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…知って得するページ…

   ≪ 頑張りましょう ≫
2019/12/21(Sat)

2019/12/14 のコメントです。

投資家は、大いに夢を膨らまして投資市場に参入してくるものの、市場の厳しさを体験するのに時間はかかりません。そして、苦悩しながら退場していきます。これらの様相は昔も今も変わりません。

散々打ちのめされて退場した投資家が、二度と市場に戻ってこないかと言いますと、そうでもないようです。市場が活性化し、ニュースなどで取り上げられると、すでに傷が癒えたか血が騒ぐのかムラムラしてきて、再び市場に参入してきます。

市場が活況を呈しているということは、相場水準もおおむね高値圏で推移していることが多く、そのような時期に再度参入してきても結局は高値掴みとなってしまいます。確たる投資技術も持たない投資家は、いつもこの繰り返しとなります。

投資知識も乏しく、投資技術も未熟な投資初心者であればやむを得ないところでしょう。最初は誰でもそのような道を辿ってくるのです。しかし、投資技術は、時間の経過とともに、それなりに身に付いてくるものです。

問題はそれからです。退場者を含め一時撤退者には復活には時間がかかります。もし、再起したとしてもそのブランクは大きなものとなります。

一般的に、一時でも退場して再度もとの状態に戻るには、ブランクの期間の三倍の時間が必要であると言われています。そのようなことから、私は、市場からの全面撤退ではなく、最小単位の売買でもよいから継続して市場に参加し続けることをお奨めします。

市場に参加し続けることによって、常に相場に注意を払うことができますし、そこから何らかの経験を得ることもできるはずです。今なお投資に関心があるなら市場にとどまるべきです。

何事もやめることは簡単です。しかし、続けることは容易なことではありません。楽な方に逃げても何も残りません。残るのは屈辱と後悔だけです。今までの努力が無に帰することになります。初めて市場に参入した時のことを思い出してください。

相場に限らず、何事でも目的を成就するためには困難はつきものです。人生においても困難の連続です。壁に突き当たって苦悩します。しかし、目標だけをしっかり見定めておけば必ず困難を振り払い壁は乗り越えられます。あきらめないことです。心新たにして頑張りましょう。

小学校の教科書的ではありますが、下記に苦難を乗り越えた偉人達のルーツを取り上げてみました。

◇エイブラハム・リンカーン(アメリカ国民に最も愛された大統領)
1832年の春にビジネスのトラブルから無職になり、その後1835年には恋人のAnnを亡くし、かなりの打撃を受ける。1832年に州議会に立候補したが落選し、それから数えて合計8回の選挙に落選する。結婚してからは次男を病気で亡くしている。

◇チャールズ・ダーウィン(進化論の方向性を確立し、生物学で重要な功績を残した自然科学者)
医師の道になじめずあきらめた時、彼の父親に「動物を捕まえることしか脳がない」と言われた。彼自身の自伝にはこう書かれている。「父親や師範からはごく平凡な子供と思われ、どちらかというと一般の知性レベルに達していないと思われていたようだった」と。

◇トーマス・エジソン(発明王の異名を持つ発明家)
彼は小学校の教師に「学習する知能がなさすぎる」と言われ、仕事は2度「生産性がなさすぎる」と解雇され、電球の発明に1000度の失敗があった。後にインタビューで記者に「1000回失敗したという気持ちはどういうものですか」と尋ねられ、「1000度の失敗をしたわけではない、1000のステップを経て電球が発明されたのだ」と答えた。

◇アルベルト・アインシュタイン(相対性理論を築きあげた理論物理学者。20世紀最大の天才)
彼は4歳になるまで話すことができず、7歳まで文字が読めなかった。両親は彼の知能が低いと思い、先生の一人は彼のことをこう表現した。「精神的に遅れており、社会性はなく、いつまでもとりとめのない空想にふけっている」学校を退学になったあとチューリッヒの学校から入学を拒否されている。後になんとか読み書きができるようになった。

◇ヘンリー・フォード(自動車会社フォード・モーターの創設者)
自動車会社が成功するまでに7度の失敗、5度の破産をしている。

◇ベーブ・ルース(アメリカのメジャーリーグで、34年間ホームランの最高記録保持者)
子供のころは非行少年で両親もお手上げで、矯正学校に入れられた。ホームラン記録を作るまでは三振記録も持っていた。714本のホームラン記録に対して、1330回の三振をしている。

◇チャーリー・チャップリン(「喜劇王」と異名を持つ、俳優であり、脚本家であり、そして映画監督)
父親はアル中で死去、母親は精神病にかかり、孤児院や貧民院を転々とする。ハリウッドは当初チャーリーのパントマイムをナンセンスだと酷評した。

◇ゴッホ(「ひまわり」などで知られるポスト印象派の代表的画家)
牧師をしていたがみすぼらしいと、伝道師の仮免許を剥奪される。奇行が目立ち精神病院に入れられる。生きている間に描いた絵は800余りほどあったが、生前は一度しか絵が売れたことがなく、その一つも友だちの妹がたった400フランク(約5700円)で買った。


『成功しないのは、成功するまでやらないからである。成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである』

『「あきらめ」とは、成功一歩手前のことを言う。あきらめれば、それまでの努力 がすべて無に帰す』



   ≪ 投資の本質を考える ≫
2019/12/14(Sat)

2019/12/06 のコメントです。

何事においても、事を成すには基本的な指針を立てて計画性をもって挑まなければなりません。投資においても、過去の経験から学び取ったことを生かしながら積み上げていかなければなりません。

初心者であれば「損切りは絶対に実行しよう」「ナンピンは絶対にしない」などと目標を立てて実践に入ります。初心者であっても損切りをしなければいけないことなどは理解しているはずですが、やはり、実践においては躊躇する場面が出てきます。

投資において、やってはいけないこと、やらなければいけないことなど、投資家であれば十分理解しているはずです。理解しつつも実践できない原因はどこにあるのでしょうか。

たとえば、損切りは絶対実行しなけれはならない項目ですが、それが実行できないということは、損切りの本質を十分に理解していないところにあるのです。誰も「そんなこと分かっているよ」と言うでしょうが、はたして、損切りについて真剣に考えたことがあるでしょうか。頭だけで理解しているだけではないでしょうか。

今まで損切りについて、理論面や実践面から深く考えたことがあったでしょうか。実践において、損切り場面でなぜ躊躇するのか、なぜ苦しむのか、スムーズな損切りはどのようにしたらできるのか、その本質まで深く考え抜いたことがあるでしょうか。

損切りすることにより「苦しみから解放された。嬉しいことだ。」と考える投資家はどれだけいるでしょうか。多分、皆無に近いでしょう。視点を変えてみると、損切りすることにより投資家は楽になるはずです。そのように考えている投資家はいるでしょうか。

損切りは、苦しい、辛いということは、損切りを一方方向からしか見てないからです。投資の本質を知るということは、このようなことなのです。深く掘り下げて考えるべきです。

投資の世界に限らず、苦しい、辛いという時は儲かっていないときです。過去を振り返ってみて、儲かっている時は楽しかったはずです。これらを逆説的に考えると、楽しくなければ儲からないと言えるのです。

これは論理の飛躍と思われるでしょうが、あながち間違いではありません。体験的に苦しい時は儲かりません。楽しい時は儲かります。投資の世界で苦しみ続けているから、その判断に迷いも生じ、結果的に間違った判断を下し、さらに負けるという結果となっているはずです。今までの自分の投資経験を振り返ってみてください。そのとおりになっているはずです。

では、楽しい投資にすれば儲かるのかということになりますが、その答えは「まさしく、そのとおり」ということになります。そこで、楽しい投資にするには、どうすればよいのか・・・。

前記のように、損切りすることは、苦しみから解放されて嬉しいことだと捉えるべきです。実際にそのとおりではないでしょうか。損切りすることにより、それ以上の損失を被らないで済むことになります。これは投資の不変の法則である「損小利大」に合致することになります。

儲けよう、儲けようと考えているから儲けが逃げていくのです。苦しい、辛いから利益が上がらないのです。投資の本質を理解し楽しい投資とすることにより、自ずと利益は転がり込んでくるのです。投資の本質を理解すべきです。


『千歳の憂いを抱くなかれ嘆くなかれ、今こそ楽しむべし遊ぶべし。楽しくない人生には価値がない。人生を計算するな。今を楽しもう』



   ≪ 相場から学んだこと ≫
2019/12/06(Fri)

2019/11/30 のコメントです。

私は、投資の世界に長い間参加し続けています。しかし、その前半は紆余曲折、試行錯誤の連続であり、決して楽しいものではありませんでした。後から考えれば、投資人生の前半は「修行の時代」ではなかったかと思います。

師匠も持たず、何もかも手探りの状態でした。この苦しい時代を乗り越えられたのは、株式投資を生活の糧にしようという強い信念と、就職などせず、退路を断ったことにあると考えています。

もちろん、その途中には、散々打ちのめされて何度もやめようと思ったことはありました。思考力がなくなり放心状態となったこともしばしばでした。しかし、逃げ場がありません。前に進むしかありませんでした。あらゆる書物を読み、あらゆる投資の実験をしました。しかし、確たる手ごたえはありませんでした。

このような苦悩した時代を今になって振り返ると、その体験が私の投資に対する現在の基盤になっているように思えます。そこで私は「人生には無駄がない。負の裏には必ず正が存在する」という考えに至りました。このように、相場の世界から、一般社会では学べない多くのことを学びました。

当コメント欄を継続して読まれている方にはご理解いただけると思いますが、私の投資に対する姿勢は一貫しているはずです。たとえ大暴落があろうと、どのような相場展開になろうと、その投資方針や考え方は何ひとつ変わっていないはずです。軸はぶれていないはずです。これらは長い修行の時代に培われた「信念」であると考えています。

私は常に、投資の世界から人生や社会を見ています。投資の世界は、勝つか負けるかの世界です。非常に厳しい世界です。そのような世界から一般社会を見てみると、そこには大きな矛盾や間違いがあることが分かってきます。

一般社会で経済活動をしている人も投資活動をしている人も、そこに求めるものは皆同じではないでしょうか。それは「人生をより豊かに楽しいものとする」ではないかと思います。

それらの目標を達成するためには何をすればよいか。道は違えども、その目標は共通のものであるため、その目標に向けた考え方は同じになるはずです。その考え方こそ目標達成の原点となります。その考え方に間違いがあれば目標達成には至りません。

私が常々申し上げている「投資で成功するには、投資技術や理論だけではなく、その考え方にある」ということは、このことなのです。一般社会には、矛盾や間違いが多くあります。そのような社会から投資の世界に参入しても、投資の世界では一般社会の常識など通用するところではありません。その考え方が投資の世界では通用しないから負けるのです。

また、私は「投資の成果は本人の性格に回帰する」とも述べています。ここで述べた「考え方」「性格」は、個人の「心」の問題となります。決して、技術や理論の問題ではありません。

「心」は人間を形成している基盤であり、それぞれ異なるものの、ある一定の目標に向けては、そこに共通の意識(心)とならなければなりません。では、具体的に「目標達成のための意識」はどのようにすればよいか、という問題が立ちはだかります。

「貧すれば鈍する」ということわざがあります。このことわざは、投資の世界のことわざであるようにも思えてなりません。つまり、負けが込むほどさらに負けるということを言っているようです。

負け続けるとパニックになり、冷静な判断ができなくなってさらに負けてしまうということは、投資家であれば経験していることです。「冷静な判断ができなくなって」も心の問題です。このように投資の世界では、最後には心の問題に行き着くことになります。

私が長い間、投資の世界で学んだことは「人間の心がすべてを支配する」ということです。

私は、投資の世界で成功するには、まず、この「心」の問題を解決しなければ、そのほかの問題をクリアしても成功にはおぼつかないと考えています。この問題については、今後のテーマとして当欄で解説していきたいと考えています。


◆下記に、私が相場の世界から学んだいくつかの格言をご紹介いたします。

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『人生をより豊かに楽しくするためには、ポジティブ・シンキング。つまり、すべ てプラス思考で捉えることである』

『撒かない種は生えてこない。行動しなければ何も得られない。撒けば撒いた種のとおりの花が咲く』

『現在の苦境を嘆く。それは過去の最良の時と比較しているからである。だからいつも不満を言う。愚痴をこぼす。視点を変えろ。最良のときはこれから来る』

『どのような状況に追い込まれても生きる道は必ずある。あきらめず考えろ』

『心がすべてを創造する。すべて心から始まる。身体は心の代理人』

『己のほかに敵はなし。向かう敵は自分だけ』

『「あきらめ」とは、成功一歩手前のことを言う』

『逃げては何も残らない。逃げてもまた元のところに戻るだけ』

『恐怖はためらいを作り出し、結局、恐怖を現実にする。恐怖は無知が作り出す』

『人生に無駄はない。「負」の裏には必ず「正」が存在する。必ずバランスはとれる』

『追い風を自分の実力と錯覚するな。追い風はいつか逆風となる』

『現実はありのまま受け入れろ。拒否すればいつまでも悩みは続く』

『失敗は自分が失敗と認めたときに、はじめて失敗となる。失敗を引きずり拒否しているから失敗の経験が生きてこない。失敗は失敗を意識したときから始まる』

『困難は体験という財産。困難は成長過程における学習である』

『犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要である』

『人は自己暗示や固定観念によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。殻を破れ』

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』

『もうダメだと観念しても、まだ下がある。「もうダメだ」と考えられる間は冷静な状態であり、まだまだ下がある。思考能力が停止し、放心状態となってしばらくしてから初めて好転する。耐えよ』

『お金は後から付いてくる。金を追うな。お金は行動の結果である』

『乗り越えられない壁は、いつも自分の心の中で作っている』

『失敗すること、嫌われることを恐れていては何も手に入らない』

『不運なこと、自分で処理できないこと、説明できない現象を「神の領域(運)」として収拾したがる。しかし、それでは何の解決にもならない。必ず自分に原因がある。解明せよ』

『人生は、自分が考えるそのものになる。人生を支配するのは習慣的な心にある』

『人間とは思考が創り上げるものである』

『禍も、やがて明日の幸いをもたらす前兆である。万象は流転する』


○これらのほかにも多くの格言がありますので、折を見てご紹介したいと思います。



   ≪ ピラミッティング ≫
2019/11/30(Sat)

2019/11/22 のコメントです。

さて、一般的に投資初心者はリスク管理などしていないため、暴落などあって、持ち株が評価損になると、困った、困ったと頭を抱えてしまいます。そして、しばらくして、その打開策を考え始めます。

最初に考えることは「ナンピン」です。ナンピンは平均コストを下げることができるため、投資初心者でも容易に活用できます。投資初心者にとってはナンピンは、精神的に楽なのです。損切りの苦痛を味わうことなく、下げに対して買い増ししていけば、戻ったときの見返りも大きいからです。

ナンピンは、上昇相場であれば有効に働きますが、ナンピンの機会は少なくなります。。下降相場ではナンピンほど怖いものはありません。特に信用取引によるナンピンは致命的となります。

私はナンピンを完全に否定しているわけではありません。ナンピン回数や資金配分など、最初から計画的に行うものであれば否定するものではありません。しかし、ただ損をしたくないという感情的な計画性のないナンピンに対しては完全に否定します。

ところで「ナンピン」の反対の売買手法をご存知でしょうか。その手法はあまり認知されているものではありませんが、投資のプロの間では、それなりに利用されているようです。

それは「ピラミッティング」手法と言います。ピラミッティングとは、建て玉を増やすときの方法です。簡単に言えば、建玉を増やすときに、現在持っている建玉の評価益を使って建て玉を増やしていくというものです。評価益で建て玉を増やすということは、儲かっていなければピラミッティングは使えません。

よく、ナンピン買い下がり、あるいはナンピン売り上がりと同じように思っている人を見かけますが、まったく正反対の方法だと言えるでしょう。取引のレバレッジ効果を大きくすることで、リスクも利益も増えるという意味においてはナンピンもピラミッティングと同様です。

しかし、ナンピンの場合は負けている時にさらに建て玉が増えて行くわけです。勝っているときに増やすリスクと負けているときに増やすリスクでは、どちらのリスクが大きいか、数学的な説明をするまでもないでしょう。

かの著名な投資家であるW・Dギャンも「失敗しない24のルール」の中で、ピラミッティングの有効性を説いています。「ピラミッティングは、タイミングに注意を払い、株が活発になり抵抗線を抜けてから買い増しを入れ、支持水準を割るまで待って売り増しをかける事。」と言っています。

同じ建て玉が増える過程においても、ナンピンとは考え方が根底から違うことがわかると思います。

しかし、この手法にはいくつかの落とし穴があることは否めません。@株価が上がり続けることが前提条件である。A株価が上がるに連れてリスクを軽減せねばならない中、上がるに連れてリスクを積み重ねている。この2つがピラミッティング手法の難点でしょう。投資の世界に絶対、完璧はないわけですから・・・。

当研究所の分析システム(ペア・トレード、裁定取引を除く)は、基本的には、このピラミッティング手法であると言えます。相場上昇時には、ヘッジ比率(買い)が上昇し、それらに伴い空売りを手仕舞い、買い建て玉を増やしていくわけですから。

相場には絶対、完璧はないわけですが、投資の基本となるものはあるはずです。それらの基本に忠実に実践することが、投資の世界で収益を上げ、そして生き残る秘訣ではないでしょうか。

「ピラミッティング」手法は、儲かっているときに建て玉を増やしていくもので、これまた勇気のいることです。投資初心者には、ナンピンより数倍難しい手法ではありますが、ここでは、このような投資手法もあるということ理解していただければよろしいと思います。



   ≪ 投資家の会合で・・・ ≫
2019/11/22(Fri)

2019/11/16 のコメントです。

最近はめっきり少なくなりましたが、投資家の会合に出席してみました。投資家の会合に出席して感じたことをいくつか述べてみたいと思います。まず一番に感じたことは、出席したメンバーが以前と比べて、ほとんど全員といってよいほど入れ変わってしまったことです。以前から知っている人は、2、3人だけでした。私は皆勤賞を貰いたいくらいです。

さらに、出席者がピーク時からみると五分の一程度となってしまったことです。現在の株式市場から考えるとやむを得ないのかもしれませんが、その会合は、株式投資だけではなく、FXや仮想通貨といったトレーダーも参加する会なのです。以前はFXのトレーダーも多くいたと思ったのですが・・・。投資家の寿命は4〜5年と言われていることが、にわかに現実味を帯びてきます。

聞くところによると、FXや仮想通貨、オプションのトレーダーもその多くが損失を被り撤退していったそうです。自称プロと呼ばれる人達も上下に揺さぶられ、変動が大きくると、やはり退場の憂き目にあってしまうのでしょうか。

また、最近はFXや仮想通貨、オプション市場への参加者の割合が多くなっているという。以前は、株式投資の参加者が多かったものの、現在はFXが中心のようです。さらに、最近はオプション市場への参加者も増えているようです。ほとんどの話題がFXや仮想通貨、オプションでした。株式投資なんか面倒くさくてやってられないとの雰囲気でした。

これらの投資市場の割合の変化について、その要因を私なりに考えてみました。まず、株式市場で投資活動を行う場合には、それなりの投資資金を必要とします。500円の株を1000株買っても50万円必要です。分散投資となるとさらに多くの資金を必要とします。

そのため、株式投資ではある程度のまとまった資金がなければ参加できません。一方、FXなどは、10万円ぐらいでも売買は可能です。若い人達は、潤沢な資金があるわけではないと思いますので、いきおい小資金でできるFXなど走ってしまうのでしょうか。

ある人が面白い話をしていました。「はじめは株式投資でスタートするものの、損失を出し投資金が目減りすると、少ない資金でできるFXに行かざるを得ないんだよ。そして、さらにオプションへと、投資金がどんどん減っていくから、小資金でできる市場へ転がっていくんだよ」と。

株式投資→FX→オプションは、「リスク小」から「リスク大」へという構図になることを理解しているのでしょうか。小資金だからリスクを犯しても一発大儲けを狙っているのでしょうか・・・。

さらに感じたことは・・・。投資家は、それなりに自分の投資に対する考え方や投資手法に自信を持っているものです。ましてや、トレーダーの会に参加するような自称プロの投資家達は、確固たる投資理論を持っているはずです。それはそれでよいのですが、その後が大変です。

自称プロの投資家は、その自説の投資論を自信たっぷりに延々とまくしたてます。他人の話など一切聞き入れず、マシンガンのように打ちまくります。投資家は孤独なビジネスでもあるためストレスも溜まっているのはわかりますが、投資論以前の人格をも疑いたくなります。トレーダーの会に行くと必ずこのような人が何人かいます。

私なんかいつも聞き役です。ちょっと口を挟むと「それは間違っている」などと、シャツトアウトされます。私はキャリアもあり最年長者なんだけどなぁ・・・。誰かが「そのような考えが間違っていて損をしたときはどうしますか」などと水を差すと「損をしたことなどない」と言い切ってしまう。皆さんは間違っても、そのような投資家とならないようにしてくださいね。

自説を説くのもよいのですが、それはノウハウであり、本来は公開すべきものではないような気もするのですが・・・。それとも、そのノウハウは役に立たないから喋りまくってストレス発散しているのでしょうか。

投資論もいろいろ、人も十人十色、投資家も「ああだ、こうだ」と動き回っている、そんなこんなの夜でした。


『大知は愚の如し。知識が増えれば増えるほど社会性は失われる』

『饒舌は信用に値しない。饒舌は自分の「非」を無意識に隠す行為である』



   ≪ 五分五分 ≫
2019/11/16(Sat)

2019/11/08 のコメントです。

相場の行方など誰にも分からないことです。投資の世界は答えのない世界でもあり、エコノミストなどがどのような立派な解説をしても「当るも八卦、当らぬも八卦」と言ったところでしょうか。

予想も五分五分、上げ下げも五分五分の世界で、どのようにして収益を上げていけば良いのでしょうか。投資の世界に答えはないというのは、このあたりからきているのだろうか。

投資の世界が五分五分であるのならば、適当に買い付けしてもその結果は五分五分となるはずです。理論上、これでは収益が上がりませんが損も出ないはずです。しかし、投資市場を見わたすと、ほとんどの投資家が利益を上げていないばかりか、大きな損をだしています。なぜでしょうか。

このあたりに、投資で収益を上げるためのヒントが隠されているような気もします。投資の世界が五分五分であれば、儲ける人も半分、損する人も半分、その収益も平均すればトントンとなるはずです。しかし、現実にはそのようになっていないようです。

これらの問題を解決できれば、収益を上げるとまではいかなくても、大きく損をすることにはならないはずです。このようなことは、投資家でなくても分かっているはずです。

その答えは簡単です。損となった銘柄をいつまでも持っていて塩漬けとなっている。さらに利益となった場合に利益を伸ばせないところにあります。つまり「損大利小」の売買をしていることです。自分の売買がどのようになっているかは、決済の済んだ売買一覧を見れば分かることです。

これらの問題は、当欄で何度も解説していますので、今さら述べることもないとは思いますが、投資の原点はこのあたりにあるのです。

たとえどのような売買手法であっても、売買の基本である「損は小さく、利益は大きく」の売買手法でなければ、投資の世界では生き残れないのです。しかし、これらを理解しつつも実際の売買においての行動は、これらと反対の行動を取ってしまうものです。

なぜ反対の行動を取ってしまうのかについても何度も解説しています。これらの問題を解決できない間は、投資家は苦悩し、悩み続けることになります。

私は常々「投資家の収益は投資家の性格に回帰する」と述べています。つまり、勝ち組はいつも勝ち組に、負け組みはいつも負け組となります。

これらの問題を突き詰めていくと、予想も五分五分、上げ下げも五分五分の世界で、収益を上げ続けるためには、相場の予想でもなく、投資手法の問題でもないことが分かります。では何か。

それは投資家自身の問題となります。投資家自身の性格の問題となります。投資において損切りが必要であることなど誰でも知っています。しかし、知っていてもできないのは、ほかならぬ投資家自身の問題となるのではないでしょうか。

一言に「投資家自身の性格の問題」と言われても、何をどのように改善するべきなのか分かりません。損切りの必要性を感じ、壁に「損切り厳守」と書いて、毎日読み上げていても、それらが破られるのは時間の問題でしょう。

これらの問題は、投資家自身の問題であり、他人があれこれ言っても始まりません。これらの問題を解決する意味において、当研究所では「システム売買」をお奨めしていますが、それらの指示に従って売買の注文を出すのも投資家自身です。しかし、分かっていても損切りができないように、その指示に従うことができなければ元の木阿弥です。

私は長い間、投資市場で投資活動をしていますので、投資のアドバイスはできても、投資家の最終決断のために、本人に代わってキーボードを叩くことはできないのです。

投資で収益を上げることは、相場の予想を当てることでもなく、投資に対する理解度の問題でもなく、投資手法の優劣でもなく、本当は、投資家の心の問題、つまり、「投資家の感情のコントロール」にあるのです。

私は、投資心理学や哲学書を読んで、これらの答えを捜し求めています。

私は、ついも投資家を応援するつもりで解説しているのですが、私の性格なのでしょうか、いつもネガティブな解説となってしまい申し訳ございません。


『心ここに在らざれば、在るものも見えず。チャンスを失う』

『乗り越えられない壁は、いつも自分の心の中で作っている』



   ≪ 日はまた昇る ≫
2019/11/08(Fri)

2019/11/01 のコメントです。

株式市場の変動の基本的要因はファンダメンタルズにあります。現在の株式市場の動向は、その基本的要因であるファンダメンタルズに起因していることは、投資家であれば誰でも知るところです。

では、具体的にどのような問題が内在しているのでしょうか。英誌エコノミストは、「未知の領域に踏み込む日本」「日本の重荷」「日本症候群」などと題した日本特集を掲載した。少子高齢化が、日本経済の再活性化やデフレ脱却の大きな障害になっており、日本はこの問題に最優先で取り組む必要があるなどと警告している。

同誌は、「日本がこれから世界に与えられる最大の教訓は、高齢化が経済成長力を吸い取るということだ」。もちろん少子高齢化は日本だけの問題ではない。先進国の多くは、多かれ少なかれ同じ問題を抱えている(移民国家である米国の人口は増え続けているほか、フランスは出生率を大幅に高めることに成功した)。だから「日本の教訓」と同誌は言う。問題を放置しておけば日本のようになってしまうという警告である。

特に、労働力人口の減少、引退世代に対する現役世代の数の減、少子高齢化と人口減少によって需要減少等が問題であると提起している。世界に先駆けて少子高齢化社会になりつつある日本。その日本の対策を世界は見つめている。模範例になるのか、反面教師になるのか。分かれ目は目の前だと締めくくっている。

人口問題がどれほど経済の足を引っ張っているかについて政府の認識はどの程度の認識を持っているのだろうか。世界に先駆けて少子高齢化社会になりつつある日本。その日本の対策を世界は見つめている。

前例のない急速な高齢化の進行と労働力人口の減少が、日本の経済と社会に大きな影響を及ぼしていると指摘。国内総生産(GDP)では、中国に世界第2の座を明け渡し、2050年までにはインドやブラジル、インドネシア、メキシコ、トルコにも抜かれると予測した。

かつて繁栄を誇り、数十年で急激に衰退したアルゼンチンに例えて、日本が「東のアルゼンチン」になる可能性にも言及。その上で、日本が高齢化と人口減少にどう取り組むかを世界は注視しており、生産性向上や移民の積極的受け入れなど「文化的な革命」が必要だとしている。

以上が、英エコノミストの内容であるが、まさしくそのとおりであろ。しかし、少し飛躍しすぎているとも感じられる。少子高齢化が景気低迷の一因であろうが、この問題は一朝一夕では解決できない問題でもある。このような要因により経済も株式市場も低迷しているのだろう。政府は明確なビジョンを持って国民を導いて欲しいものである。

私は、長い投資体験の中から学んだことがあります。それは「どのような状況に追い込まれても必ず生きる道はある、あきらめず考えろ」。このような考えで厳しい相場の世界を生き抜いてきました。

日本は戦争に敗れてから、明るい未来を目指し、頑張って高度成長時代を成し遂げた実績があります。日本人は、打ちのめされてもすぐに立ち直るだけの強い精神力を持っています。そして、人間の教育が次の時代を切り開くということです。

財政難や見通しの立たない経済状況であり、また、株式市場もいまひとつと言ったところですが、そのような環境を嘆いていても始まりません。それでも生きていかなければなりません。われわれには知恵がある。嘆き悲しむ前に考えることです。

何事においてもすぐには成果は出ないものです。株式投資においても、このような時期にしっかりと勉強し、理論武装して戦いに挑むことです。


『人間は、すべて生き延びる術を持って生まれてきている。それを妨げるのは否定的なものの考え方にある』

『現在の苦境を嘆く。それは過去の最良の時と比較しているからである。だからいつも不満を言う。愚痴をこぼす。視点を変えろ。最良のときはこれから来る』



   ≪ 心の問題 ≫
2019/11/01(Fri)

2019/10/25 のコメントです。

私は、長い間、投資の世界に身を投じ、あらゆる投資手法を研究し、また実践してまいりました。当初はやはり失敗や挫折の連続でしたが、多くの紆余曲折を経て現在に至っています。しかし、まだまだ投資の本質は見極めておりません。

今になって感ずることは、相場の世界は人生の縮図のように思えてなりません。相場の世界にも人生と同じように「喜怒哀楽」があり、その多くは平坦な道ではありません。「喜怒哀楽」は、心の問題であり、これらの部分では、相場の世界は人生の縮図といえるでしょう。

本来、株式投資を始めるきっかけは、資金を増やすことにあるわけですが、それは最終目的ではないはずです。資金を増やして欲しいものを買おうとか、老後を豊かに過ごそうなどではないかと思います。つまり、最終的に満足や幸せを得たいとのことではないでしょうか。満足や幸せは心の問題でもあるわけです。

これらの夢を叶えるためには、それなりの努力も必要となってきます。そのために投資家は苦労もいとわず頑張っているはずです。しかし、現状では「労多く、功少なし」といったところでしょうか。

一般社会では、経験を積めば、それなりに成果は上がるものです。10年、20年とキャリアを積めば、その道では、ひとかどの人間として成長します。そして、それなりの収入も得られるはずです。

一方、相場の世界は人生の縮図と考えるも、一般社会のようにはなっていないところもあります。何が違うのでしょうか。何が問題なのでしょうか。皆さんは、これらについて真剣に考えたことがあるでしょうか。

会社勤めであれば、多くの社員がおり、また毎月決まった日に給料が振り込まれます。たまには、帰りに同僚と居酒屋などに行って上司の愚痴をこぼすこともあるでしょう。給料も決まった日に決まった額が振り込まれるため、住宅ローンなどの支払も容易にできます。

投資の世界では、個人投資家においては同僚はいません。そのため、愚痴をこぼす相手もいません。収入も、自ら投資金を出して収益を得ますが、時に損をすることもあり収入は安定しません。また、収益もキャリアに比例しません。これらの点が一般社会と大きく異なる点です。

しかし、もうひとつ大きく異なる点があります。一人の人間が社会に出るまでには幼年期を含めて、親や先生などの指導を受けながら学習し、20年近く勉強や体験を積んで社会に出て行きます。これに比べ、相場の世界はいかがでしょうか。

相場の世界には、相場の世界に入るために、これといった訓練も受けません。何の資格も必要ありません。正しい道を指導してくれる先生も師匠いません。正しいと思われる教科書もありません。それでどうして、投資の世界で収益を上げ続けることができるでしょうか。

投資の世界には正しい答えがあるわけでないのですが、それであっても、最低限、「これだけはやってはいけない」ということがあるはずです。これさえも学習せずに投資市場に参入すれば、結果は自ずと分かります。かつて、私がそうであったように、個人投資家は、投資資金とわずかな知識があれば投資で収益を上げられると考えています。

個人投資家においては、悩みを聞いてくれる同僚もいないため、一人で悩みます。一人で悩めば、その決断は必ず曲がります。また、投資金においては、その資金量が少ないため、急速な資金の増大を狙うあまりギャンブル的な勝負に出てしまうことになります。投資知識を得る環境もなく、いたずらに売買して右往左往してしまいます。

このようなことから、一向に投資技術も上達せず、投資金は目減りする一方です。投資において、何が必要で、どのような考え方で、どのようなアプローチすれば良いのかは当欄で何度も解説していますので、今更述べることもありませんが、その解説すら、一個人投資家の体験からであり、絶対的なものではありません。

私を含め多くの投資家は、いまだ投資の本質は見極めておらず、いつも彷徨っている状態ではないでしょうか。最近、私が考えるに「投資とは負けの続くゲーム」であるため、そこにある投資家の心理状態は常に「負」の状態ではないかと考えます。

心理学的に心の「負」の状態が続くと、心身面やあらゆる面において良い傾向にはならず、最終的には「負の連鎖」が起こるとされています。つまり、負けが込むほど負けるという現象はこのことを言うのでしょうか。

これらの問題を克服する意味において、儲かっているときと損をしているときの心の状態を思い浮かべてみてください。これらは、相場に限らず一般社会においても過去において楽しかったとき、苦しかったときの心理状態を比較してみてください。そのとき何が違っていたかを考えると、そこにヒントがあるはずです。

これらの問題に対処するには、「相場に入れ込まない」「気持ちを切り替える」等の対処が必要かと思います。しかしながら、負けが続くとそうもいかないのが現状ですが、そこはできるだけポジティブな考えで対応したいものです。

私は、唯物論者であるものの、最近は心の問題をテーマに、心理学や哲学、思想、はたまた遺伝子学などの書物を読み漁り、投資における心の問題を究明しようと勉強しています。


『ひとりで考え悩むほど、正しい解決方法から遠ざかり、そして曲がる。』

『人間は、すべて生き延びる術を持って生まれてきている。それを妨げるのは否定 的なものの考え方にある。』



   ≪ 空売り銘柄選択の基本条件 ≫
2019/10/25(Fri)

2019/10/18 のコメントです。

株式市場の最高値は1989年12月の38915円である。あれから30年以上も経過している。現在の株価は2万円前後であり、株価ピーク時より半分の水準にある。この
ような状況を投資家はどのように捉えているのでしょうか。

「株式投資とは、企業の将来に夢を託し、長期に持つものである」と教わってきた。もし、それらの理論が正しければ、投資において収益を上げているはずです。しか
しながら、現状から見ると残念ながら、その理論も当てはまっていないようです。

企業の将来に夢を託し、さらに長期な視点で見て行かなければいけないのだろうか。それにしては、われわれ人間の寿命は短すぎる。歳を取ってからお金が貯まって、
そのお金でエンジョイするといっても・・・。

このようなことから、最近は「株式投資離れ」を起こしている。個人投資家の減少である。しかし、いったん投資の世界に足を踏み入れた者は、そう簡単には抜け出
せない。投資の世界には魔物が住んでいる。株式投資で投資金を減らした投資家はどこへ行ったのだろうか。

一般に、ギャンブルで大負けした者は一発逆転を狙い勝負に出る。これは誰でも持っている人間の心理である。そこで、株式投資でうまくいかなかった投資家は、こ
ぞってリスクの高いFXに参入して逆転を狙う。

しかし、ギャンブルで大負けして一発逆転を狙っても、大儲けしたという話はあまり聞かない。その反対の話はよく聞く。このような行動に走らせるのも、人間の本
来持っている本質なのだろうか。みな同様な行動を取りたがるようだ。

投資の世界は、その基本となるベースはみな同じところにあります。株式投資だろうがFXだろうが基本的には同じです。今の仕事が自分には不向きだから、辛いか
らといって他の職を探そうと考えても、仕事の厳しさは、どこへ行っても同じではないだろうか。

足を地に付け、その道を究めるなどということは、もう時代遅れなのだろうかと、ふと、疑問に思い悩む今日このごろです。

さて、相場は「買い」と「売り」で成立します。ならば、買い一辺倒ではなく「売り」があってもよいのではないでしょうか。そこで、「空売り」の基本について解
説してみました。


◆空売り銘柄選択の基本条件------------------------------------------------

基本的には、以下の条件により空売り銘柄の選択を行います。しかし、投資家の資金量や投資スタンスにより許容範囲を設けてもよろしいと思います。

1.資本金300億円以上。  
資本金の大きい銘柄は、値動きが重く、空売りで最も危険とされる仕手株化を
避けやすい。

2.浮動株率30%以上。
  浮動株の多い銘柄は、値動きが重く空売りに向いている。

3.信用取組み比率4倍以上。 
  売り残が少なく、信用取組み比率が大きい場合には株価は上昇しにくい。

4.買い残の多い銘柄。
  買い残が多ければ将来的に売り圧迫となる。

5.過去一年間の最高出来高を確認後が望ましい。
  多くの出来高ができることにより、高値圏である確率が高くなる。

テクニカル分析においての空売りは、個別銘柄の市場に出回っている資金量が多いほど仕手株等にならず、空売り銘柄に適していることになります。よって、できる
だけ大型株で、買い残の多い銘柄選択するように心がけます。


◆空売り銘柄を絞り込む

1.最高出来高による絞込み
空売りとは、高値で仕掛け、安値で買い戻すわけですから、まず、仕掛けにおいては、現在の株価が高値圏にある銘柄を探さなければなりません。

一般的に、テクニカル分析においては、出来高の多いところは高値圏であり、出来高の少ないところは安値圏であるといえます。このような考えから、直近の出来高
と株価が過去一年間で最高出来高となり、株価も最高値近辺にある銘柄を探していきます。

2.株価変動幅による絞込み
われわれは、空売りにおいても値幅取りを行うわけですから、ある程度変動幅の大きい銘柄を選択しなければなりません。そこで変動幅の大きい銘柄を選択します。
過去1年間のTOPIXの高値と安値を選び出し、その変動幅の2倍以上の変動幅のある銘柄を選択することになります。

{([過去1年間のTOPIXの高値]−[過去1年間のTOPIXの安値])÷[過去1年間のTOPIXの安値]×100}×2 より変動幅の大きい銘柄を選択します。

---------------------------------------------------------------------------

『犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るためには、必ずその対価が必要である。』



   ≪ 信用取引の注意点 ≫
2019/10/18(Fri)

2019/10/12 のコメントです。

信用取引は絶対にしないという投資家も多いようです。しかし、利用の仕方によっては投資の幅を広げるという意味で活用できるのではないでしょうか。そこで信用取引において注意しなければならない点について解説いたします。

信用取引を行う場合、委託保証金が必要です。委託保証金に代わり、株券などの代用有価証券でも信用取引の担保として扱うことができます。もし、ここで持ち株の株券を担保にしたとします。東証一部銘柄の担保掛目は80%程度でしょうか。

一般に、信用買いで株価がある一定幅下げると追証が発生します。株券を担保にして最大限に信用取引をしますと、相場が10%ほど下げると追証が発生します。

なぜなら、相場全体が下げると担保にした株券も下がり担保評価も下がります。さらに信用で買い付けした銘柄も下げることになるため、相場のわずかな下落によっても追証が発生することになります。そこで、それでは困ると考え追証を入れます。しかし、相場がさらに下げればすべてアウトになります。

株式投資は、今後の企業業績などをみて将来に投資をするのですが、追証は明日のことです。企業の見通しを云々する前に追証を何とかしなければなりません。つまり、短期的な株価変動は需給関係で決定するということです。短期売買では、この需給関係を重点に検証しなければなりません。

「買い」を信用取引で行う場合、持ち株などの現物株を担保にすることはあまりお奨めしません。なぜなら上記のように最大限に信用取引をすると一瞬において破綻する可能性が高くなるためです。

信用取引を行う場合、担保となるものは相場変動に左右されない現金や国債、債権などを担保にするべきです。相場変動により担保となる「分母」は変動しないものとしなければなりません。

信用取引においては、レバレッジをかけることにより成功したときのリターンも大きくなります。これも信用取引の魅力のひとつです。しかし、投資には失敗は付ききものです。失敗したときの処理、つまり損切りをすばやく行わなければなりません。レバレッジをかけているため、損失の場合、その金額が大きくなります。信用取引においては「早めの損切り」は絶対です。この点を十分認識して信用取引を行っていただきたい。

証券会社などは担保の3倍まで売買できるなどと宣伝していますが、これらに惑わされることなく2倍程度が限度ではないかと考えます。

信用取引は、本来はリスクヘッジのために利用されるものです。しかし、現在、信用取引を実践している多くの投資家は、上記のように間違った考えで利用をしているようです。

もし、持ち株などの現物株を担保に差し入れて、信用取引をするのであれば「空売り」を行うべきです。「空売り」であれば、相場上昇となって空売り銘柄が引かされることがあっても、現物株も総じて上昇し、担保の保全が図れるからです。反対に相場下降となった場合には、担保の目減りを空売りの利益でカバーすることができます。

以上のように株式投資では、しっかりとした理論的根拠を十分理解された上で売買されれば信用取引も必要以上に怖がる必要はないと思います。株式投資に対する不安は、投資知識の欠如からくるものです。しっかり勉強して投資技術を磨いてください。

また、我々投資家は、実業の世界にはない「空売り」という武器を持っています。今後、起こりうるであろう景気後退局面においても、その動向に左右されず「買い」と「空売り」を駆使して、安定した収益を上げていきたいものです。


『識者は行動しないで結論を出したがる。やってみなければわからない。行動すれば新しい展開が見出せる』



   ≪ 恐怖とは無知からくるものです ≫
2019/10/12(Sat)

2019/10/05 のコメントです。

失われた30年とも言われて久しくなりますが、株式市場も長期的な往来相場となっています。このような状況の中で空売りを実践する投資家も多くなってきたようです。

しかし、空売りは怖いので絶対にしないという投資家もまだまだいるようです。何を根拠にそのように考えるのか分かりませんが、これは間違った考えであり、これらの多くは知識の欠如からくるもので、しっかり理解して実践すれば空売りも買いも同じです。

恐怖とは無知からくるものです。空売りの基本をしっかり身につければ必要以上に怖がることではありません。空売りをマスターしなければ、下降相場では、指をくわえて見ているだけになってしまいます。

本格的な株式投資を考えられている方は、やはり「空売り」手法も習得しなければなりません。「投資とは長期間にわたり継続して運用する」ものであり、これらの観点からも相場下降期などでは、空売りは不可欠な手法となります。

「空売り」は青天井となってしまい、「こわい」というイメージがあるようです。たしかに上昇時は出来高も伴い急激に上昇しますし、その急騰場面で「空売り」するのはかなり勇気がいります。しかし、株価チャートを見ればわかると思いますが、昔から「天井3日、底百日」といわれるように、その期間は短く、底値近辺の値動きと比較すると明らかに異なっていることがわかります。

株式市場でコンスタントに利益を上げていこうとするには、やはり空売りは欠かせないものです。特に昨今では暴落もあり、また景気低迷が叫ばれている状況では、空売りを絡めた売買は必須のものとなります。

相場下降となれば、買いのみで売買している投資家は、しばらくは休みということになります。「休むも相場」とも言いますので、それはそれで正しいと思うのですが・・・。

私の話で恐縮ですが、私は株式投資を生業としていますので、もし、今後の相場展開を下降と判断したときには、やはり買いのみでは休まなければなりません。しかし、株式投資を生業としている者にとっては、いつ回復するか分からない相場をいつまでも待っているわけにはいかないところです。

そこで、どうしても下降相場では空売りを採用する必要に迫られます。売り方は、買い方に比べ不利(利益幅などで)であるなどと言っている場合ではありません。果敢に空売りを仕掛けて売買を継続していきます。

投資の究極は、投資利回りにあるわけです。相場が下降だからといって投資金が休んでいては、その利回りも低下します。投資に準備した資金の一部で投資して、たとえ多少の利益を上げたとしても、その利回りは、投資金(投資のために準備した資金)に対する利回りで考えなければなりません。

もし、株式投資をビジネスとして捉えるならば、どのような相場展開になろうと継続的な運用ができ、また準備した投資資金をフル稼働させることができる売買手法がベストと考えますが、皆さんはいかがでしょうか。

空売りをマスターしないで株式投資の上達は望めません。空売りをマスターして、オールラウンド・プレーヤーになることです。


『失敗することを恐れていては何も手に入らない』

『行動を伴わない決断は決断ではない。決断は行動をもって裏付けされる』



   ≪ メンタル ≫
2019/10/05(Sat)

2019/09/27 のコメントです。

当コメント欄を書き始めて、早いものでもう20年がたとうとしています。当コメント欄は同じ人間が書き、狭い業界の解説をしているわけですから、当然ながら、その話題も限られてきます。読者の皆さんも相も変わらない内容に食傷気味ではあると思いますが・・・。そのような内容にも拘らず毎回お読みいただき感謝しております。

当コメント欄では、相場の今後の見通しなどは一切解説しておりません。なぜなら、分からないからです。分からないことを無責任に解説するわけにもいきません。相場の今後の見通しなどは、ウェブサイトなどに溢れんばかり解説してあります。必要であれば、そちらを閲覧されれば、卓越した専門家が詳しく解説されています。

私の投資に対する考え方は、長い投資体験の中から積み上がってきたものであり、万人向きではないことは十分承知しています。私も最初に投資の世界に足を踏み入れた時は、現在のような投資に対する考え方は全く持っておりませんでした。しかし、その後の紆余曲折をへて現在の投資手法にたどり着いたわけです。

現在の投資手法が一番良いとは考えておりません。投資の世界には、正しい答えがないように、現在の投資手法は、ひとつの通過点であると考えています。今でも、もっと効率的でパフォーマンスの上がる手法はないものかと模索している状況です。

今までの投資体験の中でいちばん苦労し、悩んだことは何であったか。それは、投資手法の構築と思われるでしょうが、実は、意外にもメンタル面においての苦悩がいちばん辛い思いをしました。もちろん、その原因は成績が振るわないということに起因しているのですが、実はそれだけではないのです。

相場が上昇し利益を得ても、市場平均がこれだけ上昇しているのに、自分の成績はその平均より大きく劣っている場合などは「なぜだ」と思い悩むものでした。そこで、投資の世界は、相場が上がろうと下がろうと苦悩し続けるものであることを体験しました。

投資の世界は「歓喜と恐怖と欲望の世界」と言われますが、信用評価損率をみても分かるように「歓喜」は一瞬です。そのほかは「恐怖」の時間帯となります。投資活動を行っている多くの時間は、この「恐怖」の時間となるため、投資家はこれらの対策も考えておかなければなりません。

投資家の皆さんは、このようなメンタル面のケアはどのようにしているのでしょうか。「投資とは長期間にわたり継続して運用する」ものであり、これらの問題を避けては継続的な運用もできなくなります。

相場で損害を被り、メンタル面もボロボロでは投資の意義も見出せません。メンタル面の損失はお金に換算することはできませんが、おそらく、相場での損失より大きなものとなっているはずです。大きなキズを負うと、それらがトラウマとなり、その後の投資活動や社会生活に意識する、しないに係わらず影響してくるものです。

私自身もそのような経験は数多くあります。今でもその後遺症を引きずっている部分もあります。私にとっては、相場は人生そのものであり、今さらそこから逃げることもできません。これらの問題と対峙しながら進むしかありません。

投資家心理は、投資において非常に重要な部分であり避けては通れません。失敗を引きずると心配性や不安症になり、何事にも積極的になれなくなります。私は常々投資で一番難しいことは、投資家の「感情のコントロール」であると述べています。

これらの問題の解決策(運用のシステム化)は、すでに何度も解説していますので、今さら述べることもありませんが、投資家のメンタル面の重要性を十分認識し、これらの解決に当らなければなりません。

株式投資は心理戦争とも言われています。心理的に追い詰められては、その戦いはすでに「負け」ということになります。現在は、情報化社会であり情報が氾濫しています。これらの情報やまわりの雑音に振り回されることなく、自分を見失うことなく精神的に安定した状態で売買していただきたい。

今後の相場展開を予想することも大切ですが、投資を実践している投資家のメンタル面の問題は、それ以上に重要な問題でとなります。


『恐怖はためらいを作り出し、結局、恐怖を現実にする』



   ≪ 小心者 ≫
2019/09/27(Fri)

2019/09/23 のコメントです。

ラグビーワールドカップが始まり、日本チームは初戦(ロシア)に勝利し、ラグビー経験者の私としても嬉しい限りです。しかし、第二戦は世界一位のアイルランドとの対戦となりますので皆さんも応援してください。

私はラグビーを見つつ、相変わらず分析システム開発を行っています。パソコン5台で24時間ノンストップで稼動し、ミュレーションを行い分析データの収集をしています。

パソコンが5台で24時間フル稼働しますと、部屋の温度も5度ほど上昇するため、エアコンで冷房している状況です。また、個別にファンなどで冷却しています。コンピュータは熱に弱いので長時間の稼動では注意をしなければなりません。しかし、注意はしていたものの、早速1台のパソコンがクラッシュしてしまいました。

私のシステム開発は徹底した検証にあります。過去20年以上の株価データをもとに分析データの収集を行いますが、全銘柄で行うため24時間フル稼働しても第一回目のデータ収集に半月ほどかかります。現在は、仮眠を取りながらデータのチェックを行っています。

膨大なデータの分析に多くの時間を費やしても、期待する結果が得られないと非常に落胆するのです。しかし、これらはいつものことであり、今までの経験において、その検証結果の99%は使い物にならないという結果でした。今回はそのような結果にならないことを期待しているのですが・・・。

私が、どうしてこのように徹底した検証を行うかということですが、これらは私自身の性格からくるものではないかと思います。実は、ここだけの話ですが、私は精神的には非常に小心者であり、また心配性でもあります。

生き馬の目を抜くといわれる相場の世界で、よく小心者でここまでやってこれたかと疑問もわくでしょうが、私自身は、小心者だから今までやってこれたと思っています。もちろん、今まで何度もどん底まで突き落とされたことはありますが・・・。

昔の仲間には「ここは勝負どころだ」と言って、大きく勝負に挑む投資家(勝負師)もいたのですが、今は誰一人として残っていません。私は、小心者だから恐ろしくて、そのような大きな賭けには出られなかったのです。それでも多くの失敗をしました。

小心者はいつも不安の中にいます。迷ったとき、悩んだときには何か支えが必要となってきます。投資の世界ですから、周りを見渡しても相談する相手もいません。皆さんも少なからず、このような経験をされていると思います。そのような時、皆さんはどのように対処しているのでしょうか。

以前にも説明いたしましたが、一般に出回っているテクニカル分析指標は、単独での長期間の運用には耐えられないことは述べました。これらの指標が利用できないのであれば他の方法を探すしかありません。しかし、周りを見渡しても信頼できる投資法がありませでしたし、多くの投資文献を読み漁っても同じことでした。

よりどころを求めてさまよった挙句にたどり着いたのが「自分で投資法を構築しなければならない」ということでした。私は、そのよりどころを「徹底的な検証」に求めたのです。何が正しいか分からない投資の世界で、そのよりどころを他に求めず、自分の目で見て、自分で確証を得ようと考えました。とは言うものの・・・。

自分で投資法を構築しようと考えたものの、何から手を付けてよいのか分からず暗中模索の状態が続きました。現在でもその状況には変わりありません。しかし、現在では、投資市場から退場せずに、生き残れる程度のレベルには達したかなと思っています。

現在、株式市場は多少反発したものの、もちあい状況が続き投資家も苦しい状況に追い込まれています。投資の世界では良くあることとはいえ、多くの個人投資家が戦線離脱して行ったように、投資家にとっては切実な問題です。このような時の心の支え、よりどころも必要となってきます。

投資は孤独な仕事です。自立した投資家となるためには、常にメンタル面のよりどころを作っておかなければなりません。これは投資技術以上に重要な問題です。


『他力本願に得るものなし。依頼心の強いのは自立していない証し』



   ≪ 信念なき者は付和雷同する ≫
2019/09/23(Mon)

2019/09/13 のコメントです。

一般に、投資家は手持ち株の評価で相場を云々する。現状で収益が上がらないことに頭を痛めている。当然であろう、投資家は収益を上げたいために投資活動を行っているわけであるから。株式市場が出来高減少となり、ボックス相場状況では、収益が上がらないのもやむを得ないところでしょう。

しかし、このところの上昇で投資家は喜んでいると思いきや、今までの往来相場の習慣が抜けないためか、すでに利食いしてしまっている。やはり相場は難しい。順張りのシステム売買はまだ決済のサインが出ていない。(9月13日現在)

我々投資家は、キャピタルゲイン(値幅取り)で収益を上げようとしているわけですから、相場が大きく変動しない現状では、その収益も限られてきます。持株の評価が上がらないことを投資手法が悪いなどと考えるのは早計ではないでしょうか。投資家はこれらを十分理解する必要があります。

収益が上がらないことを投資手法に問題があるとして、他の投資手法に乗り換えても同じことです。現在は、株式市場自体に投資機会が少ないわけですから・・・。逃げ回るかのように、次から次へと投資手法を変えても結局は同じところに戻ってくるだけです。

私自身の過去2年の成績を見ても、その収益のほとんどが空売りでの収益となっています。買い方にとっては、苦しい相場展開であったことを物語っています。

もし、過去2年間、買いのみで運用しても、あまり収益が上がらなかったと思います。通常の相場では、空売りの収益は買いの半分程度といわれています。それなのに、空売りでの収益が多かったということは、株式市場は投資機会(買い方には)に恵まれなかったことになります。

FXについてはどうか。なぜこのようなブームとなっているのか、私なりに分析してみました。まず、FX取引は、証拠金取引であり小額の資金で売買が可能です。そのため、資金の少ない若い人や主婦層でも気軽に売買ができるというメリットがあります。

また、成果(結果)が出るのが早いというのも魅力のひとつです。高いレバレッジでの売買が可能であり、時として大儲けができます。そのほかにも株式投資のような銘柄選びが必要なく、容易に参入しやすいなどがあります。しかし、お金儲けに安易な方法などないことも理解しておくべきです。

このような理由からFX取引は盛り上がっているようです。まさにFXでなければ投資ではないと言わんばかりです。しっかりとした投資理論や投資技術を持って行うのであれば問題はないと思いますが・・・。

また、最近は「金」も高騰しブームとなっているようです。だいぶ昔の話ですが、やはり「金」ブームが起こり、金を購入するため店頭に行列ができたことを思い出します。当然ながら、その行列には家庭の主婦も並んでいたことを記憶しています。

その後、「金」相場は、長期間にわたり低迷したことは言うまでもありません。今、ブームだからといって付和雷同するのもいかがなものでしょうか。しっかりとした知識を身につけて売買していただきたいものです。

投資資金は、利益を求めて世界中を駆け巡っています。お金は利益の上がるところに集まるものです。株式市場では、利益が上がらないため資金が逃げていきます。そして投資家も・・・。

しかし、どのような投資先でも盛衰はあるものです。ブームになったからと追いかけていては、いつも後追いとなってしまいます。投資とは将来に対して投資するものです。ここで投資の原点に立ち戻り考えてみてはいかがでしょうか。


『逃げては何も残らない。逃げてもまた元のところに戻るだけ。』

『ブームはバブル。信念なき者は付和雷同する。』

『お金は後から付いてくるもの。金を追うな。』



   分析システム開発
2019/09/13(Fri)

2019/09/07 のコメントです。

東京市場はなかなか先が見えてこない。長いもちあい状況にある。これでは投資家が疲弊してしまうのは当然であろう。個人投資家の多くが離脱して行ったこともうなずける。このような状況下ではやむを得ないことであるが、現状を理解して、焦らず、事務処理をするがごとく日々売買を続けていくべきでしょう。

以前、当欄である証券から「自動売買(カブロボファンド)」運用システムに、当研究所の分析システムの参加を誘われたことがありました。しかし、その趣旨が合わず、お断りしたという経過を説明いたしました。

現在、当該証券では、多くの運用システムの中から選ばれた優れた4種類の分析システムでカブロボファンドを運用しているとのことですが、それらのシステム運用の成果はいかがだろうか。。

設定から一年間の成績は、マイナス6%ほどらしい。市場のボラティリティが低下し、売買のチャンスが少なかったことなどが理由らしい。つまり取れない相場もあるということです。焦らないことです。しかし、現在に至ってもそれらのシステム
で大儲けしたという話は聞こえてこない。

私は本来の仕事であるシステムの開発を続けています。今回は壮大な計画を立てているのです。それは、投資における「期間」の分析、研究を行う考えでいます。テクニカル分析における「期間」の取り方は非常に難しく、その期間の設定如何では、売買が反対になってしまうこともあります。

これらの期間の設定は、短期売買では短く、中、長期売買では長めに設定するのが一般的ですが、期間設定の難しいところは、その相場展開によって株価変動パターンが異なるため、その設定期間に合えばうまく行くし、合わなければうまく行かなくなります。ちなみに、現在のような、もちあい相場では、そのサイクルが短いため分析期間も短めに設定することになります。

しかし、もちあい期間は、いつ終わるか分かりません。今後も続くのであれば分析期間も短めに設定したままでよいでしょう。しかし、相場のことであるから、いつブレイクするか分かりません。そこが相場の難しいところでもあります。

そこで、今後は、私の研究テーマである「相場変動に合わせながら、その分析期間を自動的に変化させる」について開発を行おうと考えています。頭の中では、ある程度の構想はでき上がっているのですが、やはり、実際にバックテストなどして検証してみなければなりません。

一般に、株価が低迷している時は、そのスパンも長くなりますが、出来高を伴い株価が大きく変動するときなどは、その分析期間も短く取らなければなりません。つまり、投資家の資金の回転や変動パターンなどを数値分析して、その変動に応じた分析期間を設定すれば良いのではなどと考えています。

もし、これらの研究がうまく行けば、どのような相場展開にも対応できるオールラウンドの運用が可能となるわけです。従来は、短期売買用、長期売買用などと分けてシステムを構築していたものが、これらが一本化され、まさしく、あらゆる相場展開に対応する人工知能的なオールラウンド・プレーヤー・システムとなるはずです。この話を友人に話すと「それは無理だね」と一笑された。

夢は夢として、システム構築には多くの時間を必要とするため、今後は長い道のりとなると思いますが、これらのシステム構築に向けて、コツコツと孤独に耐えながら頑張っていくつもりです。

「投資の世界には正しい答えがない」と言われますが、私は、現在でも試行錯誤しながら、ひとり悩みながらも夢を追いかけています。


『入れ込みすぎは盲目となる』

『本来あるべき姿から乖離したものは、いずれ是正される』

『絶対無理だと言われた先にも道はある』



   ≪ 損切りについて・・・ ≫
2019/09/07(Sat)

2019/08/31 のコメントです。

最近の東京市場は寄付きから値が飛ぶ。これは米国市場の変動による影響が大きい。先物市場(日本)の夜間取引では、米国の市場の変動に追従しているため米国市場に大きな変動があると夜間の先物市場も変動し、翌日の東京市場が前日より大きくカイリして寄り付く。最近はこれらの傾向が顕著である。

それはさておき、我々個人投資家は、このような環境の中でも稼いでいかなければならない。しかし、実態は、東京市場と同様に思わしくない。信用取引状況から見ると、個人投資家が苦境に立たされているのが浮かび上がってくる。

信用取引の評価損率は常らマイナス状態。これで驚いてはいけない。評価損率は、なんと過去に一瞬プラスになった時もあるが、後は、すべてマイナスの状態で推移している。これをなんと説明できようか。

評価損率と市場の長期のもちあい状態では、投資家が市場から退場していく理由も理解できる。かなりネガティブな話題となってしまいましたが、このような状況下でも、懸命に頑張っている投資家もいるはずです。

信用取引を実践している投資家が、恒常的に損をしているということは、翻れば、その投資に対する考え方や投資手法が間違っているとは言えないだろうか。儲からないのは、何かが間違っている証でもあるのです。

ならば、間違いを正せば利益を上げることができるのだろうか。私は「できる」と考えています。投資の世界には正しい答えがないといわれていますが、反面、明らかに間違っていることはあるはずです。それらを排除するのです。

信用取引を実践している投資家は、平均して、その考え方や手法が間違っているのです。だからこのような結果になるのです。今までの考え方やその手法を一度捨ててみたらいかがでしょう。そうすれば、利益を上げられるというものではありませんが、少なくても現状よりは良くなるはずです。

すると、「今までの考え方や手法を捨てるとしても、後はどうするのか」という質問がくる。答えは簡単です。ひとつのルールを実行するだけです。そのひとつのルールとは、誰でも知っていてできないルール「損切り」です。

私は、自分の運用において、銘柄数が多いこともあって、ほとんど毎日のように損切りが発生しています。たしかに損切りは楽しいものではありません。また損切りかと、うんざりするばかりです。しかし、損切りを実行しなければ生きていけないのです。生きていくために損切りをしているのです。

損切りとは、投資の基本中の基本であり避けて通れない道なのです。儲ける秘訣など簡単なことのです。損切りすることです。今さら、損切りについてくどくど申し上げても仕方がありませんが、投資で儲からないのは損切りができないからです。

損切りができていれば、儲からないにしても現在の状況よりは良いはずです。退場という憂き目にあうこともありません。迷ったら基本に戻れと言われますが、まさにそのとおりなのです。

「損切りなど、今さらあなたに言われなくても分かっているよ」と言ったところが本音ではないでしょうか。これらの点は、私も十分承知しています。そこで、話をワンランク上げて「どのようにすれば、スムーズな損切りができるか」について考えて見ましょう。

投資においては、その目的は同じであっても、投資家の資金量や性格は異なります。これらを一律に「こうすれば」と切ってしまっても解決はしないと思います。これらの問題は、今までの、私自身の大きなテーマでもあり、解決できなかった問題でもありました。

そこで、投資家すべてに当てはまるわけではないと思いますが、私なりの損切りについての考えを述べてみたいと思います。

1.仕掛け後は、株価チャートを一切見ない。損切りルールに基づいて、数値のみで損切りをする。株価チャートを見ると、どうしてもその判断に迷ってしまう。

2.できるだけ多くの銘柄に分散する。多くの銘柄に分散することにより、個別銘柄への入れ込みが少なくなり、損切りもこだわりなくできる。

3.株式ニュースや投資情報など、投資に関する情報を一切見ない、聞かない、話さない。情報を見たり聞いたりすることにより、迷いが生じ、その判断が左右されてしまうため。

4.究極は、やはり自分の構築した信頼できるシステムに「無」になって従うことでしょうか。


『スランプは、時に最良の友なり』 

 『困難は体験という財産』



   ≪ 悩みは知恵のはじまり ≫
2019/08/31(Sat)

2019/08/24 のコメントです。

今年の夏はかなり暑かった。梅雨が長く、梅雨があけたと思ったら猛暑。草木もぐったりしているようです。夏だから暑いのは当然ですが、何事も過ぎたるは及ばざるが如しである。

最近「100年に一度」という話も聞いた。こちらは非常に寒い話である。株式市場は今年の猛暑とは打って変わって寒い限りです。この寒さが堪えたのか、個人投資家は夏なのに冬眠に入っているらしい。

もし、現状でやむなく投資活動を休止している投資家が、今後も投資を行いたいと考えるならば、その原因を追究するべきです。市場が最安値だから、市場が動かないからなどと相場の問題にしてはいけない。投資家自身の投資に対する考え方や投資手法に問題があると理解している投資家はどれだけいるだろうか。

しかし、投資を生業としている者にとっては、冬眠するわけには行かない。相場展開がどのようになろうとも何らかのかたちで収益を上げなければならない。現在のような安値圏の状況でも運用が継続できる方法を考えるべきである。投資家はそのような覚悟ができているだろうか。

本業を持ち、サイドで株式投資をしている投資家と、株式投資を本業としている投資家の気持ちの持ち方は雲泥の差があると思う。サイドで株式投資をしている投資家は、本業という逃げ場がある。逃げる場所があれば困ったときに退避することもできる。

しかし、株式投資を本業としている投資家には逃げ場はない。石にかじりついても続けていかなければならない。この差は大きい。意気込みが違う。

必死になれば何とかしようと考える。市場が最安値を更新し続けるのであれば、休むこともよいが、それでは生活が・・・。買いのみでの売買では継続性もないし・・・。さりとて、ナンピンも愚かしいし・・・。などと。

「悩みは知恵のはじまり」と言う。悩めば悩んだだけの見返りはあるものです。逃げては何も得られるものはないし、再開してもまたゼロからのスタートとなる。何事も続けなければ、その成果は得られない。どのような相場展開となろうとも継続できる投資手法を考えるべきです。

当研究所の分析システムは、どのような相場展開になろうとも継続できるシステムであると考えているのですが、いかがでしょうか。これは私の思い上がりでしょうか。実際に、現在の相場環境では、システムが売り主体となっているし、これらに沿った売買であれば一時休止とはならないような気もするのですが・・・。

今後の日本は、団塊の世代のリタイヤとともに財政を圧迫し、日本経済の衰退は避けられないと考えられます。これらについては、以前のコメントで解説いたしました。このような状況下では、やはり最後に頼れるのは自分自身です。

相場が最安値になって「どうしよう」などと考えているようでは、この先は真っ暗です。株式投資など早いうちにやめるべきです。

もし、今後も株式投資を継続していくという考えであれば、もっと真剣に考えてほしい。もっと真剣に勉強してほしい。もし、突然のリストラにあっても動揺しないような体制を整えておくべきです。

投資の世界は「売り」と「買い」しかありません。あまり複雑に考える必要はありません。できるだけシンプルな方法であきらめず継続するべきです。


『「あきらめ」とは、成功の一歩手前のことをいう』

『希望と絶望は一字違い』



   ≪ 信用取引残高から見えてくるもの ≫
2019/08/24(Sat)

2019/08/16 のコメントです。

直近の日経平均は安値圏で推移しています。商いも低迷し、日経平均の寄付値は海外市場の影響を受け、前日の終値から大きくカイリして寄り付いています。これらも薄商いが原因であろうが、外部の影響で大きく振り回されている日本市場の何と情けないことか。

市場全体を見る指標に信用取引残高(三市場残)があります。これらの推移を注意深く観察している投資家がどのくらいいるか分かりませんが、市場全体を観測する上では重要な指標となります。

信用取引残高(三市場残)に絡む指標には、売り残高、買い残高、取組比率(貸借倍率)、信用評価損率などがあります。これらは市場全体を把握する上では、きわめて重要な指標です。

2019年08月09日現在で売り残高は 5億9350万株、金額 8631億3400万円、前週比 -3.05%、買い残高は 20億5945万株、金額 2兆3624億900万円、前週比 +2.07%、評価損率 -14.67%、倍率 2.74倍となっています。

ここでは信用評価損率について見てみましょう。現在の信用評価損率は -14.67%となっています。これはどのような事かと言いますと、信用取引で信用買いをしている投資家の手持ちの損益評価(平均で)はマイナス14.67%であるということです。

つまり、持ち株の評価が損となっているため、現在は頭が痛いといったところでしょうか。しかし、実際には「現在は頭が痛い」などと言っている場合ではありません。信用評価損率がプラスだったのは2013年5月17日のの+3.09%が最後でした。それから現在まで信用評価損率はすべてマイナスです。

2001年6月から現在まで信用評価損率がプラスになったのはたったの12週しかありません。あとはすべてマイナスです。ちなみに、2001年6月から現在までで信用評価損率のプラスの最高が+4.06%(2013.5.10)、マイナスの最高は-39.65%(2008.10.24)となっています。

ということは、信用買いをしている投資家は、いつも損ばかりしているということになります。これは信用取引についての数値ですが、現物株の評価損率はもっと悪いのではないかと思います。なぜかと言うと、塩漬けで何十年も持続している投資家もいると思いますので・・・。このような現状を皆さんどのように捉えいるのでしょうか。

ここでは詳しく解説はしませんが、信用取引残高(売り残高や買い残高)の推移やその最高値、最低値や取組比率。信用評価損率の推移やその最高値、最低値を捉えることで相場の天井や底を捉えることも可能となってくるのではないでしょうか。一度、日経平均との推移で比較検証してみてはいかがでしょうか。

株式取引は「長期間にわたり継続して運用する」ものであり、現在のような長期もちあい期においても生き残るためには、やはり、空売りなどを絡めて運用するべきと思います。信用買いも空売りも、そこに違いがあるとは思えないのですが・・・。

以上のように、信用取引残高の数値だけでも相場状況が判断できるものです。投資市場は、捉えどころがないものですが、このように公表された数値の分析でも相場状況は把握できるものです。

投資とは、公表され確定した数値のみで分析を行うものです。



   ≪ セオリー ≫
2019/08/16(Fri)

2019/08/10 のコメントです。

投資においてはいくつかのセオリーがあります。これらのセオリーを理解し、投資手法に取り入れることにより、更なるパフォーマンスの向上につながるものと思います。

■投資のセオリー その1  「投資は継続運用」
利用を決めた投資手法は、多少成績のばらつきがあっても、ある一定期間は辛抱して利用すべきであると思います。それらの中で、現在の相場状況に応じて投資手法の多少の調整をしながらもじっくり利用すべきです。ちょっとかじっただけで、次から次へとシステムを変えたのでは、何も身につかないし、何も得るものはない。「継続は力なり」

■投資のセオリー その2  「利回りについて」
投資においては、市場が大きく変動し、結果的に大きな利回りとなる場合もありますが、それらは追い風であり、ビギナーズ・ラックでもあるのです。投資とは「長期間にわたり継続して運用」するものであり、これらの前提にたてば、投資家が考えているほど「利回り」は高くはありません。もう少し現実も見てほしいと思うところです。ジョージ・ソロスであっても年率20%前後です。

■投資のセオリー その3  「損を受け入れる」
損は誰でも避けたいところです。しかし、投資においては損は影のように付きまといます。損失を受け入れられない、その原因は、誰でも持っている「損をしたくないという人間の感情」です。感情が出れば、必ず負けます。

投資世界では「損失を容認する」「損を受け入れる」という考えでなければ、継続的な運用はできなくなります。投資においては、損失を容認し、受け入れるべきです。株式投資をいくら勉強しても損失を避けることはできません。

■投資のセオリー その4  「損切りについて」
株式投資で儲からない一番の原因は「引かされた銘柄をいつまでも持っている」ということにつきます。評価損は膨らむし、資金の回転も悪くなります。これらの問題を解決しない限り、いつまでたっても、株式投資で利益を上げることはできません。

損切りができない本音のところでは、「評価損には耐えられるが、実損には耐えられない」といったところでしょう。投資においては「損切り」は必須です。しっかりと実行していただきたい。

■投資のセオリー その5  「投資は損切りから始まる」
勝率50%で利益を生み出すには「損小利大」以外にないことはすでに承知しているはずです。「勝率50%」と「損小利大」は、投資家が避けて通れない道なのです。

これらの法則により、新しく売買をスタートした場合、その売買では「損切りから始まる」ということが、投資のセオリーとなります。しかし、「最初から儲からないと許せない」という投資家も多いようですが・・・。

■投資のセオリー その6  「明確な数値による判定」
株式投資を実践していると、どうしても「明日は上がるだろうか、下がるだろうか」と気になります。しかし、どのように考えても答えは出てきません。わからないことをいくら考えても正しい答えは出てきません、明日のことは考えず、現在の数値で判断・決断すべきです。

■投資のセオリー その7  「株式投資の世界は別次元の世界」
投資の世界では、常に暴落などのサプライズが起きます。そして投資家はパニックになります。パニックになった投資家は、理性を失い、感情的になり、そして、本能のままに行動してしまうという結果になります。

このような状況は頻繁に起こります。投資家の感情が、その判断を狂わせ、収益の足を引っ張ることになります。感情的な売買では、最後には負けるということになります。投資の本質を見極めることです。



   ≪ シミュレーション ≫
2019/08/10(Sat)

2019/08/03 のコメントです。

日経平均は今年に入ってボックス圏の動きが続いています。現在はボックス圏の中間より下に突入している状況です。いずれ、どちらかにブレイクすると思われますが・・・。はたして?。

このような状況では儲けることは難しい。このような長いもちあい相場も珍しいが、これらの原因は、やはり対外的な問題であろうか。

このような相場展開では、投資家もうんざりし一時休戦、もしくは退場してしまうことになる。しかし、これも相場である。もちあい途中では、評論家達は、盛んに今後の展開をあれこれ述べていたが、ここにきてはトーンダウンしているようです。

このように、今後の相場展開など誰にも分かりはしないのです。分からないものに勢力を費やすのもいかがなものでしょうか。たとえある程度予想が当ったとしても、どこで仕掛け、どこで決済するかの判断までは難しいものです。

もし、その予想が外れたと判断した時点では(その予想がどの時点で外れたかが分からないが)、持株は大きくマイナスとなっているはずです。

このように相場の予想は、当るも八卦、当らずも八卦状態になる。このような意見を述べると、あちらこちらから反論がくる。「資格も持って評論しているのに、評論家を占い師呼ばわりするのは何事か」と。このような反論には、私は素直に「ごめんなさい」と言っている。でも、相場の実践キャリアは私の方が長いのに・・・。

そこで、相場は理論が上か、実践が上かとなる。もちろん、両方が必要なことは誰でも分かっている。要はバランスである。理論もなく実践のみでもダメであり、理論だけの頭でっかちでもダメである。車の両輪のようにバランスがとれていなければならない。

投資家であれば、このようなことは分かっている。しかし、理論と実践がバランスが取れているから儲かるかというと、そうでもないようです。更に何が必要なのでしょうか。

投資は人間が行うものです。人間は感情の動物です。ここまで話せば何を言わんとしているか分かるはずです。いつも述べていますので・・・。投資の世界で一番厄介で、一番難しいのは「感情のコントロール」です。

現在のようなもちあい相場では誰でもうんざりします。「うんざりする」のは感情です。これをシステム化されたコンピュータであれば、そのシステムに従い淡々と売買サインを出してくるはずです。機械には感情がありませんから・・・。

そこで、もし現在でも裁量的な売買をされている投資家であれば、それはそのまま続けて、一方では、シミュレーションで結構ですから、完全にシステムに従った売買を平行して、それらを記録してみてはいかがでしょうか。

これらは、ある程度の期間(1年以上)が必要かと思いますが、これらを比べてみたらどのような結果になるしょうか。まず、このような実験をしている投資家はいないと思います。これからも長く続くであろう投資活動の中で、このような実験は、資金もかからず、無駄にはならないと思うのですが、いかがでしょうか。

投資の世界では、投資の結果が投資家の感情を揺さぶり、そのストレスは計り知れないものとなります。ストレスやプレッシャーは、投資判断を狂わせ、決して投資においてプラスになるものではありません。

投資家は、これらを少しでも軽減するためにも多少の努力も必要なのではないでしょうか。努力は無駄にはなりません。その努力の過程で新しい何かを発見できるかもしれません。まんじりと株価を眺めていても、何の成長もありません。

現在、市場も混沌とした状況にありますが、ここはひとつ、気持ちを切り替えて新たなチャレンジをしてはいかがでしょうか。


『悩みは知恵の始まり』『困難は体験という大きな財産』『希望と絶望はシーソー』



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