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   ≪ 移動平均線 ≫
2021/08/28(Sat)

2021/08/20 のコメントです。

テクニカル分析指標は数多くあります。その中でも一番ポピュラーなのは、やはり移動平均線でしょう。移動平均線はどのようなチャートにも付いています。移動平均線の付いていないチャートを探すのは難しいほどです。

これだけ認知された指標でありながら、その利用の方法を詳しく説明した解説書はありません。あったとしてもゴールデンクロスやデッドクロスなどの意味についての説明程度です。もう少しレベルの高い解説書はないのでしょうか。

では、ここで移動平均線について考えてみましょう。平均と言うわけですから、ある程度まとまったデータを平均した数値と言うことになります。平均値とは、いくつかの数値の総和をそれらの数値の個数で割って得られる値です。

ここで言う「いくつかの」とは、株価チャートの場合では、さかのぼる日数に当ります。また、数値とは株価を指します。つまり、その要素(平均値)は日数と株価により算出されます。株価については実際の株価ですのでそのまま利用します。問題は日数です。

さかのぼる日数を何日に設定するかです。これによって算出される指数も大きく変わってきます。一般的に移動平均線の日数は、25日、75日、あるいは長期的に200日などで計算されるようです。しかし、それらの日数の根拠はどこにあるのでしょうか。

25日ではなく26日ではいけないのでしょうか。75日ではなく80日ではいけないのでしょうか。物事はすべて原因、結果の法則が働きますので、これらの根拠(原因)が明確でなければいけません。

私が考えるに、25日ついては以前、土曜後も半日立会いがありましたので、一週間で立会いが5日あり、これを1ヶ月(5週間)とすれば25日となります。つまり、25日は1ヶ月平均の移動平均線ということになります。しかし、現在は土曜日はお休みとなっているため、1ヶ月は20日となるのではないでしょうか。

これらから考えれば、現在は20日の移動平均線を利用すべきではないでしょうか。それはそれとして、25日や75日の移動平均の日数の根拠はどこにあるのでしょうか。ある人が言いました。「みんながそれを信じて利用すれば機能するのではないか」と。私は常々申し上げています。「みんなと一緒では儲からない」「何事も根拠が明確でなければ、結果はさらに曖昧になる」と・・・。

ある株価がほぼ右肩上がりで推移したとします。これらを移動平均線で計算しますと、平均値はおおむね株価推移のの中央付近になると思います。すると、平均値は過去の数値ということになります。一般的に、移動平均の見方は、現在の株価と現在の移動平均と比較して、乖離幅などを見て高いとか安いなどと判定します。

しかし、現在の移動平均値は上記の説明のように、実際には過去の数値なのです。株価の高い安いは過去との比較であるため、過去の平均値による比較でも良いわけですが、移動平均線を利用される場合は、これらの点も十分理解した上で利用するべきです。

また、株価の変動は一定ではありません。大きく変動することや長期間わずかな変動しかない時もあります。ここで問題となるのは、ランダムな株価の変動に対して常に一定の移動平均日数で対処しているということです。これでは、過去において最適化して一番良いとされる移動平均日数でも上手く行きません。

皆さんも経験があると思いますが、パソコンでテクニカル指標をいくつか組み合わせ最適化し、これならいけると挑んだものの結果は希望通りにならなかったなど。当然です。変幻自在な株価に対して型にはまった分析指標で捉えようとしても、一時的に上手く行ったとしても、最終的には損となってしまいます。

もし、一般的な分析指標で株価を捉えようとするなら、指標を日々最適化して株価の変化についていく必要があります。これらの手法は指標の固定化よりは良いと思いますが、それでも株価の変動はなかなか掴みきれないものです。

では、移動平均線の確たる利用法がないにも拘らず、なぜ、株価チャートの表示には移動平均線が付帯しているのでしょうか。ローソク足だけでは株価チャートが寂しいからでしょうか。

移動平均線は、その分析日数の根拠が明らかでない、移動平均値は過去の数値であるなど、移動平均線を利用するに当っては問題も多いのですが、株価チャートを瞬間的に見た場合、株価と移動平均との乖離により、現在の株価が高いか安いかの判断がつきやすくなります。しかし、この瞬間的に見た感じで売買されるのは、いささか早計ではあると思いますが・・・。

移動平均線は株価の傾向を見るのには役に立つでしょうが、実際の売買に利用する場合は他の指標などと組み合わせて利用するべきでしょう。もし、単独で利用するのであれば、移動平均線が上昇傾向時に、株価が下からその移動平均線を上抜けした場合に買い付ける。また、移動平均線が下昇傾向時に、株価が上からその移動平均線を下抜けした場合に空売りするなどでしょう。

テクニカル分析指標に明確な根拠を求めるのは多少無理があるものの、テクニカル分析指標を利用される場合は、できるだけ長期間の模擬売買をされ納得してから採用すべきであると考えます。



   ≪ 投資適性 ≫
2021/08/20(Fri)

2021/08/08 のコメントです。

毎日暑い日が続いています。頭がボ−として集中力が切れてしまうほどの暑さです。投資家も低迷する株式市場と暑さに汗を拭きながら頑張っているものと思います。

投資家の中には、長年投資の世界で頑張っているのに一向に儲からないと嘆いている方も多いのではないかと思います。その原因はなんだろうか。「毎日1時間勉強すれば、何事でも十年で飯が食える」と言った人もいたのだが・・・。

また、投資コンサルタントの間では「儲かる人はすぐに儲かるようになるが、ダメな人は何を教えてもダメ」という言葉がささやかれている。投資家も生まれ育った環境や性格もあるだろうし、勉強の仕方もあるだろう。

私の見る限りでは投資家の性格が大きく影響しているようにも思えます。たとえば、理科系と文科系ではどちらに適性力があるか考えて見ましょう。あるデータによると理科系の人は飲み込みが早い。法則や方程式で示すとすぐに理解するのだが、応用が利かない面もある。株式投資では、その基盤としての経済、景気の変化が早いため、それらを加味した高度な法則が必要となる。

一方、文科系の人は、体得するまで時間がかかるものの自分なりの水準で消化していけるが、自分だけの世界に入り込んでしまう面もある。

これらの分類は、大学の選択、職業上の選択であるが、これらから適性をはかることは多少無理があるようです。できれば両者の利点を兼ね備えていることがベターであることは言うまでもありません。しかし、理科系、文科系に係わらず人間の性格、人格はひとたび形成されると、これを矯正することは難しいと言います。だから「儲かる人はいつも儲かる、ダメな人はいつもダメ」と言うことになるのだろうか。

やはり、投資においては投資家の性格が収益に大きく影響するのでしょうか。ある文献に投資家の適性は「やや内向性が良く、外向性はとらない」とあった。私も少なからずそのように思っています。証券会社の腕のいい営業マンもトレードさせたら下手という話もよく耳にする。

投資には性格が左右すると思って、もし、その性格を矯正し得るとしたならば、それは目的をどのように決めるかという意識の問題であろう。株式投資の目的を、ほんの小遣い稼ぎと考える人もいます。これでは相場に打ち込んで勉強する気になれない。

老後の安定のためにというのであれば、安全確実の売買を旨とするばかりに、とにかく動きが鈍く相場についていけない。少し上手く行かないと「様子を見よう」と決断を先延ばしして後手後手となる。

心を入れ替えて一生懸命勉強すれば、相場をモノにできるかというと、答えは否で、厳しいようですが、体験的に相場に関してはダメな人はどんなに努力しても勉強してもダメなようです。

それはどうしてだろうか。本人は努力しているし知識も豊富である。しかし、実際の売買に入ると、まるで違ったことをやっている。損切りが重要であることは十分理解しているものの実践では・・・、となる。欲が絡むと理性を失ってしまうということも一因でしょう。いわゆる言行不一致です。つまり、投資家の性格が「儲かる人、儲からない人」の差となって現われてくるのでしょうか。

「言行不一致」は性格に起因するものではないだろうか。突き詰めていくと、性格はそう簡単には変わらないため結局、「儲かる人はいつも儲かる、ダメな人はいつもダメ」と言うことになってしまうのだろうか・・・。

株式投資は理論と実践である。しかし、理論は十分わかっているつもりでも、実際の売買となると欲がからみ、中には限りなく欲を助長し、できるだけ多く儲けたい、損はいやだとして、結果として理論を無視してしまう。これが投資で利益を得られない最大の原因ではないだろうか。

やはり、投資において一番難しいことは「投資家の感情のコントロール」ということになる。

以上のように、投資の世界で利益を上げるために、目的を明確にした意識の改革が必要となってきます。



   ≪ 指標の問題点 ≫
2021/08/08(Sun)

2021/07/31 のコメントです。

毎日暑い日が続いています。猛暑といったところでしょうか。熱中症にはくれぐれも注意してください。コロナ感染も増えているようですので、こちらも十分注意してください。

この暑さでのせいでもないでしょうが株式市場はボックス圏を抜け切れない。外部環境が不透明なのかもしれない。

さて、私ごとで恐縮ですが、この暑い最中でも相も変わらず分析に明け暮れています。そこで最近の分析結果の一部を紹介したいと思います。説明が少しくどくなりますので、関心のない方は読み飛ばしていただいても結構です。

まず、最近の研究は株価周期を利用した、連続どてん売買のシミュレーションです。株価周期を認識するために特殊な計算方法で算出しているのですが、概念的に分かりやすく説明しますと、株価変動に対してトレンドラインのように株価を捉えます。

一般的にトレンドラインは、短期的または長期的な判断では、そのトレンドラインの引き方も変わってくるはずです。長期的であれば大きなトレンドラインで、短期的であればギザギザした細かなトレンドラインになります。

通常、トレンドラインは投資家の主観的な判断で引かれる場合が多いようですが、これでは投資家の心理や現在の損益に影響されますのであまり賛成できないところです。では、どのような条件の下にトレンドラインを引けば良いのでしょうか。

私の考えでは、その引かれたトレンドラインにおいて売買された場合の成績により判定すれば良いのではないかと考えます。たとえば、株価がトレンドラインを下抜けした時に空売りし、株価がトレンドラインを上抜けした時に買いを行うなどして、連続売買をしていくわけです。その結果を比較して最適なトレンドラインを選択します。トレンドラインによる売買は順張りとなります。

これらの手法に問題がないわけではありません。成績の結果においても、それらが今後を保障するものではありませんし、結果を見てからの後講釈の感は否めません。しかし、これらが株価分析の限界でもあるわけですから、現状ではこれらをよりどころにして研究を進めていかなければなりません。

話は戻りますが、株価周期を利用した連続どてん売買のシミュレーションは「総合ヘッジ比率」の算出のように膨大なデータを処理しますので、過去10年、20年とさかのぼって分析することは現実的ではないため、連続どてん売買のシミュレーションのシステムが完成してからのリアルタイムの実験ということになりました。

この実験を結論から申し上げると、良くも悪くもないといったところです。連続どてん売買のシミュレーションを行うに当っては、いくつか集計データを算出するようにしています。

株価の短期間の上下の変動においては、指標は正しく示していても実際の売買では、短期間での銘柄の入れ替えに戸惑うこともあります。これは理想と現実のギャップのようになかなか一致しないものです。指標の精度をさらに上げることは可能ですが、指標をあまり株価の変動に近づけてしまうと、だましが多く発生する結果にもなりますので、その兼ね合いが大変難しいところです。

上記の連続どてん売買のシミュレーションにつきましては、まだ検証期間が短いため結論は出ないところですが、何らかの成果が出ましたらお知らせしたいと考えています。

暑さはまだまだ続きそうです。皆様もお身体には十分お気をつけてください。



   ≪ 継続する ≫
2021/07/31(Sat)

2021/07/24 のコメントです。

「継続は力なり」と言います。何事でも継続していかなければ成果は出ないものです。継続とは繰り返しのことであり、車のエンジンも吸気・圧縮・爆発・排気を繰り返すことにより遠い道のりを歩んでいけるのです。このようにエネルギーの源はすべて繰り返しの結果です。

では、投資における継続とはどのようなことでしょうか。継続の必要性については当欄で何度も解説していますが、投資の収益は継続的な売買の結果であり、偶然や追い風による収益ではないということです。

つまり、投資における収益は継続可能な投資手法で運用しなければならないということになります。しかしながら、継続可能な投資手法は投資家の永遠のテーマであり、これらの構築には困難を極めます。

ここで説明しようとするのは上記の投資手法ではなく、投資における継続可能な日々の取組についてです。たとえば、投資のための資料整理やそれらに費やす時間などです。また、デイトレードなどにおける拘束時間についてなどです。

株式市場に上場している銘柄は現在4000銘柄前後です。信用取引できる銘柄も2000銘柄近くあります。このような膨大な銘柄の中から投資家の希望する銘柄を探し出すのは容易なことではありません。

企業業績も四半期ごとに発表され、これらを詳細に分析するのは大変な作業となります。現在では、ネットにより証券コードを入力すれば即座に最新のデータが表示されます。また、各指標ごとにランキングなどされており便利になりました。しかし、これらの作業を通しても希望する銘柄を探し出すことは容易ではないでしょう。

ある程度、お気に入りの銘柄が選択されたとしてもさらに詳細な分析も必要となるでしょう。株価チャートなどの検証も必要となってくるでしょう。これらの調査に要する時間はどのぐらいでしょうか。

デイトレードを実践している投資家の一日の拘束時間はどのくらいでしょうか。退職したので時間はいくらでもあるという投資家もいるでしょう。しかし、トレードしている時間が毎日続くのです。人間が集中できる時間は2時間程度と言われています。

デイトレードは毎日、椅子に座り続け集中して売買するわけですが、第三者から見れば楽でいいなあと思われるかもしれませんが、当事者は損益も発生するため精神的な負担は相当なものでしょう。

私自身も以前に米国のS&P500のデイトレードを行った経験がありますが、時間帯が日本と逆となり深夜のトレードでした。結果として、体調を崩して止めざるを得ませんでした。つまり継続ができなかったということです。

株式投資は毎日の検証が必要です。持ち株の損益や新規仕掛け銘柄の調査、さらに、投資手法の構築など、その作業は多岐にわたり、その一部でもおろそかにはできません。これらに要する時間はどのぐらいでしょうか。

その必要とする時間は、日々の生活にどの程度影響してくるのでしょうか。また、投資家の精神的な負担はどの程度あるのでしょうか。投資における現在の作業が今後も継続可能だろうか。

このあたりで少し立ち止まって、現在の投資手法やそれらにまつわる作業をあらゆる角度から検討して、今後も継続可能か考えてみる必要があるのではないでしょうか。



   ≪ 投資家の現状 ≫
2021/07/24(Sat)

2021/07/17 のコメントです。

株式市場は長いもちあい相場となっています。最近投資成績が悪いなあと嘆いている投資家も多いのではないでしょうか。自分の投資成果を相場のせいにするのは良くないのですが、現実的に相場自体が行ったり来たりでは成果が上がらないのは当然です。よって、ここは辛抱どころではないでしょうか。

ただ、投資家にとっては収益の上がらない、もちあい相場だけは避けたいところですが、ご存知のように、往来相場は投資家の悩みの種です。往来相場が続くことは投資家の収益を圧迫するものですが、これらを証明した資料がありますので紹介します。

だいぶ以前資料にになりますが、アブラハム・プライベートバンクは富士経済と共同で、累計投資金額300万円以上の個人投資家1000人を対象に、投資実績に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表した。

それによると、すべての金融商品を合算した通算損益において、利益を出している個人投資家は全体の20.6%に過ぎず、72.4%の個人投資家が損失を出していることが判明した。損益ゼロ(イーブン)の人は7.0%だった。

また、平均投資額は1775万円で、時価換算すると1249万円にまで下落。損失の平均額はマイナス525万円に達していた。調査対象者の年収の平均値は477万500円(年収の最小値は0円、最大値は2300万円)であることから、個人投資家のほとんどがかなりの痛手を受けていることが分かる。

一方、現在保有している金融商品を聞くと、最も多かったのが国内株式で79.5%の個人投資家が保有していた。以下、国内投資信託(46.8%)、外貨預金(27.8%)、国内の公社債(16.4%)、FX・CFD・商品先物取引(13.4%)、海外ファンド・海外株式等(10.6%)、投資用不動産(6.9%)と続いた。

これらの金融商品を保有する人の割合を、個人投資家の年齢別にまとめると、20〜29歳では、国内株式が83.3%、国内投資信託と国内の公社債が58.3%、海外ファンド・海外株式等とFX・CFD・商品先物取引が33.3%、投資用不動産が25%、外貨預金が50%の個人投資家が保有していた。この数字は、全体平均をすべて大きく上回っており、さまざまな投資対象に、手広く投資している様子が浮き彫りになった。

また、年代が上の層になると、保有する投資対象が国内株式や国内投資信託に偏る傾向がみられた。例えば、60〜69歳の保有率は国内株式が80.8%、国内投資信託が52.0%で全体平均を上回っているのに対し、国内の公社債が19.2%、海外ファンド・海外株式等が7.6%、FX・CFD・商品先物取引が4.4%、投資用不動産が4%、外貨預金が22%になり、20代と比べると、保有する人の割合が大きく落ち込んでいる。この傾向は、他の年代でもみられた。

調査結果からは、日本の若い個人投資家は海外株式やFXなど投資対象が多様化している一方で、年齢が上がるほど国内の株式や投資信託に絞り込んで投資をしている、そんな投資家像が明らかになった。

以上の調査結果から何が分かるのだろうか。往来相場の影響か個人投資家のほとんどがかなりの痛手を受けている。また、株式投資は年代が上の層になると、保有する投資対象が国内株式や国内投資信託に偏る傾向があるなどである。

なぜこのようなネガティブな内容を引き合いに出し解説をするかと言いますと・・。投資家は常に右肩上がりの成果を期待します。しかし、現状の成績には不満を抱いています。他の投資家と比較する必要はありませんが、投資家は投資の技術如何に係わらず相場変動が小さければ自ずと成績は上がらないものです。

キャピタルゲインを追求する投資家は相場の変動の大きさによって収益が異なってきます。相場上昇と判断し買い付けしたものの相場が腰砕けとなってしまっては収益に繋がるどころか損切りをせざるを得ません。

投資においては常に収益が上がるとは限りません。相場環境により、時には耐え忍ぶことも必要となってきます。焦らず継続することです。



   ≪ ドル・コスト平均法 ≫
2021/07/10(Sat)

2021/07/10 のコメントです。

クローバル化された現在では、地球の裏側で起きた問題でも瞬時に世界中を駆け回り投資家達を一喜一憂させます。個人投資家においても世界の出来事は気になるものですが、その出来事が持ち株などにどのような影響を及ぼすかは分からないものです。

そこで、そのような世界の経済の情勢に振り回されない投資法はないものかと考えます。難しいことは考えず、淡々と売買できる投資法はないものかと・・・。

投資手法のひとつに「ドル・コスト平均法」という手法があります。ご存知の方も多いと思いますが「ドル・コスト平均法」とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法のひとつであり、定額購入法とも言います。一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して投資をします。

ドル・コスト平均法は、高値掴みのリスクを避けるための時間分散の一種であるが、数量を等分するのではなく、金額を等分する点が単なる分散と異なります。価格が高い時は購入数量が少なく、安い時には多いため、単純な数量分割に比べ平均値の点で有利になるとされます。価格が下がった場合のみならず、上がったときにも買う点で難平買いとは異なります。

ドル・コスト平均法は、長期投資でリスクを抑制し、安定した収益を得たい場合に使われる手法です。上げ相場でドル・コスト平均法を行うと平均購入単価がかえって高くなり、収益を減少させてしまう欠点もあります。タイミングを精密に測れないため、値動きの早い商品で、ハイリターンを目指す投資には向きません。

ドル・コスト平均法は会社の従業員の持ち株会などで昔から採用されています。ドル・コスト平均法は素晴らしい投資手法であり多くのメリットもありますが、当然ながらリスクもあります。投資と名の付くものには必ずリスクが存在します。

団塊の世代が会社に入社し、従業員の持ち株会(自社の株式買い付け)に入って毎月ドル・コスト平均法で定額を給料から天引きされ積み立てたとします。これを日経平均と対比して見てみるとどうなるでしょうか。

団塊の世代が働き盛りの時代には、日経平均も高値で推移していたため、その評価はまずまずでしたが、その後退職し持ち株会で積み立てておいた株式を売却しようとした時・・・、その時は日経平均は最安値であった。

このような状況は、ドル・コスト平均法の問題ではなく経済の変化によるものですが、やはり、投資の世界には常にリスクが付きまとうものであると考えさせられます。

以上のように、どのような素晴らしい投資法でもリスクは避けられないものです。投資活動を続けていれば常にリスクは付いて回り避けられないものです。投資の世界に絶対はないのです。しかし、投資の基本的なところに間違いがなければ、多少の収益の変動があっても最終的には勝てるものです。自分の投資手法と自分自身を信じて粘り強く戦うべきです。



   ≪ 「続けること」は難しい ≫
2021/07/03(Sat)

2021/06/25 のコメントです。

私が株式投資を選択した理由のひとつに、投資市場では「常に対等に戦える」ということがあります。投資の世界では、いくら大きな資金を持ってしても、そこに投資スキルがなければ戦いには勝てません。つまり、投資においては投資資金より、投資のノウハウが優先するということになります。

これは個人投資家にとっては大きな強みでもあります。もし、大きな資金があれば勝てるとすれば個人投資家などひとたまりもありません。大きな資金があるからといって○○投資顧問のように破綻してしまうところもあります。日本の機関投資家だって同じようなものです。投資信託の成績を見てみれば分かるでしょう。

しかし、一般的なビジネスの世界はそうはいきません。長年商いを続けてきた八百屋があったとします。良心的な商いをして地域住民から親しまれてきた八百屋であっても、その八百屋のとなりに大型スーパーができて、大量に仕入れた野菜を連日バーゲンされたのでは、八百屋はひとたまりもありません。

消費者は、新鮮でしかも安い野菜であれば有無を言わず大型スーパーに流れていきます。当然です。これは資本力の違いであり、資本主義の弱肉強食の原理でもあるのです。かくして、商店街はシャッター通りと化していくのです。

その点、株式市場は資本主義の根幹を成すものですが、株式市場は資本力だけで優劣が決まるわけではありません。株式市場では、個人投資家だって素晴らしい投資技術を持っていれば対戦相手は誰であっても恐いものはないはずです。ここが株式投資の魅力でもあるのです。要は、投資において成功することは投資資金ではなく投資技術なのです。

個人投資家は投資技術を磨くべきです。投資の世界では高い投資技術を身につけることによってのみ成功するのです。投資の世界で生き残るには、それ以外はありません。

そこで「高い投資技術とは」となるわけですが・・・。これらについては、当欄で何度となく解説しておりますので、今更述べることもありませんが、その基本はシンプルであるべきと考えます。私の使用している分析システムでも、使用している指標は2つか3つ程度です。

今までにも「・・理論」「・・分析」など、高度なテクニックを解説した手法もありましたが、その手法で大儲けしたという話は聞いたことがありません。投資の世界には、売り買いしかないわけですから、あまり難しく考える必要はないと思います。

まずは「してはいけないこと」「しなければいけないこと」をしっかり理解して、シンプルな分析手法で売買すべきです。そして、それを続けるべきです。

私は投資の世界で一番難しいことは「感情のコントロール」であると述べてきました。このことは投資体験者であれば誰でも納得していただけると思います。そして二番目に難しいこと、それは「続けること」です。ここでの「続けること」の意味は、自分の納得する投資手法で売買を続けるという意味です。

「これはいける」と思った投資手法であっても2、3回続けて負けるともうやめてしまいます。負け続けても売買するということは本当に難しいものです。しかし、自分で納得する投資手法であったなら、ある程度期限を決めて継続するべきです。

継続することによって、その投資手法の良いところ、悪いところが理解できるようになります。そして、次に、その悪いところを改善していけば良いわけです。2、3回続けて負けてやめてしまっては何も得るものはありません。何も身に付きません。

「続けること」は難しいものですが、壁を乗り越えなければ明かりも見えてきません。時には、心を鬼にして「続けること」も必要なのです。



   ≪ サイクル ≫
2021/06/25(Fri)

2021/06/18 のコメントです。

私の稚拙な考えではありますが、私は「景気サイクル30年説」を唱えています。ここでの景気サイクルとは、ピークからボトム、ボトムからピークへの期間を言います。もちろん私は株式専門であるため、これらの視点から述べて見ます。

景気変動を株価変動に合わせてみます。株価のピークは1989年12月の38915円でした。その30年前は1959年となります。1940年代、1950年代前半は第二次大戦と戦後処理の時代であり、すべてがリセットされた時代でした。その後1950年代後半から高度成長期に繋がっていきます。

そして、高度成長期、その後の安定期からバブルを向かえ、株価で見れば1989年12月でピークを打つことになります。まさにバブルの絶頂期です。バブル期までの高度成長には団塊の世代が大きく貢献したことは言うまでもありません。

では、バブル後のボトムはと言うと、株価のピークから30年後の2019年となります。「失われた「30年」となります。

これらの説から、なぜ30年なのかという疑問もわいてくるはずです。その根拠は簡単です。30年の期間は、人間一人が働ける期間なのです。現在では、寿命も延びているためもう少し長くなるかもしれませんが、実際に元気に働ける期間は30年程度ではないでしょうか。

欧州のギリシャ、イタリア、スペインなど経済危機に見舞われて、ユーロの危機などと叫ばれ、あれこれ対策をとっているようですが、その回復には30年は必要となってくるのではないでしょうか。

元気に働ける期間の30年は一世代です。つまり、一世代変わらないと価値観なども変わらないため、おいそれと社会が変化しないものです。バブル期を経験した人達は、現状を常にバブル期と比較して「景気が悪い」などと言います。

バブル期を経験していない人達は、現状を「こんなもの」と言います。バブル期を経験しない人達が社会の中心となったときに、価値観も変わり初めて景気が上向きとなってくると考えます。大きな景気サイクルもそのぐらいの長い期間を要することになります。

私は経済の専門家ではないので、株価の変動から経済状況を観察する程度ですが、企業は人間が行っているものであり、これらの視点から景気動向を見てみると30年周期説もまんざらでもないような気もしています。それとも私の思い込みなのかもしれませんが・・・。

景気にサイクルがあるように株価にもサイクルがあります。一般的に、資本金の大きな銘柄はサイクルが長く、資本金の小さい銘柄はサイクルは短くなります。しかし、株価サイクルも常に一定しているものではありません。

株価のサイクルが分かれば、株式投資は必勝間違いなしです。サイクルが分かれば株価の天底が分かるわけですから・・・。実際の株価サイクルについては、各銘柄の資本金や業績、市場全体の変動に左右され掴み所はありません。

私は現在、これらの株価サイクルの研究を行っておりますが、とにかく時間がかかります。日々のサイクルデータを取り出すのに、1日につき何百回も過去に遡って計算するわけですから・・・・。株価サイクルについての文献はいくつかありますが、その多くは決め手を欠く内容となっています。それだけ難しいということです。

株価サイクルは、一部「総合ヘッジ比率」にも採用されていますが、株価サイクルの研究は未知への挑戦となりますので、今後も地道に努力していく考えでいます。



   ≪ 興味深い記事 ≫
2021/06/18(Fri)

2021/06/11 のコメントです。

面白く興味深い記事がありましたので紹介します。

ある2人の神経科学者がロンドンのある大手投資銀行のトレーディングフロアで実験をした。ジョン・コーツ、ジョー・ハーバート両氏は連続8営業日にわたって午前11時と午後4時の2回ずつ、17人のトレーダーの唾液のサンプルを採った。その日のトレーディングの大半を行う前と後のサンプルで、テストステロンやアドレナリン、コルチゾールなどステロイド系のホルモンの量の変化を調べた。

トレーダーの唾液を調べるという珍しい実験によって、何が市場を動かし、なぜ市場はわれわれが望むほど安定的でも効率的でもないのかを解明する将来への扉が開かれる可能性があると説明されていた。

データは目には見えない心理的な変化を浮き彫りにした。まず分かったのは、トレーディングがうまく行き利益が出るのはトレーダーの頭脳の力だけではないことだ。というのも、男性ホルモンのテストステロンの分泌が午前に多かった日ほど、トレーディングの成績が良かったからだ。

実はこれは不思議でも何でもない。テストステロンは血中のヘモグロビンの量を増やし、これによって、運ばれる酸素の量が増える。動物と人間の双方の実験で、これが物を探す粘り強さや勇敢さ、リスク意欲などを高めることが分かっている。これらはもちろん、トレーダーが現実の市場で収益機会を追求する時に役立つ資質だ。運動選手は試合前にテストステロンの分泌が増える。これで集中した激しい活動への準備が整う。

ロンドンの実験は意外な結果も示した。心理的・身体的なストレスが高まったときに分泌が増えるために「ストレス・ホルモン」とも呼ばれるコルチゾールが、トレーディングで大きな損失を出したときに増えなかったのだ。コルチゾールはむしろ、トレーディングの結果のボラティリティの高さに比例して増えた。トレーディングの成功と失敗の予想のつかない振れが大きいほど、コルチゾールの分泌が多くなった。このホルモンは十分な量になると、けがや脅威への対応として消化や生殖、免疫システムなどに関連した機能をシャットダウンしてしまうという。

この単純な事実は、市場についての考え方に対し大きな意味を持つ。市場参加者は大半の金融理論で想定されている合理的なロボットではない。彼らは大昔に設計された神経・生理の装置を使って対応する生物体なのだ。市場で起こっていることがホルモンに影響するならば、ホルモンもトレーダーの行動を左右し市場にフィードバックされていく。コーツ氏は新著で、われわれの肉体が、人間に金融のブームと破裂を繰り返させるのかもしれないと論じている。

野生動物を研究する動物学者は、テストステロンに関して「勝者効果」というものを確認している。ライオンやクマの2頭のオスがメスをめぐって戦った後、勝者のテストステロンが急上昇し敗者は急低下するという。これは合理的だ。敗者は休養して回復にエネルギーを使う必要がある一方、勝者はすぐにでも次の相手と戦わなければならないかもしれないからだ。

しかし、勝者効果は最終的に問題をもたらす。テストステロンの増加で自信とリスク意欲を高めたオスは次の戦いにも勝つ可能性が高くなる。勝ち続けるうちにテストステロンの量が非生産的な水準に達する。過度に攻撃的で自信過剰になった動物は愚かなリスクを取り、最後には倒されることになる。

これらの発見に照らして、長期の上昇相場の局面でウォール街に浸透する興奮極まりないエネルギーは総体的に高くなったテストステロンのレベルを反映したものであり、生理的な仕組みが金融バブルを膨らませ得ると考えるのは自然なことだ。相場が上昇すればするほど、トレーダーと投資家はさらに自信満々になりリスクを取りたがる。結果的に、自分たちの不敗をほぼ確信し、次の勝利を信じて根拠なき熱狂に基づくリスクを取る人が市場にあふれる。

コーツ氏によれば、いったんバブルがはじけると今度は別のホルモンが破裂の影響を増幅させる。コルチゾールのレベルが高い状態が長く続くと精神には、不安を感じたり嫌なことばかりを思い出したり、危険がそこかしこに潜んでいるように感じたり、という影響が表れる。そうなると市場は、今度は根拠なくリスクを回避するようになる。金融業界全体あるいは大部分が、せっかく見つけた機会を生かせないような人間の集まりになってしまうため、弱気相場が長期化する。

現在はケンブリッジ大学に在籍するコーツ氏は、ゴールドマン・サックス・グループとドイツ銀行に10年間勤めた後に神経科学者になった。トレーディングに携わっていた同氏は実験を始める前から、インターネットバブル時代の実際の経験から、冷静な理性よりも深い何かが市場を動かしていることを確信していた。

普段は「地に足が着いた用心深い人たち」だったトレーダーたちが「小さな一歩ずつ、有頂天の妄想状態になっていった」とコーツ氏は振り返る。「リスクテークにおいて自信過剰になり、取引の額は一貫して大きくなる一方、わずかなリターンのために大きなリスクを取るようになっていった」という。トレーダーや投資家が冷静でいようとどんなに努力しても、体の中の全ての細胞に働きかけるステロイドの力には勝てない。

ごく最近まで、生物学は経済学から事実上除外されていたが、これは驚くべきことだ。この間違いは頭脳と身体が別々の物で、行動は思考によって導かれると考える合理主義者の傾向に根ざしている。実際は、行動の理由はもっと幅が広い。もし、われわれの体と脳のメカニズムが金融ブームと破裂のリズムをつかさどる主因となり得るなら、そろそろ金融理論に、もっと生理学を取り入れるべきだろう。

コーツ氏は、生理学が市場を動かす原動力の中心にあるという説得力ある理論を展開する。これは総じて見逃されている要素だ。この洞察が、投資家のホルモンの状態に基づいた新しい投資の指標やファンドを生む可能性は十分にある。

これらの記事で私が感じたことは「われわれの肉体が、人間に金融のブームと破裂を繰り返させるのかもしれない」「過度に攻撃的で自信過剰になった動物は愚かなリスクを取り、最後には倒されることになる」「投資家が冷静でいようとどんなに努力しても、体の中の全ての細胞に働きかけるステロイドの力には勝てない」というところです。つまり、人間は生物学的に相場には勝てないということです。

私が常々申し上げている「裁量的」「感覚的」「主観的」に行動すると、上記のような現象を引き起こすことになります。

よって、私は投資において、裁量的、感覚的、主観的な要素を排除した「システム売買」で運用しているのです。



   ≪ それでも買い続けますか? ≫
2021/06/11(Fri)

2021/06/04 のコメントです。

私は常々「世の中の常識は非常識」と述べています。これは極論であり、長期的スパンでの見方ですが、あながち間違いでもないような気がします。

投資の世界では「長期投資」「ブランド投資」が投資の正道と言われています。しかし、私はかねてから「投資の世界で誰でも考えそうなことは通用しない」とも述べています。これらは、私の長い投資体験から感じるものであって、思考をめぐらして述べているものではありません。

投資の世界では、大多数の投資家が損をしていると言われています。やはり、ここでの「大多数」は「誰でも考えそうなことは通用しない」ということを裏付けしているのではないでしょうか。そこで、概念的ですが、大多数ではなく少数派に入れば投資で収益を上げることができるのではないだろうか・・・。

理屈の上では確かにその通りだと思います。しかし、思い通りにならないのも投資の世界です。常識が大多数であれば、非常識は少数派になります。誰でも考えそうなことは大多数であり、誰も考えそうにないことは少数派となります。

「理屈をこねているだけじゃないの」と思われるでしょうが、少数派とは非常識で誰も考えそうなことを考えない人ということになってしまいます。これでは、まるで変人です。「変人」の部分は、私にぴったりなような気もするのですが・・・。

投資の世界にはもうひとつ常識というものがあります。それは「信用取引は危険だから絶対にしてはならぬ」という教え(常識)です。同様に「空売りは危険だ」という常識もあります。確かにその通りでしょう。しかしながら、その危険の意味を深く理解している人は少ない。

信用取引の危険の意味はレバレッジにあります。株式の取引でのレバレッジは3倍程度です。これはリスクの許容範囲内であると思います。銀行から融資を受けて不動産を購入するときも同じようなものでしょう。この3倍程度のレバレッジは、過去の歴史において適正と判断して銀行などでも採用しているのでしょう。しかし、金融先物などはその何倍ものレバレッジが可能です。そこに問題があるのです。

信用取引のメリットもないわけではありません。もし、バブルの時期に買った株式を現物で後生大事に持続していて、それも大きく引かされて塩漬けに・・・。もし、バブル期に信用取引での売買であったなら、とうに6ヶ月の期日で処分されています。どちらが良かったでしょうか。

また、空売りは信用取引でしかできません。またまた結果論ですが、もし、バブル期以降に空売りを実行していたならば、現在のような状況にはならなかったのではないでしょうか。

「株式投資は買いから」ということも常識ではないでしょうか。現在は大底圏だから買いから入るのだと思っても、すでに塩漬け銘柄を多く所有しているので動きが取れない。短期売買においては「大底での買い」も常識の範疇なのです。



   ≪ サプライズには保険を ≫
2021/06/04(Fri)

2021/05/28 のコメントです。

日経平均は上がっているのに手持ち株は上がらないという現象が多々見られる。その要因は、日経平均は225銘柄であり、値嵩の銘柄に左右されるためである。そのため、市場を正しく捉えるのは、やはりTOPIXが適していると思います。TOPIXと日経平均の差はNT倍率を見ればよい。

現実的に日経平均は値嵩の銘柄に左右され、また銘柄の入れ替えもあり、この入れ替えで業績の振るわない銘柄は除外され、新進気鋭の銘柄が組み込まれる。これでは相場を正しく判断はできない。いいとこ取りのような気がする。日経平均を見るときは、これらの点について理解して捉えるべきです。

一方、「ダウ平均(ダウ工業株30種)」は「ニューヨーク・ダウ」、「ニューヨーク平均株価」とも言われ、米国の株価指数として有名でが、これらも銘柄の入れ替えがあり、私としては指数としてはあまり信用できないような気もします。ダウ平均が右肩上がりの要因はこのようなところにあるのではないでしょうか。

さて、我々個人投資家は、このような指数が相場全体を正しく表していないとしても、このような世界で売買を繰り返しているのです。だから常に不安を感じながら市場に留まっているのです。これらが「投資の世界」ということであり、避けては通れないものなのです。

では、このような状況下、個人投資家はどのような姿勢で投資の世界に向き合えばよいのでしょうか。

私の考えは、投資家が信頼できる分析手法、それはテクニカル分析でも良いですし、ファンダメンタル分析でも良いのですが、内部要因などの明確な数値に基づいた分析指標を利用し、投資家自身に合った投資手法で運用を行いつつ、万が一のために保険(ヘッジ)を掛けておくのです。

「サプライズには保険」、これが私の投資に対する考えですが、投資の世界には常にサプライズが付いて回るものです。そのサプライズのために保険を掛けておくのです。このような考えは、投資の世界に限らず、一般社会においても同様ではないでしょうか。

何度も申し上げていますが、投資とは利益を積み上げていくものです。積み上げるには時間がかかります。つまり、投資とは長期間にわたり継続して運用していくものです。その継続中には、何度もサプライズは起きます。そのサプライズをかいくぐり継続していくにはやはり保険の役割は必要でしょう。

もちろん、保険を掛ければそれだけ経費もかかります。しかし、これらは持ち株を維持していくための必要経費であり、運用を継続していくためには欠かせないアイテムでもあるのです。

勝負をすれば最後には必ず負けます。投資の世界は勝負の世界ではないのです。継続する運用の世界なのです。



   ≪ 金融派生商品と逆張り ≫
2021/05/28(Fri)

2021/05/21 のコメントです。

デリバティブ取引とは、先物取引・先渡し取引、オプション取引、スワップ取引などの金融派生商品の取引であり、ハイリスク・ハイリターンの取引となります。

以前、JPモルガンがクレジット・デフォルト・スワップ(デリバティブ取引)などのポジションでハイリスクのワナにかかってしまったことがあります。プロ集団でもこのようなことがあるのですから、ましてや、個人投資家がこのような金融派生商品に手を出すのはいかがなものかと思います。

このようなことから、もし、個人投資家が金融派生商品の取引を行うとすれば、現物株を持った先物へのヘッジぐらいなものです。本来、先物取引はヘッジに利用するものなのですから・・・。取引商品の本質を理解し、その正しい利用法で取引するべきであると思います。

最近は先物取引への勧誘が多いようです。私は、先物取引への勧誘をはじめ、あらゆるセールスで利益を受けるのは、セールスを受ける側ではなく、セールスする側にあると考えています。儲け話など降ってはきません。そのため、私はセールスは一切受け付けません。もし、欲しい物があったら自分で取りに行きます。

ブームにおいても同様です。今は株式投資など見向きもせず、FXや仮想通貨取引がブームとなっているようです。FXや仮想通貨取引で大儲けしたなどの記事を読むと、自分も・・と考えます。これらもマスメディアを通したセールスのようなものです。

私は「ブームはバブル」と言っています。自分の考えをしっかり持っていなければ、周りの雰囲気に飲み込まれるだけです。「こっちの水は甘いぞ、あっちの水は苦いぞ」と付和雷同しないようにしたいものです。

また、「逆張り」もまた問題がありそうです。分析のシミュレーションをしていると良く分かるのですが、たとえば、ある銘柄の一定期間の株価の中心値で横線を引いて、中心値以下の部分と中心値以上の部分に分けてみます。

そこで質問です。もし、買いから入るのであれば中心値以上で買いますか、それとも中心値以下で買いますか?。いかがでしょうか。多くの投資家は「中心値以下で買い」と回答するでしょう。当然です。株式投資は、安値で買って高値で売るということがセオリーだからです。

しかし、統計を取ってみると全く逆の結果となります。つまり、買いで入るなら「中心値以上で買い」が正しい答えとなるのです。よって、株価が中心値以上となったら買いに入り、株価が中心値以下となったら決済する、または、空売りすることが正しい捉え方です。

統計上では「逆張り」は間違いであると結論付けられます。「逆張り」が間違いであることは、大きな損失を出したJPモルガンの逆張り、破綻したAIJ投資顧問の逆張りが証明することにもなります、時には大きな損失を被る結果にもなるのです。

しかしながら、「逆張り」がすべて間違いであるとは思いませんが、「逆張り」は、投資成果にあまり貢献しないようにも思います。

最近は金融派生商品、逆張りが主流のようですが、私は投資をするなら「株式投資」および「債券投資」。投資手法は「順張り」が正道ではないかと考えています。選択肢の多いのは結構なことですが、ブームに踊らされたり、人の勧めに乗ったりするのはいかがなものでしょうか。



   ≪ ガラパゴス化 ≫
2021/05/21(Fri)

2021/05/1 のコメントです。4

ガラパゴス諸島は、エクアドルの大陸からおよそ900キロメートル離れた位置にあり、独自の生態系が発達したことで有名である。ガラパゴス諸島はチャールズ・ダーウィンが進化論の着想を得ることになった航海で訪れたことでも有名である。

「ガラパゴス化」とは、日本で生まれたビジネス用語のひとつで、大陸から隔絶された環境下で、生物が独自の進化を遂げたガラパゴス諸島の生態系に重ね、2007年ごろから広く使われるようになりました。

独自の方向で多機能・高機能化した製品やサービス、海外進出やM&Aに消極的な企業、排他的で規制の多いマーケットなど、国際標準からかけ離れている日本の産業の現状を批判的に表した新語です。

孤立した環境で「最適化」が著しく進行すると、外部との互換性を失い孤立して取り残されるだけでなく、外部との適応性、汎用性がなくなるという警句でもある。

「ガラパゴス化」は、まさしく当研究所の分析システムのようである。当研究所の分析システムは、一般的な汎用型の分析システムとは異なり、投資家の意思を取り入れない融通の利かない独自に進化した専用型の分析システムです。

また、市場に出回っているような一般的に分析指標は一切採用せず、誰にも分からないような分析指標で分析している。さらに、聞いたことも見たこともない「どてん売買(売り買いの連続売買)」などを採用し、初心者には全く分からず使いこなせない。

これを「ガラパゴス化」と言わずして何と言うのだろうか。独断先行の分析システムなど誰が好んで利用するだろうか。

しかし、相場の世界は「これが正しい手法だ」というものはなく「何でもあり」の世界でもある。だったら、当研究所のような分析システムもあっても良いのではないだろうか。当研究所の分析システムを15年近く継続していただいている会員の方もおりますので・・・。

何はさておき、分析システムは当らなくてはいけない。私は、長く継続いただいている会員の方に感謝しつつ、同時に皆さんのご期待に沿えるような分析システムを提供しなければならないという責任も感じています。

株式投資においては、やはり現在の相場状況を把握することが重要ではないでしょうか。相場状況はある程度株価チャートを見れば分かることですが、「もちあい」状態になった場合などでは、その方向性の見極めも難しいものです。

市場が上昇傾向か下降傾向か、ある程度市場の方向性が把握できれば、それなりに資金をシフトすることもでき運用も効率的になるでしょう。また、市場が現在どの程度の水準にあるかも分かれば、なお好ましいものです

現在の市場がどの程度の水準であるか分かれば、後はそれらに合わせた資金ポジションを調整すればよいわけです。そのポジション調整はヘッジ比率で行うわけです。これが当研究所のヘッジ比率指数です。これらは毎日当ホームページで無料で提供していて多くの投資家から好評を得ています。

ヘッジ比率指数は目先、短期、中期、長期などがあり、各自投資スタンスにより採用されれば良いと思います。私も実際の運用で採用しています。

次に個別銘柄です。個別銘柄において、売り買いシグナルもさることながら、事前に「この水準を上に抜ければ上昇となる」「この水準を下に抜ければ下降となる」などの判定基準があれば、ある程度見通しが立ち、あまり焦ることなく売買ができるでしょう。

当研究所の分析システムは「ガラパゴス化」状況の分析システムであり、その考え方や利用方法に難点があることは十分承知しているつもりです。しかし、どのような仕事でも利益を上げるということは簡単にできるものではありません。特に投資の世界で収益を上げることは、さらに困難なものとなります。

そのような難しい投資の世界で、今後も投資活動を続けていくために、投資に対する考えを深めていただき、投資技術を磨いて、ワンランクアップの投資家になられることを願うものです。



   ≪ 運 ≫
2021/05/14(Fri)

2021/05/07 のコメントです。

株式市場は持ち合い状況にあります。各方面で、これらの状況をあれこれと論じているようですが、取って付けたような後講釈が多いようにも感じられます。

テクニカル分析で分からないのは、突発的な事件や事故、あるいは要人の発言などです。通常の相場展開であれば、テクニカル分析で十分に解析が可能です。突発的な事件や事故などは、ファンダメンタルズ分析でも分からないでしょう。また、要人などの発言もどの程度影響するか分からないものです。

株価変動は大衆心理が大きく影響してきます。多くの投資家が買い付けしたポジションが分かれば、その後の展開もおおよそ見当は付くものです。「多くの投資家が買い付けしたポジション」とは、出来高の多いところであり、そこの買いコストを計算し、それらを基準として今後の株価の予測はある程度可能です。

以前のコメントでも解説しましたように、もし、その基準(買いコスト)を割ってきたらどの水準で損切りが発生してくるか、また、上昇となった場合、どの水準になったら利食いが出てくるかが分かります。これらも多くの投資家の心理が同じであるという証明にもなるのです。

やはり、投資においては感情的な売買や主観的な売買では、結局は大衆心理に近い行動となり、その成果も大衆と同じようなものとなってしまうものです。

投資においては「運」も左右するものです。たまたま新規に参入した時が相場上昇期であったなら、たやすく儲けることができるでしょう。反対に、相場下降期に参入したならば、たとえ参入前にたくさん勉強していても「買い」のみの売買では負けることになってしまうでしょう。

私は、この「運」というものをあまり信じていません。後になって見れば運が良かった、運が悪かったということは言えるでしょうが・・・。確かに運というものはあるのかもしれませんが、間違いなく言えることは「運は長くは続かない」ということです。

投資の世界で成功するためには「長期間にわたり継続して運用」するものであるため、そこに「運」をよりどころにすることは間違っています。運も投資の勝率と同じように、長い間継続していれば五分五分になってしまうものです。

「運」について別の角度から考えて見ましょう。NYの株式市場を見てみましょう。NYダウのチャートを見ればわかるように、1933年から一貫して右肩上がりです。結果論ですが、これならば、バイ・アンド・ホールド(長期の保有を前提とした投資手法)であれば誰でも儲かったはずです。

一方、日本の株式市場の場合は、1989年の高値39000円弱から現在の9000円台に下落しています。昔、日本株はNY市場の写真相場である言われていましたが、バブルの崩壊で全く相反する展開となってしまったようです。

NY市場で株式投資をしていた場合、買い付けしたまま今でも持続していたら大きく資産を増やしていたでしょう。特別に株式投資の勉強をしていなくても買ったまま持続していれば良いのです。これならば運がよかったと言えるでしょう。結果論ではありますが・・・。

この手法で成功を収めたのが、かの有名な投資家ウォーレン・バフェット氏です。彼は企業分析に長けていたので、「何も株式投資の勉強をしていなくても」は当らないとは思います。しかし、「1933年から一貫して右肩上がり」が大きな追い風となっていることは確かではないでしょうか。

もし、ウォーレン・バフェット氏が日本株のみで運用していたと仮定したら、現在のような成績を収められたかいささか疑問に思うところですが・・・。

運も実力のうち、運を見方にするなどの言葉がありますが、運、不運についての議論をしても結論の出ないところです。しかし、私は、これらの「運、不運は時代背景にあり」と考えています。

時代に沿った生き方をすれば追い風になり何事も上手く行く。つまり、時流に乗って運が向いてくるということになります。もし、時代に逆行した生き方をすれば、それはアゲンストとなり苦労することになります。これらが運に関係しているのではないかと考えています。

「時代に沿った生き方」と聞いて何か思いつきませんか。そうです。投資における「流れに沿った運用」です。運も引き寄せる「流れに沿った運用」を心がけてはいかがでしょうか。


『不運なこと、自分で処理できないこと、説明できない現象を「神の領域(運)」と して収拾したがる。しかし、それは結果であり、原因は必ず身の回りにある。真 相を究明せよ』



   ≪ 相場の方向性を考える ≫
2021/05/07(Fri)

2021/05/01 のコメントです。

ゴールデン・ウィークは皆さんいかがお過ごしでしょうか。新型コロナの影響で行楽地もいまひとつではないでしょうか。何か考えて有意義な休暇をすごして頂きたいと思います。

一方、私といえば相も変わらず部屋に閉じこもり研究に励んでおります。窓から見える芽吹いてきた新緑の青葉に少し心が癒されているところです。

さて、研究の成果ですが、自問自答は続いていますが、最近はおぼろげながらも何かが見えてきたようにも思えます。抽象的な表現ではありますが、やはり相場の流れには逆らわず「流れに沿った運用」が理にかなっているのではないかと強く思うようになりました。

これらの主張は従来から述べてまいりましたが、相場で勝つにはやはりトレンド・フォローや順張りのように流れに沿った運用が正攻法ではないかと考えます。徹底した逆張りでの運用やナンピン買い下がりなど、相場の流れに逆らった運用では上手くいかないようにも感じます。

また、バレッジの効かせた金融派生商品で運用している運用会社もそのリターンは大きいのですが、リターン以上のリスクもはらんでいるのです。今までもそのような運用会社が数多く破綻しています。

派生商品とは、既存の金融商品(株式、債券、為替)から派生してできた取引に付けられた総称です。英語で、Derivatives(デリバティブズ)といいます。派生商品は、先物取引(フューチャー)、スワップ取引、オプション取引の総称です。原資産の取引から派生したものであることから金融派生商品と呼ばれます。

本来、金融派生商品は原資産のリスクを避けるための保険的な役割を果たすものですが、これらの金融派生商品を単独で売買するのは、投資の正道から外れているような気がします。私の頭が固すぎるのでしょうか・・・。

投資の世界では偶然にも大儲けすることもあります。つまり、ビギナーズラックです。投資家は、この偶然を自分の実力と錯覚しがちです。しかし、偶然は長く続くものではありません。投資の世界に長く留まるには、やはり投資の基本や投資の正道を貫くべきではないでしょうか。

投資において重要な項目はたくさんあります。その重要項目にも優先順位があります。私が最優先項目として上げるものは、やはり「投資家の感情のコントロール」です。しかし、これらは投資家個人の問題でもあり一律にこうすれば解決するというものではありません。私は現在でも感情のコントロールは全くできていません。私はこの問題を解決するため「システム売買」に、その答えを求めたのです。

そして、私の考える二番目の最優先項目は「相場の方向性」です。相場の方向性と言っても今後の相場の見通しではありません。現在の相場の水準(位置)や現在の相場の方向、つまり現在は相場が下降中か上昇中かということです。

この「相場の方向性」の把握、つまり、現在、相場が何合目であり、上昇中か下降中かが的確に理解できれば勝ったも同然ではないだろうか。相場上昇中で現在が五合目であったとすれば、買いをどんどん入れていくべきであり、下降中の五合目であれば空売りを増やして行けばよい。八合目で上昇中であれば、買いの利食いを入れつつ、空売りを準備すればよいのです。

このように、相場が何合目であり、上昇中か下降中かがわかれば何も怖くない。銘柄選びなどその次です。相場上昇中であれば買いの資金量を増やすなどして対応するのです。これがまさしく「運用」なのです。どの銘柄を選ぶか、どのポジションで売買するかなどは「売買」であって「運用」ではないのです。

株式投資で利益を上げるのは、銘柄云々、仕掛けポジション云々ではなく、相場の流れから収益をはかるものです。であるから、前述の「流れに沿った運用」が投資の正道と言えるのではないでしょうか。

ここで言う「相場の方向性」は、当研究所のヘッジ比率であり、また相場観測指数です。現在、「流れに沿った運用」を基本として、これらの指標をさらに強化した「総合ヘッジ比率」の開発を継続中です。今後、何らかの形で会員向けに公開したいと考えています。

では、楽しいゴールデン・ウィークを!



   ≪ 付和雷同 ≫
2021/05/01(Sat)

2021/04/23 のコメントです。

株価の変動は何によって決まるのだろうか。常識的には株価の変動は「ファンダメンタルズ」によって変動すると考えでしょう。まさにそのとおりです。株価の変動は、その基礎要因であるファンダメンタルズをベースに変動しているわけです。

しかし、実際の株価の変動はファンダメンタルズを基礎要因として、需給関係が発生し、それらによって変動するものです。

最終的に株価変動は需給関係により決まります。たとえ企業業績が急上昇しても、実際に「買い」が入らなければ株価は上昇しません。反対に明日倒産しそうな企業でも大量の「買い」が入れば株価も急騰します。このように株価の変動は需給関係により決定されるものです。

株価変動の要因は需給関係で決定されるわけですが、これらの需給関係をさらに詳しく分解すると、「その銘柄を買った人」「その銘柄を売った人」「その銘柄を買おうとしている人」「その銘柄を売ろうとしている人」など、株価はこれらのアクションを起こした人、これからアクションを起こそうとしている投資家によって決定されることになります。

その銘柄を買おうとしている人やその銘柄を売ろうとしている人は、実際の株価に影響はないように思われますが、買おうとして「指値」をしている場合には、ネット上に「気配値」と表示されますので、株価変動に何らかの影響を及ぼすことになります。

ここで、まずその銘柄をすでに「売った人」は、その銘柄から撤退したわけですから関係なくなるので外します。「その銘柄を買おうとしている人」は、実際にはわからないから外します。これがわかれば最高なのですが・・・・。

すでに「その銘柄を買った人」の次のアクションは、その銘柄を売ろうとするわけですから「その銘柄を売ろうとしている人」と同じ立場となるはずです。つまり、その銘柄を分析する上では「その銘柄を買った人」の状況の分析を行えばよいのではないかと考えます。

実際に我々に与えられている情報は、この「その銘柄を買った人」の情報だけということになりますので、これらを基本に分析するということになります。

「その銘柄を買った人」がどこで利食いし、どこで損切りするかがわかれば、今後の株価変動がある程度把握できるのではないでしょうか。

話は変わりますが、私は今まで膨大なデータを過去にさかのぼって分析してきました。これらの分析であることに気がついたのです。これは統計上にはっきり数値として出てきます。それは前回のコメントでも解説しましたように「投資家の心理はいつも同じ、そして、その行動も同じ」ということです。

私も含め、今まで多くの投資家と接してきてわかったことですが、投資家がいったん相場の世界に足を踏み入れると、老若男女問わず、どのような立場の人間でも「欲に走る人間」に成り下がってしまうということです。社会的地位に関係なく、すべて横一線に並んでしまうことになります。横一線に並んだ人間は、考えることもその行動もすべて横一線でみな同じということになります。

株価の変動を長期間にわたり分析すると、ある水準で買った投資家がどの水準になったら利食いするか、またどの水準になったら損切りするかが平均値ではありますが、統計上はっきりと分析データに出ています。これらの分析データは株価変動にかかわらず常に一定しています。なぜ「常に一定している」のでしょうか。それは投資家が「欲に走る人間」になり下がり、横一線に並んでしまうからです。

たとえば、出来高の多い高値近辺の買コストの平均値から10%も下げると、目先の損切り水準として、売りが発生し一時的に急落するものです。さらに、買コストの平均値から20%近く下げてくると、追証が発生する水準となってくるため株価も下げることになります。

ここでの「買コストの平均値から10%も下げると売りが発生する」のはなぜでしょうか。それは「誰でも考えそうなこと」だからです。横一線に並んだ人間の考えは同じだからです。

また、買コストの平均値から10%も上げてくると、目先筋の利食いが入り、株価は一旦止まることになります。さらに上昇となった場合には、買コストの平均値から20%も上昇すると本格的な利食いが発生し上げ止まることになります。

ここでの「20%も上昇すると本格的な利食いが発生」の要因はなぜでしょうか。それは「誰でも利食いとして心地よい水準」だからなのです。これもまた、横一線に並んだ人間の心理、行動は同じだからです。

このような株価変動の節目、節目は実際の株価に現れてきますし、信用残の推移にも現れてきます。横一線に並んだ人間は、考えることもその行動もすべて横一線でみな同じという結果が統計上にはっきり表れてくるわけです。

要するに、投資家は買い付け時のファンダメンタルズの要因はさることながら、目先の損得に大きく左右されるものです。将来、ファンダメンタルズが好転するにも拘らず、目先の損得が投資家にとっては重要であり、最優先課題なのです。そして、皆同じ行動を取るのです。

「投資家の心理はいつも同じ、そして、その行動も同じ」ということが統計上からも証明される形となったわけでが、私はこれらの統計上、証明されたデータを基に株価の分析を行っています。

投資の世界においては、「付和雷同」では儲からないことを肝に命じることです。



   ≪ 投資家の心理と行動 ≫
2021/04/23(Fri)

2021/04/17 のコメントです。

投資の世界では、上がる、下がるしかありません。そして、投資家はそれらの変動に一喜一憂することになります。相場変動の受け止め方は、多少の違いはあれ誰でも同ように受け止めるものです。そこに社会的地位や年齢、男女の別なく誰も同じような心理状態になり、その行動もまた同じようなものとなります。

投資市場には多くの投資家が参入しています。その多くの投資家の心理状態は、上がれば嬉しいし強気になり、下がれば悔しく辛い思いをします。そして、その思いは行動として表れます。

株式市場には、あらゆる層の投資家が投資活動をしています。しかし結局は、「投資家の心理はいつも同じ、その行動も同じ」という作用が働き、相場の上げ過ぎや下げ過ぎを起こし相場が変動することになります。

株式投資とは、常識的な一般社会とは異なる部分があることを理解しておかなければなりません。経済を学べば誰でも儲けることができるわけではありません。そこに投資家特有の心理が作用していることを理解すべきです。

相場の世界では、常に売りか買いか、利益確定か損切りかと決断を迫られます。これらの判断に苦慮したときの投資家の心理状態、その後の行動については、大多数は、みな同じ考えで、同じ行動を取るということになります。そのために、株式投資では、大多数の投資家が損をするという結果にもなるのです。

以上のように、その要因となる背景を考えた上で、「投資家の心理はいつも同じ、その行動も同じ」と結論付けられることになります。株式投資では、付和雷同することなく、少数派に付かなければならないことを理解するべきです。投資家は、これらのことを十分把握した上で投資活動にあたらなければなりません。

誰でも相場に参入すると、その売買において相場変動に翻弄させられるものです。相場では感覚的、感情的な行動すると誰も負けることになります。これらは科学的にも証明されている事実です。

投資家であれば、ある程度自分なりの売買ルールを持って売買をスタートするのですが、その決断時になると、なぜか実行できないのです。特に損切りにおいては顕著に現れます。考えと行動が一致しないということになります。

どんなにすばらしい売買ルールを持っていても、どのようなすばらしい投資システムを利用して相場に挑んでも「投資家特有の感情」が邪魔をして実行ができないのです。これが株式投資で利益を上げることのできない最大の「原因」なのです。

あるときは大儲けして有頂天になり、あるときは大損して落ち込み、投資家の感情が大きく揺さぶられ、そして、自己の感情との戦いが始まることになります。このような世界で、いかに長期間にわたり収益を確保していくか・・・。

これらは投資家の心理や性格を無視しては解決できない問題ではないでしょうか。投資において利益を上げることのできない大きな原因はここにあるのです。投資で利益を上げることは、決して相場を見通す力や売買技術だけではないのです。

投資において、戦う相手は投資市場ではなく自分自身なのです。自分に勝てずして相場に勝てるはずもありません。損得に敏感に反応するのは人間の本能でもあるのです。本能をコントロールすることは難しいものですが・・・。

これらの問題にどのように対処し、どのように解決していけばよいのでしょうか。相場には欲を持って参入します。しかし、その欲が足を引っ張るのです。そこに矛盾が生じてきます。これらの矛盾に投資家がどのように対処するか。これらの対処の仕方によって、勝者になるか敗者になるか決まってしまうことになります。

投資家は、これらの投資における心理的要因を十分理解し、投資家自身が解決しなければならない問題です。誰も助けてはくれません。誰も背中を押してくれません。相場に負け、自己嫌悪に陥りボロボロになって市場から退場していく姿は見たくありません。

投資家自身がこれらの問題を理解し、大多数の考えに迎合することなく、実践可能な確固たる売買ルールの確立を図ることです。そして、コントロールの難しい本能的な感情を抑えるべきです。

そして、それを続けることです。これがまさしく「システム売買」なのではないでしょうか。私は、投資手法の行き着く先は「システム売買にあり」と考えています。



   ≪ 投資の収益は相場方向の確認から ≫
2021/04/17(Sat)

2021/04/09 のコメントです。

一般的な投資家のほとんどが裁量トレーダーであると言われています。裁量的トレーダーの多くは、それなりのルールを持って売買に入るものの、その最終判断は体験的、主観的、勘などにより下される場合が多いようです。

私の考えでは、自己裁量のトレーダーとして成功するには、どのような状態におかれても冷静に売買ができる強靭な精神、自分の能力に対する絶対的な自信、そして自信を裏付ける豊富な経験、感覚的に相場を判断できる持って生まれた類いまれな才能が必要となるでしょう。

投資家の皆さんには、このような自己裁量のトレーダーとしての自信がおありでしょうか。私自身もそのような器ではないことは十分承知していますし、そのような才能も持ち合わせておりません。よって、私は裁量トレーダーには向いていないことを理解しています。

豊富な経験もないし、研ぎ澄まされた感覚や才能を持ち合わせていないとすれば裁量トレードでは成果は上がらないことになります。しかしながら、株式投資を別の角度から捉えている投資家もいるようです。トレードとは歓喜と恐怖の連続となるため、この興奮や感覚がたまらない、だから株式投資はやめられないという投資家もいるかもしれません。それはそれでよいと思います。

一方、システムトレード(売買ルールに基づいた機械的売買)は、人間の感情を排して機械的に取引する売買の技法であり、歓喜や恐怖もほとんどなくなります。株式投資をしているという実感もなくなり非常に面白くない刺激のないトレードになってしまいます。裁量トレードが良いかシステムトレードが良いか、それは投資家個人、個人が決めることではあるのですが・・・。

裁量トレーダーの多くは欲と迷いに支配され、その判断に疲れ果て、更に多くの損失に頭を抱えてしまうことになりかねません。損失が続くと自己嫌悪と自信損失によってトレードを続けることが難しくなってしまいます。

そこで、一部の投資家はこれらから逃れるためシステムトレードに向うようになります。システムトレードは、機械的に売買するため精神的にも安定し、しかも短時間で売買が完了できるのではないかと考えます。

システムトレードを実践すると、すぐにそれは甘い考えであったことに気がつきます。裁量トレードで勝つことのできない投資家は、それが簡単なルールであっても、その実行ができない。

最近は為替トレードで「自動売買」と称し、売買そのものをパソコンから証券会社に人を介さず自動的に発注できる手法が話題を集めています。しかし、その成果が良いという話はあまり聞かない。

当然です。発注は自動で便利であっても、本来の売買手法が正しく構築されていなければ、いくら「自動売買」を実行しても残高が減っていくのを眺めているだけになります。ここで言う「自動売買」は、システムトレードとは異にするものです。

システムトレードは、その厳格なルールに基づき、売買においては無条件でシグナルに従うことこそが前提です。欲と迷いに支配された裁量トレーダーにはシステムを使いこなすことも不可能という結果になるでしょう。

かつての私がそうであったように、このような状況は多くの投資家を悩まし、苦悩のスパイラルから抜けられず、もがき苦しみ続けることになります。そこで私は、そのような状況から脱するためにサヤ取りを考えました。その後、更に研究を重ね、ヘッジ比率や相場観測指数を考え出しました。

裁量的トレードを行ってもうまく行かない。さりとてシステムトレードでは面白くなく、決められたルールを厳格に守れない。そのような投資家は、これからどのような売買をしていけばよいのでしょうか。

投資家の多くの「負けの原因」は、相場の流れに逆らった売買をしているからではないでしょうか。下降トレンドがはっきりしているのに、あえて買いに向かうなど無理な売買をしているからではないでしょうか。下がってきている銘柄をこれはチャンスとばかり逆張りで仕掛けてはいないでしょうか。

もし、ある程度の相場の方向性が分かれば、それらに沿った売買を続けることによって大きな損失は避けられるのではないかと思います。裁量トレードであってもシステムトレードであっても、相場の方向性を示す指標があれば、それらに沿った売買を行うことによって大きな間違いは起こさないで済むのではないでしょうか。

「相場の方向性を示す指標」とは、当研究所のヘッジ比率であり、相場観測指数です。裁量トレードを行いつつも、買いと空売りの資金量を常にヘッジ比率に合わせながら売買してみてはいかがでしょうか。そうすることにより大きな相場のうねりを捉え、その中で自分の好みの売買法(裁量トレード)で自由に売買を行っていけば、あまり大きな失敗もなく売買ができるのではないかと考えます。

私は投資成績を左右するヘッジ比率の研究を長く続けてまいりました。試行錯誤を続けてまいりましたが、現在の研究である程度納得できるヘッジ比率の指標を作りました。現在は実践において、これらの検証を続けております。

ある程度検証が済みましたら会員の皆様に提供したいと考えております。これらのヘッジ比率指標は精度が高く、売買が短期であっても長期であってもひとつの指標で利用できます。指標はスムーズなラインを描き、相場の変化に遅れることなく、時には先行して変化しますので効率的な運用ができるものと思います。



   ≪ 苦痛を軽減する ≫
2021/04/09(Fri)

2021/04/02 のコメントです。

ある大学教授(社会心理学)は「投資における心理について、損を出したときに冷静さを失い、次は必ず勝つことができると信じ込んでしまうギャンブラー特有の心理」であると説いた。株式投資はギャンブルではありませんが、ある一面では共通する部分もあるかもしれません。

投資で一番難しいことは何であるか。それは投資理論でもなく、投資技術でもなく、それは投資家の「感情のコントロール」であると私は常々述べてきました。意外かと思われるかも知れませんが、投資を実践する立場であれば理解いただけると思います。

投資家は常に不安の中で売買をしています。確固たる自分の投資法を持たない投資家は、株式投資を続けている間は常に不安の中にいます。常に「売りか、買いか」の判断に迫られます。そして、そのつど迷うことになります。

株式投資は、常に決断を迫られるため、精神面では安定した状態を維持しておかなければなりません。ストレスを抱えたままでは平常心を欠き、正しく的確な判断は下せません。また、このような状態では日常の生活にも影響を及ぼしてくることになります。

投資家は常に試行錯誤の中で売買を行なっています。不安の中での売買は、いろいろな情報に振り回されることになります。株式投資は孤独な仕事でもあります。何かを心のよりどころにしたくもなるものです。そのため投資雑誌や株式評論家、または投資顧問などの意見には耳を傾けたくもなります。

しかし、これらの内容や判断などは大きく商業主義的な内容となる場合が多く、しっかりと取捨選択しなければなりません。欲が絡めば見えるものも見えなくなってしまいます。株式投資は常に冷静で客観的な視点で相場を見るようにしなければなりません。

これらのことは投資家であれば誰でも理解していることです。しかし、理解はしていても実践においては実行できないというのが現実ではないでしょうか。一般社会においても同様です。しなければいけないこと、してはいけないことは誰でも知っています。しかし、それができない・・・。

なぜなのだろうかと自問自答するところですが、私なりに考えると、それは体験が少ないということではないかと思います。たとえば、投資で損切りをしなければならないということは、投資家であれば誰ても知るところです。しかし、実際に損切り場面になると、あれやこれやと自分に言い訳して損切りができない。

損切りができない原因を深く追求してみると、今まで損を受け入れるという体験が少ないからではないでしょうか。一般社会では、その多くの人々は消費生活を営んでいます。その中に損をするという体験が少ないのです。

自分のお金で買い物をして、高いものを買ってしまい損をしたかなという程度のことはあるかもしれません。多少高いものを買わされたとしても、買い物はそれだけの対価を払って、それだけ物が自分のものになるわけですから全くの損とはなりません。

しかし、投資の損は全くの見返りのない損となります。おまけに、損に伴う苦痛を味わうことになります。何のメリットもないように思われます。投資における損は一般社会では体験のない損となるのです。体験がないから損切りにおいては躊躇し、迷うものなのです。体験がないから感情が揺さぶられコントロールがきかなくなってしまうのです。

投資においては損切りは避けては通れません。損切りがイヤなら投資はしないことです。損切りが避けては通れないのであれば、損切りを正面から受け止めることです。損切りは辛いものですが、その損切りの苦痛を軽減する方法を考えなければなりません。

損切りは苦痛を伴うものですが、その損切り幅が大きなものであれば苦痛はさらに増大します。あるいは、損切りできずにいつまでも苦痛が続くかもしれません。苦痛を軽減する方法は損切り幅を小さくすることです。投資では損切りが避けては通れないわけですから、損切り利幅を小さくして、その苦痛も軽減することです。損切り利幅を小さくして多くの体験を積むことです。

損切り幅を小さくするということ、これらは投資の必勝法である「損小利大」に繋がることになります。苦痛を軽減し利益に繋がるのであれば、これらを実践しない手はありません。

投資で苦痛を感じることが多々あります。しかし、現実に苦痛を感じる時は儲かっていない時なのです。楽しい時は儲かっている時なのです。苦しみながら損をする、楽しみながら儲かる。相場の世界はそのような世界なのです。

投資の世界に参入する目的は利益を得るためです。決して苦痛を味わうために参入したわけではありません。その目的を達成するためには何をなすべきか、ここでもう一度考えて見ましょう。



   ≪ 基本を外しては誰も勝てない ≫
2021/04/02(Fri)

2021/03/27 のコメントです。

先日、ある投資家達の会合に出席しました。私はいつも聞き役ですが、投資家達はそれなりに自分の投資自論を持っているようで、とても弁が立ち話し方は流暢であった。その会合の出席者のほとんどは本業を持って投資活動をしているようです。出席者は20名ぐらいで、年齢層は30代後半から50代ぐらいだろうか。

会合に出席している投資家達のほとんどがFX、またはオプションなどの投資家であった。株式投資は以前はやっていたが、現在はFX、オプションを中心に実践しているようだ。投資資金は小額のようであり、話題の中心はやはり売買テクニックについての討論となっていました。

長く話しているとついついホンネがでてくるようでした。皆さん知識も豊富で投資に対する考えをとうとうと述べていました。現在の投資家達の考えや業界の状況が理解できたような意義ある一日でした。

ある投資顧問による損失問題も話題に上りました。その投資顧問会社は「逆張り」というリスクの高い投資方法でデリバティブ(金融派生商品)の売買を繰り返した結果、 多額の損失を出していたとのこと。そしてスポンサーに対して虚偽の報告を繰り返したようです。運用実態は「ひたすら逆張り」「逆張り」で損失拡大=高リスク投資繰り返すなどの内容だったようです。

一般にオプションなどの金融派生商品はリスクの高い投資対象であるのは当然ですが、「逆張り」がリスクの高い投資手法であると話していたのが、私には興味深かった。話の中でその投資顧問は、国債の先物取引など高リスクのデリバティブを中心に、ほとんどの売買を逆張りで実施。思惑が外れ損が出ても手じまいせずに取引を続け、さらに損失を拡大させたと話していた。逆張り手法で損切りせずにナンピンを続けていったのだろうか。

逆張りは、下落局面で購入するなど、相場の流れと反対の売買をする投資手法。相場の流れに沿う「順張り」と比べ、タイミング良く反転すれば大きな利益を得られるが、裏目に出た場合の損失も大きい」とある解説書に書いてあった。つまり、リスクの高い商品をリスクの高い手法で運用していたということになる。

その投資顧問は多額の資金を集め、さぞかし高度な投資技法により運用していたのかと思いきや、投資初心者と変わらないような売買をしていたのには驚きました。

投資において損失の発生は避けられません。しかし、損失を取り戻せるかどうかは、その対処法で決まってきます。損失を最小に抑えられれば、次の投資機会が得られることになります。

投資家は損失が生じたときには、投資家心理として一様に何とか損失を埋めよう、取り戻そうと、さらに高いリスクを取って損失を取り戻そうとする心理が働くものです。このような投資家心理は、学者の研究により証明されていることでもあるのです。

損失が発生したときに、その損失を取り戻そうとする行動にナンピンがあります。ナンピンは心理的負担を軽くし、損失が軽減されたような錯覚に陥ります。特に初心者がはまり易い行動です。

ナンピン買いをしようとするときの心理は、損失を取り返したい気持ちから「これだけ下がったら、もう底値だろう」という投資家の相場観に基づいて行うものです。結局、これらが損失拡大となって泥沼にどんどんはまってしまうのです。

おそらく、その投資顧問も、何とか損失を取り返そうとして、ポジションを拡大し、思惑どおりにいかずに破綻したのではないでしょうか。ナンピンは大きな損につながる行動と言えますから、絶対にするべきではありません。

大手投資顧問でも個人投資家であっても、投資の基本から外れた運用手法では、いずれ破綻の道を辿ることになります。我々投資家も今回の話を「他山の石」として学ぶ必要があります。

投資の世界では、誰でも考えそうなことや誰でも陥りやすい心理状態での行動は通用しないと肝に銘じることです。明らかに、これらが失敗の発端となるのです。株式投資で継続して勝つためには、大きく勝つことを重視することではなく、より大きく負けないこと、よりリスクを抑えた投資行動をするべきです。



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