとするのは無理があります。レバレッジなどを大きくして稼ごうなどと無理をすれば、その咎めが必ずくることになります。現状の相場展開を見れば分かるように、理にかなった以上の儲けを期待してはいけないということです。

必ず大きな変化をもたらす相場がきます。そのようなときに大きく儲ければよいのであって、平常時や低迷期に我欲に駆られて大きく儲けようなどと考えるのはいかがなものでしょうか。

仕掛けのタイミングには「逆張り」と「順張り」がありますが、どちらが正しい仕掛けということはありませんが、順張りにおいては、その流れに乗って仕掛けるものであり、大きな変化をもたらすような相場展開では、大いに収益を上げることが可能となります。

ただ、順張りにおいて仕掛けのタイミングが正しくても、決済時に逆張りになってしまっては利幅を大きく取ることはできません。

たとえば、安値を付けて切り返しを見計らって順張りで仕掛けたとします。その後順調に上昇し、利幅もそれなりに得られたとすると投資家は喜んで利食いに入ります。しかし、上昇中に利食い(売る)するということは逆張りになりませんか。利食いは仕掛けより難しいと言われています。利が乗ればすぐにでも利食いしたくなるのが人情です。

そこを我慢して、利食いも順張りにしてはいかがでしょうか。しかしながら、順張りで利食いするということは、技術と忍耐が必要となってきます。上昇のトレンドが持続していれば利食いしない。大きく利が乗っているいるにも拘らず我慢して、さらに利益を伸ばすなど・・・。

利益を伸ばすということは、投資において一番難しい技術でもあるわけです。しかし、これらをマスターしなければ投資の必勝法である「損小利大」とはならないのです。いかに利益を伸ばせるかが、最終的には投資の収益に結びつくのではないでしょうか。



   ≪ 最近の問い合わせから ≫
2012/06/24(Sun)

2011/10/29 のコメントです。

最近、当研究所には株式投資もさることながら、それ以外の問題で悩んでいるという問い合わせが多い。私は株式投資専門であるため、株式以外のことは分かりませんが、株式投資から学んだことなら多少は分かるので、問い合わせには、それらの範囲でお答えしています。

最近の問い合わせの内容から、長引く経済の低迷により多くの人が悩みを抱えているものと感じました。そこで拙い私の経験から、これらの問題について考えてみたいと思います。

人生には必ずと言っていいほど挫折を感じる瞬間があります。挫折や困難を受け入れられず混乱し、頭を抱えるばかりで身動きも取れなくなるときがあります。

昨今の株式市場の低迷、円高による海外投資の不振、経済の不透明感、将来に対する漠然とした不安など、何となく暗い雰囲気が漂っています。このような問題を何とか払拭して、負の感情にとらわれず、いかにして立ち上がるかを考える必要があります。

挫折の先には必ず希望があるとも言われていますが、実際にそのような問題に直面したときには、誰しも理屈は分かっているものの、少なからず動揺してしまうものです。

株式市場の低迷により、多くの投資家が市場から退場して行きました。好きで始めた株式投資をやめざるを得ない状況下では、投資家も少なからず苦悩したに違いありません。

市場から退場するときには、多くの含み損を抱え迷いに迷って、悩みに悩んだ末に退場して行ったものと思います。心の底からの挫折を経験すると、何も判断がつかなくなるほど気が動転して混乱します。

このような状況を第三者の視点から見ると、また、時間が経過した後の本人の視点から見ると、その時点が最悪の状態である、または最悪の状態であったことが分かります。相場の底打ちのように、皆が総悲観となって投げたところが大底となるように・・・。

マラソンはゴールに近づくほど苦しくなります。周りを見渡すとみんな自分より楽に走っているように見えます。また、自分が苦しいとき、町に出ると周りのみんなが楽しそうにしているようにも見えます。

しかし、周りにいる人も外見ではわからずも、それぞれ苦しみや悩みを抱えながら生きているのです。自分と同じなのです。ですから、いざと言う時に早まった行動をしないよう、せめて「絶望する必要はないのだ」ということだけでも頭の片隅に置いておくべきです。

株式投資で取り返しのつかない大失敗をしたとします。すると、これらのすべてを投げ捨ててしまいたくなるような、強い自暴自棄に駆られる気持ちになるかもしれません。周りにいる投資家は儲かっているように思われますが、苦悩しているのは自分だけではないということです。そう気づくだけでも肩の荷が軽くなり、自分の気持ちを見直すことができるのではないでしょうか。

挫折で感じる痛みは一時的であると理解しておいてください。挫折からくる自分の正直な気持ちを受け入れてみると気持ちも楽になります。ごまかしたり自分に嘘をついたり言い訳をすることは避けなければなりません。

現状を受け入れることが一番難しく辛いものです。大損して失意の底にいるとしても、それはその方向が閉ざされただけです。他にも行く道もあるはずです。視野を広げることです。視界をせばめて過去に固執していてもは、あまり実りを得ることはありません。

世の中はそんなに甘くはないと言うように、一度挫折を乗り越えても、また次の壁が待ち構えています。そう聞くと、何度挫折乗り越えてもキリがないのかとうんざりするかもしれません。しかし、逆に言えば、現在の自分があるように、どんな困難からもいずれは立ち直ることができます。混乱して目の前が真っ暗になり自暴自棄になるも、時間の経過と共に視界が開けてくるものです。挫折を何度も繰り返して人は成長していくのです。

以上、説教じみた解説となってしまいましたが、誰でも悩みは持っているものです。特に投資の世界では、悩みや苦悩は波のように次から次へと襲いかかってくるものです。それを克服するには、市場に留まり多くの体験をすることにより克服できるのではないでしょうか。



   ≪ サーフィンを楽しもう ! ≫
2012/06/20(Wed)

2011/10/21 のコメントです。

大きな波がなければサーフィンもできません。株価も大きな変動(波)がなければ収益も得られません。投資収益(キャピタル・ゲイン)は、株価変動によって発生するものです。株価変動が大きければ大きいほど、その収益チャンスも広がってくるというものです。

現在の相場の動向を見ると皆が神経質になっているようです。何らかのニュースが出るたびに、悪ければ下落し、政策対応が出れば戻す。一喜一憂しています。これらが現在の相場状況に反映しているのではないだろうか。しかし、ファンダメンタルズの実態は何も変わっていない。

欧州の財政危機は依然として危機状態であり、何らかの形で借金返済の負担をしつつ、長期の停滞に備えるだけのことでしかないだろう。負債を利用した投資が高まっていたのを元に戻していくしかないが、この実態はリーマンショック後から何も変わっていない。

そうこうしているうちに中国に異変が生じているようだ。中国の過去30年間の経済的成功は、安価な資本と安価な労働力、安価なエネルギー、そして安価な土地を土台にして達成された。ところが今では、この成功によって生じた巨大な不均衡と非効率さが次から次へと問題を起こすようになっている。

国内に目を向けてみても問題は山積みである。日本はいま約900兆円におよぶ世界一の借金大国になってしまっているのです。財政難のために消費税などの増税が論議されています。

年金問題も、その支給が68歳からなどと騒がれているが、68歳から支給ではそれまでどのように暮らせと言うのか。再就職もままならないのに・・・。そもそも現在の国民年金保険料の納付率が59.3%であるということからして、年金制度自体に問題があるような気がしてならない。

いまの日本の現状を見ていると、収支が健全化していないという問題もさることながら、税金が私達のために使われているのかが、はっきりしないという不信感が根底にあるのではと考えています。

以上のように、周りを見渡してもあまり明るい話題がないようです。株式市場も長期の下降トレンドであり、参加者も少なくなっています。しかし、「負」の裏には必ず「正」が存在するというように、必ずバランスはとれるものである。

株価が下げるのは誰しも好ましいとは思っていないでしょう。しかし、相場のことであるから下げることもある。その下げの対処においては、我々投資家は空売りという手法で対処できるので問題ないでしょう。

さらに、株価が下がれば下がるほどボラティリティは高まってきます。株価チャートを視覚的に見ているだけでは気が付きませんが、株価の高値圏より安値圏の方が「率」でみると変動率が高くなっています。

株価の高値圏では、視覚的には大きく変動しているように見えますが、これを「率」で算出すると、感覚的に捉えたよりずっと小さいことがわかります。これが「株価チャートの錯覚」となり、投資家の判断を惑わす要因となります。

これらを避けるために、必ず数値で捉え判断するようにしなければなりません。裁量的な売買手法が上手く行かない原因がこのあたりにもあるような気がします。

「株価が下がれば下がるほどボラティリティは高まってきます」ということで、ボラティリティが高いということは、波が高いということであり、投資家にとっては好ましい状態ということになります。

特に、当研究所の株式分析システムにおいては、ボラティリティの高い銘柄を主体に売買しますので好都合となります。

人は往々にして、過去において良かったとき、輝いていた時と現在を比較して云々します。しかし、それでは現在はいつも悪い状態と言うことになってしまいます。視点を変えるべきです。「負」の裏には必ず「正」が存在するというように、見る角度を変えることによって明るくも楽しくもなるのです。

ボラティリティが高くなってきています。大きな波に乗って思いっきりサーフィンを楽しんでみてはいかがでしょうか。



   ≪ 市場に参加し続けるべきです ≫
2012/06/17(Sun)

2011/10/15 のコメントです。

株式市場は安値圏で推移し、まるでノコギリの刃のような値動きである。いずれ、どちらかにブレイクするのであろうが、方向感が定まらず投資家泣かせの展開である。これではちょっと様子を見ようかという投資家も出てくるでしょう。

投資家の運用指標を見てみると、まず、信用買い残、売り残は共に減少傾向にあり、相場低迷の様相を呈している。貸借倍率は4倍弱となっている。評価損率は20%弱である。これは信用の買い方の追証水準でもある。一方、評価損率は20%弱は過去2年間の最大値となっています。これらの要因で強弱のせめぎ合いが起こり、上げ下げを繰り返している原因のひとつと考えられます。

これらの信用取引における数値も株価が安値圏であれば当然の数値です。通常なら、このあたりで反転するか、または、一度突っ込み安などがあって反転するかといったところでしょうが、その反転にも出来高が伴わなければ、単なる戻りに終わる可能性もあります。

これらの要因以上に問題なのは外部環境です。燻っているユーロ圏からのネガティブなニュースでも飛び込んできようものなら、市場もすぐさま大きく反応することでしょう。いずれにしても先のことは分からぬもの、危機管理をしっかりして対応していただきたいものです。

目先的にも中期的にも往来相場が続き、投資家もうんざりしているところでしょう。「往来相場も相場のうち」と言われるものの、これだけ長い期間のもちあい相場には確かに閉口します。同時に投資家のストレスも極致に達しているのではないでしょうか。私自身もさすがにうんざりしているところです。

このような状況下では「休むも相場」などと言って、一時退場し様子見の投資家も少なからずいると思います。確かに往来相場であるため、新規の仕掛けが次々に反対方向に行ってしまっては休業もやむなしといったところでしょう。

しかしながら、一時的でも完全撤退には賛成しかねます。最小単位でもかまわないので市場に参加し続けるべきです。なぜなら、今まで長い間培ってきた相場に対する研ぎ澄まされていた神経が寸断されてしまうからです。「そんなことはないよ」という意見もあるでしょうが、これらは体験しなければ分からないことです。

「私は調子が悪いときでも常に市場に参加しています」という投資家もいますが、全部塩漬けにしておいて「常に参加している」と言われても困りますが・・・。

スポーツ選手でも練習を一週間も休めば、それを取り戻すのにその何倍もの時間を要すると言われています。「継続は力なり」とあるように、力とは、繰り返し継続して初めて付いてくるものです。

投資初心者などを見ているとよく分かります。調子が良ければ有り金全部はたいて全力投球します。しかし、一旦アゲンストになると全部手仕舞いして、または塩漬けにして様子見を決め込みます。しばらくして、市場が騒ぎ出すと再度動き出します。これでは全くの感情の赴くままに行動する烏合の衆でしかありません。

もし、今後も何らかの形で投資の世界で活躍したいと願うなら、一時でも市場から放れるべきではありません。若い人ならいざ知らず、中高年になってから寸断された神経を元に戻すことは容易なことではありませんので・・・。

現在のような相場展開も日本の経済状態、さらには世界的なグローバルな経済状況を織り込んでの展開でしょうから、その推移を見届けるしかないのかもしれません。現在のような相場展開は、過去においてもあまり見られないような展開です。

我々は投資家ですから、市場の変動から何かを読み取ることができるはずです。「過去においてもあまり見られないような展開」であるため、現在の経済状況や今後の情勢は、従来の経済情勢とは明らかに異なってきていると言えるのではないでしょうか。

つまり、今後は従来の尺度では計れない、過去の経験則では判断できないような経済状況になるのではと考えられます。欧米の衰退、後進国の台頭、世界人口の増加、食糧危機、温暖化など、新しい局面に対処していかなければなりません。

株式市場をはじめ、あらゆる相場は、このようなグローバルな変化のある経済情勢を織り込みながら、また、先取りしながら展開しているはずです。逆に言えば、我々は、そのような相場の変動から何らかの変化が読み取れるはずです。

市場に参加し続けることによって、投資収益以外の世の中の変化や経済状況などを体感的に得られるものではないでしょうか。そして、それらの変化を読み取り、今後の自分の人生に織り込んで行くことにより、やがては「人生の勝者」になれるのではないかと考えます。そのためにも市場に参加し続けることです。


相場格言

「変化の大きい異常な相場は数年に一度しか起こらないことを忘れてはならない。だから、平常時には理にかなった以上の儲けを期待してはいけない」



   ≪ 商機とは時代背景を読むことなり ≫
2012/06/15(Fri)

2011/10/08 のコメントです。

『私は質素な生活を続け、これまで貯蓄に励んできました。それで、貯まったお金を少しでも良い利息が付く企業の債券や、ミドルリターンが望めるCB(新株予約権付社債)、さらに優良株という銘柄で株式投資を行ってまいりました。投資金は余裕資金であり、中・長期で投資するつもりでした。株式投資では、ある程度名前の通った会社に自分で調査し、投資先も分散して投資をしました。ところが、例のサブプライムローンによる世界的不況で、その後、企業の債券等が格下げされ、CBは、まるで破産を予告されるような値段となってしまいました。さらに株式投資においても皆さんの知るところです。泣く泣く投げざるをえませんでした・・・。運の悪い事に、大量に購入していたので、損失額は500万円超でした。私は投資には向いていないのですね、きっと。』

これは、ある投資家からのメールでしたが、このような内容はいつの世でも聞く話です。最近では、退職金のすべてを東京電力に投資したのに・・・。証券会社の勧めで海外の債券を買ったものの・・・。など、

ある投資雑誌に「株とは何か?」という記事がありました。主に株式投資の未経験者をターゲットにした株式投資に対する見方、考え方のアンケートでした。

そのアンケートの結果を見てみると、
・株式投資は余裕資金で投資する
・短期的な値上がり益を期待しない
・よく知っている会社に投資する
・投資先は自分で選ぶ
・購入時期を分散する

このような投資に対する回答は正しく、もし、試験問題であれば合格となるでしょう。また、これらの内容は、書店でたくさん売っている投資ノウハウ本にも書かれています。

確かに株式投資にはリスクがありますから、資産の一部を使って「余裕資金で投資する」のは当然と言えます。また自己責任が原則ですから、さまざまな情報は参考にしても最終的には「投資先は自分で選ぶ」のも当然と言えます。

これらは「株式投資の常識」として、投資未経験者においても投資経験者においても認知されていることです。もし、これらの考えにおいて実践すれば、多くの投資家が利益を上げることができるはずです。

しかしながら、現実はなかなか思うようにはならないようです。たとえば、「短期的な値上がり益を期待しない」については、日本が高度成長していた時代なら、株価も「長期保有」すればするほど右肩上がりで上昇するということもありました。しかし1990年をピークにバブル経済が崩壊し、それからの株価は「右肩下がりで下落」する期間の方が長くなっているのが現実です。

もし、現在においても長期投資で望むなら、空売りを期日で乗り換えながら運用する長期保有が良いかもしれません。

また、「よく知っている会社に投資する」においても、株価が上昇しなければ意味がありません。つまり「投資しても良い会社」とは、たとえよく知らない会社でも、チャートや業績などをチェックして「買った後に株価が上昇する確率が高い会社」を選ぶべきです。

自分が「よく知っている会社」かどうかに関係なく、投資において利益の上がる会社であることになります。つまり会社名は、極論すれば「まったく関係ない」と言ってもよいくらいです。

「購入時期を分散する」においては、ただ単に購入時期を分散しても、それらはナンピンに過ぎません。リーマン・ショックや大震災後のように株式市場が大きく下落したときに株を持っていれば「何を買っていても損をする」ことになります。

「長期投資」や「「知っている会社に投資する」という発想は、もともとバブル期までの株価が右肩上がりで上昇して「持っていれば何とかなる」という時代にできた発想です。

しかし時代が大きく変わり、それまでは通用した株式投資の常識が「通用しない時代」になった今でも、昔の常識で投資するというのは「間違っている」と思いますが、いかがでしょうか。

私が投資の世界から学んだことに「商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし。ただ、時代の変化は早い」ということがあります。これは株式投資に限らず、すべてのビジネスに通用すると思います。

まさに、成功するためには時代背景を読まなければなりません。時代とともに「常識もいつかは非常識となる」ということも頭に入れながら投資活動を行わなければなりません。



   ≪ オーナーシップ・ソサエティー ≫
2012/06/07(Thu)

2011/10/01 のコメントです。

「世の中、諸行無常。永遠なものなどない。常に変化してやまないものである」。つまり、何事にもピークもあればボトムもあるということです。そして、消え去って行くものもあるということです。

最近、ユーロ圏が揺れています。ギリシャの財政危機に端を発したユーロ圏の「国債危機」。最も大きな懸念は、ギリシャの破綻がユーロ圏の他国に波及するのかということです。

他国への波及もさることながら、もう一つの懸念は欧州の金融機関である。フランスやドイツの銀行はもちろんギリシャ国債を大量に保有しています。もしギリシャが債務不履行ということになると、巨額の不良債権を抱えることになる。そうなればリーマンショックの再来になりかねない。

以上のように、世界は常に変化して留まることを知らない。日本の株式市場もこれらのグローバルな変化を織り込みながら変動しているのでしょう。

我国においても首相がくるくると変わり、こちらも変化してやまない。ある老人が「昔は良かった。昔の政治家には立派な人が多かった。それら引きかえ今の政治家は・・・」と嘆いていた。ある中年男性は、テレビの国会中継を見ながらヤジを飛ばしていたと言う。

彼らの言わんとしていることは良く分かる。気持ちは分かる。これからの日本の将来に対して憂いているのだろう。

私も同じような考えではあるが、私は、長いこと相場の世界にいたためか、次のような冷めた視点で見ています。「自分の体験から現在の社会を批判する。あたかも過去の自分の体験がすべて正しかったかのように・・・。それこそが現代社会から取り残されている証しである」と。

このような意見には批判も多いでしょうが、私は相場の世界から世の中を見ていますのでお許しいただきたい。世の中も相場と同様に何が正しく何が間違いであるか、その時点では分からないものです。それは時が過ぎて振り返ったときに分かるものではないでしょうか。

世の中の行く末を案じることは誰でも同じこと。その心配の仕方も各自が歩んできた道程によって異なるのも当然です。

今後の日本の行く末を私なりに考えてみました。もちろん、これらも相場の世界から冷めた目で客観的に見たもので、一般的な考え方からは逸脱しているかもしれませんが・・・。

まず、日本は民主主義国家であり、資本主義国家です。我々投資家は、特に資本主義の中で大きく収益を上げようと経済活動を日々実践しています。しかしながら、このところ世界経済の混迷とともに日本経済も回復基調にあったものの大震災に遭遇し、また、史上最高値となる円高に苦しんでいます。

しかし、日本経済の根本的な問題は他にあるのではないかと考えています。それは、すでに周知のとおり「少子、高齢化」にあると考えます。

人口が少なくなれば、自ずと消費が増えません。また、高齢になると仕事をしていないので今後が心配でお金を使わなくなります。ますます消費は減退していきます。国内消費が増えないため、企業は海外に目を向けます。しかし、そこには円高という敵が待っているのです。にっちもさっちも行かないのが現状ではないでしょうか。

日本を高度成長の一端を担っていたのが団塊の世代です。その団塊の世代も引退し年金を受給し始めます。多くの団塊の世代が年金受給し、また諸々の社会保障費も増大してきます。これらによって財政も圧迫されてきます。そして増税にと・・・。

さらに、少子、高齢化は「土地あまり」「経済の二極化」などの負の要因も多分に含んでいます。このように、少子、高齢化は、あらゆる分野にその影を落としていきます。

これでは誰でも将来に対する不安が増大するのも当然です。そこで、このような環境の中で、どのように自立し、安定した生活をしていくかを真剣に考えなくてはなりません。

ここで、国の政策が悪い、無駄遣いが多いなどと文句を言っても始まりません。我々はこのような多くの問題を抱える社会で、否が応でも暮らしていかなければならないのです。

そこで私が考える今後の展開として「オーナーシップ・ソサエティー」、つまり、国民一人一人が経済的に自立した社会を目指していこうということです。これからは、国や社会に依存することなく、個人が経済的に自立し、社会不安に対して自己防衛しなければならないということです。

これらは正に相場の世界に通じるものがあります。つまり「自己責任」ということです。自己責任という名のもとに、現在のような相場低迷時にも投資活動を続けている投資家は、今後の社会の行く末を案じることなく、大いに活躍できるのものと思います。

皆さん頑張りましょう。



   ≪ 投資世界で生き残る ≫
2012/06/03(Sun)

2011/09/23 のコメントです。

あるニュース記事をまとめてみました。

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ウォール街からまた1つ、象徴的な存在が姿を消すことになった。米ゴールドマン・サックス傘下の「グローバル・アルファ・ファンド」である。コンピューターを駆使した運用で、いかなる市場環境にも対応できるとうたい、一時は一世を風靡したファンドである。

統計や計量的な手法を用い、株式や債券、通貨など多様な投資対象を機動的に入れ替えるモデル運用で、いわゆる「クオンツ・ファンド」の代表的な存在だった。
 
「クオンツ」と呼ばれる天才数学者たちは、平凡な人間には解読不能な微分学、量子物理学、応用幾何学を駆使して金融商品の値動きを分析し、莫大な利益を上げてきた。

2005年には年率30%を超える好成績を上げ、世界の投資家から注目を浴び、ファンドの拡大ペースが加速。しかし、2007年8月に金融市場が急変すると、一気に成績が悪化。クオンツ・モデルの脆弱さを露呈することになる。

グローバル・アルファは、危機前の過剰流動性によりかかり、レバレッジを過剰にとったことが裏目に出た。そして投資家の信頼を回復することは二度となかった。

かつて、ノーベル賞を受賞した経済学者も参加したヘッジファンドLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)は、最高の頭脳と完璧な戦略で快進撃を続けた。しかし、史上最大のヘッジファンドも過剰なレバレッジで破綻した。

彼らの開発した数々のデリバティブ(金融派生商品)や数理モデルは、史上最大の金融崩壊の引き金となってしまう。天才たちはどこで何を間違えたのか。

リーマン・ショックから丸3年。ヘッジファンドの価値とは何か。その問いかけを残しながら、ウォール街の投資銀行が率いた旗艦ファンドが幕を引いた

関係筋は、ゴールドマンがグローバル・アルファ・ファンドの閉鎖を決めたことは、ヘッジファンドのクオンツ運用戦略からの全面的な撤退を示唆するものと指摘している。
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これらの記事は何を意味しているのでしょうか。

資産運用の世界に絶対はなく、過去と著しく市場環境が変わったとき、対応できずに著しく運用損益が悪化する例が必ず出てくるということだろうか。

「策士、策に溺れる」という諺があるように、運用が上手く行くと有頂天になり暴走してしまうと言うことなのだろうか。

これらを我々個人投資家に当てはめてみよう。最初は恐る恐る売買していたものが、少し調子が良くなると、投資金を増やしてみる。さらに調子が良くなると考える。「もし、この何倍もの投資金があれば、もっと儲かるのに」と。これらは投資家であれば誰でも抱く感情です。

そして、レバレッジを駆使し大きな売買に入っていく。投資の世界では上記のように、どのような天才でも、いかなる手法を駆使しても「欲」には勝てず失敗してしまうものです。

連戦連勝しても、資金が膨れ上がった状態で一度失敗すると致命傷になってしまいます。特にFXなどにおいては、このようなケースが多く見られます。まるで、膨れ上がった風船のように・・・。

上記の例の失敗の多くは過信や慢心によるものであると思います。人間の欲には限りないことを証明する良い例ではないでしょうか。つまり「驕れる者、久しからず」
ということでしょう。

このような話題があると、相場の世界は恐いのでもうやめようかと考えがちです。しかし、何事でも成し遂げるには困難はつきものです。安定的に、堅実に収益を上げているファンドも数多くあることを忘れてはいけない。

これらのニュース記事で私が言わんとしていることは「人間の欲」と言う部分です。私は常日頃から、投資で一番難しいことは「投資家の感情のコントロールである」と申し上げています。

問題はこの点です。人間には、それぞれ性格も違うし考え方も異なります。また、投資の世界は「欲」が前面にでる世界でもあるのです。これらをいかにコントロールして投資の収益に結び付けていくかということです。

投資の世界は、資本主義の象徴であるように、何に投資しても何を売却しても、また、資金をいくら投入しても投資家の責任において自由です。自由とは素晴らしいものです。

だが、そこに忘れてはいけないことがあります。それは「規律」です。そこに規律がなければ、自由は暴走して行きます。暴走してしまえば、あとは崩壊があるのみです。投資ファンドも投資家も、そのよう経過を辿り崩壊していくのです。

まわりくどい説明となってしまいましたが、投資の世界は自由であるものの、そこに絶対はありません。投資の世界は人知の及ばない世界であるものの、そこに厳格な規律がなければ、いずれ崩壊を辿ることになります。「規律」、つまり、投資における厳格なるルールを持たなければならないということです。自分独自のルールを作るべきです。

慢心することなく、ルール厳守こそが投資の世界で生き残る唯一の方法なのです。



   ≪ 確たる信念 ≫
2012/05/30(Wed)

2011/09/16 のコメントです。

世界金融危機の引き金を引いた米証券大手リーマン・ブラザーズの経営破綻から3年を迎える。各国の大規模な景気刺激策で世界経済は一時緩やかな回復軌道に乗ったかに見えた。しかし、最近は、欧州の債務危機が深刻化し、日米も財政悪化や景気低迷に直面している。リーマン・ショック直後の巨額財政出動の効果が乏しかったためで、世界経済の先行きには再び暗雲が垂れこめてきている。

ドル安に続きユーロ安となっている。昨年5月にはじまったギリシャ危機、そして、それらがイタリアやスペインまで飛び火する事態に至り、欧州債務問題を巡るリスクは拡大している。また、格付会社は、フランスのクレディ・アグリコル、ソシエテ・ジェネラルを格付けを1段階引き下げた。

日銀は、欧州のソブリン問題の悪影響に懸念しているようだ。金融システムが不安定となれば、実体経済にも波及し世界経済全体に大きな影響を与えることになるでしょう。世界銀行のゼーリック総裁は「世界経済は新たな危険地帯に入っている」と警鐘を鳴らしている。

以上のような世界情勢の問題は、我々国民も危機意識として肌で感じているのではないでしょうか。
投資家においても憂鬱な状況にあります。

投資家は、このような状況がいつまで続くのだろうか、いつ終わるのだろうかと憂慮します。しかし、これらについては誰にも分からないでしょう。突然の大地震のように分からないものです。

経済が永遠に右肩上がりで成長を続けることはあり得ないのは誰でも理解している。しかし、バブルの最中に居れば、そのような感覚も忘れ、現在(バブル)の状況がいつまでも続くと錯覚し、バブルに酔いしれてしまうものです。

バブルも後になってみれば、誰でも異常な状態であったことを理解し後悔する。歴史的に見ても人間も経済もこれらを繰り返しているに過ぎない。

今回の世界経済の危機的状況も、歴史的な長期な視点で見れば当然のことであろう。「栄枯盛衰は世の常」とあるように、かつて、栄華を極めたローマ帝国も今はない。

今回の大震災においても、お年寄りは「産まれて初めての経験だ。今まではなかった。」と言ったが、その地震も千年サイクルであれば、誰も経験することはないだろう。要は、そのサイクルのスパンの問題である。

私の好きな言葉に「禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。なぜなら万象は流転するものであるから」があります。「万象は流転する」はサイクルのスパンの問題であり、今が悪い状態でもいずれ幸いをもたらすという意味です。

また反対の意味で、「慢心は山の頂き。慢心は下り坂の始まり。慢心は後になってから気づく。驕れる者久しからず」とある。これはバブルを意味する。

これらは、投資の世界にもそっくり当てはまります。追い風で儲けたにも拘らず、それを自分の実力と錯覚し慢心する。逆風になりボロ負けすると、今まで真剣に見ていた株式ニュースも避けてしまう。人間なんてそんなものでしょう。

周りの情報に振り回され、自分の投資成績に振り回され自分を見失ってしまう。何事においても確たる信念を持っていなければ烏合の衆となってしまいます。羅針盤のない船に乗っているように、どこに行くかわからない。

では、「確たる信念」はどのように形成されるのでしょうか。私の考えでは、多くの失敗を体験し何度もどん底に突き落とされ、そして、そこから這い上がってきた時に初めて形成されるのではと考えます。つまり「確たる信念」は失敗から学ぶものなのです。

人生においても投資の世界においても、物事を成し遂げるには、多くの失敗や紆余曲折を経て成就されるものであって、一朝一夕では成し遂げられるものではありません。ゆえに、現在の困難は「やがて明日の幸いをもたらす前兆である」と解釈し、あきらめずに、ひたすら自分の夢や目標にまい進すべきでしょう。

良い時も慢心せず、悪い時も悲観せず、常に自然体で平常心で対応する心構えが必要となってくるのではないでしょうか。



『追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる』

『信念は道を開く。信念を貫けば夢は必ず具現化する。信念を持ち続ければ、あらゆる事物(プラス要因)を引き寄せる』



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