2020/05/29 のコメントです。
投資初心者が市場に参入する際に、どのような考えで、どのような投資スタイルで参入するのでしょうか。一般的に「株式投資においては業績向上が予想される銘柄である」と考え、多くの資料をかき集め業績の分析や検証を行うはずです。
投資においては、そのファンダメンタルズは重要な意味を持ちます。これらの考えは、株式投資を行わない人であっても一般常識として固定観念的に理解しているでしょう。
そのため、株式投資で儲けるのは企業業績の予想をしっかりと把握することであると強い信念で投資にあたります。しかしながら、万人が同じ考えで行動したらいかがでしょうか。結局、誰よりも早く情報を得ようと考えます。投資の世界は「先手必勝」といわれますので当然です。
少しでも早く、誰よりも早くと考えます。株式投資では、株価はこのような思いが業績予想の先読みしながら、これらを織り込みながら変化していくわけです。そのため最新の資料を取り寄せて分析、検証しても株価はその先を行っているという結果になるのです。
もちろん、これらは短期的な売買を目的とした場合です。長期的な目的で投資されるのであればこの限りではありません。
投資初心者が株価の位置がどの水準で仕掛けに入るか?。それは当然株価の下がった安いところです。何を基準に「安い」というのか分かりませんが、とにかく、株価チャートなどを見た場合に、最安値近辺に目が行きます。
また、株価分析ソフトなどで、希望する安値近辺に買いシグナルが出ていると「これは信頼できる分析ソフトだ」といって仕掛けに入ります。仕掛けに入ったもののさらに株価が下げたところで再度買いシグナルが出ます。すると「ここは絶対だ」といって買い増しします。
投資初心者の行動パターンはこのようなものではないでしょうか?。これで儲かれば問題はないのですが・・・。
極端ではありますが、私の体験から「誰でも考えそうな、誰でも実行しようと思うようなことは、投資の世界では通用しない」と考えています。もちろん、これらについては反論もあると思いますが、私の体験からは断言できることです。なぜなら、かつて私が辿ってきた道でもあるからです。
企業業績の見通しを的確につかみたい、できるだけ最安値で仕掛けたいという気持ちは理解できますが、はたして、それらによって利益を上げている投資家がどれだけいるでしょうか。そして、どれだけ継続的な運用ができるでしょうか。
投資の世界にも「運」というものがあります。ビギナーズラックもあります。しかし、その成果は、いずれ投資家の考えるところに回帰していきます。間違った考えで儲かったとしても、結局、儲かったお金以上の損失を被ることになりかねません。
何が間違いで何が正しいかは私も分かりませんが、儲からないということは、少なくともその考え方やその手法に間違いがあるということです。長いキャリアを持ちながらも未だに成績がいまひとつというならば、このあたりで自分の投資スタイルを振り返ってみてはいかがでしょうか。そして、問題点を洗い出して再チャレンジしていただきたい。
前回もコメントいたしましたが、相場予想や絶好の仕掛けタイミングなど、いつになっても答えのないところで堂々巡りしていても先に進めません。もし、現在の成績に納得していないのであれば、投資の視点を変えて別の角度からアプローチしてはいかがでしょうか。
私は人まねが嫌いです。これらは当研究所の分析システムにも現われていると思います。分析手法はすべてオリジナルです。そのため、一部の評論家からは「これはアウトローだ」と酷評されています。しかし「我、関せず」。儲け続けられる投資手法が一番と考えるからです。
このようなことから、当研究所の株式分析システムは従来の手法を取り入れていないため、当初は理解に苦しむ場面もあるかもしれませんが、その本質をご理解いただければ、投資家の一助となるのではないかと考えます。
『人の足跡は踏まず。人真似では自分の存在がない。生きている証しとはならない』
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