2020/12/18 のコメントです。
寒い日が続いていますが、投資家の皆さんいかがお過ごしですか。今年はコロナ渦で日本中大変なことになっています。このような中、これからどのような戦略で投資活動をしていこうかと考えをめぐらしているものと思います。
私自身もまだまだ研究中の身ではありますが、今後の投資活動の一助となればと、私の投資体験の中からいくつかの考え方を述べてみたいと思います。
私は投資技法研究のため開発に没頭しています。現在の運用している分析ステム以上のパフォーマンスが得られないものかと。いまひとつ何かが足りないような気がしてなりません。ピリッとしたスパイスがほしいところです。まあ、性格的に集中型であるため、昼、夜関係なく研究に没頭していますが・・・。
しかし、なかなか期待する成果は得られないものです。全く異なった角度からの分析システムにも拘らず、そのパーフォーマンスが同じような結果になった時は、株式市場から得られるパフォーマンスはこれが限界なのかなと思ったりもしました。
研究といっても、結局はパラメーターを変えてのバックテストなのですが、その分析データ量は、過去20年を約2000銘柄程度でテストしているのですから時間がかかるのです。
研究開発においては、ある程度考えをめぐらし仮説を立ててバックテストを行うわけです。実際にバックテスト中には、いろいろなヒントが沸いてくるのです。当初の仮説とは異なった方向に向かうこともしばしばです。
これらのことは私の体験上、とても有意義なことでもあるのです。なぜなら、考えをめぐらしているときには、思いも付かなかったようなアイデアが浮かぶことがあるのです。これは非常に重要なことであると気が付きました。
つまり、思考だけでは得られないことを行動(バックテスト)することによって得られるということです。だから私は今でも考えた後は必ず行動をするようにしているのです。
以上のように、今までの投資体験と長い研究の成果において得られたことをベースに、更なる開発に没頭している毎日となっています。
これらの経験の中から感じたことは、投資の世界は「売り」と「買い」しかないわけであるから、投資というものをあまり難しく考える必要はないということです。つまり、投資はシンプルに考えるべきであるということです。
テクニカル分析システムには、多くのフィルターが付帯しているシステムも見受けられますが、あまり複雑なシステムにしても機能しないことは体験しています。
たとえば、売り買いのサインを出すために、いくつかのテクニカル分析指標を組み合わせて売買サインを出すことが一般的ですが、はたしてこれらが正しいものなのでしょうか。
私の研究結果では、一般に出回っているテクニカル分析指標は、長期に利用すれば利用するほどマイナスになっていくということです。ゆえに、テクニカル分析指標をいくら組み合わせても上手くいかないのです。ゼロはいくら足してもゼロにしかならないのですから・・・。
私は株式投資を二次元で捉えています。つまり、縦軸と横軸です。縦軸は株価の上げ下げです。株価の上げ下げはボラティリティということになります。横軸は時間です。時間とは株価の変動期間のことです。
これらの横軸と縦軸を計算に入れて分析しなければ正しい分析とは言えません。上記のテクニカル分析指標が採用できない理由としては、一般のテクニカル分析指標、たとえば移動平均にしても、移動平均を設定する場合は「日数」を設定します。つまり時間の横軸です。
移動平均をはじめ、一般的なテクニカル分析指標の多くは、その設定に期間を入力します。しかしこれでは片手落ちです。ここに縦軸の概念がないのです。だから、一般的にテクニカル分析指標が機能しないのです。
よって、縦軸と横軸の設定がない指標は機能しないと言えます。考え方として、株価の変動(縦軸)、つまり、ボラティリティがこれだけあるから、これだけの期間(横軸)で設定しようという概念を持たなければならないのです。縦軸と横軸には相関関係があるのです。
テクニカル分析指標を利用する場合に「最適化」として最適な期間を設定します。現在の株価変動に合わせて、これなら上手く行くと意気込んで売買したものの結果は・・・。これは現在の株価変動(ボラティリティ)と、その後の株価変動が異なってくるため、最適化されたパラメーターも合わなくなってしまうためです。
以上のような投資の基本を考慮に入れて、今後の投資活動に大いに励んでいただきたいと思います。 |