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   ≪ 商機とは時代背景を読むことなり ≫
2020/09/19(Sat)

2020/09/12 のコメントです。

以前の話題ですが、『私は質素な生活を続け、これまで貯蓄に励んできました。それで、貯まったお金を少しでも良い利息が付く企業の債券や、ミドルリターンが望めるCB(新株予約権付社債)、さらに優良株という銘柄で株式投資を行ってまいりました。投資金は余裕資金であり、中・長期で投資するつもりでした。株式投資では、ある程度名前の通った会社に自分で調査し、投資先も分散して投資をしました。ところが、世界的不況で、その後、企業の債券等が格下げされ、CBは、まるで破産を予告されるような値段となってしまいました。さらに株式投資においても皆さんの知るところです。泣く泣く投げざるをえませんでした・・・。運の悪い事に、大量に購入していたので、損失額は500万円超でした。私は投資には向いていないのですね、きっと。』

これは、ある投資家からのメールでしたが、このような内容はいつの世でも聞く話です。最近では、退職金のすべてを東京電力に投資したのに・・・。証券会社の勧めで海外の債券を買ったものの・・・。など、

ある投資雑誌に「株とは何か?」という記事がありました。主に株式投資の未経験者をターゲットにした株式投資に対する見方、考え方のアンケートでした。

そのアンケートの結果を見てみると、
・株式投資は余裕資金で投資する
・短期的な値上がり益を期待しない
・よく知っている会社に投資する
・投資先は自分で選ぶ
・購入時期を分散する

このような投資に対する回答は正しく、もし、試験問題であれば合格となるでしょう。また、これらの内容は、書店でたくさん売っている投資ノウハウ本にも書かれています。

確かに株式投資にはリスクがありますから、資産の一部を使って「余裕資金で投資する」のは当然と言えます。また自己責任が原則ですから、さまざまな情報は参考にしても最終的には「投資先は自分で選ぶ」のも当然と言えます。

これらは「株式投資の常識」として、投資未経験者においても投資経験者において
も認知されていることです。もし、これらの考えで実践すれば、多くの投資家が利
益を上げることができるはずです。

しかしながら、現実はなかなか思うようにはならないようです。たとえば、「短期的な値上がり益を期待しない」については、日本が高度成長していた時代なら、株価も「長期保有」すればするほど右肩上がりで上昇するということもありました。しかし1990年をピークにバブル経済が崩壊し、それからの株価は「右肩下がりで下落」する期間の方が長くなっているのが現実です。

もし、現在でも長期投資で望むなら、空売りを期日で乗り換えながら運用する長期保有が良いかもしれません。

また、「よく知っている会社に投資する」においても、株価が上昇しなければ意味がありません。つまり「投資しても良い会社」とは、たとえよく知らない会社でも、チャートや業績などをチェックして「買った後に株価が上昇する確率が高い会社」を選ぶべきです。

自分が「よく知っている会社」かどうかに関係なく、投資で利益の上がる会社であることになります。つまり会社名は、極論すれば「まったく関係ない」と言ってもよいくらいです。

「購入時期を分散する」については、ただ単に購入時期を分散しても、それらはナンピンに過ぎません。リーマン・ショックや大震災後のように株式市場が大きく下落したときに株を持っていれば「何を買っていても損をする」ことになります。

「長期投資」や「「知っている会社に投資する」という発想は、もともとバブル期までの株価が右肩上がりで上昇して「持っていれば何とかなる」という時代にできた発想です。

しかし時代が大きく変わり、それまでは通用した株式投資の常識が「通用しない時代」になった今でも、昔の常識で投資するというのは「間違っている」と思いますが、いかがでしょうか。

私が投資の世界から学んだことに「商機とは時代背景を読むことなり。時代背景に逆行し努力しても労多くして功少なし。ただ、時代の変化は早い」ということがあります。これは株式投資に限らず、すべてのビジネスに通用すると思います。

まさに、成功するためには時代背景を読まなければなりません。時代とともに「常識もいつかは非常識となる」ということも頭に入れながら投資活動を行わなければなりません。



   ≪ オーナーシップ・ソサエティー ≫
2020/09/12(Sat)

2020/09/04 のコメントです。

「世の中、諸行無常。永遠なものなどない。常に変化してやまないものである」。つまり、何事にもピークもあればボトムもあるということです。そして、消え去って行くものもあるということです。

いまだ新型コロナの終焉が見えてきません。米中貿易戦争。米国による対中制裁。食糧危機など世界は常に変化して留まることを知らない。日本の株式市場もこれらのグローバルな変化を織り込みながら変動しているのでしょう。

我国においても首相が変わる。ある老人が「昔は良かった。昔の政治家には立派な人が多かった。それら引きかえ今の政治家は・・・」と嘆いていた。ある中年男性は、テレビの国会中継を見ながらヤジを飛ばしていたと言う。

彼らの言わんとしていることは良く分かる。気持ちは分かる。これからの日本の将来に対して憂いているのだろう。

私も同じような考えではあるが、私は、長いこと相場の世界にいたためか、次のような冷めた視点で見ています。「自分の体験から現在の社会を批判する。あたかも過去の自分の体験がすべて正しかったかのように・・・。それこそが現代社会から取り残されている証しである」と。

このような意見には批判も多いでしょうが、私は相場の世界から世の中を見ていますのでお許しいただきたい。世の中も相場と同様に何が正しく何が間違いであるか、その時点では分からないものです。それは時が過ぎて振り返ったときに分かるものではないでしょうか。

世の中の行く末を案じることは誰でも同じこと。その心配の仕方も各自が歩んできた道程によって異なるのも当然です。

今後の日本の行く末を私なりに考えてみました。もちろん、これらも相場の世界から冷めた目で客観的に見たもので、一般的な考え方からは逸脱しているかもしれませんが・・・。

まず、日本は民主主義国家であり、資本主義国家です。我々投資家は、特に資本主義の中で大きく収益を上げようと経済活動を日々実践しています。しかしながら、このところ世界経済の混迷とともに日本経済も回復基調にあったものの新型コロナに遭遇し、経済活動も停滞している。

しかし、日本経済の根本的な問題は他にあるのではないかと考えています。それは、すでに周知のとおり「少子、高齢化」にあると考えます。

人口が少なくなれば、自ずと消費が増えません。また、高齢になると仕事をしていないので今後が心配でお金を使わなくなります。ますます消費は減退していきます。国内消費が増えないため、企業は海外に目を向けます。しかし、そこには円高という敵が待っているのです。にっちもさっちも行かないのが現状ではないでしょうか。

日本を高度成長の一端を担っていたのが団塊の世代です。その団塊の世代も引退し年金を受給し始めます。多くの団塊の世代が年金受給し、また諸々の社会保障費も増大してきます。これらによって財政も圧迫されてきます。そして増税にと・・・。

さらに、少子、高齢化は「土地あまり」「経済の二極化」などの負の要因も多分に含んでいます。このように、少子、高齢化は、あらゆる分野にその影を落としていきます。

これでは誰でも将来に対する不安が増大するのも当然です。そこで、このような環境の中で、どのように自立し、安定した生活をしていくかを真剣に考えなくてはなりません。

ここで、国の政策が悪い、無駄遣いが多いなどと文句を言っても始まりません。我々はこのような多くの問題を抱える社会で、否が応でも暮らしていかなければならないのです。

そこで私が考える今後の展開として「オーナーシップ・ソサエティー」、つまり、国民一人一人が経済的に自立した社会を目指していこうということです。これからは、国や社会に依存することなく、個人が経済的に自立し、社会不安に対して自己防衛しなければならないということです。

これらは正に相場の世界に通じるものがあります。つまり「自己責任」ということです。自己責任という名のもとに、現在のような相場低迷時にも投資活動を続けている投資家は、今後の社会の行く末を案じることなく、大いに活躍できるのものと思います。

皆さん頑張りましょう。



   ≪ 投資世界で生き残る ≫
2020/09/04(Fri)

2020/08/29 のコメントです。

以前、米ゴールドマン・サックス傘下に「グローバル・アルファ・ファンド」があった。コンピューターを駆使した運用で、いかなる市場環境にも対応できるとうたい、一時は一世を風靡したファンドである。

統計や計量的な手法を用い、株式や債券、通貨など多様な投資対象を機動的に入れ替えるモデル運用で、いわゆる「クオンツ・ファンド」の代表的な存在だった。
 
「クオンツ」と呼ばれる天才数学者たちは、平凡な人間には解読不能な微分学、量子物理学、応用幾何学を駆使して金融商品の値動きを分析し、莫大な利益を上げてきた。

2005年には年率30%を超える好成績を上げ、世界の投資家から注目を浴び、ファンドの拡大ペースが加速。しかし、2007年8月に金融市場が急変すると、一気に成績が悪化。クオンツ・モデルの脆弱さを露呈することになる。

グローバル・アルファは、危機前の過剰流動性によりかかり、レバレッジを過剰にとったことが裏目に出た。そして投資家の信頼を回復することは二度となかった。

かつて、ノーベル賞を受賞した経済学者も参加したヘッジファンドLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)は、最高の頭脳と完璧な戦略で快進撃を続けた。しかし、史上最大のヘッジファンドも過剰なレバレッジで破綻した。

彼らの開発した数々のデリバティブ(金融派生商品)や数理モデルは、史上最大の金融崩壊の引き金となってしまう。天才たちはどこで何を間違えたのか。

ヘッジファンドの価値とは何か。その問いかけを残しながら、ウォール街の投資銀行が率いた旗艦ファンドが幕を引いた

関係筋は、ゴールドマンがグローバル・アルファ・ファンドの閉鎖を決めたことは、ヘッジファンドのクオンツ運用戦略からの全面的な撤退を示唆するものと指摘していた。

これらの記事は何を意味しているのでしょうか。

資産運用の世界に絶対はなく、過去と著しく市場環境が変わったとき、対応できずに著しく運用損益が悪化する例が必ず出てくるということだろうか。

「策士、策に溺れる」という諺があるように、運用が上手く行くと有頂天になり暴走してしまうと言うことなのだろうか。

これらを我々個人投資家に当てはめてみよう。最初は恐る恐る売買していたものが、少し調子が良くなると、投資金を増やしてみる。さらに調子が良くなると考える。「もし、この何倍もの投資金があれば、もっと儲かるのに」と。これらは投資家であれば誰でも抱く感情です。

そして、レバレッジを駆使し大きな売買に入っていく。投資の世界では上記のように、どのような天才でも、いかなる手法を駆使しても「欲」には勝てず失敗してしまうものです。

連戦連勝しても、資金が膨れ上がった状態で一度失敗すると致命傷になってしまいます。特にFXなどにおいては、このようなケースが多く見られます。まるで、膨れ上がった風船のように・・・。

上記の例の失敗の多くは過信や慢心によるものであると思います。人間の欲には限りないことを証明する良い例ではないでしょうか。つまり「驕れる者、久しからず」ということでしょう。

このような話題があると、相場の世界は恐いのでもうやめようかと考えがちです。しかし、何事でも成し遂げるには困難はつきものです。安定的に、堅実に収益を上げているファンドも数多くあることを忘れてはいけない。

これらのニュース記事で私が言わんとしていることは「人間の欲」と言う部分です。私は常日頃から、投資で一番難しいことは「投資家の感情のコントロールである」と申し上げています。

問題はこの点です。人間には、それぞれ性格も違うし考え方も異なります。また、投資の世界は「欲」が前面にでる世界でもあるのです。これらをいかにコントロールして投資の収益に結び付けていくかということです。

投資の世界は、資本主義の象徴であるように、何に投資しても何を売却しても、また、資金をいくら投入しても投資家の責任において自由です。自由とは素晴らしいものです。

だが、そこに忘れてはいけないことがあります。それは「規律」です。そこに規律がなければ、自由は暴走して行きます。暴走してしまえば、あとは崩壊があるのみです。投資ファンドも投資家も、そのよう経過を辿り崩壊していくのです。

まわりくどい説明となってしまいましたが、投資の世界は自由であるものの、そこに絶対はありません。投資の世界は人知の及ばない世界であるものの、そこに厳格な規律がなければ、いずれ崩壊を辿ることになります。「規律」、つまり、投資に
おける厳格なるルールを持たなければならないということです。自分独自のルールを作るべきです。そして、そのルールを厳守することです。

慢心することなく、ルール厳守こそが投資の世界で生き残る唯一の方法なのです。



   ≪ 確たる信念 ≫
2020/08/29(Sat)

2020/08/21 のコメントです。

最近の米中問題や新型コロナなどの問題は、我々国民も危機意識として肌で感じているのではないでしょうか。
投資家においても憂鬱な状況にあります。

投資家は、このような状況がいつまで続くのだろうか、いつ終わるのだろうかと憂慮します。しかし、これらについては誰にも分からないでしょう。

経済が永遠に右肩上がりで成長を続けることはあり得ないのは誰でも理解している。しかし、バブルの最中に居れば、そのような感覚も忘れ、現在(バブル)の状況がいつまでも続くと錯覚し、バブルに酔いしれてしまうものです。

バブルも後になってみれば、誰でも異常な状態であったことを理解し後悔する。歴史的に見ても人間も経済もこれらを繰り返しているに過ぎない。

今回の世界経済の危機的状況も、歴史的な長期な視点で見れば当然のことであろう。「栄枯盛衰は世の常」とあるように、かつて、栄華を極めたローマ帝国も今はない。

私の好きな言葉に「禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。なぜなら万象は流転するものであるから」があります。「万象は流転する」はサイクルのスパンの問題であり、今が悪い状態でもいずれ幸いをもたらすという意味です。

また反対の意味で、「慢心は山の頂き。慢心は下り坂の始まり。慢心は後になってから気づく。驕れる者久しからず」とある。これはバブルを意味する。

これらは、投資の世界にもそっくり当てはまります。追い風で儲けたにも拘らず、それを自分の実力と錯覚し慢心する。逆風になりボロ負けすると、今まで真剣に見ていた株式ニュースも避けてしまう。人間なんてそんなものでしょう。

周りの情報に振り回され、自分の投資成績に振り回され自分を見失ってしまう。何事においても確たる信念を持っていなければ烏合の衆となってしまいます。羅針盤のない船に乗っているように、どこに行くかわからない。

では、「確たる信念」はどのように形成されるのでしょうか。私の考えでは、多くの失敗を体験し何度もどん底に突き落とされ、そして、そこから這い上がってきた時に初めて形成されるのではと考えます。つまり「確たる信念」は失敗から学ぶものなのです。

人生においても投資の世界においても、物事を成し遂げるには、多くの失敗や紆余曲折を経て成就されるものであって、一朝一夕では成し遂げられるものではありません。ゆえに、現在の困難は「やがて明日の幸いをもたらす前兆である」と解釈し、あきらめずに、ひたすら自分の夢や目標にまい進すべきでしょう。

良い時も慢心せず、悪い時も悲観せず、常に自然体で平常心で対応する心構えが必要となってくるのではないでしょうか。


『追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる』

『信念は道を開く。信念を貫けば夢は必ず具現化する。信念を持ち続ければ、あらゆる事物(プラス要因)を引き寄せる』



   ≪ 「買い」オンリー ≫
2020/08/21(Fri)

2020/08/14 のコメントです。

株式投資においては、信用買い、空売りという制度が備わっています。ところが、信用買いは大いに勧めるものの、空売りを勧めるところは少ない。業界新聞や業界誌においても、その内容は「買い」オンリーである。

空売りは「青天井となるので恐い」などとして、空売りはしないという投資家も多いようです。空売りが恐いなどと言うのは大昔の話であり、株式市場は20年以上のダウントレンドなのに何をか言わんやである。

そもそも「買い」オンリーは、大証券会社や業界の指導で作り上げられてきた間違った神話なのです。その理由として、相場が下げはじめると出来高が減少してくる。出来高が減少しては手数料収入に響く。新規公開や増資等の手数料も少なくなる。その他諸々の理由から、相場が下げると困るので空売りは勧めない。

一般の投資家も株式投資とは、現物買いで長期に持続するものであると教育されてきている。投資における外部環境が「買い」オンリーであるため、知らず知らずのうちに潜在意識に刷り込まれ、時とともに、これらに何の疑問も抱かなくなる。

本来、信用買い、空売りが必要なことは、相場の公正、かつ相場の潤滑なる取引を行うことであったはずです。それが業者の利益のためばかりとはいえ、空売りは好ましくないというのは、はなはだ遺憾ではないだろうか。

かくして、一般投資家は「買い」オンリーであり、さらに中・長期に持続して評価損が日増しに増加を辿っている。大きなダウントレンドであると言うのに・・・。結果として、現在の個人投資家の売買シェアが少なくなってしまっている。

近年は長期の下降相場により、空売りを実践する投資家も増えてきているようですが、「空売り」対「信用買い+現物買い」の比率を見れば雲泥の差である。いかに片寄った売買をしているかが伺われます。

元来、売りと買いはニュートラルであるべきではないだろうか。この比率が歪んでいるため、多くの投資家が収益を上げていないという結果になるのでしょう。もう少し、周りの雑音をシャットアウトして、相場を客観的に見ることはできないだろうか。

「儲かりますよのセールストーク、儲かるのはセールスマンだけ」というように、本当の儲け話など誰も持ってきませんよ。熱心に勧めるのも結果として自分の利益になるからです。情報収集や人の意見を聞くのもよいのですが、あまり他力本願とならず、その本質を客観的に見る余裕も必要なのではないでしょうか。

かなり古い話で恐縮ですが、以前に「歌は世につれ、世は歌につれ」という言葉がありました。これは、歌は世の成り行きにつれて変化し、世のありさまも歌の流行に影響されるという意味です。

昔の歌と現在の歌のヒット期間を見てみると、昔は歌手も一曲ヒットすると、その持ち歌で一生食って行けた。現在ではどうだろうか。ヒットしてもせいぜい3ヶ月程度ではないだろうか。これは何を意味するかというと、それだけ世の中の移り変わりが激しいということを物語っています。

つまり、情報化社会が世の中の移り変わりを激しくしているわけです。世の中の移り変わりが激しいということは、企業においても同様です。時代の寵児ともてはやされ彗星のごとく登場してきても、あっという間に消えてしまう。現代は、そのように変化の激しい時代なのです。

このような観点から相場を見てみると、やはり投資市場も変化の激しい展開になると容易に想像できます。つまり、個別銘柄においても上げ下げの大きい相場展開になるということです。

「買い」オンリーや中・長期投資については、再考の必要があるのではないでしょうか。空売りについても一考の価値があると思いますが、いかがでしょうか。


『現在の苦境を嘆く。それは過去の最良の時と比較しているからである。だからいつも不満を言う、愚痴をこぼす。視点を変えろ。最良のときはこれからくる』

『マイナス思考とは、先のことを考えすぎたり、物事の成否を考えすぎたりすることにより、限界意識が先に立って起こるものである。絶対にやめろ』



   ≪ 分散投資のすすめ ≫
2020/08/14(Fri)

2020/08/07 のコメントです。

リスクって何だろうか?。一般にリスクという言葉は、「リスクを避ける」などのように「危険」や「危険度」と言ったイメージで捉えられているようです。

しかし、投資世界ではリスクのイメージは少し違うようです。相場の世界では、リスクとは「不確実」のような意味合いで捉えられています。

投資における「不確実」とは、損をするというイメージが強いように思われますが、実際には、損するということだけではなく、儲かるということにも当てはまるはずです。つまりリスクとは、損をする可能性と同時に得をする可能性でもあるのです。

資金を銀行などの預金として預ければ、利回りが保証されているので「リスクが低い」または「リスクがない」と言えるでしょう。それに対して、株式投資では、大儲けできるかもしれないが、その企業が倒産して大損するかもしれないので、不確実性が高く、大儲けする場合も大損する場合も同じように「リスクが高い」となります。

株式投資のような「リスクが高い」市場では、その値動きがランダムであり、その値動き捉えることは容易ではありません。値動きは予測不能であり、プロですら値動きを捕らえて確実に儲けることはできないというのが現実です。

この捉えどころのない対象に対して統計学上の手法を使い、その「リスク度」を表す指標があります。それは数学的には「標準偏差」といい、投資学的には「ボラティリティ」などと呼ばれています。つまり、リスクを数値で表すわけです。これらは過去のデータさえあれば容易に計算できます。

これらの標準偏差は、テクニカル分析の「ボリンジャー・バンド」などにも応用されています。やや専門的になりますが、標準偏差は株価の平均値から1σ(シグマ)、2σなどで表現されます。株価の平均値から1σ以内で変動する確率は68.27%の確率で収まり、2σでは95.45%の確率で収まるとされています。

しかしながら、投資リスクを標準偏差だけで捉えることはできません。もうひとつ必要になる指標が「期待リターン」です。

「期待リターン」とは、投資対象に一年間投資した場合に、一年後に実現する可能性が最も高いと考えられるリターンのことです。期待リターンも数字で表します。前記のリスクの説明で「平均値から1σ(シグマ)で68.27%の確率に収まる」という解説をしましたが、この「平均値」にあたる基準点が「期待リターン」です。

しかし、期待リターンはリスクのように過去のデータだけで計算できるというものではなく、過去のデータはもちろん参考にしつつも、将来の見通しや他の指標も検討するべき数字であり、個人が自分で算出するのは少々難しいものです。

「リスク(標準偏差)」と「期待リターン」は、多種多様な金融商品を比較の際に採用されることが多いようです。

実際に、個人投資家がこれらの指標を使いこなし、比較しながら運用することは難しく現実的ではありません。そこで、これらの考え方こそ違えども類似した方法があります。それは「分散投資」です。これなら個人投資家でも容易に採用できます。

分散投資とは、アセットアロケーションの範疇にあります。つまり、資金を複数の金融商品に分けて投資したり、複数の株式銘柄を購入したりすること。投資リスクを分散することができるため、多くの資金を扱う機関投資家なども積極的に採用している手法でもあるのです。

分散効果は、値動きの違う投資対象を組み合わせることで、違う値動きが相殺されてリスクを下げる効果が発揮できます。

昔に、経済学者達がリスクを抑えるには、どのような理論で、どのような手法でリスクを軽減できるかを検討したそうです。そして、最終的に出した結論が「分散投資」であったという話も聞きます。

難しい理屈は抜きにして、投資市場においては「分散投資」のように、誰もが簡単に採用でき、かつ強力に通用できる手法は、実はそう多くありません。個人投資家がこれを使わない手はありません。

当研究所の分析システムは、ボラティリティの高い銘柄を選択し、積極的にリスクを受け入れ、高いリターンを望むシステムであり、また、これらのリスクについては分散投資により、投資の安定性を追求したアクティブ型のシステム構成となっています。


『犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要である。リスクなくしてリターンなし』



   ≪ シナリオは描くべからず ≫
2020/08/07(Fri)

2020/07/31 のコメントです。

市場の変動の要因のひとつとして当局の介入がある。実弾での介入もあるが、口先だけの介入もある。暴落のように市場が通常の変動から大きく乖離した場合などは、ある程度の介入もやむを得ないときもあるでしょう。

しかし、その介入の効果のほどはいかがなものだろうか。グローバル化した経済では、一国の介入でその大きな流れを変えることはできないでしょう。結果的にはプラスの面もあるがマイナス面もあります。

そもそも、市場の価格は市場が決めるものであって、その介入も逆効果にならなければよいのだが・・・。

以前に、株価を下げないように当局からの指導で、株式市場にかなりの介入を行ったことがありました。しかし結果としてその壁も破られ、その後長らくそのラインが重しになっていたようです。

市場の価格決定は、そのファンダメンタルズに基づいて変動するものです。時には、行き過ぎもあるでしょう。しかし、行き過ぎもいずれ是正され、軸であるファンダメンタルズに回帰していくものです。

このようなことから、あまり市場を操作するべきではなく、市場は市場に任せればよいのではと考えますが、いかがでしょうか。

このような外部要因が、我々の投資活動にどのように影響するかはわからないものです。また、それらを持ち株の売買の判断にどのように結び付けていくかはさらに難しいものとなります。

もし、円相場の判断から、現在は円高となっているので輸出産業には影響が出るだろうとシナリオを描き、それらに沿った運用を行ったとします。また、今は金が上昇しているので、まだまだ上昇するだろうというシナリオを描いて売買したとします。

それらのシナリオに沿った相場展開となれば申し分ないのですが、しかし、相場が描いていたシナリオと反対に展開した時には、どのような判断を下すのでしょうか。

人間は、往々にして描いたシナリオが達成されるまで頑張ってしまうという傾向が強いと言われています。相場においても同様で、見込みが違っていても「そんなはずはない」といって頑張ってしまいます。描いたシナリオの結果は、相場の確率と同様に五分五分でしょう。

相場においては、この「頑張ってしまう」が、相場においては命取りになるのです。損切りを受け入れられないということもありますが、どうしても自分を否定することができないようです。

人は皆、自分はいつも正しいと思っています。だから意見の対立も起こるわけです。人はそれぞれに異なった価値観を持っていますので、これらについては問題があるわけではありません。

しかし、相場の世界は異なります。いつも正しいのは相場の方です。いくら投資のシナリオを描いても相場の変動の方が正しいのです。相場に向かって「それはおかしい」などと言っても始まりません。投資では相場がいつも正しいのです。

相場が正しいとすれば、いくらシナリオを描いても無駄ということになってしまうのではないか・・・。そのとおりです。無駄というよりマイナスとなってしまいます。なぜなら、描いたシナリオの反対に変動した場合に頑張ってしまうからです。意地を張ってしまうからです。

意地を張っては相場で儲けることはできません。常に相場が正しいのですから・・。経済ニュースなどを聞くと、どうしても無意識に自分なりの予想や展開を考えてしまいます。それはそれでよいのですが、その予想や展開を運用にまで取り入れてしまっては問題が起きてくるのでは・・・。

私も経済ニュースなどを聞いて、その予想や展開なども考えますが、運用自体がシステム売買であるため、それらを運用に取り入れることはありません。

あまり、マスメディアなどの情報を鵜呑みにするのではなく、投資の本質や原点を見極めて、できるだけシンプルな方法で運用すべきではないでしょうか。



   ≪ ブームと常識 ≫
2020/07/31(Fri)

2020/07/24 のコメントです。

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』このように私は考えています。

このような内容に違和感を感じる人も多いと思います。たしかに「現在の常識はいずれ非常識となる」などには「それは完全な間違いだ」と憤慨する人もいると思います。しかし、これらは私が相場を通して学んだことです。

たとえば株式投資において、理論的には株価はファンダメンタルズに沿った変動となるはずです。その理論は正しいものです。しかしながら、株価を短いスパンで見た場合、必ずしもファンダメンタルズに沿った変動とはなっていません。

正しくは、そのファンダメンタルズを軸として上下に乱高下しているはずです。株価変動の要因はファンダメンタルズのみならず、需給関係によっても大きく変動するものです。

この需給関係が人気であったりブームであったりするわけです。ブームがさらに過熱してバブルを引き起こすのです。

相場変動もまた世相を表すと言われています。また、逆に世相は相場変動にも影響するとも言われています。このように、相場変動と世相の変化は互いに相通ずるところがあります。私は常に相場の世界から一般社会を見ていますので、これらのことは体感的に理解しているつもりです。

株式投資におけるファンダメンタルズを正しいとすれば、ある意味で上下に大きく乖離した株価は正しくないと言えます。これらを世の中と比較した場合、ある世の中の正しい姿(これらについては残念ながら誰もわからないのですが・・・)があるとすれば、実際の世の中は、常に本来あるべき正しいとされる姿(軸)から乖離しながら変化しているのではないでしょうか。

たとえば、現在であれば「エコブーム」です。リサイクルなどをして限りある資源を大切にしようということです。誰もこれらに反論する人はいないでしょう。しかし、以前に「使い捨てブーム」があったことを覚えているでしょうか。

最近であれば「節電ブーム」です。これらは原発の問題などがあってやむを得ないところでしょう。しかし、過度の節電によって熱中症になってしまっては元も子もないはずです。

「禁煙ブーム」も同様です。他人に迷惑をかけるのはよくありませんが、現在では、ささやかな憩いのひと時を奪いさり、喫煙者はどこに行っても罪人扱いです。さらには「ダイエットブーム」などもあり、高齢者なのに体脂肪率が○%であるなどと自慢する人もいます。体脂肪は、中高年になると内臓が弱ってくるので、それを守るために付いてくるというのに・・・。

多くの人は現在のブームを常識と考え、ブームに乗り遅れまいと必死のようですが、その本質を正しく理解して取り扱うべきであると思います。皆さんはいかがでしょうか。

投資の世界においても一般社会においても「常識」というものがあります。投資の世界において、投資家であれば誰でも「株は安いところで買って高いところで売る」と考えます。これを投資のセオリー(常識)と考えているでしょう。

しかし、統計を取ってみると新値抜けなどの高いところで買って、さらに高いところで売った方が効率が良いという検証結果もあります。先入観的に常識と考えていたことが本当は間違いだったということも少なくありません。

先入観は思い込みです。結果的に収益を上げられないのは、その考え方やその手法が間違っているということです。今まで何の疑問も持たず、盲目的に信じてきたことが実は間違いであったとならないように、現在の投資手法や考え方をもう一度リセットして見つめ直すことも必要かもしれません。

上記のように、私は相場の世界から世の中を見ていますので、一般的な「常識人」から見れば「変わり者」「偏屈おやじ」などとと思われるかもしれませんが、私としては、そのように言われることに違和感を持っていません。むしろ嬉しく思っています。

何事においても過度の行き過ぎはよくないものです。諺に「中庸が肝心」とありますが、何事もほどほどにと言うことでしょうか。


『ブームはバブル。信念なき者は付和雷同する』

『人は固定観念や自己暗示によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。既成概念を破れ』



   ≪ 強い思い ≫
2020/07/24(Fri)

2020/07/18 のコメントです。

だいぶ昔の話ですが、以前は株式市場に占める個人投資家の比率は60%もありました。現在はいかがでしょうか。現在では10〜15%程度と聞いています。

個人投資家の減少の要因をここで云々しても始まりませんが、要は、株式市場において、個人投資家は常に弱い立場にあることは間違いないでしょう。

初めて株式市場に参入したころは、それなりの夢を抱き、その夢も簡単に実現しそうな気がしていたが、リーマン・ショックに遭い、つづいて震災ショック、さらにコロナショックと・・・。

時の経過とともに、その夢も小さくなりしぼんでいきます。無謀に夢を追いかけてもしかたがないと思い始める。周りからは「株なんかやって・・・」と陰口をたたかれる。

本人も現実を見つめ着実に進んでいく方が懸命だと自覚し、最終的には無難な道を選ぶ。そして投資市場から去っていく。

退場者の多くは、以上のような経過を辿っていくのでしょう。しかし、市場から退場したからといって、もう二度と市場に戻ることはないのでしょうか。株式市場が活況を呈し、毎日、株価上昇のニュースをトップで報道されると、どうしても血が騒ぎムラムラとしてきます。

統計によると、一旦、市場から退場した投資家もその半数以上は再び市場に参入してくるそうです。しかしながら、退場している間に投資の勉強をしているわけではないので、再び参入したからといってすぐに儲かるわけではありません。参入、退場を数回繰り返した後に本格的な退場となるそうです。

独立し、起業しても生き残れるのは少ないと言われています。何事においても生き残るのは容易ではありません。生き残れる者と残れない者、その差は何であろうか。

当然ながら、資金量や経験などさまざまな要因はあると思います。しかし、最後はやはり本人の「強い思い」ではないでしょうか。いかに情熱を注げるか、いかに夢を追い続けられるかにかかっていると思います。

一般的な企業においては、その業績を伸ばそうとするには、取引先に足を運び粘り強く交渉して取り扱いを増やしてもらう。あるいは他社に負けない製品を開発する。また、宣伝をして多くの消費者に知ってもらうなどでしょう。

株式投資おいては、このような営業努力は一切ありません。しかし、これらと共通するものは仕事(投資)に対する強い思いと同じではないでしょうか。企業において、強い思いがあれば交渉相手にも消費者にも通じるでしょう。製品開発においても強い信念が必要です。

株式投資において、その業績(収益)を伸ばすには何をすればよいのでしょうか。それは、やはり強い意志ではないでしょうか。負けが込んでくると心も折れそうになります。こんなに辛いんならもうやめようかとも思います。しかし・・・。

夢は追い続けるものでしょう。逃げずに自分にプレッシャーをかけ、努力せざるを得ない状況に自分を追い込んでいくのです。向上心がなければ落ちていくだけです。現状維持を目指してもやがては落ちていくものです。

千里彼方の目的地に達するためには、千里を走る努力と忍耐が必要なのです。大切なのは、あきらめないで夢や目標を追い続ける強い心、強い思いなのです。

これは投資の世界に限ったことではなく、一般社会においても同様です。強い心、強い思いは、すべてのプラス要因をひき寄せることになるのですから・・・。


『真の心は人を動かし、強い思いは人に通じる』

『信念は道を開く。信念を貫けば夢は必ず具現化する。信念を持ち続ければ、あらゆる事物(プラス要因)を引き寄せる』

『真剣に努力している人は多い。しかし、目標を実現する人は少ない。それは、潜在的に大きくものを考えることを恐れているからである。目標を高きにおくことを恐れているからである』

『願望は、できるだけ大きく持たなければならない。たとえ、その大きな願望が実現できなくても、小さな願望を描いて進んだ場合よりも、はるかに前進しているに違いないから』



   ≪ 過去・現在・未来 ≫
2020/07/18(Sat)

2020/07/10 のコメントです。

株式投資とは何なんだろう。株式投資は、買いから入り上がれば儲かる。空売りから入り下がれば儲かる。しかし「上がれば、下がれば」が分からない。多くの投資家は、この「分からない」ところに大金を投入しているのです。

ここでの「分からない」は、将来の方向が分からないという意味となります。投資とは将来に対しての行為であるのですが「分からない」ではその収益もおぼつかない。

「ここが勝負どころ」と言って、大金を投入して幸いにも大儲けしたとしても、人間の心理からすれば「夢をもう一度」となる。連戦連勝して投資資金が膨らんだ状態で勝負して、もし負けてしまえばすべて泡と消える。

これらについては、過去の相場師達の歴史を辿ってみれば分かります。時代は変わっても人間の心理は変わらないものです。以前に「カリスマ投資家」などとブームに乗って騒がれた投資家も今はもういない。ブームとはバブルなのです。

一発勝負では勝てないことは分かった。では、他の方法はないのだろうか。初心者が考えそうな手法として「ナンピン買い下がり」がある。実践してみれば分かることですが、明確なルールを持たなければ、最後には持ち株がすべて塩漬けになってしまう。

一般的なテクニカル分析手法はいかがだろうか。これらについては、当欄で何度も解説していますので、今更述べることもないでしょう。

投資顧問のアドバイスや推奨銘柄などもあるでしょう。確実に値上がりする情報があれば、まず、自分達で仕掛けているでしょう。情報や材料などにしても、その根拠は不透明なものです。相場の世界に、確実、絶対は存在しません。

以上のように投資においては、これといった決め手がないものです。他に何か良い方法はないものでしょうか。安定的で継続性のある投資手法が・・・。

投資というものを客観的に見た場合に言えることは、市場が上昇となれば、たとえ業績に問題のある銘柄でも総じて上昇となるでしょう。市場が下降となれば、どのような好材料銘柄でも総じて下降となるでしょう。

しかし、中には相場変動に逆行する銘柄もあるかもしれません。これらの銘柄を探し当てることを無上の喜びとしているマニア的投資家もいるでしょう。これらも確率論からすれば、そのような銘柄は投資ではなく勝負の範疇に入るでしょう。

結局は、あれこれ考えても投資で儲けるのは相場しだいということになります。しかしながら、その相場が分からない。相場が分からなければ儲からないというパラドックスに陥ってしまいます。だから投資家は誰も儲からないという現実となってしまうのです。

これでは八方ふさがりで打開策はないように思えます。おそらく実際には、これらの解決策はないのでしょう。

視点を変えてみましょう。たとえば、予測や予想、思惑など、つまり将来(未来)についての判断は一切無理だとして除外したとします。すると後に何が残るでしょうか・・・。そこに残るのは「過去と現在」となります。そこで、この「過去と現在」からは投資の判断はできないものでしょうか。

「現在」とは、過去が積み重なって現在に至っているわけですが、「過去と現在」から収益を生み出す方法はないものでしょうか。過去や現在の数値は確定値であり、予想や予測などのような不確定要素は一切入っていません。これらの点について、分析上では「過去と現在」が「将来への予測」より優っているのではと考えます。

「過去と現在」をいくら分析しても将来は分からないだろうという意見もあります。確かにそのとおりです。だから、過去と現在の確定値で「現在」を判断するのです。将来(未来)は判定しないのです。少なくとも、現在の相場水準がどのような位置にあるかが分かるだけでも、それらに沿った資金配分などをすれば、大きな間違いは起こさないでしょう。

このような考えが、私が紆余曲折を経てたどり着いた結論なのです。つまり、現在の相場状況に適切に資金配分(買いや空売り)を行いながら運用するということです。「流れに掉させば流される」と言う諺があります。流れに逆らわない、相場変動に合わせた「流れに沿った売買」が自然体ではないでしょうか。

上記のように「市場が上昇となれば業績に問題のある銘柄でも総じて上昇、市場が下降となれば好材料銘柄でも総じて下降」という前提に立てば、個々の銘柄を云々するより、市場変動に合わせた適切な投資金の配分が優先されるべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。



   ≪ 危機意識 ≫
2020/07/10(Fri)

2020/07/04 のコメントです。

コロナの問題は今だに決着が付いていません。第二波がくるのではと心配は尽きません。また、日本のメディアではあまり取り上げていませんが、中国では洪水で大変なことになっているようです。

世界最大の三峡ダムが決壊するのではないかと心配されています。もし三峡ダムが決壊するようなことがあれば中国の半分に何らかの影響が及ぶとも言われています。

このようなさまざまな世界中の出来事に対して、我々投資家はその対策を講じているでしょうか。しかし、対策といっても、世界情勢を織り込んでの対策など雲を掴むような話です。現実的に、これらの問題を持ち株と対比しながら判断するには、個人レベルでは到底無理なことです。

では、これらの問題を分析して株式市場の動向を見極めたり、個別銘柄との関連など詳細に分析しなければ投資市場で勝つことはできないのでしょうか。

決してそのようなことはありません。常々申し上げていますが、投資における「危機管理」「リスクマネージメント」等をしっかり組み込んだ運用であれば、株式市場の動向や個別銘柄の情報などなくても継続的な運用はできるはずです。

上記のような問題は、事前にニュースとして知ることができますが、我々が知らない突発的なニュースもあるはずです。問題を事前に分かっていても、その問題が投資市場にどのようなインパクトがあるか分析はできません。ましてや、突然知らされた出来事などはどのように処理、判断してよいのか分かりません。

私は、当然ながら経済関係をはじめニュースは一通り見ますが、それらのニュースが市場に与えるインパクトや個別銘柄に与える影響などはほとんど考えません。考えないというより、今までの体験において結局は「わからない」という結論に達したからです。

そのかわり、相場急変時には持ち株をどのように処理するか、資金配分をどのようにするかなどの対策を講じています。つまり「危機管理」です。危機管理なくしては、投資の継続性はあり得ません。

私の危機管理手法はすべてテクニカル的なものです。そこに予想や予測は一切入っていません。すべて数値による判断です。これらについては、やはり今までの体験においてベストと考えているからです。しかし、私がベストと考えているからといって正しいというわけでもなく、これらの方法が万人向けというわけではないことはお断りしておきます。

話題は変わって、国の成長から衰退までは、ある一定のプロセスがあります。国の成長のピークとしては、製造業から金融に移行してピークを打つことになります。現在、製造業は中国をはじめアジア諸国が中心になっています。

金融においては欧米を中心となっていますが、とりわけ、米国の製造業の中心であった自動車メーカーGMが破綻するなど、すでに製造業は過去のものとなっています。金融においては、サブプライムローン問題などを起こして、金融においてもピークを過ぎています。

このようなことから、私は米国経済はすでに成長期は過ぎ、衰退期に入っているのではないかと考えています。

これらの問題はさておき、我々個人投資家は外的な問題が何であろうと内的な問題が何であろうと、何が起きようとも投資を続けていかなければなりません。そして、収益を上げ続けていかなければなりません。

そのためには、速やかに対応できる危機管理が必要となってきます。市場動向を考えることよりも銘柄云々ということよりも、投資に対しては、やはり危機管理が最優先課題となります。

さらに、我国のような地震や台風の多い災害列島では、やはり危機意識を持って、常に危機管理も忘れないようにしたいものです。



   ≪ あきらめない ≫
2020/07/04(Sat)

2020/06/27 のコメントです。

何事も一朝一夕では成就しないものです。投資においても資金があれば誰でも儲かるわけではありません。やはり、たゆまぬ努力とあきらめない気持ちが大事なのではないでしょうか。

ところで、投資家の皆さんは投資に対して真剣に努力しているでしょうか。もちろん、大事な資金を投資するのですから、皆さんそれなりに真剣に努力されていると思います。

しかしながら、その真剣の度合いや努力の方法は各自各様であるはずです。たとえば、勤めをしながら趣味的に投資をしている人がいるかと思えば、投資だけで生活をしている人もいるはずです。また、機関投資家のように勤めているものの仕事は投資の世界といった人もいます。

それぞれ立場によって、その真剣さや努力の仕方に差異があるのも当然です。しかし、投資の世界は、趣味的な売買や片手間で儲かるような世界ではないのです。ある意味では厳しい魔物が住む修羅の世界でもあるのです。

多くの投資初心者は、投資の世界は厳しい世界であると頭では理解しつつも、その真剣さや努力が足りないのです。だから多くの投資初心者が夢破れて退場していく現実があるのです。

ただ、投資の正しい教科書や先生もいないため、どのように勉強して、どのように努力していいものか分からないという現状もあります。「これが正しい」という投資法でもあれば、あきらめないで努力もできるのですが・・・。

私自身も何度も挫折し、何度もあきらめようと考えたものでした。しかし、あきらめても行くところがない、やることないではどうしようもありません。逃げ場所がなかったのです。よくよく考えた挙句、やはりこの道しかないと考え、また振り出しに戻ったのです。

これは「あきらめない」という本来の意味とは異なるかも知れませんが、現在では、感動こそありませんが、結果として続けてきて良かったかなあという気持ちです。

「道を究める」ということは続けることなのです。続けるということは「あきらめない」ということなのです。

投資において「あきらめない」ということは、その道を極め大きな収益を上げる結果となるのです。しかし、投資においては、あきらめないと言ってもあきらめざるを得ないことがあります。それは、意に反し大きな損失を被り継続ができなくなることです。

であるならば、あきらめないで継続して運用するためには「大きな損失」を被らなければ良いわけです。そこで初めて「大きな損失」を被らないような投資手法の必要性が出てくるわけです。

大きな損失を被らないで継続的な運用ができてこそ、あきらめないで相場の道を究めることが可能となるのではないでしょうか。つまり、投資の世界で成功するためには、どのような相場展開になろうと、多少の損失を被ろうと、究極は「投資の継続性」にあるのではないかと考えます。

現在採用している投資法が、これらの「投資の継続性」に順じているか考えてみる必要があります。

「継続は力なり」とも言います。投資を継続することにより投資技術が磨かれ、今まで見えなかったものが見えてくるようになるのです。そして、その道を極め本来の目的を達成できるのではないかと考えます。



   ≪ 相場に沿った資金配分 ≫
2020/06/27(Sat)

2020/06/19 のコメントです。

株式投資で収益を上げ続けていくためには何が一番重要なのだろうか。これらについては、評論家達があれこれ述べているようですが、投資の世界には「絶対」がないように「これが一番」というものもないのでしょうか。

投資手法や投資理論は数多くあれど、決定的な手法や理論がないのも投資の世界の特徴であるのかもしれません。だから多くの投資家が悩み苦しんでいるのでしょうか・・・。

正しい手法や理論がわからずも、その中にはいくつかの投資のセオリーやルールが存在するのも事実です。そのようなセオリーやルールも、その多くは儲けるためではなく、大損をせずにいかに市場に留まっていられるかを説いたセオリーやルールであるような気がします。

たとえば、「損切り」については誰でも知る絶対ルールです。この損切りも儲けるための直接的ルールではなく結局は「損切りしなければ儲けることはできませんよ」という儲けるための間接的なルールです。

結局、投資の世界には直接的な儲けにつながる必勝ルールというものは存在しないような気もします。損切りルールのように、一般的に言われているセオリーやルールは市場に留まり続けるためのルールなのです。投資で収益を上げるためには市場に留まっていなければならないということです。

これらは、いつも私が述べている「投資とは長期間にわたり継続して運用する」ということなのです。

投資のセオリーやルールもその投資スパンによって変わってきます。長期投資と短期売買では、その手法も自ずと変わってきます。短期売買では、頻繁な損切りが必要となってきますが、長期投資では、そのファンダメンタルズをしっかり検証し、多少の上げ下げにも動揺せず持続するということが求められます。

私自身の投資スパンは短期売買を主眼としていますので、それなりに損切りを行っています。損切りは楽しいものではないのですが、市場に留まるためには躊躇せず実行しなければなりません。

一般的に投資活動を始めると、まず、銘柄選択から始めます。企業業績や材料などを確認し仕掛けに入ります。さらに、仕掛け時にはテクニカル分析などを駆使して最良のポジションで仕掛けようとしています。これらが通常のスタイルではないでしょうか。

これらについては、特に問題があるわけではありません。しかし、何か重要なことが欠けているような気もします。これから述べることは、私の個人的見解ですので、ひとつの投資に対する考え方として受け止めてください。

まず、投資初心者は最初に仕掛けに入り、その運用が順調に行くと投資資金を増やし、もっと儲けようと考えます。最後には強気となり全力投球となっていきます。つまり、投資資金をすべてつぎ込むことにより利益が増大すると考えます。

悲しいかな、投資金が最大となったときに暴落となります。暴落に遭うと意気消沈し何も手につきません。暴落のときこそ仕掛けるべきであるのに・・・。

これらの一連の行動は投資家の多くが考えることであり、また、人間の本能としての行動として必然なのかも知れません。しかし、常に全力投球ではいつか破綻します。

投資を理論的に考えると、暴落の後の相場低迷期などには投資金を徐々に増やし、相場上昇とともに利食いして、投資金を回収していくものでしょう。しかしながら、それらの相場判定は難しいものでもあるのです。

これらのことから、私は、銘柄選択や仕掛けポジションの判定などより、投資金の資金配分が投資で利益を上げていくためのもっとも重要な要素ではないかと考えています。どのように銘柄選択しても、どのような仕掛けションで仕掛けても相場が思惑と反対になったら負けてしまうことになるのですから・・・。

「相場に沿った資金配分」、これらが投資における継続性、そして収益性を上げるための「相場必勝法」ではないかと考えています。とは言うものの、相場に沿った資金配分を判定することは難しいものですが、銘柄選択や仕掛けポジションの判定に力を注ぐより、資金配分の方法の研究に努力した方が良いのではないかと考えます。

一般的な株価分析システムでは、銘柄選択や仕掛けポジションの優劣を競っているようですが、肝心な相場観測や資金配分などの要素が付帯していないようにも思えます。

これらの資金配分の指標が、当研究所の分析システムにある「ヘッジ比率」であり、現在でも私は、これらの資金配分の研究に努力しています。



   ≪ 不安や心配 ≫
2020/06/19(Fri)

2020/06/12 のコメントです。

私は不安症でもあり心配性でもある。だいぶ昔の話であるが、ある人から「あなたのような小心者で不安症な人が、よく相場の世界に入ったものだ。大丈夫なの?」と心配されたことがある。

そのような性格を自分自身では十分理解しています。そして、私のような性格では、たぶん相場には向いていないような気もしています。

ある格闘家が言っていました。「格闘家はみんな気が小さいんですよ。子供のころは、いじめられっ子が多いんです」と。人は誰でも弱い部分はあるものです。そして、人間は本能的に自分の弱点を補おうとする作用が無意識に働くと言われています。

弱い、いじめられっ子が強くなりたいと思うのはごく自然なことであり、その結果として、弱い自分の負の部分と格闘家のように強い自分を作り上げることにより、自分の中でバランスが保てるのではないかと思います。

私自身にもこのような側面があることは認めています。しかし、相場の世界はそのように単純に割り切れる世界ではないのです。どんなに努力しても、その努力に比例した成果が得られないのも相場の世界の特徴でもあります。それらは、相場の世界に答えがないということが物語っているのでしょうか。

まず、新しい投資手法で始めた場合、最初はルールどおりの売買を続けるのですが、少し成績が悪くなると不安や心配が頭をもたげてきます。しかし、ここである程度の投資の基本を理解していれば不安や心配も軽減されるものです。

投資の基本である「投資は損切りから始まる」ということを理解していれば、不安や心配もなくなります。多くの投資初心者は、この時点で躓いてしまいます。なぜなら、利食いから始めてしまうからです。

「損切りに要する期間より、利食いに要する期間の方が長い」、つまり、損小利大の投資の基本を理解していれば不安や心配から開放されるものです。

投資を始めるにあたっては、投資の基本を理解することから始まります。不安や心配が生じても基本を無視しては、その対策は全くありません。何事にも基本が大事であることは言うまでもありません。

しかしながら、投資の基本を理解していても実践において、不安や心配は常に付いて回るものです。これらを解消する方法はないものでしょうか。

実際には、これらを完全に解消することはできないでしょう。これらの問題は、投資家の性格などもあり、最終的には投資家自身が解決しなければならないでしょう。

私の場合は、これらの問題を「システム化」により解消しようと努力してまいりました。自分自身の弱い部分をシステム化により解消しようと考えました。私のように不安症でもあり心配性でもあれば、裁量的な売買は到底無理というものです。

株式投資を始めたころは、当然ながら裁量的な売買でした。その売買においては、今でも思い出したくないほどの苦痛の連続でした。不安や心配、苦痛の連続では、その判断も曲がり、売買も続けることはできません。

投資の世界はプレッシャーとの戦いです。このプレッシャーはストレスを生み、投資成果のみならず、社会生活においても大きなマイナスが生ずることになります。これらを避ける意味においても、投資を継続する意味においても、投資家自身の性格を十分理解し、その性格に合った投資手法を駆使されることが望まれるところです。

『恐怖はためらいを作り出し、結局、恐怖を現実にする。恐怖は無知が作り出す。杞憂するな』

『ひとりで考え悩むほど、正しい解決方法から遠ざかる、そして曲がる。迷ったら 王道(基本)を行け』



   ≪ 矛盾の中で・・・ ≫
2020/06/12(Fri)

2020/06/06 のコメントです。

日経平均も暴落前の水準に戻ってきました。塩漬けだった銘柄も戻ってきてホッとしたところでしょうか。「待てば海路の日和あり」。しかし、いつも相場は暴落後に戻るという保障はありません。気を引き締めてかかりましょう。

さて、投資成果が芳しくないと、当然ながら投資家は悩みます。相場展開を正しく認識していないと「今の投資法が間違っているのか」「考え方が間違っているのか」「もっと良い投資法があるのではないか」などと考え始めます。しかし、どのような手法でも取れない相場もあることを理解しておかなければなりません。

当研究所の「ヘッジ比率」はいかがでしょうか。私はこれらで実践するとともに検証も行っています。しかしながら、少なからず問題も発生しています。物事には必ず二面性があり、すべてに良しとはならないということでしょうか。

従来のヘッジ比率はスムーズなカーブを描き、それなりに相場を捉えていたと思いますが、相場の急騰、急落時には、その判定が遅きに失することがありました。これらを改善することを主眼にして、新しいヘッジ比率の開発に専念いたしました。

新しく開発しましたヘッジ比率は、相場の急騰、急落に対してもそれなりに対応できるようになりました。過去のヘッジ比率と相場展開を見比べてもほぼ一致しており、それなりに納得したものですが・・・。

そこで実践に採用してみました。しかし、運用する上でいくつかの問題が発生しています。

まず、当分析システムの個別銘柄の判定は順張りを採用しています。安値から少し上がって買いとなり、高値から少し下がって売りとなるシステムです。つまり、売り買いのシグナルは各銘柄の底値、天井では売買シグナルが出ません。

当株式分析システムは、ヘッジ比率に投資資金を空売りと買いを合わせながら運用するシステムであるため、相場の底を打った転換時などにはヘッジ比率が高い指数、たとえば買いの場合は、買いの指数が高くなるわけですが、その時に、個別銘柄は順張りのためまだ買い転換となっていない状況になります。

つまり、ヘッジ比率が底を打ったとして高い買い指数を表示しても、個別銘柄においては買い銘柄が出てこないという現象が発生してきます。これが問題です。

その原因は、上記に説明したことによるものですが、これらを解決するためにはどのようにしたら良いか。要は、投資金をヘッジ比率に合わせて運用するわけですから、すでに買い転換している銘柄を追加で買い増ししていくか、更に、すでに空売りしている銘柄をランキングして下位の銘柄からはずしてバランスを取るかなどが考えられます。私は持ち株を減らしてヘッジ比率に合わせるという方法をお勧めします。

もちろん、ヘッジ比率と個別銘柄の転換が一致すれば問題ないのですが、現状ではヘッジ比率は現在の相場状況で判定し、個別銘柄は天底からずれてからの転換ではヘッジ比率と個別銘柄の転換が一致しないという矛盾が発生することになります。

ヘッジ比率指数が正しく相場を捉えているというのであれば、個別銘柄の判定もヘッジ比率に合わせながら運用するべきなのですが・・・。

個別銘柄の判定において、一般の分析システムのように、ある程度は安値近辺で買いシグナルを出すことは可能ですが、買った銘柄をできるだけ適切な売りシグナルを出すということになると、どうしても順張りの売買法しかないのです。

さらに、新しく開発したヘッジ比率は相場展開を良く捉えているのですが、そのため従来のヘッジ比率のようにスムーズなカーブを描かず多少ジグザクな変動をします。相場変動に合っているため当然ではあるのですが、実際の運用には問題も発生します。

どのようなことかと申しますと、ヘッジ比率は相場に沿った変動をするのですが、その変動を詳細に見ると細かく上下に変動しますので、日々の運用において、ヘッジ比率に合わせるための持ち株や新規仕掛けの入れ替えなどが大変であることなど。

これらの矛盾をどのように解決していくか、今後の課題となりますが、まず、私自身が実践して、その答えを見出そうと考えています。

もし、何らかの方法である程度解決できるようであれば、当分析システムにも組み入れていく考えでいます。

何事でも、こちらを立てればあちらが立たずとなり、思うようにならないものです。しかしながら、これらの問題をいかに最善の方法に導いていくかが、私の仕事であると自覚しています。頑張ります。


『絶対無理だと言われた先にも道はある。確固たる信念あれば必ず道は開ける。不可能は行動によって可能となる。人類の偉業の多くは、当初は不可能だと言われ
 ていたのだから』

『想像力を働かすことは、知識を得ることより格段の価値がある。知識は我々を後押ししてくれるが、想像力は道を切り開き、未知の領域に導いてくれる』



   ≪ スランプ ≫
2020/06/06(Sat)

2020/05/30 のコメントです。

持ち株の成績を見ると芳しくない。これではいけないと投資手法の洗い直しをする。あれこれと検証してみるも、その要因が分からず悩み始める。そして、新しい投資手法を試みる。

投資手法については当研究所にも問い合わせがあります。あれはどうか、これはどうかと真剣に問い合わせしてきます。そのような時には「ご自分でその手法で実際に売買して、その結果を報告してください。私も参考にしますから・・・」と返事しています。

投資手法の構築や開発は簡単にできるものではない。投資の世界に近道はないのです。独自の投資手法を開発するには、調査、観察、思考や膨大なバックテストが必要であり、その過程にかかる時間と労力を想像していただきたい。

自分に適した手法を見つけるまで、どれだけ多くの壁に突き当たったり無数の失敗を繰り返すか分からない。その手法は、何万人ものプロたちと対抗して、打ち負かす手法でなければならないのですから・・・。

一般に公開されている投資手法や思いつきの手法で儲かるのであれば苦労はしないのです。投資家に合った手法にめぐり会うまでには、それなりの時間がかかるものです。焦らないことです。

多くの投資家は、現在の自分の投資成績から相場を見ている。投資成績が悪ければ、相場か投資手法の問題と決め付けてしまう。小幅な上げ下げでは取れない。つまり、相場に変動がなければ利幅は取れないのです。これを投資手法の問題と転化するのはおかしい。

現在のような変動幅の小さい相場状況を正しく判断すれば、成績が芳しくないのは投資手法の問題だけではないことは理解できる。現在の相場状況からすれば「負けもゲームのうち」と言ったところでしょうか。

投資活動においても一般社会活動においても上手くいかないときがある。いわゆるスランプというものです。投資成果も右肩上がりで一直線にとは行かないものです。スランプに陥れば誰でも悩みます。そして考えます。

私は常々「物事の決断は平常心で行わなければならない」と申し上げています。分かっているものの、悩んだり、落ち込んだりした状態での決断の多くは間違った結果をもたらすことになります。その間違った判断により、さらに間違った結果をもたらすことになります。まさに「負のスパイラル現象」に陥ります。

投資における最大の敵は「焦り」であるとも言われています。焦りは間違った結果をもたらします。これらは投資の世界だけの問題だけではありません。一般的な社会生活にも当てはまります。

投資活動をしていれば、焦りもある、悩みもある、落ち込みもする。投資活動はメンタル面で常にタフなビジネスでもあります。これらの問題を理解し解決しなければ、今後も長く継続していかなければならない投資活動が不安定なものとなります。精神的にボロボロになって退場していくことは絶対に避けなければならない。

スランプの解消法については各自各様ではあると思いますが、ここで、二つのスランプ解消法を提案してみたいと思います。

○「何もしない」
スランプに陥れば何が問題か、何が原因かと考えがちですが、時に何もしないという選択肢もあります。特に投資の世界では「投資手法が原因である」と考えがちですが、投資手法を換えることにより成績が劇的に変わることなどありません。無理に答えを出そうとする必要はない。時を待つべきです。

○「リズムを変える」
多くのスランプはマンネリズムより起こるものです。スランプは生活のリズムを変えることにより解消するものです。つまり、非日常的な活動をしてみることです。投資活動も毎日同じことの繰り返しです。そのためその作業もマンネリ化し、発想の転換もできず多くの問題を抱え込むことになります。そんな時、その問題を考えることをやめて、自分の趣味に没頭してみるとか、旅行に出かけてみるとか、一旦、その場を離れてみることです。


『悩んだら、80歳になったときの自分から今の自分を見てみろ。笑い話で終わる』

『悩んで結論を出すな。時が正しい答えを出す。焦れば必ず判断を間違える。時を待て』



   ≪ 誰でも考えること、誰でも思うこと ≫
2020/05/29(Fri)

2020/05/29 のコメントです。

投資初心者が市場に参入する際に、どのような考えで、どのような投資スタイルで参入するのでしょうか。一般的に「株式投資においては業績向上が予想される銘柄である」と考え、多くの資料をかき集め業績の分析や検証を行うはずです。

投資においては、そのファンダメンタルズは重要な意味を持ちます。これらの考えは、株式投資を行わない人であっても一般常識として固定観念的に理解しているでしょう。

そのため、株式投資で儲けるのは企業業績の予想をしっかりと把握することであると強い信念で投資にあたります。しかしながら、万人が同じ考えで行動したらいかがでしょうか。結局、誰よりも早く情報を得ようと考えます。投資の世界は「先手必勝」といわれますので当然です。

少しでも早く、誰よりも早くと考えます。株式投資では、株価はこのような思いが業績予想の先読みしながら、これらを織り込みながら変化していくわけです。そのため最新の資料を取り寄せて分析、検証しても株価はその先を行っているという結果になるのです。

もちろん、これらは短期的な売買を目的とした場合です。長期的な目的で投資されるのであればこの限りではありません。

投資初心者が株価の位置がどの水準で仕掛けに入るか?。それは当然株価の下がった安いところです。何を基準に「安い」というのか分かりませんが、とにかく、株価チャートなどを見た場合に、最安値近辺に目が行きます。

また、株価分析ソフトなどで、希望する安値近辺に買いシグナルが出ていると「これは信頼できる分析ソフトだ」といって仕掛けに入ります。仕掛けに入ったもののさらに株価が下げたところで再度買いシグナルが出ます。すると「ここは絶対だ」といって買い増しします。

投資初心者の行動パターンはこのようなものではないでしょうか?。これで儲かれば問題はないのですが・・・。

極端ではありますが、私の体験から「誰でも考えそうな、誰でも実行しようと思うようなことは、投資の世界では通用しない」と考えています。もちろん、これらについては反論もあると思いますが、私の体験からは断言できることです。なぜなら、かつて私が辿ってきた道でもあるからです。

企業業績の見通しを的確につかみたい、できるだけ最安値で仕掛けたいという気持ちは理解できますが、はたして、それらによって利益を上げている投資家がどれだけいるでしょうか。そして、どれだけ継続的な運用ができるでしょうか。

投資の世界にも「運」というものがあります。ビギナーズラックもあります。しかし、その成果は、いずれ投資家の考えるところに回帰していきます。間違った考えで儲かったとしても、結局、儲かったお金以上の損失を被ることになりかねません。

何が間違いで何が正しいかは私も分かりませんが、儲からないということは、少なくともその考え方やその手法に間違いがあるということです。長いキャリアを持ちながらも未だに成績がいまひとつというならば、このあたりで自分の投資スタイルを振り返ってみてはいかがでしょうか。そして、問題点を洗い出して再チャレンジしていただきたい。

前回もコメントいたしましたが、相場予想や絶好の仕掛けタイミングなど、いつになっても答えのないところで堂々巡りしていても先に進めません。もし、現在の成績に納得していないのであれば、投資の視点を変えて別の角度からアプローチしてはいかがでしょうか。

私は人まねが嫌いです。これらは当研究所の分析システムにも現われていると思います。分析手法はすべてオリジナルです。そのため、一部の評論家からは「これはアウトローだ」と酷評されています。しかし「我、関せず」。儲け続けられる投資手法が一番と考えるからです。

このようなことから、当研究所の株式分析システムは従来の手法を取り入れていないため、当初は理解に苦しむ場面もあるかもしれませんが、その本質をご理解いただければ、投資家の一助となるのではないかと考えます。


『人の足跡は踏まず。人真似では自分の存在がない。生きている証しとはならない』



   ≪ 所詮、無理なことは無理なのです ≫
2020/05/22(Fri)

2020/05/16 のコメントです。

コロナショックにより、日本はもとより世界の経済が低迷している。投資家として著名なウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは、保有する上場株(総額1807億ドル)の評価損が膨らみ、最終損益は497億ドル(約5兆円)の赤字と、過去最大の損失となった。同様にジム・ロジャースも大きな評価損に見舞われた。

著名な投資家でも今回のコロナショックは予想できなかったと言うことだ。私が常々申し上げている「相場の予想はできない」と言うことです。「明日のことは分からない」、これが相場に対して私は長い投資キャリアの中で出した結論です。

このように明るい話題のない中、我々投資家はどのようなスタンスで活動していけばよいのでしょうか。

ここでひとつの考え方を述べてみたい。これらについては賛否両論あると思いますが、絶対のない相場の世界ですので「そのような考え方もあるんだなあ」程度に捉えていただければよろしいと思います。

まず、投資とは将来的に収益を得ようとする活動です。そのためには、今後の景気動向を的確に判断して投資を行うことです。しかし、将来を予測することはできても、これらを投資の収益に結び付けていくことは現実的には難しいものがあります。好業績予想銘柄に投資すれば誰でも儲かるはずですが、実際にはそのようになっていない現実は多くの投資家が知るところです。

個別銘柄について考えて見ましょう。実際に投資をするには個別銘柄のファンダメンタルズなどを検証し仕掛けに入るわけですが、実際に仕掛けに入ったとしても、その後の上げ下げは50%程度です。たとえ、好業績銘柄に投資しても全体の相場変動に大きく振り回されることになります。

相場の予測をするのは無理である。個別銘柄を検証して仕掛けてもすべて上手く行くとは限らない。このようなことから、株式投資で実際に儲けている投資家が3%程度しか存在しないという結果になるのでしょう。

多くの個人投資家は、買いオンリーであり「株は買うものである」という固定観念を持っています。そのような考えは間違いではないのですが、現実的に株式市場は20年以上もの下降トレンドを形成しています。そのような環境の中で、買いのみでは、その収益にも限界があります。

20年以上もの下降トレンドも結果論でしかないのです。後講釈は評論家に任せておけばよいのです。明日のことは、株式市場においても個別銘柄においても分からないことです。これらは投資家の永遠のテーマであり、今後も解決できない問題でしょう。

投資市場の変動要因には、ファンダメンタルズから需給関係、投資家心理などあらゆる要因が絡み合って変動しています。個人投資家が、これらの要因をひとつひとつ解析し検証することは無理というものです。これらは機関投資家であっても著名な投資家であっても無理なことでしょう。

であるならば、分からないこと、解決できないことは初めから捨ててしまってはいかがでしょう。所詮、無理なことをしようとするから悩んだり苦労したりするのではないかと思うのですが・・・。

では、一般的に重要とされる、投資の常識とされる相場の見通しや個別銘柄のファンダメンタルズなどを検証せず投資活動を続けていくには一体どのような方法があるのでしょうか。

相場においても個別銘柄においても予想は無理としても現在の状況は分かるはずです。たとえは、株価が過去一年間の高値近辺にあれば、今後の展開は分からずも、ある程度高値水準にあると判定できるはずです。反対に、株価が過去一年間の安値近辺にあれば安値水準にあると判定できるはずです。

このような判定を全銘柄で行い集計すれば、現在の相場全体の水準が分かるはずです。このように集計された相場全体の指数は、紛れもなく現在の指標となります。そこに予想や主観は一切入っていません。

集計された相場全体の指数をもとに、現在の相場水準を判定し、それらに沿った運用を行えばよいのではないでしょうか。ただ、これらの指標の利用の方法を間違っては元も子もありません。

たとえば、相場水準を判定後に相場全体が、平均水準より高い位置にあった場合、一般的には高い位置にあるので、買いは控えて空売りでもしようかと考えがちですが、このような考えは間違いで、逆に買いを増やすべきです。なぜなら、平均水準より高い位置にあった場合には、その推移も判定しなければなりませんが、往々にして相場は上昇トレンドを示していることになるからです。

上昇トレンドであれば買いとなるのは当然でしょう。相場全体の指標がピークを打って下り坂を示してからでも空売りは遅くないでしょう。

もし、相場水準が中立で推移した場合には儲けが出ないように考えられます。たとえば、現在の数値で割安とされる複数銘柄(テクニカル的に)を買いに回し、現在、割高とされる複数銘柄を空売りしたとしますと、相場水準が中立で推移しても割高、割安銘柄は時間経過とともにおおむね収斂されてきますので、大きな収益は期待できないものの、それなりの収益が得られることになります。

このようにして、個別銘柄の売りと買いの資金量を現在の相場水準に合わせながら運用することで破綻することなく継続的な運用が可能となるのではないでしょうか。

現在の相場水準は、当研究所の「相場観測指数」であり、「ヘッジ比率」なのです。また、割高、割安銘柄は、個々の売り銘柄であり、買い銘柄なのです。さらには、個別銘柄をランキングして、銘柄選択が容易にできるような分析システムとなっています。

相場の見通しや個別銘柄の今後の展開を予測することは大いに結構なことですが、これらは統計的に見ても、その確率は50%程度に収斂することになります。であるならば、株式投資を別の角度、別の視点から捉えることも必要となってくるのではないでしょうか。


『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』



   ≪ リスク管理とシステム化 ≫
2020/05/15(Fri)

2020/05/09 のコメントです。

投資市場において、偉大なトレーダー達は投資手法より、マネー・マネージメントが重要であると述べています。市場から退場を余儀なくされた投資家の多くは、リスク管理を盛り込んだ戦略を取っていなかったために大損に見舞われ消えていった。

リスク管理では損切りは最も重要な項目ですが、リスク管理はこれだけではありません。保守的で優秀なトレーダーは、1回当りのトレードは、総投資額の3%程度としていると言います。この3%は、理論的にリスク逓減するためには、30〜50銘柄に分散するべきであるという理論と一致するものです。

さらに、リスク管理には、もし当初の投資金額の一定割合を失った場合には、いったんポジションを手仕舞って、どこが間違っているか検証し、これらを解決した後に再度チャレンジするという方法もリスク管理の範疇となります。

また、明確な投資戦略(売買ルール)を持って、それらを確実に実行していくことも重要です。多くの投資家は、本当の困難に直面したときには、投資家自身の基本的な投資哲学なしには、自分のポジションもその運用の維持もできなくなるとも言われています。

投資家自身のコントロールも必要となってきます。これらは常々申し上げています投資家の感情の問題です。投資家自身の自制心の問題です。これらもまた、リスク管理の前提となります。

自制心は、投資家自身の投資手法を実践する上で、その判断の迷いを少なくする効果もあります。多くの迷いの後の決断は間違ったほうを選ぶからです。なぜなら、迷いの後の決断は安易なほうを選びがちとなるからです。投資において、「良いほうに見えるのは、往々にして悪いものである」という言葉があります。

多くの投資家に対し膨大な研究を行った心理学者は、勝ち続けるトレーダーは「戦う前から勝っている」と述べています。確信を持っているトレーダーは、パニックに陥らない強さを持っているとも述べています。

これらから、投資の世界で成功するためには明確な投資戦略、リスク管理、投資家自身のコントロールなどが上げられますが、これらは基本的なものであり他にも多くのクリアしなければならない問題もあります。

これらの問題を私自身に当てはめて見ます。まず、投資戦略ですが、これらに対しては、ある程度方向性は見出したものの未だ納得できるものではありません。しかし、リスク管理においては、確実に実践しているつもりです。そのためか、現在でも市場に留まっていることができています。

「投資家自身のコントロール」については、全くできていないと思っています。私は小心者であり、性格的には相場の世界には向いていないことを自覚しています。「相場の世界には向いていない」と分かっていながらどうして、という疑問がわいてくるでしょう。

「相場の世界には向いていないのに、なぜ相場の世界に」、これらの理由については割愛しますが、詳しくは拙著をお読み下さい。

私は、これらの矛盾を私自身がどのように克服して行ったかは、すでに当欄でも解説してきましたが、これらの問題を「売買のシステム化」により解決し、感情移入のない運用を目指したわけです。長い時間をかけ、紆余曲折を経て現在に至っています。

私は、現在の運用において、その売買の判定をシステムにまかせ、その執行時にも株価チャートなどほとんど見ることはありません。一番注意をしてチェックしているところは「ヘッジ比率」です。ヘッジ比率にポジションを合わせることです。その際に、個別銘柄の詳細についてはあまり検証していません。ランキング上位から選択しているだけです。

売買の判定とその執行には、何も考えずシステムの指示に従うわけですから、相場に向いていない私にも運用が可能となるわけです。こうして現在でも完全なる売買のシステム化を目指しています。


◆ヘッジ比率(相場観測指数)の使い方

ヘッジ比率は買いと空売りの投資金額の比率です。たとえば投資金が1000万円であったとします。現在のヘッジ比率が、買い70、売り30であった場合、買いに700万円、空売りに300万円となります。

ヘッジ比率の変化により、銘柄を入れ替えて買い、売りの投資金を現在のヘッジ比率に合わせながら運用することを基本とします。ヘッジ比率は日々変化しますので厳密に合わせなくても傾向を見て、それらのヘッジ比率におおむね合うようにします。

また、銘柄入れ替え時に新規仕掛けの適切な銘柄がない場合があります。たとえばヘッジ比率に合わせるため、新規の買い銘柄を建てようとしたが適切な銘柄がない。そのような場合は、無理に買い銘柄を探すのではなく、反対に空売り銘柄を決済してヘッジ比率に合うように調整します。



   ≪ 投資活動を振り返って ≫
2020/05/09(Sat)

2020/05/02 のコメントです。

安倍総理大臣は5月6日が期限となる緊急事態宣言を延長する方針を明らかにしました。政府は対象地域を全国としたまま、延長の期間を1か月程度とすることで調整を進めているようです。まだまた油断はできません。

さて、投資に対する目的ですが、これらに対しては異口同音「儲けるため」と答えると思います。しかし、その思いと行動が一致しているでしょうか。知らず知らずのうちに我を忘れ、その興奮に一喜一憂することになっていないでしょうか。

自分の動機と行動が正反対であることは、自分自身の中に明らかに衝突をもたらすことになります。結果的に、これが苦痛であったり悩みとなってくるのです。これらは意識することなく発生するため、このようなことにならないよう十分注意をして、常に自分の動機を確認すべきです。

投資市場は厳しい世界です。市場で勝つためには、その動機と行動が一致して、そして、間違った考え方を排除し客観的な判断が必要となってきます。もし、これらの一つでも欠けていれば、戦う前に負けていることになります。

投資においては、投資家の性格や個性が前面に出てきます。そのため、その運用では投資家自身の個性や快適さに合った投資手法を選ぶべきです。これらのことは、きわめて重要なことですが、投資市場に長く留まることによって、知らず知らずの間に自分に合った投資スタイルに落ち着くものです。

たとえ、システム売買が優れているといっても、それらが自分に合っていなければ採用する必要はありません。自分に合わない投資手法での運用では、いずれ、それらの手法が我慢ならなくなり継続できなくなるものです。

儲かる運用システムがあるといっても、年配の投資家には、デイトレードのように毎日モニター画面に張り付いて見ていなければならない運用には耐えられないでしょう。

多くの投資手法を試すことは重要なことです。その中から自分に合った投資手法を選択すべきです。結局のところ、成功した投資家が最後に行き着いたのは、自分自身の性格や、個性に合った快適な投資手法であり、投資スタイルでなのです。

今日のような時期だからこそ、今までの投資活動を振り返ってみたい。特に、何らかの理由により投資活動を一時中断している投資家に考えていただきたい。投資を中断した理由や原因は何だったのだろうかと。

刺激のある楽しいはずの投資活動を中断せざるを得ない原因の多くは「損失を被った」ではなかろうか。しかし、投資の世界で損失を被ることは日常茶飯事であるにもかかわらずである。それは「損失を被った」ではなく「大きく損失を被った」でしょう。

もし、大きく損失を被らなければ現在でも市場に留まっていたであろう。市場に留まれない一番の原因は「リスク・コントロール」ができていないことに尽きる。投資手法がリスク管理を盛り込んだ手法となっていなかった、あるいはリスク管理を盛り込んであっても、その実行ができなかったのどちらかであろう。

いずれにしても、投資で収益を上げるには市場に留まり、継続的な運用を続けるに限る。そのためには、やはりリスク管理の徹底以外にはない。投資の基本は誰でも理解しているシンプルなものです。

しかし、分かっていてもできない。それは「悪魔のささやき(感情)」によるものであり、これらは投資家自身以外に排除できる者はいない。


『もっとも恥ずべきことは、失敗することではなく、それは失敗から立ち直れないことである』



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