2022/03/18 のコメントです。
日経平均は乱高下が激しい。ボラティリティが大きくなっている。これは先物売買の証拠金に表れています。よって、その対応にも難しさがあります。
特に裁量的な売買では、この乱高下を取ることは困難であろう。上昇の初動では仕掛けはできたものの、早々に利食いをして更なる上昇を見てあわてて飛び乗ったのではないだろうか。このような売買を「キセル売買」といって、投資初心者が行う売買である。
では、今回のような相場展開にはどのような対応が必要なのだろうか。基本的には順張り的な「流れに沿った売買」であろう。中身のおいしいところだけ取るには、相場格言にあるように「頭と尻尾はくれてやれ」的な売買が適しているのかもしれない。
しかし、いくら相場格言にあっても理屈はわかるが具体的にはどうすればよいのかという疑問が先にたつのでは・・・。確かにそのとおりだと思います。「言うは易く、行うは難し」と言ったところでしょうか。
以前、プロ棋士とコンピューターソフトと戦ったという記事があった。その内容は『将棋の現役プロ棋士5人と五つのコンピューターソフトが団体戦形式で戦う。結果、ソフト側の3勝1敗1分けとなり、人間側の団体戦敗北が決まったそうだ。コンピューターが著しい進歩を遂げ、トッププロをしのぐ強さにまで達したことを示したとあった。
つまり、現役のプロ棋士とコンピューターソフトが対戦して、現役のプロ棋士が負けてしまったということである。コンピューターの処理能力の高さに改めて感嘆するものです。
私もソフト開発する立場でもあるため、この結果に大いに興味を抱きました。そして、これこそが私が目指しているものであると実感いたしました。
コンピューターの処理能力が高いといっても、当然ながら総合的には人間には及ばないものの、将棋のコンピューターソフトのように、きわめて狭い部分においてはコンピューターが人間を負かしてしまうということがあるわけです。
プロ棋士とコンピューターソフトとの対戦を株式投資に置きかえてみたらいかがだろうか。経験豊富な投資家と洗練されたシステムソフトの対戦といったところでしょうか。つまり人間と機械。システムソフトも人間が作ったものであるが、この両者の大きな違いは「感情」の有る無しであろう。
機械もたまには故障するが、人間には儲かっているときと損をしているとき、体調の良いときと悪いときなどのように、しっかりした売買ルールを持っていても、感情や体調によって売買が左右する場合もあるだろう。
もし、確固たる売買ルールを持ち、そのルールに忠実に売買するのであれば、それらをソフトに組み込み売買しても同じではないだろうか。そうすれば感情や体調などに振り回されなく売買が可能となるはずです。
しかしながら、その確固たるルールの構築は困難を極めるものです。最近よく「FXの自動売買」の広告を目にします。ある投資家が「これはいい、自分で判断することもなく、売買注文も自動的に発注してくれるので・・・」と、早速始めたものの、瞬く間に投資金がゼロになってしまったという話も聞く。
儲かるシステムの構築には困難を極めますが、もし、これらの構築が可能であるならば、投資においてシステムソフトは、まさしく「金のなる木(機)」となるのではないでしょうか。
私の目指しているところは、究極のシステム売買であり、その夢に向かって日々まい進しているところです。そんなときに、プロ棋士とコンピューターソフトと戦って、コンピューターソフトか勝利したというニュースは、私には大いに励みになりました。
かなり以前に、私は当時有名な相場師に「コンピューターでは相場は儲からないよ」と言われたことを今でも鮮明に覚えています。私は「コンピューターも使った人に言われたくないよ」と思いつつ、不安を感じながらもシステム開発に時間を費やしてきました。
しかし、最近は自分なりにシステムの完成に近づいてきたと実感しています。先のことは相場同様わかりませんが、私は今後もこの道を歩き続けていくつもりです。
投資家の皆さんも、自分に合った自分なりの投資手法の構築にまい進していただきたいと思います。 |