2020/04/24 のコメントです。
最近の投資の世界は、コロナショックにより大きく乱高下し、このような環境のもとで、投資家は相場に振り回され気持ちの休まることがありません。相場の世界も一般社会と同じように楽しい時期はあまり多くはないように感じられます。
投資の世界では、仕掛けや決済、損切りなど次から次に決断を迫られます。このような状況下では、投資家の心理状態も現在の成績により大きく揺さぶられることになります。誰でも利食いは楽しく、損切りは苦しいものです。
投資においてはリスクはついて回るものです。よって、リスク管理(損切り)は必要不可欠な決断であり、実行しなければならないことです。
一般的な考え方において、物事を決断する場合の正しい心理状態は「平常心」で行わなければならないとされています。つまり、どちらにも片寄らない中立的な立場で物事を判断、決断しなければならないということです。
しかしながら、人間である以上このようなことは無理なことでしょう。思わぬ相場急落で含み損が発生し、追証に迫られた状態で冷静になって平常心で判断しなさいといっても所詮無理な話です。損切りなど平常心で中立的な立場から判断を下すということは理想であってあまり現実的ではありません。
それならば、現実的にできないとしても、できるだけ理想に近づける方法を考えなければなりません。
損切りは結果です。利益が上がると判断して仕掛けたにも拘らず思惑が外れた結果です。結果には原因があります。その原因にはいくつかの問題点があるでしょう。業績上昇と見込んだが下方修正されてしまった。思い込みで仕掛けてしまった。今回のような突然の暴落で・・・、など、その要因は広範囲に及ぶでしょう。
相場の見通しなど誰にも分かりません。そのため、その原因追求にいくら努力してもこれが決定的な原因であると断定できないものです。では、できるだけ平常心で中立的な立場から判断ができるようにするにはどうすればよいのか。
たとえば、1銘柄に全資金を投入し、損切り状態に陥ったらそのプレッシャーは尋常ではないはずです。大いに悩み苦しみます。まさしく平常心から程遠い心理状態になります。
一方、投資金の一部、または銘柄を分散していた場合の一部の損切りなどでは、それなりのプレッシャーはかかるものの、全資金投入の損切りよりは、まだ精神的には楽なはずです。
投資の世界は葛藤の連続であるといわれています。このような世界では、どのような強靭な精神の持ち主であっても長く続けることは難しくなるでしょう。投資で収益を上げるには「長期間にわたる継続的な運用」となるわけですから、投資金の減少以前に精神的に破綻してしまうものです。
現在、投資を休んでいる投資家の方もこのような状況に追い込まれ、一時休業状態になっているのかと思います。投資においては、市場に入ったり、出たりではその収益も見込めないものとなります。
投資においてリスク(損切り)は避けられません。それらを承知の上で市場に参入するも、その壁の高さに閉口して退場していくのです。
投資の決断(損切り)を常に正しく実践することはできることはありませんが、少なからずともその決断を平常心に近い状態で行う方法はあるはずです。たとえば、上記で述べたように投資金の一部で運用するとか、いくつかの銘柄に分散するなどの方法があるはずです。
物事を正しく判断、決断するには「平常心で中立的な立場から」という考えは正しいと思います。投資とは長期間継続して行うものです。 多くの投資家は、運用継続の重圧に負けて敗退していくのです。これらの問題を解決せず、長期間の運用には耐えられません。
このようなことから、投資手法や投資テクニック以前に解決しなければならない問題があります。これらを解決した後に投資技術の研鑽に励むべきと考えますが、いかがでしょうか。
『決断する前に自分の鼓動に聞いてみろ。興奮状態で結論を出すな。決断は平常心で行うべし』
『心がすべてを創造する。万事、心が決断してから始まる。身体は心の代理人』
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