2020/09/12 のコメントです。
以前の話題ですが、『私は質素な生活を続け、これまで貯蓄に励んできました。それで、貯まったお金を少しでも良い利息が付く企業の債券や、ミドルリターンが望めるCB(新株予約権付社債)、さらに優良株という銘柄で株式投資を行ってまいりました。投資金は余裕資金であり、中・長期で投資するつもりでした。株式投資では、ある程度名前の通った会社に自分で調査し、投資先も分散して投資をしました。ところが、世界的不況で、その後、企業の債券等が格下げされ、CBは、まるで破産を予告されるような値段となってしまいました。さらに株式投資においても皆さんの知るところです。泣く泣く投げざるをえませんでした・・・。運の悪い事に、大量に購入していたので、損失額は500万円超でした。私は投資には向いていないのですね、きっと。』
これは、ある投資家からのメールでしたが、このような内容はいつの世でも聞く話です。最近では、退職金のすべてを東京電力に投資したのに・・・。証券会社の勧めで海外の債券を買ったものの・・・。など、
ある投資雑誌に「株とは何か?」という記事がありました。主に株式投資の未経験者をターゲットにした株式投資に対する見方、考え方のアンケートでした。
そのアンケートの結果を見てみると、 ・株式投資は余裕資金で投資する ・短期的な値上がり益を期待しない ・よく知っている会社に投資する ・投資先は自分で選ぶ ・購入時期を分散する
このような投資に対する回答は正しく、もし、試験問題であれば合格となるでしょう。また、これらの内容は、書店でたくさん売っている投資ノウハウ本にも書かれています。
確かに株式投資にはリスクがありますから、資産の一部を使って「余裕資金で投資する」のは当然と言えます。また自己責任が原則ですから、さまざまな情報は参考にしても最終的には「投資先は自分で選ぶ」のも当然と言えます。
これらは「株式投資の常識」として、投資未経験者においても投資経験者において も認知されていることです。もし、これらの考えで実践すれば、多くの投資家が利 益を上げることができるはずです。
しかしながら、現実はなかなか思うようにはならないようです。たとえば、「短期的な値上がり益を期待しない」については、日本が高度成長していた時代なら、株価も「長期保有」すればするほど右肩上がりで上昇するということもありました。しかし1990年をピークにバブル経済が崩壊し、それからの株価は「右肩下がりで下落」する期間の方が長くなっているのが現実です。
もし、現在でも長期投資で望むなら、空売りを期日で乗り換えながら運用する長期保有が良いかもしれません。
また、「よく知っている会社に投資する」においても、株価が上昇しなければ意味がありません。つまり「投資しても良い会社」とは、たとえよく知らない会社でも、チャートや業績などをチェックして「買った後に株価が上昇する確率が高い会社」を選ぶべきです。
自分が「よく知っている会社」かどうかに関係なく、投資で利益の上がる会社であることになります。つまり会社名は、極論すれば「まったく関係ない」と言ってもよいくらいです。
「購入時期を分散する」については、ただ単に購入時期を分散しても、それらはナンピンに過ぎません。リーマン・ショックや大震災後のように株式市場が大きく下落したときに株を持っていれば「何を買っていても損をする」ことになります。
「長期投資」や「「知っている会社に投資する」という発想は、もともとバブル期までの株価が右肩上がりで上昇して「持っていれば何とかなる」という時代にできた発想です。
しかし時代が大きく変わり、それまでは通用した株式投資の常識が「通用しない時代」になった今でも、昔の常識で投資するというのは「間違っている」と思いますが、いかがでしょうか。
私が投資の世界から学んだことに「商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし。ただ、時代の変化は早い」ということがあります。これは株式投資に限らず、すべてのビジネスに通用すると思います。
まさに、成功するためには時代背景を読まなければなりません。時代とともに「常識もいつかは非常識となる」ということも頭に入れながら投資活動を行わなければなりません。
|