2020/03/06 のコメントです。
コロナショックは甚大です。学校閉鎖、イベント中止など人の行動が規制されています。人が動かなければ経済も停滞します。このような状況を誰が想像したでしょうか。相場同様明日のことは分からないものです。
相場も大荒れです。買いオンリーの投資家は頭の痛いところでしょう。今回の状況を見て、空売りやヘッジのの必要性を痛感したのではないでしょうか。やはりリスクには保険が必要であると言うことです。
投資家の皆さんもコロナショック、リーマンショックなどにおいて、継続して運用することがいかに大変であるか学習されたと思います。人間は追い詰められたときに本来の人間の姿を現すと言われています。ここで改めて、ショックを受けたときの自分の姿を思い出していただきたい。
一部の投資家の中には、パニックになって、これは大変と持ち株を全部処分してしまった、あるいは、呆然となって売買シグナルを無視して持ち株をそのままにして傍観してしまったなど、少なからずいると思います。
ショックがあれば、その受け止め方に大小はあれ、少なからず動揺はするはずです。もし、そこにルールがなく裁量的な売買であったなら、その動揺はさらに増大されることになります。多少の動揺があってもそこにルールがあり、それらに従って売買されれば、たとえ損失が発生しても軽微なものとなるはずです。
株式取引も一時的な感情で運用を行ってはいけません。常に危機管理に基づくルールを構築し、それらに従って運用すべきです。
当研究所の分析指標は順張り手法であるため、ここでは当然ながら「売り先行」となっています。もし、これらの指示に従った運用においては収益が上がっているはずです。
当分析システムをご利用されている投資家からは、今回のショックにおいてもパニックにならず運用が継続できたというメールをたくさん頂きました。当方としては、大変嬉しく思っています。いくら儲かったと金額まで書いてくる投資家もいました。
当研究所の分析システムは、長年培ってきた経験により、どのような相場展開でもその分析指標を変更することなく、運用ができるという大きなメリットを有していると考えています。
ヘッジもせず、買い一辺倒ではその運用継続も絶たれかねません。運用を継続しなければその収益も上がってきません。ショックを乗り越え運用を継続するためには、どうしてもヘッジをかけて運用を行わなければならないことを学ばれたと思います。
当研究所の分析システムは、テクニカル分析を中心に行っているため、その数値分析による判定がやや遅れ気味になる傾向があり、当然ながらダマシも出ます。これらはテクニカル分析の欠点でもあり限界でもあるわけです。しかし、相場の予測ができないため、それらを解消する手立てがないのも事実です。
すでにご存知のように、テクニカル分析というのは、過去の株価の動きから現状を分析し将来の予測に活かすものです。地震と同じように過去起きたことはまた起こるという考え方に基づいています。
その考え方が完全に合っているとは言えないまでも、人間の行動が長い歴史から見てもそう変わってないのは事実でしょう。その観点から、テクニカル分析は人間の心理に基づいた手法であるとも考えられます。
『時間はどんなことでも癒してくれる。どんなことでも解決してくれる。時間を与えよ』
『現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも悩みは続く』 |