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…知って得するページ…

   ≪ 中断、放棄の空白 ≫
2025/09/06(Sat)

2025/08/30 のコメントです。

最近の話題は新聞でもテレビでもトランプ大統領の関税の話である。日本でも赤沢大臣が交渉しているようだがなかなかまとまらない。政界、財界も今後トランプ大統領がどのような政策を出してくるのかと戦々恐々としているようだ。

私は、お化けが出てくるわけでもないので、日本に影響のある政策が出てきたならば、それらに対し検討、分析をして最善の対策を講じるべきであって、何も分からない時から異常に神経を尖らせ一喜一憂する必要もないだろうと思う。

これは相場においても然り。先のことは分からないので、何が起こっても良いように万全の対策を採っておけばよい。備えあれば憂いなしである。今、成すべきことは、現在の仕事に集中することである。

さて、投資家の日常は勝っては歓喜、負けては絶望の繰り返しであろう。もし、負けが続くようなものなら落ち込んでしまい投げ出したくもなる。さらに追証などの連絡がくると絶望し、頭を抱えて青天の霹靂状態となる。

このような時、次に投資家はどのような行動を取るだろうか。私にも体験があるのだが、好むと好まざるにかかわらず、多くは「一時休憩」となるであろう。中には「もう相場などやるものか」と市場から退場していく者もいるだろう。

私も同様の体験があり、友人たちは一時仕事を離れて気分転換に旅行にで行ってきたらなどと親切にアドバイスしてくれる。私自身は気分転換が下手なほうなので、残念ながら親切なアドバイスも実行していない。また、酒でも飲んで気分を晴らしたらなどとのアドバイスを受ける。しかし、私は酒を飲んでも悪い状態は何も変わらないと思っているので、今でもヤケ酒は一切飲まない。

このような状況に追い込まれた場合、私自身の体験を踏まえてアドバイスをしたいと思います。このアドバイスが適切であるは、はなはだ疑問ではありますが・・・。ただし、このアドバイスは相場を趣味的に捉えている投資家ではなく、専業投資家に対してのアドバイスですのでお間違いのないように。

古い話ではありますが、『第二次大戦当初、日本空軍はイギリスの絶対沈まない不沈戦艦といわれていたプリンス・オブ・ウェールズをマレー沖海戦で雷撃及び爆撃し撃沈させた。その報を受けたチャーチルは「これほどの衝撃はなかった」と回想録に記している。第二次大戦時に活躍したゼロ戦をはじめ、日本の戦闘機の優秀性は誰の記憶にもあるでしょう。それは当時、日本の戦闘機の優秀性と操縦者の技術力、能力などのレベルの高さを証明したものである。しかし、戦いに敗れた日本は、その後7年間GHQに占領され、日本にあった軍用、民用を問わずすべて壊された。GHQは航空機の製造から研究まですべて禁じた。これは日本人の精神的な強さや能力、優秀性、高い技術力を恐れたためであろう。今になって考えると、この空白の7年間は、その後の日本の航空産業や技術の発展は世界に対して大きく後れを取ることになった。最近になってやっとジェット旅客機や戦闘機の製造を始めたようだか、もし、この空白の7年間がなかったら、日本人の優秀性や技術力、高い能力を持ってすれば、今では自動車産業と同様に航空機産業も世界を席巻していたに違いない。』、とても残念なことだ。

以上のように、研究の中断、放棄の空白の期間が長くなれば、それだけ技術や能力、体験が衰退していくものである。これがいかに後々に悪影響を及ばすかが良い例であろう。当欄で何度も申し上げていますが、相場に手が合わなくなった場合でも株数を減らしてでも市場に留まるべきであると考えます。相場格言に「休むも相場」とありますが、これは投資を生業としている私はとらないところです。

「何事にも落胆しない、あくまでもやり続ける、決して断念しない」



   ≪ 投資の真髄や理論 ≫
2025/08/30(Sat)

2025/08/22 のコメントです

投資家はそれぞれ投資戦略を持っていて「自分のやり方は常に正しい」と思いがちです。また、投資関連の書籍では常識とされるような必勝法が紹介されている。しかし、それを無条件で信じるのか、また、一つの仮説として実際に検証してみるかで大きな違いが出てきます。

前回もゴールデンクロス売買を解説しました。これらを実際に模擬売買をしてみると、累積損益がプラスになる期間はあったものの、マイナスになる期間もあり、常に良い結果が得られなかった。

では、その他のテクニカル指標ではいかがでしょうか。自慢するわけではないのですが、私ほどテクニカル分析の研究をした者はいないのではと自負しています。当然ながら今までほとんどのテクニカル指標の検証は行いました。

しかし、その結果としては、上記のゴールデンクロス売買と同様の結果となっています。そのため現在ではオリジナル指標の開発にまい進しています。今でも夜遅くまで研究しています。

そこで最近感じることをお話してみたいと思います。株式投資では売りと買いしかないわけですから売買システムもあまり複雑にする必要はないということです。以前に移動平均線を何本も引いて「ここの時はこうする」などと熱心に説明したシステムもありましたが、そのシステムも今はない。

システム開発で一番陥りやすいミスとは「最適化」という罠です。最適化とは過去の一番良いところだけをチョイスして集計しているだけです。ですから過去のパフォーマンスはすばらしいものとなります。

投資家が、これらのパフォーマンスを見て「これはすばらしい」とシステムを採用する。その結果は明らかである。過去の右肩上がりのパフォーマンスから実践に入ると見事に右肩下がりとなります。当然です。そこに明らかに理論はなく、過去の良いとこ取りであるから・・・。私もこの罠にはまり時々失敗することもあります。

では、「テクニカル分析における理論などと偉そうなことを言っているが、あなたは理解しているのか」と質問されそうですが、偉そうに言っている私にも分かりません。ただ、言える事は、明らかに間違っているところを排除していけば、自ずからそこに投資の真髄や理論が存在するのではないでしょうか。これは明らかに無責任な回答でしょう。ごめんなさい。

私は今でも投資の真髄や理論が分からないから研究を続けているのです。しかし、最近の研究で分かってきたこともあります。あるひとつの分析指標である程度の期間(日足ベースで20年間)で緩やかではあるものの収益の上がるシステムが出来上がったとします。

そこに更に収益を上げようとあらゆる分析指標を追加して、そのパーフォーマンスを検証します。多くの指標を追加すると、それなりに収益はアップするものの満足する成果は得られませんでした。

納得しないまま、検証を続けているうちに画期的な指標を発見しました。実にその成績は50%アップとなりました。その指標とはいったいなんでしょうか。それは「損切り」でした。損切りを入れることにより「成績が50%アップ」、すばらしいではありませんでした。

投資とは売りと買いしかないシンプルなものです。なにも難しく考える必要はないのです。投資の真髄や理論はこのようなところにあるのかなあと思う今日この頃です。



   ≪ 己のほかに敵はなし ≫
2025/08/22(Fri)

2025/08/16 のコメントです。

皆さんの投資成績はいかがでしょうか。世界情勢の変化や不透明感の漂う経済状況の中、今後の市場を見通すことも難しくなっているようです。

日本の相場の歴史は江戸時代のコメ相場からと言われています。「相場の神様」と讃えられた本間宗久。宗久が残した「秘録」は21世紀の迷える投資家のバイブルとして頼りにされているようですが、現在、テクニカル分析に使われる「ローソク足」の考案者とも伝えられています。

このように日本の相場には長い歴史がありますが、その間に多くの相場師が輩出されました。伝説の相場師として名を残している投資家も多い。しかし、私が調査した結果では、これら相場師の晩節は有終の美とはなっていないケースが多いように感じました。

今でも著名な相場師と記憶されている投資家も調べてみると、途中で破綻状態となっていたが、幸いに助け舟を出してくれる人がいて助かったという話もある。れらから理解できることは、いかに相場は難しいかと言うことです。

相場はなぜ難しいのだろうか。相場が難しい原因は、投資家自身が難しくしているのではないか、とも考えられる。なぜなら「欲には際限がない」ということに起因している。儲かればもっと儲けようとして、さらに大きな資金を賭けようとする。つまり、欲のエンドレス状態である。これが一番大きな原因かもしれない。

もうひとつは「自己否定の拒否」であろうか。簡単に言えば、人は誰でも自分の考えは常に正しいと思っている。常に正しい行動をしていると考える。そこに自分が相容れない状況が入ってくると本能的に拒否する行動をとる。これは人間として当然の行為である。これは人間が生きていくための本能的な行為とも言える。

この本能的な行為は、相場においては「損失の拒否」という行動に繋がる。つまり、損失を受け入れたくないという心理が働く。結果として、損切りができないことになる。相場で「損切りができない」ことは致命的である。

このように相場を難しくしているのは、やはり「自分自身」ということになる。相場で負ける原因を世界情勢や経済状況のせいにするのは間違っている。私の語録に「己のほかに敵はなし。向かう敵は自分だけ」とある。

かなり精神論的になってしまいましたが、投資はビジネスと考えるも相手がいない。投資活動はひとりで悶々として行う。かなりハードである。そのためメンタル面が弱いと損失を被る前に人間的に破綻してしまうということも起こりえる。

しかし、メンタル面を鍛えると言っても一朝一夕で容易にできるもではない。上記のように人間としての本質を見極め、相場から距離を置いて客観的に捉え、感情移入せず売買することが良いのではないかと考えますが、いかがでしょうか。



   ≪ 間違っているから・・・ ≫
2025/08/16(Sat)

2025/08/09 のコメントです。

日本の政治家や経済人は、トランプ氏の大統領就任で彼は政治経験もないし、その発言も際立っているので、今後の見極めが非常に難しいなどと口をそろえて言っている。しかし、そんなことを言っていても始まらない。その時々の情勢を的確に見極め、判断していくのが政治家であり実業家であろう。

「その時々の情勢を的確に見極め、判断していく」のは、投資家においても同じだ。投資家は先行きは分からないものの、現時点て的確な判断を下していかなければならない。投資とは将来に対して行うものであるが、その決断は「今」である。

結果として、現在の判断が正しければ将来は収益を生むし、間違えれば損失を被る。ただそれだけのことです。これを逆の方向から見てみると、現在、損切りし損失を被ったとすれば、それは、それ以前の判断が間違っていたことになる。

つまり、結果的に損をした、または損をしているということは、判断が間違っていることになる。もちろん投資の世界であるから損をすることは常にある。しかし、長期投資は別として、短期売買で何度も売買しているにもかかわらず2年も3年も利益が出ないということは、その判断が間違っているのではないだろうか。

「間違っているから儲からない」という図式ができあがる。では、間違いを正そうとする。しかし、何が間違っているか本人も分からない。当然だろう、これが自分の正しい投資法だと信じて今までやってきたのだから・・・。

ある自動売買のニュース記事があったので紹介します。

『日経平均連動型ETFで5日と25日の移動平均線を使って「ゴールデンクロスで買い、デットクロスで売る」という投資戦略を実際に検証してみた。その結果、累積損益がプラスになる期間はあったものの、マイナスになる期間もあり、常に良いパフォーマンスとは言えなかった。同様に、日経平均連動型ETFで、「ゴールデンクロスで買って、10%上昇で利益確定、5%下落で損切り」という運用を検証してみると、資産は検証期間内ではほとんどマイナスのままだった。』とある。

上記のテクニカル指標は「移動平均線」である。「資産は検証期間内ではほとんどマイナスのままだった」とあるように、実に長期間の検証でも収益は上がらなかったと述べている。

「移動平均線」はポピュラーなテクニカル指標であるが、上記のような利用方法ではダメという烙印を押されている。他の利用方法であれば活用できるかも知れないが、私には分からない。つまり、間違った分析指標の利用方法では収益を生まないことを証明する形となったが、結局「間違っているから儲からない」という図式が成り立つ。

私が極論すると、一般に出回っている分析指標は「使えない指標だから出回っている。使える指標は出回らない」と思えてならない。個人投資家には、あまり過去のデータを検証するすることは難しいかもしれませんが「投資の常識は非常識」ぐらいの気持ちで対応したいものです。



   ≪ グローバル化の問題点 ≫
2025/08/09(Sat)

2025/08/02 のコメントです。

投資家であれば、今後の経済見通しなどを考察したりします。今年の日本の経済はどうなるだろうか、そして、世界情勢はと考えを巡らします。景気が良くなれば儲かるのになあなどと期待します。

今までは、世界では「グローバル化」が叫ばれていました。グローバル化とは「ヒト・モノ・カネの動きを活発化(自由化)させましょう」ということなのだろう。

グローバル化による「モノ」については、輸入品には自国の製品や農作物を守るため、関税がかけられています。こういった関税は、国内の産業を守るためには 良いことではありますが、日本製品を外国に売る時に、同じように関税がかけられてしまいます。

関税を高くすることは、グローバル化とは逆行していることにもなりますので、国際社会の場で圧力がかかることもあります。貿易という視点で見てみると、グローバル化が進む=関税の引き下げ・撤廃という問題が発生します。しかし、米国大統領は関税強化に舵を切っています。

「カネ」については、例えば、企業は商品やサービスを売って儲けを出します。できるだけ、商品を作る元値(=生産コスト)は下げて、 売る時は高く売りたいです。そのため、生産コストの大きな部分を占める人件費を安くするため、企業は外国の賃金の低い新興国で商品を作り始めます。これによって国内の空洞化という問題が発生します。

「ヒト」については、グローバル化が進むと、自由に国境を越えて、他国に入国することが可能になります。ヨーロッパでは、シェンゲン協定という決まりを締結している国通しでは、パスポートやビザなしで出入国できます。

以上がグローバル化の骨子ではあると思いますが、はたしてこれが正しいのかと疑問を抱く人も少なからずいます。「カネ」に対するグローバル化の弊害の典型にリーマン・ショックがあります。

「ヒト」に対しては、グローバル化とは少し異にしますが、ヨーロッパでは移民問題が大きくクローズアップしています。また、不法入国者を防ぐという話題もあります。異国人が流入することにより独自の文化の破壊なども起こります。「モノ」については、日本の農業政策に支障をきたしてきます。

世界各国は富める国、貧しい国があるのも事実です。民族性や言語の違いもあります。これら格差のある国を含めて、すべて自由化するには大きな障壁があるのも事実です。そこに明確なルールや倫理観がなければグローバル化も混乱をきたすことになります。

以前に解説しましたように「自由」とは素晴らしいものですが、そこに厳格なルールや倫理観がなければ最後には破綻することになります。ロシアを見てみてわかるように、ソ連の共産主義が崩壊しロシアが誕生して、資本主義に移行しようとしましたが、そこに高度な倫理観があまりなかったので、いまだ成長していないし、戦争をしています。

また、深刻な不況からなかなか立ち直れないアメリカで、1%対99%と言われるように富裕層と貧困層の格差が最大に広がっているという。これは資本主義の行き着く先なのか?。ここに富裕層による高度な倫理観である社会還元がなされていないような気がします。

このような現状から、グローバル化の問題点が浮き彫りになってきています。前述のイギリスのEU離脱はグローバル化に逆行する動きでもあります。また、トランプ大統領の掲げている「アメリカ・ファースト」は、アメリカ第一主義。つまり、国力が相対的に停滞し国内にさまざまな問題を抱えるアメリカは、自国の社会、経済建直しを最優先し,国際的問題への関与を可能な限り控えるべきであるとする考え方です。

このように、イギリスのEU離脱、およびトランプ大統領の掲げている「アメリカ・ファースト」は、グローバル化に逆行する動きでもあります。このような問題も考慮された上で、今後の世界情勢や経済状況を読み解く必要もあるのではないでしょうか。

私の格言に「世の中、いつの時代も矛盾だらけ。人は矛盾の中で生きている。世の中は常に距離をおいて客観的に見よ」とある。また「情報過多は迷いを引き起こす。マスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)。時として、メディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがある」とあります。

責任を取らないマスメディアなどに振り回されることなく、世の中の情勢は、できるだけ主観を入れず客観的に観察して、これからの投資活動に役立てていただきたいと思うところです。

以上の内容には反論もあると思いますが、これらは、あくまでも私の独りよがりの「私見」でありますので、このような考え方もあるのだなあ、程度に留めておいてください。ご参考までに・・・。



   ≪ 規律と責任 ≫
2025/08/02(Sat)

2025/07/27 のコメントです。

投資家の皆さんは、今までの多くの投資体験の中から、これからは自己ルールを決めて、このルールだけは必ず守っていこうと心に決めてスタートされる方も多いのではないでしょうか。

多くの投資家は、「ルール厳守で収益を上げよう」と市場に夢を抱いて参戦します。投資家は収益を上げることが究極の目標ですが、その目標達成にはあらゆる考え方や投資手法があります。

投資家がそれらを自由に設定し、自分なりの手法で売買を行えばよいわけです。どのような方法でも構わないのです。投資市場は自由市場ですから・・・。しかし、自由とは聞こえが良いが、自由には大きな危険もはらんでいることは理解しておくべきです。つまり「規律と責任のない自由は暴走し、崩壊をたどる」と言うことです。

これらを投資に当てはめると「投資とは自己責任である。規律(ルール)がなければ暴走し、崩壊をたどる」となります。投資市場は自由市場ですが「規律と責任」は絶対厳守でしょう。これらが守られれば、後は自由に売買してもよいと言うことになります。

さらに、もうひとつ上げるとすれば「極度の緊張のない売買」でしょう。人間は極度に追い込まれると冷静ではいられなくなります。冷静でなければ正しい判断はできません。つまり、極度な緊張を伴わない売買手法を選択することになります。

たとえば、全投資金を一度に投入するとか、損切りできずいつまでも持続しているなどは、かなりの緊張感やストレスが発生します。このような投資法は避けるべきです。

よって、より重要なことはトレード時の心理状態を把握しコントロールすることです。心理コントロールができるか否かにより成績が格段に異なってくるのです。

投資は「規律と責任」「心理コントロール」を投資の原点とし、しっかりとした目標を立て投資自身に合った投資スタイルを構築して大いに活躍していただきたい。



   ≪ 失敗の原因の追究 ≫
2025/07/26(Sat)

2025/07/19 のコメントです。

投資家は、いつか利益を上げたいと強く願い投資を続けているが、なかなかその時は訪れない。長年投資活動をしているが、成績がいまひとつ芳しくない。このような投資家も多いのではないだろうか。

投資の世界にも少なからず勝ち組とされる投資家がいる。しかし、彼らも初めから勝ち続けていたわけではなく、大きな失敗を経験しながら何らかのきっかけで収益を上げられるようになったのである。

はじめは誰でも初心者であり素人である。初心者でもある時、大きな収益を上げることがある。しかし、それは続かず、どこかで大きな損失を被ることになる。多くの投資家は、この状態からなかなか抜け出すことができない。たまたま追い風に乗って利益を得ただけであり、まさにビギナーズラックだ。

では、勝ち組投資家は何がきっかけで勝ち組になったのだろうか。何が負け組の投資家と違うのだろうか。その要因はいくらでもあるだろう。

そのひとつの要因として、負け組投資家は負けたときにどのように考えるだろうか。「失敗だったな。気持ちを切り替えてまたがんばろう」などと思うのではないだろうか。そこに何か欠けていると思いませんか。

投資に負けると、その悪夢は思い出したくない、早く忘れようとする。多くの投資家はそのような心理に陥る。ここの「多くの投資家は・・・」は、結果的に負け組になる。なぜだろうか。それは誰でも考えそうなことは投資の世界では通用しないということだ。

そこに「失敗の原因の追究」が欠けている。なぜ失敗したのか、なぜうまく行かなかったのかの原因追求が欠けては、何の進歩も得られないのではないだろうか。私は、ここが勝ち組と負け組の分かれ道ではないかと考えます。

損失が続き、負け続けている状態から抜け出すためには、自分が損をしている理由、負けている理由を知らなければならない。負けている理由を知れば、それを改善することで負けは少なくなるはずです。

負け組の中に負けた理由を調べる人は少ない。なぜ負けの調査をしないのだろうか。「いやなことは早く忘れたい、面倒くさい、もっと楽に儲けたい」などの理由ではないだろうか。これではいくら売買を続けても勝ち組に入れることはない。

投資家は自分の売買を振り返り、自分の損失の理由、負けている理由を探すようにしなければならない。早く忘れたいなどと逃げ回っていては前進することはできない。予想や期待、願望だけでは、投資の世界での成功はおぼつかない。

株式投資に真摯に向き合い、損失の原因を究明し、その原因を取り去ることによって、投資家は、自分の勝ちパターンや売買ルールを確立し、勝ち組投資家の道を歩き始めることになるのです。



   ≪ 投資体験 ≫
2025/07/19(Sat)

2025/07/13 のコメントです。

最近は急落などもありましたが、ほとんど戻しており全体に見れば往来相場のような展開です。そのため、多少負けても持ち株を持続していれば大負けするようなことはなかったと思います。

これらは過去を振り返っての後講釈ですが、この一年の体験で「株式投資は長期に持続すれば報われる」と考えた投資家も多かったのではないでしょうか。多くの投資家の成功体験はいつまでも記憶として残ります。

その成功体験は今後の投資活動に大いに役に立つでしょうか。もちろん大いに役に立つこともあるでしょう。しかし、その反対もあるのです。もし、現在の相場展開が過去の成功体験と同じような展開となったならば、その成功時と同じような考えで行動するはずです。

たとえば「持続すれば儲かる」という成功体験をしたならば、たとえ相場が下降となっても成功体験を元に「もう少し、もう少し」と頑張るはずです。相場が戻ればよいが、万一、さらに下降するものなら「こんなはずでは」となります。

結果として、損切りが遅れるということになります。つまり、成功体験も成績は五分五分というところでしょう。では、投資の世界で体験は無意味なことなのでしょうか。

相場の世界は大きなトレンドがあり、たまたま上昇トレンド期に株式投資を始めたなら「投資なんか簡単だ」となるでしょう。また反対の下降トレンド期に参入したならは「もう、投資なんかやるもんか」となるでしょう。どちらも相場上の出来事です。

ここで言わんとすることは、短期間での成功体験や失敗体験は、今後の投資活動にあまり役に立たないということです。投資体験とは、ある程度長期間にわたり売買を続けた結果として言えることです。

「石の上にも3年」という諺がありますが、相場上昇期、下降期で売買を繰り返し、歓喜することもあるだろうし、打ちひしがれることもあるだろう。結果的にあらゆ状況での貴重な体験ができるものではないでしょうか。

「私は長期投資だから」と言って、相場上昇期、下降期でも売買しなければ投資体験があるとはいえないでしょう。ただ、ここで長期投資がいけないと言っているわけではありません。投資体験という立場からの判断です。

短期売買で売買を繰り返せば、その回数だけ利益や損失の経験を味わうことができるはずです。その中で、相場に対する考え方、捉え方、売買法を学び、自分なりの投資体験を通して自己の売買ルールが構築されていくのではないだろうか。

いつも述べていることですが、成績が芳しくなくなると多くの投資家は「少し様子を見るか」などと、売買を中断してしまいます。また、やられにやられた場合も同様に売買をストップしてしまいます。(ここでは投資を職業としての立場から述べているものであって、趣味的な投資ではこの限りではありません)

そのような時ほど売買株数を最小単位にしてでも継続していくべきです。なぜなら、投資家が追い込まれたときの心理状態や売買の仕方などの体験が抜けてしまうからです。これこそが投資体験としてとても重要なのです。成績不振による売買中断ではオールラウンドプレーヤーにはなれません。

順風満帆の時は誰でも夢中になって売買を続けます。しかし、アゲンストとなったときこそ貴重な体験ができるわけです。この期を体験せずに長期に収益を上げていくのは難しいのではないだろうか。



   天気予報とテクニカル分析 ≫
2025/07/13(Sun)

2025/07/06 のコメントです。

天気の予測の方法は、過去の膨大な気候データの事例を高速コンピュータで分析、処理し、予測するものである。以前の天気予報から比べれば、最近の天気予報は格段の精度があるようだ。

よく考えてみれば、この天気予報も我々のテクニカル分析と同じではないだろうか。テクニカル分析は過去の膨大なデータを分析、検証し、現在の株価水準などを割り出すわけで、基本的思考は天気予報と同じである。

テクニカル分析も的確なデータのもとに分析すれば、テクニカル分析もすばらしいものになるのではないだろうか。

さて、あるニュースに「日本株投信の中で唯一ロボット運用だけが利益を上げた」とあった。ロボット運用とは独自のアルゴリズム(考え方)を持ち、主観を挟まずシステムの指示通りに売買するものです。

市場が急変時には投資家も動揺するものですが、このような状況下でもロボット運用は、それなりの運用ができたという話である。よく調査してみると、市場急落時にも市場平均より損失が少なかったということであり、現在までのトータル成績は掲載されていなかった。やや宣伝のにおいがした。

しかしながら、最近はロボット運用(システム売買)でもそれなりの収益を上げることができるという話題がちらほら。

私が考えるに、通常のテクニカル分析、たとえば移動平均や乖離率、その他の市場に出回っている分析指標では、一時的な収益を上げることはできても長期間の運用には絶えられないのではと思っています。

私の考えるテクニカル分析は、過去の膨大な事例をデータベースにして、現在の株価変動と照らし合わせて検証することが正しい分析手法ではないかと考えています。何をデータベースにするかは課題ではありますが、考え方は天気予報と同じような手法が正しいのではないだろうか。

今後は人工知能(AI)が話題となっていますが、これらも膨大なデータベースから最適な組み合わせや手法を算出してくるものです。前回も解説しましたが、将棋の棋士とAIが対戦して、勝った負けたと話題となっていますが、いずれAIには勝てなくなります。

投資の世界もいずれロボット同士の戦いとなるでしょう。世の中は常に変化しています。時代背景を読み取り、先駆した者が勝利者となるのだろうか・・・。


『世の中、諸行無常。永遠なものなどない。常に変化してやまない』

『商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少 なし。ただ、時代の変化は早い』



◆ SPS研究所の短期相場観測指数 ◆ (毎日更新)

更新日時 2025年07月04日 17時58分 ( 日経平均 39.811 )

∞∞∞∞∞∞∞∞∞< 短期相場観測指数 >∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

・相場判定 買い  ( ロスカット@ 39.733 )
  ・ボリューム 21.6 ポイント ( ロスカットA 39.636 )

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞



   ≪ 売買は継続すべき ≫
2025/07/06(Sun)

2025/06/27 のコメントです。

株価が乱高下すると投資家はハラハラ、ドキドキでしょう。相場とはそのようなものですが「今までコツコツ儲けてきたのに損切りでその利益を吐き出してしまったよ」という投資家も少なからずいるのではないでしょうか。

特にテクニカル分析で安定した収益を上げてきたにもかかわらず、大きな乱高下で損を出してしまった。このような場合、投資家はどのような判断をするのでしょうか。ある投資家は一旦売買をやめて様子を見る。あるいは、ひたすら継続して売買するなど、投資家によってさまざまであると思います。

テクニカル分析の場合は、主に内部要因(株価、出来高、信用残)などを中心に分析します。その内部要因を的確に捉え売買すればそれなりの収益を上げられます。しかし、今回のような外部要因での相場乱高下では、それらのテクニカル分析も通用しなくなります。

突発的な外部要因、つまり予想もしない出来事や事件、事故、あるいは経済的なシステムの変更(公定歩合など)によって、相場は一時的に大きく乱高下することがあります。

このようなことはよくあることですが、我々テクニカル分析者はこれらの問題が発生したときのためにあらかじめその対策を決めておかなければなりません。これらを決めておかないと突然のハプニングに慌ててしまい狼狽することになります。

投資家の最大の敵は投資家自身の感情です。動揺したり狼狽したりしてパニックに陥っては正しい判断はできるはずもありません。「備えあれば憂いなし」。その対策を考えておくべきです。

私の体験から、ショック安など外部要因での株価の大幅な乱高下には、従来のテクニカル分析は通用しません。なぜなら、テクニカル分析は内部要因を中心とした分析であって、外部からのインパクトには対応できないからです。

では、そのような時はどのように対処したらよいのでしょうか。投資活動をしていれば必ずサプライズは起きます。そのために常日頃からその対処を考えておくべきです。

対処法として、一番シンプルな方法は「損切りして続ける」ことです。テクニカル分析は外部要因等によるショックには対応できないと割り切るべきです。ファンダメンタル分析であっても同様ではないでしょうか。

一般的に、突然の暴落などにより評価損が大きくなると、あまりにものショックで放心状態になり、何も手か付かず売買を一時的にやめてしまいます。これが一番良くない方法です。

いままでテクニカル手法でそれなりの収益を上げてきたものの、何らかのショックに遭遇して、たとえ利益を吐き出したとしても、ショックを受け入れて損切りをして売買は継続していくべきです。



   ≪ 投資家の本性 ≫
2025/06/27(Fri)

2025/06/20 のコメントです。

日本のメディアは、海外の情報をアメリカのメディア情報をそのままにコピペ報道している。アメリカのメディア自体が偏った、あるいは買収?されての報道では真実は伝えられない。そのような裏事情も汲み取っての報道をしてもらいたいものです。

私の語録に『情報過多は迷いを引き起こす。マスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)。時として、メディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがある』と。

さて、相場が乱高下したときには投資家の皆さんはどのように対処するでしょうか。「大幅に下げられたものの、翌日しっかりと戻したので助かった」、「恐怖におののいて慌てて損切りしたが、その後急激に戻したので失敗した。持続しておけばよかった・・・」など。

皆さんはどちらだったでしょうか。上記の対応はどちらが正しかったのでしょうか。結果論として、持ち株を持続したので損をしなかった方が正しいと思われますか?。急落場面では、空売りの買戻しが入るから持続しようと、明確な根拠のもとに持続されたのであれば持続は正解です。

しかし、あまりの下げの恐ろしさにあっけにとられ何もできなかったという投資家も多いのではないだろうか。そのような投資家が持ち株を持続したのは「たまたま、あるいは偶然、」に戻ったのでホッとしたなど。

そのような状況下、自分の売買ルールはどうしたのでしょうか。損切りルールは、なかったのでしょうか。もし、自己の損切りルールがあり、すさまじい急落のため、損切りルールが実行できなかったのであれば、これからの投資成果は危ぶまれると思ってください。

もし、しっかりとした自己の損切りルールがあり、それを実行できたのであれば、将来は明るいと思います。結果的に全値戻しになっても悔しい思いをしたかもしれませんが、これも結果論です。自己ルールの実行が正しいのです。

このようなサプライズはいつ起こっても不思議ではありません。相場の世界とは、そのような世界であるのです。相場の世界で長く継続して収益を上げていくには「たまたま、偶然」は通用しません。

相場の大きな変動ではパニック状態に陥り投資家(人間)の本性が現れます。その際の対処の仕方で勝敗が分かれます。これらのことを十分に理解して、今後の長い投資活動を続けて頂きたいものです。


『人間は、追い詰められたときに真の姿を現す。本心が出る。ふだんは皆良い人。よく見極めよ』




   ≪ 人工知能 ≫
2025/06/20(Fri)

2025/06/14 のコメントです。

最近話題のニュースに人工知能(AI)についての記事がある。特に自動運転車が注目されている。世界的に開発が加速する自動運転車は、行き先を指定するだけで自律的に走行する。近い将来、実用化されるのは間違いない。その場合、運転免許証はどうなるのだろうか・・・。

人工知能の発達により、経済も大きく変化してきます。人工知能により奪われる職業がリストアップされ話題を呼んでいます。

人工知能が奪う職業ランキング(15位)。1. 小売店販売員、2. 会計士、3. 一般事務員、4. セールスマン、5. 一般秘書、6. 飲食カウンター接客係、7. 商店レジ打ち係や切符販売員、8. 箱詰め積み降ろしなどの作業員、9. 帳簿係などの金融取引記録保全員、10. 大型トラック・ローリー車の運転手、11. コールセンター案内係、12. 乗用車・タクシー・バンの運転手、13. 中央官庁職員など上級公務員、14. 調理人(料理人の下で働く人)、15. ビル管理人、など。

最近知ったニュースとして、海外の新聞社では、人工知能が記事を執筆する動きが広がってきているが、日本の新聞にも「AI記者」が書いた記事が載った。中部経済新聞は創刊70周年記念企画として、AIと人間が協力して書いた記事を掲載した。新聞記者も人工知能により奪われる職業にリストアップされるのだろうか。

人工知能をはじめ「人と協調するロボット技術」が世界を切り拓き、ロボット・人工知能研究は世界の研究者から注目されているが、これらにより、今後は産業構造や社会生活が大きく変わってくるのだろう。

また、ビックデータと人工知能により、過去の膨大な情報データを集め、処理して無数の因果関係を解き明かすことによって、未来を統計学的に正確に予測することが可能となる時代は、すぐそこに来ているような気がします。

ビックデータ、人工知能とは程遠いものの、私も過去の膨大な情報データを集め、処理して無数の因果関係を解き明かそうと孤軍奮闘しているところです。過去25年分のデータをもとに分析、検証している毎日です。

最近分かったことは、効率的な投資とは「確率の高いところに集中投資をする」ということです。考えてみれば当たり前のことですが、その「確率」自体、過去のデータによるもので不安要素であることは間違いないところです。

では、このような観点(確率論)を踏まえた上で、実践的な運用はいかにすべきかという問題です。私の考えは、確率の高いところに集中投資して、もし、反対に行ったら即処分して、次の確率の高いところに再び集中投資をするということです。

これを繰り返すのです。結果的に確率論から考えれば確かに儲かるはずです。このようなシステムをプログラムしてシュミレーションしたところ、びっくりするような数値がはじき出されました。収益は急激な右肩上がり。

理論的に正しいことは証明されたと思いましたが、あくまでもシュミレーションの域を脱しきれないし、実践するには勇気が必要だ・・・。

こんな思いをしながら日夜研究に励んでいるところですが、ここでもやはり「すばやい損切り」が付いて回ります。人工知能がいくら発達しても確率的に損は発生するのですから。

私も人工知能には及ばないものの、できるだけ完全システム売買(人工知能?)の構築に頑張っているひとりです。



   ≪ 知識より想像力 ≫
2025/06/14(Sat)

2025/06/08 のコメントです。

相場の世界には絶対はない。相場の世界は売りと買いしかない。確実に分かっていることはこのくらいでしょう。あとは長期的な視点で見れば、勝率は50%前後であること、また、売り買い以外には休むということもある。この程度かもしれません。

相場はシンプルさゆえに難しい。勝率50%前後であるならばゼロサムゲームとなり、勝ちも負けも同じくらいで損するのは売買手数料くらいだろうと思う。しかし、現実は大きく異なる。その原因については今まで何度も解説してきました。

私の目指す投資とは「完全システム売買」である。システムの指示に従い何も考えず売買することです。なぜ完全システム売買を目指したかと言うと、第一に自分は相場には向いていない性格だと悟ったからです。初心者のころ裁量売買で大変辛い思いをしたからです。

完全システム売買を目指したころは「そんなことは無理だよ」と冷たい目で見られていましたが、相場の世界で生きていくにはこの方法しかないと固い決意で現在に至っています。その決意は今でも変わっていません。

しかし、その道のりは遠く、現在でも試行錯誤の連続です。新しいアイデアがでると昼夜問わず検証し、その結果にがっかりするという繰り返しです。あれから大分時間が経過しましたが、今では先物市場で完全なシステム売買で運用しています。成績はまずまずです。

一応、目指すところの完全システム売買で運用できるようになったにもかかわらず、人間の欲には限りがないようで、さらなるシステム開発にまい進しています。システム開発の初期は、すでに知られているテクニカル指標を使い分析、検証をしていましたが、結果に納得いかず、途中からは独自の手法の開発に入りました。

現在利用している分析指標もオリジナルであり、また、ご利用頂いている分析システムもすべて検証が済んだオリジナル指標です。

株式投資を実践している投資家も何度も壁に突き当たり、迷い苦しみ抜いて現在があるのではないだろうか。私とて同じです。何度やめようかと思ったことか。しかし、やめてしまったら今までの努力がすべて水泡に帰することは分かっています。

独自の指標を採用するということは、道しるべのない道を歩いているようなものです。解説する書物もなく、師匠もいないという暗中模索の中での開発です。真っ暗闇にほおり出された感じです。

物事を成就させるには努力が大切だと言います。努力とは繰り返すことです。しかし、そこに「何のために」という設定がなければいけません。目標無しの努力はあり得ません。目標あっての努力です。

そのような状況下で私が一番重要と考えたことは「想像力」です。今までの体験から学んだことは『想像力を働かすことは、知識を得ることより格段の価値がある。知識は我々を後押ししてくれるが、想像力は道を切り開き、未知の領域に導いてくれる』と言うことです。知識より想像力です。

成功することとは、確固たる信念と目標を持って想像力を働かせながら、繰り返し繰り返し努力するということなのかなと、ひとり思いにふけっているところです。



   ≪ 感情は成績に寄与しない ≫
2025/06/08(Sun)

2025/06/01 のコメントです。

日本列島には多くの災害も発生します。台風や地震が発生し、まさしく日本の歴史は災害との戦いであったといっても過言ではないでしょう。

自然災害は天災でもありますが、負の裏には正があるように災害に対して人々は助け合うという精神が育まれてきました。先の震災時でも災害時の日本人の行動に世界から賞賛されました。日本人の民度の高さは世界一であることは間違いありません。

最近は近隣諸国より日本パッシングが多いようですが、民度、素養の高い日本人として、また世界で一番長い歴史を持つ日本人として、自信を持って海外に発言していくべきと思います。

さて、最近の株式市場を見てみると、外部環境の不透明さもあって、今後の市場の展開が読みづらい状況にあります。私自身は相場の先読みはしませんので今後の展開などは気にしていません。日々の相場の変動で判定し、それらの変動に追従していくだけです。

私は現在でも相場の研究は欠かしません。最近は研究に没頭するあまり体調はいまいちです。私は今まで会社勤めをしたことがないので時間の管理が不得意です。気分が乗ると朝まで研究調査を続けるという状況です。

当然ながら私の仕事は運用とその研究です。運用については一日数分で終わりますので、そのほかのほとんどの時間は研究に費やしています。

ご存知のように、私の投資手法は短期のテクニカル分析です。テクニカル分析は過去のデータの検証となります。ある人からは「過去の検証をいくらしても将来は分からないよ」と非難されていますが、私は将来を予測して売買しているわけではないので心の中では「おせっかいはよしてくれ」と思うばかりです。

前記のにあるように「日本人の民度、素養の高さ」は過去の長い歴史から育まれたものであり、現在があるものと考えます。テクニカル分析も長い過去のデータにより現在の水準があるわけで、これらを検証することは意義のあることではないかとひとり思い込んでいます。独りよがりかも知れませんが・・・。

しかし、皮肉にも「民度、素養の高さ」と相場の上手さには相関はないようです。逆に、民度、素養の高さは投資判断の足を引っ張るようです。なぜなら、投資とは他人の裏をかいて儲ける行動だからです。だから日本人は投資には不向きなのだろうかと考えてしまいます。

投資は欲得の世界であるため、どうしても感情が前面に出てきます。投資では往々にして感情は成績に寄与しないことが分かっています。よって、投資家はこれらの点について改めて考えてみる必要があるでしょう。




   ≪ 一番シンプルな売買判定法 ≫
2025/06/01(Sun)

2025/05/24 のコメントです。

あるニュースから。『株式投資の経験の有無を聞いたところ、「現在もしている」が21.7%、「現在はしていないが、以前はしていた」が10.7%で、32.4%が株式投資の経験があった。「売買をしたことがない」は67.6%だった。株式投資の経験率をみると、男性や高年代層、世帯年収が高い層で高く、30代以上の男性は、約3割が「現在もしている」と回答した。

調査結果によると、個人投資家に金融資産の保有意向を聞いたところ、「国内株式」は「増やしたい」が52.0%で、「減らしたい」が11.1%、「増やしたい」という回答比率から「減らしたい」という回答比率を差し引いた「DI値」は40.9だった。「預貯金」では「増やしたい」が37.2%、「減らしたい」が5.5%、DI値が31.7、「国内投資信託」では「増やしたい」が17.0%、「減らしたい」が6.7%、DI値が
10.3、「金」では「増やしたい」が10.2%、「減らしたい」が0.2%、DI値が9.9だった。個人投資家がさまざまな金融資産の中でも国内株式に注目している様子が分かる。

株式投資をしている人の割合が年々減少傾向にある中、すでに投資を行っている多くの個人投資家は国内株式に期待しており、保有割合を増やしたいと考えているようだ。』

*注〕〔DI値〕とは、「良い/悪い」「上昇/下落」といった定性的な指標を数値化して、単一の値に集約する加工統計手法のこと。

つまり、現在、投資活動(株式投資)を行っている投資家は、さらに積極的に投資を行おうとする様子が伺えます。良い傾向だと思います。

さて、積極的に投資活動を行うからと言って、投資資金を増やせば良いという問題ではない。投資額を増やせば、それだけ儲かるという世界ではない。そこには運用するスキルが重要なファクターとなってきます。

いつも述べていることですが、投資には売りと買いしかない。テクニカル分析で分析指標をたくさん組み込んでもあまり意味はない。指標はせいぜい2、3の指標の組み合わせで十分でしょう。ひとつの指標でもかまわないと思います。それ以上の指標の組み合わせても、私の体験上、あまり意味をなさないような気がします。

投資の世界では、○○理論などと高尚にもてはやされることがありますが、あまり、それらの理論で儲かったという話は聞かない。もちろん投資基礎要因として理論が重要であることは分かります。しかし、実践向きでない難しい理論をかざされても私たちにはどうも・・・。投資には売りと買いしかないので、できるだけシンプルに捉えるべきではないだろうか。

そこで、一番シンプルな売買判定法をご紹介しましょう。これは以前の勉強会で説明したことがありますが、理論的根拠は希薄なものの、誰でも分かるシンプルな判定法です。

まず、A4のコピー用紙に判定したい銘柄の株価チャートを2枚印刷します。そしてその2枚を重ねます。下側の用紙をAとします。上側の用紙をBとします。

合わせた2枚の用紙の裏から光を当てます。そして、上側のBの用紙を少し右にずらします。下側の用紙Aを現在の株価の変動とします。ずれた用紙に後ろから光を当てると必ずAとBの株価チャートが交差するところがあります。これらはラインチャート(折れ線グラフ)にすると、より明確に判定できます。

Aの株価がBの株価を上に抜いたところが買いとなり、Aの株価がBの株価を下に抜いたところが売りとなります。これはすべて順張りになります。さらに、Aの用紙の右にずらす幅により、短期売買か中期売買か、あるいは長期投資に分けることができます。いかがでしょうか。



   ≪ 自分に合った手法に特化して ≫
2025/05/23(Fri)

2025/05/17 のコメントです。

投資活動を長く続けていると、自ずから自分の投資スタイルというものができ上がってくるものです。これは意識するしないにかかわらず、本来の自分の潜在的な性格に起因するものです。

短期売買なのか長期投資なのか、また、集中投資なのか分散投資なのか、逆張りなのか順張りなのか等の選択は、他人の話や書物からの知識にも左右されますが、最終的にはやはり自分の性格に合ったスタイルに落ち着くものです。

投資とは継続して行うことであり、その長期間の中で良い投資法だと分かっていても自分の性格に合わない投資手法や投資スタイルは苦痛に感じるものです。よって、その苦痛は長期間の中では続かず、最後にはそれらを排除し自分に合った投資手法なり投資スタイルに収斂していくものでしょう。

そこで、良い投資法だと理解していることは苦痛に感じても我慢して継続していくべきなのでしょうか。苦痛が長期間続くと当然ながらストレスが蓄積されます。良い投資法で収益を上げる(確実ではないが)か、ストレスの蓄積を天秤にかけることになります。みなさんはどちらを選択しますか。

投資の基本はファンダメンタズからが常識とされていますが、私はこのファンダメンタルズの分析が不得意です。ファンダメンタズの分析は企業業績の分析から世界経済の見通しまで多岐にわたります。その分析には多分に主観も入ります。

私には、これらの多くの情報を収集する能力もありませんし、その資料を分析するマルチ的な才能を持ち合わせていないことを自分では良く分かっています。では、投資の基本であるファンダメンタズを無視して投資の世界でやっていけるのか。

投資の世界にもあまりファンダメンタズの影響を受けない分野があります。そうです、短期売買です。売買が短期になればなるほどファンダメンタズの影響を受けなくなります。デイトレードなどはその典型かもしれません。

私は短期のテクニカル分析に特化しています。そして、その分析をさらに深く掘り下げていくことが私のライフスタイルとなっています。自分の好きなことは長時間作業してもあまり苦痛は感じないものです。

しかし、若い頃は徹夜も平気だったのですが、最近は気持ちだけ先走りして身体が付いていかないようで・・・。気持ちは歳を取らないが、体力がついていかない。しかし、愚痴を言っても始まらないので、自分の信じた道をひたすら歩んで行きたい。

余談になりますが、友人が「歳を取ると何もいいことはないなあ、髪は薄くなるしシワもシミ増えてきたし、体力もなくなってきたしなあ」とぼやいていた。確かにそのとおりではあるが、私は「知識と経験だけはあるだろう。さらに自由になる時間もあるだろう」と強がりを言ってみた。

自分に合わないことを長く続けてもうまくはいきません。ストレスが溜まるだけです。それなら自分に合ったことに特化して深く掘り下げて自分の能力を存分に発揮すべきです。



   ≪ 実践に勝る勉強はない ≫
2025/05/17(Sat)

2025/05/10 のコメントです。

ウクライナ・ロシア情勢が混沌としています。インド・パキスタン情勢も危険極まりない。中国は景気減速しているのにもかかわらず公表されている経済指標はデタラメ。まさにプロパガンダである。

中国による東シナ海、尖閣諸島の問題。また、南シナ海のほぼ全域を領海だと主張する中国。それを全面的に否定する国際司法の判決。中国は現在も国際ルールに従わないという強硬な姿勢を示し続け、中国が南シナ海で着実に進める実効支配の実態。

このような状況下、我々投資家も外部要因に目を離せないところです。しかし、一喜一憂しないことです。明日の相場など誰も分からないのです。相場の急変にはロスカットで対応すべきです。投資家は収益を上げるために行動しているのですが、儲けることより大損しないことを念頭に入れて対処すべきでしょう。

さて、相場に絶対はないわけですが、ある投資家が一定期間シミュレーションして、「これならいける」と意気込んで連絡してきた。もちろんテクニカル手法であるが、その手法をくどくどと説明して私に意見を求めてきた。

聞くところによると、分析期間は半年程度であるが「これがうまく行くんだよ」と嬉しそうに言う。まだ、実践はしていないと言う。しかし、私に言わせれば、半年程度のシミュレーションの結果でうまく行くはずはない。

シミュレーションも長ければよいと言うものではないが、半年程度では話にならない。このような短期的なシュミュレーションは、株価変動にテクニカル指標を合わせているに過ぎない。つまり、株価変動にテクニカル指標を最適化させているだけである。その指標の内容やテクニックを聞くまでもない。

このように小手先の分析は、投資初心者が陥りやすいものです。かつて、私もこの
ような罠に何度はまってしまったことか・・・。ちょっと相場から距離を置いてみ
れば、初心者でも分かることですが、投資経験の浅い投資家はどうしても近視眼的
になってしまうものです。もし、6ヶ月程度のシミュレーションでうまく行くなら、
もうすでに誰かが発見しているはずです。

投資はやはり実践から学ぶべきです。理論(シミュレーション)と実践には、それなりの乖離があるものです。私ごとですが、以前、株式の両建て売買をしていましたが、銘柄数も多く、また、システム売買のため寄り付きの成り行きでの注文であるため、自分の注文で値が変動してしまうという現象が起こり、やむなく先物市場へ転換しました。

しかし、最近は先物市場でも寄り付き値が異常に乖離する現象が見受けられます。このように些細なことですが、シミュレーションと実践では誤差が生じることもあり、繰り返し売買するとその差は次第に大きくなるものです。

私は、前述の投資家に「とにかく、それで実践してみてはいかがですか」と返答した。私があれこれ説明しても、入れ込んでいるため聞く耳を持たないようでしたので。ただし、ロスカットだけは絶対に入れておくようにクギを刺した。ロスカットを入れておけば大怪我はしないと思いますし・・・。

やはり、相場は実践です。机上の理論だけでなく、ある程度体制ができたら実践することです。そしてそこから学ぶのです。相場とは体得していくものです。実践に勝る勉強はありません。




   ≪ 損をする三つの特徴 ≫
2025/05/10(Sat)

2025/05/03 のコメントです。

一般的に、株式投資は確かに魅力的ですが、順当に資金を増やし続けることのできる人は、やはり一握りです。残りの人は資金を目減りさせたり、場合によっては大きな損失を被ってしまいます。これが株式投資の現実でしよう。

投資で儲けられる人と損をする人の違いは、今まで散々述べてきましたので、今更、ここで論じることもないとは思いますが、投資初心者の方もいらっしゃいますので、失敗する投資家の特徴を三点ほど紹介します。

まず、その第一は「思い込み」です。細部にわたり綿密な調査の結果、値上がりすると予想して買ったものの、意に反して値下がりしてしまった。そこで投資家は「こんなはずではない、待っていれば値が戻るだろう」という期待から、いつまでも保有してしまう。

誰でも予想に反して値下がりした時に、その事実を受け入れがたいものです。値下がりした理由は後からになって分かるものです。その時点では分かりません。そのため仕掛けた銘柄に思い入れが強くなり「業績も良くなるし、株価は安値圏にある」と自分に言い聞かせ固執してしまう。

相場では常に株価が正しいのです。それなのに自分の買値だけから株価を判断する。相場は言っていますよ。「あなたの買値など誰も気にしていませんよ」と。自分は正しいと思い込み「自分を信じて耐えよう」などと考える。正しいのは現在の株価であって投資家の買った株価ではないのです。相場の世界に神様はいないのです。

予想に反して値下がりした時に、自分の投資判断がミスだったことを認めることです。感情移入しないことです。株価がある程度のラインを切った時は、どんなに思い入れのある銘柄でもスッパリと売って撤退する思い切りが必要だといえます。

第二は「期待する」です。これは特に初心者の犯しがちなミスです。投資成果を過大評価し「1ヶ月に10%に回せば、1年で資金は2倍近くなる」などと過大な期待をします。短期間に一気に儲けようとすると投資手法は話題性のある銘柄やギャンブル的なものになりがちです。結果的に大きな損失を出すことになります。

冷静になって考えれば誰でも分かるものですが、初心者は相場に対する期待感が大きくなるため、過度に熱くなってしまいます。投資とは長期にわたって安定した収入を得ることを投資の目的にします。

第三は「手法を変える」です。損が出るだびに投資手法を変えてしまう。成績が悪くなると、従来利用していた株価や出来高、トレンドなどの分析手法に従わず、相場を自分で予想しようとしてしまいます。そして、さらに良くないことは、何度か損失を出すとすぐにそのやり方を諦めてしまうことです。予想しても明日のことは誰も分からないのです。

どのような投資手法でもパーフェクトなものなどありません。どんなに成功している投資家でも、すべての投資で利益を得ているわけではありません。利益を出したり損失を出したりしながらもトータルで利益を出しています。そのためには自分の信じたやり方を貫く強さも投資では大事なのです。

上記の3点、心当たりはありませんか?。



   ≪ 習慣づけ ≫
2025/05/03(Sat)

2025/04/26 のコメントです。

株式投資を行う者は誰でも成功したいと願う。その道で成功したいということは、投資に限らず、一般社会での成功も同じようなものではないだろうか。私は、投資で成功することは、一般的な「成功する」といった概念と同じことではないだろうかと考えています。

目標(成功)を達成するためには、とてつもなく長い時間と粘り強い努力を継続させることが必要になります。その過程の中には多くの失敗もあるだろう。やめたくなることもあるだろう。それでも、あきらめることなく継続して頑張ることが、一般的に言われる成功の概念でしょう。

成功するためのノウハウは巷にに溢れんばかりにあります。成功を収めた体験や手法が紹介されているようです。しかし、言わんとするところを突き詰めていくと皆同じではないだろうか。物事は常にシンプルなのです。

では、成功するために一番重要なことは何であるか。それは簡単です。「成功するまでやめないこと」。「えー」と言われるかもしれませんが、究極はこれだけでしょう。実にシンプルです。シンプルゆえに実行できないという側面もありますが、要は諦めないで継続するという単純なものなのです。

投資の世界で成功するためには「損切りすること」であろう。しかし、これもシンプルすぎて実行できない。これらの問題を突き詰めていくと、最終的にはそれぞれの個人の問題となってくる。もともと粘り強い人もいれば、飽きっぽい人もいる。

いくら素晴らしいノウハウ本を読んでも、いくら投資必勝本を読んでも最終的に実践するか否かは本人の問題ですので、今まで成功におぼつかなかった人は外部からの知識より、本人自身の内部改造が必要となってくるのではないだろうか。

本人自身の内部改造、つまり自己改革をするにはどうすればよいか。自己改革するために一番重要なこと、それは「習慣づけ」です。習慣とは毎日同じことを繰り返すことです。習慣づけをして自分を変えていくのです。私は自己改革するには、これ以外にはないと考えています。

では、投資で成功するためにの「習慣づけ」とはどのようなものなのでしょうか。上記にある一般的な成功の基本は「成功するまでやめないこと」。投資で成功するための一番重要なことは「損切りすること」です。

これらを組み合わせれば「損切りすることをやめないこと」となります。これが投資で成功するための基本であり原点なのです。非常にシンプルではありませんか。これを習慣づけして継続すれば投資での成功は間違いなしです。いかがでしょう。



   ≪ 付加価値を味方に ≫
2025/04/26(Sat)

2025/04/20 のコメントです。

ボラティリティの低下はリスク低下をもたらしますが、反面、収益の低下も招くことになります。投資では収益を上げることが一番の目的ですが、収益の低下となっても、リスクが増大するよりは良いのではないかと考えます。

株式市場は現在、大きなボラティリティが発生しています。大きなボラティリティは、リスクは大きくなりますが、それなりの収益を得ることができます。皆さんはいかがでしょうか。

投資とは将来を見極めることであり、結果論は何の役にも立ちません。しかし、これから先のことは誰にも分かりません。分からない状況で投資活動をするから投資家には常に不安が付きまとうことになるのです。

私は以前から相場の予想は一切しないと述べています。「では、予想もしないでどうして投資ができるのか」と質問されます。その答えは「現在の株価だけで判断している」ということです。

たとえば、相場変動が往来相場であったなら(実際には分からないのだが)、現在の株価が往来相場の下限近くであれば割安な水準にあるのではないかと判断できるでしょう。このように現在の株価の水準により割安か割高か判断できます。ここでは割安、割高の判定であって、これから先の予想はしていません。

しかし、この割安、割高の判定では失敗も多いのです。なぜなら、これらは往来相場であるという前提が付いています。もし、この前提が崩れたら失敗することになります。往来相場からブレイクアウトして、下降または上昇トレンドに入ったときなどです。

投資においては「たまたま」「偶然」では、長期的に収益を上げることは難しくなります。では、これらをクリアできる方法はあるのでしょうか。・・・ないと思いますが。

そこで、私の手法に限って説明しましょう。この方法が万人向けとは思っていません。私の投資手法は、順張りのトレンドフォローによる売買手法です。トレンドフォローもある意味では順張りであり、順張りも短期的な意味ではトレンドフォローであるとも言えます。どちらも相場の流れに沿った売買です。

たとえば、商品製造会社が売れそうな商品を開発しようと考えたとします。そこでまず、これから売れそうな商品は何だろうと市場調査をします。時代にマッチしたニーズの高い商品でなければならないことは必須です。

ある意味、ここでの商品開発と投資とは同じような意味合いを持つのではないだろうか。これから売れそうな商品と、これから値上がりしそうな銘柄と・・・。売れそうな商品とは時代のニーズに合った商品です。つまり時代のトレンドに乗った商品の方がトレンドという付加価値が付いて販売数を増やすことができるでしょう。

つまり、トレンドという付加価値を味方につけて、多くの商品を販売しようとすることが効率的と考えるはずです。投資においても同様に相場の流れ(トレンド)に乗って売買することが、より多くの収益をもたらすことになるのではないだろうか。

私の語録に『商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし。ただ、時代の変化は早い。』とありますが、ここでの時代背景とはトレンドであり、そのトレンドに逆行すると成功もおぼつかないという意味です。これは私が投資体験から感じ取った内容です。

買い仕掛け後に株価が下がり、これはまずいとナンピンを入れる。一方、買い仕掛け後に株価が上がり、そこで再度買い増しを入れる。ナンピンと買い増し、どちらが精神的に楽だろう。精神的に楽な方は損をし、精神的に苦痛な方が利益を得る。どちらが良いかは、投資家の成績として明確に現れます。一考されたし。



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