2025/12/05 のコメントです。
我々投資家の目指すところはキャピタルゲインであり、そのキャピタルゲインは株価の変動によってもたらされるものです。では、その株価変動はどのように起こるのか。当然ながら景気や企業業績の動向などにより変動するわけですが、特に短期売買を目指す投資家にとっては、需給関係を引き起こす内部要因、つまり出来高や信用残高などは見逃すことはできません。
さらには突発的な出来事や事件などのニュースでも株価は変動します。目先筋や材料で売買する投資家は、最新のニュースを魚の目鷹の目で探しています。しかし、何らかの早耳ニュースを聞いたとしても、そのニュースのインパクトが持ち株にどの程度の影響があるか分からない。
だいぶ昔の話ではあるが、トランプ大統領当選のニュースをいち早く分かって、売りをかけて成功したと思われたが、翌日には全値戻しとなって糠喜びとなった。かの有名なジョージ・ソロス氏もやはりトランプ大統領当選で大量に売りをかけたようです。しかし、「そんなはずはない」と、今でも売りを持続して大きな含み損を抱えていると聞いた。
ジョージ・ソロスだってうまく行かないこともあるのです。我々個人投資家だって当然ながら損が続くこともあるのです。裁量や思惑で売買することは決して悪いことではありません。ただ、思惑が外れたら早々に撤退するべきです。負けを認める勇気も必要です。
私はシステムトレードであるため、裁量や思惑での売買はいたしません。しかし、人間である以上、やはり大きなニュースなど飛び込んでくれば気になるものです。
メディアでは専門家やジャーナリストが、これらのニュースをあれこれ解説しているようです。私は専門家ではないので詳しくは分かりません。
投資の世界は対戦相手も見えず孤独なビジネスです。特に負けが多くなってくると投資家としての自信を失って、自分の存在意義すら分からなくなってしまうことがあります。
そうならないために何をすべきか。それは当欄で何度も解説してますので、今更述べることはないと思いますが、投資の世界は投資家の人生をも変えてしまうような危険もはらんでいます。よって、今、何をすべきか、何をしないべきかを考え、軌道を逸脱し暴走しないようにしたいものですね。
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