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…知って得するページ…

   ≪ 苦痛を軽減する ≫
2012/12/19(Wed)

2012/04/07 のコメントです。

新潟青陵大大学院の碓井真史教授(社会心理学)は「投資における心理について、損を出したときに冷静さを失い、次は必ず勝つことができると信じ込んでしまうギャンブラー特有の心理」であると説いた。株式投資はギャンブルではありませんが、ある一面では共通する部分もあるかもしれません。

投資において一番難しいことは何であるか。それは投資理論でもなく、投資技術でもなく、それは投資家の「感情のコントロール」であると私は常々述べてきました。意外かと思われるかも知れませんが、投資を実践する立場であれば理解いただけると思います。

投資家は常に不安の中で売買をしています。確固たる自分の投資法を持たない投資家は、株式投資を続けている間は常に不安の中にいます。常に「売りか、買いか」の判断に迫られます。そして、そのつど迷うことになります。

株式投資は、常に決断を迫られるため、精神面では安定した状態を維持しておかなければなりません。ストレスを抱えたままでは平常心を欠き、正しく的確な判断は下せません。また、このような状態では日常の生活にも影響を及ぼしてくることになります。

投資家は常に試行錯誤の中で売買を行なっています。不安の中での売買は、いろいろな情報に振り回されることになります。株式投資は孤独な仕事でもあります。何かを心のよりどころにしたくもなるものです。そのため投資雑誌や株式評論家、または投資顧問などの意見には耳を傾けたくもなります。

しかし、これらの内容や判断などは大きく商業主義的な内容となる場合が多く、しっかりと取捨選択しなければなりません。欲が絡めば見えるものも見えなくなってしまいます。株式投資は常に冷静で客観的な視点で相場を見るようにしなければなりません。

これらのことは投資家であれば誰でも理解していることです。しかし、理解はしていても実践においては実行できないというのが現実ではないでしょうか。一般社会においても同様です。しなければいけないこと、してはいけないことは誰でも知っています。しかし、それができない・・・。

なぜなのだろうかと自問自答するところですが、私なりに考えると、それは体験が少ないということではないかと思います。たとえば、投資において損切りをしなければならないということは、投資家であれば誰ても知るところです。しかし、実際に損切り場面になると、あれやこれやと自分に言い訳して損切りができない。

損切りができない原因を深く追求してみると、今まで損を受け入れるという体験が少ないからではないでしょうか。一般社会において、その多くの人々は消費生活を営んでいます。その中に損をするという体験が少ないのです。

自分のお金で買い物をして、高いものを買ってしまい損をしたかなという程度のことはあるかもしれません。多少高いものを買わされたとしても、買い物はそれだけの対価を払って、それだけ物が自分のものになるわけですから全くの損とはなりません。

しかし、投資においての損は全くの見返りのない損となります。おまけに、損に伴う苦痛を味わうことになります。何のメリットもないように思われます。投資における損は一般社会では体験のない損となるのです。体験がないから損切りにおいては躊躇し、迷うものなのです。体験がないから感情が揺さぶられコントロールがきかなくなってしまうのです。

投資においては損切りは避けては通れません。損切りがイヤなら投資はしないことです。損切りが避けては通れないのであれば、損切りを正面から受け止めることです。損切りは辛いものですが、その損切りの苦痛を軽減する方法を考えなければなりません。

損切りは苦痛を伴うものですが、その損切り幅が大きなものであれば苦痛はさらに増大します。あるいは、損切りできずにいつまでも苦痛が続くかもしれません。苦痛を軽減する方法は損切り幅を小さくすることです。投資において損切りが避けては通れないわけですから、損切り利幅を小さくして、その苦痛も軽減することです。損切り利幅を小さくして多くの体験を積むことです。

損切り幅を小さくするということ、これらは投資の必勝法である「損小利大」に繋がることになります。苦痛を軽減し利益に繋がるのであれば、これらを実践しない手はありません。

投資においては苦痛を感じることが多々あります。しかし、現実に苦痛を感じる時は儲かっていない時なのです。楽しい時は儲かっている時なのです。苦しみながら損をする、楽しみながら儲かる。相場の世界はそのような世界なのです。

投資の世界に参入する目的は利益を得るためです。決して苦痛を味わうために参入したわけではありません。その目的を達成するためには何をなすべきか、ここでもう一度考えて見ましょう。



   ≪ 基本を外しては誰も勝てない ≫
2012/12/14(Fri)

2012/03/30 のコメントです。

先日、ある投資家達の会合に出席しました。私はいつも聞き役ですが、投資家達はそれなりに自分の投資自論を持っているようで、とても弁が立ち話し方は流暢であった。その会合の出席者のほとんどは本業を持って投資活動をしているようです。出席者は20名ぐらいで、年齢層は30代後半から50代ぐらいだろうか。

会合に出席している投資家達のほとんどがFX、またはオプションなどの投資家であった。株式投資は以前はやっていたが、現在はFX、オプションを中心に実践しているようだ。投資資金は小額のようであり、話題の中心はやはり売買テクニックについての討論となっていました。

二次会の飲み会では酒が入ったせいかホンネの話が聞けました。皆さん知識も豊富で投資に対する考えをとうとうと述べていました。現在の投資家達の考えや業界の状況が理解できたような意義ある一日でした。

当然ながらAIJ投資顧問による年金消失問題も話題に上りました。当日の新聞記事にも『「逆張り」というリスクの高い投資方法でデリバティブ(金融派生商品)の売買を繰り返した結果、 多額の損失を出していた』『損失と虚偽 繰り返すAIJ運用実態「ひたすら逆張り」』『「逆張り」で損失拡大=高リスク投資繰り返す』などの内容記事だった。

新聞記事の中で、オプションなどの金融派生商品はリスクの高い投資対象であると述べているのは当然ですが、「逆張り」がリスクの高い投資手法であると解説してあるのが私には興味深かった。記事の中で「AIJ投資顧問は、国債の先物取引など高リスクのデリバティブを中心に、ほとんどの売買を逆張りで実施。思惑が外れ損が出ても手じまいせずに取引を続け、さらに損失を拡大させた」と掲載されていた。逆張り手法で損切りせずにナンピンを続けていったのだろうか。

「逆張りは、下落局面で購入するなど、相場の流れと反対の売買をする投資手法。相場の流れに沿う「順張り」と比べ、タイミング良く反転すれば大きな利益を得られるが、裏目に出た場合の損失も大きい」と解説してあった。つまり、リスクの高い商品をリスクの高い手法で運用していたということになる。

AIJ投資顧問は多額の資金を集め、さぞかし高度な投資技法により運用していたのかと思いきや、投資初心者と変わらないような売買をしていたのには驚きました。

投資において損失の発生は避けられません。しかし、損失を取り戻せるかどうかは、その対処法で決まってきます。損失を最小に抑えられれば、次の投資機会が得られることになります。

投資家は損失が生じたときには、投資家心理として一様に何とか損失を埋めよう、取り戻そうと、さらに高いリスクを取って損失を取り戻そうとする心理が働くものです。このような投資家心理は、学者の研究により証明されていることでもあるのです。

損失が発生したときに、その損失を取り戻そうとする行動にナンピンがあります。ナンピンは心理的負担を軽くし、損失が軽減されたような錯覚に陥ります。特に初心者がはまり易い行動です。

ナンピン買いをしようとするときの心理は、損失を取り返したい気持ちから「これだけ下がったら、もう底値だろう」という投資家の相場観に基づいて行うものです。結局、これらが損失拡大となって泥沼にどんどんはまってしまうのです。

おそらくAIJ投資顧問も、何とか損失を取り返そうとして、ポジションを拡大し、思惑どおりにいかずに破綻したのではないでしょうか。ナンピンは大きな損につながる行動と言えますから、絶対にするべきではありません。

大手投資顧問でも個人投資家であっても、投資の基本から外れた運用手法では、いずれ破綻の道を辿ることになります。我々投資家も今回の問題を「他山の石」として学ぶ必要があります。

投資の世界では、誰でも考えそうなことや誰でも陥りやすい心理状態での行動は通用しないと肝に銘じることです。明らかに、これらが失敗の発端となるのです。株式投資で継続して勝つためには、大きく勝つことを重視することではなく、より大きく負けないこと、よりリスクを抑えた投資行動をするべきです。



   ≪ 記録する ≫
2012/12/12(Wed)

2012/03/23 のコメントです。

前回は信用残高による高値圏、安値圏の見方を解説いたしましたが、これらの判定方法以外にも多くの判定指標があります。複数の指標を総合的に判断すれば容易に現在の相場状況を把握することができます。

たとえば、株価であれば現在の株価が過去一年間の高値、安値間のどの位置にあるか。また、出来高においても過去一年間の最高出来高、最低出来高間のどの水準にあるかなどから判定することができます。

もちろん、これらはひとつの指標での判断ではなく、各々の指標を詳細に検証して、それらの指標の80%以上が高値を示していれば高値圏である、または安値圏であるなどと判定します。投資家各自が自分の投資手法に合った相場判定指標を作成し、常にこれらと照らし合わせて判断すべきです。

実際の出動は、これらの判定後であるべきです。投資資金があるからなどと言って銘柄探しなどをしてはいけません。まずは相場水準などの判定を行ってから行動すべきです。

株式投資で成功するか否かは、相場の判定にかかっていると言っても過言ではありません。相場の判定は、投資で成功するウェイトの80%を占めると言われています。いかに重要であるかお分かりいただけると思います。

相場の判定だからといって、今後の相場の見通しを判定するわけではありません。現在の相場水準を見極めるということです。たとえば、現在の相場水準がニュートラル(50%)であった場合、その水準には底から上昇してきたニュートラルか、天井から下降してきたニュートラルかは過去の推移から判断すれば容易なことです。そのためにも、これらの指標を定期的に作成し記録しておく必要があります。

出来高などにおいても出来高が少ないところは安値圏となっていることが分かります。一般に出来高が多いところは高値圏です。これらは株価チャートを見ても分かりますが、視覚的、感覚的ではなく実際の数値で記録すべきです。

株価の底値は過去一年間の最低出来高と同等の出来高になってからでないと株価上昇とはならない。株価上昇となり、過去一年間の最高出来高と同等の出来高ができれば高値圏であるなどのセオリーがあります。これらも最高出来高、最低出来高の記録がなければ判定できません。

テクニカル分析においては株価だけの分析だけではなく、出来高や信用残高などの市場内部要因を総合的に分析しなければなりません。これらの分析は投資家における最低検証項目であり、これらの検証なしでは戦わずして負けるのも当然である。

すべて数値で判断するべきです。なぜなら、現在おかれた投資家の状況により、相場状況を客観的に捉えられなくなってしまうからです。たとえば現在、投資資金も豊富にあり、強気な状況であれば買いたい一心で細かな数値による判断は疎かになりがちです。

なぜ、私が数値、数値とくどくどと何度も述べているか分かりますか。投資家は、常に相場変動に感情が揺さぶられる状況で売買しています。しかし、本来、投資においては投資家の感情は不要なはずです。勝ち続けている時と、負け続けている時の投資家の感情が同じということはあり得ないはずです。

実際に投資家の感情は投資においてマイナスの要因となります。しかしながら、人間である以上感情は出てくるものです。そこで、これらの感情をできるだけ抑え、できるだけ客観的で冷静な状態に戻してくれるのは数値であると考えています。

私の投資体験において、投資家がどのような状況におかれても客観的に、そして、投資家を冷静な状態にさせてくれるものは数値以外にはないと思っています。

個人投資家の話を聞いていると、ほとんどの投資家はこれらの記録を取っていない場合が多い。記録がなければ過去も振り返られない。振り返るとすれば、自分の記憶だけです。記憶ほどあいまいなものはない。記憶があいまいであれば結果はさらにあいまいになってしまう。

必ず数値を記録することです。記録することによって過去の推移も把握できます。過去の記憶を呼び戻すこともできます。早速、今日から投資日記を付けてみましょう。



   ≪ 信用取引 ≫
2012/12/03(Mon)

2012/03/16 のコメントです。

株式投資において、その収益を上げるための最重要課題は何といっても今後の相場の見通しでしょう。しかし、これらの判断は容易にできるものではない。株式評論家達もそれなりの予想をしているようだがなかなか当らない。

今後の相場の見通しも主観や思惑で判断してはいけない。その判断は常々述べていますように、根拠のある明確な数値により判定しなければなりません。では、根拠のある明確な数値とはどのようなものなのだろうか。

ファンダメンタル分析においては、主に来期の業績予想に基づいた分析となるでしょう。これらは株式投資における基本分析となります。ファンダメンタル分析における今後の景気動向は、多くのシンクタンクが行っており、それらの数値も公開されています。

一般には、公開されたこれらの数値をたたき台として、投資判断の材料とていると思います。このような手順が投資のセオリーであると考えられます。しかし、このような投資の手順は、主に機関投資家などが採用する手法であり、中、長期の投資手法である。

しかし、これらの運用も上手く行っているとは限らない。本日のニュースにもあったように「401Kの6割が元本割れ」とあるようにプロが運用してもいまひとつです。401Kとは、運用成績によって将来もらえる年金額が決まる確定拠出年金であり、2001年から多くの企業が導入した。しかしながら、昨年末、加入者の約6割が元本割れとなっている(格付投資情報センターの調査より)

中、長期の運用であるからもう少し長い目で見るという考えもあるが、元本割れでは委託者も心中穏やかではないでしょう。中、長期の運用では、その分析手法はファンダメンタル分析が中心であろうが、相場の高値、安値を当てること難しい。

そこで、我々が実践している短期売買はいかがだろうか。私も利用している手法ですが、短期的な高値、安値をおおむね判定する方法がある。それは信用取引における指標です。

たとえば、評価損率ですが、通常の相場展開であれば、評価損率が20%に近づくと目先安値を打つ、また、評価損率が0%に近づくと目先高値を打つなど、ある程度は相場の高値、安値の判定が付く。

目先の安値の根拠は、信用取引(買い)している投資家の担保切れの水準です。実際には、担保切れになる前に徐々に損切りが入り、評価損率が20%前後で損切りが終わるということだろう。

また、目先の高値の根拠は、信用で取引していて評価損となり持続していた投資家が買値まで戻ってきた株価を見て、損のないうちに処分しておこうとトントン切りの出る水準ということになる。評価損率が0%以上になった場合には、過去の例で見てみると完全にそこが高値となっている。

これらの数値から見ると、信用で取引している投資家は、担保切れになりそうなので、あるいは担保切れで損切りする。また、担保切れにならずも評価損となっていた投資家が、評価損が解消され買値水準になったら、やれやれとトントン切りする。

これらから判断すると、信用取引をしている投資家は儲かるときがないではないかと疑問に思うかもしれません。しかし、実際にはその通りなのです。信用取引をしている投資家の大多数は利益を得てないばかりか、いつも損をしているのです。これが現実です。

賢い投資家は、これらを逆手にとって評価損率が20%に近づいてきたら買いを入れ、評価損率が0%に近づいてきたら利食いをするという賢い売買を繰り返すものです。実際に私も現在の相場水準を把握するために利用しています。

ところで、一般的に損益を表す場合には損益率とするべきです。ところが、株式取引(信用取引)では、損率となっています。なぜでしょうか。その理由が分かりますか。それは、信用取引ではいつも損となっているからです。信用取引では益とならないからです。

悲しいかな、信用取引ではいつも損となっているため評価損率という表現をしているのです。投資家もこのような表現をされてはプライドが傷つきます。何とか信用取引で利益を上げる方法を考えなくてはなりませんね。

さらに、信用取引における指標に貸借倍率があります。これらの指標も利用すべきです。貸借倍率は信用取引の買残と売残の比率です。統計上は、貸借倍率が4倍以上になってくると目先安値となり、2倍以下になってくると目先高値となっています。

なぜこのように、信用取引の指標が的確に相場状況を表しているのでしょうか。その理由がお分かりでしょうか。通常、投資家の最優先課題は、株価がこれから上がるだろうか下がるだろうかですが、実際にはもっと優先しなければならない項目があるのです。それは担保切れと信用期日です。

本人の意思に係わらず、担保切れと信用期日が最優先課題となります。そのため、信用取引の指標は明確であり、投資に対して信頼に値する指標なのです。投資家は、これらの信頼できる指標を利用しない手はないのです。

余談になりますが、信用取引の指標が発表されるのは一週間以上前の数値です。これでは実際の投資判断も後手となりがちです。何を理由にこれらの指標の発表が遅れるのか分かりません。現在は情報化時代です。その集計に時間がかかるというのは理由にはなりません。注意喚起銘柄などは毎日公表されているのに・・・。

ホンネのところは、これらの指標をリアルタイムに公表すると不都合なことがあるのでしょう。公表すると手口などを読まれてしまい「自分達」の売買に不都合になるからなのでしょうか。

我々個人投資家は、このようなハンデキャップのある市場で日々奮闘しています。情報はすべて公開し、オープンな市場で取引できるよう当局にお願いしたいところです。



   ≪ 違いだらけの常識 ≫
2012/11/18(Sun)

2012/03/09 のコメントです。

季節も3月に入り三寒四温といったところでしょうか。今年は寒かったせいか梅の花もやっと咲き始めてきたようです。3月は年度切り替え時期にあたり、みなさん何かと忙しくしていることと思います。

さて、景気の方はいかがでしょうか。株価は若干持ち直しているようですが、2月は倒産件数が3カ月ぶり増加し、エルピーダ破綻で負債総額は5割増となったそうです。また、景気動向指数速報値は、景気の現状を表す一致指数が前月比0.5ポイント低下の93.1と2カ月ぶりのマイナスとなった模様です。このように景気の状況は今ひとつのようです。

景気動向も数値で見れば、我々素人でもある程度は把握できるものです。景気動向指数もすべて過去との比較から行うもので、これらにより今後の見通しなども立てていくのではないでしょうか。

同様に、株価の変動も過去の水準と比較して、現在は割高であるとか割安であるとか判定が可能となるわけです。数値には主観が入らないため、すべて数値による判定が正しいと考えます。しかし、投資家の中にはインサイダーがらみの情報入手に躍起になっている投資家もいるようです。

投資においては、確定された数値以外は信用するべきではないのですが、不確実な情報や噂などを信じて売買している投資家もまだまだ多いようです。このような投資家は、遅かれ早かれ市場から退場することになります。

一般に、情報や材料、噂といったものは、主に投資仲間の話やウェブサイト、あるいは証券マン、業界紙や業界雑誌などからの入手でしょう。そこに数値以上の明確さや確実性があるだろうか。

巷には間違った情報が氾濫しています。そのような情報洪水の中から取捨選択して正しい情報だけを選び出すことができるだろうか。テレビコマーシャルのように、毎日毎日繰り返されている映像を見ていると、いつしかそれが正しいとものであると錯覚してしまうものです。いつ知れず洗脳されていくのです。

以前に当欄で「世の中の常識は非常識」というテーマで解説しましたが、このテーマも現状では当らずも遠からずではないでしょうか。特に現在の常識というのはマスメディアが作り出したものではないでしょうか。マスメディアは表現の自由をかざして言いたい放題、やりたい放題です。

株式情報なども毎日放送されています。そこで「今日の情報は、材料は」と解説している。株式投資は、あたかも情報、材料で動いているような錯角さえ覚えます。投資初心者が毎日このような話を聞いていれば、当然ながら「株式投資は情報、材料である」と思い込むのも分からないではありません。

現在のような情報過多の時代では、真実がどこにあるのかさえ解らなくなります。現代人は情報に振り回されすぎて自分で真偽の判断も付かず、繰り返される情報によってそれらが常識化され、結局、それらが自分自身の考えであるかのような錯覚に陥ってしまいます。恐ろしいことです。

情報発信者は、情報を受けるものに利益を与えるのではなく、情報発信者に利益をもたらすものであることを十分認識しておかなければならない。

当欄で、私の尊敬する医師(松本光正先生)の話題を取り上げたことがありますが、先日発売された週刊誌「週間現代(三月十七日号)」に、関東医療クリニック院長・松本先生と新潟大学教授・岡田正彦先生の対談の記事が掲載されていました。そのタイトルが何と「長生きしたければ、病院には行くな」です。まさに常識はずれのタイトルです。医者でありながら・・・。

この記事を読むと、いかに現代の常識が間違っているかを思い知らされます。また、サブタイトルが「降圧剤で脳梗塞が起こる」「医者はがんを見分けられない」「健康診断は受けなくてもよい」「がん検診もX線検査も不要」には驚かされます。しかしながら、そこに真実があるような気がします。

違いだらけの常識、間違いだらけの情報、間違いだらけの世の中。このような環境の中、いかにに正しい判断が下せるか真価が問われる時代です。



   ≪ それは、今 ≫
2012/11/09(Fri)

2012/03/02 のコメントです。

投資環境が目まぐるしい。約2000億円に上る顧客の年金資産の大半を消失させた「AIJ投資顧問」が、運用の失敗で損失を抱えていたにもかかわらず、顧客に高利回りを実現したと虚偽の運用報告を繰り返していたことが分かった。虚偽報告は数年にわたっていたもようだ。

そのほか、インサイダーがらみの問題や虚偽報告などきりがない。このような魑魅魍魎な世界で我々は投資活動を行っているわけです。

このような問題が起こると、投資先に何か問題があるかもしれない、業績予想も間違いはないのかと疑心暗鬼になるものです。しかし、冷静になって考えてみれば、投資とは常にこのような世界でもあるのです。

投資とはリスクとリターンが背中合わせとなっており、言うまでもないが、いかにリスク管理が重要であるか改めて知ることになります。リスク管理なしで市場に参入することは武器なしで戦うことと等しいのです。リスク管理なしでは、投資家たる資格はありません。

損切りもリスク管理のひとつです。分散投資もリスク管理のひとつです。資金を委託するのであれば委託先のチェックをすることもリスク管理ではないだろうか。

ファンドを購入する場合の注意点は、利回りの大きい運用実績は疑うべきであるし、投資ファンドには透明性が必須であるし、また投資対象と投資家の間に中間業者がいないかなど、容易にチェックできるはずです。

高い投資利回りに目を奪われ、これらのチェックを怠ってはいけない。今回のAIJ投資顧問の問題も高い利回りに誘われて、ついつい委託しまったのでしょう。もちろん投資顧問側に問題があることには違いないのですが、だまされたほうにも問題がある。少なくとも人のお金を預かっているのだから相当な注意を払うべきことは法的にも当然である。大事な資金の運用先のチェックが怠っていたようだ。

また、経営再建中の半導体大手のエルピーダメモリは、会社更生法の適用を申請する方針を固め東京地裁に申請した。民間調査会社の東京商工リサーチによると、エルピーダの負債総額は4480億円(2011年3月時点)と製造業として過去最大。社長の坂本氏は私の尊敬する人のひとりなのだが・・・。

エルピーダメモリについては、DRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)の専業メーカーであったがDRAM業界の競争激化で製品価格が急落したことや急激な円高進行で経営環境が厳しくなり会社更生法の適用を申請したわけですが、問題はそこにあるのではなく、問題は製造業として過去最大であるというところにある。

以前に解説しましたように、問題は、パナソニックの3月期連結予算の業績予想を発表し最終損益を従来の4200億円の赤字から過去最悪となる7800億円の赤字に下方修正し、国内電機メーカーの業績は壊滅的で、大手8社のうち7社が通期業績を下方修正し、うち4社が最終赤字に陥る見込みであるというところです。

つまり、我が国で言われ久しい「ものづくりニッポン」の土台が揺らぎ始めているということです。これら製造業も発展目覚しい新興国に追い上げられ、追い越されていくのだろうか。これから「ものづくりニッポン」はどこに行くのだろうか。これから日本のおかれた状況が大きく変わっていくような気がするが・・・。真剣に考えていかなければならない。

これらのカジ取りするのはまさしく政治である。増税もいいが、私達をどこに導こうとしているのだろうか。政治とは、ビジョンを持って我々をより良い方向に導く役目であると思うのだが・・・。はたして現在の政治はいかがだろうか。

柄にもなく政治の話題をしてしまいましたが、現状では経済や政治をはじめ、いろいろなところに閉塞感があり問題が発生しています。これらを打破して行くにはやはり政治の力なのですが・・・。

投資家は常に悩みや苦悩を抱えながら投資活動を行っています。これらは投資家だけでなく一般人においてもそれぞれ何らかの悩みなどを抱えているはずです。これらの問題を社会が悪いからだ、政治が悪いからなどと愚痴っても何も始まりません。

これらの問題を解決するのは、突き詰めていくとやはり自分自身しかありません。諸々の問題は、まず自分から解決していかなければならないのです。決して他力本願ではいけません。悩みは先のことを考えすぎるから起こるのです。問題解決は、今、自分が実践しなければならないこと、目の前のできることから始めることです。

社会の不安定、先行きの経済的不安、問題の多い投資業界、このような状況では投資活動も不安が募ります。そのような状況下では投資家はどのような考えで、どのような行動を取ればよいのでしょうか。

それは「今」です。投資判断は現在(今)与えられた数値により判断し決断すべきです。先を読むことも大事ですが、いくら先を読んでも決定的な結論は出ないものです。不透明感の漂う現状ではその判断も難しいものがあります。だから、今日、与えられた環境(数値)で判断すべきです。私は、投資の見通しを立てず、すべて、今日現在の数値で判断し、長年投資活動を継続しています。今日という日を大事にすべきです。そして今を楽しむべきです。

我々はどのような環境におかれても生き残らなければならない。生き残るのは、最も強い者でもなければ、最も知能の高い者でもない。それは変わりゆく環境に最も適応できる者が生き残るのである。



   ≪ 向き不向き ≫
2012/11/01(Thu)

2012/02/24 のコメントです。

投資において重要なことは何だろうか。売買ルールを構築して運用する売買技術だろうか。それとも先を見通す先見力だろうか。企業業績を分析する能力であろうか。投資においては多くの必須項目があります。

私が今まで出版した技術書の中で、その重要度は「相場観測 85%」「銘柄選択 10%」「売買テクニック 5%」と記述しています。重要度の多くを占めるのは、やはり相場観測であることは言うまでもありません。

相場の見通し(たとえば上昇)が分かれば、どのような銘柄でも上がるだろうし、ましてや仕掛けのポイントなどどこでもかまわないわけです。ただ、この相場の見通しほど難解なものはありません。

私だって今後の相場の見通しなど分かるはずもありません。そこで私が提唱しているのが、現在の相場水準を判定し、その判定をもとに買いと売りの資金配分をして運用するということです。現在の相場水準(相場観測)の判定なら容易にできるはずです。(相場観測による判定方法は拙著「長期に儲け続ける株式投資(同友館)」を参考にしてください)

実際には上記の相場観測や銘柄選択などよりもっと重要な問題があります。分かりますか。それは「投資家の感情のコントロール」です。投資とは損の続くゲームであると言われています。もし、損が続いた場合、自分のルールでは損切りとなるものの、損が続くと精神的にプレッシャーがかかり損切りができなかったという経験はなかったでしょうか。

投資とは常に決断を迫られるため、プレッシャーやストレスの連続です。ストレスは人間の感情を歪めてしまうものです。歪んだ感情では適切な判断はできません。投資家はこれらの繰り返しのため負のスパイラルに陥ってしまうものです。

このようなことから、投資においては相場を客観的に見る力、感情を抑え相場にのめり込まない姿勢など、冷静な「感情のコントロール」の必要性に迫られます。

さらに重要な項目があります。何でしょうか。それは投資に対する投資家の「適正度」です。そんなの関係ないだろうと思われるでしょうが、投資に対しても向き不向きがあるのも事実です。私の個人的な意見ですが、基本的に日本人は投資には不向きであると考えています。

その根拠は拙著にも書いてありますが、まず日本人の祖先は農耕民族であり、農耕民族は投資には向いていないと考えるからです。農耕民族は、春に種をまいて、秋にその収穫を得ます。その間、じっくりと実るのを待っています。農耕民族は忍耐強いのです。忍耐強いのは美徳でもあるのですが・・・。

これらを投資に当てはめてみましょう。まず仕掛けを行います。そしてそれらが実るのを辛抱強くじっくり待ちます。その実りまでの間に暴落(台風)などあってもおかまいなしにじっと持ち続けます。待つことがしっかりDNAにインプットされているのではないかと思われます。

これらが、損切りできずいつまでも持ち続ける遠因となっているのでしょうか。投資においては、持ち続けることが必ずしもベストではないことを知っていながら・・・。このようなことから、日本人は投資には向いていないという理由です。しかし、向いていないからと言って投資をするなということではなく、それらを十分認識した上で投資活動に励んで欲しいということです。

投資とギャンブルは異なるものですが、ある面では「似ても非なるもの」とも言えなくもありません。これらは投資とギャンブルにおける心理面では共通する部分があるかもしれません。そこで、先日の朝日新聞に興味深い記事がありましたので、ご紹介いたします。

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          「ギャンブル脳」特徴発見 (抜粋)   
ギャンブルにはまりやすい人の脳の特徴を京都大学の教授が発見した。ギャンブルにはまりやすい人は、ストレスを受けたときに出て、ドキドキさせる脳内の情報伝達物質を回収してしまう「取り込み口」が多かったことが分かった。ギャンブル依存症の予防などに役立つと期待される。

確率が五分五分のコイントスで、勝った場合の利益額と負けた場合の損失額を変えて、どの額なら参加するかを問う実験を男性19人で試した。その結果、利益額が損失額の8倍でないと参加しないと慎重な人から、同額に近くても参加する人まで差が出た。次に、脳内の神経のつなぎ目(シナプス)から分泌された情報伝達物質「ノルアドレナリン」を回収する取り込み口の密度を、脳の画像診断装置で調べたところ、慎重でない人ほど高く、「同額ほどでも参加する人」は、「8倍でないと参加しない人」の約2倍だった。

ノルアドレナリンはストレスを受けたときなどに出て、心拍数や血圧を下げて覚醒や集中を促す。ところが、その取り込み口が多いと分泌されてもすぐに減り、その効果が続かないと考えられるという。

普通の人は、ギャンブルをする場合、損をすることにハッとしたり、ドキドキしたりして慎重になるが、取り込み口が多い人ではそうならないようだ。「ギャンブル依存症になのやすいかの評価や治療薬開発に使えるのではないか」としている。
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このように投資にも向き不向きがあるようです。あなたはいかがでしょう・・・。



   ≪ 「0」と「1」の世界 ≫
2012/10/26(Fri)

2012/02/18 のコメントです。

最近の株式市場は出来高も増加傾向にあり、何かが変わってきたような気もしますが、手持ち株はなかなか上がらないと言ったところでしょうか。新年度入りの対策なのでしょうか。

私は引き続きシステムの開発を行っていますが、いろいろと問題も発生してきています。毎日モニターを見続け、頻繁にマウスとキーボードを打ち続けている状況にあります。

そのため、目が悪くなり腕も腱鞘炎になり、まさに不健康極まりない生活を送っています。マッサージに行けばマウスの使い過ぎと言われ、眼科に行けば加齢によるものだと言われ踏んだり蹴ったりです。ふと、「何かを成し得るには、何かを犠牲にしなければ成し得ない」という言葉を思い出したが、しかし・・・。

さて、投資の世界には「買い」と「売り」しかありません。非常に単純なのだが、ご存知のように実践してみるとその難しさは底知れない。そのため多くの投資家を悩ませている。

買いと売りの判断は、おおむね比較感から判断されるのでしょう。企業業績においても前期より増益となっているか減益となっているか。また、市場全体から見た水準はどうであろうかなど。これらの判断によって仕掛けに入るか撤退するかを見極めることになります。

また、テクニカル分析においても同様です。過去の株価と比較して現在は上昇しているか下降しているか。さらに、市場全体から見れば割高か割安か判断を行うのが一般的でしょう。

つまり、投資とは個々の銘柄の過去との比較感、市場全体からの比較感により判定を行うわけです。これらの比較においては、まず市場全体の平均的な数値を把握しておかなければなりません。

ファンダメンタルズにおいては、市場全体のPERやPBR、株式益回り、配当利回りなども把握しておかなければならない。テクニカルにおいては、個々の銘柄をTOPIXなどと比較して判断する必要がある。

個別銘柄のファンダメンタルズが市場平均以上で、株価がTOPIX等よりも割安であれば買いのリストに入れておいても良いでしょう。ただ単にPBRが1倍を割れている銘柄だから即買いだと考えるのは愚かしい。市場全体のPBRが1倍割れているのに個別銘柄のみの判断ではまずい。

個別銘柄をいくら分析しても、市場全体との比較がなければ片手落ちとなる。たとえば、個々の銘柄の今期の業績と来期予想の増減率を計算し、それらを全銘柄で算出し平均すれば、市場全体の来期予想の増減率がわかる。

また、現在の株価と1年前の株価と比較し、その上昇、下降率を算出し、これらを全銘柄で算出し平均すれば、市場全体の上昇、下降率がわかる。これらの指数を軸として比較するわけです。私はこのような方法で常に市場全体の指数と個別銘柄の指数を比較しながら分析を行っています。

これらの作業は大変なものですが、今は便利なコンピュータがありますので、プログラムさえ作れば、あとは自動的にコンピュータが計算してくれます。実際には、これらのプログラム作成が大変なため、目が悪くなったり腕が腱鞘炎になったりするわけです。

これらの作業で、簡単なものであれば表計算ソフトなどでも利用できますので、是非チャレンジしていただきたいものです。くれぐれも身体を壊さない程度に・・・。

ところでコンピュータの原理は何でできているか分かりますか。それは[0]と[1]、つまり、[ON]と[OFF]の組み合わせでしかないのです。電気を入れたり切ったりするのと同じです。しかし、[0]と[1]の組み合わせで複雑な作業からグラフィックや通信まで可能としているのです。

[0]と[1]の組み合わせと聞いて何か連想しませんか。そうです、投資の世界の売りと買いです。このようにコンピュータと投資の世界の相性はピッタリなのです。よって、投資にコンピュータを利用しない手はないと考えるのは私だけでしょうか。

投資の世界には裁量的な売買があります。裁量的な売買は経験則というものもありますが、その多くは主観や感覚と言ったきわめて「あいまい」な部分が多くあります。この「あいまい」という部分はコンピュータは一切受け付けないのです。

分析ソフトの多くは買いと売りの指示のみです。もうそろそろ仕掛けの準備をしなさいとか、建玉を少し減らしなさい、少し様子を見なさいなどの指示はありません。投資には買いと売りしかないわけですので、投資の原理原則を守ってもう少しシンプルに捉えるべきでしょう。

コンピュータはデジタルであり、その活用方法によっては投資家の大きな武器となるでしょう。投資の世界は、アナログ的判断ではなくデジタル的な判断で行うべきと考えますが、いかがでしょうか。



   ≪ テクニカル分析指標の利用法 ≫
2012/10/15(Mon)

2012/02/10 のコメントです。

株式市場はユーロ圏などの外部環境の問題などもあり、まだ底練り状態で推移しています。しかし、一部には好転している指標もあります。信用取引(三市場残)を見てみると、貸借倍率が4倍強から2倍台に入ってきました。また、評価損率は、マイナス20%からマイナス10%台に好転してきました。

市場の材料や情報などなくても、このように公開された指標を見るだけでも市場内部の変化が読み取れるものです。投資とは、公開された客観的な数値により判断するもので、うわさや憶測で売買するものではありません。

さて、今回はテクニカル分析における最適化について説明したいと思います。テクニカル分析における最適化とは、ある分析指標においてパソコンなどで過去の株価変動を良く捉えている期間などを設定し分析するものです。

これらについては以前にも解説しましたが、この最適化では良い成績を収めることはできません。なぜなら、過去の株価に指標をフィットさせているに過ぎないからです。たとえば、25日の移動平均線で上手く株価変動を捉えたとしても、今後の株価変動は正しく捉えることはできないのです。多くのテクニカル投資家の失敗はここにあるのです。

その原因として、過去の株価の変動と今後の株価の変動と異なってくるためです。特に過去の株価のボラティリティと今後の株価のボラティリティが異なってくると、それらの分析指標は全く機能を果たさなくなります。分析ソフトなどには多くの分析指標が備わっていますが、すべて五十歩百歩です。

では、これらの分析指標は無用の長物なのか、それとも活用法が間違っているのか悩むところですが・・・。私もテクニカル投資家のひとりとして、私なりの見解を述べてみたいと思います。

私の過去の研究において間違いないところは、一般的なテクニカル分析指標は、一指標または、その組み合わせにおいても長期に利用すれば利用するほど損失が拡大するということです。テクニカル派の投資家の皆さんも一時期は、どのテクニカル指標がうまく機能するかテストしたことでしょう。そして、実践でも利用したものと思います。

まず、同じテクニカル分析指標をパラメータ(指数)を変化させることなく何年を利用し続けて利益を上げているという投資家はまずいないと思います。株価変動に指数を変化させながらあれやこれやと苦心されたかと思います。

では既存のテクニカル分析指標は利用できないのか。これは難しい問題ですが、ある投資家が言っていました。「一般に出回っているテクニカル分析指標は、それらで収益を見込めないから出回っているのだよ。収益が見込めれば出てこないよ」と。

もっともな話ですが、では既存のテクニカル分析指標を上手く利用できないものでしょうか。テクニカル分析指標を利用する場合、通常、パソコンなどでバックテストして、最適なパラメータを探して売買を行うわけですが、この最適化を毎日行ってみてはいかがでしょうか。

つまり、毎日最適化を行いパラメータを変化させていくわけです。テクニカル分析における失敗は、過去の株価で最適化した指標をいつまでも今後の株価に適応させようとするからです。これだは無理があります。株価は日々変化しているわけですから・・・。

毎日最適化を行いパラメータを変化させることによって、流動的な分析ができるようになるのではないでしょうか。つまり「日々最適化」です。

私も全銘柄で、しかも長期間にわたりひとつの指標で分析しようと試みた時期がありました。それでもそれなりのパフォーマンスは得られたりですが、そのパフォーマンスの上限に限界があって、あらゆる角度からチャレンジしてもその上限が超えられなかったという苦い経験があります。

もちろん、パフォーマンスに限界があるのは承知していましたが、これらに納得せず模索していました。だいぶ模索も続きましたが「物事は、その流れにおいて把握する」という言葉を思い出して、株価分析を固定的な捉え方ではなく、流動的に捉える方向に転換していきました。

そもそも株価は流動的なものであり、それを固定した物差しで計ろうとすること自体が間違いだったのです。株価の変動は常に主役であり、投資家はその株価変動の様子を伺いながら、その株価変動に合った物差しで計りながら株価を捉えていくものではないでしょうか。


日本列島は各地で大雪となり皆さん大変な思いをしているようです。また、インフルエンザも蔓延していますので十分お気をつけ下さい。



   ≪ 正と負 ≫
2012/10/10(Wed)

2012/02/04 のコメントです。

パナソニックは3月期連結予算の業績予想を発表し、最終損益を従来の4200億円の赤字から過去最悪となる7800億円の赤字に下方修正した、というニュースには大変驚いた。国内電機メーカーの業績は壊滅的で、大手8社のうち7社が通期業績を下方修正し、うち4社が最終赤字に陥る見込みだそうです。

株式投資もその基本はファンダメンタルズであるため、たぶん投資家も眉間にしわを寄せている状況ではないだろうか。株価もこれらの業績を見越しているかのように下降トレンドから脱しきれないでいる。

ところで、ファンダメンタルズを基本として長期スタンスで投資活動を行っている投資家においては、各企業の業績見通しなど気になるところでしょう。一般的に業績分析においては、株価収益率や純資産倍率などが利用されます。

では、最近の東証一部の業績指標を見てみましょう。現在の東証一部全銘柄(連結ベース)の株価収益率は16.12倍(前期基準)、17.82倍(予想)となっていて割安感がある。

純資産倍率においては0.95倍(前期基準)となっており、これは解散価値である1倍を割っている。バリュー投資であればどの銘柄でも買いたいところだろう。ファンダメンタルズ派であれば落ちているお金を拾うようなものだろう。ファンダメンタルズ派はここで買わずしていつ買うのだろうか・・・。

ちなみに、株式益回りは6.20%(前期基準)、5.61%(予想)。配当利回りは2.13%(前期基準)、2.14%(予想)となっています。

しかしながら、ファンダメンタルズ派にとっては期待した状況となったものの実際には手が出ないといったところが本音でしょう。なぜだろうか・・・。

確かに純資産倍率をとってみても現状では割安感がある。純資産倍率は会社の純資産と株価の関係の比較する指数であるが、もし、業績がさらに悪化すれば現在の割
安感も割安ではなくなってしまう。

このようなことから、現在の経済状況から判断すると企業業績がさらに悪化する可能性を含んでいるため、現状の割安感も信頼性が乏しくなってしまう。このようなことからファンダメンタルズ派にとっても二の足を踏んでいるに違いない。

とすれば、純資産倍率が1倍を割り込むような場面では先行きの業績も懸念されるために投資を躊躇してしまう。これではファンダメンタルズ分析もあまり意味をなさなくなってしまう。投資においては完璧、絶対はないわけですから、ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析もお互いに批判する必要はないということです。

ここまでの説明では、日本経済の見通しも悪いし投資意欲も減退してしまいそうです。しかし、悪いことだけではありません。明るい見通しもあるのです。

ある新聞では「海外の投資マネーが日本株に流入し始めた」という記事が掲載されていましたので紹介します。

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『「割安」日本株に海外マネー流入 欧州危機一服 復興需要に期待感』

海外の投資マネーが日本株に流入し始めた。1月第3週(16〜20日)の外国人投資家による買越額は2132億円で、約6カ月半ぶりの高水準となった。欧州債務危機に伴う世界経済悪化への過度な不安が後退し、企業業績の足を引っ張る円高も一服。売られすぎていた日本株は海外に比べ割安なため、買い戻し機運が高まっている。

日経平均株価は27日終値時点で、昨年末に比べて385円上昇。25日には一時、昨年10月28日以来の9千円に肉薄した。26日には、トヨタ自動車の時価総額が昨年8月15日以来、一時10兆円を回復した。

日本株の買い戻しの主役は、国内売買代金の約7割を占める外国人投資家。東京証券取引所が26日発表した第3週の投資家別株式売買状況は、外国人投資家が4週連続の買い越し。買越額は前週から597億円増えた。

外国人投資家が日本株に注目するのは、割安さが際立っているためだ。

東日本大震災とそれに続く超円高、欧州債務危機やタイの大洪水などを受け、昨年は海外の投資家が日本株から一斉に逃避。株価が割高か割安かを示すPBR(株価純資産倍率)は、東証1部上場企業平均で0・96倍(26日時点)まで低下した。PBRは1倍を切ると割安とされる。同日時点で1部上場の1113社、全体の66%が1倍を切る。

一方、メリルリンチ日本証券によると、世界では米国が2・1倍、欧州が1・3倍、日本を除くアジア太平洋地域が1・8倍だ。世界経済の重しとなっている欧州債務危機は、昨年末の欧州中央銀行(ECB)による銀行への大量資金供給で緩和し、一時1ユーロ=96円台まで進んだユーロ安も100円台に戻した。

ドルに対する円相場も先安感が強い。足元で下方修正が相次ぐ企業業績も、復興需要の立ち上がりなど先行きに期待感がある。こうした環境の好転が、投資家の目を割安な日本株に向けさせている。
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「負」の裏には必ず「正」が存在するように、必ずバランスはとれるものです。焦らず、今、自分は何をなすべきかを考え、それらを忠実に実行すべきです。



   ≪ 春の訪れ ≫
2012/10/05(Fri)

2012/01/28 のコメントです。

毎日厳しい寒さが続いています。屋外の水道も凍り番犬用の飲み水も凍ってしまう寒さです。霜柱の立つ野原は一面枯れ野原ですが、よく見ると春の訪れを待っているかのように青色の小さな花が咲いていました。生命力を感じるところです。

株式市場も冬景色の様相である。多くの投資家が寒さに耐えられず、暖かさが戻るまで冬眠しているのだろうか。それとも力を蓄えているのだろうか。相場格言に「人の行く裏に道あり・・・」とも言うが・・・。

さて、私事で恐縮ですが、私は相も変わらずシステム開発に没頭しております。しかしながら、まだ期待するような結果が得られておりません。つまり、現状のシステムよりパフォーマンスを上げることができないということです。

期待する成果が挙げられないということは大きなプレッシャーにもなります。プレッシャーが長く続くと精神面だけではなく身体にも変化が出てきます。ストレスは身体にも影響を及ぼしてくるのは良く理解しています。

犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要である。リスクなくしてリターンはないということも知っています。

以前、私はある知り合いの医者とストレスについて話したことがあります。医者は病気の主な原因はストレスであると話していました。このことは私も同意するのですが、そのストレスにも後ろ向きのストレスと前向きのストレスがあるのではないかと医者に問いかけてみた。

一般的にストレスとはマイナス要因でしかないように思われますが、私としては前向きのストレス、つまり何かを成し遂げようとする時に、壁に突き当たりなかなか解決できないような場合などは、前向きのストレスではないかと思っています。

これらについて医者に問いかけてみましたが明確な答えは返ってきませんでした。壁を乗り越えられないプレッシャーもストレスには変わりはないとは思うのですが、前向きのストレスでも身体に変化を及ぼしてくるのだから、やはり前向きのストレスも後ろ向きのストレスも同じなのかなあと思ったりしていますが・・・。

しかし、私はストレスはすべてマイナスとは限らないと考えています。たとえば運動などでは、筋肉に適度なストレスをかけて鍛えるわけですから・・・。ストレスとは、次へのステップのバネのようなものではないかと思います。ギューっと押し込まれたバネがそこから解放されたときに、バネは大きく跳ね上がるように飛躍するものであると信じています。

私はこのような考えから、今回のシステム開発も期待する成果が得られなかったものの見方を変えれば、あなたの行く方向は、今の方向ではなく別の方向であると示唆してくれたように思います。つまり、システム開発は今の手法ではなく、別の角度からアプローチをすべきであると教えられたような気がします。

ストレスもポジティブに考えればプラス要因にもなるのです。ひと休みして別の角度から再度チャレンジするつもりでいます。

今回のシステム開発においてもいくつか学ぶ点がありました。たとえば、株価のボラティリティと株価のパターン(期間)には相関関係がある、また、だましの軽減方法など理解を深めることができました。

ご存知のように私のシミュレーションの方法は、売りと買いの連続売買でのバックテストです。一般的なシュミレーションは、買いだけ、空売りだけでのシュミレーションですが、これでは絶対に上手く行かないと考えています。

通常、パソコンなどでテクニカル指標を利用し最適な期間などを設定しテストするわけですが、買いだけ、または空売りだけのバックテストをして「これなら大丈夫」と実践しても上手く行かないという経験はなかったでしょうか。

これは過去の株価にテクカル指標を合わせているに過ぎないのです。この方法であればパラメータをちょっと変えるだけでパーフェクトな成績が出せます。これでは絵に描いた餅になってしまいます。

シミュレーションにおいては実践するしないに係わらず、必ず売りと買いの連続シミュレーションを行わなければなりません。そうでなければバックテストの意味は全くありません。しかしながら、このような売りと買いの連続売買のシミュレーションができる分析ソフトはありません。

あるとすれば、買い、買い、売り、買い、などの不連続な売買シミュレーションソフトです。これでは資金管理が全くできません。投資家がテクニカル分析指標を駆使して運用を行う場合には、これらの点について十分認識してから利用するべきです。

冬が過ぎれば春がきます。投資家もそろそろ目覚めて春の香りを嗅いではいかがでしょうか。



   ≪ 自然の摂理? ≫
2012/10/02(Tue)

2012/01/22 のコメントです。

米S&Pがフランス・スペイン・イタリアなど9カ国格下げした。ギリシャの債務削減交渉中でありながら、助ける側も格下げされては如何ともしがたい。また暗礁に乗り上げたようだ。

ひとつの国を会社に例えてみると、業務内容が悪化すればそれら伴い株価も下落してくる。そこで社長は何とかしようとあらゆる手を尽くす。しかし、その努力にも成果が上がらず空しく取締役会で解任されてしまう。

つまり業績悪化の結末は退任ということで終結する。しかしながら業績悪化の責任を退任ということだけで終結できるのであろうか。残された株主としては納得もいかないであろう。

一国の首相または大統領が在任期間に功績を残せば後世にもその名を轟かせるであろうが、どこかの国のように、その政策に失敗すれば批判を浴びやむなく退任する。しかし、その失政のツケは国民が受けることになる。

以上のように、トップに立つ者が失政すれば退任すれば済むことではあるが、そこに残された株主や国民は大きな痛手を被ることになる。しかしながら、そのような政治家を選んだことも国民であることも忘れてはいけない。

さて、株式市場は相も変わらずこう着状態です。投資家はトレンドが発生しないと収益が上げられないので苦悩している。そのため、多くの投資家がFXなどに逃避しているようです。しかし、決して楽をして儲けることはできないことを理解しておくべきです。

私は依然としてシステムの開発中ですが、なかなか従来のシステムを上回るパフォーマンスが得られず苦悩しています。すでにご存知のように、私はテクニカル分析オンリーであるため、その手法に異議を唱えられることがあります。

ファンダメンタルズを考慮しない投資手法はまやかしであるなどと。投資の世界に絶対はないわけですので、そんなに大きな声で反対を唱えなくても良いのではと思うのですが・・・。そう言うファンダメンタルズ派のあなたは儲けているのですかと問いたい。

私はファンダメンタルズ派を否定しているわけではありません。何度も申しましたが、ファンダメンタルズは長期投資で、テクニカルは短期売買でという考えでいますので、短期売買派の私としてはテクニカル分析を中心に売買しているだけのことです。

そもそもファンダメンタルズ派は、業績中心に分析を行い、来期は好業績となるので投資をしてみようと考えるものでしょう。これらを別の角度から見てみると、来期予想が今期や前期に比較して好調だからということを根拠にしているはずです。もし、来期予想も業績好調にも拘らず、その予想が今期や前期に比べ劣っているとなれば仕掛けには入らないと思います。

一方、一般的なテクニカル分析においては、過去の株価の比較感で割安であるとか割高であるとか判定するわけです。これらによって、買いから入るか空売りから入るかの判断を下すものです。

これらの二つの分析手法を客観的に見た場合、どちらも過去のデータによる比較感によって判定しています。一般的にファンダメンタルズ分析は理論に基づいた投資手法のように捉えられています。大手投資機関などにおいては、ファンダメンタルズ分析が絶対であるとも言われています。

これらの考えは当然です。何も否定することはありません。ただ大手投資機関などにおいては、その投資手法を顧客に説明する責任があるのです。そのためには、テクニカル分析などより理論的なファンダメンタルズ分析による説明の方が顧客を説得しやすいという事情もあるのです。

ファンドなどに投資する投資家は「投資とは投資先の今後の見通し良好なものに」という先入観を持っているため、それらに沿った理論的な説明によって購入を決断してしまうものです。これらはファンドなどを購入させるための「殺し文句」と言っても良いでしょう。

逆にファンド購入をテクニカル分析から説明しても誰も購入しないでしょう。なぜなら、投資においては「今後の見通し良好なもの」は誰でも知っているが、テクニカル分析は誰も知らないからです。ファンドを売るための手数料稼ぎの戦略には引っかからないように十分注意していただきたい。

世の中は不条理にも、そのツケは一番弱いところにくるのです。これらは善悪の問題ではなく、常に弱いところにこないと収拾が付かないものなのです。納得はいきませんが、これらが自然の摂理というものでしょうか・・・。

ツケを回される弱者にならないように、周りに振り回されないように、自分の信念を強く持って投資活動に励んでいただきたい。私も強い信念を持ってシステム開発に励んでおります。



   ≪ 縦軸と横軸 ≫
2012/09/28(Fri)

2012/01/13 のコメントです。

寒い日が続いていますが、投資家の皆さんは新たな気持ちで新年を向かえたことでしょう。今年は低迷する経済状況の中、どのような戦略で投資活動をしていこうかと考えをめぐらしているものと思います。

私自身もまだまだ研究中の身ではありますが、今後の投資活動の一助となればと、私の投資体験の中からいくつかの考え方を述べてみたいと思います。

私は昨年末から現在まで、ある研究のため正月もなく開発に没頭しています。現在の運用している分析ステム以上のパフォーマンスが得られないものかと・・・。性格的に集中型であるため、昼、夜関係なく研究に没頭しています。

しかし、なかなか期待する成果は得られないものです。全く異なった角度からの分析システムにも拘らず、そのパーフォーマンスが同じような結果になった時は、株式市場から得られるパフォーマンスはこれが限界なのかなと思ったりもしました。

研究といっても、結局はパラメーターを変えてのバックテストなのですが、その分析データ量は、過去20年を約2000銘柄程度でテストしているのですから、その、のべ数は4万年にも及びます。ですから時間がかかるのです。

研究開発においては、ある程度考えをめぐらし仮説を立ててバックテストを行うわけです。実際にバックテスト中には、いろいろなヒントが沸いてくるのです。当初の仮説とは異なった方向に向かうこともしばしばです。

これらのことは私の体験上、とても有意義なことでもあるのです。なぜなら、考えをめぐらしているときには、思いも付かなかったようなアイデアが浮かぶことがあるのです。これは非常に重要なことであると気が付きました。

つまり、思考だけでは得られないことを行動(バックテスト)することによって得られるということです。だから私は今でも考えた後は必ず行動をするようにしているのです。

以上のように、今までの投資体験と長い研究の成果において得られたことをベースに、更なる開発に没頭している毎日となっています。

これらの経験の中から感じたことは、投資の世界は「売り」と「買い」しかないわけであるから、投資というものをあまり難しく考える必要はないということです。つまり、投資はシンプルに考えるべきであるということです。

テクニカル分析システムには、多くのフィルターが付帯しているシステムも見受けられますが、あまり複雑なシステムにしても機能しないことは体験しています。

たとえば、売り買いのサインを出すために、いくつかのテクニカル分析指標を組み合わせて売買サインを出すことが一般的ですが、はたしてこれらが正しいものなのでしょうか。

私の研究結果では、一般に出回っているテクニカル分析指標は、長期に利用すれば利用するほどマイナスになっていくということです。ゆえに、テクニカル分析指標をいくら組み合わせても上手くいかないのです。ゼロはいくら足してもゼロにしかならないのですから・・・。

私は株式投資を二次元で捉えています。つまり、縦軸と横軸です。縦軸は株価の上げ下げです。株価の上げ下げはボラティリティということになります。横軸は時間です。時間とは株価の変動期間のことです。

これらの横軸と縦軸を計算に入れて分析しなければ正しい分析とは言えません。上記のテクニカル分析指標が採用できない理由としては、一般のテクニカル分析指標、たとえば移動平均にしても、移動平均を設定する場合は「日数」を設定します。つまり時間の横軸です。

移動平均をはじめ、一般的なテクニカル分析指標の多くは、その設定に期間を入力します。しかしこれでは片手落ちです。ここに縦軸の概念がないのです。だから、一般的にテクニカル分析指標が機能しないのです。

よって、縦軸と横軸の設定がない指標は機能しないと言えます。考え方として、株価の変動(縦軸)、つまり、ボラティリティがこれだけあるから、これだけの期間(横軸)で設定しようという概念を持たなければならないのです。縦軸と横軸には相関関係があるのです。

テクニカル分析指標を利用する場合に「最適化」として最適な期間を設定します。現在の株価変動に合わせて、これなら上手く行くと意気込んで売買したものの結果は・・・。これは現在の株価変動(ボラティリティ)と、その後の株価変動が異なってくるため、最適化されたパラメーターも合わなくなってしまうためです。

以上のような投資の基本を考慮に入れて、今年も投資活動に大いに励んでいただきたいと思います。



   ≪ 新年にあたって ≫
2012/09/21(Fri)

2012/01/07 のコメントです。

2012年はどのような年になるのだろうか。年賀状にも「今年はよい年でありますように」と願いを込めて書いた人も多かったのではないだろうか。投資家達は常に希望を持ってチャレンジしています。

まず、2011年を振り返ってみよう。株式市場は年初は1万円台でスタートしたものの、東日本大震災と欧州債務危機の影響で、02年以来9年ぶりにバブル崩壊後の最安値を更新した。そして、東日本大震災や欧州債務危機でリスク回避の動きが強まり、国債など安全資産への資金逃避が加速した。10年国債利回りは1%を割り込んだ。

日本の財政は、失われた20年の間に8倍にもなった国債発行額増大の背景、国債暴落による金融破綻のリスク、財政悪化への懸念が叫ばれている。

株価は2010年末終値との比較では約17%の下落。企業業績悪化への懸念が強まる中、欧米機関投資家が世界的に株式保有の圧縮を急いだため、東京市場でも株価下落が進んだ。バブル景気に沸き、史上最高値となった89年末の終値(3万8915円87銭)に比べると78%もの大幅安となった。

私は日本経済を団塊の世代と比較しながら見ている。まず、1960年代から社会に出た彼らは競争社会の中で培ってきたパワーで懸命に働いた。モーレツ社員となって、がむしゃらに働いた彼らは日本経済を大いに牽引した。

40歳半ばから後半にかけては、懸命に働いた彼らにも疲れが見えはじめてきた。そして、1889年、バブルのピークを迎えた。その後は、気力、体力も衰え、ついに退職を迎える。その期間はバブルのピークから20年である。これが失われた20年にあたるのではないだろうか。

そして、団塊の世代の退職後は再就職もままならず、一生懸命働いた会社の持ち株会で積み立ててきた株式を少しずつ売却している。これらによって、以前勤めていた会社の株価もだらだらと下げている。これらを株価と照らし合わせてみると妙に一致するではないか。では、今後はどのようになるのであろうか。

今後は、団塊の世代が年金を受給する時代になってくる。少子化となった現在では容易に団塊の世代を支えきれない。そこで政府はあれやこれやと苦心しているようだが、日本の財政が借金体質でもあるため妙案も出てこない。

そこで考えたのが消費税である。消費税で団塊の世代の年金を賄おうと考えた。しかし、消費税の増税という下手をすれば日本経済にとって二度と立ち直れないほどのダメージになる危険性がある。

苦言を呈するようであるが、政治家は雇われ社長のようなもので、自分の在任期間だけ穏便に過ごせればよいと考えてしまいがちである。もし、オーナー社長であれば、現在の借金を何とか減らそうと考えるのだろうが・・・。国と地方合わせて1000兆円以上の負債を持つといわれる日本の財政を次世代に先送りするのだろうか。

2012年は果たしてどんな年になるのか。恐らくは消費税の増税は下手をすれば日本経済にとって大きなダメージとなるであろう。そして韓国やフランス、米国の大統領選が控えている。北朝鮮の権力継承問題は予断を許さない。欧州の危機も正念場を迎える。2011年よりもはるかに困難な年になりそうな予感が漂っている。

そうした中で、日本が逞しく生き残っていくためには、過去の成長モデルにこびりついた既得権益を勇気を持って廃し、規制緩和を進める必要がある。それを避けていては新たな成長戦略は見えてこない。

株式投資家においても良い環境とはならないかもしれないが、以上のような時代背景を考慮に入れ投資戦略を構築していただきたい。そのためには、従来の古い投資概念にとらわれず、新しい発想で挑むべきである。

2012年とは日本が古い価値観を脱ぎ捨てる年になのではないだろうか。



   ≪ 今年一年を振り返って ≫
2012/09/16(Sun)

2011/12/24 のコメントです。

今年も残すところあとわずかとなりました。振り返ってみると今年は忘れられない年となりました。自然の力には人知の及ばないものと改めて教えられたような気がします。地震の大嫌いな私としては、半年ぐらいは仕事に手が付かない状況でした。

株式市場を振り返ってみると、現在の株価水準は震災時の安値近辺にあり、その変動をみても明らかにダウントレンドでした。変動幅も30%あまりで、投資家泣かせの一年であったような気がします。

経済においても大きなうねりや経済サイクルが存在します。「山高ければ谷に深し」というように、過去の歴史から見ても右肩上がりに永遠に繁栄し続けることはありません。ちょっと休憩する踊り場もあるものです。

株価を見ても分かるように、常に一方通行で動くのではなく「もちあい」という踊り場があるのです。現在のような「もちあい」状況では、利幅取りも容易にできません。

持ち株の成績を見ると芳しくない。これでは納得しない、何が原因かと思考し始め、あらゆる策を思い巡らします。いろいろと検討したものの明確な答えは出てこない。現在の投資家の心境としては、このようなところでしょうか。

この一年の株式市場を客観的に見た場合、変動幅も30%あまりでダウントレンド。しかも震災の急落もあった。結果論になりますが、このような相場環境の中で大儲けしようなどと考えることなど間違いではないでしょうか。

もし、このような環境でも大儲けできたという方は、その売買をひとつひとつ検証してみてください。その儲けが、たまたまであったり、偶然であったりしていませんか。しっかりとした自分の投資ルールにのっとって売買されたのでしょうか。

現在のような相場環境の中でも1〜2銘柄の売買で、たまたま大儲けできたというケースもあるかもしれません。結果オーライの投資の世界では、それはそれで褒めるべきだと思います。

しかし、投資とは長期間にわたり継続して運用するものであり、その途中にはラッキーあり、アンラッキーもあるものです。それらを含みながら長期に継続して運用すれば、おのずと平均化され市場の動向に追従した成績となるものです。

今年一年の株式市場では、おおむね買い方は良くてトントン、通常はマイナスで終わってもおかしくない相場展開でした。これらについて、変動幅が30%あまり、ダウントレンドという前提に立てば、投資家の投資手法如何に係わらず、おおむね同じような結果となるはずです。

つまり、投資手法などに係わらず相場の変動幅か小さければ、底値で買って天井で売れるわけではないので、値幅取りの我々投資には利益を上げることができない相場であったと言えるのではないでしょうか。

持ち株の成績を見ると焦りも出てくるでしょうが、今年一年の変動幅を考えれば納得もできるでしょう。必ずチャンスは巡ってきますので焦らないことです。

経済状況を見ると問題は山積みであり悲観論が漂っているようです。かつて、為替が80円を割ってくると日本は沈没してしまうと言われていたものでした。日経平均が2万円を割れると大変なことになるとも言われていました。現在も企業は円高や株安で苦しんではいますが、そこは知恵を働かせ乗り越えていくものです。

逆境になれば、それを打開しようと知恵が働くものです。何とかなるものです。ただ、あきらめたらそれで終わりです。悩みながらも考えながら続けていくものです。雨も雪も一年中降っているわけではありません。必ず日差しがさしてきます。

そのようなわけで今年は厳しい一年でしたが、気持ちを新たにして来年を迎えましょう。

本年のコメントは今回で終了いたします。来年は1月7日よりコメントいたします。

ありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。



   ≪ 苔の一念岩をも通す ≫
2012/09/05(Wed)

2011/12/17 のコメントです。

日増しに寒さが厳しくなり本格的な冬になってきました。このような時は、コタツに入りみかんでも食べながらテレビでも・・・。しかし、仕事をしている人には、そのようなことは言っていられません。皆さんも年末にかけ忙しくしていてるものと思います。

私もせっせとシステム開発に深夜まで頑張っているところですが、なかなか思い通りにはならないものです。今まで多くの株式分析システムを試行錯誤を繰り返しながら開発してまいりましたが、残念ながらその多くは「没」となっています。

ご存知のように、投資の世界はリスクとリターンのバランスで成り立っています。システム開発においても、リターンを多く取れば、さらにリスクが増大するなど、まるでシーソーのようです。

所詮、相場とはそのようなものと分かってはいるものの「そこを何とか」と頑張っている次第です。以前お話しました「パターン認識分析」においても結果として上手く行かず、ただ今、休戦中です。しかし、あきらめたわけではありません。

「パターン認識分析」も3ヶ月もかけてパターンデータを収集しました。その数、なんと200万パターンにも及びました。結果は徒労に終わりましたが、今後の株価の方向性が正しく認識されるパターンと、全く反対のパターンになってしまうことがあり、その原因は分かりませんでした。

もし、このパターン認識が不可能であれば、従来からあるパターン認識の「酒田五法」も採用できないという結果になってしまうのでしょうか。最近は酒田五法もトーンダウンしているのはそのせいなのだろうか・・・。

株式投資においてだけではないのですが、投資の名の付くものに対しては、もっとも重要なことは今後の方向性ではないかと思います。つまり、今後の展開が分かれば鬼に金棒です。

しかし、これらの方向性はわかりません。そこで百歩譲って現在の相場水準、つまり、現在の水準が安いところにあるのか高いところに在るのかが分かるだけでも、大いに役に立つのではないでしょうか。

安い水準にあれば買い先行で、高い位置にあれば空売りをなどと、ある程度、投資戦略が立てることができるはずです。これらは当研究所の「ヘッジ比率」に当りますが、このヘッジ比率も現在の水準を表したものです。

これらをある程度、先読みすることはできないだろうか。つまり、相場の先行指数と言うことになります。上記で「これらの方向性はわかりません」と説明しましたが、現在、これらに何らかの手がかりがないものかと検証中です。

持ち株が上昇中であった場合、このあたりが上昇の限界ですよ、また、株価が下降中に、このあたりが下降の限界ですよ、などを0から100の間で指数判定ができれば重要な指標となりうるでしょう。

現在は、これらの指標の開発を行っていますが、ダマシなどもあって、ひとつの指標ですべてに当てはまることはなく試行錯誤の連続です。相場には絶対はありませんので、システム開発においては、どのあたりで妥協するかの問題になってきます。

私も相場の世界は長いため、投資で収益を上げる方法の方向性はある程度見出しているつもりですが、その方向性を絞り込み過ぎているため、その範囲も狭くなり、その狭い範囲の中で投資手法のアイデアを出すということは容易なことではありません。

そこで、アイデアのヒントを得たいと思い、最年長でありながら恥ずかしくもなく、若い投資家達の忘年会などにも出席しているわけです。しかしながら、なかなかヒントも得られないものです。

若い人たちの集まりに出席すると、私の出版した投資本を読んだという人が必ずいます。彼らは私を「先生」と呼んで握手などを求められます。私は投資のヒントを得ようと出かけていくのに・・・。先生は皆さんの方だというのに・・・。

と言うことで、私は投資に対しては前向きです。何かもっと良い投資手法があるのではないかと、常に積極的な姿勢を貫いています。周りからは誹謗中傷もありますが、これが私の生き方でもあり、雑音などは気にしません。

「苔の一念岩をも通す」という諺があります。これは「愚かな者でも一念を持って行えば大きな仕事ができる」という意味であり、これから私もそのような気持ちで頑張って行きたいと思います。



   ≪ 忘年会だより ≫
2012/08/31(Fri)

2011/12/11 のコメントです。

今年もあとわずかとなりましたが、12月といえば忘年会のシーズンです。私は今年もトレーダーの集まる忘年会に何回か出かけてきました。そのような集まりでは、業界の情報やいろいろなお話を聞くことができます。

最新情報を収集しても、私はシステムトレーダーなのでそれらの情報を組み入れて売買するわけではありませんが、トレードだけの生活では社会との係わり合いが全くなくなってしまうので、これらを解消する意味でも楽しみに出席しているわけです。

社会との係わり合いもなく、物事を一人で考えていると知らず知らずのうちに、その考えが曲がってってしまうものです。そういう意味合いにおいても社会とのつながりは必要であると自覚しています。

それらの会合から感じたことをいくつか紹介したいと思います。まず、最近のトレードの傾向は、その多くの投資先はFXが主体となっているようです。株式投資は少数派のようでした。私は、なぜFXなのかと問いてみました。

まず、その主な理由として上げたのがやはり資金量の問題でした。株式投資は多くの資金を必要とし、また銘柄も多く手が出せないという理由でした。たしかに、FXであれば5万円、10万円程度の資金から参入できます。出席者が30代、40代が中心であり、小資金で気軽に参入できるのがよいのでしょう。

小資金での投資だからといってもリスクは付いて回ります。投資の世界は、皆さんが考えている以上に厳しい世界でもあるのです。投資の基本をしっかり勉強してから参入していただきたいものです。

10万円程度の資金であれば誰でも参入できるでしょう。この参入し易さがFXに流れる要因なのかと思います。最近は女性の参入が多いそうです。特に主婦層の参入がきわめて多いと聞きます。

その主婦層の女性達も非常に若い世代です。子供達を学校に送り出してから、せっせとトレードに励んでいるそうです。投資資金が少なくてできる。投資先が限定されている(円ドル、ユーロ円など)。また、いつでもできる。これらの理由により、その裾野が主婦層にも広がってきているようです。これらの主婦層のトレーダー達を米国では「ミセス・ワタナベ」と呼んで、関心を示しているようです。

会合での主な話題はFXの投資技法についての話が多かったようです。FXの投資では、証券会社により、投資家の投資金の上限が決められているようです。これらについては当初、投資家保護のために設けられているのではと考えられていましたが、彼らの裏話によるとFX業者が「のみ行為」をしているため、業者自身の損失の拡大を避けるためであると・・・。

また、別名義で同時に同じ注文をしても、上限枠の小さな口座での注文はすぐに値が付いたが、上限枠の大きい口座での注文は値が付かず注文ができなかったと言う。以前は、商品市場においてはこのようなことは行われていたようだが、為替の取引でも同様な行為が行われているのだろうか・・・。

また、別の会合において、ある業界紙の株式投資のトーナメントが行われ、そのトーナメントで一位となった投資家がいた。その銘柄選択の技を競うのであろうが、仕掛け後の高値を基準に評価しているため、仕掛け後に仕掛け値を割っても高値時の評価がそのまま残る。つまり、仕掛け後の利食いポジションを指定していないため、仕掛け後の高値が評価基準となり、まったく現実的ではない。

以上のように、個人投資家の知らないところでワナが仕掛けられていることもあるので、十分注意をして投資活動に励んで頂きたい。

参加者の多くはトレーダーといっても本業を持ち、その合間にトレードをしているようです。私に言わせれば、個人投資家の範疇かなと思います。専業トレーダーはほとんどおりませんでした。彼らの手法の多くは片張りのようでした。

彼らに「ヘッジはしないのですか」と問いかけると、彼らは「ヘッジをしながら売買したいのだが、資金的にいまひとつ・・・」とも言っていました。そこで私は「皆さんもしっかりヘッジしていると思いますよ」と話したら「ヘッジなんかしていませんよ」という答え。そこで私は「皆さんはしっかりヘッジしていますよ。本業がヘッジになっていませんか」と返事した。一同大笑い。

寒さも厳しくなってまいりました。皆さん身体には気をつけて頑張りましょう。



   ≪ 現代社会を考える ≫
2012/08/24(Fri)

2011/12/02 のコメントです。

ユーロ圏の問題、米国の弱体化、中国のバブル崩壊へと世界中に閉塞感が漂っている。一方、「日本経済は本年度後半には震災による落ち込みから脱し、緩やかな回復経路に復していく」というのが日本銀行の中心的な見通しだったようです。しかしながら、こうした見通しには様々な不確実性があることは十分認識していると付け加えてあった。

そのような見通しも、現在のようなグローバル化した経済状況下では、日本だけが回復するということは難しい気もするのですが・・・。

振り返れば、日本経済は戦後の困窮や石油危機など過去にも幾多の試練に直面してきましたが、大きな苦境に立たされるたびに、強い危機感をもって問題に取り組み、それらを克服してきました。

大きなショックやそれに伴う危機における我々日本人の潜在的な問題解決能力の高さは、過去の歴史が証明しています。しかし、1990年代の不良債権問題もその解決には多くの時間を要しました。さらに現状では、人口動態の変化という予測しやすい問題に対して、社会保障制度の改革を含め多くの課題に直面しています。

我々現役世代には、子供や孫の世代のために、日本経済の明るい将来への道筋をつける大きな責任があります。これらは、今後の我々の意思にかかっているものと考えます。

さて、直近の話題として、2013年度入社組から就職活動が大きく様変わりするようです。「12月1日解禁」で、就職活動の早期化・長期化などによる学業阻害などに配慮したものだそうです。

本年10月発表の来春卒業予定の大学生の就職内定率は59.9%だそうです。企業環境の不透明感が強く「就職氷河期」と言われた2003年を下回っており、これらも現在の経済状況を如実に表した数値なのでしょう。

一生懸命働くよう躾けられ、大学に行き、それでも卒業後には安定した職業に就くという希望を支えに頑張ってきた。しかし、就業というチャンスが少なかったら若者世代はどう変るだろうか。

日本政府は数年前に雇用規制を緩和し、それに後押しされた日本企業は、終身雇用を減らしつづけてきた。継続的な雇用にとってかわる派遣社員の需要が生まれ、それを埋めるように派遣会社が勢いを増した。

「フリーター」という言葉がある。従来の終身雇用制とは根本的に異なるライフスタイルであり、職を転々とかえる自由を言い表したものであるが、従来の日本のサラリーマンにとっては、まったく理解できない人達なのである。

この20年で自分たちの親が「生涯の職」とした会社からリストラされていくのを目にしてきた若者世代には、親たちが会社に無条件に尽くした忠義は無駄になったと映ったのであろうか。若者の多くは企業を信じなくなったのだろうか。

このようなことから、会社に夢を抱けなくなり、ひとつの会社に尽くすという精神を失った若者となってしまったのだろうか。終身雇用職の減少は、社会の道徳観やしきたりのほころびにもつながっていく。若い男性は父親たちのような労働倫理を拒み、競争もせず仕事にも意欲を見せない。

しかし、フリーターを否定しつつもフリーターを生み出したのは、その親達の世代でもある。フリーターを非難するつもりはない。その親達も非難するつもりもない。それは大きな時代の潮流なのだろう。景気低迷で希望や意欲、夢を失った若者達の国になりつつある。

以前ある会合でこのフリーターの問題が提起された。激論の中、私に意見を求められた。そこで私は「日本は共産主義ではないのに、選択肢が就職しかないのはおかしいのではないか。起業という選択肢もあるのではないか。アルバイトで資金をためて起業してはどうか」と発言したら、一斉にブーイングを浴びた。

「起業などできないから、必死に就職活動をしているというのに・・・」と。たしかに私自身、一度も就職したことがないので、その場での発言は不適切であったのかもしれない。

しかし、私は思う。若者には夢があるはずです。クラーク博士の「少年よ、大志を抱け」のように若者には未来があるはずです。何事にもチャレンジせずに、自ら未来を閉ざしてしまうのもどうかと思う。あらゆる可能性にチャレンジするのも若者の特権ではないだろうか。

このような時代背景の中、起業を目指す若者も少なからずいる。投資の世界にも、就職せずに専業のトレーダーがいる。彼らもそれなりに夢を抱いて頑張っているのだろう。しかし、投資の世界は、一般社会より数十倍も厳しい世界でもある。それでも果敢にチャレンジしている若者がいる。そのような彼らを心から応援したい。

閉塞感のある現代社会に我々は、若者達に、子供や孫の世代のために、夢のある、希望の持てる社会を目指して行くことが大きな責務となるでしょう。


『自分の体験から現在の社会を批判する。あたかも過去の自分の体験がすべて正し かったかのように・・・。それこそが現代社会から取り残されている証しである』



   ≪ ツナギ売買 ≫
2012/07/21(Sat)

2011/11/25 のコメントです。

ある株を500円で買い付けしたとします。そして、その株が700円まで値を上げたとします。短期売買であれば、この水準では利食いのタイミングとなります。このように考えるのが一般的でしょう。

もし、ここで利食いせず、買いはそのままの状態で700円で空売りしたらどのようになるでしょうか。500円の買い建玉と700円の空売り建玉を持つことになります。この状態では、その後株価が上昇しても下降しても200円(700-500)の利益は確保されています。

もし、買いと空売りをホールドした状態で株価が600円に下がったとします。この時、700円で空売りした株を返済(決済)したとします。この時点で、空売りにより一株あたり100円(700-600)の利益と、500円で購入しておいた株が手元に残ります。

では、ここで最初に購入した株にかかったコストは一株あたりいくらでしょうか。空売りで得た利益をコスト分に充てれば、500円(最初に購入したときの一株あたりの値段)−100円(空売り分の一株あたり利益)=400円(コスト)となるからです。

もしも、このような売買を繰り返せば当初500円で買った株のコストが0円になる可能性だってあります。株の購入コストが0円どころか、計算上マイナスとなることもあり得ます。

ツナギ売りした株の利益確定には、最後に手元に残った株を売却すればよいのですが、その利益は、売却時の株価から購入コストを差し引いた差額として計算されます。そのため、購入コストのマイナスが大きければ大きいほど儲けは大きいのです。

このように考えると、ツナギ売りを継続すればするほど、初期に購入した株の購入コストは低下するのです。これらの売買手法を「コストダウンのツナギ」と言います。また、反対に空売りを軸としてコストダウンを計ることも可能です。実際にはこのように上手くいくとは考えませんが、これらがツナギ売買の妙味となります。

上記に紹介した手法はツナギ売買の一部ですが、ツナギ売買にはそのほか多くの手法があります。

シンプルに考えれば、買い付け後に上昇となり決済しようとするときに空売りのツナギを入れることは「利益確定のツナギ」となり、買い付け後に下降となり損切りしようするときに空売りのツナギを入れることは「損失限定のツナギ」となります。これらは両建てとなり、投資の有利性、安全性が保たれることになります。

ここまでは誰でもできそうです。その後の展開がツナギの腕の見せ所となります。さらには、これらの売買を分割売買で行うことにより高度なツナギ売買となります。

しかし、ここでツナギ売買への一般投資家の素朴な疑問が発生すると思います。買った銘柄が上がったので売る。売る代わりに、空売りを建てる。どうしてそんな意味のないことをするのかと・・・。買ったものをそのまま売れば済むことをどうしてわざわざ複雑にするのかと・・・。さらに、余分な証拠金、手数料を必要とし、余分な労力や煩わしさを残すだけではないかと・・・。

このような疑問がわいてくるのも当然でしょう。しかもそれが有利になる、安全性が高まる、プロの技術であるなどと言われるのは全く不可解で納得できないと感じることでしょう。

ツナギ売買とは、余分な証拠金、手数料、余計な労力を使い、しかも煩わしさが残るものではあるが、それを補って余りあるものです。実際に体験しなければ、いくら力説しても理解されないのがツナギ売買でもあるのです。

「食わず嫌い」では先には進めません。理解不十分であれば、利益確保におけるツナギ売買の有利性や安全性について、理論より体験でぶつかってみる必要があります。今まで経験したことのない不思議な感覚を覚えるはずです。

最近、ツナギ売買についてはあまり耳にしませんが、昔の情報のない時代、ネット取引でない時代には多用された手法でもあります。多くのプロやセミプロがこれらの手法を駆使して相場を乗り切って行ったものです。

投資初心者は、仕掛け後にどうしても決済するべきか損切りするべきか多いに悩みます。しかし、これらもツナギの手法を学ぶことにより、今までの投資の世界が別次元に変わることになります。

空売りは絶対しないという投資家も多いようです。たしかに、空売りを買いの反対の意味で捉えていたのでは恐いのも当然でしょう。しかし、ツナギ売買のように、利益確定や損切り限定に利用するのであれば恐がる必要もないでしょう。

当研究所でも「空売り」は不可欠なアイテムとして採用しています。また、ヘッジによる両建て売買は、まさしくツナギ売買の極致であり、運用の有利性や安全性が高まるプロの技術なのです。

空売りを採用しツナギ売買をマスターすれば、市場の変化にかかわらず常に市場に留まることができます。これは、まさしく投資の極意である「投資とは長期間にわたり継続して運用するものである」に合致することになります。

しかしながら、証券会社や投資雑誌には、こういったツナギ売買は触れられておらず、仮に知ったとしても、きわめて理解しにくい不思議な売買であり、その有効性や安全性を理解できる人は少数でしょう。

「投資においては少数派につけ」と言われます。少数派だから儲かるのです。



   ≪ 投資の基本要素 ≫
2012/07/11(Wed)

2011/11/19 のコメントです。

前回のコメントで「株は安いところで買って高いところで売る」「業績予想の良い銘柄を買う」「株式投資は長期投資で行うものである」について解説しましたが、これらの投資の常識とされる考え方で投資を行った場合の結果は・・・。

一般的に株式投資で継続的に儲けている投資家は投資家全体の3%程度と言われています。このような現実から見ても、投資の常識と言われる手法で投資をしても安定した収益にならないと考えるのが妥当ではないでしょうか。

では、株式投資で儲ける方法は・・・。残念ながら私も株式投資で儲ける方法の明確な答えは持っておりません。私自身もその答えを見出そうと現在でも彷徨っている状態です。

そこで、明らかに投資収益に繋がらない考え方や手法を消去法的に考えて見ましょう。投資の世界ですから、追い風に乗ってたまたま儲かったということもあるでしょう。また、ある手法である程度の期間、儲け続けられることもあるでしょう。

何度も申し上げていますが、投資とは長期間にわたり継続して行うものであり、その収益が追い風であったり、偶然であったりでは長期の運用には耐えられないものです。

これらの問題について私なりに考えてみました。まず、「株は安いところで買う」については、その明確な基準がなければいけません。株価の最安値は「株価の安いところ」ではありますが、現在のような下降トレンドの中で最安値を拾うなどは愚かしいことです。

「業績予想」についても、我々個人投資家は「情報の最終受信者」となるため、あまり期待できないものとなります。まして、株価は業績の6ヶ月から9ヶ月先行していると言われますので、業績と株価の関連はさらに難しいものとなります。

「長期投資」においても、高度成長期であればいざ知らず、現在のような混沌としだ経済状況では長期投資も危ぶまれるところです。長期投資の投資家の多くは、ブランドと言われる銘柄に投資しているようです。しかしながら、ブランド銘柄であるトヨタ自動車などでもピーク時より70%も下落しています。

では、テクニカル分析においてはいかがでしょうか。たとえば、ボリンジャーバンドを例にとって見ると、ボリンジャーバンドは2σ(シグマ)、またはそれ以下で買い付けすることが一般的のようですが、もし的確に2σで買い付けして、反転して上昇となった場合にどの水準で決済するのでしょうか。

これらの答えに、多くのテクニカル投資家は中心値(平均値)、または1σ程度で決済すると答えるかもしれません。あるいは、少しでも利が乗れば決済してしまうという投資家もいるかもしれません。それはそれで正しいと思います。

しかし、その目標とする決済値に達しないで、仕掛けと同時に下落してしまった場合にはどのように対処するのでしょうか。もちろん、そのような場合は損切りをするのでしょうが、それらの基準も設けておかなければなりません。

ボリンジャーバンドと同様に、他のテクニカル分析指標も似たり寄ったりの感があります。私の取った統計によると、これらのテクニカル分析指標は、長期間続ければ続けるほど損失を招くという検証結果となっています。

また、テクニカル分析指標の問題点は、買い、または売りのシグナルが連続して出てしまうところにあります。これでは資金配分にも困りますし、リスクコントロールもできません。実際の運用では、買いの後に必ず売りのシグナルがでなけれはいけないし、売りの後には必ず買いが出なければなりません。また、これらの損切り基準も明確でなければなりません。

以上のように、投資の常識とされる投資手法や一般的なテクニカル指標を用いても儲けるのは、結局、投資家の「3%」程度ということになります。相場の上げ下げは50%前後なのに、どうして「3%」程度になってしまうのでしょうか。

その答えは簡単です。その売買が利益は小さく、損は大きくとなっているにほかなりません。このような売買を続けていると、確実に残りの「97%」に入ってしまうことになります。「理屈では分かっているが実践においてはできない」ことが、投資の世界の特徴でもあるわけです。

上記のテクニカル分析においては、長期間続ければ続けるほど損失を招くことになりますが、そこに「相場の方向性を確認後」という項目を追加すれば、これらのテクニカル分析指標もすべて有効な分析指標となり得ます。

相場の方向性を確認するということは非常に困難な問題ですが、たとえば、相場が下降トレンドであるという前提であれば、一般のテクニカル分析指標を利用し、売りシグナルで空売りを行えばよいわけです。下降トレンドであるにもかかわらず「買い」を強行してしまうから負けるのです。

結果論ですが、株式市場は過去20年間にわたり下降トレンドです。もし、一般的なテクニカル分析指標で空売りを行ったとしても利益は出ているはずです。このように、テクニカル分析で売買をするのであれば、まず、相場の方向性を確認後にそれらの方向に従って売買するということになります。「方向に沿った売買」、つまり大きな意味でトレンドフォローによる売買ということになります。

相場には常にサプライズが付いて回ります。今回の東京電力やオリンパスなど、また企業の倒産などもあります。このように予期せぬ出来事はかなりの頻度で発生します。長い投資活動の中には、運悪くこのような銘柄に当ってしまうこともあります。これらのサプライズを防ぐことはできませんが、これらの対処法として「分散投資」があります。これからも長く投資活動を続けるならば、この分散投資は必須です。

また、長期間にわたり投資活動を続けていくには、リスク管理が不可欠となります。リスク管理には「損切り」などがありますが、長期の下降トレンドにおいて、買いのみでは損切りの連続となり投資金の減少を招きます。

これらを避ける意味において、空売りの実践や空売りと買いの両建てによるリスク管理(ヘッジ)なども不可欠なアイテムとなってきます。リスクと隣り合わせの投資活動には、リスクの回避となる手法が組み込まれていなければなりません。

さらに、投資においては損小利大である「利益の増大」を見込まなければなりません。利益の増大は損切りより難しいものです。ただ株価チャートを眺めての裁量的な売買では大きな利益は望めません。裁量的な売買では、2倍も3倍になる銘柄でも小幅な利益で終わってしまうものです。そこに何らかのシステム的なルールを持たなければ大幅な利食いなどできません。そこに売買のシステム化が要求されるわけです。

以上の内容は、当研究所の投資哲学であり次の五項目から成り立っています。これらの要素は、当研究所の株価分析システム構築の基本としています。

T、テクニカル分析
U、トレンドフォロー戦略
V、分散投資
W、リスク管理(ヘッジ)
X、売買のシステム化



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