2021/05/07 のコメントです。
株式市場は持ち合い状況にあります。各方面で、これらの状況をあれこれと論じているようですが、取って付けたような後講釈が多いようにも感じられます。
テクニカル分析で分からないのは、突発的な事件や事故、あるいは要人の発言などです。通常の相場展開であれば、テクニカル分析で十分に解析が可能です。突発的な事件や事故などは、ファンダメンタルズ分析でも分からないでしょう。また、要人などの発言もどの程度影響するか分からないものです。
株価変動は大衆心理が大きく影響してきます。多くの投資家が買い付けしたポジションが分かれば、その後の展開もおおよそ見当は付くものです。「多くの投資家が買い付けしたポジション」とは、出来高の多いところであり、そこの買いコストを計算し、それらを基準として今後の株価の予測はある程度可能です。
以前のコメントでも解説しましたように、もし、その基準(買いコスト)を割ってきたらどの水準で損切りが発生してくるか、また、上昇となった場合、どの水準になったら利食いが出てくるかが分かります。これらも多くの投資家の心理が同じであるという証明にもなるのです。
やはり、投資においては感情的な売買や主観的な売買では、結局は大衆心理に近い行動となり、その成果も大衆と同じようなものとなってしまうものです。
投資においては「運」も左右するものです。たまたま新規に参入した時が相場上昇期であったなら、たやすく儲けることができるでしょう。反対に、相場下降期に参入したならば、たとえ参入前にたくさん勉強していても「買い」のみの売買では負けることになってしまうでしょう。
私は、この「運」というものをあまり信じていません。後になって見れば運が良かった、運が悪かったということは言えるでしょうが・・・。確かに運というものはあるのかもしれませんが、間違いなく言えることは「運は長くは続かない」ということです。
投資の世界で成功するためには「長期間にわたり継続して運用」するものであるため、そこに「運」をよりどころにすることは間違っています。運も投資の勝率と同じように、長い間継続していれば五分五分になってしまうものです。
「運」について別の角度から考えて見ましょう。NYの株式市場を見てみましょう。NYダウのチャートを見ればわかるように、1933年から一貫して右肩上がりです。結果論ですが、これならば、バイ・アンド・ホールド(長期の保有を前提とした投資手法)であれば誰でも儲かったはずです。
一方、日本の株式市場の場合は、1989年の高値39000円弱から現在の9000円台に下落しています。昔、日本株はNY市場の写真相場である言われていましたが、バブルの崩壊で全く相反する展開となってしまったようです。
NY市場で株式投資をしていた場合、買い付けしたまま今でも持続していたら大きく資産を増やしていたでしょう。特別に株式投資の勉強をしていなくても買ったまま持続していれば良いのです。これならば運がよかったと言えるでしょう。結果論ではありますが・・・。
この手法で成功を収めたのが、かの有名な投資家ウォーレン・バフェット氏です。彼は企業分析に長けていたので、「何も株式投資の勉強をしていなくても」は当らないとは思います。しかし、「1933年から一貫して右肩上がり」が大きな追い風となっていることは確かではないでしょうか。
もし、ウォーレン・バフェット氏が日本株のみで運用していたと仮定したら、現在のような成績を収められたかいささか疑問に思うところですが・・・。
運も実力のうち、運を見方にするなどの言葉がありますが、運、不運についての議論をしても結論の出ないところです。しかし、私は、これらの「運、不運は時代背景にあり」と考えています。
時代に沿った生き方をすれば追い風になり何事も上手く行く。つまり、時流に乗って運が向いてくるということになります。もし、時代に逆行した生き方をすれば、それはアゲンストとなり苦労することになります。これらが運に関係しているのではないかと考えています。
「時代に沿った生き方」と聞いて何か思いつきませんか。そうです。投資における「流れに沿った運用」です。運も引き寄せる「流れに沿った運用」を心がけてはいかがでしょうか。
『不運なこと、自分で処理できないこと、説明できない現象を「神の領域(運)」と して収拾したがる。しかし、それは結果であり、原因は必ず身の回りにある。真 相を究明せよ』
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