2022/10/28 のコメントです。
10年ぐらい出席している、とある会社の会合では毎年メンバーが入れ替わる最初から参加しているのは私だけになってしまった。浮き沈みの激しい業界であることを表しているのだろうか。
会合では投資家は日ごろの鬱憤を晴らすかのように能弁である。「では、もうそろそろ」と言われるまで話が尽きないようである。トレードは孤独な作業であるため、やむを得ないところだろう。
これらの会合で最近感じることは、専業のトレーダーが増えてきていることだろうか。名刺を交換すると、その名刺の肩書きが「投資家」「トレーダー」などと書いてある。以前はあまり見られないことであった。
詳しく話を聞いてみると、そのほとんどがFX専門であり、しかもスキャルパーである。スキャルパーとは、スキャルピング、つまり超短期売買を行う投資家のことです。一般的には数秒から数分でポジションを閉じることが多いと言われています。
スキャルピングの語源は、アメリカインディアンが行っていた「頭の皮を薄く剥ぐ」という意味で、スカル(頭蓋骨)からきた言葉です。市場から薄い利益を剥ぎ取ることをイメージしたものです。ちょっと恐ろしいような気もしますが・・・。
スキャルピングのトレードは、時間が短い分、利益幅も小さくなりますが、短い時間一定方向に動くところを取ることから、利益幅は小さいながらも一回あたりのトレードは利益になる確率が高くなります。
利益になる確率が高くなることから、レバレッジを高くして、トレードを何度も繰り返すことによって、薄い利益をコツコツと積み重ねるといった手法です。1回のエントリーで、数pips〜10pipsくらいを抜くことを目標にしているようです。
大きな金額の取引となることと、瞬間の値動きを利用するので、ポジションを持つタイミング、相場がポジションとは逆の方向に行った場合の素早い損切りといった反射神経的な決断力が勝敗を左右します。トレード技術というよりゲームのような瞬発力が必要になります。そのためスキャルパーには若い人が多いようです。これらのトレードは万人向けではなく投資家のセンスに依存しているようです。
トレードしている間は、PCの前にはりついて、相場を見続ける時間と集中力が必要です。また、システムの突発的な事故があっても大丈夫なように取引口座には最低限の証拠金だけ入れておき、何かあっても強制ロスカットで終わらせれば良いようにしているようです。とにかく、瞬間瞬間の作業であるため気が抜けません。相当な集中力が求められます。
毎日PCの前にはりついて、気を緩めることなくトレードすることは精神的にも相当な負担がかかります。トレードを終了するとがっくりして気が抜けたようになるとも言っていました。投資家の会合では、これらのストレスを吐き出すかのようにしゃべりまくるのでしょうか。
もし、中高年者がこれらのスキャルピングを行うとすると、まず頻繁に変わる気配値を集中して監視しなければなりません。このときすでに動体視力が衰えているため気配値を追うことができません。反射神経も鈍くなり、ついキーボードを打ち間違います。また、同じ姿勢でPCの前にはりついているため肩がこり、目が疲れてきます。中高年者は気力も衰えてきていますので、作業の継続性にも負担がきます。
これらのことから、スキャルパーはほとんどが若い人たちです。やはり、投資においては投資家自身の資金量や投資家の性格、センスなどを見極めて、投資家自身に合った投資手法を選択すべきであると思います。 |