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   ≪ 所詮、無理なことは無理なのです ≫
2020/05/22(Fri)

2020/05/16 のコメントです。

コロナショックにより、日本はもとより世界の経済が低迷している。投資家として著名なウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは、保有する上場株(総額1807億ドル)の評価損が膨らみ、最終損益は497億ドル(約5兆円)の赤字と、過去最大の損失となった。同様にジム・ロジャースも大きな評価損に見舞われた。

著名な投資家でも今回のコロナショックは予想できなかったと言うことだ。私が常々申し上げている「相場の予想はできない」と言うことです。「明日のことは分からない」、これが相場に対して私は長い投資キャリアの中で出した結論です。

このように明るい話題のない中、我々投資家はどのようなスタンスで活動していけばよいのでしょうか。

ここでひとつの考え方を述べてみたい。これらについては賛否両論あると思いますが、絶対のない相場の世界ですので「そのような考え方もあるんだなあ」程度に捉えていただければよろしいと思います。

まず、投資とは将来的に収益を得ようとする活動です。そのためには、今後の景気動向を的確に判断して投資を行うことです。しかし、将来を予測することはできても、これらを投資の収益に結び付けていくことは現実的には難しいものがあります。好業績予想銘柄に投資すれば誰でも儲かるはずですが、実際にはそのようになっていない現実は多くの投資家が知るところです。

個別銘柄について考えて見ましょう。実際に投資をするには個別銘柄のファンダメンタルズなどを検証し仕掛けに入るわけですが、実際に仕掛けに入ったとしても、その後の上げ下げは50%程度です。たとえ、好業績銘柄に投資しても全体の相場変動に大きく振り回されることになります。

相場の予測をするのは無理である。個別銘柄を検証して仕掛けてもすべて上手く行くとは限らない。このようなことから、株式投資で実際に儲けている投資家が3%程度しか存在しないという結果になるのでしょう。

多くの個人投資家は、買いオンリーであり「株は買うものである」という固定観念を持っています。そのような考えは間違いではないのですが、現実的に株式市場は20年以上もの下降トレンドを形成しています。そのような環境の中で、買いのみでは、その収益にも限界があります。

20年以上もの下降トレンドも結果論でしかないのです。後講釈は評論家に任せておけばよいのです。明日のことは、株式市場においても個別銘柄においても分からないことです。これらは投資家の永遠のテーマであり、今後も解決できない問題でしょう。

投資市場の変動要因には、ファンダメンタルズから需給関係、投資家心理などあらゆる要因が絡み合って変動しています。個人投資家が、これらの要因をひとつひとつ解析し検証することは無理というものです。これらは機関投資家であっても著名な投資家であっても無理なことでしょう。

であるならば、分からないこと、解決できないことは初めから捨ててしまってはいかがでしょう。所詮、無理なことをしようとするから悩んだり苦労したりするのではないかと思うのですが・・・。

では、一般的に重要とされる、投資の常識とされる相場の見通しや個別銘柄のファンダメンタルズなどを検証せず投資活動を続けていくには一体どのような方法があるのでしょうか。

相場においても個別銘柄においても予想は無理としても現在の状況は分かるはずです。たとえは、株価が過去一年間の高値近辺にあれば、今後の展開は分からずも、ある程度高値水準にあると判定できるはずです。反対に、株価が過去一年間の安値近辺にあれば安値水準にあると判定できるはずです。

このような判定を全銘柄で行い集計すれば、現在の相場全体の水準が分かるはずです。このように集計された相場全体の指数は、紛れもなく現在の指標となります。そこに予想や主観は一切入っていません。

集計された相場全体の指数をもとに、現在の相場水準を判定し、それらに沿った運用を行えばよいのではないでしょうか。ただ、これらの指標の利用の方法を間違っては元も子もありません。

たとえば、相場水準を判定後に相場全体が、平均水準より高い位置にあった場合、一般的には高い位置にあるので、買いは控えて空売りでもしようかと考えがちですが、このような考えは間違いで、逆に買いを増やすべきです。なぜなら、平均水準より高い位置にあった場合には、その推移も判定しなければなりませんが、往々にして相場は上昇トレンドを示していることになるからです。

上昇トレンドであれば買いとなるのは当然でしょう。相場全体の指標がピークを打って下り坂を示してからでも空売りは遅くないでしょう。

もし、相場水準が中立で推移した場合には儲けが出ないように考えられます。たとえば、現在の数値で割安とされる複数銘柄(テクニカル的に)を買いに回し、現在、割高とされる複数銘柄を空売りしたとしますと、相場水準が中立で推移しても割高、割安銘柄は時間経過とともにおおむね収斂されてきますので、大きな収益は期待できないものの、それなりの収益が得られることになります。

このようにして、個別銘柄の売りと買いの資金量を現在の相場水準に合わせながら運用することで破綻することなく継続的な運用が可能となるのではないでしょうか。

現在の相場水準は、当研究所の「相場観測指数」であり、「ヘッジ比率」なのです。また、割高、割安銘柄は、個々の売り銘柄であり、買い銘柄なのです。さらには、個別銘柄をランキングして、銘柄選択が容易にできるような分析システムとなっています。

相場の見通しや個別銘柄の今後の展開を予測することは大いに結構なことですが、これらは統計的に見ても、その確率は50%程度に収斂することになります。であるならば、株式投資を別の角度、別の視点から捉えることも必要となってくるのではないでしょうか。


『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』



   ≪ リスク管理とシステム化 ≫
2020/05/15(Fri)

2020/05/09 のコメントです。

投資市場において、偉大なトレーダー達は投資手法より、マネー・マネージメントが重要であると述べています。市場から退場を余儀なくされた投資家の多くは、リスク管理を盛り込んだ戦略を取っていなかったために大損に見舞われ消えていった。

リスク管理では損切りは最も重要な項目ですが、リスク管理はこれだけではありません。保守的で優秀なトレーダーは、1回当りのトレードは、総投資額の3%程度としていると言います。この3%は、理論的にリスク逓減するためには、30〜50銘柄に分散するべきであるという理論と一致するものです。

さらに、リスク管理には、もし当初の投資金額の一定割合を失った場合には、いったんポジションを手仕舞って、どこが間違っているか検証し、これらを解決した後に再度チャレンジするという方法もリスク管理の範疇となります。

また、明確な投資戦略(売買ルール)を持って、それらを確実に実行していくことも重要です。多くの投資家は、本当の困難に直面したときには、投資家自身の基本的な投資哲学なしには、自分のポジションもその運用の維持もできなくなるとも言われています。

投資家自身のコントロールも必要となってきます。これらは常々申し上げています投資家の感情の問題です。投資家自身の自制心の問題です。これらもまた、リスク管理の前提となります。

自制心は、投資家自身の投資手法を実践する上で、その判断の迷いを少なくする効果もあります。多くの迷いの後の決断は間違ったほうを選ぶからです。なぜなら、迷いの後の決断は安易なほうを選びがちとなるからです。投資において、「良いほうに見えるのは、往々にして悪いものである」という言葉があります。

多くの投資家に対し膨大な研究を行った心理学者は、勝ち続けるトレーダーは「戦う前から勝っている」と述べています。確信を持っているトレーダーは、パニックに陥らない強さを持っているとも述べています。

これらから、投資の世界で成功するためには明確な投資戦略、リスク管理、投資家自身のコントロールなどが上げられますが、これらは基本的なものであり他にも多くのクリアしなければならない問題もあります。

これらの問題を私自身に当てはめて見ます。まず、投資戦略ですが、これらに対しては、ある程度方向性は見出したものの未だ納得できるものではありません。しかし、リスク管理においては、確実に実践しているつもりです。そのためか、現在でも市場に留まっていることができています。

「投資家自身のコントロール」については、全くできていないと思っています。私は小心者であり、性格的には相場の世界には向いていないことを自覚しています。「相場の世界には向いていない」と分かっていながらどうして、という疑問がわいてくるでしょう。

「相場の世界には向いていないのに、なぜ相場の世界に」、これらの理由については割愛しますが、詳しくは拙著をお読み下さい。

私は、これらの矛盾を私自身がどのように克服して行ったかは、すでに当欄でも解説してきましたが、これらの問題を「売買のシステム化」により解決し、感情移入のない運用を目指したわけです。長い時間をかけ、紆余曲折を経て現在に至っています。

私は、現在の運用において、その売買の判定をシステムにまかせ、その執行時にも株価チャートなどほとんど見ることはありません。一番注意をしてチェックしているところは「ヘッジ比率」です。ヘッジ比率にポジションを合わせることです。その際に、個別銘柄の詳細についてはあまり検証していません。ランキング上位から選択しているだけです。

売買の判定とその執行には、何も考えずシステムの指示に従うわけですから、相場に向いていない私にも運用が可能となるわけです。こうして現在でも完全なる売買のシステム化を目指しています。


◆ヘッジ比率(相場観測指数)の使い方

ヘッジ比率は買いと空売りの投資金額の比率です。たとえば投資金が1000万円であったとします。現在のヘッジ比率が、買い70、売り30であった場合、買いに700万円、空売りに300万円となります。

ヘッジ比率の変化により、銘柄を入れ替えて買い、売りの投資金を現在のヘッジ比率に合わせながら運用することを基本とします。ヘッジ比率は日々変化しますので厳密に合わせなくても傾向を見て、それらのヘッジ比率におおむね合うようにします。

また、銘柄入れ替え時に新規仕掛けの適切な銘柄がない場合があります。たとえばヘッジ比率に合わせるため、新規の買い銘柄を建てようとしたが適切な銘柄がない。そのような場合は、無理に買い銘柄を探すのではなく、反対に空売り銘柄を決済してヘッジ比率に合うように調整します。



   ≪ 投資活動を振り返って ≫
2020/05/09(Sat)

2020/05/02 のコメントです。

安倍総理大臣は5月6日が期限となる緊急事態宣言を延長する方針を明らかにしました。政府は対象地域を全国としたまま、延長の期間を1か月程度とすることで調整を進めているようです。まだまた油断はできません。

さて、投資に対する目的ですが、これらに対しては異口同音「儲けるため」と答えると思います。しかし、その思いと行動が一致しているでしょうか。知らず知らずのうちに我を忘れ、その興奮に一喜一憂することになっていないでしょうか。

自分の動機と行動が正反対であることは、自分自身の中に明らかに衝突をもたらすことになります。結果的に、これが苦痛であったり悩みとなってくるのです。これらは意識することなく発生するため、このようなことにならないよう十分注意をして、常に自分の動機を確認すべきです。

投資市場は厳しい世界です。市場で勝つためには、その動機と行動が一致して、そして、間違った考え方を排除し客観的な判断が必要となってきます。もし、これらの一つでも欠けていれば、戦う前に負けていることになります。

投資においては、投資家の性格や個性が前面に出てきます。そのため、その運用では投資家自身の個性や快適さに合った投資手法を選ぶべきです。これらのことは、きわめて重要なことですが、投資市場に長く留まることによって、知らず知らずの間に自分に合った投資スタイルに落ち着くものです。

たとえ、システム売買が優れているといっても、それらが自分に合っていなければ採用する必要はありません。自分に合わない投資手法での運用では、いずれ、それらの手法が我慢ならなくなり継続できなくなるものです。

儲かる運用システムがあるといっても、年配の投資家には、デイトレードのように毎日モニター画面に張り付いて見ていなければならない運用には耐えられないでしょう。

多くの投資手法を試すことは重要なことです。その中から自分に合った投資手法を選択すべきです。結局のところ、成功した投資家が最後に行き着いたのは、自分自身の性格や、個性に合った快適な投資手法であり、投資スタイルでなのです。

今日のような時期だからこそ、今までの投資活動を振り返ってみたい。特に、何らかの理由により投資活動を一時中断している投資家に考えていただきたい。投資を中断した理由や原因は何だったのだろうかと。

刺激のある楽しいはずの投資活動を中断せざるを得ない原因の多くは「損失を被った」ではなかろうか。しかし、投資の世界で損失を被ることは日常茶飯事であるにもかかわらずである。それは「損失を被った」ではなく「大きく損失を被った」でしょう。

もし、大きく損失を被らなければ現在でも市場に留まっていたであろう。市場に留まれない一番の原因は「リスク・コントロール」ができていないことに尽きる。投資手法がリスク管理を盛り込んだ手法となっていなかった、あるいはリスク管理を盛り込んであっても、その実行ができなかったのどちらかであろう。

いずれにしても、投資で収益を上げるには市場に留まり、継続的な運用を続けるに限る。そのためには、やはりリスク管理の徹底以外にはない。投資の基本は誰でも理解しているシンプルなものです。

しかし、分かっていてもできない。それは「悪魔のささやき(感情)」によるものであり、これらは投資家自身以外に排除できる者はいない。


『もっとも恥ずべきことは、失敗することではなく、それは失敗から立ち直れないことである』



   ≪ 平常心で・・・ ≫
2020/05/02(Sat)

2020/04/24 のコメントです。

最近の投資の世界は、コロナショックにより大きく乱高下し、このような環境のもとで、投資家は相場に振り回され気持ちの休まることがありません。相場の世界も一般社会と同じように楽しい時期はあまり多くはないように感じられます。

投資の世界では、仕掛けや決済、損切りなど次から次に決断を迫られます。このような状況下では、投資家の心理状態も現在の成績により大きく揺さぶられることになります。誰でも利食いは楽しく、損切りは苦しいものです。

投資においてはリスクはついて回るものです。よって、リスク管理(損切り)は必要不可欠な決断であり、実行しなければならないことです。

一般的な考え方において、物事を決断する場合の正しい心理状態は「平常心」で行わなければならないとされています。つまり、どちらにも片寄らない中立的な立場で物事を判断、決断しなければならないということです。

しかしながら、人間である以上このようなことは無理なことでしょう。思わぬ相場急落で含み損が発生し、追証に迫られた状態で冷静になって平常心で判断しなさいといっても所詮無理な話です。損切りなど平常心で中立的な立場から判断を下すということは理想であってあまり現実的ではありません。

それならば、現実的にできないとしても、できるだけ理想に近づける方法を考えなければなりません。

損切りは結果です。利益が上がると判断して仕掛けたにも拘らず思惑が外れた結果です。結果には原因があります。その原因にはいくつかの問題点があるでしょう。業績上昇と見込んだが下方修正されてしまった。思い込みで仕掛けてしまった。今回のような突然の暴落で・・・、など、その要因は広範囲に及ぶでしょう。

相場の見通しなど誰にも分かりません。そのため、その原因追求にいくら努力してもこれが決定的な原因であると断定できないものです。では、できるだけ平常心で中立的な立場から判断ができるようにするにはどうすればよいのか。

たとえば、1銘柄に全資金を投入し、損切り状態に陥ったらそのプレッシャーは尋常ではないはずです。大いに悩み苦しみます。まさしく平常心から程遠い心理状態になります。

一方、投資金の一部、または銘柄を分散していた場合の一部の損切りなどでは、それなりのプレッシャーはかかるものの、全資金投入の損切りよりは、まだ精神的には楽なはずです。

投資の世界は葛藤の連続であるといわれています。このような世界では、どのような強靭な精神の持ち主であっても長く続けることは難しくなるでしょう。投資で収益を上げるには「長期間にわたる継続的な運用」となるわけですから、投資金の減少以前に精神的に破綻してしまうものです。

現在、投資を休んでいる投資家の方もこのような状況に追い込まれ、一時休業状態になっているのかと思います。投資においては、市場に入ったり、出たりではその収益も見込めないものとなります。

投資においてリスク(損切り)は避けられません。それらを承知の上で市場に参入するも、その壁の高さに閉口して退場していくのです。

投資の決断(損切り)を常に正しく実践することはできることはありませんが、少なからずともその決断を平常心に近い状態で行う方法はあるはずです。たとえば、上記で述べたように投資金の一部で運用するとか、いくつかの銘柄に分散するなどの方法があるはずです。

物事を正しく判断、決断するには「平常心で中立的な立場から」という考えは正しいと思います。投資とは長期間継続して行うものです。
多くの投資家は、運用継続の重圧に負けて敗退していくのです。これらの問題を解決せず、長期間の運用には耐えられません。

このようなことから、投資手法や投資テクニック以前に解決しなければならない問題があります。これらを解決した後に投資技術の研鑽に励むべきと考えますが、いかがでしょうか。


『決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は平常心で行うべし』

『心がすべてを創造する。万事、心が決断してから始まる。身体は心の代理人』



   ≪ 投資の収益は相場展開しだい ≫
2020/04/24(Fri)

2020/04/17 のコメントです。

4月16日(木曜日)、新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を防ぐため、これまで東京都をはじめとする7都府県に発令した緊急事態宣言の対象地域を、全国に拡大する方針が示されました。

さて、株式市場では市場を分析するため多くの指標が発表されています。しかし、これらは投資家にとって株式市場の現状を表すものであって、将来を予測するものではないことを理解しておかなければなりません。

株式市場は暴落後リバウンドし往来相場となっています。各相場指標を検証しますと、株式市場はまだ水面下の状態にあります。一般的に、株式投資における重要な項目は、今後の見通しであることは言うまでもありません。株式情報誌や株式のウェブサイトなどでは、このような今後の見通しについて有名、無名に係わらず多くの評論家が論じています。

これらの相場見通しの論評について、ある雑誌記者が過去にさかのぼって検証したところ、その結果は、相場の勝率同様五分五分であったと言っていました。また、その傾向として、強気の評論家はいつも強気、弱気の評論家はいつも弱気であるという。評論家の中にはヒモ付きの評論家もいるので注意しなければならない。

相場見通しの次は仕掛け銘柄です。多くの投資家は業績見通しや材料のある銘柄探しに目を凝らしているようです。これらの考えは間違っているわけではありませんが、しかし、少々穿った見方をすると、もし、業績好調銘柄を探し、それらに投資した場合、誰でも儲けることができるはずですが、現状ではいかがでしょうか。

では、どのような視点から株式投資を捉えていけばよいのでしょうか。私は拙著などで株式投資における重要度の割合を「相場観測80」「銘柄選択15」「売買テクニック5」と述べてきました。

これらの観点から、もし、相場が今後上昇するとすれば、どのような銘柄を仕掛けても上昇幅の大小はあっても多くの銘柄は上昇となるはずです。また、相場上昇となれば、どこのポジションで仕掛けるかなどの売買テクニックは重要ではなくなります。

当然ながら相場下降となれば、どのような好業績銘柄でも相場につられて下落してしまいます。相場暴落などではなおさらです。暴落時に好業績銘柄の突っ込み安を狙って仕掛けるという考えは正しいとは思いますが、暴落時には、今までの持ち株が評価割れとなってそれどころではないでしょう。投資金をプールしておいて、暴落時に好業績銘柄の突っ込み安を仕掛けるんだという投資家も暴落のない相場上昇期に、いつまでも投資金をプールしておくことができるでしょうか。

これらから考えると、どのような方法でも株式投資では儲からないのではないかと考えてしまいますが、少し冷静になって考えて見ましょう。

現在、株式売買している投資家でも、現在は成績は悪いが以前は大儲けしたときはあるはずです。そこで、その大儲けした時を思い出してみてください。投資初心者を含め多くの投資家が儲けた時期は相場上昇期ではなかったでしょうか。

相場上昇期では誰でも儲けることができます。どのような銘柄を買っても、どのようなポジションで買っても儲けることができたはずです。多くの投資家が「自分は相場が上手い」と天狗になったころです。

これらは偶然にも相場上昇となったため儲かったわけです。ビギナーズラックです。これらを客観的に捉えると、相場展開によって儲かったり損をしたりすることになります。当たり前のことです。

結局、儲けも損も相場しだいということになります。では、相場展開が読めれば儲けることができるわけですが、前記のとおり、評論家の相場見通しも五分五分ですので当てになりません。

そこで私の提案ですが、相場の見通しは誰も分からないし、相場予測は相場の世界の永遠のテーマであり、我々個人投資家ではこれらを予測し、それらによって売買することはまず無理でしょう。無理であればやらないことです。

分からないからやめるとしても「あなたは投資の重要度の割合を「相場観測80」と言っているではないか」という疑問がわいてくるでしょう。

私が述べている「相場観測」は、今後の相場展開を予測するのではなく、現在の相場状況を的確に捉えるということなのです。相場予測は無理なので、現在の相場状況を把握して、それらに沿った売買をしましょうということなのです。

たとえば、現在の株式市場が水面下であれば、買いは少し抑えて空売りを多くしましょう。現在の株式市場が水面の上であれば、買いを多くして空売りは少し抑えておきましょうということなのです。

投資の利益は、相場動向に左右されるわけですから、現在の相場状況を把握して、それらに沿った売買をすることにより利益の積み重ねになるという考えです。

これらの相場動向を判定した指標が、当研究所の分析システムの「相場観測指数」であり「ヘッジ比率」なのです。これらを的確に利用することにより安定した収益を上げ続けることが可能となるでしょう。

投資の収益は相場展開により決定されるものです。


緊急事態宣言が出され、感染拡大を防ぐため大変重要な局面を迎えています。一人一人、そして家族を守るための対策を実行し、この脅威を乗り切るために頑張りましょう。



   ≪ 数値から見る個人投資家 ≫
2020/04/17(Fri)

2020/04/12 のコメントです。

安倍晋三首相は4月7日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、緊急事態宣言を発出した。「緊急事態宣言」が出されると、私たちの生活や社会活動はどうなるのでしょうか。

東京都は基本的に休業を要請する業態や施設を公表し、要請に応じて休業する中小企業に対し協力金の支払いなどを行うことを明らかにした。休業で協力金をいただくのは結構なことですが、まずはコロナウイルスを退治することが先決でしょう。

話題を変えて、ある資料から個人投資家の投資実態を調べてみました。

信用取引や現物取引において評価損益、含み損益が発生した際の対応を見ると、特に対応を定めておらず、状況次第で決めるとの回答が多い。このことは、特に評価損や含み損が発生した場合、損切りが遅れ、結果的に保有株を塩漬け状態とする個人投資家が多くなる可能性を示唆してている。

だいぶ前の資料ですが、投資金については、「200万円未満」が約16%。「200万円〜500万円」が21%。「500万円〜1000万円未満」が22%と比較的均等に分布している。保有金融資産「3000万円以上」の回答も約14%に上っている。

保有銘柄数は「3〜5銘柄」が約35%と最も多く、「1〜2銘柄」は約25%。「6〜10銘柄」は約22%。「11銘柄以上」は約15%となっている。

また、1銘柄あたり平均保有期間を見てみると、「1ヶ月未満」は約5%。「1〜3ヶ月」は約9%。「3〜6ヶ月」は約14%であり、これらを合わせた「6ヶ月未満」は約28%となっている。一方、「6ヶ月〜1年未満」、「1年から2年未満」はそれぞれ約17%。「2〜5年未満」が約20%。「5年以上」が約18%となっており、比較的中・長期にわたり株式を保有する投資家が多い。

売買頻度は、「1ヶ月に1回程度」が約22%で一番多く、続いて「2〜3ヶ月に1回程度」が約19%なっている。一方、「1日1回」、あるいは「週に1回以上」という比較的短期・回転売買を行っていると考えている投資家は、それぞれ約4%、約17%となっている。また、「1年に1回」、あるいは「数年に1回程度」という投資家は合わせて約15%である。なお、「現在売買していない」が約12%となっている。

投資経験年数については、「10年以上」が約32%。「5年〜10年未満」が約24%となっている。一方、「1年未満」が約4%、「1〜3年未満」が約19%となっている。

投資対象としている銘柄は、「中期的に安定した利益成長が見込まれる銘柄」が約47%と最も多く、これに「配当や株主優待の面で魅力がある銘柄」の約25%が続く。一方、「値動きやテクニカル面で魅力ある銘柄」と「短期的に高い成長が見込まれる銘柄」はそれぞれ約14%となっている。

以上が個人投資家の実態です。これらについて皆さんはどのように感じられたでしょうか。「自分の投資もこれらと全く同じである」「全く違う」など、さまざまでしょう。

ここで問題となるのは、やはり「評価損や含み損が発生した場合、損切りが遅れ、結果的に保有株を塩漬け状態とする」であろう。持ち株の塩漬けが投資における元凶であることは常々申し上げていることです。

また、投資金はともかく、保有銘柄数についてはリスクの分散という観点からもう少し多くの銘柄に分散された方が良いと思います。

保有期間について、個人の投資家の多くは短期に売買を繰り返し、利益を積み上げようと考えるものの「損切りが遅れ、結果的に保有株を塩漬け状態とする」とあるように多くの投資家は中・長期に保有することを余儀なくされているようにも見受けられる。

売買頻度は短期的な回転売買と長期保有の二極化となっているようです。

経験年数においては、多くの投資家がキャリア豊富のように見えますが、その実態は、売買頻度にありますように「1年に1回」、あるいは「数年に1回程度」での経験年数では「投資キャリアがある」とは言えないと思うのですが・・・。

投資対象としている銘柄は、やはり「中期的に安定した利益成長が見込まれる銘柄」とあるように、投資の基本であるファンダメンタル重視の投資対象銘柄を選択しているようです。

これらは一般的な投資家の投資の現状です。しかし、このような形態での売買において、結果的に多くの投資家が収益を上げていないという状況です。であるならば、今後、投資家はこれらの結果を踏まえて、投資スタイルをどのように構築していくか考えなければなりません。



   ≪ 投資の収益は相場展開しだい ≫
2020/04/12(Sun)

020/04/03 のコメントです。

空売りを実践している投資家と買いのみで売買している投資家のどちらが多いのでしょうか。以前の資料ではありますが、その比率は買いのみで売買している投資家が多いようです。信用取引における三市場残高の貸借倍率(株数ベース)では平均で三倍程度であるので、これらから推測すると、買いの投資家が空売りの投資家の三倍程度となるでしょうか。

しかし、実際には現物のみで長期投資の投資家もいますので、これらから考えれば多くの投資家は買いのみでの売買となるでしょう。

現実的には、信用取引の知識も少ないし、それ以上に信用取引は怖いというイメージでしょう。これらが一般的な投資家の信用取引に対する捉え方かと思います。

これらを視点を変えてみると、信用取引では空売りの青天井や追証、さらには信用期日などもあり、その制約も多くなります。追証や期日で処分すればそれで終わりとなります。一方、現物株での保有では、持ち株が五分の一、十分の一となって、今更切るに切れないと塩漬けで保有している投資家も多いのではないでしょうか。

いずれにしても、どちらが良いというわけではありませんが、信用取引では追証や期日で区切りが付きますが、現物の塩漬けでは、その憂鬱がいつも頭の隅にとどまることになります。どちらが良いかは投資家の性格によるところが多いと思います。

今回のコロナショックはコロナ恐慌に繋がりかねない状況にあります。相場同様に先の見えないところです。相場の行方など誰にも分かりません。長期の下降トレンドであると分かっていれば空売りを実践する投資家も多かったはずです。後講釈は誰でもできることです。

株式投資は、空売りであっても買いであっても値幅取りとなります。値幅のない所にリターンはありません。このようなことから、投資家は利幅の大きく取れる銘柄選択に全力を注ぎます。よって、株式投資では銘柄市場主義となります。

これらに対して、私の考え方は少し異なっていますが、当然ながら私も以前は銘柄至上主義者であったことは否定しません。

前記で説明しましたように、株式投資は値幅取りです。しかし、私は、その値幅取りは結果でしかないと考えています。結果があるのであれば、その原因があるはずです。その原因とはいったいなんでしょうか。

相場上昇期であれば初心者でも買いさえすれば儲かります。ちょうど2003年から続いた長期の上昇トレンドのような相場展開では誰でも儲かり、株式投資ブームが巻き起こったのも記憶に新しいところです。このころは「カリスマ・トレーダー」などの言葉が産まれた時期でもありました。

これらから考えると、相場展開の動向によって各々の銘柄の値幅が決定付けられるといっても良いでしょう。大相場であれば値幅も大きくなります。今回のような下降トレンドであれば好業績銘柄でも下降します。上昇相場では赤字の銘柄でも上昇します。これらについては、投資家であれば知るところです。

よって、結論的には相場展開しだいというになりますが、この判断がまた難しいことです。しかし、今後の相場展開は分からないとしても現在の相場水準は分かるはずです。そこで、現在の相場水準に合わせた売買を行ってみてはいかがでしょうか。

何らかの指標を用い、現在の相場展開は上昇中であるか下降中であるかがある程度理解できれば、それらに従った売買が可能となるはずです。相場下降と判断したなら空売りを、相場上昇と判断したなら買い主体で売買します。

東京市場は長らく下降トレンドです。このような相場展開に買いのみて向かうのは無謀なことです。やはり、相場の流れに沿った売買(トレンドフォロー)がよろしいのではないでしょうか。

現在、当研究所の株式分析システムには「相場観測」や「ヘッジ比率」などの現在の相場を表す指標が付帯していますが、これらの指標でおおむね相場展開を把握できると思います。これらも指標であるため相場の急騰、急落に対して即座に対応できるには至っていないところもありますが、中期的な判断は合致しているものと思います。

コロナ問題の行方はまだまだ不透明です。各自、的確な防衛体制でお過ごしください。



   ≪ 先人の知恵 ≫
2020/04/03(Fri)

2020/03/29 のコメントです。

またまたコロナショックの話ですが、世界中を巻き込んだコロナショックは収まる気配がありません。このような中、アメリカの患者の急増は驚くものです。その要因には、アメリカ人はちょっとの熱では病院には行かないためでそうです。なぜかというと治療費が非常に高いからなのだそうです。

また、中国のこのところの発症患者数が増えてないのは、熱の出ない患者は統計に含まれていないといった噂も聞いた。このようにあちらこちらで噂やフェイクニュースが飛び交い、わけの分からないことになっています。

今日、薬剤師をしている友人が遊びに来て話していた話題をひとつ。これは自説であると前置きしながら、「小さい子供はコロナウィルスに感染しないし、感染しても軽症すむ。一方、大人は重症となるのは睡眠時間が関係しているのではないかと。お年よりはともかく働き盛りの中年まで重症となるのは睡眠時間を削って働くため睡眠時間が不足し免疫力が低下しているではないかと・・・。小さい子供は睡眠をしっかりとっているので免疫力が高く軽症ですむ」と話していた。私も妙に納得した。

話題を戻して、一般的な投資家は、手持ち株はファンダメンタルズがしっかりしているからもう少し我慢すれば大丈夫だろうと決め込んで持続している。しかし、今回のコロナショックでは経済活動が滞り、それに伴い企業収益も鈍化し、頼りのファンダメンタルズも低下する。また、この銘柄は材料があるから上がるだろうなどとシナリオを描いて持続する。しかし、今回のコロナショックは以前のリーマンショックと性格が違うような気がする。

問題なのは、それらの情報や材料によって仕掛けに入るとき、どれだけの資金で売買するかというところにあります。絶対だからといって全資金を投入しますか?、それともリスクもあることだからといって資金の一部で売買しますか?。

もし、東京電力株に全資金を投入したとすれば、結果論になりますが再起できないくらい負けてしまうことになります。一方、リスクがあるので資金の一部で売買した場合には損失は限定的になります。しかし、資金の一部で売買して利益を上げたとしても、その利益は投資金全体から見れば微々たるものになってしまいます。

全資金投入ではハイリスク・ハイリターンとなります。投資金の一部の運用では、ローリスク・ローリターンとなります。結局、ハイリスクでは怖いし、ローリターンでは面白くないということになります。

また、投資機会を狙って出動しようと考えていたものの、なかなかその機会が訪れず、ただ投資金を抱えたまま待たなければならない時もあると思います。投資金を抱えたままではリスクも発生しませんがリターンも発生しません。

このように投資においては、その資金配分は重要な要素となってきます。投資とは投資のために準備した資金に対する利回りであることを理解しなければなりません。株式投資をギャンブルと考えている投資家には、この限りではありませんが・・・。

要するに、投資金の配分が適正でなければ、そのリターンも安定しないということになります。では、どのような方法で資金管理をすればよいのでしょうか。

ひとつの考え方ですが、投資家であれば投資市場には常に一定の資金を投入し運用するべきであると思います。投資初心者は暴落などがあると、ここは一旦様子を見ようなどと投資金を引き上げてしまいます。これらは結果を見てからの後追いの判断となります。

投資市場にある一定の資金を投入し続けるということは大変なことです。相場のことですから上昇もあるでしょうし、暴落もあります。このような状況下でも常に一定の資金量で売買を続けていくことは厳しいものがあります。

しかし、相場を読みながら、材料の判断をしながら市場に入場、退場を繰り返すよりはまだ良いと思います。一定の資金を投入し続ければ、相場の乱高下にも対応しなければなりません。厳しい相場もあると思います。しかし、これらが投資体験となり投資家を成長させていくものです。

つまり、一定の資金を投入し続けることは投資家にとって必須条件となります。先の見えない相場に対し、常に資金を投入し続けるにはそれなりの投資技術も必要となってきます。

昔、相場師(仕手筋ではない)と呼ばれていた投資家の売買譜を見てみると、その多くは「つなぎ」を入れながら連続して売買していることが分かります。プロだからといって先見の明があるわけではありません。では、先の見通しも分からないで、どのような売買をしていたのでしょうか。

昔の相場師たちは相場の見通しをたてず、売買技術によってそれらをカバーしていたようです。もちろん経験的な技もあったでしょうが、その多くは「つなぎ」を入れながら「相場を泳いでいく」という表現で売買を続けて行ったようです。

「つなぎ」とは、持ち株しながら同銘柄に反対売買したり、または外したりして売買を継続していくことです。「つなぎ」とは「保険つなぎ」などとも言われ、売買にヘッジを採用しながら運用を続けたということです。だから乱高下する相場展開でも売買が継続できたのです。

結論として、投資市場にある一定の資金を投入し続ける売買においては、やはりヘッジを採用し運用しなければならないことになります。

当研究所の株式分析システムには、すべてこのようなヘッジの考え方が取り入れられており、それらにより継続的な運用が可能となるよう設計されています。

運用においても先人の知恵に学ぶべきであると思うのですが・・・。



   ≪ リスクとリターンはシーソー ≫
2020/03/29(Sun)

2020/03/20 のコメントです。

相場格言に「もうはまだなり、まだはもうなり」とありますが、もうそろそろコロナショックも終わってほしいものですが、まだ拡大傾向は続いています。この影響は相場の世界はもとより、世界経済にかつてないほどの甚大な損害を及ぼしています。まさに第三次世界大戦のようです。

さて、株式市場ですが、急落というより暴落の方が適切な表現かもしれません。今後の展開は分からないものの、やはり投資金を小額にしても継続して運用を行うべきです。中断すれば、またゼロからのスタートとなります。

野球選手も一週間バットを振らないと打てなくなると言っていました。少しずつでも継続するべきです。そして市場にとどまるべきです。上手く行かないときは、すべて投げ出してすっきりしたいと思うものですが、最小単位でも売買すべきです。

このような時には何も手が付かず、ただ悶々とした日々を送りがちですが、何もしないということは、さらにストレスを溜め込むことになりスランプ状態になります。

スランプとはマンネリズムより起こるもので、これらは生活のリズムを変えることにより解消します。気分転換に花見にでも出かけてみるなど、非日常的な行動を取ることです。また、今、実践しなければならないこと、目の前のできることから始めることです。悩んでいる暇もないくらいに忙しくすることも効果的です。

「悩んだら、80歳になったときの自分から今の自分を見てみろ。笑い話で終わる」と言うことでもあるのです。

株式投資では、その投資手法は数多くあるものの、その目的は投資において収益を上げることです。どのような投資手法を用いてもよいのですが、あまり利益先行で捉えると大きな落とし穴に落ちてしまうことがあります。

大きく儲けるというのは、裏を返せば、それだけ大きなリスクを取って勝負した結果であると言えます。しかし、いつも納得した結果にならないのが相場です。従って勝ったからと言って、急に取引量を増やしたり、慢心してはならないと言うことです。

プロは必要以上のリスクは取らないもので、大きく儲けることもないが、大きく損することもありません。投資初心者は、ビギナーズラックで大きく儲ける代わりに、大きく損もするので結局儲からないということになります。では安定して利益を上げ続けるにはどのような捉え方をするのでしょうか。

まず、最大リスクを限定することです。暴落で怖くなり、ただ呆然と見ているだけではいけないわけですが、頭では理解しているつもりでもパニックになって実行できないものです。そのような時のために逆指値などで対処すると良いでしょう。

投資とは儲けるためにあるのですが、その気持ちが前面に出てしまうと、どういったわけか必ず負けることになります。私は常々「いかに儲けるかではなく、いかに損をしないか」を考えながら運用しています。損が少ないということは、翻れば利益が発生するということにもなるのですから・・・。

リスクとリターンは、シーソーのようなもので、リスクが小さくなれば自ずとリターンも小さくなります。あまりにも大きなリターンを望むから、その反動としてその運用が中断される結果となるのです。

たまには大きく利益を上げることもあるかもしれませんが、長期的にみれば投資市場から上げられる適正な利潤というものがあります。これらから大きく乖離した収益の後には、慢心し大きな損失を出すことは体験的に理解されていると思います。

大きな損失を出し退場したものの、大きく利益を出した時のことを忘れられず、夢をもう一度と再び市場に参入してくるのです。リスク管理ができなければ、これらを何度も繰り返し、同じところをグルグル回っているだけになります。

このようなことから、これからは上(利益)ばかり見ているのではなく、下(リスク)について、そのコントロール手法を学んでいかなければなりません。

ここで注意点を一言述べておきましょう。もし、今回の暴落で大きな利益を得たとした場合、その利益は自分の実力での利益か、または追い風による利益であるか見極める必要があります。

自分の実力(自分のノウハウや技術を駆使して)で利益を上げたなら問題はないのですが、たまたま追い風で利益を得た場合、これを自分の実力と勘違いしやすいものです。この勘違いは後に大きなしっぺ返しとなります。この点をしっかりと見極めてください。



   ≪ 人の足跡は踏まず ≫
2020/03/20(Fri)

2020/03/13 のコメントです。

コロナショックはいつまで続くのだろうか?。株式市場はリーマンショックをしのぐ暴落ぶりです。ニューヨーク市場ではサーキットブレーカーが作動した。

もう春だというのに気の休まらない日々が続いています。夜、天を仰げば何事もなかったかのように星がきらめいているのですが・・・。

当研究所のテクニカル指標も今まで見たこともないような数値となっています。作成した私自身もびっくりです。しかし、その指標は現在の市場を的確に表しています。その指標に忠実に売買されていれば大儲けです。

このような状況下でも私は現在も引き続きシステムの開発に没頭しています。現在作業を進めているのは二つのシミュレーションです。そのひとつは、従来の分析手法にはなかった株価変動によって分析期間を変化させるという手法です。

一般的な分析では、たとえば移動平均線を○日と○日に設定してといった手法で株価変動を捉えるものですが、これらとは異なり、株価変動の大きさにより分析指標の日数を変化させていくという考えのものです。

実際には、既存の移動平均線などは採用しておりませんが、その考え方として理解してください。

これらの手法は、ある意味では株価変動によってその分析期間なりを変化させるわけですから理屈に合った考え方であるような気もするのですが・・・。しかし、現在でも、そのパフォーマンスが劇的に改善されるには至っていません。

一般的に、物事を研究する場合には、ある程度の理論的根拠に基づいて仮説を立てて、それらの実験に入るということになります。私もこれらのセオリーに従って研究、開発を行っているつもりです。しかし、株式投資においては銘柄も多く、また、そのデータも膨大になるため結果を出すには相当な時間がかかります。

さらに、同時進行でパターン認識のシミュレーションを行っています。このパターン認識の分析は、欧米で広く採用されていると聞きますが、その分析手法においては文献や資料も少なく手探り状態で模索しています。

このパターン認識による分析手法は、私が今まで何度となくチャレンジして失敗してきた手法です。考え方としては非常にシンプルではあると思うのですが、シンプルがゆえに非常に難しいものです。

パターン認識のデータベースを作成するために、コンピュターを24時間ノンストップで稼動して2ヶ月もかかり、それでもデーダースの完成には、まだまだ半分程度といったところです。そのデータベースを作成中に停電となり、またやり直しとなったりして・・・。

しかし、これらの膨大な作業を行ったからといって、期待する答えが返ってくる保障など何もありません。辛いといえば辛いものですが、他に選択肢がないので前に進むしかありません。

私は『人の足跡は踏まず。人真似では自分の存在がない。生きている証しとはならない』という考えを持っており、既存の分析手法ではなく、できるだけ誰も採用していないオリジナルな分析手法で運用してみたいという気持ちが強くあります。

これは私の性格かもしれませんが、投資の世界では「みんなと一緒では儲からない」ということでもありますので・・・。

しかしながら、既存の分析手法を採用しないとなると、新しい分析手法を自分で開発しなければなりません。これはとても大変なことではあるのです。

なぜ、私がこのような考えに至ったかと申しますと、株式投資で生きていこうと考えたとき、既存の分析手法をあれこれ組み合わせしたりして運用しましたが、すべてうまくいかず、株式投資を続けるためにはシステムを自分で開発しなければならないと考えたからです。その考えは今でも変わっていません。

今後、研究成果でよい結果が出れば、現在の分析システムにも反映させていきたいと考えています。

果てしない夢を抱きながら今日も頑張っています。


『蒔かない種は生えてこない。行動しなければ何も得られない。蒔けば蒔いた種のとおりの花が咲く。明確な目標を持って行動せよ』

『夢(目標)がなければ生きていることにはならない。ただ彷徨っているだけである。夢(目標)をもたないのは、羅針盤のない船に乗っているのと同じである』



   ≪ 継続にはルールを持って ≫
2020/03/13(Fri)

2020/03/06 のコメントです。

コロナショックは甚大です。学校閉鎖、イベント中止など人の行動が規制されています。人が動かなければ経済も停滞します。このような状況を誰が想像したでしょうか。相場同様明日のことは分からないものです。

相場も大荒れです。買いオンリーの投資家は頭の痛いところでしょう。今回の状況を見て、空売りやヘッジのの必要性を痛感したのではないでしょうか。やはりリスクには保険が必要であると言うことです。

投資家の皆さんもコロナショック、リーマンショックなどにおいて、継続して運用することがいかに大変であるか学習されたと思います。人間は追い詰められたときに本来の人間の姿を現すと言われています。ここで改めて、ショックを受けたときの自分の姿を思い出していただきたい。

一部の投資家の中には、パニックになって、これは大変と持ち株を全部処分してしまった、あるいは、呆然となって売買シグナルを無視して持ち株をそのままにして傍観してしまったなど、少なからずいると思います。

ショックがあれば、その受け止め方に大小はあれ、少なからず動揺はするはずです。もし、そこにルールがなく裁量的な売買であったなら、その動揺はさらに増大されることになります。多少の動揺があってもそこにルールがあり、それらに従って売買されれば、たとえ損失が発生しても軽微なものとなるはずです。

株式取引も一時的な感情で運用を行ってはいけません。常に危機管理に基づくルールを構築し、それらに従って運用すべきです。

当研究所の分析指標は順張り手法であるため、ここでは当然ながら「売り先行」となっています。もし、これらの指示に従った運用においては収益が上がっているはずです。

当分析システムをご利用されている投資家からは、今回のショックにおいてもパニックにならず運用が継続できたというメールをたくさん頂きました。当方としては、大変嬉しく思っています。いくら儲かったと金額まで書いてくる投資家もいました。

当研究所の分析システムは、長年培ってきた経験により、どのような相場展開でもその分析指標を変更することなく、運用ができるという大きなメリットを有していると考えています。

ヘッジもせず、買い一辺倒ではその運用継続も絶たれかねません。運用を継続しなければその収益も上がってきません。ショックを乗り越え運用を継続するためには、どうしてもヘッジをかけて運用を行わなければならないことを学ばれたと思います。

当研究所の分析システムは、テクニカル分析を中心に行っているため、その数値分析による判定がやや遅れ気味になる傾向があり、当然ながらダマシも出ます。これらはテクニカル分析の欠点でもあり限界でもあるわけです。しかし、相場の予測ができないため、それらを解消する手立てがないのも事実です。

すでにご存知のように、テクニカル分析というのは、過去の株価の動きから現状を分析し将来の予測に活かすものです。地震と同じように過去起きたことはまた起こるという考え方に基づいています。

その考え方が完全に合っているとは言えないまでも、人間の行動が長い歴史から見てもそう変わってないのは事実でしょう。その観点から、テクニカル分析は人間の心理に基づいた手法であるとも考えられます。


『時間はどんなことでも癒してくれる。どんなことでも解決してくれる。時間を与えよ』


『現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも悩みは続く』



   ≪ リスクには保険 ≫
2020/03/06(Fri)

2020/02/29 のコメントです。

今回のコロナウィルスは、あらゆる方面に影響を及ぼしています。学校が休校となるなど前代未聞の出来事です。経済への影響も計り知れないものです。投資家にも株価急落で甚大な影響を及ぼしています。

大企業までもテレワーク(在宅勤務)となり、その影響でインターネットなどの通信回線が込み合ってアクセスができない状態が続いています。当研究所でも日々の分析データ更新が遅れる状況にあります。会員の皆様には大変ご不便をおかけしています。

春になり気温が上がってくれば、この騒動も落ち着いてくるのかと思ったりしています。とにかくこの騒動が一日も早く収まってくれるのを願うばかりです。

さて、株式市場は急落し先を読めない状況です。このような場合は、ある程度相場が落ち着くまで新規の仕掛けは控えておくこともひとつの手ではありますが、特に損害がなかった場合などは、システムの指示に従って運用するべきと思います。ただ、怖くなって、すべて処分してしまったなどは、いただけないと思います。

何度も解説していますが、システム売買(特に当研究所の分析システム)では、分析指標の多くは平均値的な指標でありますが、今回の突然の急落場面においては、事前にしっかりと株価下落をキャッチしました。

急落前にヘッジ比率により空売りが多かったため、その指示に従っていれば急落場面を傍観しているだけで利益になったと思います。この比率で持ち株してあったとすれば、今回の急落は投資家にとって非常に有利に働いたと思います。

いつもそのような結果になるとは限りませんが、今回はヘッジの重要性を十分に認識されたと思います。今回のコロナウィルスショックのように、相場においても明日何があるか分かりません。病気には健康保険があります。地震には地震保険があります。相場にはヘッジという保険があります。

リスクには保険が必要です。投資を継続していくには、どうしてもこのような考えが必要です。ここで、あらためてヘッジ(保険)について考えてはいかがでしょうか。

現在、コロナウィルスショックで身動きができない状況にあります。しかし現状を嘆いていても始まりません。目の前にあること、今しなければならないことから始めましょう。


『どのような状況に追い込まれても希望は捨てるな。希望こそ生きる支えである。生きる道は必ずある。あきらめず考えろ』

『不平不満を言わず、与えられた環境の中で最大限の努力をする』

『悩んだら、今、実践しなければならないこと、目の前のできることから始めよ。悩んだら、悩んでいる暇もないくらいに忙しくするべし』

『禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。万象は流転するものである』



   ≪ コロナウィルス ≫
2020/02/29(Sat)

2020/02/22 のコメントです。

報道は連日コロナウィルス関連のニュースです。これは世界規模で起きており、まだ沈静化の様子がありません。これらによる経済の損失は計り知れません。早く終息していただきたいものです。

このような状況下、経済にも大きな影響を及ぼすと思われるので持ち株を全部処分してしまったという投資家もいるかもしれませんが、これらは情報や材料で判断している投資家の行動パターンです。

投資においての危機管理のセオリーとしては、これらは昔から言われてことですが、予想もできないような危機に対しては「戦線の縮小」で対処すると言われています。

「戦線の縮小」とは「建玉を減らす」と言うことです。建玉を減らすことにより、リスクを軽減することができます。では、建玉を減らすにはどのような方法で行えばよいのでしょうか。

主観的、感覚的な売買においては、どうしても損をしないようにと、利益のある銘柄から処分しがちです。これは大きな間違いです。さらにリスクを拡大する結果になります。建玉を減らすには、各銘柄の損益に関係なく、ある一定の基準において処分しなければなりません。

たとえば、ボラティリティ(株価変動率)の高い順から処分するなどの基準を設けて処分しなければなりません。ボラティリティの高い銘柄は、リスクの高い銘柄でもあるわけですから。

そのほかの処分基準もあると思いますが、いずれにしてもこれらの基準は事前に決めておかなければなりません。これは危機管理の必須です。

また、危機管理には当研究所でお勧めしています「ヘッジ」による運用もあります。しかし「ヘッジ」よる運用においてもリスクは発生します。たとえば、買いの比率が多いときに今回のような状況に遭った場合には、ボラティリティの大きい買い銘
柄を処分して、できるだけヘッジ比率を50対50に近づけるなどによりリスクを軽減、回避できます。

今回のコロナウィルス関連では、危機管理の重要性を感じたと思います。何事にも危機管理は必須ですので日ごろから心がけておきたいものです。

まだまだ予断を許さない状況かと思いますが、お出かけには人ごみを避け、手洗いやうがいをして危機管理を実践しましょう。



   ≪ 世の中の常識は非常識 (その2) ≫
2020/02/22(Sat)

2020/02/15 のコメントです。

寒さも今がピークでしょうか。春が待ち遠しいですね。しかし、世界中コロナウィルスで大騒ぎです。地球温暖化の影響で、今まで眠っていたウィルスが起きだしてきたのでしょうか。

前々回のコメント「世の中の常識は非常識?」につきましては、引き続き多くの方々からお問い合わせがございました。その内容が、一般的な常識から逸脱しているため興味をもたれ、関心があったのかも知れません。

そこで、私が尊敬する先生(松本光正氏)の著書を読まれると、その本質がよく理解できると思いますので、ご紹介いいたします。

著書は、「笑いと健康 君子医者に近寄らず」(松本光正 著) 「本の泉社」より出版されていて、こちらに詳しく書かれていますので一読の価値はあると思います。非常にユニークな内容ですので、健康に対する考えが変わるかもしれませんよ。

さて、私は松本先生と同様に「世の中の常識は非常識」という考えで世の中を見ています。これらは相場の世界から学んだことであり、相場の世界は、一般の常識的な考えで参入しても思い通りには行かないことは、投資家であれば承知していると思います。

投資の世界に参入する場合、一般社会からの考えをそのまま相場に持ち込むため、多くの脱落者を生むことになります。たとえば「株式投資は、企業業績の良い銘柄を買い付けすれば利益が上がる」などの考えは正しいものの、短期売買にはあまり通用しません。

企業業績の良い銘柄を買えば誰でも儲かるのでしょうか。もし、公開された企業情報で業績予想の良い銘柄を買えば誰でも儲かるはずです。しかし、実際にはそのようにはなっていないようです。現実的に、株式投資で儲けている投資家は、投資家の3%に過ぎないというデータもあります。

また、「株式投資は安値で買って高値で売る」ということが常識となっています。しかし、安値も高値も誰にも分かりません。これは理論と実践の大きなギャップでもあるわけです。

しかし、「株式投資は安値で買って高値で売る」ということを長期的な投資を除いては、大きな間違いであることは誰も知りません。誰でも心理的に「できるだけ安いところで買いたい」と考えるものです。この考えこそ非常識ではないでしょうか。

投資家の大多数が、「株式投資は安値で買って高値で売る」ということを投資の常識として受け止めています。そしてそこに、投資家の欲が絡みあって「安値で買う」ということが潜在意識に埋め込まれているのです。

このようなことから、新規参入者は「できるだけ安いところで買いたい」という常識的な考えに固執し、結果的に市場から退場していくのです。

しかし、統計などを取ってみても短期売買においては、「高値で買って、さらに高値で売る」ということが効率的であるという検証結果があります。欧米で主流のブレイクアウト手法です。

株式投資の常識が、すべて間違っているとは思いませんが、結果的に儲からなければ、その手法は間違っていると言っても良いのではないでしょうか。

一般に、人は、常識や固定観念、自己暗示などにより行動するものです。これらに何の疑問も持たず鵜呑みにしているものです。投資の世界では、これでは「烏合の衆」となり、その他大勢(負け組)となってしまいます。

前回も解説しましたが、投資の常識とされる考え方もそのまま鵜呑みにせず、自分の目で確かめ、自分自身で実験してみて納得してから採用することです。

投資の常識?が、一旦、潜在意識に埋め込まれるとなかなか抜けないものです。そのため、投資家は投資の常識と投資成果の狭間で葛藤し苦悩し続けるのです。だから投資の世界は、キャリアに比例した成果が上がらないのです。

松本先生の医療に対する考え方と株式投資に対する考えは、相通ずるところがあり、私も非常に関心を寄せいているひとりです。


『大知は愚の如し。知識が増えれば増えるほど社会性は失われる。知識は理論、社会は実践。頭でっかちではバランスを失う』

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』

 



   ≪ 収益曲線 ≫
2020/02/15(Sat)

2020/02/08 のコメントです。

前回のコメント「世の中の常識は非常識?」につきましては、多くの皆様からご意見を頂きました。ありがとうございました。たまには株式投資から離れた話題もい
いのかなあと思ったりしています。また何か話題がありましたらコメントしたいと思います。

さて今回は、投資における収益について考えてみたいと思います。投資においては、その手法は変われども、その目的は同じです。

投資を始める際には、どのような理論で、また、どのような手法で売買するか考えます。投資に対して自信がなかったり、まだ技術が未熟であったりする場合は、ノ
ウハウ本や分析ソフトなどを利用し売買を始めますが、当然ながらその成果なり、結果がどうなるものかと思索し始めます。この点が利用者にとっては一番重要なこ
とですから・・・。

一般に、それらには評価指標(プロフィットファクター、平均損益率など)や資産曲線などにより公表されています。これらは「収益曲線」などのグラフで表示され
ることが多いようです。

その収益曲線のほとんどは右肩上がりであり「一年後にはこんなに儲かりますよ」という内容です。それを見た投資家は「現在の投資金はいくらだから、一年後には
いくら儲かる」などと夢を膨らませ投資に意欲を持ちます。

そこで問題です。これらの公開された収益曲線をそのまま信じ、投資金を投げ打って投資を開始しますか?。それとも、ある程度割り引いても損はしないのではない
かと考えますか?。それとも全く信用しませんか?。

もし、収益曲線が下向きであれば、それらの投資手法は誰も採用しないはずです。「この投資手法を採用すれば、この収益曲線のように資産は目減りしますよ」など
の広告は見たことはありません。公開されている収益曲線は、すべて右肩上がりです。そこに何の疑問も持たないのでしょうか。

もし、公開されている収益曲線のとおりの収益が上がれば誰でも採用するはずです。収益曲線のとおりの収益が上がれば公開などする必要もないわけです。しかし、投資初心者のみならず多くの投資家が収益曲線を心のよりどころとして採用に踏み切ってしまうものです。収益曲線の表示のないシステムは信用できないとまで思っているようです。

その結果はいかがでしょうか。分かっていることですが、世の中そんなに甘いものではありません。欲が絡めば見えるものも見えなくなってしまうものです。公開さ
れた収益曲線を信用するなということではなく、その背景にあるものを客観的に見て、判断してくださいということです。

とは言うものの、何を信じて売買を始めたらよいのか分かりません。そのため、いきおい、そのような資料を信じざるを得ないという背景もあるのですが・・・。

もし、それらの売買法を信じて売買してみた結果が、当初の思惑通りに行かないと、こんなはずではなかったのだがと恨みつらみを言う。投資の世界の「投資は自己責任」ということなどすっかり忘れ、ジコチュー(自己中心的)になってしまう。

投資の世界には、皆、儲けたい一心で参入してきます。しかし、前回のコメントを思い返してください。『世の中には間違った情報が溢れています。マスメディアな
どの情報などを鵜呑みにせず客観的な立場から物事を判断したいものですね』とあります。

これらは、すべて他力本願的な考えです。「他力本願に得るものなし。依頼心の強いのは成長していない証し。自主自立せよ」ということです。では、理屈は分かる
が具体的にどのようにすればよいのかという疑問がわいてきます。

「他力本願」の反対は「自力本願」です。他に依存せず、自分の目で確かめることです。これらについては、当欄で何度か解説していますが、自分自身で実験してみ
ることです。自分で確かめることです。納得するまで確かめることです。

具体的には、その投資手法なり、分析システムなりを自分でシミュレーションすることです。シミュレーションにはお金がかかりません。ある程度時間をかけてテス
トすることです。そうすることにより、自分でその売買法が良いか悪いかの判定できるはずです。

多くの投資家は「そのような面倒なことなどしていられないよ」と言うでしょうが、これらは、すぐにでも儲けたいという「あせり」です。「急いては事を仕損ずる」とも言います。投資とは、これから果てしない時間をかけて売買を続けるわけですから、そのようなわずかな時間を惜しむようでは・・・。

投資金は自分のお金です。大切な資金を運用するためには、他力本願とならず自分自身で納得するまで検証してから運用するべきであると考えますが、いかがでしょ
うか。


『「儲かりますよ」のセールストーク、儲かるのはセールスマンだけ。・・・ご用心、ご用心』

『欲が絡めば見えるものも見えなくなる。入れ込みすぎは盲目となる。利得を前にしては道義を思え』



   ≪ 世の中の常識は非常識? ≫
2020/01/31(Fri)

2020/01/24 のコメントです。

生活弱者はお年寄りであると言われている。はたしてそうであろうか。統計によると、日本のお金持ち層は60歳以上だそうです。60歳以上は年金も受給でき、支出も少ないであろうから。

視点を変えてみると、私は、生活弱者とは現在働いている人達ではないかと考えています。現在、大学生を持つ親の年代は40から50歳ぐらいであろう。まさに働き盛りであるが、子供の教育費はかかるし、住宅ローンもある。景気低迷で給与も上がらない。その上、年金や社会保険などの天引きなど多い。

現在は大学を出てもなかなか自分に合った就職先がない。その親達も不安でいっぱいであろう。ある意味では、現在、頑張って働いている人達が生活弱者と言ってもよいのではないだろうか。景気低迷が叫ばれて久しくなりますが、この不景気にも非常に繁盛しているところが2箇所あります。それは、ハローワークと病院です。何をか言わんやである。

一方、お金持ち層である60歳以上の人達は何を考えているのでしょうか。現役をリタイヤした人達が集まると話題が三つしか出ない。それは「健康」「年金」「老後」の話題だけである。まるで夢がない。

現在の経済状況からみれば、やむを得ないことなのかもしれないが、健康であればもう少し頑張って欲しいものです。夢を持って行動を起こして欲しいものです。そこで、今回は中高年に関心のある「健康」について述べてみたいと思います。

私が唯一、尊敬できる医者がいます。その医者は非常にユニークな医者なので紹介してみます。その先生いわく「私の所に来る患者さんの8割は病院に来なくてもよい人達ですよ」と言っていました。

「鼻水が出たので風邪でしょうか」と言う患者には、「駅前に行ってみなさい。テッシュペーパーを配っているから、それで鼻をかみなさい」などと言う。また、「皆さんは、寒くなると風邪がうつらないようにマスクをかけるようだが、私なんか、診察で患者のくしゃみがかかっても風邪など引きませんよ。欧米人にマスクをかけた人がいますか?。マスクをかけるのは日本人ぐらいですよ」と。とにかく面白い先生なのです。

さらに医者でありながら「体温は測るな」「血圧は測るな」「メタボ検診には行くな」「定期健診はするな」と、とても医者の発言とは思えないほど、そのような言葉がポンポンと出てくる。その先生の立派なところは、なぜ「血圧は測るな」「定期健診はするな」などの理由を科学的根拠に基づいて説明してくれることです。

たとえば「血圧は測るな」については、血圧は、誰でも年齢とともに上がってくるもので、それは身体を守るためであり正常なことであると。また、血圧の高い人が血圧を下げる薬を飲むと、脳梗塞になる確率が薬を飲まない人の2倍もあるという。これらも統計により明らかになっていることだそうです。

また、最近はダイエットブームです。つまり、体脂肪を少なくするということらしい。健康診断などに行くと、ほとんどの人が「中性脂肪が多いですね」と言われる。それは大変と一生懸命、食事に気をつけたりジョギンクなどする。先生いわく「中性脂肪と脳卒中の関係はほとんどない」とも言っています。みんなマスコミに踊らされているのだとも言っています。

日本人の平均的なコレステロール基準値が260とすると、この値を10ポイント下げて250にすると、薬を飲む患者が1000万人も増えると言う。さらに10ポイント下げると・・・。製薬会社の陰謀なのではとも言っています。

病院に行くと必ず「それではお薬を出しておきましょう」と言われる。何かあるとすぐ薬、薬と騒ぐ。日本人は薬を飲まないと不安になる国民性らしい。クスリは逆にリスク(毒)でもあるのですよ。

笑い話に『オバサン達がレストランで会食をした。食事が済むと一斉に薬の袋を取り出してみんなで一緒に飲み始める』と。よく見かける光景である。

医者にアンケートして「あなたの診断はどの程度正しいですか」という質問に、医者は「自分の診断の80%は正しい」と答えたと言う。では、20%は誤診ということか・・・。しかし、驚くなかれ実際にその診断を検証したところ「正しい診断は50%であった」という報告があります。それじゃぁ「当るも八卦、当らぬも八卦」(相場の世界と同じだ)の世界じゃないの・・・。さらに、これらに薬を加えると・・・。

私が先生に「私はアウトローの人生を送ってきましたが、先生はどこへ行ってもそのような発言をされているようですが、業界からは煙たがられませんか」と尋ねてみた。すると、先生は「もちろん風当たりは強いですよ。しかし、私は信念を持って発言しています。私だって業界ではアウトローですよ」と言っていた。また、先生は医者であるにも拘らず「君子、医者(危うき)に近寄らず」とも言っていた。とにかく、楽しく面白い先生である。

先生は、これは個人的な考えであると前置きしながらも「私は、病気の原因の99%はストレスからくるものである」と言っていました。。病気にならないためには、ポジティブ・シンキング。すべてプラス思考で捉え行動することであると。また、医者とは病気を治療するだけではなく、病気にならないように指導するものであると。哲学を持った先生である。

健康を害したら、心から雑念を取り除き、心を無にし、緊張を解きほぐすことにより、本来、動物(人間)に備わっている「自己治癒能力」が発揮され健康体となる。信念を持って生きていくことは大変なことではありますが、素晴らしい生き方だと思います。私は、そのような先生に心から拍手を送りたい。

世の中には間違った情報が溢れています。マスメディアなどの情報などを鵜呑みにせず客観的な立場から物事を判断したいものですね。

株式投資に関係のない話題となってしまいましたが、たまにはいいでしょう。


『健康は笑いから、病はストレスから。病人は笑わない。ストレスは万病のもと』

『「薬」とは毒のことである。毒は身体を蝕む。薬は、それを治すことができるかもしれないが、必ずほかの多くの機能を害することになる。薬は人体にとって異物である』

『人は固定観念や自己暗示によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。既成概念を破れ』



   ≪ リスク管理、危機管理 ≫
2020/01/24(Fri)

2020/01/18 のコメントです。

日本の借金は1105兆円――これは財務省が2019年11月に発表した同年9月末時点の残高である。国民1人あたり876万円の借金を負っていることになる。これらに伴い
日本が破たんする、しないという議論が国内外でも見受けられます。

よく聞く議論としては、日本が借金を返す方法はインフレしかない、そもそも日本は破たんしないなど、あたかもこの問題が日本国内だけの孤立した国内問題である
かのような議論です。

日本の政治家には、格付けの恐ろしさを理解していない政治家が多いように思えます。残念ながら格下げされたとき、日本国債がどのような状態に陥るか考えている
とは思えません。今回の日本国債の格下げ、および国の借金は、多くの人達は「我関せず」のようですが、これらは今後、何かが起こるプロローグにすぎないのです。

これらは、そんなに遠い未来に発生する話ではないように思います。グローバルな危機が実は間近に迫っているのですが、だれもそのような認識がないというのが最
大のリスクなのです。危機管理ができていないことなのです。

危機管理と言えば、投資の世界も同様です。危機管理ができていなければ、いずれ破綻の道を辿ることになります。これらは投資家であれば、だれでも理解している
ところです。 

「投資の成功には危機管理にあり」と言っても過言ではありません。危機管理こそ経済活動の基本となります。これらの危機管理をさらに大別すると、リスク管理と
危機管理に分けることができます。

リスク管理・・・起こりうる問題を事前に検討すること。
危機管理・・・・問題が起こった場合の対処法を考えておくこと。

混同しがちですが、このリスク管理と危機管理は分けて考えるべきでしょう。いかに事前に検討できるかがマネジメントの力量になります。特に危機管理は事前に検
討できていると、パニックになることがありません。

まず、問題が発生しないようにすることがリスク管理で、問題が発生した場合どう対処するか決めておくことが危機管理と言えます。

株式投資におけるリスク管理は、新規に仕掛けるときに事前に投資対象銘柄の分析、検証を行って、自分の投資方針に沿った銘柄の選択を行うなどの管理が必要となってきます。

株式投資における危機管理は、十分に調査、検証し仕掛けたにもかかわらず、意に反した変動となった場合などの対処方法を事前に決めておくことになります。また、突然の暴落などに対しても、その対処方法を決めておくなどが危機管理となります。

いずれにしても、危機管理やリスク管理は投資の世界にかかわらず、経済社会おいても、また、一般生活においても必要不可欠の要素であるのです。これらを常に心
がけて活動すべきです。
 

『現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも悩みは続く』

『絶対無理だと言われた先にも道はある。確固たる信念あれば必ず道は開ける。不可能は行動によって可能となる。人類の偉業の多くは、当初は不可能だと言われ
 ていたのだから』



   ≪ 真剣勝負 ≫
2020/01/18(Sat)

2020/01/11 のコメントです。

私はテレビをほとんど見ない。世代の中心から外れてしまったせいなのか、何を見ても面白くない。番組製作の裏側(やらせ)を知ってしまうと内容もしらけて見える。しかし、スポーツ番組は違う。スポーツ番組だけは見る。なぜなら、スポーツは真剣勝負であるから。

昨年のラグビー・ワールドカップは日本中のにわかファンで大いに盛り上がった。私も学生時代ラグビー選手だったので久しぶりに血が騒いだ。素晴らしかった。感
動した。真剣勝負にはドラマがある。だから面白い。

真剣勝負はスポーツだけではない。我々の行っている投資の世界も真剣勝負である。ひいては、人生そのものが真剣勝負である。勝負に負ければ悔やんでも悔やみきれない、取り返しはきかない。

しかし、人生では失敗などどこにでもある。大きな失敗は取り返しがきかないこともあるが、小さな失敗であればいつでも取り返しがきく。小さな失敗は経験となり、次のステップの原動力にもなる。

スポーツでも投資でも小さなミスはいくらでもある。人間の行動においてはミスは避けられないであろう。しかし、そのミスを上回る成果を上げれば勝ち組になれる。

これらのことは、投資における「損小利大」に通ずるものがあるのではないか。投資において、失敗しないということはありえない。だが、その失敗を小さなものと
すればおのずと成功に近づくのではないだろうか。リスクとリターンは、シーソーのようなものであり、リスクを小さくすればリターンが大きくなるように・・・。

いくら真剣に取り組んでも失敗はある。投資などは失敗の連続であるとも言える。失敗は避けられないものの、投資金を失い市場から強制退場させられるようなこと
があってはならない。

投資家は、いかにして市場にとどまっていられるかを考えなければなりません。市場にとどまること、すなわち「投資とは長期間にわたり継続して運用を行う」もの
であり、これらの点から「投資とは何か」を捉えていかなければなりません。

「長期間にわたり継続して運用」という視点からの銘柄選択であり、売買テクニックであるわけです。「継続する」をキーワードとしての投資スタイルの構築であり、また運用でもあるわけです。これらの点を欠いては、いずれレッドカードで強制退場を余儀なくされます。

話は戻りますが、今回のラグビー・ワールドカップでは、日本チームは危機的な状況は何度もあった。しかし、その苦境を跳ね除けベストエイトという栄光をもぎ取
った。その勝因を解説には「チーム一丸となって」「気持ちが折れずに」という見出しが躍っていた。そして「ワンチーム」と・・・。

私は、株式投資以外はあまり知らないので、無意識にそのほかの現象と投資の世界を重ね合わせてみる習慣が付いているようだ。今回のラグビー・ワールドカップも
私の投資人生と重ね合わせながら見てしまった。

何度も「もうダメだ」という経験は何度もあった。崖っぷちに立たされたことも多くあった。しかし、そこであきらめたらすべておわり。戦いであれば、負けること
を考えたら戦えない。前に進むしかない。最善を尽くすしかない。

勝利する自分の姿を心に描いて真剣に挑むことです。


『ベストを尽くす。結果に悔いなし。ベストを尽くさないから悔し涙が出る』

『どのような状況に追い込まれても生きる道は必ずある。あきらめず考えろ』

『欲しいものがあったら心に強く描き続けよ。心に描き続ければ必ず手に入る。あらゆる事物は心に描いた結果として、この世に出現するに至ったのだから』



   ≪ 小資金がゆえに・・・ ≫
2020/01/11(Sat)

2019/12/27 のコメントです。

最近は、株式市場も若干の上昇傾向を見せているがまだまだ元気がない。何度かお伝えしていますが、これらの要因には個人投資家の減少が考えられます。しかし、
原因はそれだけでしょうか。

投資家の心情として、一度投資の世界に入った者は、なかなかその世界から抜け出せないものです。一度味わった快感は忘れられないようです。これらが投資の魔力
でもあるのかもしれません。

株式市場から退場しても、投資の魅力を味わった投資家は、今はどうしているのでしょうか。かなり以前のデータですが、ある資料によると個別株の売買代金と株価
指数先物の売買代金は拮抗しているとのことです。

これらについては、いくつかの要因があると思います。指数先物は個別株と違い、銘柄選びなどに手間をかけずに容易に売買が可能であることなど。さらに、指数先
物はレバレッジが高いため、少ない投資金での売買が可能となるなどの要因が考えられます。

また、個人投資家が先物取引にシフトしている背景には、売買対象が日経平均株価などの株価指数という分かりやすさもあるのではと考えられます。さらに、最近で
は短期に利益が得られる商品に人気が集まっていることも要因かと思います。

投資家の投資に対する考えは「少ない投資金で、大きく儲ける。しかも短期間で」となるわけですが、このような理想的な考えのもとでは株価指数先物での売買は、
打ってつけとなります。株式投資で傷ついた投資家は、こぞって指数先物やFXなどに向かうのも頷けます。

また、株式市場では、個人の個別株売買においても信用取引の割合が6割にも達したと言います。指数先物やFXへの移行、信用取引の割合の増加などは、何を意味
するのでしょうか。

投資の世界も時代とともに変化していくのは当然のことです。しかし、その原因をよく分析してみると、その根本要因には「投資金が少ない」ということがあるので
はないでしょうか。

「投資金が少ない」ということは、投資家にどのような心理的影響を及ぼすのでしょうか。たとえば、100万円の投資金で5%の利益を得たとすると5万円になります。一方、1億円の投資金で5%の利益を得たとすると500万円になります。5万円と500万円を一般生活において考えてみると、5万円はお小遣い程度ですが、500万円となれば1年ぐらいの生活費となるでしょう。

そこで、投資家の心理として、100万円の投資金で5%の利益を得たとしてもわずかなものであり、この程度では納得せず、もっと儲けたいという心理が働くはずです。最近のような変動幅の小さい往来相場の展開では、儲けは知れているものの、いつのまにか手持ち資金の増大だけに目が行ってしまいます。

つまり「小資金がゆえに無理をする」という結果になっていないでしょうか。投資の世界で無理は命取りになります。指数先物やFXに反対するわけではありません
が、これらのことを十分理解してから運用するべきであると思いますが、いかがでしょうか。

投資の基本を忘れて、我欲だけで売買しても結果は押して知るべし。あまり、安きに流されないようにしたいものです。お金というものは、不思議とお金のあるとこ
ろに集まるようになっているようです。くれぐれも「貧すれば鈍する」ということにならないように・・・。


『現在の自己資金は、自分自身の現在の「器」を証明するものである』

『自分の「器」以上の金は動かせない。「器」以上の金を動かせば、いずれ自分の金とともに回収されてしまう』



   ≪ 注文手法について ≫
2019/12/27(Fri)

2019/12/21 のコメントです。

ネット取引ができるようになってから久しくなりますが、これらにより、その売買注文も多彩になってきました。逆指値などはもちろんのこと、もし、○○株が△△円で買えたら、□□円になったら売ってくれ、などの注文がネット取引でできます。

ご存知のように、買いの逆指値の場合は、価格が上がったところで買うという指値ができます。反対に、売りの逆指値の場合は、価格が下がったところで空売りするという指値ができます。

また、先に実行したい注文と、その先に出したその注文が成立した場合にのみ、次の注文を実行したいといった場合に、2つの注文を同時に出しておくことができる売買があり、これらは一般に、If Done注文とも呼ばれ、同じ銘柄の新規注文と決済注文を同時に出しておく注文です。

「If」は、「もし…ならば」という意味で、「Done」は、「仕上がった、完成した、済んだ」という意味であり、新規の指し値注文と、そのポジションの利益確定の指し値注文、もしくは損切りの逆指し値注文を同時に行うものです。詳しくは、ウェブサイトなどで参照されるとよいと思います。

最近はこのような多彩な売買が可能となってきていますが、かなり前に私がアメリカのS&P500のデイトレードを行っていた時は、これ以上の多彩な売買方法がありました。やっと日本にも上陸してきたようです。

しかし、これらの注文方法もデイトレードやFXなどでは、その効果も発揮できると思いますが、所詮、小手先のものであり、これらの注文方法にのめりこむ必要はないと思います。

これらについては拙著などでも解説してありますが、一般的な売買においては、その注文手法を採用することにより大きく利益が増えることはありません。ただ、損切りなどの指値などは効果を発揮しますので、これらについては大いに活用すべきです。

そもそも、株式投資で利益を上げるための一番大きな要素は「相場観測」です。そして銘柄選択、売買テクニックと続きます。そこに注文手法などは入っていません。通常の注文は「寄付き成行き」であるため、株式投資などでは、そこに細かな注文手法などは介入する必要はなくなるわけです。

誰でも欲を持って投資市場に参入してくるわけですが、どうでもよいような細かな注文手法にまで欲をかいては、相場格言にある「木を見て森を見ず」(注)のようになってしまうのではないでしょうか。

(注)「木を見て森を見ず」の正確な解釈は、個別銘柄の値動きに気を取られ、相場全体の流れを見ないこと、と解釈されています。

以上の注文手法についての考えは、私の個人的見解ですので、これらについては、投資家各自で判断されれば良いと思います。


『真剣に努力している人は多い。しかし、目標を実現する人は少ない。それは、潜在的に大きくものを考えることを恐れているからである。目標を高きにおくことを恐れているからである』

『願望は、できるだけ大きく持たなければならない。たとえ、その大きな願望が実現できなくても、小さな願望を描いて進んだ場合よりも、はるかに前進しているに違いないから』



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