2020/07/04 のコメントです。
コロナの問題は今だに決着が付いていません。第二波がくるのではと心配は尽きません。また、日本のメディアではあまり取り上げていませんが、中国では洪水で大変なことになっているようです。
世界最大の三峡ダムが決壊するのではないかと心配されています。もし三峡ダムが決壊するようなことがあれば中国の半分に何らかの影響が及ぶとも言われています。
このようなさまざまな世界中の出来事に対して、我々投資家はその対策を講じているでしょうか。しかし、対策といっても、世界情勢を織り込んでの対策など雲を掴むような話です。現実的に、これらの問題を持ち株と対比しながら判断するには、個人レベルでは到底無理なことです。
では、これらの問題を分析して株式市場の動向を見極めたり、個別銘柄との関連など詳細に分析しなければ投資市場で勝つことはできないのでしょうか。
決してそのようなことはありません。常々申し上げていますが、投資における「危機管理」「リスクマネージメント」等をしっかり組み込んだ運用であれば、株式市場の動向や個別銘柄の情報などなくても継続的な運用はできるはずです。
上記のような問題は、事前にニュースとして知ることができますが、我々が知らない突発的なニュースもあるはずです。問題を事前に分かっていても、その問題が投資市場にどのようなインパクトがあるか分析はできません。ましてや、突然知らされた出来事などはどのように処理、判断してよいのか分かりません。
私は、当然ながら経済関係をはじめニュースは一通り見ますが、それらのニュースが市場に与えるインパクトや個別銘柄に与える影響などはほとんど考えません。考えないというより、今までの体験において結局は「わからない」という結論に達したからです。
そのかわり、相場急変時には持ち株をどのように処理するか、資金配分をどのようにするかなどの対策を講じています。つまり「危機管理」です。危機管理なくしては、投資の継続性はあり得ません。
私の危機管理手法はすべてテクニカル的なものです。そこに予想や予測は一切入っていません。すべて数値による判断です。これらについては、やはり今までの体験においてベストと考えているからです。しかし、私がベストと考えているからといって正しいというわけでもなく、これらの方法が万人向けというわけではないことはお断りしておきます。
話題は変わって、国の成長から衰退までは、ある一定のプロセスがあります。国の成長のピークとしては、製造業から金融に移行してピークを打つことになります。現在、製造業は中国をはじめアジア諸国が中心になっています。
金融においては欧米を中心となっていますが、とりわけ、米国の製造業の中心であった自動車メーカーGMが破綻するなど、すでに製造業は過去のものとなっています。金融においては、サブプライムローン問題などを起こして、金融においてもピークを過ぎています。
このようなことから、私は米国経済はすでに成長期は過ぎ、衰退期に入っているのではないかと考えています。
これらの問題はさておき、我々個人投資家は外的な問題が何であろうと内的な問題が何であろうと、何が起きようとも投資を続けていかなければなりません。そして、収益を上げ続けていかなければなりません。
そのためには、速やかに対応できる危機管理が必要となってきます。市場動向を考えることよりも銘柄云々ということよりも、投資に対しては、やはり危機管理が最優先課題となります。
さらに、我国のような地震や台風の多い災害列島では、やはり危機意識を持って、常に危機管理も忘れないようにしたいものです。
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