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…知って得するページ…

   ≪ まずは生き残れ ≫
2022/06/17(Fri)

2022/06/10 のコメントです。

投資家は投資市場に何を求めて参入してくるのだろうか。それは異口同音に「収益」と答えるであろう。私もそのひとりではあるのだが、では、収益を上げるためにはとのようなアプローチをすれば良いのでしょうか。

投資にはリスクが付いて回ります。リスクは避けて通れません。しかし、リスクを恐れていてはリターンもありません。リスクとリターンは投資家の喜怒哀楽を助長します。

投資家は、収益を上げるために投資ノウハウが必要だと言います。多くの投資家は武器なしで戦うことはできないため、理論武装して戦いに挑みます。しかし、市場は理論通りには動いてくれません。投資家のシナリオ通りに市場が展開しないため、投資家は大きなストレスやプレッシャーがかかってきます。

このようにサバイバイルの世界では、投資家はいつもジレンマに陥ります。投資に必要なことは投資理論も必要でしょう。技術的な手法も必要でしょう。また、メンタル面の対策も必要となってくるでしょう。これらは投資において収益を上げるための必須項目となります。

新規に投資市場に参入してくる投資家は「絶対儲けてやるぞ」と意気込んで参入してきます。かつての私も投資市場に夢を抱いて参入しましたが、年月を経て、現在では「いかに損をしないか」という考えに変わってきました。今では「損をしないシステム作り」を心がけています。ここで言う「損をしない・・・」とは、投資でまったく損をしないという意味ではなく、トータルで大損をしないという意味となります。

ジョージ・ソロスも言っていましたように「まず生き残れ」です。市場に留まってさえいれば、いずれチャンスがきます。であるから、投資家はいかに収益を上げるかではなく、「いかに市場に留まるか」に注視すべきではないでしょうか。

では、いかにして市場に留まるべきか。その答えは当然ながら「大損しない」ということであろう。大損の典型は「塩漬け」です。「決済していないから大損していない」という投資家もいるかもしれませんが、そんな話は話の外です。

儲けたいと上ばかり見ているのも結構なことですが、まずは足元の損失となった銘柄の対処です。損切りなくして利益なしです。

確かに損切りはいやなものです。損切りせずに済む方法はないものかと考えるも、遅かれ早かれ損切りは断行しなければなりません。しかし、あまりお勧めできる方法ではありませんが、買いで負けた銘柄に、反対売買の空売りを行うこともできます。これは「蓋をする」といって、蓋をした後は、同銘柄両建てとなり損益は、この時点でロックされた状態になります。

損益はロックされた状態になりますが、そのままいつまでも持っているわけにはいきません。信用の期日もきますし、どこかでこれらを解消しなければなりません。解消の方法は、相場展開によって、相場上昇となれば空売りを処分し、買いを持続する。相場下降となれば買いを処分して空売りを持続する。

これらの手法は「つなぎ売買」の原型ですが、上記のように、損切りしたくないあまりに両建てするのは、まだまだ初心者の範疇です。本来の「つなぎ売買」は、これらを計画的に行うものです。

この「つなぎ売買」を一歩進めて、つなぎを同銘柄ではなく、ほかの銘柄に反対のつなぎを入れてはいかがでしょう。つなぎが同銘柄ではないため、その管理は難しくなりますが、やり方によっては、面白い投資法となるでしょう。

実は、この投資手法の進化系が当研究所の両建て売買手法なのです。投資において損切りは避けては通れませんが、損切り時に精神的にあまり負担のない損切りとなれば、投資継続(生き残る)の可能性が出てきます。

負担のない損切りとはどのようなことか。それは、手持ち株の時価評価がプラスの状態ということではないでしょうか。損切りには抵抗があるが、時価評価がプラスであれば、たくさんの塩漬け銘柄を持ったままでの損切りより楽ではないだろうか。時価評価をプラスの状態にするには、結局、行き着くところは損小利大しかない。

時価評価をプラスの状態にして損切りを楽にする。損切りができれば市場に留まることができる。市場に留まることができれば、いずれチャンスがやってくる。そして、収益を上げることができる。

やはり、ジョージ・ソロスが言うように「まず生き残れ」「儲けるのはそれからだ」と言うことになる



   ≪ 25%、8%ルール ≫
2022/06/10(Fri)

2022/06/03 のコメントです。

私は現在でも分析システムの開発に取り組んでいます。主に分析データの収集とその解析です。データ量が膨大なため大変です。分析システムの開発は私一人で行っています。外注すれば楽なのですが、分析システムにはノウハウが満載されていますので、外注できないところが悩みのタネでもあります。当システムの分析は夜間に行っていますので、もし、外注であったなら夜間に担当者を呼び出さなければいけません。データの更新は早急に行わなければいけないため、外注ではメンテナンスに時間がかかり現実的ではありません。

さて、前々回に解説しました「勝率」の問題については多くの質問がありました。「そんなに低い勝率ではやってられないよ」「もう少し勝率を上げることはできないのか」などでした。「勝率30%前後」には衝撃を受けたようです。

システム売買での勝率はそんなものですが、実践で売買を行っている投資家の勝率はどのようなものなのでしょうか。現実的な売買においても、確率論からしても勝率はシステム売買の勝率と大差ないと思います。

たとえば、利益幅と損切り幅が同じであった場合、勝率50%では収益はトントンとなります。勝率50%で利益を上げるためには、利益幅を損切り幅より大きくしなければなりません。つまり、損小利大にしなければならないということです。

もし、勝率30%であった場合はいかがでしょう。10%の損切りを設定した場合、利益幅は30%以上取らなければトントンにはなりません。つまり、3回に1回は30%以上取らなければ利益が出ないことになります。

実際に、3回に1回は30%以上の利益を上げることは、それなりに大変なことです。「損切りは10%で」という投資家も多いようですが、このような投資家は3回に1回は30%以上の利益を上げるか、または、勝率を上げるかしなければなりません。

投資家は高い勝率を望んでいますが、デイトレードや長期投資を除いては、勝率は30%前後でしかないでしょう。そこで生まれたのが「25%、8%ルール」です。つまり、利益は25%で、損切りは8%でということです。実際にこのような売買ルールの手法があるのです。私は、このルールで実践はしていませんが、ある意味で理論的ではあると思います。

このルールを逆読みすれば「勝率は30%前後でしかありませんよ」と言うことになります。私は、このルールを採用しているわけではありませんが、実際に売買した成績や勝率を見ると、不思議とこれらの数値に近いものになっています。

「25%、8%ルール」は誰が考え出したのか分かりませんが、実践者が長い間、試行錯誤して最後にたどり着いた売買手法ではなかったのかと思いました。私の視点から見ると非常にシンブルで実践的な捉え方だと感心しました。

実際には「25%、8%ルール」で「勝率30%」では利益は上がらないと思います。しかし、市場には留まることができます。市場に留まることができれば、いずれチャンスは訪れるということです。

著名な投資家、ジョージ・ソロスの名言にあります。「私の実践的スキルを要約せよ、と求められたなら、ただひとこと『サバイバル』と答えるだろう。まず生き残れ。儲けるのはそれからだ」 と。



   ≪ 投資と欲 ≫
2022/06/03(Fri)

2022/05/27 のコメントです

私は気分転換が非常に下手である。好きな趣味をしている時でも仕事のことを考え、仕事をしている時に趣味のことを考えたりして、ひとつもリフレッシュできない。性格であると言えばそれまでですが・・・、何か良い方法があれば教えていただきたいものです。

株式市場に自称経済通、政治通は数多くいるが、そういう人ほどあまり当てにならない。経済がどうなるか、政治がどうなるかはもちろん重要だが、知りたいのは、その状況に至った場合に何を買い、何を売ればよいのか。例えば為替が円安になるかどうかよりも、円安局面でどういう銘柄が動くかの方が大事だということです。

さらに、相場の方向性を把握できて仕掛けたとしても、どこで決済するべきか。評論家たちは「ここが買い場だ!、この銘柄が買いだ!」と騒いでいるようだが、自分で買って、その後の経過報告をしてもらいたいものだ。

株式評論の記事も活字になると、それなりに権威を持ってくる。投資経験もなく大学を出たばかりで、MBAやFPの資格を持っているというだけで・・・。ご注意、ご注意。

さて、話題は変わりますが、年を取って、いろいろと経験してくると世の中がわかってくる。そして晩年になり、ひとりの人間としての人格が形成される。常識人となり社会からも認められてくる。しかしながら・・・。

常識人であり人格者であっても欲はある。そのため、ついおいしそうな話に耳を傾けてしまう。最近のニュースに投資名目の詐欺事件があった。

今までも投資名目の詐欺事件はあった。そのようなことはニュースなどで見聞きしているはずなのに、つい騙されてしまう。詐欺にあって大金を騙し取られてしまうわけだから、詐欺にあう前には大金を持っていたことになる。大金を持っていたということは、それなりに社会的に認められた存在ではなかったのか・・・。

社会的に認められ常識人であっても、つい騙されてしまう。どうしたことなのか。そこに「欲」という存在がある。「欲」という名の下には、人格も常識もかすんでしまうのだろうか。

上記の内容は、株式投資にも通じるところがある。常識を持った人格者、さらに豊富な体験と知識がある。これならば社会からも認められるすばらしい人物である。しかし、そのような人であっても投資の世界で成功するとは限らない。その多くは「ただの人」に成り下がってしまう。なぜだろう。

やはり、そこには「欲」という存在がある。人間は欲があるからこそ成長するわけであるが、その欲が投資の世界では災いする。持ち株が下がれば「もう下げ止まるだろう」と、上がってくれば「まだ上がるだろう」と。相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」とある。

欲があるから投資をする。投資で欲を出すと負ける。この大きな矛盾に投資家は、いつも悩まされている。投資家は、この矛盾と常に葛藤しながら売買を繰り返しています。そして、疲れ果てて市場から去っていく。これは投資家が拭い去れない永遠のテーマなのだろうか。

人間から欲を取り去ることはできない。であるならば、投資において欲を出さないで売買する方法はないものだろうか。一歩進んで、投資において欲を出せない方法は・・・。その方法は、あるにはあるが、その方法もこれまた人間の感情が邪魔をして継続ができない。何とも人間とは不可解なものである。

投資の世界では、欲を抑え、感情を抑えた者が最後には勝つのだろうか。



   ≪ あり得ないことです ≫
2022/05/27(Fri)

2022/05/20 のコメントです。

投資の世界では理想と現実にはギャップがあるものです。たとえば、勝率についてみてみると、投資家の理想とする勝率は80%以上と考えているようです。理想は理想として、現実には、短期売買においての勝率は50%もあれば上出来じゃないでしょうか。

私の勝率は35%強程度です。これはシステム売買で運用しているということもありますが、それでも収益は上がります。初心者が運用して、その勝率が35%程度では精神的に運用継続はできなくなってしまうと思います。だから投資初心者は常に高い勝率を求めてさまよっているのです。しかし、それが現実なのです。

世界最古のシステム売買手法であると言われている「中源線建玉法」であっでも、その勝率は30%程度です。このように短期売買においては、勝率は高くはならないのです。

では、なぜシステム売買では勝率が高くならないのでしようか。私は、システム売買でなくても継続的な運用においては、勝率はその程度であると考えています。

まず考え方として、仕掛けてから株価が上がる確率は50%とします。もちろん、下げる確率も50%です。一般的に長いスタンスで捉えればこの程度でしょう。そこで、上げ下げの確率が50%であるという前提で、相場必勝法である「損小利大」で運用したとします。

「損小利大」の運用で、損となった銘柄は小さい幅で損切りします。利益になった銘柄は大幅な利益で決済します。その際に、これらを時間軸で捉えてみると、通常、損切りは早めに切りますから持続時間は短くなります。反対に、利益となった銘柄は大幅に利益を見込みますから、当然ながら、その持続時間は長くなります。

つまり、損切りは時間的に短く、利益は時間的に長くということになります。もし、これらの売買を繰り返し行っていった場合、勝率は50%を超えることはないと言えます。お分かりいただけましたか。損切りは時間的に短くなるため回転が速くなって、損切りの回数が多くなるということです。

この点を十分理解してください。つまり「損小利大」の売買法においては、勝率が50%を超えることはない。投資において「損小利大」以外に利益を上げる方法がない。よって、収益の上がる手法においては、勝率は50パーセントを超えない。

意外と思われるかもしれませんが、これが現実です。これが理論的に正しいのです。投資家は、理論的で現実的な投資に対する考え方を受け入れなければなりません。長期投資やデイトレードにおいては、この限りではありませんが、通常の短期売買において勝率80%はあり得ないことになります。

この現実をしっかり受け止め、勝率など気にせず売買に励んでください。



   ≪ 株価は終値だけで ≫
2022/05/20(Fri)

2022/05/14 のコメントです。

投資において最も実行が難しいのは、言うまでもなく「損切り」である。カリフォルニア大バークレー校のテレンス・オーディーン教授による有名な論文によると、「値下がりしている銘柄の投げ売りに対する嫌悪感は投資家に広く共有され、コストも大きいことが証明されている」と言う。

教授の研究では、投資家が損が出ている銘柄を売り、値上がりしている銘柄はそのまま保有していれば、リターンが高まる可能性があることが判明した。

「投資家は、しばしば、感情移入もしくは他の多くの人々が買っているからとの理由で株式やファンドを購入する。何百万人もが好ましく思っているならそれは良い投資であるはずだと考えるとすれば、それは誤りだ。今後も適切な投資になることを意味しない」と述べている。

要するに、投資においては「損小利大」でなければ儲かりませんよ、と言うこと。また、ほかの投資家の行動を真似して、付和雷同しても儲かりませんよ、と言うことです。

ノーベル経済学賞受賞者で「シンキング・ファースト&スロー」の著者であるダニエル・カーネマン氏が「コントロールの錯覚」と呼ぶ、多くの投資家が市場を見据える際に抱く思い込みを克服することだ。あなたの手で自由になるのは、投資額と投資頻度、貯蓄額だけにすぎないとも言っている。

投資における常識は、投資家の思い込みに依存するところであり、これらを克服しなければ利益にはなりませんよ、と言うことです。投資の常識は非常識でもある。

これらの問題は、当欄で常に取り上げているテーマでもあり、当研究所の投資に対する考え方、方向性は間違ってはいないと思うところです。

さて、話題は変わりますが、投資家は株価が高値となり、収益が上がってくると直近のパフォーマンスがこれからも続くと考えがちです。しかし、その後、値下がりに見舞われると「高値覚え」となり、パフォーマンスが一番良かったときと現在のパフォーマンス比較して「もし、最高時のパフォーマンスと同様になったら処分しよう」などと考える。しかし、「戻り待ちに戻りなし」である。

これらは、投資家であれば誰でも抱く感情でもある。「一番良かったときのパフォーマンスと比較してもしかたがないじゃないか」とは分かっているものの、これらの感情を打ち消すことはできない。感情のコントロールほど難しいものはない。

投資とは「歓喜と絶望の世界である」と言われています。歓喜と絶望は心の問題でもある。分かっていてもできないのが人間でもある。これらは、個人の性格に依存するところが大きく、一様に解決することはできない。

これらの問題を解決するひとつの方法として、相場と一定の距離を置いて付き合う考え方がある。デイトレードは別として、日中に株価などは見ないようにすることです。株価は終値だけを見るようにする。

私の迷言集に「欲が絡めば見えるものも見えなくなる。入れ込みすぎは盲目となる。利得を前にしては道義を思え」とあるが、あまり相場に没頭すると客観的な判断が失われ周りが見えなくなる。

また、迷言集に「ひとりで考え悩むほど、正しい解決方法から遠ざかり、そして曲がる」とあるが、追い込まれた状況での決断の多くは失敗を招くものです。これらは私の体験談ではありますが、日中に株価を見たり、株式ニュースを見たりすることは、あまり良いとは思えない。情報過多は迷いを引き起こすだけです。

やはり最終判断は、雑念、雑音を排除し、終値のみで決断するべきではないでしょうか。



   ≪ やはり「数値」でしょう ≫
2022/05/14(Sat)

2022/05/06 のコメントです。

株式市場は一日の値幅変動が大きいため、投資家も右往左往しているようです。長い投資活動の中には、このような相場もあるので常にリスク管理は怠ってはいけません。

先日、ある新聞社から取材の申し出があった。どのような取材であるかは予想はできたが、案の定「今後の相場の見通しは?」であった。そこで私は「希望するお答えとはならないと思いますが、それでもよろしければ・・・」と答えた。

すでに皆さんはご存知のように、私の投資手法は相場の予想はしないという手法であるため、あまり一般受けはしない。マスメディアは、一般投資家向けに受けのいい記事を書きたいのだろうが、読む立場、書く立場には、大きなギャップがあることを理解しておかなければならない。このようなことから、私は、テクニカル・システムトレーダーとしての立場から説明した。

当たり障りのない返事をしたが理解いただけたか疑問の残るところである。相場の見通しなどは著名?な評論家に任せておけばよい。私は「プロの投資家にトークはいらない」と考えています。ひたすら売買に集中すればよいと思っています。

とは言うものの、投資家であれば今後の相場展開は気になるものです。私自身も気にならないわけではありませんが、あえて考えないようにしています。その理由としては、当然ながら、私はシステムトレーダーであるため、システムのシグナルに従って売買しているだけですので、相場の見通しを考えても何の意味を成さないからです。

システムトレーダーでなくても、あまり強い相場観を持たないことをお勧めします。なぜなら、もし、ここから相場が上昇すると判断したものの、意に反して反対の展開となった場合、投資家はどのような感情、考えとなるでしょうか。

「これは一時的な下げであって、いずれ予想通り上昇に向かうだろう」と強気に頑張ります。しかし、相場がさらに下げると「うーん、まずかったかな。もう少し様子をみよう」と。もし、ここからさらに下げると、損失額を計算し「いまさら切るに切れないよなあ」となってしまう。

あまり強い相場観を持ってしまうと、予想と反対の展開となったときに、自分の判断を否定したくないという投資家心理が働き、結局、深みにはまってしまうことになりかねません。よって、あまり強い相場観は持たず、もっと柔軟に「流れに沿った売買」を心がけたいものですね。

話題を変えて、当研究所の「ヘッジ比率」は、相場の上昇から下降に至る推移の中で、ある程度相場展開を捉えていると思います。一日の変動が大きいため、一時的に逆行することもあったと思いますが、大局的にはうまくいっていると思います。

通常、上昇から下降に転換するときには、評価益も大きく減少することもあるのですが、今回はそれなりに順調であったような気がします。ただ、分散銘柄数が少ない場合は、成績が、それらの銘柄に大きく左右されることもありますので、できる
だけ多くの銘柄に分散することをお勧めします。

日経平均などの指数変動と手持ち株の変動が合っていないという現象が見受けられる。指数は戻しているものの、手持ち株は戻っていないという現象が多くあった。これらの現象も注意深く観察すれば、相場の行方は相場が教えてくれるものです。

株式市場は、下げながらも大きく上下しましたが、結局のところ「ヘッジ比率」と相場展開は、おおむね合致していると思います。相場が大きく振れると投資家は大いに悩むところですが、迷ったときほど感情ではなく、やはり「数値」で判断すべきではないでしょうか。



   ≪ 持ち株の評価は常にプラスで ≫
2022/05/06(Fri)

2022/04/30 のコメントです。

株式市場の日中のボラティリィが大きい。我々投資家にとっては株価がすべてであるから、株価の変動に注視していくだけである。責任を取らない評論家などの話を聞いても仕方がない。

しかしながら、投資家は相場の現在の水準が気になるものです。高すぎるのか、それともまだ仕掛けが可能なのかと・・・。それによって、強気に出るか弱気に出るかを決めなくてはいけないところだろう。

我々は短期売買であるため、そのようなことはあまり気にならないところですが、相場を大局的に見た場合は、現在、どのような水準にあるのだろうかと気にもなる。これらの判断は、やはりファンダメンタルズから判断するのが妥当なところであろう。

1980年代のバブル相場を振り返ると、日本のカネ余りが背景にあった。日本の金融政策は引き締めが遅れ、土地バブルを招いてしまった。日本株のPERは50〜60倍に達したのは、緩和マネーが演出した明らかな異常値だった。

日本の人口減少と潜在成長力の低下は大きな流れである。かつてのような高いPERを日本株に求めるのは難しいだろう。やはり、世界の主要市場のPERは15倍前後であるから、日本株もこの水準に落ち着くとみるのが妥当でしょう。このような判断で現在の株価水準を推測してみてはいかがだろうか。

さて、前回のコメントの「苦しい損切り、楽な損切り」については「損切りの視点が変わった」などの多くのご意見をいただきました。損切りからは誰も逃げられないため切実な問題なのだろうと思いました。

また、私自身の売買はどのようなものかの問い合わせもあった。私は、すべて自分の投資手法に満足しているわけではありません。現在でも、もっと良い手法があるのではないかと模索している状況です。さらに、私の投資手法が誰にでも適用できるものではないことも知っていますので、今まで、あまり私自身の売買は述べてきませんでした。

そこで、今回は私の売買の一部だけでもご紹介いたしましょう。参考までにとどめておいてください。まず、分散銘柄数は100銘柄前後で、そして、各銘柄をできるだけ等金額になるよう株数で調整しています。常に、持ち株を100銘柄前後保有していますので、個々の銘柄の詳細などはほとんど検討しません。システムの指示に従って、事務的に処理しているだけです。

売買は、ほとんど信用取引で常に総投資額が一定になるよう調整しながら売買しています。買いと空売りの各投資金額をヘッジ比率に合わせながらの売買です。基本的には、当研究所の分析システム「スピードマスター・プラス」や「トレンド・ストライカー・マルチ」に準じています。つまり、短期売買です。

持ち株の時価評価は常にプラスの状態にあります。当然ながら、株価の変動によって評価の増減はありますが、常にプラスの状態を維持し忙しく売買しています。持ち株100銘柄中でマイナスの銘柄は10銘柄から20銘柄程度です。

そこで疑問に思うでしょう。「勝率は30%強しかないのに、持ち株のマイナスは10銘柄から20銘柄、ちょっとおかしいじゃないの?」と。私の投資法は「損小利大」に基づいていますので、利が乗れば徹底的に持続します。そして、損はすばやく切ります。そのため、持ち株のマイナス銘柄は、短期に切り落としていますので、マイナスの銘柄は100銘柄中、常に10銘柄から20銘柄程度、勝率は30%強となるわけです。つまり、利の乗った銘柄はできるだけ持続するため回転が遅く、損切りの銘柄はすばやく切るため回転が速いということです。お分かりいただけたでしょうか。

持ち株の評価が常にプラスで維持するという手法となったのには、それなりの理由があるのです。私が初心者だったころの投資手法は、当然ながら裁量的な売買でした。初心者であれば利が乗れば利食いし、損が出ても損切りはしないという売買でした。その結果は明白です。

なお、現在はヘッジ比率をベースにした先物取引も行っています。

株式投資を生業と考えていた私は、これでは続けられないと思い、試行錯誤しながら現在の手法にたどり着いたわけです。株式投資を生業とするわけですから、メンタル面は非常に重要な問題となります。落胆して売買の継続が危ぶまれる状況を作ってはならないのです。そのためにも、評価を常にプラスで維持することは、私にとって非常に大切なことなのです。私は、株式投資において、メンタル面を最重要と位置づけしています。

持ち株の評価を常にプラスで維持するということは、投資家の精神状態も安定しますし、精神が安定することによって継続的な売買が可能となるわけです。さらに、持ち株の評価を常にプラスで維持することによって、結果的に売買が「損小利大」となるのです。当然ながら「損小利大」にしなければ利益を生みません。精神的に安定ししかも利益が出る。これは投資家にとって望むところではないでしょうか。

持ち株の評価が常にマイナスの状態では、投資において収益を上げることはできません。なぜなら、その投資手法は「損大利小」となっているからです。

すなわち、持ち株の評価を常にプラスで維持することにより、すべて良しとなるのです。常に、これらの点に留意して売買してください。



   ≪ 苦しい損切り、楽な損切り ≫
2022/04/30(Sat)

2022/04/23 のコメントです。

外部環境が不透明なため株式市場も気迷い気分が漂う。株価は上げ過ぎれば下がるのも当然であり、株価が下がる理由を云々し大騒ぎしているようであるが、私としては騒ぎすぎとしか受け取れない。幸いに私たちは、空売りも併用しているため何ら問題はない。ちなみに、当システムの「総合ヘッジ比率」は、的確に相場を捉えている。

相場を知らない人たちは相場が下がると大騒ぎをする。騒ぎすぎである。投資家は、そのような責任のないマスメディアの話など気にすることはない。ただ、自分の信じた道を歩んでいくだけです。

株価が急落すれば、当然ながら買い方は損切りする銘柄も発生する。そこで今回は損切りについて、再度考えて見ましょう。

投資家にとって損切りはつらいものです。しかし、損切りは投資家であれば避けて通れない道でもあります。損切りがつらくても確実に実行しなければなりません。損切りに躊躇すると、もっとつらい塩漬けが待っています。塩漬けは投資家不適格の烙印を押されたようなものです。

私は、損切りには「苦しい損切り」と「楽な損切り」があると考えています。実際、損切りに楽なことはないのですが・・・・。前回も解説しましたように、私の勝率は30%強しかないため、売買のほとんどが損切りの連続となっています。

しかし、私の売買の損切りは「楽な損切り」の部類に入っていると思っています。「勝率が30%強しかないのに楽なはずはないのでは」と疑問に思われるかも知れません。たしかに、客観的に見れば損切りの数の方が多いわけですから疑問がわくのも当然でしょう。

もし現在、投資金額1000万円で運用していたとします。しかし、時価評価額が800万円であった場合、この状態で損切りが発生したとすると「時価評価がマイナスなのに、また損切りかよ」となるはずです。そこで、損切りをためらいます。しかし、ここで損切りしなければ、投資家不適格の烙印を押されてしまいます。ルール厳守で始めたのだからと、清水の舞台から飛び降りたつもりで損切りします。つまり、これが「苦しい損切り」となります。

では「楽な損切り」とは・・・。すでにお分かりいただけたと思いますが、持ち株の時価評価がプラスの状態での損切りです。どちらも損切りには変わりはないのですが、投資家の心情からすると、この差は雲泥の差となります。

持ち株の時価評価がマイナス10〜20%程度ならまだしも、時価評価が半値にもなってしまっては、いまさら損切りなど考える余地もありません。完全に負けとなります。

損切りは、常に影のように投資家について回るわけですから、その影から逃げることはできません。であるならば、その損切りを投資家に負担があまりないようなスムーズな損切りを考えるべきではないでしょうか。

「楽な損切り」をするためには、常に時価評価がプラスの状態を維持することが必要条件です。では「常に時価評価がプラスの状態を維持する」には、どのような手法で売買すればよいのでしょうか。的確な損切りですか?早めの利食いですか?それとも・・・。

皆さんも体験があると思いますが、仕掛け後に株価が上昇してくると、つい嬉しくなって利食いします。反対に、仕掛け後に株価が下がってしまうと、何らかと理由をつけて損切りを先延ばしします。ノウハウを持たず、感情的、感覚的な売買では、誰でもこのような売買になってしまいます。

嬉しくなって、利が乗った銘柄だけを利食いしたら、その後に残った銘柄はどうなるでしょう。残った銘柄は、すべてマイナスに。私は、このような売買を「モグラたたき売買」と呼んでいます。つまり、出てきた芽を早々に摘んでしまっては、損切りが発生した場合には、必ず「苦しい損切り」となるはずです。出てきた芽を摘まないで育てることです。

「苦しい損切り」から「楽な損切り」に変えるのには、常に時価評価がプラスの状態を維持することになりますが、これらに導く方法は、ひとつしかありません。それは、くどいようですが、やはり投資の必勝法である「損小利大」しかないのです。

投資で利益を上げる方法を突き詰めていくと、そこには「損小利大」しかないのです。つまり、持ち株の利益を伸ばした様態で維持し、損切りは早めにということになります。これによって、常に時価評価がプラスの状態を維持することができるのです。

今でも投資で収益を上げられない投資家の過去の売買履歴を見てみると、すべて「損小利大」の逆となっています。皆さんも、一度過去の売買履歴を参照してみてはいかがでしょうか。



   ≪ 何が重要であるか ≫
2022/04/23(Sat)

2022/04/16 のコメントです。

「SPS研究所は、テクニカル分析を自認し推奨しているが、さっぱり、テクニカル分析手法の解説がないじゃないの」という質問がありました。まさにその通りである。当欄において、あまり細かなテクニカル手法の解説はしていない。

その理由については後述いたしますが、たとえば大幅上昇となった銘柄を上昇のスタートから現在まで持続している投資家がどれだけいるだろうか。多くの投資家は、上昇の初期段階で決済してしまったのではないだろうか。

そして、高値となった現在、新たに仕掛けようか、それとも様子を見ようか。はたまた空売りしようかと思い悩んでいるのではないでしょうか。

通常のテクニカル分析では、到底、現在の高値まで持続はできないでしょう。今回の上昇相場は、通常の相場展開とは明らかに違うからなどと自分に言い訳しても始まりません。取れるときは徹底的に取らなければなりません。

安値から高値まで一気に取れなくても、短期売買においては、一時的にもちあいとなったところでは、いったん利食いして、さらに上昇となればすぐさま仕掛けるというスタンスで、おおむね上昇の全体を取るという売買となるべきです。

一般的なテクニカル分析で、これらの売買ができるでしょうか。答えは否です。私は常々申し上げていますが、株式投資における重要度のウェイトは「相場観測80、銘柄選択15、売買テクニック5」となります。これらの中で、テクニカル分析手法は「売買テクニック5」に当たります。つまり、テクニカル分析手法は、投資で収益を上げる要因の5%のウェイトでしかないのです。これがテクニカル分析手法の解説が少ない理由のひとつなのです。

やはり、相場で勝つためには「相場観測」が最重要項目となります。もし、「相場観測」が正しく判定できれば相場に勝ったも同然です。当研究所のシステムには、「総合ヘッジ比率」がありますが、「総合ヘッジ比率」は、相場観測の役割も果たしています。この指標が正しいかどうかは投資家が判断するものではありますが、少なくとも「総合ヘッジ比率」に準じた売買を行えば、退場の憂き目にあうようなことにはならないと思いますが・・・。

「相場観測」が最重要項目であることは周知の通りですが、さらに重要な項目があります。それは「投資家の感情のコントロール」です。いくらすばらしい指標を持っていても、いくら正確な分析手法を持っていても、最後の決断は投資家自身が行うわけですから、いざというときにそのルールを実行できないような売買では意味を成さなくなります。

当欄においては、投資家のメンタル面の解説が多いのは、これらの理由からなのです。最終決断で迷いなく自信を持って実行することができるよう、精神面なおいてのアドバイスをしているつもりです。私の体験から、投資においての最も重要で困難なことなことは、売買技術ではなく投資家のメンタル面にあるからです。

ある投資家から質問があった。「御社はテクニカル分析において、順張りを推奨しているが、私としてはどうも順張りは納得できない。順張りを推奨している理由を説明してくれ」と。当コメント欄を読んでいない投資家だと思ったが、その理由をこと細かく説明するわけもいかず困ってしまった。

そこで、例としてはふさわしくないかとは思ったが、次のように説明した。「もし、株価が1ヶ月間下げ続けたとした場合、逆張りではどこで買っても損をすることになる。最後の最安値のときだけは救われるかもしれない。順張りの場合は買うポジションがないので買わない。逆に、株価が1ヶ月間上げ続けたとした場合、順張りではどこで買っても利益が出る。最後の最高値のときだけは損をするかもしれない。逆張りの場合は買うポジションがない。」と説明したが、理解できたかどうか。

しかしながら、このような順張り、逆張りなどの技術的な問題は、あまり投資収益に影響を与えるものではない。投資経験の少ない投資家ほど売買技術や銘柄にこだわる。投資において収益を上げる要因が別のところにあることに気がつかない。もう少し、視点を変えて、投資で収益を上げるには何が重要であるか理解すべきであると思うのだが・・・。



   ≪ 努力と信じること ≫
2022/04/16(Sat)

2022/04/08 のコメントです。

外部環境が良くない。「ここから更に買っていいのか、それとも売った(空売り)方がいいのか」と、すでに利食いをしてしまった投資家は戸惑っているようです。先行きに疑心暗鬼という心理状態ではないでしょうか。

投資家は常に迷いの中にいます。迷いは何事にも付きものですが、特に投資の世界は迷いや苦悩は影のように付きまといます。これらから開放されるすべはあるのでしょうか。

実際に、迷いはどのように解消すればよいのでしょうか。株式投資を通して、私が考える解消法は二つあると思っています。まず、一つ目は、その悩みの原因を徹底的に追究して解明することです。そして、その原因が判明すればその対策を講ずることです。

株式投資であれば、儲からない原因を徹底的に分析して、その改善を図ることです。これは、私の株式投資に対する手法のひとつでもあります。投資指南書を読み漁ることも必要ですが、努力して自分なりの投資手法の構築を図ることです。投資家の多くは、欲が先立って努力がおろそかになりがちではないでしょうか。

二つ目は「信じること」ではないかと思います。「信じること」とは、言葉で言えば簡単なようですが、実際は難しいことなのです。ここでの「信じること」とは、一点の疑いもなく「信じきる」という意味です。まず、これらに完全に対処できる人は、まずいないと思います。少し成績が悪くなると疑心暗鬼になり、自分に対しても自分の投資手法に対しても不安を抱きます。これらについても相当の努力が必要となってきます。

「信じること」とは、初心者が何のノウハウを持たず「自分は株式投資で儲けることができる」と信じることではありません。ここでの「信じること」とは、一つ目の「努力」を重ね、自分なりの投資手法の構築を図った後の話です。自分の投資手法を信じることです。つまり、「努力」と「信じること」はセットになっているのです。

以上の二つの迷い解消法ができている投資家は、投資家全体の5%程度ではないかと思われます。その他大勢の投資家は、投資の勉強、努力もせず、投資の常識?を鵜呑みにし、高名?な株式評論家の話を信じて投資活動を行っているのではないでしょうか。これらはすべて他力本願でしかないのです。

私が今まで多くの投資家に質問しました。「あなたは、株式投資で利益を上げるためには、どのようにすれば良いと考えていますか」と。その答えは昔と変わらず、「今後の景気の見通しを立てて、収益の上がりそうな会社に投資する」と異口同音です。これらは模範的な答えのようですが、裏を返せば、誰でも考えそうなことです。

投資とは、ある意味では人の裏をかいて行うもので、誰もが見向きもしないような銘柄を仕込んでおいて、みんなが注目して高値となったところで売り逃げしてしまうことです。その意味では、誰でも考えそうな常識的な投資法では儲けは出ないということにななりませんか。「人の行く裏に道あり花の山」

つまり、投資の世界では一般常識は通用しないということです。このことはしっかり覚えていただきたい。ただ、ここでの話は短期売買においてという条件は付きではありますが・・・。私の迷言集に「世の中の常識は非常識」という文言があります。そこで、ちょっと余談になりますが、「世の中の常識は非常識」について、いくつかの話題を紹介してみましょう。

まず、私のいとこの医者の話ですが、スウェーデンの医学会である実験を10年計画で行ったそうです。それは、健康的な生活を送るため、食事や運動、睡眠などをきちんと管理して、そのデータに基づいてよりよい生活を送るグループ(もちろん、タバコやお酒はご法度です)と、今までと何ら変わらない生活を送るグループに分けて壮大な実験が行われたそうです。

しかし、その壮大な実験も10年もたたずに頓挫してしまったそうです。その理由は何であるかお分かりでしょうか。それは、きちんと管理されて良い生活を送ったグループが健康的で長寿となるはずだったのが、結果は、その逆となってしまったからだという。このように話は一般には出回ってこない。なぜなら、医者や製薬会社が困るからでしょう。彼いわく、それは管理されるというストレスが原因ではなかったのかと・・・。ちなみに、いとこの医者は20歳からタバコを吸っている。

もうひとつ。最近のウェブニュースに「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす(タバコを吸うと肺がんになるは大ウソ!)」というタイトルで書かれていた。

その内容は『国内で禁煙運動が始まった1990年頃の男性について見ると、喫煙者の数は約3000万人。一方、肺がん死の数は5万人にも満たない。喫煙者のうちの肺がん死率は0.1%程度なのです。長期的な喫煙と肺がんの関係性を示すには本来、喫煙者全体で見なければいけません。しかし、タバコ有害論者たちは、0.1%の肺がん死した喫煙者にばかり注目し、肺がん死していない大半の喫煙者は無視しています。また、現在の喫煙者率は20%程度ですが、肺がん死の割合は7〜8%。つまり約8万人へと増加しています。さらに女性については、喫煙率が10%台と大きく変動していないのに、肺がんはここ40年で5倍に増えています。
つまり、喫煙が肺がんの原因だとはいえないのです。喫煙によって肺がんになることを証明したデータは存在しません。逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者のほうが風邪をひきにくいという統計データがあるほど。調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます』と。また、鉄道自殺者の100%は禁煙者であったと言う話も聞く。

さらに、面白いことに、『早死にしたくなければ、タバコはやめない方が良い』という著書もある。すべてデータに基づいているところです。「清水に魚棲まず」ということなのだろうか。

以上のように「世の中の常識は非常識」のようである(極論ではありますが)。よって、あまり投資の世界の常識を鵜呑みにすると良い成果は得られないのでは・・・。皆さんはどのようにお考えでしょうか。



   ≪ 勝負はしない ≫
2022/04/08(Fri)

2022/04/02 のコメントです。

桜が咲き、生命の息吹を感じます。

株式市場は安値から切り返し、その後一服状態です。いつものことながら市場が動き出すと各方面で相場についての話題やニュースが取り上げられます。さらに市場が盛り上がってくると、またぞろ「○億円儲けた」「この手法で大儲けした」などの記事が目に付く。その多くは、やらせ記事のようであるが・・・。

「偶然」や「追い風」で儲けても、それは投資家の実力ではない。いつかは元に戻される。元に戻されるどころか元金まで持っていかれる。私は、そのような投資家を数多く見てきています。

では、株式投資とは「正しく?」運用すれば儲かるのだろうか。そこで日本の投資家の歴史を振り返ってみよう。私は以前に日本の歴代投資家の書物を読んだことがあります。内容的には、総じて美化されて描かれているが、結論から言えば、日本の投資家の歴史は挫折の歴史ではないかと思うところもあります。

日本の相場師の多くは「勝負師」である。大きく勝負して、勝てばさらに大きな勝負に出る。しかし、これでは最後に一回負ければ破綻する。何人かの相場師は、最後の大勝負でにっちもさっちもいかなくなり、支援者や銀行などから助け舟を出してもらいかろうじて助かったなどの話が多い。「最後の相場師」と言われた是川銀蔵氏にいたっても例外ではない。

このような話は、投資家にとって夢のない話題であると受け止められるでしょうが私としては、そのようには受け止めていない。過去の多くの相場師は勝負師であったためで、勝負すればいつかは負ける。ここで、先人たちの歴史から、相場では「勝負はしない」ということを学べたと思う。

投資とは勝負事ではないわけであるから、何らかの根拠をもとに「運用」「売買」を行えば、それなりに収益が生まれるものです。実際に、日本には投資の世界で大成功した人は少ないのですが、海外に目を向けてみると、投資の世界で不動の地位を築いた人物は多い。

ウォーレン・バフェットをはじめ、ジョージ・ソロス、ジム・ロジャーズ。古くはジョン・テンプルトン、ウィリアム・ギャンなど、海外には多くの成功者が存在する。彼らと日本の相場師との違いは何であろうか。

海外の著名な投資家は、それなりの自分の投資哲学を持っている。たとえば、ウォーレン・バフェットであれば、徹底したファンダメンタル派である。ジム・ロジャーズは、世界中を飛び回って各地の経済状況を分析・調査して売買を行う投資スタイルである。ジョン・テンプルトンは、超割安株による長期投資である。

ジョージ・ソロスは、空売りやレバレッジ取引を多用する。そのほとんどは短期売買であり、投資というよりも投機である。それゆえ、ソロスは、史上最強の投機家と言われる。ウィリアム・ギャンは、テクニカル分析に基づく短期売買。そうした意味でギャンも投資家というよりも、投機家と呼んだほうがよいのかもしれない。

以上のように、どのような投資手法であっても自分なりの根拠に基づいた投資哲学があれば、その世界で第一人者となれる。テクニカル分析は、現在でも賛同者は少ないものの、ウィリアム・ギャンのように成功者となれる可能性があります。

私が最も尊敬する投資家はジョージ・ソロスである。彼は、空売りやレバレッジ取引を利用し、その売買も短期である。その手法は、現在、私が行っている売買と似ている。ジョージ・ソロスと比較するのはおこがましいのですが、別に、私が彼の手法を真似して現在の投資手法に至ったわけではありません。自分なりに試行錯誤して現在の投資手法にたどり着いた結果として、ジョージ・ソロスの手法に近いというだけです。

ファンダメンタルによる投資であってもテクニカル分析による投資であっても、そこに投資家の確固たる投資哲学が存在すれば誰でも投資の世界で成功することは可能であると言うことでしょう。一か八かの投資(勝負)では、いつかは破綻してしまうということです。



   ≪ もう少し現実的な目で ≫
2022/04/02(Sat)

2022/03/25 のコメントです。

企業業績が回復すれば、株式投資の基礎要因であるファンダメンタルズにも変化が起こる。当然ながら、ファンダメンタルズに変化があれば、株価にもその変化が先取りされて現れてくるが、最近は新資本主義への国民への期待感などがあったが、ウクライナ、ロシア紛争でリセットされてしまったような感がある。

現在のような乱高下には、当然ながらそれなりの原因や背景があるわけですが、今回の紛争が大きく影響しているのは否めない。株式市場を大局的にみれば、ある程度需給のバランスによって変動しているものの、今回のような突発的事案は読みきれない。

市場はこのところの反発で多くの株式投資家が一息ついたに違いありません。「今まで苦しかったが、辛抱のしがいがあったよ」などとの話を聞く。「夜明け前が一番暗い」という話もあるように、やはり続けることの大切さを思い知らされたような気がします。

さて、当研究所にはいろいろな質問が寄せられます。しかし、その質問の大多数は「御社のシステムの勝率は?、年率は?」が大部分を占めます。投資家サイドの関心はこれらが一番重要であることは理解できます。

しかしながら、これらの質問の返答には大変困ってしまいます。たとえば「年率は?」については、現実的には相場しだいということになり、何とお返事して良いのか困ります。投資家サイドは高い年率を期待しての質問とは思いますが、現実的に平均してみれば期待するほどの高い利回りにはなりません。

投資ファンドであっても、長期的に平均すれば年率2〜3パーセントだという。彼らは大きな資金で運用するためこの程度の利回りでも十分だと言っています。たまに、ファンドの運用で2桁の利回りを達成したなどのニュースを聞きますが、これらはごく一部で、たまたま追い風に乗ったものであり、実際にはマイナス利回りのファンドもあり、平均すれば利回りもそう高くはなりません。

しかし、投資家は市場に夢を抱いているため高い利回りを期待します。夢は夢として、もう少し足を地に着けて現実的な判断をしていただきたいと思います。投資利回りは、市場金利ベースに対して、どのくらいのパフォーマンスを得られるかというレベルで判断するべきです。

また「勝率は?」に対しては、「50%前後です」と答えると、「それじゃダメだ」と言われます。実際に私の運用における勝率は30%強でしかないのに・・・。よく投資の広告に「勝率80%以上!」などとして宣伝しているところもあるようですが、私からすれば眉唾ものでしかありません。

上記のような質問に対して、「当研究所のシステムでは、皆さんが期待するほどのパフォーマンスは得られません」と答えています。すると「そうですか」と話は終わってしまいます。私はそれはそれでよいと思っています。

誰でも投資の世界には夢を抱き、期待に胸を膨らませて参入するものですが、特に新規参入者の皆さんには、もう少し現実的な目で投資の世界を見ていただきたいと思うところです。



   ≪ コンピューターと相場 ≫
2022/03/25(Fri)

2022/03/18 のコメントです。

日経平均は乱高下が激しい。ボラティリティが大きくなっている。これは先物売買の証拠金に表れています。よって、その対応にも難しさがあります。

特に裁量的な売買では、この乱高下を取ることは困難であろう。上昇の初動では仕掛けはできたものの、早々に利食いをして更なる上昇を見てあわてて飛び乗ったのではないだろうか。このような売買を「キセル売買」といって、投資初心者が行う売買である。

では、今回のような相場展開にはどのような対応が必要なのだろうか。基本的には順張り的な「流れに沿った売買」であろう。中身のおいしいところだけ取るには、相場格言にあるように「頭と尻尾はくれてやれ」的な売買が適しているのかもしれない。

しかし、いくら相場格言にあっても理屈はわかるが具体的にはどうすればよいのかという疑問が先にたつのでは・・・。確かにそのとおりだと思います。「言うは易く、行うは難し」と言ったところでしょうか。

以前、プロ棋士とコンピューターソフトと戦ったという記事があった。その内容は『将棋の現役プロ棋士5人と五つのコンピューターソフトが団体戦形式で戦う。結果、ソフト側の3勝1敗1分けとなり、人間側の団体戦敗北が決まったそうだ。コンピューターが著しい進歩を遂げ、トッププロをしのぐ強さにまで達したことを示したとあった。

つまり、現役のプロ棋士とコンピューターソフトが対戦して、現役のプロ棋士が負けてしまったということである。コンピューターの処理能力の高さに改めて感嘆するものです。

私もソフト開発する立場でもあるため、この結果に大いに興味を抱きました。そして、これこそが私が目指しているものであると実感いたしました。

コンピューターの処理能力が高いといっても、当然ながら総合的には人間には及ばないものの、将棋のコンピューターソフトのように、きわめて狭い部分においてはコンピューターが人間を負かしてしまうということがあるわけです。

プロ棋士とコンピューターソフトとの対戦を株式投資に置きかえてみたらいかがだろうか。経験豊富な投資家と洗練されたシステムソフトの対戦といったところでしょうか。つまり人間と機械。システムソフトも人間が作ったものであるが、この両者の大きな違いは「感情」の有る無しであろう。

機械もたまには故障するが、人間には儲かっているときと損をしているとき、体調の良いときと悪いときなどのように、しっかりした売買ルールを持っていても、感情や体調によって売買が左右する場合もあるだろう。

もし、確固たる売買ルールを持ち、そのルールに忠実に売買するのであれば、それらをソフトに組み込み売買しても同じではないだろうか。そうすれば感情や体調などに振り回されなく売買が可能となるはずです。

しかしながら、その確固たるルールの構築は困難を極めるものです。最近よく「FXの自動売買」の広告を目にします。ある投資家が「これはいい、自分で判断することもなく、売買注文も自動的に発注してくれるので・・・」と、早速始めたものの、瞬く間に投資金がゼロになってしまったという話も聞く。

儲かるシステムの構築には困難を極めますが、もし、これらの構築が可能であるならば、投資においてシステムソフトは、まさしく「金のなる木(機)」となるのではないでしょうか。

私の目指しているところは、究極のシステム売買であり、その夢に向かって日々まい進しているところです。そんなときに、プロ棋士とコンピューターソフトと戦って、コンピューターソフトか勝利したというニュースは、私には大いに励みになりました。

かなり以前に、私は当時有名な相場師に「コンピューターでは相場は儲からないよ」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。私は「コンピューターも使った人に言われたくないよ」と思いつつ、不安を感じながらもシステム開発に時間を費やしてきました。

しかし、最近は自分なりにシステムの完成に近づいてきたと実感しています。先のことは相場同様わかりませんが、私は今後もこの道を歩き続けていくつもりです。

投資家の皆さんも、自分に合った自分なりの投資手法の構築にまい進していただきたいと思います。



   ≪ 理外の理 ≫
2022/03/18(Fri)

2022/03/12 のコメントです。

株式市場は下降トレンドのようですが、ロシア、ウクライナの問題で世界経済に大きな影響を及ぼすとの要因であると思います。政府の「新資本主義」はどうなったのでしようか。

予想もしなかったロシア、ウクライナ戦争は、近年に見られない大問題であり、特にエネルギーの問題は私達消費者にも多大な負担が発生してきます。このような突発的な現象は投資家にとっても従来型の投資手法などでは判断できない「理外の理」の相場であると思います。

従来の投資手法で手堅く稼いできたものの、常識はずれの相場展開になれば、当然ながら今までの考え方や投資法ではうまくいきません。長いもちあい相場で上手に泳いできたものの、もちあい相場を大きくブレイクするような展開となれば、当然ながらブレイクの初期段階では絶好の買い場と考え押し目買いをします。

押し目買いをするものの相場はさらに下落。相場を見ながら戻りを待っても戻り待ちに戻りなしです。絶好の買い場と思い仕掛けてもトレンドが大きく変わった相場には押し目などありません。痺れを切らしてナンピンしますが後の祭りとなります。

投資においては、小刻みに稼いで利益を積み上げることも大切ですが、リスクの多い投資の世界では、取れるときは徹底的に取るという姿勢も求められます。つまり、「損小利大」です。

また、たとえ「理外の理」の相場展開であっても、順張り的な「流れに沿った売買」であれば大きく取れるものではないでしょうか。

よく「勝率は?」と聞かれることがあります。すでにご存知のように、私は「勝率」は一切気にしておりません。しかし、あまり聞かれるので、この前、過去の決済銘柄の勝率を調べてみました。そしたら何と勝率は30%強でしかなかったのです。
これには私も少し驚きました。

確かに損切りは多いのですが、その損切り幅は利益になった銘柄の利幅に比べれば格段に違います。現在でも大きく利が乗った時は持続しています。トータルでプラスになれば、勝率など気にもならないものです。

最近、つくづく投資において、永続的に収益を上げるには「流れに沿った売買」と「損小利大」にあるのかなと思っているところです。



   ≪ あわてない、あわてない ≫
2022/03/12(Sat)

2022/02/27 のコメントです。

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投資の世界には常にサプライズがある。サプライズの対処法と言ってもいろいろなサプライズがあり、予期しない急騰、急落もある。また、今回のように誰も予想しなかったロシアによるウクライナ侵攻がある。このようなサプライズは、その内容には違いがあり一様な対応はできない。

株価が急騰すると「しまった、乗り遅れた」などと飛び乗りたくもなるのも心情である。しかし、その対応としては、まずは、あわてないことである。私は長い投資活動の中で、ブラック・マンデーをはじめ、何度もサプライズを体験しています。その体験の中から学んだことがいくつかあります。今回のような突発的なニュースにより、市場が急変動すれば投資家であれば誰でもあわててしまうことでしょう。

しかし、私の体験では、あわてたり焦ったりしてうまくいったことは少ない。相場急落により持ち株をあわてて処分してしまい、その処分したところが底値だったということが何度かあります。

もちろん、即処分して良かったということもあります。急騰に飛び乗りうまくいったこともあります。しかし、長い目で見てみると、やはり、落ち着いて行動すべきだったと後悔することが多かったように思います。「焦りは多くの失敗を招く」ということでしょうか。諺にも「急いては事を仕損じる」とあるように・・・。

このようなサプライズにおける現在の私の対処法ですが・・・。それは「何もしない」ということです。つまり、私情を挟まず、分析システムに従って淡々と売買するだけです。結果的に私にとっては、この方法が一番良い方法だと理解し、納得しています。

明確な売買ルールを持たず、主観的、感覚的な裁量で売買する投資家はそうは行かないでしょう。なにしろ売買の根拠が主観、感覚であるため、急騰、急落などあると、あわててしまい、心が乱れて正しい判断ができなくなってしまうのではないでしょうか。

私の語録に「決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は平常心で行うべし。」とありますが、これは、私の投資体験の中から生まれた言葉であり、多くの失敗から学んだ自分に対する戒めの言葉なのです。

投資家であれば、それなりに失敗や成功を体験し、その中から自分なりの投資のあり方を学び、身についているはずです。しかし、株価の急激な変動にあわてたり焦ったりして心が動揺してしまっては、今までの投資体験が生かされません。

投資における失敗の原因の多くは、自分自身にあることを忘れてはならない。



   ≪ 歴史は繰り返される? ≫
2022/03/06(Sun)

2022/02/27 のコメントです。

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「歴史は繰り返される」という諺がありますが、この諺は相場の世界にも当てはまるのでしょうか。これは相場の上昇期、下降期においてもいえることですが、特に相場上昇期において、このようなことが言われています。

この格言の発祥は、1929年の大恐慌直前にさかのぼる。当時の資産家で、暗殺されたジョン・F・ケネディ米大統領の父親として知られるようになるジョセフ・P・ケネディは、相場急落の直前に保有株式を売り切り、資産の保全に成功した。

この話は、投資の世界では有名ではあるが、ケネディが手じまい売りを決めたきっかけは、街頭で出会った靴磨きの少年だった。靴を磨いている最中に少年が「この株は上がるよ」と既に著名な投資家だったケネディに対し投資指南をした。素人の市場参入に「これは売り時だ」とケネディは確信したのだった。

予想株価収益率などの株式指標から見て割高感のあった銘柄は、相場が調整する際の「鉱山のカナリア」的な役割を演じることになる。これらの銘柄は調整局面において、他の銘柄に先駆けて下げる銘柄とされている。

世の中は日々変化しています。特に技術の発展は目覚しく、そのサイクルも短くなっています。携帯電話などは次々に新しい技術が開発され、利用する側には使い方をマスターする前に新機種が出回ってくるという状況です。

このように世の中は大きく変わってきていても、あまり変わらないものがあります。それは「人間の心理」ではないでしょうか。その中でも特に「欲」の部分は太古の世界から何ら変わることがないように思えます。

人間には欲があるから成長し続けるのでしょうが、あまり欲を出しすぎると自らを崩壊させてしまうことにもなりかねません。先人の知恵にあるように「足るを知るべし」と言ったところでしょうか。

投資の世界も欲の世界です。投資の世界は「儲けたい、損をしたくない」という本能むき出しの、まさに「歓喜と絶望と欲」の世界です。

特に、投資の世界の「投資家の心理(欲)」は、世の中がどのように変化しようと、あまり変わらないような気がします。ということは「歴史は繰り返される」ということも当てはまるようにも思えますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。


『欲深き人の心と降る雪は、積もるにつれて道を忘るる。ちょっと、そこの人、そこのあなた、道を外れてはいませんか?』



   ≪ 相場には普遍の法則がある ≫
2022/02/27(Sun)

2022/02/19 のコメントです。


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複数銘柄に分散して売買している投資家においては、1銘柄ぐらいは持ち株が2倍になっている銘柄があってもおかしくない。少なくても日経平均上昇の半分以上の成績となっていなければおかしい。それ以下では、投資姿勢に何らかの問題があると考えてよい。

相場で利益を出せない原因の多くは、素直に相場について行っていないのが原因ではないかと思います。もちあい相場での癖が抜けず小幅な利食いで終わってしまっているのではないだろうか。

今までも何度か警告してきましたが、もちあいでは逆張りでの小すくいの売買が効率ではありますが、いったん相場がブレイクすると大幅な利食いができなくなると説明してきました。利益を出せない投資家は、相場についてあれこれ考えすぎでいるのではないでしょうか。相場の流れに素直についていけばよいのではないかと思うのですが・・・。

もちあい相場では、小刻みに稼いできた癖が抜けず、上昇でも上昇初期の段階で利食いしてしまい、その後高くなってしまい仕掛け銘柄がないとぼやいているのではないだろうか。上昇相場の場合、、押し目買いを狙っても押し目もない。ただ眺めているだけになっている。

今までうまくいった売買を手堅く利食いしようと考え利食いしてしまった。「手堅く利食い」は正しいのですが、うまくいっている売買を早めに、その芽を摘み取ってしまっては「損小利大」にはならない。ついに痺れを切らし、高値で飛びつき買いをして、今までの利益を吹き飛ばすことがないようにしたいものです。

ある投資技術書に、次のようなことが書いてありました。
もちあい相場では逆張りが有利である。利幅は少ないが的確に利益を積み上げることができる。一方、もちあい相場での順張りは、タイミングがすべて逆になり損が続くことが多い。しかし、もちあい相場はいつまでも続くわけではない。いずれ上か下にブレイクする。株価がもちあい相場から大きくブレイクすると、逆張りは、今まで稼いできた利益を全部吐き出してしまう。順張りは、そのトレンドに乗って大きく利益をあげることができる。と書いてありました。私もその通りであると思います。

大きく儲けた投資家から「どのような売買手法で売買したか」と尋ねてみた。その大半は女性投資家で「システムの指示に従った」と言っていました。私も女性投資家が多いのにはびっくりした。持ち株が2倍以上になって、今でも持っているという。反対にあまり儲かっていない投資家には、理論派が多かったようです。

相場の勉強を一生懸命すれば、それに比例して、その収益も確保されるはずなのですが・・・。日本人は、まじめにコツコツ努力すれば必ずそれは報われると考えられています。しかし、相場の世界はあながちそうでもないようです。

「努力しても報われない」、これは間違った努力をしているからです。相場には普遍の法則があるのです。

「株式投資は長期にわたり継続して運用していくものである」
「相場は原因結果の法則で変動している」
「相場の確率(勝率)は50%前後である」
「損小利大の売買法でなければ絶対に利益は出ない」
「投資家の心理はいつも同じ」
「投資家の行動はいつも同じ」
「相場は少数派につかなければ儲からない」
「ブームはバブルである」
「追い風を自分の実力と錯覚するな」
「主観的、感覚的では相場は長く続けられない」

投資家は、これらの問題について考えなければなりません。



   ≪ 森を見てから木を見る ≫
2022/02/19(Sat)

2022/02/1 のコメントです。


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株式市場は憂鬱な展開となっています。相場で儲けた人、乗り遅れてしまった人、早々に利食いし戻り待ちしている人、相場とは常に悲喜こもごもである。

相場上昇期では「取れるだけ取る」というスタンスが正しいだろう。つまり、相場の流れについて行くところまで行くいうことです。利幅を決めての利食いや小幅利食いなどでは収益もおぼつかない。

取りたくても取れないときが多いので、取れるときは徹底的に取るという姿勢が正しいとなる。投資手法にこれが正しいという手法はないわけですが、明らかに正しいとは思えない手法はある。利幅を決めての利食いや小幅利食いなどはあまり正しい手法ではないように思えます。

もちろん、小幅な相場展開では、それらの手法も有効ではあると思いますが、投資の必勝法「損小利大」からみると、小幅な利食いは必勝法に反するのではないだろうか。だから、早々に利食いし戻り待ちをすることになる。相場格言には「戻り待ちに戻りなし」とある。

そこで、相場上昇期をどのように捉えれば良いかということになる。「それが分かれば苦労しないよ」と言われそうですが、私はこの問題を「その流れにおいて把握する」という考えの下に分析をしています。抽象的な表現ではありますが、この考え方を株価分析の基本としています。

「流れに掉させば流される」ということわざがあるように、やはり、流れに逆らっては「労多くして功少なし」となるのではないでしょうか。よって、その流れに乗った手法なり、売買法なりを構築すればよいのではと思っています。

では、この考え方を具体的にどのようにして投資に反映させていけばよいのだろうか、どのような手法で分析していけばよいのだろうか。

当欄で何度か説明していますが、流れに沿った売買の初歩中の初歩は「順張り」でしょう。さらに、流れに沿った売買とは、常に相場の変化に対応しながら売買するということです。以前に説明しましたように、テクニカル分析指標を常に固定した指標で運用するなどは、流れに沿った売買とは言えない。

相場変動を分析し、それらに応じたテクニカル分析指標を採用するなどの方法です。たとえば、現在の相場展開が急上昇であったとすると、これらを数値化し、テクニカル分析指標を組み込むなどします。相場展開が急上昇であれば、売買の回転が効いているので、テクニカル分析指標の日数を短めにするなどします。

つまり、相場全体の変動と個別銘柄別に分析するテクニカル分析指標を関連付けさせるわけです。これらの手法は、かなり高度な分析手法となります。

実際に、当研究所で提供しています分析システムには、これらの手法が採用されています。当研究所の「ヘッジ比率」などは、毎日全銘柄を検証し相場全体の変動を捉え算出しています。そして、これらの指数に基づいて、個別銘柄の分析指標に反映させています。

つまり、「森を見てから木を見る」という手法です。今は上り坂か、下り坂か。また、それは何合目なのか。このように相場全体を捉え、それらを踏まえてから個別銘柄を売買するという考えが正しいのではないかと思います。



   ≪ 段上げ ≫
2022/02/11(Fri)

2022/02/05 のコメントです。

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当研究所では、現在、サーバーの移転を行っています。そのため一部当ホームペー
ジやメールが届かない状況にあります。暫定措置として

SPS研究所ホームページは"   http://116.80.19.44 "
メールは         "  sps-yt@bea.hi-ho.ne.jp "

以上で、よろしくお願いいたします。

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一般に、株価上昇時には、二段上げ、三段上げなどと表現することがあります。こ
れはどのような要因で起こるのでしょうか。

まず、相場上昇の初期段階では、最初に現物の小型株や値嵩株が買われます。これ
らは値動きが軽いため、少ない資金で効率よく値幅が取れます。これらの銘柄が一
巡すると、次は中型株が買われます。この段階では市場も上昇傾向にあるため、先
駆した現物の小型株や値嵩株は高値もちあい状態になります。

ここまでで小型株や中型株が買われ市場も高値水準となって、新たに買う銘柄がな
くなります。そこでやむなく、値動きの重い大型株に向かうことになって、大型株
が買われることになります。ここらあたりで、おおむね相場は高値を売ってフィナ
ーレを迎えます。

しかしながら、相場の大幅な上昇にもかかわらず、その上昇に全く反応しない銘柄
もあることも理解しておかなければなりません。このような銘柄は結構多いもので、
市場が最高値となっても安値圏に放置されている銘柄は20〜30%はあるものです。
相場に無反応の銘柄は構造的(ファンダメンタルズ)な問題が内在していることが多
いようです。

三段上げは、小型株→中型株→大型株と買われる銘柄が入れ替わることにより生じ
る現象であると考えられます。三段上げとなれば、最初に上昇となった小型株や、
その後に上昇となった中型株は高値でもちあい状況となるため、それらの銘柄を先
駆して買った場合には、最後の大型株が買われて相場が上昇していても手持ち株は
上がらないという現象が起きてくるのです。これらが「段上げ」のメカニズムです。

小型株、中型株、大型株の指標などもありますので、これらも参考にされると良い
と思います。ただ、相場のことですから、常にこれらのセオリー通りに展開するわ
けではありませんが、ただ単に、日経平均だけを眺めているよりは、市場全体の動
きを把握することができるのではないでしょうか。

相場には、上げ過ぎ、下げ過ぎは必ずあります。「万事は、必ず正しきに帰するも
のである」とあるように、異常な変動もいずれ是正され正常なポジションに回帰す
るものですから、これらの対処についても常に頭に入れておかなければなりません。



   ≪ もし〜の時〜(if〜then〜) ≫
2022/02/05(Sat)

2022/01/22 のコメントです。


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以前にもコメントいたしましたが、昨年中盤のもちあい相場では多くの投資家が苦戦を強いられ退場していったのは記憶に新しい。結果論ではありますが、もう少し頑張っていればと思いました。

投資市場は、短期的には内部要因によって変動するものです。たとえば、株価が下げて信用の買残が減少し、売残が増加すれば取り組み比率も接近し、株価上昇の条件が整い、きっかけ待ちのスタンバイ状態となります。

また、信用の評価損益率がマイナス20%にもなれば、しこり玉の整理がついたことを意味します。このように株式市場は、短期的には市場内部要因により需給関係が発生し、必ずバランスはとれるものなのです。短期売買を行う投資家は、このことをしっかり理解しておいて欲しい。

これらを注意深く観察していれば、たとえ、もちあい状況に苦しんでいたとしてももう少し頑張りがきいたのではないかと思います。手持ち株の評価だけで判断してはいけないということです。公開された指標で判断するべきであるということです。

「あきらめとは、成功一歩手前のことを言う。人生に失敗した人の多くは、あきらめた時に、どれだけ成功に近づいていたのかに気が付かなかった人たちである」。これは、今回の相場を如実に表している。「負と正は反転する」ものなのです。

さて、今回のテーマであるテクニカル分析において、何が一番重要で、どのような分析法でアプローチしていけばよいのかについて解説したいと思います。

すでにご存知のように、私は今日まで株式投資をテクニカル分析のみで行ってきました。長い道のりではありましたが、私なりにおぼろげながら一筋の道が見えてきたような気がしています。

そして、テクニカル分析において、ある程度の結論を見出したのです。聞いてしまえば、何だそんなことかと思われるかもしれませんが、何事においても、その心理というものはシンプルなものなのです。シンプルがゆえに難しいとも言えます。株式投資だって売りと買いしかないシンプルなものでしょう。

私は、テクニカル分析のテクニックは「if〜then〜」にあると考えています。「if〜then〜」とは、コンピュータプログラム言語の文法なのですが、これは条件分岐といって「もし〜の条件が満たされたら、〜を実行する」という意味です。

簡単に言えば「株価がこのような条件が満たされたら買いに入る」、または「株価がこのような条件が満たされたら空売りに入る」と言うことになります。

これはテクニカル分析の基本であり、また、その極意は、この「if〜then〜」にありと言っても過言ではありません。

たとえば、移動平均線を利用し分析を行うとします。この時、移動平均線を何日線で採用するか決めなければなりません。皆さんは、移動平均線を何日線にするかをどのように決めているのでしょうか。一般に利用されている75日線、25日線ですか、それとも200日線ですか。

株式市場では日経平均以上の値上がりを見せてる銘柄があります。一方、現在の市場に我関せずと、底値で這っている銘柄もあります。これらの両極端な銘柄を同じ指標(移動平均線など)で分析しても良いものでしょうか。

直感的に、急騰している銘柄を分析するには、やはり短期的な分析指標の採用となります。また反対に、変動のない、底練り状態の銘柄であれば、やはり中期的な分析指標の採用となるでしょう。

もし、1ヶ月で○%の上昇があった銘柄は、○日の分析指標で分析する。つまり、「if ○%の上昇があった then ○日の分析指標」ということになる。テクニカル分析の究極は、いかに正しく「if〜then〜」を構築するかということになるのです。

いくつかの「if〜then〜」に照らし合わせ、その条件の下に結論を下すのですが、理想的には、これらの作業を毎日、持ち株なり、注目株で行うわけです。大変な作業になりますが、表計算ソフトなどに組み込んで行えば難しいものではありません。こうなれば株式投資も事務処理をするがごとく淡々と売買が可能です。ただ、面白みはありませんが・・・。

「if〜then〜」の条件を満たすためには、常にバックテストを行い、その裏付けを取る作業を行わなければなりません。これらによって、現在の相場状況に合った指標を導き出すのです。仕事としては、こちらの方が手間がかかるかも知れません。

株価に変動があったら、その変動は「if〜then〜」のどの条件に当てはまるか検証し、その条件に基づいた行動をとる。テクニカル分析とはそれだけのことなのです。だから私は感情移入せず売買ができるのです。

株価が変動しているのに、いつも固定した指標で売買しても儲かるはずはありません。「相場とは、その流れにおいて把握する」ことが正しいのです。このことをしっかり頭に入れておいて欲しい。

余談になりますが、以前、私の投資に対する考え方を書き記した書物(迷言集)を配布したことがあります。この迷言集には、私が体験した投資における極意(投資に対する考え方や取り組み方)がすべて網羅されています。

ただ、その表現が間接的表現であるため気が付かない方も多いのではないかと思います。たとえば「世の中、諸行無常。永遠なものなどない。常に変化してやまない」などは、相場は常に変動しており、固定した考えや固定した指標では捕らえられませんよ、という忠告となっています。

「大知は愚の如し。知識が増えれば増えるほど社会性は失われる。知識は理論であり、社会は実践の場である。頭でっかちではバランスを失う」は、知識や理論だけでは勝てませんよ。実践で勝てなければ意味がないということです。

「自分の器以上の金は動かせない。器以上の金を動かせば、いずれ自分の金とともに回収されてしまう」は、あまり、レバレッジをかけすぎると最後にはスッテンテンになってしまいますよ、ということです。

「逃げては何も残らない。逃げてもまた元のところに戻るだけ。逃げずに困難に立ち向かえ」は、損切りするのがいやで逃げ回ってもダメですよ、ということです。

「自由とは素晴らしい。しかし、規制のない自由は暴走し、崩壊を辿る」は、株式市場は自由市場であるが、そこに明確な自己ルールがなければ最後は崩壊しますよ、ということです。

「己のほかに敵はなし。向かう敵は自分だけ」は、投資の世界も結局は自分との戦いですよ、ということです。

「追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる」は、たまたま儲かったのを自分の実力と錯覚してはいけない。実力があれば逆風であっても儲かるはずである、という意味です。

「禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。なぜなら、万象は流転するものであるから。時に、大きな喜びの前には、苦しみが伴うものである」は、私が一番好きな言葉であり、苦しいときに、この言葉を信じて頑張ってきました。

等々・・・。

以上のように「迷言集」には、私が長年体験してきた株式投資に必要な心構えや対処法、投資家心理、投資の本質などがすべて記載されています。そして今でも、その内容の編集を行っています。

皆さんも今までの投資体験の中から感じたことなど記録しておくと良いと思います。



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