2022/09/02 のコメントです。
相場の基本はファンダメンタルズにあるわけです。株価変動も中、長期的にみれば遠からず相場に織り込んでくるものと思います。
投資家であれば、このような世界情勢や企業業績の見通しを考えながら運用していくわけですが、相場の先読みは、その分析範囲が広範囲になり困難を極めます。個人投資家であれば、その分析範囲も限定されてきます。しかし、自分なりに詳細に分析したとしても、その結果は五分五分と言ったところでしょう。相場の世界とはそのような世界なのです。
株式投資で成功するための最も重要な要素は、ご存知のように相場観測です。今後の相場の見通しが的確であれば勝ったも同然です。相場で勝つための要素として8割は、この相場の見通しの的確性にあると言っても過言ではありません。
投資の記事を読んでも、8割方は今後の相場の見通しの記事です。さらに、これらの記事の8割は「強気」の記事です。強気の記事を書かなくてはいけない裏事情はあるのですが・・・。
とにかく、投資家にとって今後の相場展開が気になるものです。しかし、いくら予想しても当たるも八卦、外れるも八卦と言ったところでしょうか。何年投資家をしていても、この問題に解決策はないところでしょう。
では、今後の相場展開を考えないで投資する方法はないものだろうか。ある人は、「投資とは、将来に対して行う行為なので今後の見通しを考えないで投資することなどあり得ないよ」と言う。確かにその通りであろう。
本当に将来を考えないで投資する手法はないものだろうか。「投資」と「将来」は切っても切れないものである。ただひとつの投資手法を除いては・・・。
ただひとつの投資手法とは、それは「裁定取引」です。すでにご存知あると思いますが、裁定取引とは、アービトラージとも言い、金利差や価格差を利用して売買し利鞘(りざや)を稼ぐ取引のことです。サヤ取りともい言います。
たとえば、現物取引と先物取引を用いた裁定取引の例を上げてみると、ある時点で商品Aの現物価格が100円、3ヶ月先の先物価格が120円だったとする。 裁定取引では安いほうを買って高いほうを売るから、この場合は現物を買って先物を売ることになる。
先物価格は、3ヵ月後の清算日には現物価格と一致する。
3ヵ月後に商品Aが140円になっていたら、 現物取引 140円−100円=+40円 先物取引 120円−140円=−20円 −−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 20円の利益
一方、3ヵ月後に商品Aが80円になっていても、 現物取引 80円−100円=-20円 先物取引 120円−80円=+40円 −−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 20円の利益
簡単に説明すると、上記のように相場が上がっても下がっても利益が発生する。ここに相場見通しはない。損益は別として、そこに予想(相場の見通し)は存在しない。
裁定取引は、資金的に個人投資家では難しいのではという話を聞くが、決してそのようなことはない。新聞の株価欄には載っていないかもしれないが、普通の株式取引と同じように「上場225」や「TOPIX」「金連動」や価格が日経平均の2倍の値動きをするレバレッジ投信、日経平均のマイナス1倍の値動きをするインバース投信など、現在、多様な商品が上昇されている。これらはすべて一般的な株式同様に売買が可能です。もちろん信用取引も可能です。
今までのように、上がるか下がるかで勝負するのではなく、多様な商品と組み合わせてリスクのない裁定取引やそれに近い手法で売買する時代となってきています。それらを裏付けするかのように多様な商品が「投信」という形で上場されてきています。
投資家であれば、これからの時代のニーズを察知して、リスクの少ない投資運用に舵を切ってみてはいかがでしょうか。 |