2021/05/28 のコメントです。
日経平均は上がっているのに手持ち株は上がらないという現象が多々見られる。その要因は、日経平均は225銘柄であり、値嵩の銘柄に左右されるためである。そのため、市場を正しく捉えるのは、やはりTOPIXが適していると思います。TOPIXと日経平均の差はNT倍率を見ればよい。
現実的に日経平均は値嵩の銘柄に左右され、また銘柄の入れ替えもあり、この入れ替えで業績の振るわない銘柄は除外され、新進気鋭の銘柄が組み込まれる。これでは相場を正しく判断はできない。いいとこ取りのような気がする。日経平均を見るときは、これらの点について理解して捉えるべきです。
一方、「ダウ平均(ダウ工業株30種)」は「ニューヨーク・ダウ」、「ニューヨーク平均株価」とも言われ、米国の株価指数として有名でが、これらも銘柄の入れ替えがあり、私としては指数としてはあまり信用できないような気もします。ダウ平均が右肩上がりの要因はこのようなところにあるのではないでしょうか。
さて、我々個人投資家は、このような指数が相場全体を正しく表していないとしても、このような世界で売買を繰り返しているのです。だから常に不安を感じながら市場に留まっているのです。これらが「投資の世界」ということであり、避けては通れないものなのです。
では、このような状況下、個人投資家はどのような姿勢で投資の世界に向き合えばよいのでしょうか。
私の考えは、投資家が信頼できる分析手法、それはテクニカル分析でも良いですし、ファンダメンタル分析でも良いのですが、内部要因などの明確な数値に基づいた分析指標を利用し、投資家自身に合った投資手法で運用を行いつつ、万が一のために保険(ヘッジ)を掛けておくのです。
「サプライズには保険」、これが私の投資に対する考えですが、投資の世界には常にサプライズが付いて回るものです。そのサプライズのために保険を掛けておくのです。このような考えは、投資の世界に限らず、一般社会においても同様ではないでしょうか。
何度も申し上げていますが、投資とは利益を積み上げていくものです。積み上げるには時間がかかります。つまり、投資とは長期間にわたり継続して運用していくものです。その継続中には、何度もサプライズは起きます。そのサプライズをかいくぐり継続していくにはやはり保険の役割は必要でしょう。
もちろん、保険を掛ければそれだけ経費もかかります。しかし、これらは持ち株を維持していくための必要経費であり、運用を継続していくためには欠かせないアイテムでもあるのです。
勝負をすれば最後には必ず負けます。投資の世界は勝負の世界ではないのです。継続する運用の世界なのです。 |