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   ≪ それでも買い続けますか? ≫
2013/02/17(Sun)

2012/06/07 のコメントです。

TOPIXがなんと29年ぶりの安値を付けた。欧州債務問題と米経済減速懸念に、円高進行が加わるトリプルパンチとなっているためですが、歴史的な安値の背景には日本の弱さも垣間見えます。復興需要で国内経済は比較的堅調であるものの、デフレや人口減少、不安定な政治といった問題は残ったままです。

ソニーが1000円割れ、パナソニックが500円割れと日本を代表するハイテク企業の株価が次々と大台を下回った。結果論ではあるが、このような現実を突きつけられると「長期投資」「ブランド投資」も正しいものではなかったのかと考えさせられるのではないだろうか。

私は常々「世の中の常識は非常識」と述べています。これは極論であり、長期的スパンでの見方ですが、上記の内容から見ると、あながち間違いでもないような気がします。

投資の世界では「長期投資」「ブランド投資」が投資の正道と言われています。しかし、私はかねてから「投資の世界で誰でも考えそうなことは通用しない」とも述べています。これらは、私の長い投資体験から感じるものであって、思考をめぐらして述べているものではありません。

投資の世界では、大多数の投資家が損をしていると言われています。やはり、ここでの「大多数」は「誰でも考えそうなことは通用しない」ということを裏付けしているのではないでしょうか。そこで、概念的ですが、大多数ではなく少数派に入れば投資で収益を上げることができるのではないだろうか・・・。

理屈の上では確かにその通りだと思います。しかし、思い通りにならないのも投資の世界です。常識が大多数であれば、非常識は少数派になります。誰でも考えそうなことは大多数であり、誰も考えそうにないことは少数派となります。

「理屈をこねているだけじゃないの」と思われるでしょうが、少数派とは非常識で誰も考えそうなことを考えない人ということになってしまいます。これでは、まるで変人です。「変人」の部分は、私にぴったりなような気もするのですが・・・。

投資の世界にはもうひとつ常識というものがあります。それは「信用取引は危険だから絶対にしてはならぬ」という教え(常識)です。同様に「空売りは危険だ」という常識もあります。確かにその通りでしょう。しかしながら、その危険の意味を深く理解している人は少ない。

信用取引の危険の意味はレバレッジにあります。株式の取引でのレバレッジは3倍程度です。これはリスクの許容範囲内であると思います。銀行から融資を受けて不動産を購入するときも同じようなものでしょう。この3倍程度のレバレッジは、過去の歴史において適正と判断して銀行などでも採用しているのでしょう。しかし、金融先物などはその何倍ものレバレッジが可能です。そこに問題があるのです。

信用取引のメリットもないわけではありません。もし、バブルの時期に買った株式を現物で後生大事に持続していて、それも大きく引かされて塩漬けに・・・。もし、バブル期に信用取引での売買であったなら、とうに6ヶ月の期日で処分されています。どちらが良かったでしょうか。

また、空売りは信用取引でしかできません。またまた結果論ですが、もし、バブル期以降に空売りを実行していたならば、現在のような状況にはならなかったのではないでしょうか。

「株式投資は買いから」ということも常識ではないでしょうか。現在は大底圏だから買いから入るのだと思っても、すでに塩漬け銘柄を多く所有しているので動きが取れない。短期売買においては「大底での買い」も常識の範疇なのです。

つまり「TOPIXが29年ぶりの安値を付けた」ということからも投資の世界では、あまり常識は通用しないということではないでしょうか。それでも、今後も買い続けて行くのですか・・・。



   ≪ サプライズには保険を ≫
2013/02/13(Wed)

2012/06/01 のコメントです。

株式市場が下げている。3月の高値から5月末までの日経平均の下げ幅は1800円にも及んでいる。率にして17%強である。一方、TOPIXを見てみると、160ポイントの下げとなっている。18%強の下げである。TOPIXの方が下げ幅が大きい。

その要因は、日経平均は225銘柄であり、値嵩の銘柄に左右されるためであろう。そのため、市場を正しく捉えるのは、やはりTOPIXが適していると思います。そのTOPIXが、昨年11月の安値703ポイントに近づいている。TOPIXの現在値(5/31)は719ポイントである。日経平均の昨年11月の安値は8135円、現在値(5/31)は8542円である。その差(率)が微妙に異なる。

では、信用取引はどのようになっているのだろうか。売残742729/買残3856573(単位千株)となっている。買残は過去2年半の中で最大値いっぱいの状態まで買われている。売残は過去2年半の中で最低水準である。よって、これらの比率である貸借倍率は実に5倍にも及んでいる。この5倍は過去5年間でも最大値である。

一方、信用の評価損率はマイナス20%弱で、過去2年半の中で最大値に近い。投資家はこれらの数値をどのように読んで、どのように判断するのだろうか。これらの数値から見る限りでは明らかに株式市場は陰の極であろう。しかし、これらは内部要因であり、これだけで判断するのは早計でしょう。株式投資に影響するものには、外部要因も大きく影響してくるのです。

ちなみに、私の分析では今回の高値(テクニカル分析において)を2月末と判断したが、NY市場の上昇などの外部要因で3月末までずれ込み高値を打った。このように外部要因が陰に陽に影響してくるものです。

現在のところ外部要因と言えば当然ながらユーロ圏の問題でしょう。いくら内部要因的に陰の極と判断しても、突然のサプライズニュースなど飛び込んできようものならすべてご破算になってしまいます。投資の世界とはそのような世界なのです。だから予測がつかないのです。だから絶対はないのです。

しかしながら、我々個人投資家には外部要因など分からないものです。ニュースなどを聞いてある程度は理解しつつも、これらの要因が株式市場にどのような影響を及ぼすか、ましてや持ち株に対する影響度など分かるはずもありません。

個人投資家は、このような掴み所のない世界で売買を繰り返しているのです。だから常に不安を感じながら市場に留まっているのです。これらが「投資の世界」ということであり、避けては通れないものなのです。

では、このような状況下、個人投資家はどのような姿勢で投資の世界に向き合えばよいのでしょうか。

私の考えは、投資家が信頼できる分析手法、それはテクニカル分析でも良いですし、ファンダメンタル分析でも良いのですが、内部要因などの明確な数値に基づいた分析指標を利用し、投資家自身に合った投資手法で運用を行いつつ、万が一のために保険(ヘッジ)を掛けておくのです。

「サプライズには保険」、これが私の投資に対する考えですが、投資の世界には常にサプライズが付いて回るものです。そのサプライズのために保険を掛けておくのです。このような考えは、投資の世界に限らず、一般社会においても同様ではないでしょうか。

何度も申し上げていますが、投資とは利益を積み上げていくものです。積み上げるには時間がかかります。つまり、投資とは長期間にわたり継続して運用していくものです。その継続中には、何度もサプライズは起きます。そのサプライズをかいくぐり継続していくにはやはり保険の役割は必要でしょう。

もちろん、保険を掛ければそれだけ経費もかかります。しかし、これらは持ち株を維持していくための必要経費であり、運用を継続していくためには欠かせないアイテムでもあるのです。

勝負をすれば最後には必ず負けます。投資の世界は勝負の世界ではないのです。継続する運用の世界なのです。



   ≪ 金融派生商品と逆張り ≫
2013/02/09(Sat)

2012/05/26 のコメントです。

最近のニュースに「大手投資銀行のJPモルガンがクレジット・デフォルト・スワップ(デリバティブ取引)などのポジションで20億ドル(約1600億円)の巨額の損失を出した問題で、FBI(アメリカ連邦捜査局)は捜査を開始した」とあった。

また、その詳細記事は「他の金融機関のデータと比べてみると、JPモルガンの「逆張り」ぶりが鮮明だ。そのような投資戦略をなぜ幹部が承認したか、という疑問もわいてくる」という内容であった。

私は、これらの記事から「デリバティブ取引」「逆張り」という言葉が印象に残った。何故なら「デリバティブ取引」「逆張り」と言えば、先般、AIJ投資顧問が破綻した原因と酷似しているからです。

デリバティブ取引とは、先物取引・先渡し取引、オプション取引、スワップ取引などの金融派生商品の取引であり、ハイリスク・ハイリターンの取引となります。

JPモルガンは金融のプロ集団でもあるが、やはり、ハイリスクのワナにかかってしまったようです。プロ集団でもこのようなことがあるのですから、ましてや、個人投資家がこのような金融派生商品に手を出すのはいかがなものかと思います。

このようなことから、私は一切、金融派生商品に手を出さないのです。もし、金融派生商品の取引を行うとすれば、現物株を持った先物へのヘッジぐらいなものです。本来、先物取引はヘッジに利用するものなのですから・・・。取引商品の本質を理解し、その正しい利用法で取引するべきであると思います。

最近は先物取引への勧誘が多いようです。私は、先物取引への勧誘をはじめ、あらゆるセールスで利益を受けるのは、セールスを受ける側ではなく、セールスする側にあると考えています。儲け話など降ってはきません。そのため、私はセールスは一切受け付けません。もし、欲しい物があったら自分で取りに行きます。

ブームにおいても同様です。今は株式投資など見向きもせず、為替の取引がブームとなっているようです。為替取引で大儲けしたなどの記事を読むと、自分も・・と考えます。これらもマスメディアを通したセールスのようなものです。

私は「ブームはバブル」と言っています。自分の考えをしっかり持っていなければ、周りの雰囲気に飲み込まれるだけです。「こっちの水は甘いぞ、あっちの水は苦いぞ」と付和雷同しないようにしたいものです。

また、今回のニュースにあったように「逆張り」もまた問題がありそうです。分析のシミュレーションをしていると良く分かるのですが、たとえば、ある銘柄の一定期間の株価の中心値で横線を引いて、中心値以下の部分と中心値以上の部分に分けてみます。

そこで質問です。もし、買いから入るのであれば中心値以上で買いますか、それとも中心値以下で買いますか?。いかがでしょうか。多くの投資家は「中心値以下で買い」と回答するでしょう。当然です。株式投資は、安値で買って高値で売るということがセオリーだからです。

しかし、統計を取ってみると全く逆の結果となります。つまり、買いで入るなら「中心値以上で買い」が正しい答えとなるのです。よって、株価が中心値以上となったら買いに入り、株価が中心値以下となったら決済する、または、空売りすることが正しい捉え方です。

統計上では「逆張り」は間違いであると結論付けられます。「逆張り」が間違いであることは、大きな損失を出したJPモルガンの逆張り、破綻したAIJ投資顧問の逆張りが証明することにもなります、時には大きな損失を被る結果にもなるのです。

しかしながら、「逆張り」がすべて間違いであるとは思いませんが、「逆張り」は、投資成果にあまり貢献しないようにも思います。

最近は金融派生商品、逆張りが主流のようですが、私は投資をするなら「株式投資」および「債券投資」。投資手法は「順張り」が正道ではないかと考えています。選択肢の多いのは結構なことですが、ブームに踊らされたり、人の勧めに乗ったりするのはいかがなものでしょうか。



   ≪ ガラパゴス化 ≫
2013/01/29(Tue)

2012/05/18 のコメントです。

ガラパゴス諸島は、エクアドルの大陸からおよそ900キロメートル離れた位置にあり、独自の生態系が発達したことで有名である。ガラパゴス諸島はチャールズ・ダーウィンが進化論の着想を得ることになった航海で訪れたことでも有名である。

「ガラパゴス化」とは、日本で生まれたビジネス用語のひとつで、大陸から隔絶された環境下で、生物が独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の生態系に重ね、2007年ごろから広く使われるようになりました。

独自の方向で多機能・高機能化した製品やサービス、海外進出やM&Aに消極的な企業、排他的で規制の多いマーケットなど、国際標準からかけ離れている日本の産業の現状を批判的に表した新語です。

孤立した環境で「最適化」が著しく進行すると、外部との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部との適応性、汎用性がなくなるという警句でもある。

「ガラパゴス化」は、まさしく当研究所の分析システムのようである。当研究所の分析システムは、一般的な汎用型の分析システムとは異なり、投資家の意思を取り入れない融通の利かない独自に進化した専用型の分析システムです。

また、市場に出回っているような一般的に分析指標は一切採用せず、誰にも分からないような分析指標で分析している。さらに、聞いたことも見たこともない「どてん売買(売り買いの連続売買)」などを採用し、初心者には全く分からず使いこなせない。

これを「ガラパゴス化」と言わずして何と言うのだろうか。独断先行の分析システムなど誰が好んで利用するだろうか。

しかし、相場の世界は「これが正しい手法だ」というものはなく「何でもあり」の世界でもある。だったら、当研究所のような分析システムもあっても良いのではないだろうか。当研究所の分析システムを10年近く継続していただいている会員の方もおりますので・・・。

何はさておき、分析システムは当らなくてはいけない。私は、長く継続いただいている会員の方に感謝しつつ、同時に皆さんのご期待に沿えるような分析システムを提供しなければならないという責任も感じています。

そこで、皆様のご期待に沿えるように、日々、システムの開発にまい進しているわけですが、近々、これらの成果の一部をバージョンアップして提供したいと考えております。

株式投資においては、やはり現在の相場状況を把握することが重要ではないでしょうか。現在のように明らかに下落状況であれば、株価チャートを見れば分かることですが、「もちあい」状態になった場合などでは、その方向性の見極めも難しいものです。

市場が上昇傾向か下降傾向か、ある程度市場の方向性が把握できれば、それなりに資金をシフトすることもでき運用も効率的になるでしょう。また、市場が現在どの程度の水準にあるかも分かれば、なお好ましいものです。今回、これらの分析指標も提供したいと考えています。

現在の市場がどの程度の水準であるか分かれば、後はそれらに合わせた資金ポジションを調整すればよいわけです。そのポジション調整はヘッジ比率で行うわけですが、従来のヘッジ比率は、若干、相場変動から遅れがちでした。これらを現在の相場状況に合った指標に、また、ある時は先行的な指標として調整した「総合ヘッジ比率」を提供したいと考えています。「総合ヘッジ比率」は、ひとつの指標で、短期、中期、長期用のすべての投資スタンスに合うように設計しました。

次は個別銘柄です。個別銘柄において、売り買いシグナルもさることながら、事前に「この水準を上に抜ければ上昇となる」「この水準を下に抜ければ下降となる」などの判定基準があれば、ある程度見通しが立ち、あまり焦ることなく売買ができるでしょう。今回、これらの指標も提供したいと考えています。

当研究所の分析システムは「ガラパゴス化」状況の分析システムであり、その考え方や利用方法に難点があることは十分承知しているつもりです。しかし、どのような仕事でも利益を上げるということは簡単にできるものではありません。特に投資の世界で収益を上げることは、さらに困難なものとなります。

そのような難しい投資の世界で、今後も投資活動を続けていくために、投資に対する考えを深めていただき、投資技術を磨いて、ワンランクアップの投資家になられることを願うものです。



   ≪ 運 ≫
2013/01/28(Mon)

2012/05/11 のコメントです。

株式市場は4月から下降局面に入っています。各方面で、この下げの要因をあれこれと論じているようですが、下げを見てからの取って付けたような後講釈が多いようにも感じられます。

4月からの下降局面は、テクニカル分析から十分に説明が付くものです。短期で動く信用取引の指標を分析すれば、高値や安値、また、その時期もある程度わかるものです。通常の短期的な株価の変動は需給関係を分析すれば分かります。現在の日経平均は完全なヘッド・アンド・ショルダーを形成しています。

テクニカル分析で分からないのは、突発的な事件や事故、あるいは要人の発言などです。通常の相場展開であれば、テクニカル分析で十分に解析が可能です。突発的な事件や事故などは、ファンダメンタルズ分析でも分からないでしょう。また、要人などの発言もどの程度影響するか分からないものです。

株価変動は大衆心理が大きく影響してきます。多くの投資家が買い付けしたポジションが分かれば、その後の展開もおおよそ見当は付くものです。「多くの投資家が買い付けしたポジション」とは、出来高の多いところであり、そこの買いコストを計算し、それらを基準として今後の株価の予測はある程度可能です。

以前のコメントでも解説しましたように、もし、その基準(買いコスト)を割ってきたらどの水準で損切りが発生してくるか、また、上昇となった場合、どの水準になったら利食いが出てくるかが分かります。これらも多くの投資家の心理が同じであるという証明にもなるのです。

やはり、投資においては感情的な売買や主観的な売買では、結局は大衆心理に近い行動となり、その成果も大衆と同じようなものとなってしまうものです。

投資においては「運」も左右するものです。たまたま新規に参入した時が相場上昇期であったなら、たやすく儲けることができるでしょう。反対に、相場下降期に参入したならば、たとえ参入前にたくさん勉強していても「買い」のみの売買では負けることになってしまうでしょう。

私は、この「運」というものをあまり信じていません。後になって見れば運が良かった、運が悪かったということは言えるでしょうが・・・。確かに運というものはあるのかもしれませんが、間違いなく言えることは「運は長くは続かない」ということです。

投資の世界で成功するためには「長期間にわたり継続して運用」するものであるため、そこに「運」をよりどころにすることは間違っています。運も投資の勝率と同じように、長い間継続していれば五分五分になってしまうものです。

「運」について別の角度から考えて見ましょう。NYの株式市場を見てみましょう。NYダウのチャートを見ればわかるように、1933年から一貫して右肩上がりです。結果論ですが、これならば、バイ・アンド・ホールド(長期の保有を前提とした投資手法)であれば誰でも儲かったはずです。

一方、日本の株式市場の場合は、1989年の高値39000円弱から現在の9000円台に下落しています。昔、日本株はNY市場の写真相場である言われていましたが、バブルの崩壊で全く相反する展開となってしまったようです。

NY市場で株式投資をしていた場合、買い付けしたまま今でも持続していたら大きく資産を増やしていたでしょう。特別に株式投資の勉強をしていなくても買ったまま持続していれば良いのです。これならば運がよかったと言えるでしょう。結果論ではありますが・・・。

この手法で成功を収めたのが、かの有名な投資家ウォーレン・バフェット氏です。彼は企業分析に長けていたので、「何も株式投資の勉強をしていなくても」は当らないとは思います。しかし、「1933年から一貫して右肩上がり」が大きな追い風となっていることは確かではないでしょうか。

もし、ウォーレン・バフェット氏が日本株のみで運用していたと仮定したら、現在のような成績を収められたかいささか疑問に思うところですが・・・。

運も実力のうち、運を見方にするなどの言葉がありますが、運、不運についての議論をしても結論の出ないところです。しかし、私は、これらの「運、不運は時代背景にあり」と考えています。

時代に沿った生き方をすれば追い風になり何事も上手く行く。つまり、時流に乗って運が向いてくるということになります。もし、時代に逆行した生き方をすれば、それはアゲンストとなり苦労することになります。これらが運に関係しているのではないかと考えています。

「時代に沿った生き方」と聞いて何か思いつきませんか。そうです。投資における「流れに沿った運用」です。運も引き寄せる「流れに沿った運用」を心がけてはいかがでしょうか。


『不運なこと、自分で処理できないこと、説明できない現象を「神の領域(運)」として収拾したがる。しかし、それは結果であり、原因は必ず身の回りにある。真相を究明せよ』



   ≪ 相場の方向性を考える ≫
2013/01/22(Tue)

2012/05/04 のコメントです。

ゴールデン・ウィークは皆さんいかがお過ごしでしょうか。観光地は行楽客でに賑わっているようです。ある人は、この連休を利用して東北地方にボランティア活動にと、それぞれ有意義な休暇を過ごしていることでしょう。

一方、私といえば相も変わらず部屋に閉じこもり研究に励んでおります。窓から見える芽吹いてきた新緑の青葉に少し心が癒されているところです。

さて、研究の成果ですが、自問自答は続いていますが、最近はおぼろげながらも何かが見えてきたようにも思えます。抽象的な表現ではありますが、やはり相場の流れには逆らわず「流れに沿った運用」が理にかなっているのではないかと強く思うようになりました。

これらの主張は従来から述べてまいりましたが、相場で勝つにはやはりトレンド・フォローや順張りのように流れに沿った運用が正攻法ではないかと考えます。最近破綻したAIJ投資顧問のように、徹底した逆張りでの運用やナンピン買い下がりなど、相場の流れに逆らった運用では上手くいかないようにも感じます。

さらに、AIJ投資顧問は金融派生商品をメインに運用していたとのこと。高いレバレッジの効く金融派生商品は、そのリターンも大きいのですが、リターン以上のリスクもはらんでいるのです。

派生商品とは、既存の金融商品(株式、債券、為替)から派生してできた取引に付けられた総称です。英語で、Derivatives(デリバティブズ)といいます。派生商品は、先物取引(フューチャー)、スワップ取引、オプション取引の総称です。原資産の取引から派生したものであることから金融派生商品と呼ばれます。

本来、金融派生商品は原資産のリスクを避けるための保険的な役割を果たすものですが、これらの金融派生商品を単独で売買するのは、投資の正道から外れているような気がします。私の頭が固すぎるのでしょうか・・・。

投資の世界では偶然にも大儲けすることもあります。つまり、ビギナーズラックです。投資家は、この偶然を自分の実力と錯覚しがちです。しかし、偶然は長く続くものではありません。投資の世界に長く留まるには、やはり投資の基本や投資の正道を貫くべきではないでしょうか。

投資において重要な項目はたくさんあります。その重要項目にも優先順位があります。私が最優先項目として上げるものは、やはり「投資家の感情のコントロール」です。しかし、これらは投資家個人の問題でもあり一律にこうすれば解決するというものではありません。私は現在でも感情のコントロールは全くできていません。私はこの問題を解決するため「システム売買」に、その答えを求めたのです。

そして、私の考える二番目の最優先項目は「相場の方向性」です。相場の方向性と言っても今後の相場の見通しではありません。現在の相場の水準(位置)や現在の相場の方向、つまり現在は相場が下降中か上昇中かということです。

この「相場の方向性」の把握、つまり、現在、相場が何合目であり、上昇中か下降中かが的確に理解できれば勝ったも同然ではないだろうか。相場上昇中で現在が五合目であったとすれば、買いをどんどん入れていくべきであり、下降中の五合目であれば空売りを増やして行けばよい。八合目で上昇中であれば、買いの利食いを入れつつ、空売りを準備すればよいのです。

このように、相場が何合目であり、上昇中か下降中かがわかれば何も怖くない。銘柄選びなどその次です。相場上昇中であれば買いの資金量を増やすなどして対応するのです。これがまさしく「運用」なのです。どの銘柄を選ぶか、どのポジションで売買するかなどは「売買」であって「運用」ではないのです。

株式投資で利益を上げるのは、銘柄云々、仕掛けポジション云々ではなく、相場の流れから収益をはかるものです。であるから、前述の「流れに沿った運用」が投資の正道と言えるのではないでしょうか。

ここで言う「相場の方向性」は、当研究所のヘッジ比率であり、また相場観測指数です。現在、「流れに沿った運用」を基本として、これらの指標をさらに強化した「総合ヘッジ比率」の開発を継続中です。今後、何らかの形で会員向けに公開したいと考えています。

楽しい週末を!



   ≪ 付和雷同 ≫
2013/01/14(Mon)

2012/04/27 のコメントです。

株価の変動は何によって決まるのだろうか。常識的には株価の変動は「ファンダメンタルズ」によって変動すると考えでしょう。まさにそのとおりです。株価の変動は、その基礎要因であるファンダメンタルズをベースに変動しているわけです。

しかし、実際の株価の変動はファンダメンタルズを基礎要因として、需給関係が発生し、それらによって変動するものです。

最終的に株価変動は需給関係により決まります。たとえ企業業績が急上昇しても、実際に「買い」が入らなければ株価は上昇しません。反対に明日倒産しそうな企業でも大量の「買い」が入れば株価も急騰します。このように株価の変動は需給関係により決定されるものです。

株価変動の要因は需給関係で決定されるわけですが、これらの需給関係をさらに詳しく分解すると、「その銘柄を買った人」「その銘柄を売った人」「その銘柄を買おうとしている人」「その銘柄を売ろうとしている人」など、株価はこれらのアクションを起こした人、これからアクションを起こそうとしている投資家によって決定されることになります。

その銘柄を買おうとしている人やその銘柄を売ろうとしている人は、実際の株価に影響はないように思われますが、買おうとして「指値」をしている場合には、ネット上に「気配値」と表示されますので、株価変動に何らかの影響を及ぼすことになります。

ここで、まずその銘柄をすでに「売った人」は、その銘柄から撤退したわけですから関係なくなるので外します。「その銘柄を買おうとしている人」は、実際にはわからないから外します。これがわかれば最高なのですが・・・・。

すでに「その銘柄を買った人」の次のアクションは、その銘柄を売ろうとするわけですから「その銘柄を売ろうとしている人」と同じ立場となるはずです。つまり、その銘柄を分析する上では「その銘柄を買った人」の状況の分析を行えばよいのではないかと考えます。

実際に我々に与えられている情報は、この「その銘柄を買った人」の情報だけということになりますので、これらを基本に分析するということになります。

「その銘柄を買った人」がどこで利食いし、どこで損切りするかがわかれば、今後の株価変動がある程度把握できるのではないでしょうか。

話は変わりますが、私は今まで膨大なデータを過去にさかのぼって分析してきました。これらの分析であることに気がついたのです。これは統計上にはっきり数値として出てきます。それは前回のコメントでも解説しましたように「投資家の心理はいつも同じ、そして、その行動も同じ」ということです。

私も含め、今まで多くの投資家と接してきてわかったことですが、投資家がいったん相場の世界に足を踏み入れると、老若男女問わず、どのような立場の人間でも「欲に走る人間」に成り下がってしまうということです。社会的地位に関係なく、すべて横一線に並んでしまうことになります。横一線に並んだ人間は、考えることもその行動もすべて横一線でみな同じということになります。

株価の変動を長期間にわたり分析すると、ある水準で買った投資家がどの水準になったら利食いするか、またどの水準になったら損切りするかが平均値ではありますが、統計上はっきりと分析データに出ています。これらの分析データは株価変動にかかわらず常に一定しています。なぜ「常に一定している」のでしょうか。それは投資家が「欲に走る人間」になり下がり、横一線に並んでしまうからです。

たとえば、出来高の多い高値近辺の買コストの平均値から10%も下げると、目先の損切り水準として、売りが発生し一時的に急落するものです。さらに、買コストの平均値から20%近く下げてくると、追証が発生する水準となってくるため株価も下げることになります。

ここでの「買コストの平均値から10%も下げると売りが発生する」のはなぜでしょうか。それは「誰でも考えそうなこと」だからです。横一線に並んだ人間の考えは同じだからです。

また、買コストの平均値から10%も上げてくると、目先筋の利食いが入り、株価は一旦止まることになります。さらに上昇となった場合には、買コストの平均値から20%も上昇すると本格的な利食いが発生し上げ止まることになります。

ここでの「20%も上昇すると本格的な利食いが発生」の要因はなぜでしょうか。それは「誰でも利食いとして心地よい水準」だからなのです。これもまた、横一線に並んだ人間の心理、行動は同じだからです。

このような株価変動の節目、節目は実際の株価に現れてきますし、信用残の推移にも現れてきます。横一線に並んだ人間は、考えることもその行動もすべて横一線でみな同じという結果が統計上にはっきり表れてくるわけです。

要するに、投資家は買い付け時のファンダメンタルズの要因はさることながら、目先の損得に大きく左右されるものです。将来、ファンダメンタルズが好転するにも拘らず、目先の損得が投資家にとっては重要であり、最優先課題なのです。そして、皆同じ行動を取るのです。

「投資家の心理はいつも同じ、そして、その行動も同じ」ということが統計上からも証明される形となったわけでが、私はこれらの統計上、証明されたデータを基に株価の分析を行っています。

投資の世界においては、「付和雷同」では儲からないことを肝に命じることです。



   ≪ 投資家の心理と行動 ≫
2013/01/05(Sat)

2012/04/21 のコメントです。

投資の世界では、上がる、下がるしかありません。そして、投資家はそれらの変動に一喜一憂することになります。相場変動の受け止め方は、多少の違いはあれ誰でも同ように受け止めるものです。そこに社会的地位や年齢、男女の別なく誰も同じような心理状態になり、その行動もまた同じようなものとなります。

投資市場には多くの投資家が参入しています。その多くの投資家の心理状態は、上がれば嬉しいし強気になり、下がれば悔しく辛い思いをします。そして、その思いは行動として表れます。

株式市場には、あらゆる層の投資家が投資活動をしています。しかし結局は、「投資家の心理はいつも同じ、その行動も同じ」という作用が働き、相場の上げ過ぎや下げ過ぎを起こし相場が変動することになります。

株式投資とは、常識的な一般社会とは異なる部分があることを理解しておかなければなりません。経済を学べば誰でも儲けることができるわけではありません。そこに投資家特有の心理が作用していることを理解すべきです。

相場の世界では、常に売りか買いか、利益確定か損切りかと決断を迫られます。これらの判断に苦慮したときの投資家の心理状態、その後の行動については、大多数は、みな同じ考えで、同じ行動を取るということになります。そのために、株式投資では、大多数の投資家が損をするという結果にもなるのです。

以上のように、その要因となる背景を考えた上で、「投資家の心理はいつも同じ、その行動も同じ」と結論付けられることになります。株式投資では、付和雷同することなく、少数派に付かなければならないことを理解するべきです。投資家は、これらのことを十分把握した上で投資活動にあたらなければなりません。

誰でも相場に参入すると、その売買において相場変動に翻弄させられるものです。相場では感覚的、感情的な行動すると誰も負けることになります。これらは科学的にも証明されている事実です。

投資家であれば、ある程度自分なりの売買ルールを持って売買をスタートするのですが、その決断時になると、なぜか実行できないのです。特に損切りにおいては顕著に現れます。考えと行動が一致しないということになります。

どんなにすばらしい売買ルールを持っていても、どのようなすばらしい投資システムを利用して相場に挑んでも「投資家特有の感情」が邪魔をして実行ができないのです。これが株式投資で利益を上げることのできない最大の「原因」なのです。

あるときは大儲けして有頂天になり、あるときは大損して落ち込み、投資家の感情が大きく揺さぶられ、そして、自己の感情との戦いが始まることになります。このような世界で、いかに長期間にわたり収益を確保していくか・・・。

これらは投資家の心理や性格を無視しては解決できない問題ではないでしょうか。投資において利益を上げることのできない大きな原因はここにあるのです。投資で利益を上げることは、決して相場を見通す力や売買技術だけではないのです。

投資において、戦う相手は投資市場ではなく自分自身なのです。自分に勝てずして相場に勝てるはずもありません。損得に敏感に反応するのは人間の本能でもあるのです。本能をコントロールすることは難しいものですが・・・。

これらの問題にどのように対処し、どのように解決していけばよいのでしょうか。相場には欲を持って参入します。しかし、その欲が足を引っ張るのです。そこに矛盾が生じてきます。これらの矛盾に投資家がどのように対処するか。これらの対処の仕方によって、勝者になるか敗者になるか決まってしまうことになります。

投資家は、これらの投資における心理的要因を十分理解し、投資家自身が解決しなければならない問題です。誰も助けてはくれません。誰も背中を押してくれません。相場に負け、自己嫌悪に陥りボロボロになって市場から退場していく姿は見たくありません。

投資家自身がこれらの問題を理解し、大多数の考えに迎合することなく、実践可能な確固たる売買ルールの確立を図ることです。そして、コントロールの難しい本能的な感情を抑えるべきです。

そして、それを続けることです。これがまさしく「システム売買」なのではないでしょうか。私は、投資手法の行き着く先は「システム売買にあり」と考えています。



   ≪ 投資の収益は相場方向の確認から ≫
2012/12/29(Sat)

2012/04/14 のコメントです。

一般的な投資家のほとんどが裁量トレーダーであると言われています。裁量的トレーダーの多くは、それなりのルールを持って売買に入るものの、その最終判断は体験的、主観的、勘などにより下される場合が多いようです。

私の考えでは、自己裁量のトレーダーとして成功するには、どのような状態におかれても冷静に売買ができる強靭な精神、自分の能力に対する絶対的な自信、そして自信を裏付ける豊富な経験、感覚的に相場を判断できる持って生まれた類いまれな才能が必要となるでしょう。

投資家の皆さんには、このような自己裁量のトレーダーとしての自信がおありでしょうか。私自身もそのような器ではないことは十分承知していますし、そのような才能も持ち合わせておりません。よって、私は裁量トレーダーには向いていないことを理解しています。

豊富な経験もないし、研ぎ澄まされた感覚や才能を持ち合わせていないとすれば裁量トレードでは成果は上がらないことになります。しかしながら、株式投資を別の角度から捉えている投資家もいるようです。トレードとは歓喜と恐怖の連続となるため、この興奮や感覚がたまらない、だから株式投資はやめられないという投資家もいるかもしれません。それはそれでよいと思います。

一方、システムトレード(売買ルールに基づいた機械的売買)は、人間の感情を排して機械的に取引する売買の技法であり、歓喜や恐怖もほとんどなくなります。株式投資をしているという実感もなくなり非常に面白くない刺激のないトレードになってしまいます。裁量トレードが良いかシステムトレードが良いか、それは投資家個人、個人が決めることではあるのですが・・・。

裁量トレーダーの多くは欲と迷いに支配され、その判断に疲れ果て、更に多くの損失に頭を抱えてしまうことになりかねません。損失が続くと自己嫌悪と自信損失によってトレードを続けることが難しくなってしまいます。

そこで、一部の投資家はこれらから逃れるためシステムトレードに向うようになります。システムトレードは、機械的に売買するため精神的にも安定し、しかも短時間で売買が完了できるのではないかと考えます。

システムトレードを実践すると、すぐにそれは甘い考えであったことに気がつきます。裁量トレードで勝つことのできない投資家は、それが簡単なルールであっても、その実行ができない。

最近は為替トレードで「自動売買」と称し、売買そのものをパソコンから証券会社に人を介さず自動的に発注できる手法が話題を集めています。しかし、その成果が良いという話はあまり聞かない。

当然です。発注は自動で便利であっても、本来の売買手法が正しく構築されていなければ、いくら「自動売買」を実行しても残高が減っていくのを眺めているだけになります。ここで言う「自動売買」は、システムトレードとは異にするものです。

システムトレードは、その厳格なルールに基づき、売買においては無条件でシグナルに従うことこそが前提です。欲と迷いに支配された裁量トレーダーにはシステムを使いこなすことも不可能という結果になるでしょう。

かつての私がそうであったように、このような状況は多くの投資家を悩まし、苦悩のスパイラルから抜けられず、もがき苦しみ続けることになります。そこで私は、そのような状況から脱するためにサヤ取りを考えました。その後、更に研究を重ね、ヘッジ比率や相場観測指数を考え出しました。

裁量的トレードを行ってもうまく行かない。さりとてシステムトレードでは面白くなく、決められたルールを厳格に守れない。そのような投資家は、これからどのような売買をしていけばよいのでしょうか。

投資家の多くの「負けの原因」は、相場の流れに逆らった売買をしているからではないでしょうか。下降トレンドがはっきりしているのに、あえて買いに向かうなど無理な売買をしているからではないでしょうか。下がってきている銘柄をこれはチャンスとばかり逆張りで仕掛けてはいないでしょうか。

もし、ある程度の相場の方向性が分かれば、それらに沿った売買を続けることによって大きな損失は避けられるのではないかと思います。裁量トレードであってもシステムトレードであっても、相場の方向性を示す指標があれば、それらに沿った売買を行うことによって大きな間違いは起こさないで済むのではないでしょうか。

「相場の方向性を示す指標」とは、当研究所のヘッジ比率であり、相場観測指数です。裁量トレードを行いつつも、買いと空売りの資金量を常にヘッジ比率に合わせながら売買してみてはいかがでしょうか。そうすることにより大きな相場のうねりを捉え、その中で自分の好みの売買法(裁量トレード)で自由に売買を行っていけば、あまり大きな失敗もなく売買ができるのではないかと考えます。

私は投資成績を左右するヘッジ比率の研究を長く続けてまいりました。試行錯誤を続けてまいりましたが、現在の研究である程度納得できるヘッジ比率の指標を作りました。現在は実践において、これらの検証を続けております。

ある程度検証が済みましたら会員の皆様に提供したいと考えております。これらのヘッジ比率指標は精度が高く、売買が短期であっても長期であってもひとつの指標で利用できます。指標はスムーズなラインを描き、相場の変化に遅れることなく、時には先行して変化しますので効率的な運用ができるものと思います。
ただ今、検証中です。



   ≪ 苦痛を軽減する ≫
2012/12/19(Wed)

2012/04/07 のコメントです。

新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「投資における心理について、損を出したときに冷静さを失い、次は必ず勝つことができると信じ込んでしまうギャンブラー特有の心理」であると説いた。株式投資はギャンブルではありませんが、ある一面では共通する部分もあるかもしれません。

投資において一番難しいことは何であるか。それは投資理論でもなく、投資技術でもなく、それは投資家の「感情のコントロール」であると私は常々述べてきました。意外かと思われるかも知れませんが、投資を実践する立場であれば理解いただけると思います。

投資家は常に不安の中で売買をしています。確固たる自分の投資法を持たない投資家は、株式投資を続けている間は常に不安の中にいます。常に「売りか、買いか」の判断に迫られます。そして、そのつど迷うことになります。

株式投資は、常に決断を迫られるため、精神面では安定した状態を維持しておかなければなりません。ストレスを抱えたままでは平常心を欠き、正しく的確な判断は下せません。また、このような状態では日常の生活にも影響を及ぼしてくることになります。

投資家は常に試行錯誤の中で売買を行なっています。不安の中での売買は、いろいろな情報に振り回されることになります。株式投資は孤独な仕事でもあります。何かを心のよりどころにしたくもなるものです。そのため投資雑誌や株式評論家、または投資顧問などの意見には耳を傾けたくもなります。

しかし、これらの内容や判断などは大きく商業主義的な内容となる場合が多く、しっかりと取捨選択しなければなりません。欲が絡めば見えるものも見えなくなってしまいます。株式投資は常に冷静で客観的な視点で相場を見るようにしなければなりません。

これらのことは投資家であれば誰でも理解していることです。しかし、理解はしていても実践においては実行できないというのが現実ではないでしょうか。一般社会においても同様です。しなければいけないこと、してはいけないことは誰でも知っています。しかし、それができない・・・。

なぜなのだろうかと自問自答するところですが、私なりに考えると、それは体験が少ないということではないかと思います。たとえば、投資において損切りをしなければならないということは、投資家であれば誰ても知るところです。しかし、実際に損切り場面になると、あれやこれやと自分に言い訳して損切りができない。

損切りができない原因を深く追求してみると、今まで損を受け入れるという体験が少ないからではないでしょうか。一般社会において、その多くの人々は消費生活を営んでいます。その中に損をするという体験が少ないのです。

自分のお金で買い物をして、高いものを買ってしまい損をしたかなという程度のことはあるかもしれません。多少高いものを買わされたとしても、買い物はそれだけの対価を払って、それだけ物が自分のものになるわけですから全くの損とはなりません。

しかし、投資においての損は全くの見返りのない損となります。おまけに、損に伴う苦痛を味わうことになります。何のメリットもないように思われます。投資における損は一般社会では体験のない損となるのです。体験がないから損切りにおいては躊躇し、迷うものなのです。体験がないから感情が揺さぶられコントロールがきかなくなってしまうのです。

投資においては損切りは避けては通れません。損切りがイヤなら投資はしないことです。損切りが避けては通れないのであれば、損切りを正面から受け止めることです。損切りは辛いものですが、その損切りの苦痛を軽減する方法を考えなければなりません。

損切りは苦痛を伴うものですが、その損切り幅が大きなものであれば苦痛はさらに増大します。あるいは、損切りできずにいつまでも苦痛が続くかもしれません。苦痛を軽減する方法は損切り幅を小さくすることです。投資において損切りが避けては通れないわけですから、損切り利幅を小さくして、その苦痛も軽減することです。損切り利幅を小さくして多くの体験を積むことです。

損切り幅を小さくするということ、これらは投資の必勝法である「損小利大」に繋がることになります。苦痛を軽減し利益に繋がるのであれば、これらを実践しない手はありません。

投資においては苦痛を感じることが多々あります。しかし、現実に苦痛を感じる時は儲かっていない時なのです。楽しい時は儲かっている時なのです。苦しみながら損をする、楽しみながら儲かる。相場の世界はそのような世界なのです。

投資の世界に参入する目的は利益を得るためです。決して苦痛を味わうために参入したわけではありません。その目的を達成するためには何をなすべきか、ここでもう一度考えて見ましょう。



   ≪ 基本を外しては誰も勝てない ≫
2012/12/14(Fri)

2012/03/30 のコメントです。

先日、ある投資家達の会合に出席しました。私はいつも聞き役ですが、投資家達はそれなりに自分の投資自論を持っているようで、とても弁が立ち話し方は流暢であった。その会合の出席者のほとんどは本業を持って投資活動をしているようです。出席者は20名ぐらいで、年齢層は30代後半から50代ぐらいだろうか。

会合に出席している投資家達のほとんどがFX、またはオプションなどの投資家であった。株式投資は以前はやっていたが、現在はFX、オプションを中心に実践しているようだ。投資資金は小額のようであり、話題の中心はやはり売買テクニックについての討論となっていました。

二次会の飲み会では酒が入ったせいかホンネの話が聞けました。皆さん知識も豊富で投資に対する考えをとうとうと述べていました。現在の投資家達の考えや業界の状況が理解できたような意義ある一日でした。

当然ながらAIJ投資顧問による年金消失問題も話題に上りました。当日の新聞記事にも『「逆張り」というリスクの高い投資方法でデリバティブ(金融派生商品)の売買を繰り返した結果、 多額の損失を出していた』『損失と虚偽 繰り返すAIJ運用実態「ひたすら逆張り」』『「逆張り」で損失拡大=高リスク投資繰り返す』などの内容記事だった。

新聞記事の中で、オプションなどの金融派生商品はリスクの高い投資対象であると述べているのは当然ですが、「逆張り」がリスクの高い投資手法であると解説してあるのが私には興味深かった。記事の中で「AIJ投資顧問は、国債の先物取引など高リスクのデリバティブを中心に、ほとんどの売買を逆張りで実施。思惑が外れ損が出ても手じまいせずに取引を続け、さらに損失を拡大させた」と掲載されていた。逆張り手法で損切りせずにナンピンを続けていったのだろうか。

「逆張りは、下落局面で購入するなど、相場の流れと反対の売買をする投資手法。相場の流れに沿う「順張り」と比べ、タイミング良く反転すれば大きな利益を得られるが、裏目に出た場合の損失も大きい」と解説してあった。つまり、リスクの高い商品をリスクの高い手法で運用していたということになる。

AIJ投資顧問は多額の資金を集め、さぞかし高度な投資技法により運用していたのかと思いきや、投資初心者と変わらないような売買をしていたのには驚きました。

投資において損失の発生は避けられません。しかし、損失を取り戻せるかどうかは、その対処法で決まってきます。損失を最小に抑えられれば、次の投資機会が得られることになります。

投資家は損失が生じたときには、投資家心理として一様に何とか損失を埋めよう、取り戻そうと、さらに高いリスクを取って損失を取り戻そうとする心理が働くものです。このような投資家心理は、学者の研究により証明されていることでもあるのです。

損失が発生したときに、その損失を取り戻そうとする行動にナンピンがあります。ナンピンは心理的負担を軽くし、損失が軽減されたような錯覚に陥ります。特に初心者がはまり易い行動です。

ナンピン買いをしようとするときの心理は、損失を取り返したい気持ちから「これだけ下がったら、もう底値だろう」という投資家の相場観に基づいて行うものです。結局、これらが損失拡大となって泥沼にどんどんはまってしまうのです。

おそらくAIJ投資顧問も、何とか損失を取り返そうとして、ポジションを拡大し、思惑どおりにいかずに破綻したのではないでしょうか。ナンピンは大きな損につながる行動と言えますから、絶対にするべきではありません。

大手投資顧問でも個人投資家であっても、投資の基本から外れた運用手法では、いずれ破綻の道を辿ることになります。我々投資家も今回の問題を「他山の石」として学ぶ必要があります。

投資の世界では、誰でも考えそうなことや誰でも陥りやすい心理状態での行動は通用しないと肝に銘じることです。明らかに、これらが失敗の発端となるのです。株式投資で継続して勝つためには、大きく勝つことを重視することではなく、より大きく負けないこと、よりリスクを抑えた投資行動をするべきです。



   ≪ 記録する ≫
2012/12/12(Wed)

2012/03/23 のコメントです。

前回は信用残高による高値圏、安値圏の見方を解説いたしましたが、これらの判定方法以外にも多くの判定指標があります。複数の指標を総合的に判断すれば容易に現在の相場状況を把握することができます。

たとえば、株価であれば現在の株価が過去一年間の高値、安値間のどの位置にあるか。また、出来高においても過去一年間の最高出来高、最低出来高間のどの水準にあるかなどから判定することができます。

もちろん、これらはひとつの指標での判断ではなく、各々の指標を詳細に検証して、それらの指標の80%以上が高値を示していれば高値圏である、または安値圏であるなどと判定します。投資家各自が自分の投資手法に合った相場判定指標を作成し、常にこれらと照らし合わせて判断すべきです。

実際の出動は、これらの判定後であるべきです。投資資金があるからなどと言って銘柄探しなどをしてはいけません。まずは相場水準などの判定を行ってから行動すべきです。

株式投資で成功するか否かは、相場の判定にかかっていると言っても過言ではありません。相場の判定は、投資で成功するウェイトの80%を占めると言われています。いかに重要であるかお分かりいただけると思います。

相場の判定だからといって、今後の相場の見通しを判定するわけではありません。現在の相場水準を見極めるということです。たとえば、現在の相場水準がニュートラル(50%)であった場合、その水準には底から上昇してきたニュートラルか、天井から下降してきたニュートラルかは過去の推移から判断すれば容易なことです。そのためにも、これらの指標を定期的に作成し記録しておく必要があります。

出来高などにおいても出来高が少ないところは安値圏となっていることが分かります。一般に出来高が多いところは高値圏です。これらは株価チャートを見ても分かりますが、視覚的、感覚的ではなく実際の数値で記録すべきです。

株価の底値は過去一年間の最低出来高と同等の出来高になってからでないと株価上昇とはならない。株価上昇となり、過去一年間の最高出来高と同等の出来高ができれば高値圏であるなどのセオリーがあります。これらも最高出来高、最低出来高の記録がなければ判定できません。

テクニカル分析においては株価だけの分析だけではなく、出来高や信用残高などの市場内部要因を総合的に分析しなければなりません。これらの分析は投資家における最低検証項目であり、これらの検証なしでは戦わずして負けるのも当然である。

すべて数値で判断するべきです。なぜなら、現在おかれた投資家の状況により、相場状況を客観的に捉えられなくなってしまうからです。たとえば現在、投資資金も豊富にあり、強気な状況であれば買いたい一心で細かな数値による判断は疎かになりがちです。

なぜ、私が数値、数値とくどくどと何度も述べているか分かりますか。投資家は、常に相場変動に感情が揺さぶられる状況で売買しています。しかし、本来、投資においては投資家の感情は不要なはずです。勝ち続けている時と、負け続けている時の投資家の感情が同じということはあり得ないはずです。

実際に投資家の感情は投資においてマイナスの要因となります。しかしながら、人間である以上感情は出てくるものです。そこで、これらの感情をできるだけ抑え、できるだけ客観的で冷静な状態に戻してくれるのは数値であると考えています。

私の投資体験において、投資家がどのような状況におかれても客観的に、そして、投資家を冷静な状態にさせてくれるものは数値以外にはないと思っています。

個人投資家の話を聞いていると、ほとんどの投資家はこれらの記録を取っていない場合が多い。記録がなければ過去も振り返られない。振り返るとすれば、自分の記憶だけです。記憶ほどあいまいなものはない。記憶があいまいであれば結果はさらにあいまいになってしまう。

必ず数値を記録することです。記録することによって過去の推移も把握できます。過去の記憶を呼び戻すこともできます。早速、今日から投資日記を付けてみましょう。



   ≪ 信用取引 ≫
2012/12/03(Mon)

2012/03/16 のコメントです。

株式投資において、その収益を上げるための最重要課題は何といっても今後の相場の見通しでしょう。しかし、これらの判断は容易にできるものではない。株式評論家達もそれなりの予想をしているようだがなかなか当らない。

今後の相場の見通しも主観や思惑で判断してはいけない。その判断は常々述べていますように、根拠のある明確な数値により判定しなければなりません。では、根拠のある明確な数値とはどのようなものなのだろうか。

ファンダメンタル分析においては、主に来期の業績予想に基づいた分析となるでしょう。これらは株式投資における基本分析となります。ファンダメンタル分析における今後の景気動向は、多くのシンクタンクが行っており、それらの数値も公開されています。

一般には、公開されたこれらの数値をたたき台として、投資判断の材料とていると思います。このような手順が投資のセオリーであると考えられます。しかし、このような投資の手順は、主に機関投資家などが採用する手法であり、中、長期の投資手法である。

しかし、これらの運用も上手く行っているとは限らない。本日のニュースにもあったように「401Kの6割が元本割れ」とあるようにプロが運用してもいまひとつです。401Kとは、運用成績によって将来もらえる年金額が決まる確定拠出年金であり、2001年から多くの企業が導入した。しかしながら、昨年末、加入者の約6割が元本割れとなっている(格付投資情報センターの調査より)

中、長期の運用であるからもう少し長い目で見るという考えもあるが、元本割れでは委託者も心中穏やかではないでしょう。中、長期の運用では、その分析手法はファンダメンタル分析が中心であろうが、相場の高値、安値を当てること難しい。

そこで、我々が実践している短期売買はいかがだろうか。私も利用している手法ですが、短期的な高値、安値をおおむね判定する方法がある。それは信用取引における指標です。

たとえば、評価損率ですが、通常の相場展開であれば、評価損率が20%に近づくと目先安値を打つ、また、評価損率が0%に近づくと目先高値を打つなど、ある程度は相場の高値、安値の判定が付く。

目先の安値の根拠は、信用取引(買い)している投資家の担保切れの水準です。実際には、担保切れになる前に徐々に損切りが入り、評価損率が20%前後で損切りが終わるということだろう。

また、目先の高値の根拠は、信用で取引していて評価損となり持続していた投資家が買値まで戻ってきた株価を見て、損のないうちに処分しておこうとトントン切りの出る水準ということになる。評価損率が0%以上になった場合には、過去の例で見てみると完全にそこが高値となっている。

これらの数値から見ると、信用で取引している投資家は、担保切れになりそうなので、あるいは担保切れで損切りする。また、担保切れにならずも評価損となっていた投資家が、評価損が解消され買値水準になったら、やれやれとトントン切りする。

これらから判断すると、信用取引をしている投資家は儲かるときがないではないかと疑問に思うかもしれません。しかし、実際にはその通りなのです。信用取引をしている投資家の大多数は利益を得てないばかりか、いつも損をしているのです。これが現実です。

賢い投資家は、これらを逆手にとって評価損率が20%に近づいてきたら買いを入れ、評価損率が0%に近づいてきたら利食いをするという賢い売買を繰り返すものです。実際に私も現在の相場水準を把握するために利用しています。

ところで、一般的に損益を表す場合には損益率とするべきです。ところが、株式取引(信用取引)では、損率となっています。なぜでしょうか。その理由が分かりますか。それは、信用取引ではいつも損となっているからです。信用取引では益とならないからです。

悲しいかな、信用取引ではいつも損となっているため評価損率という表現をしているのです。投資家もこのような表現をされてはプライドが傷つきます。何とか信用取引で利益を上げる方法を考えなくてはなりませんね。

さらに、信用取引における指標に貸借倍率があります。これらの指標も利用すべきです。貸借倍率は信用取引の買残と売残の比率です。統計上は、貸借倍率が4倍以上になってくると目先安値となり、2倍以下になってくると目先高値となっています。

なぜこのように、信用取引の指標が的確に相場状況を表しているのでしょうか。その理由がお分かりでしょうか。通常、投資家の最優先課題は、株価がこれから上がるだろうか下がるだろうかですが、実際にはもっと優先しなければならない項目があるのです。それは担保切れと信用期日です。

本人の意思に係わらず、担保切れと信用期日が最優先課題となります。そのため、信用取引の指標は明確であり、投資に対して信頼に値する指標なのです。投資家は、これらの信頼できる指標を利用しない手はないのです。

余談になりますが、信用取引の指標が発表されるのは一週間以上前の数値です。これでは実際の投資判断も後手となりがちです。何を理由にこれらの指標の発表が遅れるのか分かりません。現在は情報化時代です。その集計に時間がかかるというのは理由にはなりません。注意喚起銘柄などは毎日公表されているのに・・・。

ホンネのところは、これらの指標をリアルタイムに公表すると不都合なことがあるのでしょう。公表すると手口などを読まれてしまい「自分達」の売買に不都合になるからなのでしょうか。

我々個人投資家は、このようなハンデキャップのある市場で日々奮闘しています。情報はすべて公開し、オープンな市場で取引できるよう当局にお願いしたいところです。



   ≪ 違いだらけの常識 ≫
2012/11/18(Sun)

2012/03/09 のコメントです。

季節も3月に入り三寒四温といったところでしょうか。今年は寒かったせいか梅の花もやっと咲き始めてきたようです。3月は年度切り替え時期にあたり、みなさん何かと忙しくしていることと思います。

さて、景気の方はいかがでしょうか。株価は若干持ち直しているようですが、2月は倒産件数が3カ月ぶり増加し、エルピーダ破綻で負債総額は5割増となったそうです。また、景気動向指数速報値は、景気の現状を表す一致指数が前月比0.5ポイント低下の93.1と2カ月ぶりのマイナスとなった模様です。このように景気の状況は今ひとつのようです。

景気動向も数値で見れば、我々素人でもある程度は把握できるものです。景気動向指数もすべて過去との比較から行うもので、これらにより今後の見通しなども立てていくのではないでしょうか。

同様に、株価の変動も過去の水準と比較して、現在は割高であるとか割安であるとか判定が可能となるわけです。数値には主観が入らないため、すべて数値による判定が正しいと考えます。しかし、投資家の中にはインサイダーがらみの情報入手に躍起になっている投資家もいるようです。

投資においては、確定された数値以外は信用するべきではないのですが、不確実な情報や噂などを信じて売買している投資家もまだまだ多いようです。このような投資家は、遅かれ早かれ市場から退場することになります。

一般に、情報や材料、噂といったものは、主に投資仲間の話やウェブサイト、あるいは証券マン、業界紙や業界雑誌などからの入手でしょう。そこに数値以上の明確さや確実性があるだろうか。

巷には間違った情報が氾濫しています。そのような情報洪水の中から取捨選択して正しい情報だけを選び出すことができるだろうか。テレビコマーシャルのように、毎日毎日繰り返されている映像を見ていると、いつしかそれが正しいとものであると錯覚してしまうものです。いつ知れず洗脳されていくのです。

以前に当欄で「世の中の常識は非常識」というテーマで解説しましたが、このテーマも現状では当らずも遠からずではないでしょうか。特に現在の常識というのはマスメディアが作り出したものではないでしょうか。マスメディアは表現の自由をかざして言いたい放題、やりたい放題です。

株式情報なども毎日放送されています。そこで「今日の情報は、材料は」と解説している。株式投資は、あたかも情報、材料で動いているような錯角さえ覚えます。投資初心者が毎日このような話を聞いていれば、当然ながら「株式投資は情報、材料である」と思い込むのも分からないではありません。

現在のような情報過多の時代では、真実がどこにあるのかさえ解らなくなります。現代人は情報に振り回されすぎて自分で真偽の判断も付かず、繰り返される情報によってそれらが常識化され、結局、それらが自分自身の考えであるかのような錯覚に陥ってしまいます。恐ろしいことです。

情報発信者は、情報を受けるものに利益を与えるのではなく、情報発信者に利益をもたらすものであることを十分認識しておかなければならない。

当欄で、私の尊敬する医師(松本光正先生)の話題を取り上げたことがありますが、先日発売された週刊誌「週間現代(三月十七日号)」に、関東医療クリニック院長・松本先生と新潟大学教授・岡田正彦先生の対談の記事が掲載されていました。そのタイトルが何と「長生きしたければ、病院には行くな」です。まさに常識はずれのタイトルです。医者でありながら・・・。

この記事を読むと、いかに現代の常識が間違っているかを思い知らされます。また、サブタイトルが「降圧剤で脳梗塞が起こる」「医者はがんを見分けられない」「健康診断は受けなくてもよい」「がん検診もX線検査も不要」には驚かされます。しかしながら、そこに真実があるような気がします。

違いだらけの常識、間違いだらけの情報、間違いだらけの世の中。このような環境の中、いかにに正しい判断が下せるか真価が問われる時代です。



   ≪ それは、今 ≫
2012/11/09(Fri)

2012/03/02 のコメントです。

投資環境が目まぐるしい。約2000億円に上る顧客の年金資産の大半を消失させた「AIJ投資顧問」が、運用の失敗で損失を抱えていたにもかかわらず、顧客に高利回りを実現したと虚偽の運用報告を繰り返していたことが分かった。虚偽報告は数年にわたっていたもようだ。

そのほか、インサイダーがらみの問題や虚偽報告などきりがない。このような魑魅魍魎な世界で我々は投資活動を行っているわけです。

このような問題が起こると、投資先に何か問題があるかもしれない、業績予想も間違いはないのかと疑心暗鬼になるものです。しかし、冷静になって考えてみれば、投資とは常にこのような世界でもあるのです。

投資とはリスクとリターンが背中合わせとなっており、言うまでもないが、いかにリスク管理が重要であるか改めて知ることになります。リスク管理なしで市場に参入することは武器なしで戦うことと等しいのです。リスク管理なしでは、投資家たる資格はありません。

損切りもリスク管理のひとつです。分散投資もリスク管理のひとつです。資金を委託するのであれば委託先のチェックをすることもリスク管理ではないだろうか。

ファンドを購入する場合の注意点は、利回りの大きい運用実績は疑うべきであるし、投資ファンドには透明性が必須であるし、また投資対象と投資家の間に中間業者がいないかなど、容易にチェックできるはずです。

高い投資利回りに目を奪われ、これらのチェックを怠ってはいけない。今回のAIJ投資顧問の問題も高い利回りに誘われて、ついつい委託しまったのでしょう。もちろん投資顧問側に問題があることには違いないのですが、だまされたほうにも問題がある。少なくとも人のお金を預かっているのだから相当な注意を払うべきことは法的にも当然である。大事な資金の運用先のチェックが怠っていたようだ。

また、経営再建中の半導体大手のエルピーダメモリは、会社更生法の適用を申請する方針を固め東京地裁に申請した。民間調査会社の東京商工リサーチによると、エルピーダの負債総額は4480億円(2011年3月時点)と製造業として過去最大。社長の坂本氏は私の尊敬する人のひとりなのだが・・・。

エルピーダメモリについては、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)の専業メーカーであったがDRAM業界の競争激化で製品価格が急落したことや急激な円高進行で経営環境が厳しくなり会社更生法の適用を申請したわけですが、問題はそこにあるのではなく、問題は製造業として過去最大であるというところにある。

以前に解説しましたように、問題は、パナソニックの3月期連結予算の業績予想を発表し最終損益を従来の4200億円の赤字から過去最悪となる7800億円の赤字に下方修正し、国内電機メーカーの業績は壊滅的で、大手8社のうち7社が通期業績を下方修正し、うち4社が最終赤字に陥る見込みであるというところです。

つまり、我が国で言われ久しい「ものづくりニッポン」の土台が揺らぎ始めているということです。これら製造業も発展目覚しい新興国に追い上げられ、追い越されていくのだろうか。これから「ものづくりニッポン」はどこに行くのだろうか。これから日本のおかれた状況が大きく変わっていくような気がするが・・・。真剣に考えていかなければならない。

これらのカジ取りするのはまさしく政治である。増税もいいが、私達をどこに導こうとしているのだろうか。政治とは、ビジョンを持って我々をより良い方向に導く役目であると思うのだが・・・。はたして現在の政治はいかがだろうか。

柄にもなく政治の話題をしてしまいましたが、現状では経済や政治をはじめ、いろいろなところに閉塞感があり問題が発生しています。これらを打破して行くにはやはり政治の力なのですが・・・。

投資家は常に悩みや苦悩を抱えながら投資活動を行っています。これらは投資家だけでなく一般人においてもそれぞれ何らかの悩みなどを抱えているはずです。これらの問題を社会が悪いからだ、政治が悪いからなどと愚痴っても何も始まりません。

これらの問題を解決するのは、突き詰めていくとやはり自分自身しかありません。諸々の問題は、まず自分から解決していかなければならないのです。決して他力本願ではいけません。悩みは先のことを考えすぎるから起こるのです。問題解決は、今、自分が実践しなければならないこと、目の前のできることから始めることです。

社会の不安定、先行きの経済的不安、問題の多い投資業界、このような状況では投資活動も不安が募ります。そのような状況下では投資家はどのような考えで、どのような行動を取ればよいのでしょうか。

それは「今」です。投資判断は現在(今)与えられた数値により判断し決断すべきです。先を読むことも大事ですが、いくら先を読んでも決定的な結論は出ないものです。不透明感の漂う現状ではその判断も難しいものがあります。だから、今日、与えられた環境(数値)で判断すべきです。私は、投資の見通しを立てず、すべて、今日現在の数値で判断し、長年投資活動を継続しています。今日という日を大事にすべきです。そして今を楽しむべきです。

我々はどのような環境におかれても生き残らなければならない。生き残るのは、最も強い者でもなければ、最も知能の高い者でもない。それは変わりゆく環境に最も適応できる者が生き残るのである。



   ≪ 向き不向き ≫
2012/11/01(Thu)

2012/02/24 のコメントです。

投資において重要なことは何だろうか。売買ルールを構築して運用する売買技術だろうか。それとも先を見通す先見力だろうか。企業業績を分析する能力であろうか。投資においては多くの必須項目があります。

私が今まで出版した技術書の中で、その重要度は「相場観測 85%」「銘柄選択 10%」「売買テクニック 5%」と記述しています。重要度の多くを占めるのは、やはり相場観測であることは言うまでもありません。

相場の見通し(たとえば上昇)が分かれば、どのような銘柄でも上がるだろうし、ましてや仕掛けのポイントなどどこでもかまわないわけです。ただ、この相場の見通しほど難解なものはありません。

私だって今後の相場の見通しなど分かるはずもありません。そこで私が提唱しているのが、現在の相場水準を判定し、その判定をもとに買いと売りの資金配分をして運用するということです。現在の相場水準(相場観測)の判定なら容易にできるはずです。(相場観測による判定方法は拙著「長期に儲け続ける株式投資(同友館)」を参考にしてください)

実際には上記の相場観測や銘柄選択などよりもっと重要な問題があります。分かりますか。それは「投資家の感情のコントロール」です。投資とは損の続くゲームであると言われています。もし、損が続いた場合、自分のルールでは損切りとなるものの、損が続くと精神的にプレッシャーがかかり損切りができなかったという経験はなかったでしょうか。

投資とは常に決断を迫られるため、プレッシャーやストレスの連続です。ストレスは人間の感情を歪めてしまうものです。歪んだ感情では適切な判断はできません。投資家はこれらの繰り返しのため負のスパイラルに陥ってしまうものです。

このようなことから、投資においては相場を客観的に見る力、感情を抑え相場にのめり込まない姿勢など、冷静な「感情のコントロール」の必要性に迫られます。

さらに重要な項目があります。何でしょうか。それは投資に対する投資家の「適正度」です。そんなの関係ないだろうと思われるでしょうが、投資に対しても向き不向きがあるのも事実です。私の個人的な意見ですが、基本的に日本人は投資には不向きであると考えています。

その根拠は拙著にも書いてありますが、まず日本人の祖先は農耕民族であり、農耕民族は投資には向いていないと考えるからです。農耕民族は、春に種をまいて、秋にその収穫を得ます。その間、じっくりと実るのを待っています。農耕民族は忍耐強いのです。忍耐強いのは美徳でもあるのですが・・・。

これらを投資に当てはめてみましょう。まず仕掛けを行います。そしてそれらが実るのを辛抱強くじっくり待ちます。その実りまでの間に暴落(台風)などあってもおかまいなしにじっと持ち続けます。待つことがしっかりDNAにインプットされているのではないかと思われます。

これらが、損切りできずいつまでも持ち続ける遠因となっているのでしょうか。投資においては、持ち続けることが必ずしもベストではないことを知っていながら・・・。このようなことから、日本人は投資には向いていないという理由です。しかし、向いていないからと言って投資をするなということではなく、それらを十分認識した上で投資活動に励んで欲しいということです。

投資とギャンブルは異なるものですが、ある面では「似ても非なるもの」とも言えなくもありません。これらは投資とギャンブルにおける心理面では共通する部分があるかもしれません。そこで、先日の朝日新聞に興味深い記事がありましたので、ご紹介いたします。

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          「ギャンブル脳」特徴発見 (抜粋)   
ギャンブルにはまりやすい人の脳の特徴を京都大学の教授が発見した。ギャンブルにはまりやすい人は、ストレスを受けたときに出て、ドキドキさせる脳内の情報伝達物質を回収してしまう「取り込み口」が多かったことが分かった。ギャンブル依存症の予防などに役立つと期待される。

確率が五分五分のコイントスで、勝った場合の利益額と負けた場合の損失額を変えて、どの額なら参加するかを問う実験を男性19人で試した。その結果、利益額が損失額の8倍でないと参加しないと慎重な人から、同額に近くても参加する人まで差が出た。次に、脳内の神経のつなぎ目(シナプス)から分泌された情報伝達物質「ノルアドレナリン」を回収する取り込み口の密度を、脳の画像診断装置で調べたところ、慎重でない人ほど高く、「同額ほどでも参加する人」は、「8倍でないと参加しない人」の約2倍だった。

ノルアドレナリンはストレスを受けたときなどに出て、心拍数や血圧を下げて覚醒や集中を促す。ところが、その取り込み口が多いと分泌されてもすぐに減り、その効果が続かないと考えられるという。

普通の人は、ギャンブルをする場合、損をすることにハッとしたり、ドキドキしたりして慎重になるが、取り込み口が多い人ではそうならないようだ。「ギャンブル依存症になのやすいかの評価や治療薬開発に使えるのではないか」としている。
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このように投資にも向き不向きがあるようです。あなたはいかがでしょう・・・。



   ≪ 「0」と「1」の世界 ≫
2012/10/26(Fri)

2012/02/18 のコメントです。

最近の株式市場は出来高も増加傾向にあり、何かが変わってきたような気もしますが、手持ち株はなかなか上がらないと言ったところでしょうか。新年度入りの対策なのでしょうか。

私は引き続きシステムの開発を行っていますが、いろいろと問題も発生してきています。毎日モニターを見続け、頻繁にマウスとキーボードを打ち続けている状況にあります。

そのため、目が悪くなり腕も腱鞘炎になり、まさに不健康極まりない生活を送っています。マッサージに行けばマウスの使い過ぎと言われ、眼科に行けば加齢によるものだと言われ踏んだり蹴ったりです。ふと、「何かを成し得るには、何かを犠牲にしなければ成し得ない」という言葉を思い出したが、しかし・・・。

さて、投資の世界には「買い」と「売り」しかありません。非常に単純なのだが、ご存知のように実践してみるとその難しさは底知れない。そのため多くの投資家を悩ませている。

買いと売りの判断は、おおむね比較感から判断されるのでしょう。企業業績においても前期より増益となっているか減益となっているか。また、市場全体から見た水準はどうであろうかなど。これらの判断によって仕掛けに入るか撤退するかを見極めることになります。

また、テクニカル分析においても同様です。過去の株価と比較して現在は上昇しているか下降しているか。さらに、市場全体から見れば割高か割安か判断を行うのが一般的でしょう。

つまり、投資とは個々の銘柄の過去との比較感、市場全体からの比較感により判定を行うわけです。これらの比較においては、まず市場全体の平均的な数値を把握しておかなければなりません。

ファンダメンタルズにおいては、市場全体のPERやPBR、株式益回り、配当利回りなども把握しておかなければならない。テクニカルにおいては、個々の銘柄をTOPIXなどと比較して判断する必要がある。

個別銘柄のファンダメンタルズが市場平均以上で、株価がTOPIX等よりも割安であれば買いのリストに入れておいても良いでしょう。ただ単にPBRが1倍を割れている銘柄だから即買いだと考えるのは愚かしい。市場全体のPBRが1倍割れているのに個別銘柄のみの判断ではまずい。

個別銘柄をいくら分析しても、市場全体との比較がなければ片手落ちとなる。たとえば、個々の銘柄の今期の業績と来期予想の増減率を計算し、それらを全銘柄で算出し平均すれば、市場全体の来期予想の増減率がわかる。

また、現在の株価と1年前の株価と比較し、その上昇、下降率を算出し、これらを全銘柄で算出し平均すれば、市場全体の上昇、下降率がわかる。これらの指数を軸として比較するわけです。私はこのような方法で常に市場全体の指数と個別銘柄の指数を比較しながら分析を行っています。

これらの作業は大変なものですが、今は便利なコンピュータがありますので、プログラムさえ作れば、あとは自動的にコンピュータが計算してくれます。実際には、これらのプログラム作成が大変なため、目が悪くなったり腕が腱鞘炎になったりするわけです。

これらの作業で、簡単なものであれば表計算ソフトなどでも利用できますので、是非チャレンジしていただきたいものです。くれぐれも身体を壊さない程度に・・・。

ところでコンピュータの原理は何でできているか分かりますか。それは[0]と[1]、つまり、[ON]と[OFF]の組み合わせでしかないのです。電気を入れたり切ったりするのと同じです。しかし、[0]と[1]の組み合わせで複雑な作業からグラフィックや通信まで可能としているのです。

[0]と[1]の組み合わせと聞いて何か連想しませんか。そうです、投資の世界の売りと買いです。このようにコンピュータと投資の世界の相性はピッタリなのです。よって、投資にコンピュータを利用しない手はないと考えるのは私だけでしょうか。

投資の世界には裁量的な売買があります。裁量的な売買は経験則というものもありますが、その多くは主観や感覚と言ったきわめて「あいまい」な部分が多くあります。この「あいまい」という部分はコンピュータは一切受け付けないのです。

分析ソフトの多くは買いと売りの指示のみです。もうそろそろ仕掛けの準備をしなさいとか、建玉を少し減らしなさい、少し様子を見なさいなどの指示はありません。投資には買いと売りしかないわけですので、投資の原理原則を守ってもう少しシンプルに捉えるべきでしょう。

コンピュータはデジタルであり、その活用方法によっては投資家の大きな武器となるでしょう。投資の世界は、アナログ的判断ではなくデジタル的な判断で行うべきと考えますが、いかがでしょうか。



   ≪ テクニカル分析指標の利用法 ≫
2012/10/15(Mon)

2012/02/10 のコメントです。

株式市場はユーロ圏などの外部環境の問題などもあり、まだ底練り状態で推移しています。しかし、一部には好転している指標もあります。信用取引(三市場残)を見てみると、貸借倍率が4倍強から2倍台に入ってきました。また、評価損率は、マイナス20%からマイナス10%台に好転してきました。

市場の材料や情報などなくても、このように公開された指標を見るだけでも市場内部の変化が読み取れるものです。投資とは、公開された客観的な数値により判断するもので、うわさや憶測で売買するものではありません。

さて、今回はテクニカル分析における最適化について説明したいと思います。テクニカル分析における最適化とは、ある分析指標においてパソコンなどで過去の株価変動を良く捉えている期間などを設定し分析するものです。

これらについては以前にも解説しましたが、この最適化では良い成績を収めることはできません。なぜなら、過去の株価に指標をフィットさせているに過ぎないからです。たとえば、25日の移動平均線で上手く株価変動を捉えたとしても、今後の株価変動は正しく捉えることはできないのです。多くのテクニカル投資家の失敗はここにあるのです。

その原因として、過去の株価の変動と今後の株価の変動と異なってくるためです。特に過去の株価のボラティリティと今後の株価のボラティリティが異なってくると、それらの分析指標は全く機能を果たさなくなります。分析ソフトなどには多くの分析指標が備わっていますが、すべて五十歩百歩です。

では、これらの分析指標は無用の長物なのか、それとも活用法が間違っているのか悩むところですが・・・。私もテクニカル投資家のひとりとして、私なりの見解を述べてみたいと思います。

私の過去の研究において間違いないところは、一般的なテクニカル分析指標は、一指標または、その組み合わせにおいても長期に利用すれば利用するほど損失が拡大するということです。テクニカル派の投資家の皆さんも一時期は、どのテクニカル指標がうまく機能するかテストしたことでしょう。そして、実践でも利用したものと思います。

まず、同じテクニカル分析指標をパラメータ(指数)を変化させることなく何年を利用し続けて利益を上げているという投資家はまずいないと思います。株価変動に指数を変化させながらあれやこれやと苦心されたかと思います。

では既存のテクニカル分析指標は利用できないのか。これは難しい問題ですが、ある投資家が言っていました。「一般に出回っているテクニカル分析指標は、それらで収益を見込めないから出回っているのだよ。収益が見込めれば出てこないよ」と。

もっともな話ですが、では既存のテクニカル分析指標を上手く利用できないものでしょうか。テクニカル分析指標を利用する場合、通常、パソコンなどでバックテストして、最適なパラメータを探して売買を行うわけですが、この最適化を毎日行ってみてはいかがでしょうか。

つまり、毎日最適化を行いパラメータを変化させていくわけです。テクニカル分析における失敗は、過去の株価で最適化した指標をいつまでも今後の株価に適応させようとするからです。これだは無理があります。株価は日々変化しているわけですから・・・。

毎日最適化を行いパラメータを変化させることによって、流動的な分析ができるようになるのではないでしょうか。つまり「日々最適化」です。

私も全銘柄で、しかも長期間にわたりひとつの指標で分析しようと試みた時期がありました。それでもそれなりのパフォーマンスは得られたりですが、そのパフォーマンスの上限に限界があって、あらゆる角度からチャレンジしてもその上限が超えられなかったという苦い経験があります。

もちろん、パフォーマンスに限界があるのは承知していましたが、これらに納得せず模索していました。だいぶ模索も続きましたが「物事は、その流れにおいて把握する」という言葉を思い出して、株価分析を固定的な捉え方ではなく、流動的に捉える方向に転換していきました。

そもそも株価は流動的なものであり、それを固定した物差しで計ろうとすること自体が間違いだったのです。株価の変動は常に主役であり、投資家はその株価変動の様子を伺いながら、その株価変動に合った物差しで計りながら株価を捉えていくものではないでしょうか。


日本列島は各地で大雪となり皆さん大変な思いをしているようです。また、インフルエンザも蔓延していますので十分お気をつけ下さい。



   ≪ 正と負 ≫
2012/10/10(Wed)

2012/02/04 のコメントです。

パナソニックは3月期連結予算の業績予想を発表し、最終損益を従来の4200億円の赤字から過去最悪となる7800億円の赤字に下方修正した、というニュースには大変驚いた。国内電機メーカーの業績は壊滅的で、大手8社のうち7社が通期業績を下方修正し、うち4社が最終赤字に陥る見込みだそうです。

株式投資もその基本はファンダメンタルズであるため、たぶん投資家も眉間にしわを寄せている状況ではないだろうか。株価もこれらの業績を見越しているかのように下降トレンドから脱しきれないでいる。

ところで、ファンダメンタルズを基本として長期スタンスで投資活動を行っている投資家においては、各企業の業績見通しなど気になるところでしょう。一般的に業績分析においては、株価収益率や純資産倍率などが利用されます。

では、最近の東証一部の業績指標を見てみましょう。現在の東証一部全銘柄(連結ベース)の株価収益率は16.12倍(前期基準)、17.82倍(予想)となっていて割安感がある。

純資産倍率においては0.95倍(前期基準)となっており、これは解散価値である1倍を割っている。バリュー投資であればどの銘柄でも買いたいところだろう。ファンダメンタルズ派であれば落ちているお金を拾うようなものだろう。ファンダメンタルズ派はここで買わずしていつ買うのだろうか・・・。

ちなみに、株式益回りは6.20%(前期基準)、5.61%(予想)。配当利回りは2.13%(前期基準)、2.14%(予想)となっています。

しかしながら、ファンダメンタルズ派にとっては期待した状況となったものの実際には手が出ないといったところが本音でしょう。なぜだろうか・・・。

確かに純資産倍率をとってみても現状では割安感がある。純資産倍率は会社の純資産と株価の関係の比較する指数であるが、もし、業績がさらに悪化すれば現在の割
安感も割安ではなくなってしまう。

このようなことから、現在の経済状況から判断すると企業業績がさらに悪化する可能性を含んでいるため、現状の割安感も信頼性が乏しくなってしまう。このようなことからファンダメンタルズ派にとっても二の足を踏んでいるに違いない。

とすれば、純資産倍率が1倍を割り込むような場面では先行きの業績も懸念されるために投資を躊躇してしまう。これではファンダメンタルズ分析もあまり意味をなさなくなってしまう。投資においては完璧、絶対はないわけですから、ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析もお互いに批判する必要はないということです。

ここまでの説明では、日本経済の見通しも悪いし投資意欲も減退してしまいそうです。しかし、悪いことだけではありません。明るい見通しもあるのです。

ある新聞では「海外の投資マネーが日本株に流入し始めた」という記事が掲載されていましたので紹介します。

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『「割安」日本株に海外マネー流入 欧州危機一服 復興需要に期待感』

海外の投資マネーが日本株に流入し始めた。1月第3週(16〜20日)の外国人投資家による買越額は2132億円で、約6カ月半ぶりの高水準となった。欧州債務危機に伴う世界経済悪化への過度な不安が後退し、企業業績の足を引っ張る円高も一服。売られすぎていた日本株は海外に比べ割安なため、買い戻し機運が高まっている。

日経平均株価は27日終値時点で、昨年末に比べて385円上昇。25日には一時、昨年10月28日以来の9千円に肉薄した。26日には、トヨタ自動車の時価総額が昨年8月15日以来、一時10兆円を回復した。

日本株の買い戻しの主役は、国内売買代金の約7割を占める外国人投資家。東京証券取引所が26日発表した第3週の投資家別株式売買状況は、外国人投資家が4週連続の買い越し。買越額は前週から597億円増えた。

外国人投資家が日本株に注目するのは、割安さが際立っているためだ。

東日本大震災とそれに続く超円高、欧州債務危機やタイの大洪水などを受け、昨年は海外の投資家が日本株から一斉に逃避。株価が割高か割安かを示すPBR(株価純資産倍率)は、東証1部上場企業平均で0・96倍(26日時点)まで低下した。PBRは1倍を切ると割安とされる。同日時点で1部上場の1113社、全体の66%が1倍を切る。

一方、メリルリンチ日本証券によると、世界では米国が2・1倍、欧州が1・3倍、日本を除くアジア太平洋地域が1・8倍だ。世界経済の重しとなっている欧州債務危機は、昨年末の欧州中央銀行(ECB)による銀行への大量資金供給で緩和し、一時1ユーロ=96円台まで進んだユーロ安も100円台に戻した。

ドルに対する円相場も先安感が強い。足元で下方修正が相次ぐ企業業績も、復興需要の立ち上がりなど先行きに期待感がある。こうした環境の好転が、投資家の目を割安な日本株に向けさせている。
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「負」の裏には必ず「正」が存在するように、必ずバランスはとれるものです。焦らず、今、自分は何をなすべきかを考え、それらを忠実に実行すべきです。



   ≪ 春の訪れ ≫
2012/10/05(Fri)

2012/01/28 のコメントです。

毎日厳しい寒さが続いています。屋外の水道も凍り番犬用の飲み水も凍ってしまう寒さです。霜柱の立つ野原は一面枯れ野原ですが、よく見ると春の訪れを待っているかのように青色の小さな花が咲いていました。生命力を感じるところです。

株式市場も冬景色の様相である。多くの投資家が寒さに耐えられず、暖かさが戻るまで冬眠しているのだろうか。それとも力を蓄えているのだろうか。相場格言に「人の行く裏に道あり・・・」とも言うが・・・。

さて、私事で恐縮ですが、私は相も変わらずシステム開発に没頭しております。しかしながら、まだ期待するような結果が得られておりません。つまり、現状のシステムよりパフォーマンスを上げることができないということです。

期待する成果が挙げられないということは大きなプレッシャーにもなります。プレッシャーが長く続くと精神面だけではなく身体にも変化が出てきます。ストレスは身体にも影響を及ぼしてくるのは良く理解しています。

犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要である。リスクなくしてリターンはないということも知っています。

以前、私はある知り合いの医者とストレスについて話したことがあります。医者は病気の主な原因はストレスであると話していました。このことは私も同意するのですが、そのストレスにも後ろ向きのストレスと前向きのストレスがあるのではないかと医者に問いかけてみた。

一般的にストレスとはマイナス要因でしかないように思われますが、私としては前向きのストレス、つまり何かを成し遂げようとする時に、壁に突き当たりなかなか解決できないような場合などは、前向きのストレスではないかと思っています。

これらについて医者に問いかけてみましたが明確な答えは返ってきませんでした。壁を乗り越えられないプレッシャーもストレスには変わりはないとは思うのですが、前向きのストレスでも身体に変化を及ぼしてくるのだから、やはり前向きのストレスも後ろ向きのストレスも同じなのかなあと思ったりしていますが・・・。

しかし、私はストレスはすべてマイナスとは限らないと考えています。たとえば運動などでは、筋肉に適度なストレスをかけて鍛えるわけですから・・・。ストレスとは、次へのステップのバネのようなものではないかと思います。ギューっと押し込まれたバネがそこから解放されたときに、バネは大きく跳ね上がるように飛躍するものであると信じています。

私はこのような考えから、今回のシステム開発も期待する成果が得られなかったものの見方を変えれば、あなたの行く方向は、今の方向ではなく別の方向であると示唆してくれたように思います。つまり、システム開発は今の手法ではなく、別の角度からアプローチをすべきであると教えられたような気がします。

ストレスもポジティブに考えればプラス要因にもなるのです。ひと休みして別の角度から再度チャレンジするつもりでいます。

今回のシステム開発においてもいくつか学ぶ点がありました。たとえば、株価のボラティリティと株価のパターン(期間)には相関関係がある、また、だましの軽減方法など理解を深めることができました。

ご存知のように私のシミュレーションの方法は、売りと買いの連続売買でのバックテストです。一般的なシュミレーションは、買いだけ、空売りだけでのシュミレーションですが、これでは絶対に上手く行かないと考えています。

通常、パソコンなどでテクニカル指標を利用し最適な期間などを設定しテストするわけですが、買いだけ、または空売りだけのバックテストをして「これなら大丈夫」と実践しても上手く行かないという経験はなかったでしょうか。

これは過去の株価にテクカル指標を合わせているに過ぎないのです。この方法であればパラメータをちょっと変えるだけでパーフェクトな成績が出せます。これでは絵に描いた餅になってしまいます。

シミュレーションにおいては実践するしないに係わらず、必ず売りと買いの連続シミュレーションを行わなければなりません。そうでなければバックテストの意味は全くありません。しかしながら、このような売りと買いの連続売買のシミュレーションができる分析ソフトはありません。

あるとすれば、買い、買い、売り、買い、などの不連続な売買シミュレーションソフトです。これでは資金管理が全くできません。投資家がテクニカル分析指標を駆使して運用を行う場合には、これらの点について十分認識してから利用するべきです。

冬が過ぎれば春がきます。投資家もそろそろ目覚めて春の香りを嗅いではいかがでしょうか。



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