2020/02/22 のコメントです。
報道は連日コロナウィルス関連のニュースです。これは世界規模で起きており、まだ沈静化の様子がありません。これらによる経済の損失は計り知れません。早く終息していただきたいものです。
このような状況下、経済にも大きな影響を及ぼすと思われるので持ち株を全部処分してしまったという投資家もいるかもしれませんが、これらは情報や材料で判断している投資家の行動パターンです。
投資においての危機管理のセオリーとしては、これらは昔から言われてことですが、予想もできないような危機に対しては「戦線の縮小」で対処すると言われています。
「戦線の縮小」とは「建玉を減らす」と言うことです。建玉を減らすことにより、リスクを軽減することができます。では、建玉を減らすにはどのような方法で行えばよいのでしょうか。
主観的、感覚的な売買においては、どうしても損をしないようにと、利益のある銘柄から処分しがちです。これは大きな間違いです。さらにリスクを拡大する結果になります。建玉を減らすには、各銘柄の損益に関係なく、ある一定の基準において処分しなければなりません。
たとえば、ボラティリティ(株価変動率)の高い順から処分するなどの基準を設けて処分しなければなりません。ボラティリティの高い銘柄は、リスクの高い銘柄でもあるわけですから。
そのほかの処分基準もあると思いますが、いずれにしてもこれらの基準は事前に決めておかなければなりません。これは危機管理の必須です。
また、危機管理には当研究所でお勧めしています「ヘッジ」による運用もあります。しかし「ヘッジ」よる運用においてもリスクは発生します。たとえば、買いの比率が多いときに今回のような状況に遭った場合には、ボラティリティの大きい買い銘 柄を処分して、できるだけヘッジ比率を50対50に近づけるなどによりリスクを軽減、回避できます。
今回のコロナウィルス関連では、危機管理の重要性を感じたと思います。何事にも危機管理は必須ですので日ごろから心がけておきたいものです。
まだまだ予断を許さない状況かと思いますが、お出かけには人ごみを避け、手洗いやうがいをして危機管理を実践しましょう。 |