2020/08/07 のコメントです。
リスクって何だろうか?。一般にリスクという言葉は、「リスクを避ける」などのように「危険」や「危険度」と言ったイメージで捉えられているようです。
しかし、投資世界ではリスクのイメージは少し違うようです。相場の世界では、リスクとは「不確実」のような意味合いで捉えられています。
投資における「不確実」とは、損をするというイメージが強いように思われますが、実際には、損するということだけではなく、儲かるということにも当てはまるはずです。つまりリスクとは、損をする可能性と同時に得をする可能性でもあるのです。
資金を銀行などの預金として預ければ、利回りが保証されているので「リスクが低い」または「リスクがない」と言えるでしょう。それに対して、株式投資では、大儲けできるかもしれないが、その企業が倒産して大損するかもしれないので、不確実性が高く、大儲けする場合も大損する場合も同じように「リスクが高い」となります。
株式投資のような「リスクが高い」市場では、その値動きがランダムであり、その値動き捉えることは容易ではありません。値動きは予測不能であり、プロですら値動きを捕らえて確実に儲けることはできないというのが現実です。
この捉えどころのない対象に対して統計学上の手法を使い、その「リスク度」を表す指標があります。それは数学的には「標準偏差」といい、投資学的には「ボラティリティ」などと呼ばれています。つまり、リスクを数値で表すわけです。これらは過去のデータさえあれば容易に計算できます。
これらの標準偏差は、テクニカル分析の「ボリンジャー・バンド」などにも応用されています。やや専門的になりますが、標準偏差は株価の平均値から1σ(シグマ)、2σなどで表現されます。株価の平均値から1σ以内で変動する確率は68.27%の確率で収まり、2σでは95.45%の確率で収まるとされています。
しかしながら、投資リスクを標準偏差だけで捉えることはできません。もうひとつ必要になる指標が「期待リターン」です。
「期待リターン」とは、投資対象に一年間投資した場合に、一年後に実現する可能性が最も高いと考えられるリターンのことです。期待リターンも数字で表します。前記のリスクの説明で「平均値から1σ(シグマ)で68.27%の確率に収まる」という解説をしましたが、この「平均値」にあたる基準点が「期待リターン」です。
しかし、期待リターンはリスクのように過去のデータだけで計算できるというものではなく、過去のデータはもちろん参考にしつつも、将来の見通しや他の指標も検討するべき数字であり、個人が自分で算出するのは少々難しいものです。
「リスク(標準偏差)」と「期待リターン」は、多種多様な金融商品を比較の際に採用されることが多いようです。
実際に、個人投資家がこれらの指標を使いこなし、比較しながら運用することは難しく現実的ではありません。そこで、これらの考え方こそ違えども類似した方法があります。それは「分散投資」です。これなら個人投資家でも容易に採用できます。
分散投資とは、アセットアロケーションの範疇にあります。つまり、資金を複数の金融商品に分けて投資したり、複数の株式銘柄を購入したりすること。投資リスクを分散することができるため、多くの資金を扱う機関投資家なども積極的に採用している手法でもあるのです。
分散効果は、値動きの違う投資対象を組み合わせることで、違う値動きが相殺されてリスクを下げる効果が発揮できます。
昔に、経済学者達がリスクを抑えるには、どのような理論で、どのような手法でリスクを軽減できるかを検討したそうです。そして、最終的に出した結論が「分散投資」であったという話も聞きます。
難しい理屈は抜きにして、投資市場においては「分散投資」のように、誰もが簡単に採用でき、かつ強力に通用できる手法は、実はそう多くありません。個人投資家がこれを使わない手はありません。
当研究所の分析システムは、ボラティリティの高い銘柄を選択し、積極的にリスクを受け入れ、高いリターンを望むシステムであり、また、これらのリスクについては分散投資により、投資の安定性を追求したアクティブ型のシステム構成となっています。
『犠牲を払わずして成し得るものはない。物事を成し得るには必ずその対価が必要である。リスクなくしてリターンなし』
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