2019/12/21 のコメントです。
ネット取引ができるようになってから久しくなりますが、これらにより、その売買注文も多彩になってきました。逆指値などはもちろんのこと、もし、○○株が△△円で買えたら、□□円になったら売ってくれ、などの注文がネット取引でできます。
ご存知のように、買いの逆指値の場合は、価格が上がったところで買うという指値ができます。反対に、売りの逆指値の場合は、価格が下がったところで空売りするという指値ができます。
また、先に実行したい注文と、その先に出したその注文が成立した場合にのみ、次の注文を実行したいといった場合に、2つの注文を同時に出しておくことができる売買があり、これらは一般に、If Done注文とも呼ばれ、同じ銘柄の新規注文と決済注文を同時に出しておく注文です。
「If」は、「もし…ならば」という意味で、「Done」は、「仕上がった、完成した、済んだ」という意味であり、新規の指し値注文と、そのポジションの利益確定の指し値注文、もしくは損切りの逆指し値注文を同時に行うものです。詳しくは、ウェブサイトなどで参照されるとよいと思います。
最近はこのような多彩な売買が可能となってきていますが、かなり前に私がアメリカのS&P500のデイトレードを行っていた時は、これ以上の多彩な売買方法がありました。やっと日本にも上陸してきたようです。
しかし、これらの注文方法もデイトレードやFXなどでは、その効果も発揮できると思いますが、所詮、小手先のものであり、これらの注文方法にのめりこむ必要はないと思います。
これらについては拙著などでも解説してありますが、一般的な売買においては、その注文手法を採用することにより大きく利益が増えることはありません。ただ、損切りなどの指値などは効果を発揮しますので、これらについては大いに活用すべきです。
そもそも、株式投資で利益を上げるための一番大きな要素は「相場観測」です。そして銘柄選択、売買テクニックと続きます。そこに注文手法などは入っていません。通常の注文は「寄付き成行き」であるため、株式投資などでは、そこに細かな注文手法などは介入する必要はなくなるわけです。
誰でも欲を持って投資市場に参入してくるわけですが、どうでもよいような細かな注文手法にまで欲をかいては、相場格言にある「木を見て森を見ず」(注)のようになってしまうのではないでしょうか。
(注)「木を見て森を見ず」の正確な解釈は、個別銘柄の値動きに気を取られ、相場全体の流れを見ないこと、と解釈されています。
以上の注文手法についての考えは、私の個人的見解ですので、これらについては、投資家各自で判断されれば良いと思います。
『真剣に努力している人は多い。しかし、目標を実現する人は少ない。それは、潜在的に大きくものを考えることを恐れているからである。目標を高きにおくことを恐れているからである』
『願望は、できるだけ大きく持たなければならない。たとえ、その大きな願望が実現できなくても、小さな願望を描いて進んだ場合よりも、はるかに前進しているに違いないから』 |