2021/01/22 のコメントです。
株式投資のその基本はファンダメンタルズであるため、通常は投資家も企業の財務諸表を見ながら眉間にしわを寄せて思案している状況ではないだろうか。株価も大局的には、これらの業績を見越して展開していくものと思われます。
ところで、ファンダメンタルズを基本として長期スタンスで投資活動を行っている投資家においては、各企業の来期業績見通しなど気になるところでしょう。一般的に業績分析においては、株価収益率や純資産倍率などが利用されます。
20日の株式市場 連結 前期基準 予想 純資産倍率 1.35倍 -- 株価収益率 22.43倍 28.15倍 株式益回り 4.45% 3.55% 配当利回り 1.80% 1.61%
では、最近の東証の業績指標を見てみましょう。株価収益率22.43倍(前期)、28.15倍(予想)となって割安感はないものの予想は増収となる見通しです。
純資産倍率においては1.35倍(前期基準)となっており、これは解散価値である1倍を上回っている。バリュー投資であれば、このような状況下で買いに入りたいところだろう。しかし、株価を見ると高値である。迷うところでしょう。
ちなみに、株式益回りは4.45%(前期基準)、3.55%(予想)。配当利回りは1.80%(前期基準)、1.61%(予想)となっています。
しかしながら、ファンダメンタルズ派にとっては期待した状況となったものの実際には手が出ないといったところが本音でしょうか。なぜだろう・・・。今回のコロナ騒ぎで持ち株を処分してしまったという投資家も少なからずいたと思います。
確かに純資産倍率をとってみても現状ではそんなに高くない。純資産倍率は会社の純資産と株価の関係の比較する指数であるが、もし、業績がさらに悪化すれば現在の割安感も割安ではなくなってしまう。そのためには今後の企業業績予想が重要になってくる。
このようなことから、現在の経済状況から判断すると新型コロナによって企業業績が悪化する可能性を含んでいるため、現状の割安感も信頼性が乏しくなってしまう。このようなことからファンダメンタルズ派にとっても二の足を踏んでいるに違いない。
以前に、ある友人は今回のコロナ騒ぎで経済は低迷し、よって株価も下落するだろうと考えて持ち株をすべて処分してしまった。「自分の判断は間違いないと」力説していた。現在になって「自分は間違っていない、相場がおかしい」と、どこかで聞いたようなセリフをはいていた。確かにそうかもしれないが、そこにタイムラグという概念が抜けている。
そこで、余計なことではあったが、私は「相場は予測せず流れについていけばいいんじゃないの」と、おせっかいなアドバイスをしてしまった。思い込みの強い人には何も聞こえないようだった。
たとえば純資産倍率が1倍を割り込むような場面があった場合、先行きの業績も懸念され、また倒産の危険もあるために投資を躊躇してしまう。これではファンダメンタルズ分析もあまり意味をなさなくなってしまう。投資においては完璧、絶対はないわけですから、ファンダメンタルズ分析もテクニカル分析もお互いに批判する必要はないということです。
明確な自己投資ルールを持っていなければ、常に悩みが付きまとうものです。 |